まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
このたびは、Dカン待ちの期間でありまして、裁断を進めてまいりました。
ここ最近のバッグのデザインでは、材料の生地が表地、裏地だけでなく別布も登場してくるパーツの多いものに発展しています。
多ければ良いというわけでもないのですが、どれも必要なパーツであり、型紙の数も多くなってまいりました。
別布は、登場させなくても裏地で対応できるとも言えるのですが、これには事情があります。
生地は過去のストックであり、長年保管していたもの。
当時の購入の時は、デザインの改良前でパーツの数も多くは無かったのです。
当然購入する分量は過去のものは少なかったので、今になって何年越しに生地を使う時に不足が起きるのです。
そこで、別布として3種類目の生地を登場させているということになります。
それでも、ストック生地の中から相応しいものを使っていくのです。
このたびは、その3種目の生地にご注目いただき、生地同士の相性とかなぜその生地を入れたのかの理由などを知っていただければと思います。
2点のバッグのそれぞれの裁断風景に見る3種の生地の組み合わせがどのようになされているのか
こちらは、「おにぎり」というデザインのボストンバッグがリュックにもなるデザインです。
バラのお花の裏地に合わせた丸いお花のジャガードのカーテン地を利用。
ベージュ色の透けるタイプです。
表地と裏地が肉厚で3種目を薄手に変えて変化を付けバランスを取りました。
とはいえ、3種目の薄手の「ミラーレースカーテン」は透明度はあるものの丈夫な生地なのです。
少し心配なのが裏地に使うマルチカラーの薔薇の厚みです。
重なりの部分が上手く縫えるとよいのですが。。
裏地や別布には、この楽しい、綺麗なマルチカラーの中の色を抜き出したような裏地の色を使います。
この2色は、色相環図で言うと、ほぼ反対側同士の色。
この2色が一緒に1つの空間の中では、「互いに際立つ」という効果を発揮してくれるのかと思います。
あとがき
3種も生地があるということは、お洋服のコーデに似ています。
とはいえ、意表を突いたような裏地の色の実現もお洋服ではなかなか勇気が必要ですが、バッグならば取り入れやすいです。
そういった意味ではクラシック派、馴染む感じの組み合わせを好みます。
とはいえ上述の補色のように互いの色が際立つことができるのです。
マルチカラーのおかげで、合わせやすくなっているとも言えるのです(^-^)。