ブランドバスタオルの破れの原因は硬すぎるロゴ刺繍にあり、お直しは裏側への当て芯で解決【185】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回、最近気になっていたバスタオルのロゴ刺繍周辺の破れ穴を塞ぐリフォームをしてみました。

このバスタオル10年以上は使っているものの、このバスタオル以上にもっと長く使っているものに比べるとえらく早い段階で穴が開いてしまったようなのです。

その原因というのが、皮肉なことに迫力あるロゴ刺繍にあります。

ロゴ刺繍はブランドの見せ場。

とても迫力があり素敵なのですが、最初では気づかないことが何年にもわたるお洗濯により明らかになってきました。

タオル地と刺繍の硬さのバランスが最初から偏っていることが原因だと思います。

とはいえ、末永くまだまだ使っていきたい、そのような思いを実現するリフォームをこの度致しました。

原因は密で硬めの良質な刺繍、タオル地との相性があまりよくないことを把握するところからのスタート

「MCM」様のバスタオル:刺繍周りだけが先に弱って穴が開きました(泣)。

ロゴの刺繍がタオル地に対してかなり硬く、刺繍も密なことによるその後の経年の破れが出てきた最近。

10年以上は使用してきましたが、まだ縁などは擦り切れていなく、ここでリフォームを決意。

残念なことに穴が開いてしまっていますが、他のタオルと同じように使ってきたものなのです。

ここで、興味深い比較をしてみます。

同じブランド様の別のバスタオルがあります。これよりはるかに昔から使っている物。

「MCM」様のクラシックなデザインのバスタオル。30年以上の使用になります。

こちらは典型的な「MCM」様らしいロゴですが、上の刺繍ロゴに当たるような部分がこの薄れて姿が消えそうな四角いワッペンです。

ロゴはプリントなのですっかり消えかかっていますが、ワッペン自体の縫い付けが程良くタオル地となじみ、現在も問題なく破れなど起こらず使えています。

その代わりと言っては何ですが、写真には写していませんが、縁などの擦り切れが上の明るいオレンジの方よりも目立ち、本当はこちらの方が長く使っているバスタオルであることが縁の擦り切れで分かるのです。

これを見て、ますます、穴だけで手放す前者がもったいなく感じられてきました。

別のバスタオルがそれ以上経年しているのに無事であるということから、何とかして直してまだまだ使いたいと思ったのです。

タオル地というのは1枚仕立てなので、硬めの良質な刺繍が時にタオル地を傷めてしまうことがあるのですね。

しかし、これも長年使ったからこそ表れてきた状態ですので、使ってみないと分からなかったことです。

「コスパが良い」というのは長年使った結果の判定、一部の傷みだけですぐに手放すのは一番コスパが悪い

某ブランド様によるある発信を見たことがあります。

高価な自社のバッグに対して、「長い目で見てコスパが非常に良いので、実は安いのである」というアピールでした。

しかし、それは「長年使い続けたらね」という条件が必ず入ります。

ここで、経理で登場してくる「減価償却費」のお話に少し脱線。

例えば、¥60,000で購入のレザーのパンプスがあるとします。

靴で¥60,000というのはかなり高級な部類と考えて良いかと思います。

これを10年間はくとします。

分かりやすく、単純に10で割ります。

そうすると1年間で¥6,000の金額が出ます。

1年も持たない途中でダメになるパンプスを1年の中で数回買うなら、この¥60,000を1足の方が結果安いのであるという考え方が減価償却費から見るベタな考え方。

減価償却費は、細かい1年ごとの費用が小さい値の方がコスパが良いということになります。

しかし、ここで重要なポイントを見逃してはなりません。

果たして、同じ靴を10年も履き続けるのかということです。

なかなかそれは現実的には難しいこと。

人間には「飽き」というものがあるからです。

そう考えると本当のコスパの良さは、単純計算では測れません。

そこで、バスタオルに話が戻りますが、バスタオルも、比較的安い¥1,000くらいを新品で購入して果たして10年持つのかというのは、洗濯や何やらで敗れたり劣化や破損をして大変難しいことです。

よって、バスタオルをハイブランド様の良質な素材で持ちたいのです。

しかも、百貨店で高価な値段で買うのではない、もともと流行なんてないバスタオルなのですから、古き良き昔の「未使用品」で良いではないかというのが私の考え方。

よって、これまで、バスタオルやフェイスタオルをリサイクルショップの贈答品コーナーで箱に入ったそのままのブランド物を購入してきました。

今のたびのの「MCM」様のお品もその1点。

今回のお直し品でさえ使用後10年は少なくとも超えてきています。

使用し続けるバスタオルなら減価償却に当てはめても良いでしょう。

購入時の金額は¥2,000程度。¥2,000÷10年=¥200/年。

1年で¥200だけ負担しています。

これが今後さらに10年使えたならば、結果1年で¥100ぽっちの負担だけしたというとてつもないコスパの良い商品であったことに慣れそうなのです。

それには、今後もお直しして長く持っていくことが重要になってくるのです。

穴を塞ぐリフォームの方法

開いてしまった穴は本来どうしようもないのですが、ここはバスタオル。

気軽にミシンをかけていこうと考えました。

裏側に接着芯の織芯を4枚重ねに当て、それを隠していくように縦横両方にステッチします。

あくまで固くなりすぎないようステッチをたくさんし過ぎない限度を見極めながらです。

結局今回の穴の原因と同じことをしてしまうといけないので、「ほどほど」のステッチの量というのは一番重要なのです。

こちらは裏側です:4枚重ねたバスタオルの色に近い黄色の接着芯をカットしてアイロンで接着。

穴が見事に塞がれ、正方形の余計な角のとがりを取ったことで刺繍にスタイリッシュに馴染みましたね。

こんな風に時折アレンジも加えていくのです。

ジグザグステッチ:ふり幅が大きくなり過ぎぬよう少しずつ横へずらしながら。
横向きもやります。先ほど貼った接着芯の姿がおおわく隠れたらOK。

やりすぎてカチコチにしてしまうのは禁物です。かえってそこから破れてくる原因になりかねませんので、くれぐれも。。

表面の様子:糸の色がタオル地にぴったりが見つからなく少し浮きました(^_^;)。

糸がちょっとタオルの色にマッチしていませんが、糸だけ見ると立派なオレンジ。

たまたま難しいカラーでした(^_^;)。

言ってもバスタオルなので、こういったカジュアルなリフォームも良いでしょう。

少し隙間がある程度でやめたところがポイントです。

あとがき

コスパの件は、私が自分のハンドメイドバッグの値段を決めることにも非常に参考になったことでした。

「高級感のある素材で手間もかかるデザインであるから高額で販売するのだ」という考え方は、もう少し深く考える必要があるのかもしれません。

やはり購入側の人というのは、お得感を感じたいに決まっているのです。

そうすると、値段とどのくらいの期間使うのだろうかという点が非常に大切な憶測となります。

高級感ある素材では作りたいものの、高級の中でもレベルがあります。

「とことん最高級」にしたところで、値段ばかりが高額でも、実際1年程度で買い替えていくと考えている人にはもったいないのです。

それならば、ある程度の高級さでものすごくきちんとした作りであった方が意味がありそうです。

極端に高級、極端に安物いずれも長い目で見て永続的ではないと言えるのかもしれません。

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