まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
今回は、生地でくるむタイプの底板のデザインについてスポットを当てていきますね。
前回の記事の途中で挟み込むやり方に少し関連していますので、よろしければ、前回記事もどうぞ。
なぜ生地でくるむ底板を作るのか
底板取り付け方法として、大きく2種あるかと思います。
1)途中段階で底板を裸のまま挟み込んで縫い付ける
2)バッグ出来上がりの最終段階で生地でくるんで設置(リムーバブル)
1)の方法はすっきりとしていて、どのみち底板無しの使い方はしないわけですから一番望ましい取り付け方法かなと思っています。
ところが、バッグのデザインによっては、そうもいかないことがあるのです。
例えば、ボストンバッグのような形で、底だけ別で取り付ける方法以外の場合。
こんなような形の場合、底部分がハギ合わせなので、底板を入れるタイミングが全くありません。

中に入れ込むのもできないこともないですが、だいぶ幅を狭くして縫い易く気を使わねばならないし、底板が邪魔して、ただでさえ縫う難易度がある場所なので、底板に気をとられて、綺麗に縫うことができないのです。
こういった場合、あっさりと中に入れ込む方法をあきらめ、リムーバブル式に生地でくるんだくるみ底板を作るのがよいです。
一番きれいに仕上がるデザインを選出した記録
今回は、3種の底板のデザインを実験してみて、一番きれいに仕上がったデザインの底板が判明。
綺麗に仕上がるということは作りやすいということでもあるかと思います。

もう、迷うことはない分かりやすい結果でした(;’∀’)。

今回のこの研究の前までは、私は一番左の長方形を製作してきました。
一番左も定番のようですが、実際に角ばったトートバッグに設置しても、四つ角がくしゃっとつぶれるんです。
狭い部分に厚みのボリュームが収まりきらないのです。
よって、その見かけの野暮ったさを取り除いたものが今回一番きれいに出来上がった真ん中の8角形だということです。

しかし8角形はひっくり返しはよくありません。
ラインがここまで複雑だとひっくり返し方法では曖昧に出来上がってしまい、結果綺麗ではないのです。
このように今回の実験をして私自身が今後の底板を改善しようとひしと感じたわけでした。
今回もYOUTUBE動画ございます。
あとがき
ひっくり返しというキーワードが今回何か悪い影響を及ぼした形になりましたが、逆にひっくり返しが綺麗なフォルムを形作ることもあるのです。
それは、マチ付きのバッグの底のラインなどに言えることです。
マチ付きのバッグの美しさは、ふんわりと少し膨らんだように佇むあのラインです。

なので、時と場合によって、一番ふさわしい方法で切り替えています。まず言えることは、ぺたんこ系の板のようなパーツで多角形のものは、ひっくり返しよりも折り込み式がかっこよくはっきりとしたラインで出来上がると確信しました。
こんなひっくり返しと折り込み式の比較も面白い実験かもしれません。
またの機会に実験を考えてみますね。
では今回はこれで終わります。
ありがとうございました。
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