エコバッグの意味ある2つのデザインの誕生、トートタイプはドレスライクな装いと、袋タイプはカジュアルな装いとマッチ【112】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよ、レジ袋の有料化が迫ります。

そこで、ハンドメイドバッグを作っている者としては、その流れに作り手として参加してみようとこのたびエコバッグの企画をしました。

企画に彩(いろどり)を添えようと、バッグをどんな装いに持つかのお洋服とのコラボのテイストの違いを分かりやすく、「ドレス」と「カジュアル」に分けてみました。

サンプル作りで分かったサイズ感と難関箇所

違いが分かりやすい2種というのは、①ビニール袋型と②紙袋型です。

セルヴィッチデニムの14ozで丈夫く作りました。

14ozともなるとジーンズなみのごわつき感があります。

難関と呼ばれるのは、生地の折り目が重なったところ。

よって、いかに無駄な重なりなく作っていけるかなど工夫すべき点になります。

重なったところを無理矢理縫うとがたつき、ステッチがくずれます。

美しく作るためには安定した縫いやすさも重要なのです。

レジ袋のサンプル2種(「ミニ―ル袋型」と「紙袋型」):両方共縦の長さが短すぎます。
やや長方形寄りがデザインとしてはバランスが良く美しいと思いますので修正の必要を感じました。
容量が大きいと感じるためのぱっと見は、縦が十分あると物があふれる心配を解消してくれます。

2種のデザイン違いのバッグに合うそれぞれのお洋服の装い

この2点は、同じ買い物シーンで使うことをイメージしていますが、細かくは、その場所が違います。

左側の「ビニール袋型」は、スーパーでのシーンをイメージ。スーパーのレジ袋と同じ構造のデザインを再現しています。

右側の「紙袋型」は、デパ地下のイメージ。

デパ地下では紙袋をご用意していただけます。

お出かけのおめかししたファッションや会社帰りのスーツ姿にこのきちんとした紙袋型のデザインがマッチすると私は考えました。

ということで、シーン別、もしくは、お客様の趣味嗜好別で絞った2デザインということになります。

ただ、想定はしたものの、何もこれを食料品入れにという強制はございません。

さらには、ビニール袋型をスーツに持ってはいけないこともありません。

ある人は、これを遊び心でカジュアルな服装にメインバッグとしても使おうとしてくれるかもしれません。

だからこそのデニム素材、丈夫な長持ち度、色落ちの楽しみが付加価値として詰まったこの素材やデザインのコンビネーションが活きます。

あとがき

一重仕立てで製作した2つの袋ですが、一重仕立てはある意味、裏地付きの二重仕立てよりも難しいと言えます。

その理由は、縫い代を隠す場所が無いからです。

裏地付きは、縫い代そのままでの合体で十分です。

しかし、縫い代そのままで一重仕立てを作っていては良質さとは程遠いものになります。

やはり、「美しく隠すこと」というのがテーマになってゆきます。

この一重仕立ては単純で高価なものではないイメージがあるかもしれませんが、実は、工夫せねばならない点も数多いと言えます。

隠す場所が無いという追い込まれた一重仕立ての構造から生まれる工夫というのは、かなり優れた作りになっていくのです(^-^)。

この考え方は危険!、織物生地には織芯、ニット生地にはニット芯という使い分けが正しくない理由【111】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、つい先日私が起こした失敗談からの学びとして、とても大切なお話をさせていただきたいと思います。

それは、芯地の使い分けについてです。

織芯とニット芯をどのように生地に対応させていくかです。

まるで水膨れのよう、気泡が出来てしまった原因の正体

今回、ナイロンオックスというナイロン/100%の生地を扱ってブリーフケースを製作していました。

後に、<ビジネスシリーズ>というものでご披露させていただきます。

今回のこのナイロン/100%に対して、最初、接着芯を織芯でチョイスしていました。

とても単純な考え方です。

織物には織芯をニット地にはニット芯をという考え方でした。

ナイロン/100%のこのナイロンオックスの生地も織物だということで織芯を貼ったわけです。

そうしましたら、こんなことになりました↓。

接着芯によって縮んだ生地がもたらす気泡・・・せっかく縫いを綺麗に行っても最悪の面持ちに。。

あーあ、すべてが台無しに。。。

そうなんです。こんなことになってしまったのです。

ただ、この画像は非常に後に貴重な場面となります。

この原因は、ナイロンという糸の特性にあることが後から分かりました。

例えば、ナイロンが10%ほど混在している混合生地である場合、織物であれば、このようなことにならなかったと思います。

しかし、今回はナイロン/100%。

ナイロンという素材は、弾力性があると言われていまして、横にも縦にも手で引っ張ると伸びます。

ストッキングやタイツにナイロン/100%の素材が利用されていることからも理解しやすいかと思います。

とても伸びるというところが脚を自由に出し入れできて、そのまま動くことが可能になる素材なわけですので、いかにナイロンが伸びる弾力性のある素材であるかが分かります。

つまり、織物、ニットという枠組みではなくて、伸びる生地、弾力がある生地かそうでないかの判断をせねばならなかったのです。

ということはナイロンだけにはとどまりません。

例えばポリステル/100%の素材で、弾力性のある横に伸びる感じの生地出会ったことが過去にあります。

アムンゼンという生地でした。ミシンの針が刺さりやすいがさっとした隙間のある織り方でした。

これに接着芯の不織布タイプを貼ったことがあるのですが、ものすごくしわしわと生地が縮む様相が見られました。

気泡ではなくて、しわしわと縮むことも生地と接着芯の相性の悪さの結果です。

ということで、何も織物だから織芯をチョイスするのが正解ということではないわけです。

そう考えると、織物にもニットにもニット芯を貼るということにしていれば、今回のことが起こることはないと考えます。

なので、ニット芯を定番にしてそれを1本で使っていく考え方も安全策の1つ。

私は、いちいち織芯とニット芯を使い分けているから選択を誤るとこうなることがあるのです。

ただ、しかーしっ( `ー´)ノ。

織芯には、ニット芯に比べて、ハリやコシがうまく出るというメリットがあることも重要。

そうすると使い分けをしていく使い方をするという考え方がもっともなのです。

今回の教訓を今後へ活かす心得

ということで、今回のような恐ろしい体験をしましたので、いかに芯地が大切かということ、そして、当たり前にすんなりうまくいった過去も、生地と芯地がマッチしたことの結果であることが分かります。

芯地を貼る前に生地の縦横を引っ張ってテンションというか伸び縮みの具合をしっかり確かめるという作業が今後は入れていきたいと思います。

ここ最近調達してストックしてある生地の中にも、ものすごい弾力性のあるものもあります。

なので、織物、ニットというくくりは、あまり当てにしてはいけません。

生地の本当の姿といいますか、実際の伸び縮みこそが大切になってくるのです。

あとがき

この気泡のできる理由というのが織芯の融通の無さとナイロンの融通の良さのミスマッチで起こることだと分かりました。

一度できた気泡はアイロンでつぶしてもまたできてしまいます。

ということで、ナイロン/100%、もしくは、ナイロンの割合が高い素材は、たとえ織物であっても最初からニット芯を選択することが正解です。

「織物、ニット」という生地の区分けは「伸びる、伸びない」という単純な分類ではなく、「伸びる織物」や「弾力性のある織物」も区分けの中にちゃんと入れていかねばならないのです。

ニッチな分野のコレクション、青い薔薇柄で製作したバッグ3点とカラー重視のお洋服コーデ【110】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回、ハンドメイドバッグ作りでは、<青薔薇シリーズ>というのを行いました。

薔薇柄自体は私が好むインテリアでよく取り入れている柄ですが、「青い」という色も限定したニッチなコレクションになります。

デザインもそれぞれ違いますし、高級なジャガード素材を取り入れています。

元はインテリア用カバー素材から服地までをバッグで利用した意外な利用例の3点

3点とも、デザインも素材に応じて変えています。

左上から時計回りに、楕円底バッグ、餅巾着、おにぎりという名前のバッグ。
同じ青薔薇でも随分雰囲気が変わります。

①楕円底バッグ

バッグの名前の付け方も少し拘っています。

「楕円底バッグ」は、ベタなごつい言い方ですが、その言葉だけでデザインが想像しやすい名前です。

楕円底バッグは2通りのデザインで使えます。

この写真のトートバッグ型が広げた状態で、サイドのリボンを結ぶとラインが水平になってややコンパクトになります。

このコンパクトになった状態がガラリと雰囲気が変わるので、気持ちの変化に応じてデザインを変えられます。

そうしたことで、飽きずに末永く使っていただくことに繋がればと工夫した1バッグ2種デザインです。

②餅巾着

巾着は、古典的なもとのオーソドックスなデザインは、アイレットカン12個です。

この写真でいうと12個取り付けた場合、前の中心部分にもひだが寄ることになります。

私が今まで巾着をいくつか製作してきて、12個は実用的ではないと感じました。

結局完全に閉まらないんです。

よって、完全に閉まらないデメリットを改善するべく、まず8個に減らして、あいまいな隙間をもう少しはっきりさせて、出来上がり12cm巾程の中蓋を設置。

そうすると少し空いているところを中蓋が補い、塞いでくれます。

中蓋が必要でないときは、サイドにぶらぶらしないように、マジックテープの相方をもう1つ設置して、くっつけておいて固定しておけます。

そうすることで、中蓋に付いているマジックテープのオスがトケトゲしいので他の布目のものを傷めるという心配がなく、快適にご利用いただけるというものです。

そして、今回初めて設置したのが、2つの取っ手。

以前は、タワー状に左右に設置した1本のみの取っ手でしたが、物を中から出す時に少し邪魔でした。

よって、通常の取っ手のようにダブルであれば、真ん中が隙間があって、物が取り出しやすいです。

取っ手が2個であることで、2WAY的にミニのトートバッグの形にも変身します。

ちなみにこのミニ巾着の名前は「餅巾着」。

③おにぎり

最後は、「おにぎり」。

おにぎりは、実はこの中で一番難しいデザインで、これでもまだ改善せねばならないラインがあります。

形の不思議というやつか、底のラインがなかなか決まらず、えくぼが出来たりした結果、今回のところまで行きついています。

底部分がミニのわりには、長財布を横向きに入れられる広がりとなっています。

小さいけれど、ダブルファスナーにしていまして、必要な分だけファスナーを開けて、歩きながらでも中身がこぼれぬよう、快適に出し入れできるシーンを想定しました。

ダブルファスナーで1本のものと2本をダブル使いと考えられますが、今回はファスナー2本をダブル使いの方で行いました。

ダブルファスナーで1本の方は、必ずしも中心が真ん中ではない、ファスナー2本使いは、真ん中で留まるので、必ず真ん中から開けるという違いがあります。

これらのバッグに合う洋服を考えてみる

では、これらの青薔薇のバッグに合うお洋服のコーデを考えてみます。

左から、グレー、パープル、紺のワンピースのイメージ。

上下の組み合わせは少し複雑。

ここでは、ワンピースと設定してみます。

左からグレー、パープル、紺と並んでいます。

洋服とのコーデを考えてみました。

青色というのは、意外と難しいものだとここで気づきます。

明るすぎる色を入れるよりも、大人っぽくダークな色のままでまとめるのが良いと判断。

紺色は、あまり極端に反対の色と合わせるよりも、シックに決まるのは同じ寒色系をまず考えます。

もしくは、無彩色系がかっこよくきまる様子です。

一番左はバッグも映えますし、洋服のぼやりとした感じにアクセントが加えられます。

だからといって突拍子もない色は持って行かない方が間違いなく「粋:いき」です。

真ん中は、もともとパープルがかった素材だったことを利用してさらにパープルな雰囲気にしています。

今回のこのバッグの紺と比べるとパープルな感じなのですけれど、実際はブルーの糸が使われて織られていながら、パープルがかった感じに目には映るバッグです。

その何となく映るパープルをお洋服で強調してあげる手があるということです。

一番右は、濃紺のお洋服。地味になりがちな濃紺もこのバッグ1つで変わります。

ここまで濃い紺で合うならば、もちろん黒も合います。

実際の洋服の黒コーデのスラックスにあわせてみました。

黒にもよく合います。シックに映えますね。

難しそうな真ん中のパープル系は、少し発展させて、パープル系の花柄の入った紺地のワンピースに合わせてみました。

このように柄同士ですが、お花の形が似ていて意外となじむこともあります。

真ん中のおにぎりは、ベースがくすんだような薄グレーなので、洋服は綺麗な色使いのものより同じようにくすんだ要素のある色だったり柄だったりするとマッチすることが多いです。

綺麗な方向に行っていまわないことが素敵なコーデの鍵となるケースです。

あとがき

青薔薇ばかり集めてみて、青薔薇の魅力にも新たに気づきました。

こんなニッチな青い薔薇のシリーズをしたきっかけは、以前使っていたアイロン台の元の貼ってある布がバラ柄でブルーだったことです。

それが何ともさわやかで、赤やピンクのバラにはない雰囲気を感じたことがずっと頭に残っていたということです。

当時更なるアイロンカバーをしていなかったので、どんどん汚れていき、もう手放してしまっやアイロン台でしたが、とても残念だったのを覚えています。

青薔薇は、全く同じ生地の多色展開の場合には、一番には選ばれないことが多いです。

やはり、ピンクや赤の薔薇がダントツに人気があると思います。

通販などでも売れ残りを見るとこういった青薔薇であったりします。

今回はそういった一番になりにくいような色を集めてその良さを掘り起こしてみたという意味もありました。

私は古着しか着用しないので、残ってきた良い状態のお洋服のアイテムがダントツ人気の黒ではない茶であったりすることも多いです。

そこがかえってマイナーカラーの良さだとも言えます。

色が揃い豊富な中では際立つことのない色の魅力を確認できる良い機会でした(^-^)。

美しきマルチカラーが気分を高める、気の向くままにぷらっとお出かけする旅行バッグのご提案【109】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

旅行というと、準備というものが付きまといます。

大切なことではあるけれども、時々それが逆にストレスになることも。。

そんな大げさな準備をせずとも、ふらりとそこまで出かけるような感覚で行く突発的な旅行などというものも気さくな旅として魅力的ではないでしょうか。

また、急な遠出の用事が入ったという場面も気持ちはハラハラしますが、同じ突発的な状況です。

今回は、そのような急に出かけるというシーンの想定のもと考えた気軽に持って外出できるバッグを作ってみました。

レザーの重々しさがかえって緊張感を生み出してしまう、布製の軽い花柄ボストンバッグ作り

ボストンバッグは結構デザインが難しめの製作となります。

拝見したところハンドメイドではそれほど多くの方が作っていらっしゃらない様子。

多くはやはりトートバッグをベースにしたものです。

ボストンバッグがトートバッグをしのぐ大きなメリットとして、口が完全密閉される点です。

これもファスナーのおかげです。

そして、ゆったりとファスナーを弧を描くように取り付けることで、サイドまで覆いが行き渡る構造です。

過去には、ボストンバッグがなかなかスタイリッシュな形にならず、どうしてもカーブの部分のマチが出っ張って不格好になったことを悩んだりしていました。

今回は、このような不格好さを改善した見た目のフォルムも意識したつもりです。

型紙にゆるやかにマチの巾の差を付ける工夫をしてみたのです。

後で貼りますYOUTUBE動画内でその差のあるゆるやかなラインの具合をご覧いただけます。

1泊ボストンバッグ:<サイズ>縦30cmx横45cmxマチ18cm
・・・取り外し式のショルダーも付いています。

カジュアルになりがちな綿/100%素材がエレガントさを増すためのにする砦(とりで)、取っ手先のフリルの考案

取っ手の付け根付近に関して、新しいデザインを思いつきました。

フリルの挟み込みです。

私が拘るのは、フリフリした強すぎるガーリーさはなく、控えめなしとやかなフリル。

これを取っ手の先端に挟み込みました。

共布で芯地を貼らず一重仕立てで作ります。

ただし、縫い代はきちんと隅から隅まで隠し込みさっぱりとさせます。

共布の取っ手の中にフリルを挟み込み縫い閉じた様子。

最初は、これを本体に取り付ける時際に、扇形に広げてミシンで縫い付けたりしてみました。

しかしながら、何やらうさん臭さが出てしまい、自然な控えめな開き切っていない扇のような雰囲気の方が断然良かったのです。

菊の咲き誇ったお花柄にさらにダメ押しのフリル。

これをクシュクシュとヒラヒラ感を強調したフリルだとガーリーになりすぎてしまい、しとやかな雰囲気が崩れます。

以前から、取っ手の先端のラインは気になっていた部分です。

どうしても雑な感じに映ってしまうのが悩みでしたが、その部分が大きな解決となりました。

ただ、これをくだけたカジュアルな雰囲気の素材に当てはめるのはセンスがありません。

あくまで、エレガントなお花柄やジャカードの雰囲気にマッチしたものとなると思います。

あとがき

最後のフリルについては、お話したいことがまだあります。

今回もそうですが、フリルの目的が、「装飾」ではなく、「雑なラインを隠すこと」にあるということです。

ラインが雑なのは、どれだけ綺麗さを長年試みても実現できなかった仕方がなかったことです。

どうしても、角張ったラインというのは、こういった製作では難しいのが工業的な素材との違いの布製ならではだと言えます。

よって、その仕方なさはそれであきらめ、そこをうまく隠すことを考えたフリルであるわけです。

そうすると特にヒラヒラと開いたフリルでなくても良いわけで、隠れればそれで良いのです。

そうした結果、随分控え目な感じの良いフリルが出来上がったという感想です。

ここで大切なことは、「意味のある装飾」というワードです。

装飾は余計な物だとも言えます。

余計なものを一切そぎ落としたデザインの中に現れる装飾というのは実はそうなるべくしてなった究極の「機能を持った装飾」であるということなのです(^-^)。

デニムとスレキのコンビの強度の優劣の差に悲鳴、破れたジーンズのスレキをリベットを外さずリフォームする方法【244】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ブルージーンズが素敵です♪。

使い込んだ薄い色のジーンズを501で探したいと探したこのたび。

ただ、長年はきこまれてブルーの素敵な色になったわけで、傷みも伴っていたもよう。

その内側たるもの大変な様子で、スレキが破れていてポケットの機能が失われていました。

これは、「デニム」という耐久性のある密度の高い丈夫な素材に対して、裏地として使われる「スレキ」との素材の差があまりにも大きいことで表れた経年の現象です。

見たところ、一度リフォームされている地点が見受けられました。

ただ、さらに、そこから更なるスレキの劣化ということで最終段階としてこのジーンズを手放された方の古着だと思いました。

そのことを知らされずに表面だけ見て喜んで受け継いだ私。

こうなったら、リベンジ、なんとかお直しを考案します。

もう一度ポケットの機能を取り戻すスレキのリフォーム方法(リベットは外さない)

古着501の購入時の状態:スレキが破れてポケット袋の機能も失った状態。

見かけはすっきしていますが、本来スレキは2倍ほどの面積があり、内側まで広がっていないとポケットの機能がありません。

想像なのですが、ポケットの機能は諦めてそれなりに形だけを残したと思われます。

このリフォーム前の表側の状態は、手まつりでポケット口を縫い留めてありました。

ジーンズにポケット機能が無いことにとても不満で、このリフォームとは違う考え方をしていきます。

スレキの取り付け完成:先染めストライプ柄のスレキ風生地を利用。

真ん中に元の不完全な状態の「半ポケット部分」をストライプ生地2枚で挟み込みます。

表地デニム素材のポケット袋部分との合体をして出来上がった状態。

後ろ側のカーブは手まつり。

小さく残っているポケット袋のほつれ部分はスレキ生地をくるんでラッピングしてボロボロ部分が完全に隠されました。

新しいストライプのポケット袋の型紙は、表地デニムのカーブに型紙用紙を当てて、手の爪で跡を付け、そこに線を描き型作成しました。

出来るだけ丈夫にということで、ポケットの正面からの入り口カーブの部分はミシンステッチ。

デニムとスレキが合体する内陸部もステッチしました。

出来る限り可能な部分はミシン、ミシン不可能な部分は手まつりです。

手まつりした箇所は、中側のカーブ部分、中側のトップの細い横線でした。

これで手を入れた時に、深めのポケットが存在したことになります。

デニムと強度が格段に違う結果となったスレキを同じジーンズに使っていることについて思うこと

別布でポケット袋をまるごと新規に作ってしまうというこの方が考え方は単純で簡単。

私は、リフォームに関しては何の技術もない素人。

プロの方はもっとスタイリッシュに仕上げてくれると思いますので、あくまでアイデアの1つです。

自分使いだから少々不格好でも何もできないお手上げからは何とか這い上がれました。

元のスレキはここまで来ると、あまりあてにしてはいけません。

手で少し力を入れると、簡単に破れてしまうぐらい弱っていました。

今回の新しいストライプのスレキが今後ポケットの袋として活躍していきます。

今回のリフォームは、見かけだけではなくポケットの袋機能も復活した形になりました。

こう経年した状態であると、なんとスレキが頼りない生地であるのかと不満を持ちます。

しかし、ジーンズにはこれまで当たり前に利用されてきた素材。

表地より裏地の質は「下」というしきたりと、新品の状態ではスレキも綾織りで丈夫であると選択されてきた素材。

このたび自身が選んだストライプ生地も同じように、いやスレキよりもむしろ弱々しい状態になるのかもしれません。

ここまでジーンズを長い間はくことを想定されていないのでしょう。

年月の限界を突破したところにブルージーンズの行き着いた表面の素敵な姿があるのに裏面ではお手上げしているという「矛盾」を目の当たりにしたこのたびでした。

あとがき

作業の動画は申し訳ないことに消してしまっていますので、途中のリフォーム風景を細かくお伝えできていないことお詫び申し上げます<m(__)m>。

このたびの、デニムとスレキのコンビの経年の姿の大きな差というのは、レザーバッグと内張の合皮のコンビの経年の姿を彷彿とさせます。

最初に製造する時に、まさか何十年も使用するなど見込みもしていなかった様子がうかがえます。

ところが現実というのはその想像を超え、デニムが末永くはかれ、本革レザーバッグも長い間持たれているのです。

「裏地は表地より劣る素材」というこの考え方本当に正解なのでしょうか。

ここへヴィンテージ物の現在の残念な姿を見て疑問を投げかけたい部分です。

<経理>個人事業主の青色申告は「e-tax」が楽、徐々に分かりやすく改善されている中使い方の注意点を実際のミスからお伝えする回【393】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2019年度の確定申告、つい昨日終了したところです。

棚卸作業、決算書などは出来上がって下準備はしてありましたので、今回は確定申告の受付がスタートしてからの「e-tax」入力としました。

前もってじっくりゆっくり準備したい方などは、「e-tax入力」自体は、1月4日あたりからできるようなので、ゆっくり入力しながら保存して。。とやっていくこともできます。

ただ、この時点では、まだ控除証明書が不ぞろいの場合もあり、2月に入ってから「e-tax」を開きます。

それまでの下準備なるもの、例えば「棚卸資産表の完成」などは、1月頭から開始し、早めに完成させております。

この、保存も結構大切になってくることがあるということを交えながら、このたびは、間違った順をたどってしまったエピソードなどをお伝えし、気を付けていただくよう応援をしたいと思います。

1)「e-tax」のここが間違いやすい、必ず「確定申告書等作成コーナー」から始めることがマスト

実は今回で2度目の「e-tax」入力ではあったのですが、よく去年やれたいうくらい忘れていました。

まず最初のつまづきは、そもそも間違えて、「法人用」で入力しようとし始めてしまったことです。

勘違いしても入力できてしまうところが気を付けないといけないところでした。

「個人事業主」と「法人」と全くソフト自体が区別されているという点を理解せねばなりません。

「e-tax」のトップ画面が大変にぎやかでカラフルでごちゃごちゃしているようには感じます。

「個人事業主」は「確定申告書等作成コーナー」から必ず入っていきます。

法人だとその下のボタンの「e-taxソフト(web版)」から入るとのことで、そもそも「建物」が違うのですね。

それなのに間違えた理由は、手動ではなく、自動で横から来た、「こちらだよ」というような案内に乗ってしまって、それにいざなわれた場所が法人の場所だったというわけです。

どうしてそのように誘導されてしまったのかは分かりませんが、それがもしかして今後間違いにくいように改善されていくのかもしれません。

とにかく、「個人事業主は、「確定申告書等作成コーナー」より入っていく」を徹底ということになります。

初めて利用の際は、管轄の「税務署」様に赴いて、ログインの仕方をパスワードタイプの「利用者識別番号」の発行とともに登録しました。

「カードリーダライタ」は、故障の不安や少し古いやり方な感じがしてなりませんでした。

普段からクラウド型の「ログイン」に慣れた大半の方には、「ログインパスワード方式」の「利用者識別番号」でのログインをお勧めしたいです。

税務署様に一度出向かねばならなかった理由というのは、本人確認や、ログインIDにあたる「利用者識別番号」という16ケタの数字をその場で発行してくれる作業があったからでした。

そこで同時にパスワードを決めて完了です。

これが常日頃お買い物などのサイトでも利用するなじみある、「ログインID+パスワード方式」ということになります。

2)「確定申告書」のアイコンが左に「決算書」のアイコンが右に位置していても、右の「決算書」から入力し始めることがマスト

さて、もう1点間違えてしまっていた順番がありました。

これは、やはり多くの人が同じようにつまづいていることが昨日の「e-tax」お問い合わせ電話の窓口の人の話で分かりました。

「確定申告書」が出来上がったら最後に送信ボタンを押して、マイナンバーを入力して終了になるわけです。

しかし、先に確定申告書を作ってしまうと、附随せねばならない決算書を残して単独で確定申告書だけを送信してしまうのです。

これには、「エラーを入れてくれないかしら(汗)」と思ったものですが、通常「決算書」から作るものだという隠れた常識があるようなのです。

それなら、「どうぞアイコンの並び順を左に「決算書」右に「確定申告書」と並べてくださらないか」などと思ったものです。

このことを一応、「e-tax」の相談窓口のご担当者様へ一言、「附随の決算書が添付されていないですよ」などと親切なメッセージが出るようになどとしてもらえないものか、これだと、送った気になってしまって実は決算書送ってなかったなどということが多発するのではないか」ということをお伝えしたのですが、実際そういう人が多く出ているとのことだったのです。

結局、望ましい手順というのが、まずは、先に決算書を作ってから、続きでそのままの画面で進んでいくと、確定申告書に移るという道筋らしく、その道順をたどれば、添付みたいに拾って行う作業無しで、同時に先程作った決算書も送信されるそうなんです。

「はあ、そうなんだあ」と感動。

しかし、なかなかその構造は分からないものなので、初めての人などはどうなるのだろうかと、こうして筆を執らずにはいられなかった次第です。

どうぞ、このような間違いが起きませぬようお気をつけくださいませ。

ただ、その後改善があり、「先に確定申告書だけを作ってしまった場合、送信する前に後から作った決算書を添付するボタンも今年から設置された」とのことです。

確定申告書に決算書ファイルを添付するというような形のイメージ。

そして、その時に注意がありまして拡張子の問題があります。

通常ただ、続きを明日やりたいから保存して、明日また続きから入力したい場合に行う保存は、「data」という拡張子で保存されます。

でも、送信するときには「xtx」という拡張子でないとエラーが出ます。

よって、この「xtxに変えるという作業ができる画面も今年から設置した」とのことです。

税務署様の方でもアンケートがあって、年々ご意見を取り入れながらシステムを改善していって下さるのです、ありがとうございます<m(__)m>。

まとめますと、とにかく「作成順序は、①決算書②確定申告書で」ということです。

そういえば、よく見ますと、トップ画面の「確定申告書等作成コーナー」の文字には、「等」という言葉が入っています。

おそらく、この「等」というものに、決算書も含まれるのでしょうね。確かに決算書がこのボタン内で作れますから。。

あとがき

今回は「e-tax」の入力において、実際につまづいたエピソードを交えて、2点のみお話致しました。

もし、同じようにつまづいてしまう方がいらっしゃれば、お役に立てればとこの記事を書きました。

そうはいっても、これだけつまづいてもパソコンで1日で終了できたので、「e-tax」は間違いなく便利です。

その後、慣れてくると半日でもできることがあります。

このように、実際に行列で並ばなくても手軽に時間関係なくできる「e-tax」どう考えても効率的で楽で確実です。

「並んだところで、結局受け付けるだけしか行えない人手不足事情もあり、質問に対するご教授などは電話応対の担当者様が詳しい」と実際の窓口の方がおっしゃっています。

遠慮せずに不明なことは最寄りの税務署様のダイヤルの、「確定申告専門の電話担当の方」に聞くのがベストです。

解決が一気にクリアになっていきます。

「会計ソフト会社」様はその点はタッチしてはならない方針もあり、「税務署様」の方が良いですし、ストレートに答えがちゃんと出ます。

結局夜20:00頃すべて終了。

そして、遅めの夜ご飯、寄せ鍋の汁で作った「卵雑炊」をいただいたのでした(^-^)。

その後の進捗度を上げやすいハンドメイドバッグの一部パーツのみの製作【108】

まえがき

こんにちは。

picturesque(ピクチャレスク)です。

前回の記事投稿の【107】で製作しました入園グッズ5点セット(女の子用)の方で余ったはぎれを使っての製作になります。

はぎれでありがちなのですが、1つの完成品を作るには十分ではないというケースです。

そういった場合、とりあえず半完成品を作っておいて、次回何か他の製作の一部のパーツとして使えます。

今回の場合、途中のパーツというのが、パッチワークシートになります。

はぎれが十分な分量でないからこそパーツだけを作っておくという利用の仕方

前回【107】の余り布:左側は裏地に使ったT/C無地という生地。

共布巾着ひもを3点作ったので細長く余った部分が多く合計するとそこそこな面積になるようです。

右側は表地に使った小花ブロードプリントという生地。こちらは少量。

メインに裏地だった無地の方を使います。

花柄はパーツが少ししか余っていないので装飾パーツにします。

どんな形の型紙を使ったかなどは詳しくYOUTUBEでご視聴いただけますので、ここでは大まかにご説明とさせていただきます。

まずは、ピンクの無地をパッチワークボーダーにハギ合わせてパッチワークボーダーシートを作ります。

そして、少しだけ余っている花柄をリボンのアップリケで縫い付けるのです。

表面と裏面にリボンのアップリケが付きます。

面白い点は、入園グッズの時は、裏地だった無地が今回はメインの表地になる、そして、表地だった花柄が今度はサブ的な位置になりアップリケとして部分使いになるという反転具合です。

表面と裏面のパッチワークボーダーシート:縦20cmx横35cmほど。
両面の真ん中にリボンのアップリケが付きました。

今回は、ここでいったん完成。

状態は半完成品だと言えます。

その後の登場したはぎれと組み合わせて、コンパクトな袋が作れそうです。

今のところ、縦20cmx横35cm程のシートなので、横は10cmマチ付きが可能。

ただ、縦の20cmは、お弁当袋の出来上がりのサイズに値するので縫い代のことを考えると短すぎます。

なので、お弁当袋を作るとなると相方が見つかったときにその相方をデザイン的にこの20cmより長めにして突き出すようなものにすると出来そうですが、お弁当袋にこだわることもないので、その時にまた改めて考えます。

あとがき

今回は、こうした半完成品でストックしておくと、次にスムーズに作りやすかったり、イメージが湧きやすかったりする準備みたいなものになるかという例です。

はぎれもどんどんたまることがあるので、こんな作業も良さそうです。

最初に生地を購入した第一回目の製作のコスパにも影響することではないでしょうか。

生地をめいっぱい利用するということにポイントを置く場合の例としてヒントになればと思います。

業者では違反!子供が心の底から本当に持ちたい柄の入園バッグコレクションはパパやママのミシン技術にかかっている【107】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよ入園をひかえた季節になってまいりました。

ママやパパが子供の入園の準備をせねばなりません。

そんな中の準備の1つ入園グッズをこのたび一連で製作。

私がハンドメイドでお作りすることでささやかなお手伝いが出来ればと思います。

入園グッズ5点セットの中で基本デザインである巾着袋の作りの良さ

入園グッズは、①通園サブバッグ、②上履き入れ、③着替え入れ、④お弁当袋、⑤コップ袋と、この5アイテムが一般的のようです。

このアイテムの中で、作る私側から見ますと、大きく2種のデザインに分かれるかと考えます。

①と②はトートバッグ、③-⑤は巾着袋です。

ということで、作業的に効率よく行っていくには、③-⑤は同時進行していくことが効率的です。

作り方が同じで、生地や糸の色も同じであれば、同時に縫っていった方が効率が高まるようです。

さて、今回の中で私自身も勉強になり工夫した点は、巾着袋のひも通しの入り口付近の縫い代始末です。

巾着の紐の通し口の始末:目的は紐がすれて縫い代の糸が飛び出さないよう、縫い代を完全に隠します。
更に、ミシンステッチでで押さえてあるので、縫い代がトンネル内でも一切見えていません。
1つ前の段階:ちょっと作業を巻き戻します。上から6cmの位置からサイドを縫い合わせ。
「わ」の状態で6cm分の紐の通し口を見込みました。
本来のサイドは両折れとなるのですが、6cmからてっぺんまでは三つ折りです。
ここへコの字のステッチをミシンで入れていくのです。

ということでサイドの途中までが三つ折りで、途中から2つ折りに変わるその切り替わりの部分があいまいになりますが、その部分は、表から見たときは中側に隠れますので大丈夫。

この作業段階あってこその、1枚目の写真の出来上がりになるわけです。

決まった定形のデザインの中に「らしさ」を入れた部分

ある程度サイズも形も決まったものをその通りに仕上げていくタイプの作業ではありましたが、その中でも個性を出してみた点があります。

それは、この5点の中で一番持ち歩いたりメインに使っていくのではと思われる①通園サブバッグ。

このアイテムは、この5点の中で唯一バッグと呼べるアイテム。

あとの4点は袋と呼ばれる部類です。

そこで、この通園サブバッグにキルトでデザインをしてみました。

まず女の子用の花柄は、キルト芯を使用してパッチワークボーダーキルトにしました。

そして、男の子用のストライプはは、キルト芯を使用して、バイヤスキルトのデザインです。

一般に売られている既製品のキルト生地はひし型。

全体にはかかっているけれど、どうしてもデメリットがあります。

元々の生地にキルトを機械でかけていくので、その生地を型紙通りに裁断した時点でキルトのステッチの糸の途中にハサミを入れてしまうことになります。

仕方のないことなのですが、この時点ですでにキルト糸のほつれが始まります。

それが全体に関して言えることなので、これは仕方がないけれどデメリットです。

ハンドメイドキルトは、裁断後にキルトをかけることができますので、必ず最初と最後が返し縫いで固定されます。

よって、ほどけてくる可能性が少ないわけです。

随分高級で丁寧な作りの丈夫なキルトといえるでしょう。

しかも、一般的なダイヤキルトではない個性あるキルトです。

そうして、ハンドメイドキルトをかけたという「売り」が生まれます。

パッチワークボーダーキルト:中にはキルト芯が挟み込まれミシンで固定され、安定しています。
ふんわりしていて、本や図鑑の持ち歩きに安心。
バイヤスキルト:このバイヤス右肩上がりです。
通園生活が良いライフになりますようにと願いを込めて縁起の良い右肩上がりでデザイン。
幅は3cm間隔。とてもかっこよくておしゃれです。

出来上がりを見ながら、途中のエピソードを語ります

入園グッズ5点セット(女の子用)
:真ん中から時計回りに、①通園サブバッグ②上履き入れ③コップ入れ④お弁当袋⑤着替え入れ。
入園グッズ5点セット(男の子用)
:真ん中から時計回りに、①通園サブバッグ②上履き入れ③コップ入れ④お弁当袋⑤着替え入れ

ピンクの方は途中着替え袋のサイズを間違えて、新しい生地で作り直したり紆余曲折がありました(^_^;)。

黒の方は、2度目となるので、慣れて、巾着型3点を同時進行でスムーズに製作できました。

もともと難しいアイテムではないのだけれど、このように勢ぞろいするとかなり手間のかかる作業となるものです。

どちらかというと、おそらく、巾着袋のデザインの方が奥が深いです。

いろいろやり方があるということです。

トート型の①②はだいたいどの人も同じ作り方になるかと思いまして、巾着よりも作りが単純です。

ところで、今回の女の子用につけたフリルですけれど、まだまだ私もうまくなっていかねばならない課題の残る出来だと言えました。

ちょっと宙に浮いた感じでしたので、これだという断固としたコツなどが確立できてないのです。

フリルに関しては、今後集中的に研究して技術を磨いていきたいと思いました。

フリルのような装飾デザインに関しての重要なお話

ここでこんなお話もさせていただこうかと思います。

今回のフリルは意味がありまして、ヒラヒラしたその女の子らしさの表現だけではありません。

切替部分の単調さを少し遮る意味があり真ん中寄りに付けたということです。

見えたくない場所もそうですし、このたびの切替えがひたすら続く「飽き」の解消としてフリルをあの場所に付けたことの意味を感じ取っていただけるとかなりの理解を得られたと思えます。

フリルもただ飾るだけだと、安っぽい「流行」ということを連想させます。

今賑わっているアイテムをとりあえず「飾る」という行為に過ぎなくなってしまうので、そういうことはやりません。

もっと極端な場合、生地がどうしても1枚仕立てで作りたいのに作れず、やむなくハギができてしまったた場合、そのハギを美しく隠すためには、フリルを挟み込むことは大変意味のある装飾です。

ただ飾られるだけの薄っぺらい意味ではなく、「なぜそこに飾る必要があったのか」という「哲学」が入り込むのです。

あとがき

入園グッズは、私達のハンドメイドの業者などが作る時に、生地がかわいくてもキャラクターのものや商標登録してあるものを避けねば、違反になってしまい罰せられてしまいます。

ミッキーとかキティー、プリント物のかわいらしいお花とか数々の素敵な園児らしい生地は無限と言っても良いくらい豊富にあるのです。

しかし、それは、家族の一員のママやパパが作ってこそ持てるものなので、商業用となってお代金をいただくとなるとやはり作ってあげたくても作ってあげることができません。

依頼者と製作者と両方が罰せられますのでね。

なので、オーダーメイドにしてもそういうことが起きてくるかと思いますので、基本オーダーは受け付けられないという結論に至っております。

オーダーだとどうしてもキャラものの依頼をしたくなると思いますので、いっそのこと廃止しているわけです。

今回の2柄はそれには当たりません。

生地に商標登録はないようですので、販売は可能です。

プリント物はどうしてもほとんどが生地の耳に英語で社名が入っているので作り手の方は著作権侵害を意識しながら慎重に商業利用をご検討願います。

こんな事情もあり、柄物を商業利用して、販売するとなると、無地や伝統的な織柄などにとどまります。

あふれかえっている賑やかなプリントの動物柄やデフォルメされたタイプの花柄などはママやパパが作ってあげるしかないのが本当の正しい対応の仕方です。

やはり、ユーザーの一番心の中にある好きな生地で持ちたいということに答えるには、私が著作権の無い無難な柄で作って売ることではないのです。

むしろ私がやるべきことというのは、パパやママにその技術をお伝えすることなのです(^-^)。

ただの色違いとは違う、そろっていながらも互いに異質な3点ボディーバッグコレクション【106】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、<黒白ボーダーシリーズ>というかなり的をしぼった製作をしてみました。

黒白ボーダー柄はイメージとしては長袖カットソーが浮かびます。

パリジェンヌ様が必ずワードローブに1つ取り入れるだろうアイテム、ブルージーンズに合わせたシンプルで伝統的なスタイルのイメージです。

3点それぞれの製作の見どころ

<黒白ボーダーシリーズ>左から、黒白パッチワーク、半月型、水平型とすべてがボディーバッグ。

まず、一番左の黒白パッチワークボーダーは何といっても、この手間をかけたパッチワークの作りです。

もともと単独で記事をアップ致しておりますので(【101】が該当記事)、詳細はそちらで。

ここでは、手間を込めたものであるということをお伝えしておくにとどめます。

そして、真ん中の半月型ボディーバッグ。

こちらは、本来洋服のポロシャツ用の生地である「カノコ素材」をバッグに仕立てたところが斬新と言えます。

そして、ボーダーの柄合わせを意識した見栄えの美しさにも力を入れました。

つなぎ目でボーダーの柄合わせをして段を合わせている様子。
:これをしてあるかしてないかは大きな付加価値の違いとなるもよう。

そして、最後、一番右のサテンのボーダーは実はもともとストライプ。

ストライプの生地の向きを変えることでボーダーとして作りました。

注意した点は、もとの生地の地の目はあくまでストライプ方向。

よって、織芯を貼る時は、生地となじむように同じストライプを縦向きとして貼りました。

ちゃんと元の生地に合わせた向きに織芯をなじませるのです。

そして、縫っていく段階からは、今度はボーダー向きを意識し始めるのです。

これが、向きを変えて生地を使用しても綺麗な風合いに映るコツかの1つと考えます。

実は、当初はマチ付きで進めていまして、底と頭にバニティーのように楕円形のマチを取り付けるつもりだったのです。

ところが、ミスをしたんですねー。

寸法を間違えて楕円形のパーツが小さく仕上がってしまい、もう生地が全く残りがなく、やむなくマチ無しに。。

間違えた原因は、くるりとファスナーを取り囲むように筒形に取り付けるファスナー部分の縫い代を三つ折り計算してしまい、実際は1つ折りなのでその誤差が5cmも生まれ、サイズが狂ったわけです。

しまったなーー(;'∀')。

でも、原因は判明しましたので、次回の機会にこれをマチ付きのものにして、違うシリーズでこのデザインを採用できればと思います。

横幅が結構あり、長財布が横向きに入るので、容量の点はマチ無しでも結構あります。

バッグの入り口開閉の位置がなかなか斬新。

まるで、ティッシュケースの大きいやつみたい。。

あとがき

今回は、黒白ボーダーを3点集めたコレクションでしたが、フローラルとかマルチカラーなどテーマがいろいろ浮かびます。

また、素材をテーマにするだけでなく、シーンをテーマにするとそのバッグのデザインの種類がそれぞれ違ったものに展開されていくことが見込まれます。

同時に3点の完成が見れることは、1つよりもはるかに世界観が増します。

同じデザインの色違いなどの展開とは違うものであることが、自身のフィルターに通した結果の展開であるわけで、自分なりに練った企画がそこには盛り込まれているということになります(^-^)。

<経理>私は使っていません、個人事業主の簿記において、「仕掛品」や「積送品」の「〇〇品」は必要ないです【357】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

企業に勤務していた時の経理と個人事業主、簿記の参考書とか試験と個人事業主でちょっとした仕訳の違いがあることに気づきました。

基本的なことは同じですけれど、特に簿記に登場してくる科目の中では、実際には省略してしまった方がシンプルで分かりやすい経理になったりもします。

今回はそのような状況に自身が出くわした例として2点程科目をご紹介し、簿記の教科書には確かに出てきていたけれど実際は使わなくても事足りるという例をご紹介したいと思います。

自身の場合はハンドメイド業者で、商品を自分(自社)で製造して作り上げている形態に当てはまります。

簿記にはあって実際の現場で使わなかった科目その①:「仕掛品」

物を材料から製品に作り上げる形態が含まれる事業においては、決算をむかえる時に「未完成品」の状態にあることがあります。

これは、簿記の中では「仕掛品:しかかりひん」に相当します。

一番最初に勤めていた会社の時は、経理事務担当ではなかったのですけれど、時々経理部に出向き材料購入の納品書を持って打ち合わせに行っていました。

その時に経理の部長さんが、「これは仕掛品となるよ」ということで、「仕掛品」のゴム印をその納品書に押していました。

そう、その会社はメーカー的位置付けの事業(実際輸入業者でOEM形態)なので「仕掛品」勘定を使っていたのです。

自身も個人事業主スタートの頃、簿記2級の工業簿記により、「仕掛品」を使わないといけないと思っていました。

ただ、実際は使わなくてよいです。

実際に使わずに問題なく過ごしてきています。

よって、材料を購入した時だけ、

以上の仕訳をします。

その後は「仕掛品」という科目も、完成しても、簿記に出てくるような「製品」という科目も使用しません。

「製品」という科目を使うのは、決算の棚卸し仕訳の時に、バッグの在庫を数える時にだけ使うということです。

これが一番シンプル、かえって分かりやすいのです。

よって、決算の時12/31時点で、本来の「仕掛品」状態の縫った途中の未完成のバッグは、製品の棚卸にはもちろんカウントせずに、材料のままの状態として、材料の棚卸としてカウントするのです。

カウントしないということは「漏れ」になりますのでご注意を。

簿記にはあって実際の現場で使わなかった科目その②:「積送品」

「委託販売」というものがあります。

自社の店舗がない場合に、他のお店に製品を置かせてもらい、売れるとそのお店に売上価格の何%かを手数料として支払う形態。

私も先月「レンタルボックス」の業態をされているお店にお世話になり、委託販売を初めて経験させていただきました。

こちらのお取引も実際は簿記の通りには仕訳しませんでした。

簿記の通りだと、お店に置いてもらっている商品を自分の手元にある商品との区別で「積送品:せきそうひん」勘定を使うのですが、積送品というのはいわゆる、「資産勘定」であり、決算時は「製品」に含めるのです。

別紙などでお店に預けた商品を把握していますし、なかなか勘定科目を使った仕訳の明細で何かを把握ということは実際にはありません。

日にちとか、合計金額の確認くらいです。

よって、商品を預けた数量や明細は別紙もしくはメモでもよいです。

そして、売れた時にやっと仕訳をすればよいのです。

あとがき

このたびの使わない科目、「仕掛品」「積送品」は、いずれも「〇〇品」という「棚卸資産」になります。

「仕掛品」にはしなかった購入時そのままの材料も、結局「棚卸資産:材料分」としてカウントしますので最終的な金額の行き先が同じところに入っていくのです。

「積送品」に関しても、他の場所にあっても自社のものだと把握していれば、「棚卸資産」の中に最終的に混じっていくのです。

よって、把握できる範囲内にある個人事業主ではあえて「〇〇品」という科目は使っていません。

ただ、漏れることなく「棚卸資産に入れる」ということは必ず守る必要があります。

そのせいで、カウントし忘れのミスは無いようにせねばなりません。

分かるように完璧になっているという徹底ぶりこそが「仕掛品」や「積送品」を使わないことに対する説得力があるわけです(^-^)。