まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
「衣」は着るのみならず、衣類の収納が織りなすワードローブも含めてのものだと考えます。
すっきりとした収納はやがて、おしゃれ度アップにまでつながるほどの重要なタスク。
1点の大きく開いたVネックラインが素敵な古着ワンピースに出会いました。
黒色のパワーと水玉ジャガードが柔らかい印象の良きバランス。
ネックのプリーツ仕様や大きな衿は、予想するところ1980年代前半くらいに流行があったような。。
ただ、ネックラインが美しい反面、大きく開いたVの字から起こる悩みがありました。
このたびは着用時の肩からのずり落ちが気になるストレスと、収納時のハンガーからのずり落ちを発見した時のストレスの2つを同時に解消した記録です。
大きなVネックの古着ワンピースの肩の部分の不安定な着心地と収納、「クロス型支え布」を加えストレス解消へとコマを進めた

このずり落ちは2つのストレスを生んでいました。
1つは着用時の肩のずり落ちを気にするストレス、もう1つはクローゼットのハンガーにかけてもすぐに落ちてしまうストレスです。
2つものストレスは是非解消せねばと考案したのが、「支え布」。
スタイリッシュに馴染む生地で。。を考えながら、同じサテン調の生地を探しました。


シャンタンという生地は、「節」が特徴のガサッとした生地。
しかし、対照的なツルツル感があるツヤの裏面を持つという特徴も新しい発見。
生地の利用は「表」だと示された面だけではなく、裏面も検討できるという可能性がジャガードと同じようにこうした無地にもあったのでした。
このワンピースには、むしろツヤある裏面が望ましかったということです。

内部に接着芯を貼ったのは、普段のハンドメイドバッグのノウハウそのままです。




あとがき

このたびの古着ワンピースは、手作り品、どこかでどなたかがお出かけ用にワクワクしながらお作りになったものでしょう。
ただ、ユーザーが変われば、当然価値観も違いリフォームの余地が生まれるものです。
一番良いのは、そのままの状態を引き継ぐことなのですが、実際はそうはいかないことも自然なこと。
見せるお洋服でもあると同時に、着る者自身の心地良さも非常に重要だからです。
ストレスを抱えながら我慢した着用は決して良いことではないと考えます。
なぜなら、お洋服の着用自体が人生を歩んでいる中のワンシーンであり、着心地の良さを感じ整然とした収納の姿を見る晴れやかな気持ちは間違いなく貴重な長旅の中の「幸福」なのです(^-^)。
