紫色のストーンお探しなら。。想像以上に種類の多い天然石の中でアメジストの他にも影を潜めたニッチな存在がある【577】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この度読ませていただいております、「彫金-手づくりジュエリー-の技法と知識:秋山勝義・飯野一朗 著」から、ジュエリーについて知識を深めております。

ありがとうございます<m(__)m>。

このたびは、ジュエリーに使われるストーンの中では、有名で豊富な「アメジスト」の高貴さたっぷりの雰囲気を認めつつ、同じ紫色の他のストーンもあるということをお伝えしてまいります。

アメジスト以外の天然石が目立たない存在であったところへパワーストーンブームのおかげで知ることができた他の素敵なストーンのご紹介

紫色の天然石として有名なのは、アメジストです。地金のゴールドのカラーともシルバーのカラーとも組み合わせられているようで、出番の多い天然石です。

しかし、アメジストだけでなくて、パープル色の天然石は他にもまだあるのです。

1つはチャロアイト。

ストーンのレベルとしては普遍的と言われてはいたものの、ここ近年その価値が希少になったとの話を耳にしました。

一度くり抜きバングルでチャロアイトを手にしています。

チャロアイト(紫の部分):正式には、他のストーンも混じったマーブル状の混合の部分をくり抜いたもの。

なかなかチャロアイトのみでの採掘は難しいのか、こんな素敵なマーブルのミックスされたものをチャロアイトとして購入しました。

かえってこの方がマルチカラーのようで親しみやすいかもしれませんが、チャロアイトのみよりも価値は下がるのだと思います。

そして、このチャロアイトと似ているのですが、もっとレベルが高いと言われている「スギライト」です。

スギライトだと地金の18金と組み合わされていることも時々あり、ジュエリーの分野にも食い込んでいるようですが、ストーンはむき出しで、台がしっかり付いたタイプはあまり見たことがありません。

そして、「スティヒタイト」です。

お写真が残っていないのですが、一度手にしたことがあるという記憶だけをたどります。

台湾から輸入の「マクラメ」という紐に包まれたペンダントトップのビッグサイズのもので間違いなく2010年代前半頃に入手しました。

さらに、「レピドライト」というストーンもあります。

これがかなりピンク寄りになったペールカラーだと思います。

もしかして、この下の写真がレピドライトだったかな?ちょっと自信がないですが、一応載せておきます↓。

「レピドライト」じゃなかったらごめんなさい<m(__)m>。記憶ではそうだと思っていますが。。

ここまで来ると、パープルから色が少し離れていきますね。

上記の「チャロアイト」「スギライト」「スティヒタイト」「レピドライト」はおそらく名前もなかなか聞きなれず、横に並べて初めて色の微妙な違いや質感の違いが分かるかもしれません。

と、そこへ、よく知るアメジストを並べると、すでに5種もの紫寄りなストーンが見つかるのです。

あとがき

あとがき

ストーンが数えきれないほど多く存在していても、「貴石」「半貴石」などという区別がされて、地金と共にジュエリーに取り入れられるものはおなじみのものになっているように見えます。

ジュエリーになっていくには、強靭性に欠けていて柔らか過ぎるから、製造の途中で破損するリスクと無駄の回避から、ジュエリーになりにくいということもあるのかもしれません。

ただ、すべてのストーンが装えたらとても素敵なのに。。と思えて仕方がありません。

そうすると、比較的柔らかくても成り立つ、「連のネックレス」などの出番があるのかもしれません。

ただ、連になるにもある形に削る作業の段階は必ずありますので、その時に破損が起こりやすく、知られていない存在のままになることが多いのでしょう。

地球にある自然体の鉱物は「デリケート」なものも多いのだということですかね(^-^)。

レンタルジュエリーでは全面廃止の「連物のネックレス」は本当に価値が無いのか、鉱物本来の姿を美しく映し出す珠つなぎのネックレス作り【575】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」という事業をさせていただいております。

K18YG/WG/PG、PT900/850等の地金が中心の宝石+地金でできた、本格派のジュエリーです。

この本格派ジュエリーのラインナップが完全に実現したのが2022年のことでした。

それまでは、好みの真珠やパワーストーンのような天然石をつなげたネックレスなども多く取り入れていました。

ただ、その後のお客様からのフィードバックや手ごたえ、読み取ったところから多角的に検討し直し、思い切って連物をすべて廃止。

そしてパールもお手入れしにくい繊細過ぎる消耗品ということで価値が永久的ではないという理解から廃止。

残ったのが宝石と金属のコンビでできたものだけになりました。

こうして発展できたのも事業としてやってきたことゆえ。

もし自分で集めているだけのままであったらこのようなところへ行き着くことは無かったと思います。

よって、現在のラインナップは過去のスタート時の2020年夏よりもはるかにレベルアップしています。

どうぞ「本物志向のレンタルジュエリー」よろしくお願いします。

そうはいっても2015年前後の過去には自分で天然石をつなげてネックレスやブレスを作るほどの天然石好きであり、その美しさはこうして記事ではお伝えしていきたいと思いました。

ということで、このたびは、マルチカラーに配して作った連物の天然石ネックレスの自作をご紹介したいと思います。

球体の普遍性の解消、多面カットの宝石寄りなストーンのカットのデザインを選ぶという差別化

左:ローズクォーツ・アメジスト/真ん中:シトリン他のマルチストーン/右:カイヤナイト。

まず、一番左のローズクォーツ(桜色ピンク)とアメジスト(紫)とのコンビでステーションネックレスを作りました。

留め具のダルマ板、引き輪、つぶし玉はすべてステンレスです。

ショートネックレス:ピンクなどの色が好きな人は結構好まれる色味。
ツルリとした様相の物を集めた天然石:サファイア、サンストーン、ルチルクォーツ、マスカットジェイドなど。

粒の形がやや平凡ですが、ストーンはなかなか特徴ある集まりです。

個人的には赤茶色の球形をしたブレスの中に配置の「サンストーン」をとても好んでいます。

土やあずきのような色がエコロジーでとても魅力的に映ります。

すべてハンドメイドのネックレス:この中でも特に上質なのは、真ん中に埋もれるサファイアのマルチカラー。

真珠はビワ真珠です。

テリ、ツヤは非常に良いですが、形が美しくありません。とてもカジュアル過ぎますが、Tシャツなどに装うにはかえって軽やかで親しみやすいので出番はあるかと。

さて、もう一度先程の上のお写真に戻ります↓。

この真ん中のマルチサファイアと右のカイヤナイトを組み合わせてネックレスとブレスを作りました↓。

サファイア、アメジスト、シトリン、カイヤナイトのショートネックレス:留め具をK18WGに。
ブレスには不足の黄色が入りません。

同じブルー色が隣り合わせの箇所をじっくり見ていただくと、サファイアは青味がロイヤルブルーを含みます。

一方、大きい方のカイヤナイトはグリーンの海のような色を含みます。

同じブルー色でもじっくり見れば違いがある、これが天然石同士の種類の違いに通じます。

面白いですね。

リングはマルチサファイアのリボンデザインを。どんぴしゃカラーがマッチしています。

あとがき

「パワーストーンから宝石へ」というようなことがテーマになる自作の場面でした。

ただ、事業者目線では、パワーストーンはどれだけ頑張って自作しても、金属の18金やプラチナには到底かなわないというのが結論です。

厳しいですが、世の中のお目の高いユーザー様達は本物のジュエリーをお求めなのです。

そんなニーズを感じながら、いつまでも天然石をつなげたネックレスを作っていてどうなるのでしょう。

こうして、そのニーズ通りの立派な本物のジュエリーをとことん追求していく道に立ったのでした。

ただ、こうした自分で作ることの技術を教えてくれた友人、YouTubeで「宇宙一分かりやすい。。」というつぶし玉や留め具の設置の仕方を教えてくれたYouTuber様がいなければ自分で作ることさえできませんでした。

ありがとうございます<m(__)m>、そうしたステップがあってこそ自作ができたのです。

最後に、パワーストーンをつなげた気軽に作れる連物に関しての現在の解釈は、旅行などの紛失しやすいリスクにさらされたアクティブな場面では、とても有効です。

高級ジュエリーを持参するのではなく、もう一度同じ物を再現が可能なパワーストーン自作ジュエリーの出番は大いにあると思います(^-^)。

アメジストはK18YGもK18WGもどちらも相性が良い、クールなホワイトゴールド台に比べ高貴なイエローゴールド台の方の魅力を100%演出した【570】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

宝石のカラーがどの地金の台と相性が良いのかを見る時に、ゴールドなのかシルバーなのかを主に考えます。

ストーンのカラーが同じでも地金が金銀のどちらかによって随分雰囲気が変わってくるのです。

それほど地金の存在は重要だということになります。

ところで、アメジストに関してですが、実際は金銀どちらにも平均的に使われているようなのですが、ヴィンテージジュエリーでは断然イエローゴールドの台やチェーンに合わせられていることが多いと感じます。

アメジストに関しては、ゴールドとの相性があるような気がして、なんとなく「江戸の粋」を思わせてくれて高貴に感じます。

このたびは、その通りのゴールドと組み合わせたアメジストをとことんご堪能いただけるよう、アメジストジュエリーセットの変遷をお届けしたいと思います。

とにかく四角いアメジストの美しさをとことん追求したところからが始まり

初期案(1案):アメジストリングを1個だけ四角フォルムに合わせて組み合わせていました。

このころは、バングルに七宝焼きの「エマイユ:エルメス製」を入れたりしてコスチュームジュエリーと混在していました。

その後地金+宝石だけのジュエリーへと組み合わせをより本物、天然物へ寄せていきます↓。

アメジストだらけのセット(2案):アメジストのストーンを豊富に登場させたセット。
〇ネックレス:15mmx10mmのトップの48cmチェーンと、20mmx15mmのトップの58cmとの段差付け。
〇ブレスレット:3本を重ね付け。ALLK18YG製。どのチェーンも種類が違う面白味。
〇リング:左-K18YG台の18号、右-K18YG台の13号。

その後、アイテムの数をすっきりとまとめるために1点のボリュームアップをはかりました。

そして、思い切って全面的にチェンジ。

この中で残った唯一のアイテムは、リングでした↓。

3点セット(3案):ペンダントトップは新登場のビッグアメトリンです。ペンダントチェーンとブレスに存在感。

ということで、最終的にこの組み合わせに行き着きました。

こういう形でまとめることに行き着きましたのも、アメジストの複数を重ね付けした2案の時の「単調さ」を解消したからであり、シトリンが混ざるアメトリン1粒で入れ替えたことの効果は絶大でした。

こうすることで最後まで残った大粒アメジストリングが初期に比べてはるかに存在感を増しました。

写真では分かりにくいかもしれませんが50カラット近くあるビッグアメトリンは非常にレア。

厚みもあるので迫力満点です。

あとがき

パープルのカラー自体がお洋服においても人気の色です。

アメジストをお洋服に装う際に差し色にしたければ、同じパープルは柄の一部に組み込まれている程度の控えめな色使いでよりジュエリーが引き立つかと思います。

それとも、グレーや黒の無地に思い切って映えさせるということも。。

とにかくゴールドとのコンビのアメジストは地味なお洋服を見事華やかにしてくれる力強い役目があると見ています。

アメジストは、比較的入手しやすい普遍的なストーンのように思われがちですが、際立った特徴を、サイズ・デザインなどで突出したものにできれば、普遍的がそうではないものになるはずです(^-^)。

商品発送の際に同封の商品自体の情報だけでは書き切れないメッセージをホームページQRコードに託す方法【560】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドリュックをご購入いただきました。

感謝しております、本当にありがとうございます。

バラ柄の撥水のかかったサッカー生地のリュックは、それはそれは撥水に関する苦労のストーリーが詰まっていました。

今回は、ご購入いただいた商品をきっかけに「情報」をご購入者様にお送りするためにやっていることをご紹介したいと思います。

製作時をふりかえったエピソード的なものはブログ記事で

ご購入いただいたハンドメイドリュック:<サイズ>縦36cmx横28cmxマチ11cm。

全体に強力な撥水剤で雨対策がしてあります。見た目からは、え、この生地に?と意外に感じられるかもしれません。

こんな感じの薔薇柄のサッカー生地のもので、綿/100%素材。

一見見た目だとまさか撥水がしてあるとはという意外な印象かと思うのですが、そこが製作時のポイントです。

元々撥水がされている生地というのは限定的にしか見つかりません。

そうではなくて、どんな生地にも撥水を施工すれば、すべてが撥水の効いた商品になる可能性を追求したのです。

そうして、究極の凸凹感ある生地である「サッカー」で挑んだ撥水実験をやっていったのでした。

その撥水剤に考えたのが、「ceramicprotextile:セラミックプロテキスタイル」というカー用品の1つで、1ボトル300ml入りの高級品。

こちらを1本は軽く使ってしまいまして、2本目には確実に突入していました。

結局撥水施工も、生地にある程度条件があって、平らな表面の生地だったり、ポリエステル系だったりなどあるみたいですが、そこを一切無視して、とにかくこれに施工したいのだという生地に施工して撥水機能が生まれるまでやり続けたのです。

結果は、何度かのトライの末、じょうろでかけたシャワーのようなお水を玉のようにはじくところに至り完成したものです。

やはり、サッカー、リップル、その他凹凸のあるジャカードなどの生地には簡単には施工しにくいという結果です。

けれども、不可能ではないということも分かりました。

この撥水剤のもともとの優れた性質も持ち合わせて、撥水剤による別のダメージなどは今までも起きたことも感じたこともありません。

とてもやさしい液体のようなのです。

カー用品だと、車のシートの布の部分とか、マットなどに使います。

車用のものをハンドメイドバッグに施工したということがなかなか他の人はやらなかったこと。

これも1つの偶然で、生地に撥水加工をしてくれる業者さんを検索していきついたのが近隣の地域にあるカーコーティングのお店やさん「ポリッシュガレージ」様だったといういきさつです。

以上が、その商品が出来上がるまでのエピソードとしてここで語れることでした。

商品発送時にしていること。。ピンポイントの情報は「しおり」で伝える

商品発送時にルーティーンとなった作業があります。

ハンドメイドバッグは、1度っきりのお取引になりがちです。

商品があふれているこの世の中で、有難くこのたびは、良いと思っていただいてご縁があったわけですが、商品が一方通行にお届けで終了のお取引。

そこで、工夫したアイデアの1つが、バッグの中に情報の入った「しおり」を入れるということをしています。

今回の商品がどんな生地の素材のものだったのか、値段、そして、QRコードでホームーページへご案内できるよう情報シールの付いたかわいいしおりです。

本にでも使っていただけると、ふと見たときに覗いてもらえるかもしれません。

この「使えるもの」というところがポイントで、すぐに捨ててしまいがちなアイテムでは無意味です。

よって、自分もよく商品についている可愛いブランドの厚紙でできたタグを本のしおりにしていることからのヒントで、同じことを考えました。

ブランド名だけでは不足、それ以上の何かというところで、「情報」に行き着きます。

ビンなどのガラス容器に貼るためということで透明なシールがあるのですが、それです。
こちらが裏面の情報の部分。長い所が6-7cm程。情報も多くの事は載せきれません。単純で明快な書き方が必須。

そして、その後は、梱包と発送です。

今まで保管していたビニール袋は埃でねっとり。爽やかな新品に交換して発送です。

ご購入いただいたその事実だけで得られるもの

もちろんご購入いただくとお代金はいただけますが、「価値のヒント」というものも得られます。

こちらがむしろ大きいのかもしれません。なぜご購入いただけたのかは、何らかの価値を感じてもらえたからということです。

今回のこの撥水施工の件についても含まれていると思いますし、その他、生地が季節に合ったサッカーであったことが何かこれから暑くなるにあたり、わくわくするような感じの新鮮味とマッチしたものなのかもしれません。

そして、薔薇の柄がシックで、フリルなどの装飾も一部分施してあります。

生地もなかなか翌年に同じ物が入手できることはほとんどありません。

一度っきりの物となることがほとんどです。

よって、その時に見つかった出会いの機会というものが大変貴重。

ということで、今後も価値を込めた商品を作っていく時の肥やしになるのがご購入いただいたというその事実であったと言えます。

QRコード掲載の重要さは長い目で見たつながりになる

しおりの裏面の右上に印刷の「QRコード」の存在はとても重要。

今回のご縁がその後にもつながっていく「可能性」を一緒にお渡しするこということになります。

QRコードは当ホームページ「ピクチャレスクのホームページ」にご案内できるものになります。

ホームページを一度でも覗いてもらえれば、コンスタントにブログも投稿させていただいていることに気づいてもらえます。

そうして、何かの時に思い出しては、お立ち寄りいただけるのかもしれません。

あとがき

フィードバッグというものがありますが、もちろん、それもとても大切で、良い悪いいずれにしても、今後改善していったり、継続していった方が良いのかなどの判断には大切なものです。

けれども、単純には、ご購入いただいたというだけでもある種のフィードバッグにはなるのです。

他にもあるのにこれをチョイスしていただいたその価値とは何なのかというのが、絞ってその商品の中で探れるという点では、選ばれたということに感謝したいと思いますし、そのお買い上げいただいた商品の中に答えが入っているということです(^-^)。

プラチナネックレスやブレスのチェーンタイプの刻印が決まってPT850である理由は強度を意識した強靭さの追求である【558】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

プラチナが宝飾品によく使われ出したのは金や銀よりも比較的後。

その理由として、「金や銀よりも融点が高く、溶けにくいので敬遠されていた」というような一説があります。

しかし、ダイヤモンドとの組み合わせに、とてもマッチした地金として選定され始め、ダイヤモンドには決まってプラチナを組み合わせるというような地位を確立。

ダイヤモンドの指輪、ペンダントなどの台には、確かにプラチナ台であることが多いと思いますが、そのような経緯があったのです。

さてこのたびは、そのプラチナと一口に言っても、ジュエリーアイテムの別によって、PT900とPT850の刻印に分かれている理由を自主研究致しました。

特に、学ばせていただくことの多かった、本、「彫金-手づくりジュエリー-の技法と知識:秋山勝義・飯野一朗 著」は、ずばりその理由が書かれています。

有難く知識をしっかりと受け、さらに私の中でよく咀嚼し、体験やエピソードの事実を盛り込みながらアウトプットしてまいります。

チェーンタイプのネックレスとブレスにはPT850の刻印、リングやペンダントトップなどの動きが無い造形タイプにはPT900という分かれ方の理由

プラチナチェーンネックレスの刻印:ダルマ板にPT850の刻印が見つけられました。

まプラチナに関しては、生粋のプラチナだけでできている場合、プラチナ100%を「1000」という数字で刻印表示されています。

この生粋の材料でできたものが実際どのような状態かというと、柔らかすぎて、とても宝飾品として使うにはふさわしくないようです。

確かに、過去に、プラチナの指輪が変形しやすかったり、透かしの部分がすぐに折れたりしたのを見せてもらったりしたことがあります。

もともとプラチナ、金、銀というのは、どれも柔らかい素材なのです(ハサミで簡単に切れたりします)。

だからこそ、綺麗な装飾を形作ったりなどの融通が利くとも言えますが、その反面丈夫な素材とは言えないのです。

そんなことから、75%の純金を使って、残りの25%は、強度のある割金を加えた合金である18金(K18)とかシルバー925とか、PT900,PT850などというように、割金の力を借りて、全体を丈夫な硬いアイテムに作り上げるものだということです。

ただ、プラチナだけの100%ものジュエリーが全く存在しないわけでもありません。た

たまに、PT1000なという刻印もレアものとしてあります。

マニアにとってはとても貴重なお品としてそれも希少価値がある存在にはなるようです。

1点ペンダントトップでPT950という刻印のものがありました。

これもある意味レアです。

このペンダントトップがPT950でした。

ところで、PT900、PT850というこの差は、あまりイメージわきにくいかもしれませんが強度の上では随分大きな差のようです。

ということで、ますます、PT900、PT850の使い分けが気になっていたところでした。

そして、この使い分けの違いの理由を学びました。

PT850はPT900よりも当然硬いということになります。

純プラチナのPT1000とか、PT999などがとても柔らかいので、数字が低くなると硬くなっていきます。

PT850未満は、割金が入りすぎて、もはや天然の域を超えるということでしょうか、このPT850のラインがハイジュエリーの中では良質さの評価の基準だと見て良いでしょう。

ダルマ板がありますが、そこに刻印がPT850が打たれていることがほとんどです。

ダルマ板を使うアイテムというのがチェーン類。

ネックレス、ペンダントチェーン、ブレスです。

つまり、本にもそのことが書かれていまして、「チェーンというものは、引っ張ったりなどの圧力がとてもかかる場所であるので、柔らかいと破損に繋がるリスクが高く、硬さが求められるので、PT850がチェーンに選ばれる」ということでした。

なるほどですね。

実際にジュエリー類のアイテムを1つ1つ見たところ、ペンダントトップや、リングのような造形タイプに関しては、PT900というのがほとんどでした。

チェーンがいかに圧力がかかるようなアイテムなのだということが間接的に分かります。

また、「PT900」である理由として製造には装飾しやすいからなのではないか、かといってPT1000ではへこみや傷みが付きやすいからある一定の割金をバランスよく入れたPT900になっているのではないかと。

↑これは本には載っていなかったので私の予想でしかありません。

あとがき

プラチナはホワイトゴールドと近づけて比べるととても白いことが分かります。

K18をイエローゴールドだけでなくてホワイトゴールドにも展開していった理由というのも、「プラチナが少なくしか入手できない時代にその代用として作られたのがきっかけ」だとリフォーム屋さんが教えてくれました。

ゴールド色だけでなくシルバー色も愛用したいニーズの高まりだったのでしょうか。

今では大変人気の地金がK18WGです。

しかし、厳密にはプラチナとはやはり違います。

プラチナはとても白い、もっと暗いグレーがかった方がK18WGです。

その白さをより出していくためにK18WGには、決まってロジウムメッキという仕上げがされているものなのです。

ということで、この色の微妙な違いも、ペンダントとチェーンという近い位置にあるアイテム同士はせめて揃えたいと思ったきっかけになりました。

天然石の黄色とオレンジが色相環でいう類似色同士では決してないということの証明【587】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2010年代前半にパワーストーンが流行した時代がありました。

あの頃、新しい素敵なストーンが存在することをし、購入したり、珠の連をつなげて自作のネックレスやブレスを作ったりしていました。

あまりの流行でゴムに通したブレスを多くの人が手に付けていたのをよく見かけ、カジュアル過ぎる仕立て方に対してとても違和感を感じ、留め具を18金で設置したりし始めました。

そうして、様々な種類の天然石でひと通り製作した最後のものがこの度の製作です。

集大成みたいなもので、マルチストーンにしてロングネックレスを作るということをしました。

黄色の天然石とオレンジの天然石が全くの別物であることを出来上がった時の組み合わせの違和感が教えてくれた

セット組:全体的にイエロー・グリーン系のマルチストーンのまとめ。
〇ネックレス:K18YG留め具に天然石の8mm・10mm珠の一連。長さは95cmのロング丈。

黄色はレモンクォーツ、パープルは濃淡ありフローライトの中に混じるアメジスト、グリーンフローライト、グリーンアメジスト、メロン色のプレナイト。

〇ブレスレット:K18YG留め具のの一連。レモンクォーツ、グリーンアメジスト、フローライトの3種。

ブレスは、ネックレスよりもストーンの種類を減らしました。

〇リング:左-K18YG台に縦17mmのシトリン。12号。右-K18YG台のカナリートルマリン。13号。

せっかくの18金の留め具なので、リングはイエローゴールド台のものを2個合わせました。

ところが、シトリンの色が、黄色のシトリンのはずなのに写真ではどうしてもオレンジに映るのです。

右のカナリートルマリンは蛍光色に近い黄色なのでなおさらです。

ここで、色相環の類似色である黄色とオレンジは隣り合ってはいてもかけ離れた存在なのだということを気にし始めます。

色相環では黄色とオレンジは類似色ですが。。あくまで類似でしかなく、一緒に重ね付けに違和感がありました。

あとがき

マルチカラーの良さはお洋服に合わせる候補が複数見つかることで、1点持っていると合いやすくなることがメリットです。

このたびは、グリーン・イエロー系のマルチカラーだったのですが、こうしてミックスされていることによる融通性が生まれます。

ということで、集大成としてロングネックレスとブレスを作ったわけですが、その後の見直しでこうした連物は、当「本物志向のレンタルジュエリー」からは完全廃止。

その後は、レベルを上げ、宝石+地金の本格的なジュエリーばかりのラインナップへと変更していきました。

2023年で完全にそれが実現。

こうした連物はユーザー様からのフィードバックが良くなかったのです。

それでも一度はやってみて、とても良かったと思っています。

こうしてやってみての結果ですので、見直すことができたきっかけでした。

2010年代のパワーストーンブームにより、自作する技術を少しだけ得られ、それを活かした挑戦もできたことは大変良かったです。

そうした段階があったからこそ、内容を高めより受け入れられるためのレベルアップが工夫できることになりましたし、かえって方向性が1つにしっかり向きました。

今後とも「本物志向のレンタルジュエリー」、是非よろしくお願いします(^-^)。

どのジュエリーアイテムにも取り入れられている「マーキスカット」モチーフの素敵さを味わう回【554】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「マーキスカット」というカットがあります。

アーモンドのような葉っぱのようなとんがったモチーフです。

マーキスカット:アーモンドのような尖ったモチーフがスタイリッシュで魅力。

この「マーキスカット」のカットは宝石を切る時のデザイン名なのですが、由来はそもそもどこから来ているのでしょうか。

それは遡ることフランス革命以前になります。

王侯貴族の時代、ポンパドール夫人という今でいうカリスマ的存在でおしゃれアイコンの一人である女性がいました。

ポンパドール夫人は、男性の地位を表す、①公爵:こうしゃく、②侯爵:こうしゃく、③伯爵:はくしゃくの中の②の侯爵=マーキスの彼女、当時では位の高い愛人である「公妾:こうしょう」でありました。

陰に隠れた存在と言うよりも、スポットライトを浴びた存在だったと思います。

そのポンパドール様が身に付けていた、と同時に当時に多くの女性の間で流行した形だったのがこの形。

これがマーキスカットの由来とエピソードです。

このたびは、この「マーキスカット」がデザインに素敵に取り込まれているジュエリーのご紹介になります。

マーキスカットはジュエリーアイテムのどこにでも登場するオールマイティーなデザイン

まずは、マーキスカットのダブルリングから。

K18YG台のアメジストのマーキスカットのダブルリング。なかなか個性的です。

ダブルリングは、真珠とかお花モチーフの丸いタイプでは多く注目してきましたが、このデザインは珍しい1品です。

マーキスカットが地金でデザインされている例:1パーツ1.5cmの存在感です。
マーキスカットが2種のストーンのバイカラーネックレス。台はK18YG。サファイアとダイヤモンド。
レモンクォーツのペンダントトップ:くっきりと美しいマーキスカット型です。

このように見てみると平均的にどのジュエリーアイテムにも取り入れられているようです。

この形にいったんのめり込むとすごく気になる存在になるくらいの美しさです。

あとがき

このたび、めいっぱいマーキスカットのジュエリーアイテムをご紹介致しました。

マーキスカットは何と言ってもその形が特徴が強いので、ジュエリー同士の組み合わせの際には、「形」を意識して同じ形でそろえて素敵な組み合わせができる可能性が高いと思っております。

お花とかハートなどの丸く優しいラインにはない別の素敵さがある独特の魅力を持っているのが「マーキスカット」の存在感なのです(^-^)。

正面の10個のボタンが当時の流行をにおわせる、今後の新しい着方をしていくためのロングワンピースの飾りボタンの撤去【552】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ファッションというものが長い間、流行が基盤になって成り立つものであり続けてきました。

すべてではないですが、多くが余分な数の洋服を作り大量生産でした。

余分な数を作らねば成り立たない元々の事業モデルで活動し続けてきたのです。

実際そのたくさんの生産が、たくさんの購買とうまくマッチしていた時代は良かったのですが、ここ近年激しくそのバランスが崩れていきました。

たくさん作ってもたくさん購買してもらえなくなったということです。

たくさん生産する労働の裏の場面に過酷な状況下でリスクを背負う方達にスポットが当たり、サスティナビリティ(永久持続性)ということが重視されてきたことも相まって、製造の裏側の悪質さも浮き彫りになって批判され始めます。

そうして、近年、過剰在庫の洋服の対策に悩むようになり、今までのように過剰生産のままやってきた事業がいよいよ難しくなってきたわけです。

今後の新しい洋服は、本当の意味で、正当で優しい商品が求められます。

このたびは、一人一人の個人がお洋服の購入に対してきちんと責任を持ち、本当に自分が求める自分表現の1つである重要なお洋服の買い物が無駄のないよう、コスパの良い入手ができるための1つのご提案として「古着のリフォーム」をお伝えしたいと思います。

「昭和時代の流行を取り除く」という比較的簡単にできるワンピースの飾りボタンの取り外しリフォーム

新しく作られた商品よりも、古い素敵な商品に目を向けてみます。

こちらは、古き良きヴィンテージ物のワンピース。

かつてのオートクチュールブランド様らしい、きちんとしたお仕立ての「ハナエモリ」ブランドのワンピースです。

BOUTIQIE HANAE MORI」とネームに記載のあるワンピース:黒x白の水玉ロング。

生地がジョーゼットのようです。とても高級感があります。

このアイテムはもともとはそれほど流行を思いっきり出したようなデザインではないとは思いますが、少しはあります。

肩パットのボリューム感、メンズの軍服から受け継いだような胸のトラッドなボタンデザイン、センターにひだが入るスカート、ウエスト部分の三角の切り替えなど。

この中で今後活かすもの・取り除くものの別を判断。

もともとのデザインを活かすのも忘れずに、必要な部分のみということです。

私が凝ったリフォームができないこともあり、肩パットを取り外すことと、胸のボタンをすべて取り外すということをしました。

肩パットは、しっかり縫い付けるものではないので、すぐに外せます。リッパーという道具を使います。

はさみはよくないです。はさみの刃が早くダメになること、間違えてカットしてしまうリスクからです。

リッパーで優しく手縫いされた糸を外せばすぐに取れます。

一部の商品で、ミシンもかけてあるのもありますが、それも一部です。全体に縫い付けてあるものはないですので、簡単です。

ボタンを外す:お仕立てが非常によくて、ボタンの付け根部分もしっかりと糸を巻き付けてあります。
リッパーを動かすなどして無理のないように糸部分のみを削ぎ取ります。

前後にリッパーの刃を動かすとだんだん糸が切れてきます。

一気にやろうとするのは禁物、生地に負担ですし乱暴です。

こうして10個の正面ボタンをすべて外しました。
ボタンを取り外した時の糸くず。この糸くずのボリューム感でもお仕立ての良さがうかがえます。
after:こんな感じにすっきりとしました。ある意味クセがなくなったと言えます。

いろんな場面で使える言葉ですが、このafetrの状態をbeforeに対しては、「垢が抜けた」「粋になった」と言えるでしょう。

どうにでもアレンジしやすいお品になったとも考えられるのです。

残した効果があったボタン:外さなかった袖のボタンは結果アクセントになったようで〇。
左:before/右:after:着こなし幅が広がるのはやはり右側かと思っています。

最初から、流行のあまり入っていないものというのを選ぶのも今後長く着ていけることの1つとしてあるかと思います。

流行が多く入るとその分リフォーム箇所も増えて姿が大きく変わりますので、そのリフォーム技術が必要であることと手間がかかりすぎて時にコストが増大してしまうのです。

今回は、誰でもできそうなプチリフォーム例、お洋服を見る時に、ある部分を除外すれば着用しやすくなるなどをイメージされることをお勧めしたいと思います。

あとがき

おそらくこのワンピースはかなり古い物だと思います。

現在の30年前というのが1991年。

もっともっと前のものではないかと。。

ただ平成初期の1991年頃のお洋服であったとしても、現在の2021年では、30年ものの立派なヴィンテージになってきたのです。

見つけたビンテージ物の洋服の形がどの時代の物かを予測するのも楽しいですね。

そのような図鑑があったらとてもありがたいですけど。。

リフォームする箇所については、そのデザインが残っている方がかえって今後の新しい着方ができそうなら残す方向へ。

新しい着方を妨げるようなクセがあり過ぎるのならリフォームへ。

このような判断が現実的であり、的を得た相応しいリフォームをすることにつながると思っております(^-^)。

遊び心を持って段差重ね付け、コーデの成功を勝ち取る可能性たっぷりな茎と葉っぱ付きの細長フォルムのプチペンダントトップ【549】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ジュエリーの中でフラワーモチーフは非常に豊富です。

豊富であるのにどれを見てもそれぞれ違うように見えるのが楽しくて仕方がありません。

ストーンが真ん中と周りに5-6個配置された小花のモチーフがクラシックです。

ストーンの違いだけでもそれぞれの可愛さがあるので、コレクションしたくなります。

1粒ずつの花びらが、それぞれ地金で台が設置される作りですので小さくても手間がかけられているのです。

こうしてたくさんのマルチカラーのお花モチーフを見てきたところで、1点斬新な小さなフラワーペンダントトップに出会いました。

ストーンはダイヤモンドのみが使われてシンプル、そして茎と葉っぱもちゃんとある細長い一輪のお花デザインなのです。

このたびは、こちらのペンダントトップをご紹介しながら、どんな風にこの後付けていくのが素敵なのかの可能性を考えていきたいと思います。

茎や葉っぱもデザインされていることで縦長になっていることを重ね付けで活かす

ユニークなペンダントトップです。

とても小さいのですが、茎と葉がちゃんと形作られ、台がしっかり設置された作りです。

K18WG台にダイヤモンドのフラワーと茎と葉です。なかなか技(わざ)が細かい作り。全長2cm程です。

プチサイズなわりに、バチカンがちゃんとしてはいるのですがやや狭いのでチェーンがやはり華奢なものに限定されていきます。

もし、ボリュームが欲しい場合はバチカンに丸カンを通してアレンジします、

一度そのまま通るようなダルマ板の小さめの華奢なチェーンを通してみましたが平凡に感じました。

よって、1点だけでペンダントで付ける目的とすれば、チェーンにボリュームやデザイン性をある程度入れていくと良いと思ったのが1個付の場合の想像です。

一方、重ね付けも楽しいもので、茎と葉っぱ付きのペンダントなのですから、段差の重ね付けの下側で長めのチェーンを通すということです。

相方のショートの方はこちらと対照的に1粒物のトップが合いやすいと思います。

イラストでイメージしてみます。

下段の長い方にはこの度のトップを、上段の短い方にはこのモチーフ寄りボリュームが無い丸型の1粒を。

バランスを考えたこのような感じに上下で重ね付けの案です。

その他は、1本のチェーンに左右に並べる手もあります。

その他、ロングネックレスのあずきチェーンやラウンドチェーンの隙間部分をフックに、チャームとして付けるというアレンジがあります。

にぎやかにするためには、その他のパーツももっとたくさん必要になりますので、上下の重ね付けが一番アレンジしやすいです。

あとがき

上述でもお話致しましたお花という1つのモチーフでも、様々なお花があることがジュエリーの楽しさです。

すべてのジュエリーをお花だけでコレクションすることも可能だと思います。

小粒アイテムや小さいサイズはこうして遊び心を持って自分の裁量で組み合わせを考えていく楽しさがある一方難易度があるということです。

とは言え、特に決まりはないのです。

自由なのだということに喜び、そのアイテムそれぞれがちゃんと引き立つような結果に出来上がれば正解なのではないでしょうか。

フラワーモチーフはどのみち一癖あるモチーフですので、ハートや星などと共に悩む形だということをあらかじめ分かっていれば良いのです。

組み合わせの相手は喧嘩しないようそれに馴染む普遍的なフォルムであると良いコンビになるのです(^-^)。

プチペンダントの価値の高め方、重ね付けやチャーム使いのアレンジで複数で立体感を出す方法【548】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

とっても小さなアクアマリンのプチペンダントトップをご紹介したいと思います。

小さいのに、台がしっかりしているところがとても良いです。

ジュエリーの装い方のコスパの高め方の1つとして、着回しならぬ「付け回し」があります。

プチペンダント1点だけでは普遍的である所から発展し、目線を重視して、コーデの完成の状態でどう映るのかを考えていくところがポイントです。

プチサイズなりに良き出番があり、役割があるということになります。

まずはプチペンダントそのものの作りの良さを重視、そこからプチペンダントを主役にしながら他のネックレスと重ねる

スクエアであること、台が分厚いこと、バチカンも立派なアクアマリンのプチペンダントトップです。

この良き作りがあってこそ、プチペンダントとしてこちらが選ばれました。

貧弱なプチペンダントでは意味が無いのです。

小さいながらも「凛とした姿」を持ち備えた1点をまずは選びすぐります。

縦は1cm未満のアクアマリンのプチペンダントトップ。小さいながらバチカンや台(K18WG)が立派。

取り入れやすいアイデアは、重ね付けです。

では、重ね付けの例を3つ図解と写真の例を交えながらご紹介してまいります。

①ペンダント+ペンダント:アクアマリンをショート丈、長い方には同じスクエアモチーフの別デザインを配置。

これは比較的思い浮かぶペンダント同士の重ね付けの段差の方法です。

線が2段になることで外を颯爽と歩くその姿にチェーンがはずみ、立体感が演出できます。

とりあえず、基本的には四角いモチーフという共通要素を持ったデザイン同士合わせるというのがすっきりと粋(いき)になるかと思います。

ただ発展的には、面白く遊び心を持って、星やハートのモチーフをあえて重ねるという手もあります。

この時に注意したいのは、いかにも「手持ちの中からこれらを出し尽くした感」として見る人に解釈されないことです。

そうすると、かえって四角モチーフ同士の方が「豊富」なイメージなのです。

モチーフの形が違っても「類似」という共通点によって「豊富さ」も実現できます↓。

形は違ってもサイズのバランスとチェーンがお揃いで調整されています。

サイズに優劣の差が無いことが功を奏しました。

②ペンダント+チェーンネックレス:チェーンがやや引き立て役になってペンダントが目立ちます。

地金は同じでも違っても良いでしょう。

③チェーンネックレス+ペンダント:2つ目と反対の位置付け。

チェーンネックレスとペンダントの間を思い切って差を付けるとより立体感がはっきりします。

「空間も装いの1つなのだ」ということを大いに学べます。

反対に、チェーンネックレスとペンダントの差がほとんどない場合2本のチェーンが重なって線が太く映ります。

チェーンネックレスとペンダントの段差がわずかの場合。これも素敵です。ボールチェーンモチーフが共通。

実際に鏡に当てて見たり、客観的に友人に意見を聞くなど、これだけにとどまらず、自分なりの結果をつかむ実験をいろいろ体験して新しい発見をしてみて下さいませ。

以前おしゃれさんの写真を拝見した時に、段差がかなりある場合に遠目の立体感を強く感じました。

遠目から見た装いは、光に隠れほとんんど誰なのかさえ分からない時でも、ジュエリーの線は影として結構鮮明に映ることがあります。

それくらいネックレスの存在というのは見た目に強く影響するということなのです。

あとがき

少し余談なのですが、過去にこのような組み合わせをしたことがあります。

実はこのネックレスどれも別々であり、ネックレスx3点とペンダント1点の合計4点。段差のバランスが均等。

ここまでに重ね付けの数が増えると正面が華やかにできます。

チェーンネックレスの長さは、60cm+70cm+80cm。

10cmの違いは、ネックレスでは半分ですので、5cmが間隔の大きさです。

お洋服がシンプル過ぎたり、ややカジュアルに寄った服装でお出かけする場合に、ジュエリーの重ね付けの効果で「お出かけ用」の装いになるポテンシャルを感じていただけたでしょうか(^-^)。