まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
「餅巾着」というデザインをリュック型にして、だいぶ完成形のデザインになってきました。
いろいろ細部の形や作りも少しずつ作るたびに変えて実験したり検討したりしています。
目指すところは定番型で、あれこれ改善してこれが一番というところに行き着いたというような究極な作りにするのが目標です。
最初、餅巾着は、ショルダーとハンドバッグの2WAYでした。
けれども、ここ1年程で、ぐーんとリュック仕様に傾いてきました。
リュックになるとまた1つ考えねばならないこと、それはセキュリティー性です。
リュック型は、ショルダーよりも視界からかなり離れるので、口がしっかりと閉まったものが本来望ましいのですね。
安心できますので、ファスナー仕様で確実に密閉するのがよいのですが、ファスナー仕様のリュックはもう2型「おにぎり」と「かまぼこ」があります。
巾着型の良さというのもありまして、ほんわかした可愛さが特徴です。
その開閉は、ひもで口を狭めるという作用のもの。そうなると完全ということが難しいんです。
この場合に別の面からの施錠を考えるわけです。
そこで行き着いたところが、巾着ひもに加え、さらに、開閉の入り口フラップの取り付けということでした。
マジックテープをフラップの先端に取り付けていた時も最近までありましたが、マジックテープも完全に強固なものではなく、ゲジゲジのオスの方が特に生地を傷める場合が時としてあります。
よって、金具がベストだというところまで進みました。
そして、ここ最近です、Dカンとナスカンの組み合わせのセットにたどり着きました。
今回使用の生地の柄x柄の相性はいかに?
今回使用の生地は、パッチワークボーダーに仕立てる表地のスポーツメッシュという穴の開いた面白い凹凸感ある素材と、裏地の水彩画のような柄がカジュアルで素敵な風景画です。

スポーツメッシュは4色展開で複数色の中から4色をチョイスしました。
結果、青xグリーン系になりました。
これを巾7cm程度のボーダーのできあがりにしてパッチワークシートを作り、それを通常の型紙に当てて裁断してのスタートです。
結構手間が込められているお品となります。
裏地は、思い切って柄物にしました。
柄x柄の場合、上手く合うコツとして使われる色を合わせてなじませるのが接点ができて相性よくなるかと私個人としては考えています。
色の共通点が無ければ、無地を裏地に使ったと思うんです。
今回の場合、4色のスポーツメッシュの生地のすべての色が、裏地のブッチャープリント生地の中に入っているのが分かります。
こういった偶然の発見やチョイスというのは、コーデの中で心躍るものです。
もちろん調達のタイミングはずれています。
同時にこんな風に見つかることはなく、違う時期に買ったものをストックしておいて集めていきます。
そして、集めている中で時々在庫を眺める時間を作ります。
そうすると、前に購入の物と、最近のものとがマッチしたりその後の経過の中で出てくる組み合わせが良かったりします。
在庫を持たないのが良いとよく言われている件について
有名な起業家さんが、「在庫を持たない」ということをビジネスの成功条件に唱えられたことがよく引用されているようで、商品をストックすることのリスクを一番にかかげることをよくいろいろな人がお話されているのを目にします。
しかし、私思うんです。
商品のストックはともかくとして、私のような材料のストックにしても、在庫を持たずして物が上手く作れるのかという点です。
在庫を持たないというのは、ある一部分の商業形態の人に当てはまることで、メーカーとか物を作っている作業をする人が在庫を持たないなんて何も作れない。
例えば、私の場合、生地をピンときた出会いの時に購入しておかねば、その後1か月も経過しない内に在庫切れでもう入手不可能になることも多いです。
生地屋さんにはとても多くの人や業者が訪れて、次々に反(たん)が細くなっていくのですから、見つけたその時のタイミングというのは結構大切。
生地もその年の押しの素材もあって、すべてが定番商品というわけではないからです。
保管というこが後には役に立ったことも多数あるわけです。
ですから、ハンドメイドバッグ業者の私としては、材料に関しては、後のベストな組み合わせのひらめきを広い視野から選択することができるには、ストックも必要だということなんです。
今、この時点であるものの中からとなるとどうしても視野が狭く、良い組み合わせが選べない場合が多いです。
妥協ということも出てきてしまうかもしれません。
とは言え、商品化するにあたっては、的外れな物を作りすぎると過剰在庫ということになりますから、できるだけ早く、的を得た商品になるようにしていきたいと思っています。
商品在庫は少なくなるよう作ったものが短い時間で消化されていくことが望ましいのでそこは目標にしている部分です。
完成レビュー


表の写真を今一度見ていただきたい。
入口開閉のDカンとナスカンコンビの土台のフラップですが、この形がどうも違和感感じた私です。
バッグのフォルムに合わせた角ばった形の方が合うような気がしています。
次回は、再びボーダーのパッチワークを別の生地で作り、この同じデザインにしていく予定ですので、その時に、このフラップ部分の形を変えてみます。
そんな変化をどうぞお楽しみに(^-^)。
では、今回のYOUTUBE動画貼ります。
あとがき
餅巾着型もここまで改良してきました。あと一歩のところで、完成しそうな雰囲気です。
完成というのは、もうこれ以上工夫を凝らしきれないなるべくしてなった姿のようなものです。
必要な最低限の機能を精いっぱいの可能なかぎりの機能と作りで考えた状態ということがうまく伝わると幸いです。
