暖色系寄りなマルチカラーが天然石のように美しいフクレジャガード、バッグになど作られないからこそバッグに選んだ覚悟【292】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびからボストンバッグの製作を生地を替えながら2020年末まで製作してまいります。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.12.03からおよそ5年後の2025.10.22にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

この時以来、同じ生地には出会えていないので貴重だったのだと5年前を懐かしく振り返っております。

生地には一期一会が多く、多品種小ロットな実状、1点物志向の製作スタイルには相性が良い傾向ではあるのですが、生地ストック問題に悩みます。

大切に保管しておき技術の磨かれた時にこそ出番だと思いたいのですが、2025年から振り返りますと随分拙い腕前の時期に早々と利用してしまったものだと思うばかりです。

進捗度が少な目で生地の裁断周辺までしか行けなかった当回、生地についてじっくりとその美しさをミックスカラーに使われているカラーを細かく眺める回としました。

カーキグリーン地にマルチカラーが映える美しいフクレジャガード生地、エレガントに寄せるための衣装生地のラメを裏地に選択

使用生地:表地(ミックス)-ストレッチフクレジャカード、ポリエステル/85%、絹/12%、ナイロン/2%、ポリウレタン/1%、日本製。裏地(オレンジ)-ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。

表地に並び、裏地も非常に美しい生地、全10色超えの色展開のほとんどをこれまでバッグの裏地に利用せていただきました。

ハリコシがあるその様相を作る混率は、ナイロン40%です。

表地の裏面:こんな風にダークなカーキグリーン色をしていました。全体の落ち着きの源と言えます。
ボストンバッグの本体パーツの裁断:何となくボストンバッグらしさをすでに感じる形です。
裏地の裁断:裏地はパーツ数が多く、ポケット1個で3パーツ、2個分でポケット2種のみで6パーツに及ぶのです。

では、ここからは表地のミックスのカラーの構造を見てみたいと思います↓。

ミックスカラーの解析:左は単純な色相環。隣同士が「類似色」対角線上が「補色」。

織り糸で出来上がるモールのようななウェーブの柄の色はほぼ均等配分だと見ました。

「寒色系」「暖色系」で言うと、グリーンはニュートラルなのだそう。

しかし、グリーンにも青緑や黄緑があり、どちらかというと黄緑がベースであるこのたびの生地は、全体としては暖色系の印象と映りました。

あとがき

「レインボーカラー」と呼ぶ程くっきりと原色ではない点がかえって素敵です。

このテイストが大人っぽさを作っているような気がします。

元はジャケットやカットソー用の服地ですが、そのような生地をバッグにできれば素敵なギャップがお伝えできると心躍った生地の入手でした。

ボストンバッグの完成は、【296】の投稿でご覧いただけます。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

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