まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
まさかまさかのマスク作り。
ハンドメイドでマスクを作っている人を見て、「器用だなあ、マメだなあ」と思っていた私。
まさか自分が作ることになるとはこれっぽっちも思っていませんでした。
今回のマスクは、「VERACE」様が企画の考案者。
あくまでもチャリティー要素ある製作であるということ、マスクはお顔に当てるものだということで、綿や麻などの天然素材を探しながら慎重な素材選びとスピード感を持っての製作になりました。
立体型マスクの作りと縫いの特徴
人間の顔は当たり前ですけれど、立体的。
どのように立体的かという特徴は、今までそんなこと考えてもみませんでしたが、鼻が頂点になってその後、あごに向かって降下というようなライン。
ただ、鼻へ向かうラインとあごへ向かうラインが鼻の位置がやや真ん中から上の方であるということから、マスクに上下の向きが存在することになります。
よく、「鼻側」、「顎側」と表現されるみたいですけれど、鼻に向かうラインは短めで少しだけ急な勾配、あごへ降りるラインは、鼻に比べると若干緩やかに下るライン、というようなものです。
今回、さらに、裁断での注意というか、柄を真ん中のハギから左右対称に表れるようにするとお洒落度もアップするかと、柄合わせを意識しました。
この写真で実際のところ、左側のカーブ同士をハギ合わせるので、真っすぐをハギ合わせるよりは、難しい柄合わせだといえます。
お洒落なマスクを作って行くことは、実用的なものでありながらのアパレル従事者であった経験を持つ者が企画したプライドとそれなりの差別化でした。
裏地は表地よりも1.5cmほど短く裁断するその理由
柄合わせの効果と完成した複数の納品
こんな感じでわりと目立つ柄なので、ハギの部分の柄合わせの成功、失敗があらわです。
そして、柄が全く合わないと分かってはいるけれど、生地が余ってもったいないバージョンとして、柄が目立たない裏面で作るということも1枚行いました。
マスクはそれほど縫うことに関しては失敗は少ないです。
しいて言えば、ちゃんとひっくり返して上手く表地と裏地が重なっていないといけない点は注意。
上下のステッチをする時に裏地に貫通していない事態が私も3点ほど見つかってやり直ししました。
ミシンを急がずに、手前でしっかり裏地を表地にぴったりの位置に持ってきて、もっと言うなら、その前のアイロンがけでしっかりとした位置に跡をつけてピシッとさせてからという点もこうならないポイントだと思っています。
初めての卸し納品をしました
今回、動画の最後の方でその場面が映ります。
初の卸売りをお取引させていただきました。納品先は、元同僚だった「VERACE(ヴェラーチェ)」様。
近所ですので、歩いて納品にまいりました。
ヴェラーチェさんは、オーダースーツのお店。
女性のお客様も結構いらっしゃるようですので、一度インスタチェックしてみてくださいね。
あとがき
その後、コロナ終息がなかなか来なかった中、不足していたマスクに関しては、大手様が本格的に参入。
私達「おしゃれマスク」ははかない伝説のものとなりました。
こういった小さいお求めやすいお値段のものは大手が有利だという事実、事業として見てみるとハンドメイドの小物を作って販売することの難しさを彷彿とさせることでした。
しかし、そういったこと無しで、困った時に人のためにミシンで実用品を作れた経験はその体験の価値がとても大きかったです。
ご購入いただいた皆様、本当にありがとうございました(^-^)。