まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
古着ライフも20年来、同時にバッグや靴やベルトの小物も古物という徹底ぶり。
「古」という字のイメージとは裏腹に、これまで随分な美品を手にしてまいりました。
このことは日本という国のこれまでの豊かさを象徴するような部分なのではと思う程。
外国の古物に比べて新品同様に良い状態の古物が溢れているという特色が日本の古着市場に見られるらしいのです(外国人目線)。
このたび、古物で入手できたことが本当に幸運と言える、定番の黒の本革レザーバッグをご紹介。
入手時の「擦れ」がキラキラと美しく輝くまでの過程を、自主リフォームの形でお届けしたいと思います。
高級ハイブランドバッグもゆくゆくはお手入れが必要、古物の中から見つけたリザード型押しの黒のハンドバッグの擦れの劇的な蘇り

ロゴが無かったことからオーダーメイド品かもしれません、それならなおのこと逸品を見つけたことになります。
もともと型崩れも少なく、ハンドバッグの割にはサイズ感がゆったりとしていました。
そして無駄が削ぎ落されたミニマムなデザインは、古物によく見られる1クセの「流行の足跡」が感じられず、いつの時代にも使えるものだと感じた直観が購入に繋がりました。
「ヤフオク」様で¥2,700程度だったと記憶しています。
元は、おそらく昔でも¥20,000-¥30,000くらいの価格が付いていたと予想します。

ただ、この「擦れ」は、定番の黒の本革レザーという価値には及びません。
過去に、擦れた本革レザーの茶色の角を見事にピカピカにした自主リフォームの経験があったからです。
同じように、ピカピカに蘇ることに期待を寄せ、¥2,700以上の価値感をイメージしたのでした。

このクリームは業界では有名なアイテムのよう、色同士を混ぜても利用でき、元のカラー展開は最低限です。


ただ、ここでツヤの不足が気になります。
更に仕上げとしてツヤを加えるという作業をしたいと思いまして、邪道ながら、使ってはいけないという靴クリームの補色兼ツヤ出しの両方が1本になったこちらを利用↓。

断り書きにも、「靴専用であり他の物品には利用不可」とありますので、本当は邪道の行為。
だからこそ、存在している黒バージョンをあえて使いませんでした。
あくまでツヤのみを目的とし、黒ではなく無色透明を選択したのです。
もし、黒を塗布していたら幕が張ったかのように違和感が出てしまっていたかもしれません。
これは自己責任においての私の判断。
ただ、こうした思い切った邪道も含む判断は、古物だからこそできたこと。
高級ハイブランドバッグでは躊躇することであり、古物である気さくさから手を付けることができたということ、結果購入当初のコスパを維持できました。
<バッグが擦れる場面>
・外出・帰宅時の玄関のドアや壁。
・満員電車やバスなどの人や物との接触。
・床にバッグを置いた時。
・自転車のかごの出し入れの接触。
そもそも、バッグを日々大切に丁寧に取り扱うことも心掛けると、傷み防止になると思います。
あとがき

このたびのリフォームは、本革レザーだからこそのノウハウであり、古物で本革レザー小物をご検討される際にちょっとしたその後のイメージになれば幸いです。
共通のバッグを製作する者として非常に参考になる点がありました。
それは、「直してでも使い続けたい、もったいない」と思ってもらえるほどの価値があったという点。
その後、ハンドメイド製作する布製バッグは、20年間持ち続けられるイメージで作ることを常に考えています(^-^)。
