まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
バッグの素材を、メジャーな3種の素材で大別しますと、①本革レザー②フェイクレザー③布があります。
当「共有型のハンドメイドバッグ」の事業活動で扱う素材は、③布になります。
全体の中の「布」の存在感として見ていく場合には、①や②も研究する必要がありました。
パーフェクトな素材があれば大変良いのですが、どの素材もそれぞれメリットとデメリットを持ち合わせているものなのです。
当ブログ記事は、最初の投稿が2018.10.23。
ここからおよそ6年半後の2025.06.28にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。
バッグというアイテム自体はこれまでも、そしてこれからもこの3次元の世界では存在し続けていくものなのではないかと考えます。
3次元が物体で成り立っている以上、物品が存在するわけで、入れ物も必要だからです。
このたびは、バッグの基本的な素材の特徴を見ながら、過去のハイブランドバッグの見せかけの素敵さの「つけ」が現れた姿をリフォームした記録をお伝えします。
そして、最後にこの先の未来に相応しいバッグ製作スタイルの考えをまとめたいと思います。
バッグの製造者はその寿命までを見届ける責任があるのではないか、合皮の劣化から考える素材のアイテムへの落とし込み
まずは、本革レザーとフェイクレザーの見かけの違いを見てみます↓。

天然素材というのは、天然石でも同じことで、いびつであり均一的ではない姿こそが天然の証拠。
天然皮革である本革レザーも同じで、フェイクレザーとの違いを見分ける際に、このいびつな皺の出方に生々しさを感じるということになります。
あえて、後ろに「レザー」という呼び名を付けて、同じレザーでも全く別物である本革とフェイクの違いを際立たせることを心掛けています。


では、続きまして過去のリフォーム記録をお伝えしていきます。
本来リフォームなどしなくてもよい丈夫で長持ちの作りをされるべきなのに、特に高額なハイブランドバッグで顕著に経年劣化が起こっていることに憤りを感じます↓。

左下の写真は決して柄ではありません、内貼りの合皮素材の劣化(剥がれ)で基布の白い布地が見えているのです。
およそ、30年程でこうした状態になったと見ています。
内袋を新たに布で製作して、入り口を縫い閉じ直した自主リフォームをしたのです。





あとがき

結局のところ、リフォームしたバッグもその後手放してしまいました。
元の優れたお仕立てには到底かなわない、やはりこうした作業は専門の技術が必要なのです。
この実態を製造者様は顧みて、後の製作に活かしてくれると思いたいところなのですが、「ビーガンレザー」などと引き続きブランディングを伴った高額な合皮バッグを製造する実態にあきれ返っております。
最後に、ピクチャレスクが出来ることを考えました。
布にある豊富なバラエティー・融通が利く細部の強度の高め方などは、メリットの部分。
布の持ち味とメリットを発見し、お伝えしていく役目を引き受けながら、実際のバッグ製作を通して確かな実証をしてまいりたいと思います(^-^)。
