ヴィンテージブラック501が教えてくれる、緊張感ある真っ黒コーデから一息ついたグレーのマイルドさ【149】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、グレーという色の素敵さをヴィンテージリーバイス501のカラーの変化でお伝えしたいと思います。

リーバイス501のヴィンテージと聞くと、イメージはインディゴブルーが浮かびやすいです。

もちろんブルーもすごく素敵ですが、意外にブラックが素敵なのです。

そして、経年の色落ちによって真っ黒ではなくなってゆき、グレーにトーンが落ちていったものがかなり素敵であることに気づきます。

これは古着ならではの発見であったかもしれません。

ブラックには糸染めと後染めとがあり、味わい深い色落ちは糸染めの方

リーバイス501の古着のブラックは、糸染めのブラックと後染めのブラックがあるということです。

糸染めは糸の段階から黒糸を使用しています。

織り交ぜる糸の中に白い糸も入るという構造です。

後染めは、生地の出来上がりを黒く染めているかのようなイメージ。

同じ黒でも大きく違いがあるのです。

古着を見る時に、そもそもどちらなのかで、その未来の色のの変化に違いがあると思いますので、重要なポイントになります。

そもそもデニムの生地の織り構造がどうなっているのか

ここで、いわゆるジーンズであるデニムの生地の作りを簡単にお伝えします。

デニムは通常、横糸に染めていないオフ色を、そして縦糸に紺とか黒が配置される織り方がしてあります。

このことが、はき込むと、白っぽく落ちていくことに現れます。

染めていないオフ色の糸と色のついた染めた糸の組み合わせで織られているのですね。

デニムは綾織りの部類に入ります。

綾織りというのは、横糸数本の間に縦糸を絡める織り方。

この横糸の数が多いというのが、横糸に使われているオフ色の糸が縦糸の色糸より多めだということから、特に色落ちした時に見栄えが白っぽく味わい深く映るのです。

細かい世界なのでなかなかイメージが付きにくいものですが。。

穿き込んだリーバイス501のブラックの色には素敵な未来が待っている

さて、ブラックの501の先染めの方のお話です。

後染めも穿き込んだものはグレーイッシュにはなっていくけれど、やはり糸染めのブラックほどの味わいにはかなわないと思います。

それも好みなので、後染めが良くないというわけではないです。

後染めは、ドレスライクにもはけたりしますので、出番はあるのです。

私も実際後染めのブラックをはいていたこともありましたし、後染めタイプの履き心地の柔らかさを記憶しています。

では、糸染めのブラックの話に移ります。

糸染めのブラックのヴィンテージの物の面白さは、薄く色落ちしたものは、グレー色になっていることで、黒っぽさから離れてマイルドになっていることです。

さらに、何本かグレー系に色落ちした501のブラックを集めていく中であることに気づきました。

濃淡や色味の違いのあるグレーのリーバイス501。

何本も持っているのにほとんどぴったり同じ色がない/かぶらないという事実。

そして、モカ系のグレーとか、ブルーグレーのような青系に枝分かれして存在しているようでした。

グレーといってもカラーの細かい部分は奥が深いようです。

私は、コーデするとき、モカ系のグレーの501は焦げ茶の他のアイテムと合わせたりなどしていました。

グレーも黒の延長というわけではないのです。

これがとても素晴らしい味わいと言えるかもしれません。

そして、先ほども記しましたように、色落ちたグレーのコーデは、ブラック系のコーデであってもやわらかい印象になります。

シャープになりすぎなくて、マイルドにまとめられるのです。

しかも色の調子に違いがあるので、集めるのも楽しいということ。

グレーといってもバラエティーに富んだ様々なトーンの違いのグレー色が楽しめるというのが真っ黒そのままにはない醍醐味です。

ブルー501とブラック501のコーデの比較実験

YOUTUBEでお作りしました動画に、同じアイテムを合わせる条件で、ブルー501とブラック501のどちらがお洋服に合うかを比べている動画があります。

同じコーデにブルーとブラック両方を一緒に置いてどちらが合うのかなどと比較しています。

いわゆる、ブルーVSブラックといったところ。

基本的にはどちらも合うのですが、比べることで、実は雰囲気がずいぶん変わるものみたいです。

パンプスなども登場してきます↓。

あとがき

YouTube動画でチョイスした501は中間に色落ちしたそれぞれの色でしたが、

これらをはき込んだ行く末は、薄ブルーや薄グレーになってきます。

色落ちの楽しみとコーデの楽しみと両方をダブルで味わえます。

長い間黒コーデ好きな私ですが、途中から同時にグレーコーデも好きになりました。

そのきっかけが色落ちした糸染めの501のグレーにあったのです。

リーバイス501のブラックの色落ちしたものをグレーの色ととらえて、コーデしていくと黒系コーデもその幅が広がってゆきますね。

黒色は他のどんな色にも負けない色自体の強さを持っています。

実際に絵の具で黒に何を混ぜても、黒が勝る色味にしかならないというところに証明されます。

そんな黒コーデでまとめることが好きな方というのはおそらく強さの表現であったり意志を洋服で表現したりすることを直感的にも感じている方なのかも。。

それに比べて、1トーン落ちたグレーという色というのは、緊張感ある黒から少し緩めな心地になるものです。

スーツを装うことで、気が引き締まるなどと言われますが、黒を着ることで、その色の強さ通り、それを身にまとう自身も強く見せたり、「自信」を自分でも感じたりできるものです。

グレーはそれに対して、色が抜けたことで、リラックスしたやわらかな気持ちで身にまとえる色ですね。

黒コーデライフのワードローブに、少しグレーを入れ込むということで、何か新しい発見がありそうです(^-^)。

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