小さな残布までを有効活用できる蓋分離型ミニポーチ、誰でも困難な蓋の縫い付けが少しばかり得意になるためのコツ【253】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

比較的細かなはぎれで作るコスメケース3点セットを時々製作しています。

なぜコスメケースなのかは、目的のイメージが湧きやすいサイズ感の表現ということと、小さい面積しか余っていない究極の状況にも価値が生み出されることの証明です。

そんなミニポーチの製作の中でも、比較的残布の面積が広かったものと、小さい面積しかなかったものとで大きく違うのが、ポーチの蓋です。

本体と一繋ぎなのか分離しているのかで作り方も違い、当然ながら一繋ぎは作りやすいのです。

このたびは、ポイントを蓋の挟み込み方に置きまして、誰が作っても難関である蓋の付け根の部分のステッチが前後で均等配分になるコツを探ってみました。

かなり我流なのですが、細かいパーツでは印さえ打っていられない状況の中で、待ち針を使う策を考えてみました。

わずかながらも、綺麗に作ることができる方向に向かえることを願いながら、その記録を綴りたいと思います。

難関の蓋(フラップ)別付けの正確な位置の把握、待ち針がミニポーチの背面に貫通した位置の正しさで把握する方法はどうか?

<使用生地>:表地・裏地共通(左)先染チェック、綿/97%、ポリウレタン/3%、日本製。一部の裏地(右)エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。

裏地のピンク色は表地と同じブルーのチェック裏地が不足する際の補填に一部のみ使用。

ブルーのギンガムチェック生地は、【80】でミニ四角ショルダーバッグの表地として使用、右のピンクは、【150】のキューブ型ハンドバッグ3wayの裏地に使用しました。

本体の「中表」縫い:接着芯全面貼り、メインバッグと同じように作っていきます。
難関の場面:早速ここに飛びますが、3点同じやり方で蓋を別付けで挟み込んで縫い付けていくやり方です。
蓋を綺麗に縫い付ける策(我流):右下のように待ち針を縫う側から差して突き出る場所を確認して把握。

均等な位置でなければ背面(表)が偏っているということで調整します。

出来上がった蓋の縫い付け結果:当然縫う側のピンクの方は見ていますからまずまずですが、問題は背面。

背面のみを意識するあまり、サイドが幅が広くなってしまっていました(^_^;)。

その他のポーチのステッチ位置:完璧とは言えません、何度も練習する必要があります。

生地が足りるならば、蓋が分離したデザインを避けるというジャッジも必要です。

どうしても残布の面積が足りない時だけという条件を付けておくと良いと思います。

コスメケース3点セット完成(ブルーギンガムチェック):<サイズ>一番上から時計回りに、縦6cmx横8cmxマチ2cm、縦3.5cmx横15cmxマチ無し、縦5cmx横7.5cmxマチ無し。

あとがき

製作側の思い通りではない制限のある状況で行う作業は、がんじがらめではありますが、そこから突破するためのアイデアを模索する訓練のようなもの。

メインバッグの製作では悩まなかった箇所の悩みは、良き体験であると考えると良いと思います。

ただ、綺麗にできない「難関」を伴う製作をわざわざしないのは、難関が汚さや未熟な姿を生むからです。

特に技術が優れていろいろ作れるという名誉を得たいものですが、まずはシンプルでノーマルなデザインを美しく丁寧に仕立てるということの方が大切だと考えます。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください