分かりやすくスムーズにパーツが把握できるハンドメイドバッグの型紙の整理整頓方法のご紹介【353】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近デザインの確定をしています。

あれこれいろいろという風ではなく、ある程度デザインを固定して、それをブランディングしていこうという試みです。

1点、もしくは、複数のラインナップをパッと見て、picturesque製であると分かるようなハンドメイドバッグにしていこうというものです。

そうした試みの中で、大部分のハンドメイドバッグのデザインが確定しました。

こうした時に型紙のパーツというものが価値を得てきます。

とても大切になってくるんです。

よって、今回は、このタイミングで、ちょこちょこはなかなかできなかった型紙の整理整頓の風景をご紹介したいと思います。

右下に貼る内容シールというもの

型紙をパッと見てどこのパーツか、注意点などは、私は分かります。

けれども、何かそれでは不十分。

先のことは分からないけれども、もし、人にこのことを伝えるとしたら。。。

を考えてしまいます。

そうすると、まっさらのただのパーツでは何か落ち着きません(^_^;)。

よって、内容シールというものを考えました。

内容シールの印刷:エーワンさんのラベルシールの12マスの#72312というタイプの角丸のシールを使わせていただいています。ここへエクセルで枠に当てはめた情報内容を入力して、まとめて印刷します。
内容シールの中身:まずは、一番上にハンドメイドバッグのデザインの名前、その下には、典型的な形の一般的な名称、その下には、該当パーツの名前、一番下の田の字の4箇所は、表地、裏地、薄芯、ハード/ソフト芯などを記載する位置。空欄は使わないということ。数字は、パーツの枚数です。

基本的に、このラベルシール1枚をパーツの右下に貼りますが、この写真でもそうなのですが、少しラベルシールの方が大きいですね。

この場合ラベルシールの端をカットします。

ラベルシールをパーツに折り曲げたりして無理矢理貼ると、外枠の線の歪みの原因に。

そうするとせっかく型紙を整頓しても実際の裁断で綺麗なパーツに出来ないので、それは不可。

必ず、型紙の枠内に収まる大きさにするというところは鉄則です。

小さすぎる特殊なパーツに内容シールを貼る場合の工夫

小さなパーツにシールを貼る場合:この2つは、左がショルダータブ、右が取っ手の付け根タブです。横幅が、目盛りで分かるように5cmと、7.5cm。なかなかのミニサイズなんです。この場合は、下のように1枚のシールを左右に2分割して使います。
とても小さなパーツのシールは半分使い:バッグの中で小さいパーツというのが、共通でこの2枚。ショルダータブと取っ手付け根タブです。これらは、シールがパーツ内に収まるよう、半分ずつ使います。

その他、特殊なシールの貼り方をする必要があるのがとっても細長い巾着ひものパーツです。

縦の幅が足りない場合の細長いパーツの場合:こういう場合は、シールを縦に分割。仕方がないですね。

さて、ここであることにお気づきでは?。なぜ右の端に貼っているのかです。

これにも理由があります。次は、シール事態を貼る位置についてのお話です。

シールは右下に統一することでパーツを見つけやすく工夫

シールを貼る位置を右下と決めることで、その部分がたたんだ時も見えるようにたたむということになります。

パーツと言ってもいろんなパーツがありますので、3つほどご紹介しますね。

角が削られたパーツの場合:削られた角はよけて、全体で右下の位置に貼ります。型紙を2枚に折りたたんだ時に右下の方のこのシールが顔を見せているのがポイントです。
右下という位置が無い場合:シールの幅が型紙の幅に近いので、右下と言っても、下が無いので、こういう場合は、右の真ん中で良いです。横長なので3つほどに折りたたみますが、この部分が顔を見せるようにたたみます。
右下がカーブになった場合:こういったカーブの場合も全体で右下の方になるような位置で良いです。十文字に折りたたみますが、たたんだ状態で、この右下部分が顔を出すようにたたみます。

さて、ここで何かお気づきでしょうか。

方眼紙の矢印の向きがすべて下を向いていることにお気づきであればするどいです(^-^)。

この矢印はいろんな意味で都合よく「必須条件」として使うことができます。

次にこの矢印の使い方をどのような意味で使っているかのご紹介です。

型紙用紙の矢印の向きの意味が2つある

あくまで私が決めた矢印の使い方なので、用途によってはいろいろ考えられますので、その点は悪しからず(^-^)。

矢印の向きが下向きである向きにシールを貼る:この矢印は、「縦向き」を表すいわゆる地の目の向きが1つ、そして、柄に向きがあった場合、毛並みのある生地の場合の「天地の向き」を表します。

例えば、誰が見ても向きが1つだけの柄があります。

このお花柄は、向きがあり、すべてが、お花が咲いているようなこの向きにジャカードが施されています。柄によってはどちらからも使える曖昧な柄もありますが、こういった茎とか葉っぱもあるような花柄はもしかして一方方向の向きかもしれないので最初に柄をよく眺めることが大切。

そういった向きの決まった柄にもこの矢印は有効です。必ず矢印の矢が地面側を向くということです。

また、こういった好みによって使い方の向きが分かれる柄も、使い手としては、ちぐはぐではなくて統一したいですので、この矢印が活きます。

うろこのような柄。私はこの向きが美しいと感じましたが、製作者によっては、反対を好まれるかもしれないですね。もともと生地に向きはないようですので、抽象的な柄とか幾何柄なども自分で決めた向きで製作できるという柔軟な柄とも言えます。

ファスナータブに話が戻りますが、もし、このファスナータブを間違えて反対向きに裁断したらどうなるか、です。

このシールの貼り方がまずいです→✖。これだと裁断するときにまるで、タブのカーブが下を向くような感じに思えてしまいます。

なぜこの写真があるかというと、実は私が間違えて反対にしてしまっていたんです。

タブのカーブは天地でいうと、天の方になるのが正解なので、それが分かっていたとしても、この間違った向きにシールが貼ってある、もしくは、矢印の向きが反対の状態のタブでバッグを製作した場合、お花柄の向きが反対に出来上がったり、うろこ柄が自分が決めた向きでない反対になってしまうんです。

柄は一部だから運よく分からないという結果になれたとしても、毛並みのあるようなファーなどだと、見た目の毛並みの向きの違いとか、目に映る色も濃淡ができてしまうんです。

こういったことが完成した時に起こるととても悲劇(*_*)。

そうならないために、まずは土台の型紙をしっかりしたものに、緻密に作ってあるかということなんです。

どうも、たかが紙にシールを貼っただけということではないようです。

タブの向きは、カーブが天地の「天」の向きであることで、矢印がこの状態で下向きになっているる型紙が正解ですね。

あとがき

今回は、型紙の整理整頓の風景と細かな工夫の箇所をご紹介しました。

やはり細かく気を付けたりするのもすべては良質なハンドメイドバッグを作るためなんです。

今回もYOUTUBE動画あります。どうぞご視聴くださいませ(^-^)。

この型紙用紙に出会ってからというもの、作業が大変スムーズです。あまり定規を使わなくてよいので、あれこれのお試し実験とか、シュミレーション的なこともスピーディーにやりやすいので製作するものの追求や研究もたくさんできます。

この用紙は、幅の1mほどある広いものと、私が現在使っている50cm程度の狭いものがあります。

ハンドメイドバッグでは、断然50cmの狭い方が使いやすいです。

これより大きなものを作る時は、つなげてのりで貼って使います。

こんな短いバージョンが存在します。コンパクトで、引き出しに収納もできて、とても使いやすいです。

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