まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
「シャネル-最強ブランドの秘密:山田登世子 著」を長い日数をかけながら拝読。
いくつかのファッション史の中では最初に手にしたのがこの本でした。
大変恐縮ながら、漢字の読み方や意味までも調べながらのスローリーディングだったのでした。
とうに創業者が亡くなっている今でも、ブランド名はロゴと共に継承されている点、ハイブランド様の多くが皇室御用達が背景であったことに比べ、そうではない点が「シャネル」らしさなのです。
呼び名の「ココ・シャネル」は、キャバレーでの歌い手時代からのニックネーム、本名は「ガブリエル・シャネル」様、フランス人です。
このたびは、様々な切り口で語りたい「シャネル」の存在について1つだけのポイントで綴ってまいりたいと思います。
当ブログ記事は、最初の投稿の2018.10.14からおよそ7年後の2025.08.21にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。
最初の投稿では、複数の項目で文字数のボリュームがありましたが、ここ近年の当ブログ記事の短い時間での読み切り易さを重視、1,000文字代という決め事をしました。
よって、その他のことは、別の「シャネル」に関する本を拝読した際に別の視点からの投稿をさせていただくことにしたいと思います。
このたびは、「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者がジュエリーというアイテムを切り口にして綴ってまいります。
プラスチックという所謂工業製品が高級地金+宝石の本格派ジュエリーに勝る時。。ブランディングの力が大きく働いた長い期間

パッと見た「わあ」という感嘆は、その憧れのようなイメージを目の前にした時の気持ちの揺さぶりが大きく、人の心の奥にまでも侵入する影響力はまさにマーケティング活動の神髄だと考えます。
創業者の「ガブリエル・シャネル」はここ1点を目指していたのかもしれません。
キラキラした本格派の宝石にライバル心を燃やし、あえてプラスチックでジュエリーにブランドパワーを埋め込んだ究極の姿が、広い層に親しまれる「ハイブランドコスチュームジュエリー」です。
あの可愛らしいロゴ付きのコスチュームジュエリーは、親しみやすくかつ高級感も感じられ(「シャネルだから」という観念でよりそう感じている点もある)、不思議な存在です。
創業者の「ガブリエル・シャネル」様は、プラスチックが本格派ジュエリーに勝る「勝算」を持っていた、「ブランド力」はどんなものをも差し置いて勝てるのだと信じたのだと思います。
あとがき

確かに、プラスチックのロゴ入りジュエリーを、K18YGやPT850と組み合わせて同時に装うということに抵抗がなかったこれまで。
まさに、ブランド力が本格派ジュエリーと同等に並ぶ程の価値だと受け止めていた証拠なのです。
しかし、ここからが実体験を綴っていくことになります↓。
「本物志向のレンタルジュエリー」も、スタート当初はコスチュームジュエリーと本格派ジュエリーのミックスでした(3アイテムを1セットに組むラインナップ)。
ところが、だんだんと事業を継続していく中で「価値」を自分なりに本気で考えるように。。最終的にはコスチュームジュエリーを全面廃止という決断へ。
残したのが、高級地金の18金やプラチナに宝石質の天然石が研磨されて乗った本格派ジュエリーのみ。
胸を張って本物と言えるのは、高級地金+宝石のジュエリーだけだと、あるがままの希少さこそが、「本物」であると結論付けたのです。
よって、1つとしてブランド名を謳ったジュエリーの紹介の仕方をしていないラインナップなのです。
私物ではコスチュームジュエリーは確かに親しみやすくて愛用しています。
しかしお客様にこそ、屈託無く「どうぞ」とご提供できるジュエリーの姿でなければと。
人の心を操るような「まやかし」では本当の説得力にはならない、遠い将来かもしれないがいつか紛れもない本来の美しさがやはり勝るのだということを私は信じたのです。
しかし一方ではこうも思っておりまして、私物のコスチュームジュエリーも何でもないメッキでは価値を感じないと。
間違いなく「シャネル」様の解いた「ブランド力」を感じているから手持ちのメッキジュエリーにも「シャネル」ロゴが複数入っているわけです(^-^)。
