丈夫な材料を使うことだけではない、更にミシンステッチ4本あってこそのバッグの取っ手やベルトのハリコシ【135】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ道を歩み始めたのは2007年。

最初は、接着芯すらも貼らないまま、生地のみで製作する究極の一重仕立てスタイルからのスタート。

有難くご購入いただきましたお客様からのフィードバックによると、気に入って使い続けたその取っ手が擦れたとのことです。

そして、その後、作るバッグ自体に「ハリコシ」が必要であることを重視していきます。

すべての生地には基本的に接着芯を全面貼り、更に丈夫にするべきパーツには第2の芯地として「ハード薄芯」「ソフト厚芯」を貼っていくことに製作スタイルが発展していきました。

このたびは、その改良の比較的初期の頃に取り入れ始め、かなり効果的であると感じた「取っ手」の製作スタイルをご紹介したいと思います。

ソフト厚芯内蔵の4本ステッチの取っ手です。

接着芯ともう1つの芯地「ソフト厚芯」に加わる4本のストライプステッチ、強靭さと持ち心地のふんわり感を形成

接着芯のみの取っ手:インテリア収納バッグのような入れ物的機能重視ではかえってこの方が良いことも。

このたびは、使い倒す程のバッグにも有効な、「強靭な取っ手」になるために、接着芯を貼った後に更に「ソフト厚芯」を内蔵するのです。

「ソフト厚芯」の内蔵場面(左から右下へ):取っ手生地・ソフト厚芯それぞれ単独で観音開き折り。重ねて内蔵。

ボンドなどは不必要、それぞれを単独で観音開き折りする点こそが上手く重なるコツ。

ダメ押しに最後に真ん中で再び折ることも美しいラインに仕上げるもう1つのコツです。

洗濯ばさみの利用:クリップがよく使われますが、縫いながらどんどん外していきますのでこちらも有効。
外枠ボックスステッチ:先に外枠ステッチから。一番最初はハギ目の先端から時計回りに進行、「わ」は後です。
真ん中2本のステッチ:外枠から途切らずに引き続いても可能、均等に内部に2本のステッチを入れていきます。
4本ステッチの完成:ステッチ間の横幅が均等にできるまでには、技術訓練が結構必要です。

均等にできるまでの途中段階であれば、均等にはなっていなくても。偏らずに真ん中の幅のみが少し広いという左右対称のステッチであるという段階があっても良いかと思います。

完成の取っ手2本のハリコシ:非常に高まったハリコシ。最初の接着芯のみの取っ手と比較すると一目瞭然です。

確かにデニムライクな素材であることがハリコシには多少繋がりますが、一番の影響力はやはり、内蔵の「ソフト厚芯」に加えた「4本ステッチ」の2つのハイブリッド力であると考えます。

あとがき

このたびは、こうして丈夫なバッグの取っ手を作ることで、バッグの長持ちや傷みへの対策になるということをお伝えで来たかと思います。

ただ、バランスも忘れてはなりません。

生地が一重仕立てなのに、ここまでの内蔵物を入れるのは、取っ手のみが勝りバランスが悪いのです。

都度全体の使用イメージを伴う強度のバランスが取れた選択をして、最初の接着芯のみで良いのか、このたびのような最強の取っ手にしていくのかを選び分けると良いです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

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