まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
このたび、考え方によっては貴重な経験を致しました。
製作のバニティーバッグが大きく失敗。
「失敗作」というのも製作者それぞれのジャッジのポイントがあると思いますが、とにかく美しくなかったのです。
気分が良くない、晴れないような気持ちを製造者自らが感じてしまっては、決して成功とは言えないのです。
正確な寸法はもちろんのこと、おしゃれ度も良き心地を得るには大切。
本来、こんな風に写真などをご披露するようなものではないのかもしれませんが、ある意味貴重だと思います。
というのも、多くが美しく仕上がっている成功だけを記録として残してあることがほとんどだからです。
しかし、ピクチャレスクとしましては、ボツ品からの学び、その後の改良や成長の記録も含めた「本当のこと」をお伝えしたいと思い、この失敗をゴールではなく「過程」としてとらえました。
寸法を正確に設定することすらしていなかった未熟なバニティーバッグ、更にパッと見の美しい姿が必要な難易度
ボツ品のバニティーバッグは大変お恥ずかしいのですが、技術の未熟さを含めた複数の原因の集まりの結果です。
冷静に原因を解析していきます。
後で貼りますYouTube動画には登場しなかった別のボツ品も、ここで掲載していきたいと思います。
![](https://originalbag-picturesque.com/wp-content/uploads/2019/04/20190429-1.jpg)
![](https://originalbag-picturesque.com/wp-content/uploads/2019/04/20190429-2.jpg)
本来ショルダー付きなのですが、ショルダーを作る手前で製作をストップ。
そもそも生地の調達でミスをしており、表地の美しいジャガードの生地不足により、裏地に使う濃紺のジャガード生地を表地にもやむなく使うなどということになったのでした。
![](https://originalbag-picturesque.com/wp-content/uploads/2019/04/20190429-3.jpg)
生地が不安定なら、接着芯に加えて「ハード薄芯も貼る」ということでハリコシを出し、カーブも美しく出るようにできることをその後気付いていきます。
![](https://originalbag-picturesque.com/wp-content/uploads/2019/04/20190429-4.jpg)
![](https://originalbag-picturesque.com/wp-content/uploads/2019/04/20190429-5.jpg)
![](https://originalbag-picturesque.com/wp-content/uploads/2019/04/20190429-6.jpg)
![](https://originalbag-picturesque.com/wp-content/uploads/2019/04/20190429-7.jpg)
![](https://originalbag-picturesque.com/wp-content/uploads/2019/04/20190429-8.jpg)
あとがき
![](https://originalbag-picturesque.com/wp-content/uploads/2019/04/20190429-9.jpg)
難易度が高いデザインは、せめて難易度を下げる工夫をするべきでしたが、そこまでの配慮が無かった2019年のこと。
当ブログ記事は、最初の投稿の2019.04.29からおよそ5年半後の2025.01.16に、ブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し、ここまで綴り直しをしてまいりました。
2025年ではかなり技術が高まりましたが、バニティーバッグは成功確率が低く、製作廃止に至りました。
「100%ではないなら作らない」という考え方。
とはいえ、「未熟な技術しか持ち合わせていない2019年に、よくぞこのようなデザインに挑戦したものだ」と懐かしく振り返ります。
その後、急カーブ過ぎる半径2.5cmのカーブラインを、思い切って緩やかな半径7.5cmの円の一部を使うことで作りやすくモデルチェンジ。
その他、ネックパーツの真っすぐな設置の仕方の工夫などを徹底的に研究し、ある一定のレベルまではアップしたのがこちら↓。
![](https://originalbag-picturesque.com/wp-content/uploads/2019/04/20190429-10.jpg)
とはいえ、たまたま生地の良さのおかげで成功した時があったというところにとどまりますので、難易度は依然としてあったわけです。
ただこのデザインは魅力もあり、小さいからこそ難しさがあったとも言えます。
縦の寸法を長くリュックにした形などは広々と作業ができることで、もしかして成功する確率が高まるかもしれません。
そんな見込みを立てられるのも、苦い失敗の結果ながらも難易度高めのデザインに挑んだ2019年の成果と言えるかもしれません。
![ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト](https://originalbag-picturesque.com/wp-content/uploads/2023/03/c374da75e96df005bd5b65a5163d9b5b-1.jpg)