YouTubeとブログで「HMB教室:ハンドメイドバッグ教室」始めました、初回:ぶら下がり式ポケットの作り方【116】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、新型コロナがいよいよ危ない局面に来ているようで、できる限りめいっぱい警戒中です。

図書館なども3月ずっと休館中、このほど再延長を決められたようです。

とにかく人が集まるという性質を持ったリアル店舗はまず打撃です。

私もせっかく今年の目標の複数の対面販売を経験するということを実行し始めたところでしたが、まずは4月4日が中止となりました(+_+)。

仕方がないことですね。

次の5月3日にも危ういです。様子見が続きますが、当初よりも収束が先になった感じです。

こんなことから、日々考えていた中、YOUTUBE動画で教室をやってみることを考えました。

今までのアップ動画と同じですが、カテゴリーの<HMB教室>に入る投稿がそれに当たります。

特に会費なども無く、お気軽にお立ち寄りいただくだけの自由な教室ですが、その内容は色濃くしていきたいと思っています。

<HMB教室>動画の中身とは?

今回もう1つすでにアップしました。

思い立ったら吉日です。

今までやってきたシリーズ物の動画とは違います。

シリーズ物は、シリーズになった勢ぞろいした雰囲気、世界観を楽しんでいただく要素が高いので、製作風景は、ポイント場面をピックアップしてのみご紹介しています。

これでもピックアップしているので詳しくは解説していますが、製作すべては映していないです。

教室の場合は、じっくりと一緒に動画を見ながら作れるようなそんな要素のある動画なので、スピードも早送りなどはしていません。

やはりネットで行う教室なのだからリアルの実店舗教室のデメリットのようなことがここでメリットとなることで差別化できそうだと考えました。

それには、時間制限とか短い時間に詰め込んだコスパなどは考えずに、じっくりお伝えし、何度も見返すなどじっくりご覧いただけるのです。

そこはとてもメリットだと考えます。

自由の幅が広いということです。

よって、1つ目のぶら下がり式ポケット作りもほんの5分くらいでできるものですけれど、そこそこな長さの動画となりました。

ただただ作り方をざっくりゆるく適当に覚えてもらうよりも、後に、バッグをしかも綺麗に作れる用になるのが目的です。

綺麗に作るには。。という私の経験や研究から出てくるノウハウとかコツをじっくりとお伝え致します。

そして、動画がどんどんたまれば、気が付いたらいろいろなバッグのパーツを作れるようになっていた、という結果を想定しています。

さて、ぶら下がり式ポケットの作り方は、YOUTUBE動画のみになりますが、どうぞご視聴くださいませ↓。

あとがき

まず、綺麗に縫うということで、職業用ミシンが必須です。

私も使っているJUKIのシュプールTL25はコンパクトでありながら縫い目がまっすぐに綺麗に縫えます。

その昔家庭用ミシンを使ってスタートしたものの、家庭用ミシンはジグザグとか横の動きに対応できる機能がそろうため、縫い目が「左右にぶれる」というデメリットが致命的です。

どう集中しても縫い目があちこち向いてしまう部分ができてしまうのです。

このことに当初とても悩んでいました。

そして、家庭用ミシンは音がややうるさいです。

ロック代わりのステッチをしたいときに機能の一部を使えるのはいいのですが、結局まっすぐ縫えなければバッグ作りには向いていないびです。

バッグは縫い目の美しさが大変ものをいうということです。

そうするとシンプルに前と後ろだけの直線しか進むことができない職業用ミシンではありますが、横にぶれる設定がないので、完全に固定されてしっかり針目を縫い付けます。

職業用ミシンには付いていないロックについては、ロック以上の見栄えの美しい縫い代の隠しこみを考えてきました。

縫い代の始末についても教室で後々取り入れていきたいと思っています。

書き手:ピクチャレスク

実際の外回りのお仕事で使用したバッグの良し悪しを知る体験から生まれた内側が花柄のナイロンビジネスバッグ製作【115】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この季節、そろそろ入社前だという学生様、転職者様、そして勤続し続け新たな年度を迎える会社員様など、ビジネス現場に新しい風が入ります。

4月という季節は特別です。

新しいことを始めるきっかけだったり、暖かくなってきて心にワクワク感が生まれます。

そんな4月というスタート要素の多いこの月に私が考えたバッグの企画、それはビジネスシーン用のバッグです。

このたび「ビジネスシリーズ」ということでお送りしたいと思います。

はんこ文化が根強い日本ではまだまだある、外回りのシーンで大切な印鑑と重要書類を入れるバッグの持ち歩きのお仕事

以前お世話になりました会社では、経理事務として外回りの仕事がありました。

経理事務のお仕事は、社内でひたすら数字関係を処理しているパソコンと計算機のイメージがあるかと思いますが、どこの会社も経理の仕事というのは、実際のところ、外出という仕事が1日の中で少し入ってくるものです。

預金の引き出し、債権持ち込み、そして、私が勤めていた輸入業の会社だと銀行の「外国為替(がいこくかわせ):外為(がいため)」にお立ち寄りし、貿易における手形の差し入れというお仕事がありました。

キャッシュレス化で企業もそれほど現金を直に入手したり、振込をATMで行うことは減ったものの、まだまだ現在は現金も必要な時があるものです。

そして、「印鑑主義」が根強いと言われている日本では特にですが、書類に印鑑を押す文化が健在で、印鑑を持ち歩いて書類に押すことを実際に銀行様へ当日出向くことで実行していくのです。

ということで、外回りといっても、営業様の外回りと内容は異なりますが、件数も多いので、1日10-20件程の輸入書類に関する手形の差し入れを実質2時間ほどオフィスの席を空けて外出をしている毎日でした。

そんな中で人と接したり、会話や、ちょっとした身の上話も時々盛り込み、担当者様との信頼関係を構築していきます。

この外回りから信頼関係を築いていく極意のようなことはまた別でお話させていただきたいと思います。

外回りの仕事のバッグに求める要望は、実体験した本人が分かる強み

そんな外回りの数時間を毎日繰り返す中で、バッグを私が自分で作った時もあれば、購入したものを使ったこともありました。

会社の外回りのバッグに求める要望を自らの経験で挙げてみました。

①突然の雨にも書類が濡れないよう、撥水効果が効いたような素材であるべき。

②書類が分厚く重くなるので丈夫な作り。

③A4縦よりもA4横が断然書類が見やすい、取り出しやすい。

④やっぱりお洒落なバッグがいい。

とこんな感じです。

①突然の雨というのはよくあります。

毎日銀行には出向いていましたので、雨に遭遇する確率はとても上がります。

②については、紙というのは分量が増えると非常に重くなるものです。

よって、そんな重い物を丁寧に支えるような機能が求められます。

③は、実際の縦と横を持ってみての感想なので、やはり現場の声の1つということになりそうです。

取り出し口が広い横向きが断然使いやすいと言えます。

④のおしゃれ感を求めることは、これも実体験からそう思いました。

お洒落なバッグはそれをきっかけに銀行のご担当者様との会話も弾みました。

そして、中身を取り出す時に広がったお花柄は心が和みました。

ついでに書類くらっっちバッグも作った合計4点のビジネスバッグコレクション

1つは、ブリーフケース、もう1つはクラッチです。

ブリーフケースはA4書類が入るサイズ、クラッチは、A4書類も入り、ノート型パソコンなら入るというサイズです。

ブリーフケース:縦28cmx横36cmxマチ10cm。ビジネスクラッチ:縦26cmx横36cmxマチ無し。
黒はボックスキルト、真ん中のトロピカル柄はダイヤキルトをかけております。

前述の私が経理事務の仕事で外回りの仕事をしていたことからのの要望を挙げさせていただきましたが、それに沿ってこんなブリーフケースを作ったのが一番左です。

突然の雨に対応する素材、表地のベージュはナイロンオックス撥水加工の生地、ナイロン/100%です。

そして、裏地も同じくナイロン/100%の撥水用のコーティングが施された生地を使用しています。

そして、書類の重さに対応する②の要望には、この写真のように取っ手からつながる支柱(しちゅう)と私は呼んででいますが、これをしっかり縫い付けて、力を分散させ、一部だけに集中して破れてしまわぬよう、丁寧に持ち上げる働きをセッティング。

そしてA4横サイズであることは③に該当。

最後の④のおしゃれであるという要望には、控えめに中側に花柄を配置していくことで、パッと開けた時だけに見える暖色系の小花柄が時折心地良いというわけです。

右側の3点のクラッチバッグは、よく車内会議がされていた場面があり、会議も席を立って書類を持ち運んだり、時には別室の会議室へと足を運ぶ時もあります。

そんなシーンがあったことから、筆記用具、A4クリアファイル、書類、スマホ、貴重品、ノート型パソコンを入れて持ち歩くようなセカンドバッグがあったらいいのではと考えたものになります。

このクラッチは、ちょっとした近所の取引先への外出時にも書類を入れたりしてクラッチバッグの持ち方で脇にかかえてサクッと出かけられます。

そして、出張の時に大きなボストンバッグに詰め込む1つのバッグinバッグとしても機能します。

今回はキルトのデザインを黒のようにボックスキルト、トロピカル柄のようにダイヤキルトと2種考えてみました。

バラ柄は何もキルトはかかっていませんが、生地自体がキャンバス素材で分厚いので、生地の分厚さでクッション性が働いているという単純な考え方です。

黒はキルトがかかっていなくとも、ふんわり感のある素材ということでのクッション性がもともとあったのですが、ダメ押しでキルトしたのが、かえって、デザインみたいになってかっこよくなります。

機能とおしゃれが五分五分に役割を果たしてくれるようなクラッチになればということです。

あとがき

ビジネスシリーズの隠れテーマがありました。

それは、「堅苦しいビジネスシーンを素敵なお花柄で彩る」というようなキャッチフレーズで表現されます。

キルトに関しましても、地道にステッチしていきながらとてもワクワクして作業できました。

このブリーフケースやビジネスクラッチは素材を変えたりしていろいろバラエティーに富んだものになり得ます。

ここからは、その後のブログ投稿の手直しにより、書き加えた箇所になります。

この投稿当時ではまだまだ外回りのお仕事も存在していました。

その後、コロナ過を経て、そして、時代が大きく動き、はんこ文化もいよいよ消滅に向かいます。

完全には廃止にならずとも、そのせいで効率が悪い部分が見直され、人間のする仕事が激減していく未来が見えてきました。

よって、外回りで印鑑を押すようなお仕事が今後残るのかどうか、そして、営業と名の付く外回り専門のお仕事の形も変わってくるのではないかと思うようになりました。

また、経理部門では、「デジタル証憑」が2022年から本格的にスタートし、私も個人事業主の計上をデジタルオンリーで行っています。

紙で請求者やレシートをいただいた場合でも、あえて写真に写してJPGのデジタルで保存しています。

ここから思うことは、そもそも紙ベースの考え方である「A4サイズ」というサイズ感が必要なくなる時が来るということです。

ただ一方でこのようなことも思います。

時代がどんどん進んで、A4を基準にしたバッグが昔懐かしい何十年物になってゆくことです。

「A4用紙に基準を合わせたバッグが昔あったんだよ」というような時代が来るのかもしれません。

とはいえ、書類を入れるためのあれこれ工夫をしたその1時代の製作ができたこと、その中で工夫したことや考え方は、別にも活かせると思っています。

時代は移ろうものであり、仕方がないことです。

私にできることは、こんな書類入れというものが過去のアイテムになった時にも昔話として語れるエピソードなのかもしれません(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ハンドメイドマーケットはお買い得にご提供する場、HPへのご訪問に繋がる「QRコード付きチラシ」をお渡しする場【114】

アイキャッチ画像114

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

まず、最初にお伝えしたいのは、当ブログ記事は最初の投稿の2020.03.27からおよそ5年後の2025.04.26にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしていることです。

2020年に立てた、「対面販売の経験を積む」という目標がありました。

ところがあの流行病によってその翌年2021年にまでも影響し、予約していたベストスポットの駅前ビルで開催の対面販売が中止に。。

「コロナ禍」に遭遇してしまった機会の喪失もありながら、その後コロナ明けの再開の2022年にも主催者とのコミュニケーション不足で、ブースから漏れるという事態により結局参加できませんでした。

その時の失望は大きかったのですが、「今はその時期じゃないという意味だ」と解釈し、それ以来やっていないのが現実です。

野外マーケットの体験というのは遡ること2005年辺りに友人と3人で応募し、名古屋市の「マンモスフリーマーケット」で2日間連続でお洋服を販売した体験1度っきりです。

2日間連続で随分パワーを使いましたが、本当に楽しくて売れ行きも非常に良く、ハンガーラックを小さなブースに持ち込むほどの張り切りようでした。

あの体験1度のみですが、非常に対面の手応えを感じていまして、ある人からは「あなたは対面の方がネットよりも反応が良い」とまでお言葉をいただいたほどです。

このたびは、「コロナ禍」の中、本当に開催されるのかもわからない中で準備した対面販売用の2つの事をお伝えしたいと思います。

実際は準備のみに終わったわけですが、決してこの準備は無駄ではなかった、その後に活かされていったと思います。

もし、この先ハンドメイドマーケットや店舗で販売をされる際に引用していただけるようなことであればと、その可能性を考えて準備した内容を掲載してみたいと思います。

マーケットの来場者様にはお得なプライスダウンのポーチ販売が良い、「QRコード入りチラシ」がお渡しできれば十分

2020年当時から思っていたことは、わざわざ競合他社(者)様と肩を並べるブース設定の場で販売をすることは、主催者様のビジネスモデルの船に乗船の1業者という構図です。

ここで売上を見込むという意気込みはどうしても違うような気がしていました。

むしろ、多くの方が訪れていただける機会を貴重なものと重視し、「チラシ」を準備したのです。

そして、商品はお得なポーチが手に取りやすいかと。

メインバッグの大きなサイズはここには持って行かないのです。

商品には「QRコード付きのしおり」を投入、通りがかっただけの人には「QRコード付きのチラシ」を。。ご購入して下さったかどうかにかかわらず広くアプローチできる2本立ての策をとったのです。

はぎれの裁断:ミニポーチは、イベント会場までの持ち運びも楽であり、業者側の負担が無いことも大切なこと。

日頃からはぎれをストックし、合間を見て製作して保管しておくと良いかと。

チラシ作り:「エクセル」シートにて画像を読み込みながら、必ず「QRコード:ホームページ」を入れます。
しおり作り:手作り感満載のつたない技術ですが、とりあえず一歩を踏み出す意味で捨てられにくい物を製作。

なぜ「しおり」なのかというのは、使えるものだからです。

ただの用紙では捨てられやすいのを少しアレンジして、機能を持った「しおり」にすることでよけておいてもらえるかもしれないという願いからです。

しおり作りの着想:「WESC」様というショーツに入っていたブランドタグを今でも読書のしおりに使っています。

その後、ハイブランド品の作りの良いタグなどは複数読書の「しおり」にしています。

あとがき

2007年スタートでここまでハンドメイド道を歩んで来ましたのに、一度もハンドメイドマーケットの野外の経験がないというピクチャレスク。

これで良いと思っています、いつか機会がある際にはやはり2025年の考え方も同じ、「ポーチ」のようなミニサイズをお得にご提供することになると思います。

間違ってもこの場で売上を立てるというような方向ではなく、今後に繋がるきっかけの場としてコミュニケーションを楽しむ場として考える方が販売者側も心が和みます。

イベントの参加は、それまでの準備期間や現地までの移動などのロスで結局コスパは良いものではありません。

また、日本人の特性として、散々検討した挙句購入を見送るというお買い物に対する保守的な性質があると聞きます。

だからこそ、その場を本番とせずに、「きっかけの場」でかえって良いという考え方です(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ハンドメイドバッグの型紙の万全収納、右下にパーツ内容のラベルを貼りラベルが見えるようたたみリフィルへ【113】

アイキャッチ画像113

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

まず冒頭からお伝えしておきたいのですが、当ブログ記事は最初の投稿の2020.03.27からおよそ5年後の20250.04.25にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

このたびは、2020年時点でのハンドメイドバッグの型紙の種類や型紙の収納を当時の状態でお伝えしたYouTube動投稿のその後、2025年ではどうなのかの現状をお伝えしたいと思います。

その後の考え方の変化や変わらず続行の部分両方がありまして、是非製作の要(かなめ)的存在の型紙の収納風景にご注目いただければと思います。

良き製作品作りを目指す根っこの部分、型紙収納の徹底ぶりはそのスタンスとして製作品の出来にも現れる

製作が完了した後に型紙などをご紹介するタイミングなど、量産品では決して無いことです。

「共有型のハンドメイドバッグ」のスタンスとして、磨きがかかったような研究し尽くしたデザインは、型紙からすべて他の方へも共有していこうという決断をある時点で下しました。

そこでようやく、この活動らしさが出てきたと喜んでおります。

では、2020年と2025年の型紙収納風景を比較しながら、まずは2020年、続いて2025年とお伝えしていきます↓。

2020年の型紙収納風景

2020年の型紙収納ケース:インテリア品として持っていた木目調のリングファイルを利用していました。

2020年当時は、デザインも絞っておらず、随分たくさんの「リフィル」が必要でして、ファイルがぷっくり膨らむようなフォルムに。。

2020年の型紙用紙:白地にグリーンのラインで5cmずつのマス目のあるものを利用。こちらは薄手です。
2020年の型紙用紙(続き):ズームです。少し真ん中の2.5cmの位置が分かりにくく、戸惑ったものでした。
2020年の型紙用紙(更なる続き):別タイプの使い易い用紙の方。素材もしっかりしていて、2.5cmの印がクリア。
2020年の型紙の収納風景:「リフィル」の表面には名称と写真を掲載。裏面に折りたたんだ型紙を収納。
2020年の型紙の収納風景(続き):型紙は小さいパーツはそのまま、20cm以上はたたんだ方がまとまります。
2020年の型紙のラベルシール:型紙のパーツ名・デザイン名と必要枚数を記載した宛名シールを右下に貼り統一。

続いて2025年をお伝えしていきます、2020年との対比がしやすいよう同じ部分の写真をご用意しました↓。

2025年の型紙収納風景

2025年の型紙収納ケース:2020年時のファイルは傷み終了。今度はレザーの大きめクラッチヘリフィルごと収納。
2025年の型紙用紙:アパレル工場専用の茶色いタイプの用紙。厚みは2020年の時の薄手と厚手の中間くらいです。

おそらく、裁断の融通性もあるのでしょう、決して厚みがあり過ぎず柔らかめなのが特徴です。

さしずめデパートの包装紙くらいの厚みに近いといったところ。

2025年の型紙用紙(続き):ズームです。2020年の時の厚手の方に鮮明さが比較的近く、2025年現在はこれに統一。

所謂「量産型」と同じでしょうか、縫い代込みの裁断ですので、型紙の外枠にぴったり沿って裁ちばさみで裁断します。

そんな中ではどうしてもハサミが少し触れて、少し削れてしまうこともあるので、時々型紙のリニューアルをしてあげると良いです。

2025年の型紙の収納風景:少し分かりにくいかもしれませんが、現在3リフィルのみ、その隣に型紙の半端を収納。

大きなハンドメイド活動の流れにおいての研究期間が終わりデザインを絞っておりまして、現在2デザインとはぎれで作る三つ折りポーチの5種をまとめたリフィルの3つのみ。

2020年の膨らんだリングファイルから思えば、随分と変化があったと思います。

2025年の型紙のラベルシール:これは何ら2020年と変わらず継続中です。5年経過しても認めている方法です。

あとがき

途中でも少し触れましたように型紙は、縫い代込みをすべてのパーツに共通にしています。

お洋服のオーダーメイドなどでは、おそらく出来上がり線で型紙を作り、接着後の伸び縮みなども確認した上で型紙を置いて周りに縫い代を付けていくのだと思います。

それをこの製作にそのまま引用しますと、パーツによっては縫い代が無いパーツもあるのです(例えば、縫い代は無く三つ折りステッチ後そのまま挟み込むDカンタブなど)。

接着芯貼り後の縮みに対しては、必ず最初に「粗裁ち裁断」をしますので、対応できるのです。

完成品の中には物理的には入らない型紙、しかし、本当はそのノウハウすべてとして製作品に溶け込んでいるのだと考えます(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

本格セルヴィッチデニムの一重仕立てを切り抜けたエコバッグ2タイプ、甲乙無し同等仕上げのレジ袋型と紙袋型【112】

アイキャッチ画像112

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2020.07.01からいよいよ「レジ袋の有料化」が始まります。

その画期的な変化を前に、ハンドメイドバッグ製作者としまして、「レジ袋に代わる存在」に注目しました。

自分一人のみで結論付けず、世の中の流れをお仕事仲間の目線も得ながら、2つのタイプを考案したのです。

ポイントとしては、これまでのレジ袋の気軽さを受け継いだような存在でありたいと一重仕立てに作った2種であること。

一重仕立ては、縫い代の解決に悩むことがあり、その点は裏地付きよりも大変な部分です。

このたび、セルヴィッチデニムの14ozという本格派デニムでのサンプル製作で、一重仕立てならではの良さに迫ることが出来ればと思います。

2種のエコバッグを「レジ袋型」と「紙袋型」で試作、本格派セルヴィッチデニムによって芽生えたメインバッグの可能性

早速ながら完成したタイプの違う2種のエコバッグをご覧下さいませ↓。

セルヴィッチデニム14ozのエコバッグ2種:両方共本体が37cm四方くらい。左は「レジ袋型」で右は「紙袋型」。

この写真の出来上りではやや正方形気味なフォルム、後にサイズを縦のみ5cm程追加して縦長フォルムへ変更することに決めました。

「レジ袋型」の方の入り口タブ:マジックテープを設置して荷物のこんもりとした山を覆う役割を考えました。
様々な端っこの始末:左は内部の三つ折りステッチ。右上は最終のピンタックステッチ。下は取っ手を広げた所。
「レジ袋型」の取っ手:元はスーパーのポリ製の既製品に倣い縫い代のある布製ならではのアレンジ込み。
「紙袋型」の取っ手:取っ手の付け根を変六角形のタブでカバーしながらスタイリッシュに。フラップは台形。

これら2種は全く違った作りであり別デザインであることで2種が同時に存在する意味があると考えました。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.03.27からおよそ5年後の2025.04.24にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

その後は、「レジ袋型」を「B to B」的な卸販売業へ、「紙袋型」は取っ手の部分を「支柱型」へ大きく改良してフラップを除外しながらサンプルが本製作に活かされました。

更に2023年以降は、「レジ袋型」は2020年当時の卸売り先様のデザインへと譲渡、「紙袋型」は当「共有型のハンドメイドバッグ」の共有デザインへとそのデザインの存在も分かれていきました。

その後、ユニークな実験をしておりまして、「紙袋型」のサンプルの方を1年間雨の日も風の日も実際のお買い物に使っていったそのデニムの様相の変化を綴った記録を後の【463】のブログに投稿しています。

まるで、ジーンズをはいて色落ちさせていくようなかつての流行を、バッグでやってみました記録、よろしければ、【463】にこの後お立ち寄りいただければと思います。

この体験は、一重仕立てのバッグの縫い代の隠し方などのヒントがたくさん詰まり、後の一重仕立ての製作の良き引出しとなりました(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

織物生地には織芯・ニット生地にはニット芯という使い分けは間違い、織物のナイロンでもニット芯がマストの証明【111】

アイキャッチ画像111

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

世間の長いバッグ素材の流れの中で、ある時期から確実に市民権を得たであろう「ナイロン/100%撥水加工」生地。

ピクチャレスクのハンドメイドバッグ製作でも引用し始めました。

やや困難なカーブを伴ったバッグ、縫い合わせの馴染みなどがスムーズなのも、ナイロン自体の薄手ながらの強靭さに融通が生まれているからだと考えます。

ナイロン生地をバッグ製作に引用のし始めの頃、ある事件が起こります。

その事件の解決が、接着芯の種類との相性にあったという重要なノウハウをこのたびはお伝えしたいと思います。

接着芯貼り最中にどんどん気泡が出来てしまう「ナイロンオックスはっ水加工生地」、「ニット芯」がマストの証明

以前は、織物生地には織芯を貼り、ニット生地にはニット芯を貼るという使い分けでやってきました。

ところが、織物のナイロン撥水加工生地でこんなことが起こりました↓。

ナイロンオックスはっ水加工生地に織芯を貼った直後の姿:気泡が至る所に現れ、非常に馴染みが悪い状態。

様々な生地を取り扱う中で、いずれはこの状況に出くわす運命だったと言えます。

この原因の解明の前に、「織芯」と「ニット芯」の見かけ・性質の違いを先にお伝えしたいと思います↓。

遠目で見た同じカラーの「織芯」と「ニット芯」:何となくニット芯の方が融通を感じます。では、次にズームで↓。
「織芯」と「ニット芯」の見た目の違い:芯地自体のハリコシは「織芯」の方に軍配。ニット芯はなめらかです。

柔らか過ぎる「ニット芯」ではハリコシが出にくいと「織芯」を好むこともあるのです。

「織芯」の更なる風合い:少し立体的に風合いを感じてもらいます。何となく「パサパサ感」を感じますかね。
「ニット芯」の更なる風合い:「織芯」には無い性質として縦にも横にも十分伸びる点。ここがこのたびのカギ。

さて、すぐには分からなかったことが、後の何度かの気泡の経験によって解明。

ナイロンという素材は織物の中でも特に糸自体の性質に弾力性を持ち備えたもの。

ニット生地という分類には入らなくても、ニットのような伸び縮みの性質を持っていることを引出しの中にしまっておいてくださればと思います。

アイロンの熱によって、ナイロン生地が伸び縮みすると同時にそこにぴったりと貼る接着芯も一緒。

アイロンの熱が冷めた時に、ナイロンの弾力性が今度は戻る動きをする時に気泡が出来ると解明しました。

伸び縮みの融通性が無い「織芯」の例のように、「合っていないよ」と気泡という姿で教えてくれるのだと考えたら分かり易いです。

ナイロンオックスはっ水加工にとどまらず、混率の中にナイロンが30%-50%占めている生地の織物や、ポリエステル/100%の織物でありながら横に手で引っ張ると伸び縮みする生地は同じこと。

それらには「ニット芯」を貼るべきなのです。

ニット芯を貼るべき織物の例:アムンゼン、ポリエステル/100%、日本製。ニットみたいに伸びるタイプの織物。

2018年頃のバッグ製作で使用のアムンゼン(ポリエステル/100%)はびっくりするほどの横伸びの性質がありました。

別のアムンゼンも多少同じような伸びがありますが、このダイナミックな2018年入手のアムンゼンは特別でした。

裏面に貼った不織布芯に皺がうねるように出ていた記憶がよみがえりました(その時はただの不思議現象として通過)。

よって、分類の括りの織物が必ずしもすべて「織芯」対応ということは決してないのです。

そういったことから巷では、接着芯はニット芯1種のみ持ち合わせておけば事足りるという考え方も推奨されています。

とはいえ、「織芯」のあのハリコシはニット芯には出ないものであり、「正しい使い分け」によりそれぞれの特性を存分に味わうのが本来の望ましさではないかと考えます。

あとがき

このたび写真には登場しなかった「不織布接着芯」については、「織芯」と同様だと考えていただければと思います。

生地は購入前であっても購入後であっても、横に伸ばしてみて弾力性を確かめておくことも必要だということです。

こうしたことから、ある括りにとらわれ過ぎることの注意が浮かび上がります。

その括られたグループは皆同じ性質なのだと考えていたら、とんでもない全く別物のような性質を持っていたということです。

様々なグループ・分類で括られることでかえって見失うかもしれない真の姿、これをちゃんと見抜く大切さも同時に教えていただいたような気がします(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

どんな薔薇柄なのかまで特化、華やかさを抑え気味に静寂の世界観を示した3タイプの青薔薇バッグ【110】

アイキャッチ画像110

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグをある1つの括りで、<○○シリーズ>と題して連続製作中。

このたびは、<青薔薇シリーズ>です、<薔薇シリーズ>や<青花シリーズ>よりももっと踏み込んだ拘りを入れたシリーズであることを「青薔薇」というワードで表現。

薔薇柄自体は比較的豊富ですが、青というカラーになるとかなりニッチな存在となると思います。

それぞれ特有の「青の薔薇」であるという3点のバッグをどうぞご覧くださいませ。

<青薔薇シリーズ>ニッチな青薔薇のバッグ3点が集まる世界観、トート・ドーム・巾着の違いで一層高まる個性

使用生地(左から右へ①②③):上下は表地と裏地のコンビで並び、全6種の生地を使用。生地詳細は下にて↓。
生地のズーム:少し風合いがクリアになるかと思います。毛羽や畝(うね)など凹凸感にあふれます。

では、ポイント箇所をピックアップしながら途中の過程をご紹介してまいります。

まずは、①の楕円底トートバッグから↓。

楕円底バッグの最も重要な部分:楕円底設置は本体側から縫い寄りがちなタックをを内(左側)へ追いやります。

この当時、私もまだ未熟でしたが、楕円底の周囲と側面の直線の長さがぴったりである型紙をまずは作るべきです。

完成した楕円底:楕円底のカーブは緩やかなコンパスの半径10cm程度が作業しやすく見栄えも良いです。
取っ手ホールの片面ハトメ:3点共に共通のパーツです。裏地と共布の取っ手は後日本革レザーの紺色へ変更。

続いて、③のドーム型バッグを先に↓。

最後まで課題が残る底のライン:真っすぐのラインの型紙では出来上がりが反ってしまうので、カーブラインへ。
ドーム型のファスナー取り付け完了:難易度が高い作業。ファスナー2本を使いましたが、両開き1本がお勧め。
複数の金属パーツ:片面ハトメ・Dカン・ナスカン・両面カシメ。すべての箇所を同じゴールドで統一。

続いて、②の巾着です↓。

片面ハトメの設置(左上からジグザグに):こちらは銀色で統一。穴開け後の生地の残りを補助的にカットから。

元は、穴はポンチ+金づちでくり抜いてありますが、不発も多く、より繊維質な生地に対して行うことの限界です(本来レザー用のパーツなのです)。

片面ハトメのシルバーの方のみアルミ製で、プライヤーが附随品としてありましたので金づちによる打ち込みがありません。

穴に表面から「凸」パーツを裏面へ向かって差しまして、裏面には、ワッシャーをわずかに膨らんだ方が見えるようセットしてプライヤーでカシメます。

巾着ホール8個の設置完了:ホールの位置は上から3cm程の位置、とはいえ、内部のポケットに接触しないよう。
<青薔薇シリーズ>の3点のバッグ完成:丸底バッグから順にサイズは大・中・小となります。
①丸底バッグ:<サイズ>縦32cmx横38/48cmxマチ18cm。両サイドの巾着ひもを結ぶと四角フォルムに。
②巾着バッグ:<サイズ>縦22cmx横22/29cmxマチ10cm。縫製の難易度はこの3つの中では一番易しい。
③ドーム型バッグ:<サイズ>縦17cmx横21/25cmxマチ12.5cm。底の始末がこれで限界、少し汚いです。
お洋服とのコーデ例:すべてのバッグにお洋服を考えてみました。「赤味」を入れないことが粋になると考えます。

あとがき

こうして究極なまでにカラーや柄を特化したことでじっくりとその良さを探すきっかけになりました。

たくさんのネットに溢れた写真の中では、赤やピンク系が華やかで目立つ存在。

カラー展開では片隅に配置されがちな紺色を主役に据えたことは大変有意義でした。

紺の持つ淑やかさ、1つの静寂の表現として、新しい引き出しができました(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

マルチカラーの和花で旅の気分が高揚、ふらりと気の向くままの一泊旅行用のエレガントな大容量ボストンバッグ【109】

アイキャッチ画像109

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

緑が増え、空気が気持ちの良い季節。。ふらりと旅に出たい気持ちの赴くままに旅をすることも素敵です。

最低限の荷物だけをササッと詰め込み、行動の一歩を踏み出すことを重視します。

そんな時に、気持ちの上での「身軽」な、布製のボストンバッグをご提案したいと思います。

作り方の特徴として、あらかじめ「中表」にひっくり返し縫い代を解決したプレートを「外表」で組み立てるという分かり易い構造のクラシックなデザインのボストンバッグです。

ゴロゴロのキャリーを引く重き心構えは不要、お出かけの一歩を踏み出しやすい布製マルチ和花ボストンバッグ

表地・裏地共通:生地名不明(ブロードに類似)、綿/100%、日本製。同じ生地2色を表地(左)と裏地(右)に。
生地のズーム:菊の花の輪郭すべてがゴールドで囲まれていることが、カジュアルになりがちな綿をエレガントに。
パーツの全面に貼ったハード薄芯:接着芯に+α。ボストンバッグは圧力がかかりますので丈夫く仕上げます。
失敗のフォロー:ポケット袋の生地不足でファスナー枠も小さくする必要があったのに修正し忘れで両端が余るミス。ここにスタイリッシュにタブを設置して埋め合わせ。
ポケットの裏面:通常は両端の縫い代は1.5cmですが、7mm程度におさえ袋の容量を確保。
取っ手の付け根のフォロー:付け根はどうしても隠したい場所。隠すという機能と装飾を兼ねたフリルの設置。

取っ手を作る際に、いつもの作り方の中にフリルの挟み込みを投入しました。

ヒラヒラし過ぎず、あくまでもひかえめなフリルがかえって粋です。

ポケット2種:ファスナー構造とフラップ構造を両面に1つずつ設置。右下は、フラップポケットの裏面の当て芯。
ポケット設置後の本体:組み立て直前の状態はペタンコで、スーツ収納袋みたいです。右下は真ん中のハギ目始末。
マチ布と本体の合体(外表):最終局面です。「外表」でぐるり1周を二重ステッチで頑強に仕上げていきます。
1泊用ボストンバッグショルダー付き(菊のマルチカラー)完成:<サイズ>縦34cmx横45cmxマチ18cm。

ショルダーは既製品の茶色ですが、既製品は色の展開が乏しいです。

共布なら、このマルチフラワーの中の明るい色を取って自作するところでした。

その他の角度x4方向:左上から時計回りに、サイド斜め、てっぺん、後ろ面、サイド正面。

後ろ面に付けた長いファスナーは、A4のクリアファイルごと入ります。

お洋服とのコーデ例:ボルドーのジャケットとミドル落ちのデニムパンツは。マルチフラワーに馴染みます。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.02.29からおよそ5年後の2025.04.21にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

この時のフリル設置の一番のきっかけは、「装飾」ではなく、「どうしても美しまとまらない先端ラインを隠すこと」という「機能」の部分であったという点にご注目を。

ラインが美しく出来上がらないのは、どれだけ綺麗さを長年試みても不可能であったことであり、角張ったラインの難点なのです。

よって、その汚いラインを隠すことを考えたフリルであったわけです。

決してヒラヒラと開いたフリルである必要は無く、隠れればそれで事足りるというミニマムさを持ち合わせたフリルであることにも機能重視のスタンスが現れます。

ここで大切なことは、「意味のある装飾」というワード、余計なものを一切そぎ落としたデザインの中にそれでも現れる装飾というのは、実は理由付きの「機能を持った装飾」であるということ。

この考え方は、やがて「機能美」というものを生み出してゆくのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

デニムとスレキのコンビの強度の優劣の差に悲鳴、破れたジーンズのスレキをリベットを外さずリフォームする方法【244】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ブルージーンズが素敵です♪。

使い込んだ薄い色のジーンズを501で探したいと探したこのたび。

ただ、長年はきこまれてブルーの素敵な色になったわけで、傷みも伴っていたもよう。

その内側たるもの大変な様子で、スレキが破れていてポケットの機能が失われていました。

これは、「デニム」という耐久性のある密度の高い丈夫な素材に対して、裏地として使われる「スレキ」との素材の差があまりにも大きいことで表れた経年の現象です。

見たところ、一度リフォームされている地点が見受けられました。

ただ、さらに、そこから更なるスレキの劣化ということで最終段階としてこのジーンズを手放された方の古着だと思いました。

そのことを知らされずに表面だけ見て喜んで受け継いだ私。

こうなったら、リベンジ、なんとかお直しを考案します。

もう一度ポケットの機能を取り戻すスレキのリフォーム方法(リベットは外さない)

古着501の購入時の状態:スレキが破れてポケット袋の機能も失った状態。

見かけはすっきしていますが、本来スレキは2倍ほどの面積があり、内側まで広がっていないとポケットの機能がありません。

想像なのですが、ポケットの機能は諦めてそれなりに形だけを残したと思われます。

このリフォーム前の表側の状態は、手まつりでポケット口を縫い留めてありました。

ジーンズにポケット機能が無いことにとても不満で、このリフォームとは違う考え方をしていきます。

スレキの取り付け完成:先染めストライプ柄のスレキ風生地を利用。

真ん中に元の不完全な状態の「半ポケット部分」をストライプ生地2枚で挟み込みます。

表地デニム素材のポケット袋部分との合体をして出来上がった状態。

後ろ側のカーブは手まつり。

小さく残っているポケット袋のほつれ部分はスレキ生地をくるんでラッピングしてボロボロ部分が完全に隠されました。

新しいストライプのポケット袋の型紙は、表地デニムのカーブに型紙用紙を当てて、手の爪で跡を付け、そこに線を描き型作成しました。

出来るだけ丈夫にということで、ポケットの正面からの入り口カーブの部分はミシンステッチ。

デニムとスレキが合体する内陸部もステッチしました。

出来る限り可能な部分はミシン、ミシン不可能な部分は手まつりです。

手まつりした箇所は、中側のカーブ部分、中側のトップの細い横線でした。

これで手を入れた時に、深めのポケットが存在したことになります。

デニムと強度が格段に違う結果となったスレキを同じジーンズに使っていることについて思うこと

別布でポケット袋をまるごと新規に作ってしまうというこの方が考え方は単純で簡単。

私は、リフォームに関しては何の技術もない素人。

プロの方はもっとスタイリッシュに仕上げてくれると思いますので、あくまでアイデアの1つです。

自分使いだから少々不格好でも何もできないお手上げからは何とか這い上がれました。

元のスレキはここまで来ると、あまりあてにしてはいけません。

手で少し力を入れると、簡単に破れてしまうぐらい弱っていました。

今回の新しいストライプのスレキが今後ポケットの袋として活躍していきます。

今回のリフォームは、見かけだけではなくポケットの袋機能も復活した形になりました。

こう経年した状態であると、なんとスレキが頼りない生地であるのかと不満を持ちます。

しかし、ジーンズにはこれまで当たり前に利用されてきた素材。

表地より裏地の質は「下」というしきたりと、新品の状態ではスレキも綾織りで丈夫であると選択されてきた素材。

このたび選んだストライプ生地も同じように、いやスレキよりもむしろ弱々しい状態になるのかもしれません。

ここまでジーンズを長い間はくことを想定されていないのでしょう。

年月の限界を突破したところにブルージーンズの行き着いた表面の素敵な姿があるのに裏面ではお手上げしているという「矛盾」を目の当たりにしたこのたびでした。

あとがき

作業の動画は申し訳ないことに消してしまっていますので、途中のリフォーム風景を細かくお伝えできていないことお詫び申し上げます<m(__)m>。

このたびの、デニムとスレキのコンビの経年の姿の大きな差というのは、レザーバッグと内張の合皮のコンビの経年の姿を彷彿とさせます。

最初に製造する時に、まさか何十年も使用するなど見込みもしていなかった様子がうかがえます。

ところが現実というのはその想像を超え、デニムが末永くはかれ、本革レザーバッグも長い間持たれているのです。

「裏地は表地より劣る素材」というこの考え方本当に正解なのでしょうか。

ここが古着の現在の残念な姿を見て疑問を投げかけたい部分です。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

<経理>個人事業主の青色申告は「e-tax」が楽、徐々に分かりやすく改善されている中使い方の注意点を実際のミスからお伝えする回【393】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2019年度の確定申告、つい昨日終了したところです。

棚卸作業、決算書などは出来上がって下準備はしてありましたので、今回は確定申告の受付がスタートしてからの「e-tax」入力としました。

前もってじっくりゆっくり準備したい方などは、「e-tax入力」自体は、1月4日あたりからできるようなので、ゆっくり入力しながら保存して。。とやっていくこともできます。

ただ、この時点では、まだ控除証明書が不ぞろいの場合もあり、2月に入ってから「e-tax」を開きます。

それまでの下準備なるもの、例えば「棚卸資産表の完成」などは、1月頭から開始し、早めに完成させております。

この、保存も結構大切になってくることがあるということを交えながら、このたびは、間違った順をたどってしまったエピソードなどをお伝えし、気を付けていただくよう応援をしたいと思います。

1)「e-tax」のここが間違いやすい、必ず「確定申告書等作成コーナー」から始めることがマスト

実は今回で2度目の「e-tax」入力ではあったのですが、よく去年やれたいうくらい忘れていました。

まず最初のつまづきは、そもそも間違えて、「法人用」で入力しようとし始めてしまったことです。

勘違いしても入力できてしまうところが気を付けないといけないところでした。

「個人事業主」と「法人」と全くソフト自体が区別されているという点を理解せねばなりません。

「e-tax」のトップ画面が大変にぎやかでカラフルでごちゃごちゃしているようには感じます。

「個人事業主」は「確定申告書等作成コーナー」から必ず入っていきます。

法人だとその下のボタンの「e-taxソフト(web版)」から入るとのことで、そもそも「建物」が違うのですね。

それなのに間違えた理由は、手動ではなく、自動で横から来た、「こちらだよ」というような案内に乗ってしまって、それにいざなわれた場所が法人の場所だったというわけです。

どうしてそのように誘導されてしまったのかは分かりませんが、それがもしかして今後間違いにくいように改善されていくのかもしれません。

とにかく、「個人事業主は、「確定申告書等作成コーナー」より入っていく」を徹底ということになります。

初めて利用の際は、管轄の「税務署」様に赴いて、ログインの仕方をパスワードタイプの「利用者識別番号」の発行とともに登録しました。

「カードリーダライタ」は、故障の不安や少し古いやり方な感じがしてなりませんでした。

普段からクラウド型の「ログイン」に慣れた大半の方には、「ログインパスワード方式」の「利用者識別番号」でのログインをお勧めしたいです。

税務署様に一度出向かねばならなかった理由というのは、本人確認や、ログインIDにあたる「利用者識別番号」という16ケタの数字をその場で発行してくれる作業があったからでした。

そこで同時にパスワードを決めて完了です。

これが常日頃お買い物などのサイトでも利用するなじみある、「ログインID+パスワード方式」ということになります。

2)「確定申告書」のアイコンが左に「決算書」のアイコンが右に位置していても、右の「決算書」から入力し始めることがマスト

さて、もう1点間違えてしまっていた順番がありました。

これは、やはり多くの人が同じようにつまづいていることが昨日の「e-tax」お問い合わせ電話の窓口の人の話で分かりました。

「確定申告書」が出来上がったら最後に送信ボタンを押して、マイナンバーを入力して終了になるわけです。

しかし、先に確定申告書を作ってしまうと、附随せねばならない決算書を残して単独で確定申告書だけを送信してしまうのです。

これには、「エラーを入れてくれないかしら(汗)」と思ったものですが、通常「決算書」から作るものだという隠れた常識があるようなのです。

それなら、「どうぞアイコンの並び順を左に「決算書」右に「確定申告書」と並べてくださらないか」などと思ったものです。

このことを一応、「e-tax」の相談窓口のご担当者様へ一言、「附随の決算書が添付されていないですよ」などと親切なメッセージが出るようになどとしてもらえないものか、これだと、送った気になってしまって実は決算書送ってなかったなどということが多発するのではないか」ということをお伝えしたのですが、実際そういう人が多く出ているとのことだったのです。

結局、望ましい手順というのが、まずは、先に決算書を作ってから、続きでそのままの画面で進んでいくと、確定申告書に移るという道筋らしく、その道順をたどれば、添付みたいに拾って行う作業無しで、同時に先程作った決算書も送信されるそうなんです。

「はあ、そうなんだあ」と感動。

しかし、なかなかその構造は分からないものなので、初めての人などはどうなるのだろうかと、こうして筆を執らずにはいられなかった次第です。

どうぞ、このような間違いが起きませぬようお気をつけくださいませ。

ただ、その後改善があり、「先に確定申告書だけを作ってしまった場合、送信する前に後から作った決算書を添付するボタンも今年から設置された」とのことです。

確定申告書に決算書ファイルを添付するというような形のイメージ。

そして、その時に注意がありまして拡張子の問題があります。

通常ただ、続きを明日やりたいから保存して、明日また続きから入力したい場合に行う保存は、「data」という拡張子で保存されます。

でも、送信するときには「xtx」という拡張子でないとエラーが出ます。

よって、この「xtxに変えるという作業ができる画面も今年から設置した」とのことです。

税務署様の方でもアンケートがあって、年々ご意見を取り入れながらシステムを改善していって下さるのです、ありがとうございます<m(__)m>。

まとめますと、とにかく「作成順序は、①決算書②確定申告書で」ということです。

そういえば、よく見ますと、トップ画面の「確定申告書等作成コーナー」の文字には、「等」という言葉が入っています。

おそらく、この「等」というものに、決算書も含まれるのでしょうね。確かに決算書がこのボタン内で作れますから。。

あとがき

今回は「e-tax」の入力において、実際につまづいたエピソードを交えて、2点のみお話致しました。

もし、同じようにつまづいてしまう方がいらっしゃれば、お役に立てればとこの記事を書きました。

そうはいっても、これだけつまづいてもパソコンで1日で終了できたので、「e-tax」は間違いなく便利です。

その後、慣れてくると半日でもできることがあります。

このように、実際に行列で並ばなくても手軽に時間関係なくできる「e-tax」どう考えても効率的で楽で確実です。

「並んだところで、結局受け付けるだけしか行えない人手不足事情もあり、質問に対するご教授などは電話応対の担当者様が詳しい」と実際の窓口の方がおっしゃっています。

遠慮せずに不明なことは最寄りの税務署様のダイヤルの、「確定申告専門の電話担当の方」に聞くのがベストです。

解決が一気にクリアになっていきます。

「会計ソフト会社」様はその点はタッチしてはならない方針もあり、「税務署様」の方が良いですし、ストレートに答えがちゃんと出ます。

結局夜20:00頃すべて終了。

そして、遅めの夜ご飯、寄せ鍋の汁で作った「卵雑炊」をいただいたのでした(^-^)。