バッグ製作用の30番テトロン糸の収納、ネットカバーよりも保存性が高いと感じたA6サイズのチャック袋【132】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

整理整頓が好き。

お部屋の整理整頓はもはや趣味の1つ。

インテリアも考慮した、整理整頓の仕上がりにきらりとオーラが光るような出来上がりを目指します。

整理整頓は個人物でも事業物でも差別なく同等、整然さの環境にある「心地良さ」がまず何を始めるにも大切だと考えます。

このたびはハンドメイドバッグの材料であるミシン糸の整理整頓例です。

ミシン糸は30番のテトロン糸とスパン糸、どちらかというとエレガントなテイストのテトロン糸の方が断然多いのです。

ただ、がさついていることがかえってまとまりやすいスパン糸に比べて、テトロン糸はコーンで収納の際にもすぐにほぐれてきます。

この性質のカバーとして、これまではネットを1コーンずつにかぶせるということをしてきました。

このたびは、ネットよりも優れた素材を発見、同じようにテトロン糸を複数保管したい場合の1つのアイデアとして、「A6サイズのチャック袋」の利用をご紹介します。

テトロン糸がコーンからほどけやすい悩みの解決策はA6チャック袋、1コーンずつをネットで覆うよりも効果が出た

これまでの糸の収納:大きな「パンダンボックス」にテトロン糸にはネットをかぶせ、スパン糸はそのまま。

しばらくの間このような収納を続けましたが、ネットは簡単に外れ、糸のほつれ防止にはあまり効果が無いと感じました。

コーンに切り込みを入れて引っかけるやり方はあまり好みませんでしたので引用していません。

そして、ネットよりもすべて完全に覆ってしまうことができるアイテム、しかも万が一ほぐれてもその空間内だけでおさまるアイテムが見つかりました↓。

A6サイズのチャック袋:<サイズ>縦17cmx横12cm。一部縦がはみ出す数コーン以外はすべて完全密閉。
A6チャック袋で収納の姿:以前のネットの時よりももっと整然としたと思います。

ところで、当ブログ記事は、最初の投稿の2020.06.25からおよそ5年後の2025.05.14にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年現在は、糸のコーン数が2020年当時の2倍に増えまして、100コーン以上を1つの6段チェストを占めるほどになりました↓。

2025年現在の糸の収納:専用の6段チェストへぎっしりと敷き詰め収納。寝かせながら時々2段になることも。

敷き詰めることで隣同士が触れ合いますが、A6チャック袋にすっぽり収まっている状態では問題はありません。

良い所に行き着いたと思いました。

あとがき

このたびの糸収納作業と並行し、実はもう1つある作業を進めていました。

お世話になっているこれらの糸の製造者様の確認です。

心からの興味と疑問「この糸を製造された会社様はどこなのか」を解きたくて、コーン内にある糸ブランド表示からネット検索で探っていき、ついには製造者様へコンタクトをとりました。

糸も様々な製造者様があり、同じテトロン糸でも少しずつ違う特性が感じられました。

<整理整頓で登場した糸製造者様一覧>

・「エースクラウン」:大貫繊維(株)様(「テイジン社(帝人)」様との共同企画)・・・「ポリエステル糸を一番最初に作った会社」とのこと

・「グンゼ」:「グンゼ」様・・・「テトロンスパン」という中間的な糸が素晴らしい

・「ビニモ」:「クラレ」様・・・個人的には大変好みの糸でエレガントです

・「キング」:「フジックス」様・・・王道の有名ブランドでカラー展開も豊富

・「キンバスパン」:「アズマ」様・・・デニムステッチに相性良き糸が見つかりました

・「地球兎(ちきゅううさぎ)」:「ムラガキ」様・・・初耳でしたが、良い糸だと思います

以上のラインナップだったのでした。

ご丁寧に回答をくださいました大貫繊維(株)様、本当にありがとうございました。

その他のメーカー様も、お世話になりまして本当にありがとうございます(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

バッグの表地と裏地の組み合わせ、天然素材のカジュアル感同士とツヤあるエレガント感同士のテイストの違い【131】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

最初にお伝えしておきたいのが、当ブログ記事は最初の投稿の2020.06.22からおよそ5年後の2025.05.13にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしていることです。

ハンドメイドバッグ作りの際の表地と裏地の組み合わせ、どちらもフラットに見ることで、時々裏地の方が高級生地になることもあるほどです。

それでもこのスタイルこそがピクチャレスク流であると自信を持てるようになりました。

2025年スタイルでは特に表地には無地を裏地には柄をという、お洋服とのコーデのしやすさにも注視しています。

よって、「柄物」は無地よりも手間がかけられている生地であることが多いことから、裏地の方が表地より高級生地になることも多いのです。

このたびは、人気生地の「ファンシーツイード」を2種ご用意、バッグを作る表地と裏地を組み合わせるタイミングがちょうどありましたので、実際に裏地を組み合わせた場面を解説。

同じファンシーツイードでも折り込まれる糸の混率によって随分雰囲気が変わり、更に組み合わせる裏地のテイストも併せて区別していく例を当記事で綴りたいと思います。

そして、ピクチャレスクとしての考え方「表地と裏地は同じテイスト同士がしっくりきた」ということをお伝えできればと思います。

バッグの表地と裏地のまとまり良い組み合わせ、天然素材同士・ツヤある合繊同士がクリアな演出のような気がした

表地(チャコール):リントンツイード、混率不明、イギリス製。表地(白xマルチ):ファンシーツイード、ポリエステル/100%、ドイツ製。

左側の「リントンツイード」という生地はこのたび初めて出会った生地ですが、その風合いに非常に驚きました。

極端にガサっとした生地なのです。

一方、右側のツイードはツヤがたっぷりありみずみずしいと感じる生地なのです。

いずれも共通の「ファンシーツイード」というネーミングなのに、ここまで素材感が違うものなのです。

そうしますと、合わせていく裏地も、「ファンシーツイード」という言葉の括りにとらわれていては最も望ましい組み合わせができないと考えました。

あくまでも、実際に目で見た実直な感覚を大切にするのだと、下のように裏地を決定していきました↓。

裏地(ブルー):エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。裏地(パープル):ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。

やや奥が深い選び方をしたと思います。

それには、まず右側のパープルからの解説が分かり易いでしょう。

上述のように、ツヤある表地の白ベースは非常にエレガントです。

よって同じ程度にかなりツヤを感じるような衣装生地のパープルがしっくりきました。

カラーはパープル以外でも多数可能性があったかもしれません。

一方左のチャコールに対する裏地は。。というのが少し複雑な経緯があります。

リントン生地のチャコールはおそらくなのですが、混率不明ながらもウール混、もしくはウール100%だと予想します。

ガサッとした風合いには同じような天然素材のガサ付いた裏地が似合うと考えました。

麻/100%・毛/100%・綿/100%などが候補なのですが、ここでもう少し冷静になります。

あまりにもぴったりに素材感を合わせ過ぎて、同じようなガサッとした綿/100%を裏地として選択したとします。

そうしますと、表地がより一層カントリーっぽくなってしまい、本来の高級生地の価値と見かけがあまりにも釣り合わなくなると考えたのです。

そこで、天然素材にも馴染むようなガサッとした風合いも持ちながらツヤもある、ポリエステル素材の「エステルポプリン」がベストマッチであるというところへ行き着きました。

「エステルポプリン」の融通性:エレガントとカジュアルの橋渡しのような中間的存在であると考えます。

つまり、バランスの良く取れた素材「エステルポプリン」は「リントンツイード」の田舎っぽさを解消してくれる役割があると解いたのでした。

さらに、ブルーとピンクをバイカラーで使うことで、色の偏りを中和しました。

あとがき

結局のところ、ピクチャレスクがしたい「エレガントの表現」というメインスタンスへ近付けていると考えていただくと分かり易いと思います。

つまり、本来カジュアルなイメージがある素材でも、もともとエレガントに感じる素材でも、すべてを「エレガント」な方向へ特化したいということなのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

「チェックばかりの3点」「モノトーンばかりの3点」とある1共通点に特化したお洋服の集め方こそがワードローブがおしゃれ宝庫となる秘訣【396】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

時々ネットでクローゼットがご紹介されているのを拝見します。

お洋服がクローゼットにたくさんあり、専用の靴棚をオーダーメイドし、100足相当もの靴やバッグがディスプレイのように並べてあります。

これらは、「セレブ」様のワードローブによく見る風景です。

「見せる」という意味では効果のある風景なのですが、時々疑問もあります。

「その隣同士の靴、どこに違いがあるの?」など。

このたびは、それぞれのファッションアイテムがコスパ良くちゃんと均等に出番があり、それでいて豊富なワードローブのようなリッチさが感じられるお洋服の集め方をたった3着のみのシャツを例に図解説させていただきたいと思います。

一見少なそうな3着のみでも決して「乏しい雰囲気」にはならない秘訣があるのです。

是非引き続き読み進めていただければ光栄でございます。

豊富な組み合わせのイメージは、てんでバラバラなテイスト3点ではなく、特化した共通点が3点すべてに含まれることから作られる

では、シャツを例にミニマムなたった3着をどんな色でどんな柄なのかというポイントを交えながらお話してまいります。

クセのない定番デザインをまずは選択。このような「シャツ」アイテムを3点展開していきます。

まずは、「柄の統一:すべてチェックである」というコンセプトで集めてみます。

キーワードは「チェック」です。

チェックといっても、ギンガムチェック、タータンチェック、グレンチェックと種類が分かれますので、この3つをそれぞれポイントにして色はどんな色でも自由に選びます。

チェック柄が共通の3点のラインナップ。チェックの色や種類はバラバラ。

どれも同じチェックの仲間なのに、違いが感じられる選択です。

色はてんでバラバラでも、ベースに「チェック」が据え置かれていますので、チェックにこだわったラインナップなのです。

チェックだらけで同じように見えてしまうことを、そのチェックの種類の違いで解消しているのです。

もう1つ違うラインナップを考えてみます。

今度は、先ほどこだわったチェックの柄というポイントを外し、「モノトーン」を基盤に据え置くことにします。

そうすると、こだわりのある無彩色コーデになります。

それでも柄がそれぞれ全く違うので、たった3点でも面白く新鮮にラインナップが展開されるのです。

「モノトーン柄」柄をべースにした拘りの3点。今度は色を統一しているので、柄はてんでばらばら。

1つ基準が設定してあるのでこれで良いのです。

前者と後者では随分展開の仕方が違います。

ここにラインナップすることの面白さが生まれています。

この他のベースは「素材」を共通にそろえる案もよろしいかと。

例えば、デニムばかりを違うトーンの色で展開したりなどです。

また、色を3点共黒にして、シャツそのもののデザインに変化を付け、それぞれが違うシャツであることで、全く色が同じということがかえって「攻めた」集め方になっていきます。

とにかく、各々の好みに応じて「色・柄・素材」を統一したシャツに決めるとその後のボトム選びがしやすくなることに気づきます。

ボトム選びへの効果:シャツのラインナップを見ながらなので決めやすくなります。

一気に3点集めることをせずとも、途中の差し替えながらの改良した集め方でも良きゴールにたどり着けばOKです。

あとがき

お洋服をたくさん持つという「量」ではなく、素敵な装いがたくさんできるところがゴールだと思うのです。

あえてミニマムな3点でこのたびご紹介しましたが、3点でも十分に現実的だと思います。

ここへボトムを配置すれば、幾通りかの装いの種類になり、それぞれが統一感ありながらこだわりもある豊富な装いが完成するのです。

トップスx3着とボトムx3着で、最大9通りのコーデが出来上がるのですから、3着というのはミニマムに見えても非常にポテンシャルを秘めた数字なのです。

統一感あることをポイントに置くことで、それぞれの組み合わせの優劣が少なくなり、「どれもこれもおしゃれだ」と見る人を魅了する可能性があります。

まずは、この度ご紹介の「柄・色・素材」をのどれかを共通に3点集めるところから始めてみて下さいませ。

見方を横に見ていただき、同じアイテムを3点というそろえ方の方がかえってうまくいくと思います。

パンツx3点とかセーターx3点というように。。

書き手:ピクチャレスク

ハンドメイドバッグの撮影背景を白から黒へ変えた2020年、ミステリアスで高級感ある世界観は不明瞭さも生む【130】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグをデザイン・製作・販売する過程で、最も苦手な部分、それは撮影です。

完成後のプロモーション作業の1つになることで非常に重要なのですが、事業スタート時点からかなり苦戦してきています。

ネットでの販売というのは写真の写し方、良い映りなどが物を言います。

これに失敗すると、商品に注目してはもらえない厳しい分野であると考えます。

それでも苦手は苦手、その苦手な意識が一層技術向上の足を引っ張るのです。

このたびは、これまでの白背景から黒背景に変更した2020年の記録を綴ります。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.06.08からおよそ5年後の2025.05.12にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしています。

なんとその後、再び白に戻した2025年現在。

そんな流れがあった理由と共に2020年の白から黒への大きな変化の利点を発見したことも含めて背景色がどうあるべきかの考え方についてお伝えできればと思います。

白背景が一番という考え方は正解、しかし世界観の演出として黒背景は高級感やミステリアス感が高まるという発見

最初に白に背景を持ってきていた理由は、「白が一番見やすい」との情報からです。

よく分からない分野で苦手な分野ではあるのでそういった情報を信じてそれなりに納得してきました。

白レンガの背景:日本製の良い作りの壁紙。「楽天市場」の「壁紙屋本舗」様にて購入。縦の長さは1m。
変更後の黒の壁紙:黒レンガは無かったので黒の無地ライク(少し柄あり)を選択。実際はチャコールです。

白背景と黒背景との切り替え時期にちょうど写真が2種存在していたことから、比較したクリップを作りました↓。

白背景と黒背景の比較(白ベースの巾着バッグ):白ベースより黒背景の方が高級感を感じます。実際に高級生地。

高級生地を扱っていた時期であったことも、黒背景の良さが分かるきっかけに。

黒はぐっと凝縮され、閉じ込められた感じが「ミステリアスな世界観」のようなものを作ってくれると感じました。

ハイブランド様がこぞって黒ベースのパッケージであることも、高級でミステリアスなハイレベルな位置付の「証:あかし」としてのものでしょう。

その後、グレーイッシュな黒から更に真っ黒にもしてみた変遷がありました。

ただ、実際に黒背景で撮影してどんどん感じてきたことは、肝心な商品の不明瞭さだったのでした。

こうして、ピクチャレスクとしてはどう示していきたいのかの答えが明確になっていきました。

「白背景に戻そう」そう決意を固めたのは、「現実を実直に伝えたい」という意志表示が一番強くあったからなのでした。

あとがき

2020年の夏手前の同じ時期から準備し始めた、「本物志向のレンタルジュエリー」のジュエリーの撮影もハンドメイドバッグと同じ黒背景で始めました。

やはり、ジュエリーも同じで、確かにミステリアスではありながら、不明瞭さがかえって詳細が分かりにくく十分に伝えられていない結果になっていると感じたのでした。

そして2022年夏には、シルバーグレーの背景へ変更したジュエリー撮影。

更に、2025年夏には、初のジュエリーの白背景へ変更しようと考えている2025年5月現在なのです。

最初の画像のレンガタイプは、凹凸感を出すためにグレー色が使われている壁紙でした。

よって、ハンドメイドバッグの撮影で白に戻した際も、レンガタイプではなく真っ白に近い無地ライクを選択しました。

画像の明るさを調整することも多く、明るくすると周りが消え、レンガの一部がグレーの「シミ」として残るという事態に。。

そのシミは結局画像処理で消すという余計な手間も生まれました。

こうして撮影も奥が深いものなのでした。

自らの事業の方向性を考えて背景も決めていったその決断は正解だったと思います。

ピクチャレスクのバッグは、ミステリアスな世界観よりも「クリアで分かり易い伝達」を重視したスタイルであるということになります(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ドーム型バッグの型紙の底ラインがカーブであるべき理由、実際の型紙でのシミュレーションがそのヒントをくれた【129】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1980年代後半から好んでいたドーム型のバッグは、ハイブランド様が最初に作られたものだったと思います。

アパレル業界の「トリクルダウン」構造により、他ブランド様にも浸透。

一世を風靡したデザインでもないことから、かえっていつの時代の流行の中でもニッチな存在として持てたのでした。

ただ、本革レザー製のハイブランドバッグは内貼りが合皮であったことがほとんどで、その後劣化し手放すことになっていったのでした。

そのなつかしさと自らの好みから、布製でこのドーム型を作ってはいけないかとトライしたのが2019年でした。

ハンドメイドバッグ道の2007からはおよそ10年後のこと。

そこで、とても不思議であり当たり前でもあった物理的事情を知ることに。。

このたびは、ドーム型バッグの底のラインに注目し、型紙でそのデザインの正解に近づくための理論をシミュレーションしていきます。

つまり、ドーム型の正しい底のラインは型紙ではどのようなラインなのかという点に迫ります。

実際は、完全解決はできませんでしたが、そのための試行錯誤は大いに意味があったことです。

決して完成品では語られることなどない製造の裏側のような部分、是非興味深くご覧いただければと思います。

まっすぐな底ラインでは出来上がりの両サイドが反ってしまうドーム型バッグ、地面に平行になるための型紙の修正

2019年に製作のドーム型バッグ:いずれも両サイドの底周辺が反ってしまいます。このラインは型紙に問題あり。
初期の型紙:ドーム型なのだからこの型紙を最初に作ってしまうと思います。ところがこの型紙は不正解。

なんとなくではなく、はっきりした理論で理解するために、型紙のみでシミュレーションをして修正してみたのでした↓。

型紙で両サイドを重ね合わせた底のとがったライン:当然出来上がりは反るに決まっているとこれで分かります。

平面(地面や机)に対しての尖り構造はぐらつき不安定であるに決まっているのです。

ただ、布製の融通さも相まって作り上げてしまえることで、長い間なかなか気付くことができなかったのでした。

型紙のとがった部分の除外作業:1枚を左右対称に折り、底の真っすぐラインから飛び出した部分を削ります。
削除後のラインのシミュレーション:作図した通りにハサミでカット。右は再び重ねて底の水平ラインを確認。

写真の映りが悪いですが、右の写真は型紙上ではまっすぐラインに重なったことが実現しています。

出来上がった修正型紙:変な形ですが、これが物理的な現実に近づいた姿。しかし2か所の尖りの解消が必要です。
修正後の型紙:2か所の尖りを更に緩やかにした再修正型紙:これで理論上は解決したはずなのですが。。
再修正後の型紙で作ったドーム型バッグ:かなり解消されましたが、反りが完全解消ではなく尖りも残りました。

ここで更に、理論上の正解が実際の正解ではないことを知りました。

完全に解決はされなかったラインの問題、残念ながら最後まで未解決のままこの製作から離脱したのでした。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.06.01からおよそ5年後の2025.05.11にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

最終的には完全解決が出来ず撤退したドーム型バッグ、私ではこれが限界でしたが、途中の物理的な現実と想像のみのギャップは重要なノウハウでした。

意地でも最後まで解明していく気力を持つには、もともとこのドーム型バッグを考案していなければできなかったこと。

最初に考案のハイブランド様は独自の考案という最強の基盤があったと思うのです。

ある意味、この撤退も相応しい行動であり、その後自ら考案することの本当の意味での強さと大切さを持つようになっていきました。

このたびのような完成型まで行かなかった途中段階であってもあえて記録に残しました。

「バッグの底は、出来上がり自体が必ず水平であるべき」という鉄則のようなものだけでもお伝えできたかもしれません。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

「子供」「大人小さめ」「大人フリー」の3サイズから選べる、マスクを心地よく付けられるサイズ展開の工夫【128】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2020年4月頭のこと、最初に勤めたアパレル業界の会社の同期の友人からの声掛けで企画したマスク製造・販売。

その後、お客様からのフィードバックによって新たな動きがありました。

それまでは1サイズのみであったことから、子供にも対応できる小さめやお顔の寸法の違いによる大小を区別する型紙を作ることに。。

お客様としてご購入いただいたのも友人でした。

様々な友人にこのような活動の機会をいただいたことに感謝したいと思います<m(__)m>。

さて、このたびは、振り返ればおよそ3か月間のマスク企画の期間の中では中間期と、その後時々マスクを外すシーンが出てきたことからのケース付きまでの変遷を綴ります。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.05.29からおよそ5年後の2025.05.10にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2025年から振り返ればあっという間のマスク製作期間の数か月でしたが、この活動をしたことでのアウトプットの感触や、反対にいただいたフィードバックの貴重さがありました。

マスク企画に対しては最後にもう1投稿ブログ記事をアップしていますが、その内容にも少し最後の方で触れながら、マスク作りの中間期の変遷を「事業視点」からお伝えしたいと思います。

お顔に気持ちよくフィットするサイズ展開・暑い季節の不快感の解消、「心地」の部分にフォーカスしたマスク製作へ

さて、長引く「コロナ」の影響で、季節も移ろいます。

結局はゆうに盛夏までも収束の兆しが見えない広がりだったのでした。

そうした時に、仕事仲間が考案してくれた「夏素材」。

夏らしい典型的な「麻」素材を季節の変わり目の5月末に、ラインナップに追加したのでした。

もともとデニムに特化した「おしゃれマスク」としてスタート。マスク用にあえて調達した新しい生地の写真です。
上の写真の並び順のままズーム:右下のコードレーンのベージュはポリエステル/100%ながら涼しく感じる素材。

コードレーンのベージュは、サッカー素材であることに伴いクールに感じるメーカー様独自の加工によってまさに夏向きのポリエステルなのです。

裏地の麻テレコニット:優しい肌触りの元は肌着素材のライトオフベージュカラーで、すべての裏地に使用。

ただほんの希に、右下のように在庫生地の麻/100%も裏地に利用したことがありました↓。

柄マスクの左右対称:コスパ重視が基本ですが、やはり心地良さを感じる見かけも重要。

ハンドメイドバッグ製作のノウハウから活かされたのは、ハギ目の左右の柄の対称の調整でした。

上のトリコロールボーダーの裏地は、イタリア製の高級生地。

ストライプをボーダー向きに使用したもので、段差無くぴったりに左右に揃ったその気持ち良さも大切です。

ハンドメイドバッグ用のストックからは、綿/100%か麻/100%のみを利用したのでした。

夏向けのマスクのラインナップ:右下のストライプのみ綿/83%、麻/17%の混合。それ以外はすべて麻/100%。
型紙の複数展開:最初は左のみの均一から、右2種を追加。子供は随分サイズが小さくなります。
試作品のサイズ感:モデルは私なのですが私の顔は「縦が短く横幅が広い」という特徴があります。

さて、ここからが更なるサイズ展開の変遷です↓。

大人の大きめサイズを追加:お顔がビッグな方には最適ですし、面長なタイプの方もたくさん覆われる安心感。
マスク企画の最終製作:マスクを使用していない時にトレイとしても使える共布ケース付き。

あくまでも企画者の立案であり、実際の所本当にこのケースが使い勝手があるのかどうかです。

某ハイブランド様もマスクケースとしてプラスチック素材でご提供されている様子でした。

あとがき

何事も「撤退し時」のキャッチが難しいものです。

2025年でもいまだに、「コロナの時のマスク用の生地」として生地在庫が販売されているのをよく見かけます。

不安からついつい多めに調達してしまう心理もあったかと思います。

4月頭にマスク作りに早期着手したことは正解、まだ大手様の量産が追い付かない時期だったことがその期間は受け入れられたのだと思います。

ただ、その3か月後の6月くらいからは、もう我々の出番などありませんでした。

すべての「流行」には必ず盛り上がりと衰退があることをちゃんと実体験として感じたのでした。

安定的に低価格で日用品のマストアイテムとして、大手様の量産によるマスクの共有が安定していったのでした。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

黒と茶のボーダーパッチワークバッグ3点、車のシートベルトのツヤと整然さを活かしベクトルは瀟洒な方向へ【127】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

日常的な素材のシートベルト、車通勤の方の場合、毎日触れている素材であることも。。

まさにこのシートベルトそのものを素材として、このたびバッグを3点同時製作しました。

当然ながら幅はせいぜい5cm程度、こちらをボーダー状にパッチワークに繋げてシートにするという作業が入ります。

この製作で、様々な金属パーツの材料にお世話になったり、自ら共布で作ったパーツもあり、3点それぞれの特有な「機能」が見どころとなりました。

黒1点と茶2点のシートベルトバッグ製作、イメージに浮かびやすい面積の広い生地以外の材料の可能性をお届けできればと思います。

ごついイメージのシートベルト材、並べてパッチワークボーダーバッグ3点に仕立てたその姿はどれもエレガント

表地(左が黒右が茶):シートベルト、ナイロン/100%、日本製。「トーキョービニール」様にて購入。
3点のバッグの内訳:左(上)の黒は内1点をトートバッグで製作。右(下)の茶はリュックと書類バッグ。

シートベルトにも織り方の違いがあり、表情の違いがあることを知りました。

裏地(左から①トート②リュック③書類の順):①濃ピンク:ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。②オレンジ:①と同じ生地の色違い。③茶:レザーエンボス、ポリエステル/100%、日本製。
パッチワークシート作り(裁断):幅は違いますが、5cm巾の型紙を作りまして、長さ通り正確にカットします。
黒のパッチワークステッチ:通常の布よりもある意味簡単、接着芯も無し、片方の端のみを縫っていくだけ。
茶色のパッチワークステッチ:黒の方は印付けをしましたが、茶のこちらは織り線を引用し印無しでステッチ。
黒の方のパッチワークシートの完成:ツヤが集結することで非常にエレガントに。右下は裏面の姿。

こうして見てみますと、1ステッチのみでつながったベルト同士は、少し頼りないという印象を始終感じてしまいました。

マチのカット:①トートと②リュックは本体をくり抜いてマチを作るやり方なので左右をこのようにカット。

決して絡み合った織り目構造ではないことが窺え、凝縮している姿こそが強度、亀裂などが入ってしまうと脆いのではないかという奥に隠れた事情を感じることができました。

①の取っ手の縫い付け:表地と裏地の間にベルトそのままを平たいまま挟み込みします。
③の立体型ポケット(マジックテープ式):初の試みでありまして、取り外し式の「ポーチポケット」です。
「ポーチポケット」の設置:底に接触するような位置にマジックテープで設置。重くなっても底に支えられ安定。
入口の留め具のデザイン:①②③すべての入り口留め具の比較をしていただけます。
取っ手の持ちやすさのための部分折り:よく既製品で見られるスタイルです。①②③すべて共通です。
金属パーツ:③のDカンタブ(左)。②のショルダーのベルト調節機能(下)・ひも通し用片面ハトメ(右上)。

「片面ハトメ」の横の裏地のオレンジパーツは「共布ストッパー」です。

美しいフクレ織り:生地名には「フクレ」というワードは使われていませんが、この加工の仲間だと思います。

この美しい立体的なキルトのような加工は、ポケットによりハリコシを出して美しいものにしてくれました。

ということは。。ハンドメイドキルトをかけることで、よりスタイリッシュに仕上がると見込めるのです。

完成の3点(横にオープン):③のみ姿は変わりませんが残り①②は形状が変わります。
完成の3点(クローズ):「どこんじょパッチワーク」と名付け、その緻密な手間の意気込みをネーミングに表現。
①トートバッグ(黒シートベルトパッチワークボーダー):<サイズ>縦29cmx横33cmxマチ18cm。
②リュック(茶シートベルトパッチワークボーダー):<サイズ>縦34cmx横33cmxマチ18cm。
③書類バッグ(茶シートベルトパッチワークボーダー):<サイズ>縦33cmx横41cmxマチ7cm。

あとがき

さて、この3点大変美しく完成することができたように感じますが。。

実はコスパは非常に悪いものでした。

もともとここまでシートベルトをたくさん使った企画というのが、「困った状態」であったことでした。

ですから、原価云々よりもせっかくの材料を惜しみなく使うという点だけに焦点を当てた選択をしたのでした。

今後のアパレル業では、こうした原価に伴う利益の拘りを捨てることも一部必要なのかもしれません。

そうなると儲け主義だけではとても成り立たない、本当に心からここに携わりたい人だけがやがて残っていくと考えます。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<人間関係>時間のゆとりは自分がいただくものではない、次なるバトンタッチの相手に与えるべきものである【266】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1つ前の【265】に続きまして、当記事の【266】もタイトルに<人間関係>という言葉を加えました。

この2記事で、カテゴリーとしては行き場の無かった「人間関係」の分野に関するエピソード/体験をもとにお話する機会をいただきます。

ただ、YouTubeの映像やお写真は実際にこの時に製作したハンドメイド品をご紹介するものです。

ハンドメイド品のご紹介は周辺ではとことん別生地でもやってきたことですので、ナレーションを「背景の語り」みたいな感覚でまずは動画投稿でやってみました。

動画投稿をすると翌日にはブログ記事を同じ番号でアップしますので、同じくこのブログ記事でもそのスタイルで書くということになったのです。

ただ、混乱を招く恐れもあり、実験的に行ったこのたびの【265】と【266】だけにしたいと思います。

さて、前回の【265】では、「陰口」と全く反対の「陰褒め」ということのご紹介とその劇的効果を実体験からお伝えしました。

このたびの【266】では、「時間」のギフトのようなものを相手に送るという内容です。

ハンドメイドで作ったミニポーチの完成までの間の「ワープ先」として書いていきたいと思います。

暖色系マルチカラーのコスメケース3点セットができるまで。。「時間のゆとり」を相手に差し上げることで得られる長い目で見た「信用」

以前にこんなビジネスバグを製作しました。

以前このようなバッグを作った時の内側の裏地に使った柄の余りをこの度使っていきます。
使用生地:<コーティングプリント目止め加工>ナイロン/100%、日本製。

さて、これをミニポーチに作っていきました。

そして、シーンは「人間関係」へ移ります。。

時限のある仕事の経験から、「時間のゆとり」をできるだけ相手に与えるよう心掛けた結果

以前、会社で外回りを毎日ある一定の数時間行う業務がありました。

経理事務をしていたので事務系のいわゆるルーティーン作業といえばそうなります。

経理という部署は意外と外に出る仕事も複数存在するものです。

特に貿易業の会社に勤めていましたので、輸入・輸出があります。

そうすると、「輸入決済」がある際には、銀行へ手形を差し入れるお仕事がありました。

手形を差し入れるなんて重そうな業務のように思われるかもしれませんが、慣れてしまえば、日にちや、相手の会社名などが変わるだけで、ひな型に沿ったものとなります。

よって、結局はルーティーン作業みたいなものになっていきます。

決して甘んじてはいけませんが事務作業はそういうものです。

1つ1つ貴重な作業なのだけれど、内容を把握できていれば、実際は「機械的」なものなのです。

この「機械的」という部分、将来は「AI」がとって変わる仕事になるだろうと思います。

そんなお仕事を人間としてやらせていただけた時代だったのだと思います。

確かに実際の事務的手続きとか業務はAIができることなのかもしれません。

ここでは、私が長いこと毎日外回りに出向いた中で得た、人間にしかできない/人間らしいという体験をお伝えしたいと思います。

それは時間に関する「調整」のようなもの。

何時までにという決められた時限というものが結構あるのです。

その理由は、その後の処理がバトンタッチするかのように相手が受け取ったあと更なる作業や処理・手続きを経て、またさらにバトンタッチというように、差し入れた書類というものはどんどん廻っていきます。

そうすると当事者それぞれが守るべき時限が出てくるものです。

その日に最後の部署が処理するには、何時までに差し入れというような逆計算で決められた「時限」が存在するのです。

実際そのような時間があると気が張りますし緊張感はあります。

と、そこでです、今回の核になる部分がここ。

決められた時限ぎりぎりにうかがうのか、それとも10-15分余裕を見て、さらには30分前、1時間前というような余裕を見てお届け物を差し入れてあげることは相手方は、タイトな時間にゆとりができて喜んでくれます。

これを可能な限り負担のない程度で行っていました。

理由は特になく、ただただお互いに気持ちが良いものであろうという考えからそうしていました。

時間の余裕をもって時限より結構前に差し入れた時の相手方様の表情はもちろん笑顔。

その笑顔に偽りはなかったと感じました。

そして、その笑顔につられるようにこちらにも伝播します。

これは互いに気持ちが良いことなのです。

そして、それを毎日毎日、積み重ねていったその先には、「信用」「信頼」というものが生まれていきます。

たまたまどうしてもぎりぎりの時限になってしまい、謝りながらの書類差し入れ。

これが「いつもいつもぎりぎりな場合」と「いつもはゆとりを持った中でのたまたま」というのは何かが大きく違いました。

そして、こんなことも。。

人間はミスをするものです、うっかりミスをして迷惑をかけてしまった時、少々お願いしたい頼み事がある時、この時間のゆとりを相手に与えてきた積み重ねが効果を発揮します。

ここでミスを快く許していただけるのも、頼み事を受け入れていただけるのも、今までの、小さなゆとりをGIVEしてきた結果ではないかと思えてなりませんでした。

どうでしょう、これをAIができるのでしょうか。

時限ぎりぎりなのか、それともゆとりを持った時刻なのか。。

こんな小さなことも信用とか信頼の種になるということです。

よく「種をまく」という言葉がありますが、まさに普段種をまいてきたとことが実る時があるということ。

ということで、事務員でもルーティンワークの中でも信頼、信用を得るということがあるというお話でした。

いろんな勤務時間内に起こりうる人間関係がある中で、最も本質的なことがこういった日常の中にあるのです。

知識とか技術とかそんなことではない最も身近にある、もっと道徳的なことが結局仕事でも一番に大切だと考えたエピソードです。

そして、ハンドメイドの世界へまた、戻ります♪。

あとがき

3点セットが出来上がりました。

3点セット:ファンデーションケース:縦7cmx横9cmxマチ2cm、ペンシルケース:縦3.5cmx横15cm、シャドウケース:縦5.5cmx横7.5cm。
開閉はマジックテープ。長持ちには断然マジックテープの方が適しているという判断です。

あとがき

今回の2投稿【265】【266】における動画やブログの風変わりなスタイルは混乱を招くので、これにて終了とさせていただきます。

まるでハンドメイドの完成品が頭に入って来やしません(^_^;)。

もし、「人間関係」の内容をお話したい時には、今後は、<事業>のカテゴリーで掲載していきます。

ハンドメイドと絡ませたこの度の2回の理由は、特に何か効果を期待したわけではなく、カテゴリーの行き場が無かったからでした。

ただ、この度のお話は、実際に体験したエピソードですので、大変貴重です。

個人事業主の今も、会社にはお勤めしていないからといって関係ないなどということは決してなく、むしろ会社へお勤めしていたからこその貴重なことで現在も引き継いでいる考え方です。

結局、迎えるゴールというのが、その場限りでは到底築くことが難しい「信用」とか「信頼」といったものです。

建て前、とりつくろい、その時だけの短いスパンの考え方では到底追いつけない大切なことなのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

最も動きやすく最も余計な気を使わない究極の作業着、夏のジャージスタイルの中に盛り込む永続的な要素【154】

アイキャッチ画像154

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ近年、「夏」と感じるのが何月から何月までくらいかの調査で「最長:5月-10月」との答えが出ているそう。

人によって体感温度の差や季節別観念の差はあれど、5月-10月には大いに同感。

このたびは、個人事業主の作業着スタイルとしまして、ジャージの夏コーデをご紹介してまいりたいと思います。

実は、当ブログ記事は最初の投稿の2020.05.20からおよそ5年後の2025.06.05にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

この機会に、2025年現在でも変わらぬ作業着スタイルを2025年バージョンとして同時にご紹介したいと思います。

2020年から5年後では、考え方にももちろん変化があり、2025年の姿に大いにその証を見つけていただけるのではないかと思います。

どうぞ楽しんでいって下さいませ。

着回しよりもセットアップ的な着方の醍醐味、渾身の1セットずつに極めた夏の仕事着日替わりジャージコーデx5選

事前解説:夏用なのでトップスはすべて半袖です。2020年ではジャージ素材の他にスウェット素材も混じります。
2020年VER①:上はグレーの綿素材の「トレフォイル」マークが象徴的。上下が「アディダス」。下はレギンス風。
2020年VER②:上は黒の綿素材の「パフォーマンス」マークが象徴的。下は日本製で1980年代のモデルと予想。
2020年VER③:ブランドが「プーマ」に移ります。上は黒xグレーバイカラーの幾何学模様。下はカーブステッチ。
2020年VER④:引き続き「プーマ」の上下。上はチャコール。下は薄グレーで、厚みある良質さの日本製。
2020年VER⑤:「コンバース:ALL STAR」へブランドが移ります。上下ともスウェット素材。上の白地が爽やか。
2020年VERの5選すべて:上下のブランドをしっかりと共通にそろえ、モノトーンに特化した5選でした。

ただ、気になっていたのが、ジャージ素材よりもスウェット素材の方が経年の傷みが早いことです。

色褪せ・型崩れなどいずれにしても永続性を重視した場合にスウェットは後の2025年の選択肢からは外れていきました。

2020年はなかなかジャージの範囲では見つからずにスウェットに手を出した経緯もありました。

しかし、2025年ではネット背景が大きく変化し(AIの力が大きいと思います)、探しているものをよりピンポイントで見つけやすく、すべてをジャージ素材で見つけることができました↓。

2025年VAER①:初のフローラルパターンとの出会い、左胸に「アディダス」のロゴ刺繍。下は黒の新モデル。
2025年VER②:上下黒の「アディダス」でまとめます。下はサイドの3本ラインが同色の黒。
2025年VER③:王道のような上下ですがいずれも「アディダス」。柔らかくてはき心地の良いパンツです。
2025年VER④:③に類似ですが少しどこかが違う同じ黒色。実はこの下は2020年の時の②を継続着用。良質です。
2025年VERの4選すべて:2020年との比較では、2025年は数が1セット減り、よりミニマムな4セットに着地。

素材はジャージオンリーで見つけやすくなった背景と共に、どれも傷みにくくできるだけ均等に着用していける整頓ができたと思います。

3セットだと、毎日お洗濯するにしても1日の中で何かしらの着替えがある場合には足りません。

4セットという分量こそ最も安定したミニマムさだと考えます。

あとがき

ジャージ素材の良さは、何といっても傷みが目立たないことです。

2020年VERの5選も、2025年VERの4選もすべてが古着で購入したものでした。

労働着でもこうして自分なりの拘りを入れ込めるという視点をお伝えできればと思います。

お仕事に対する熱意を服装が盛り立てるような存在になればとご提案した次第です(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

決して上下の関係ではない横に並ぶ関係がしっくりと来た、同じ物に「共有」の価値観を感じながら発展していくような事業形態【404】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在「共有型のハンドメイドバッグ」と「本物志向のレンタルジュエリー」との2つの事業をさせていただいております。

事業名をこのように付けた理由は開始2018年から数年経過のかなり後からです。

このたびは、ハンドメイドバッグからスタートしたプチ事業者としての立ち位置のようなものが大きく変化しましたので、当初との違いをお伝えしてまいりたいと思います。

バッグを製造して販売するという固定観念に当てはめた事業からの開始、その後実際にやってみて変わっていった「事業スタイル」の変化

ブリーフケース:メンズバッグからの引用。会社員時代経理部の外回りのお仕事で実際に使ったモデル。
エレガントさを取り入れたリュック:薔薇柄が好みの趣味をそのまま引用してリュックに製作。
ボリュームを出したジュエリーの装い方:K18YGを思う存分楽しむ重ね付けのレンタルジュエリーのセット。

これらは、製作者と共通の部分のある「商品」をご提案したということになります。

そうして歩んできたのですが、ある時点でもう一度、「同じ」である「場所」を見直すに至りました。

ハンドメイドバッグに関しては、とても大きな変化なのですが、「同じ趣味の品物を販売する」ということが今まで。

見直し後は、「同じ製造をしている方へ向けたノウハウを販売する」ということへのシフトです。

これはかなり大きな変化ということになります。

今までやってきたことと全く違うことと言っても過言ではないほどの変化です。

それでも、この見直しは「正解」だと思っております。

タイトルの「共有」というのは、そういった意味があるのです。

あとがき

「共有型のハンドメイドバッグ」に関しましては、いずれは、在庫を一掃し、「ノウハウ」に特化した形をもっと徹底的にやっていきます。

そして、「本物志向のレンタルジュエリー」では、こちらも同じ「美しさの共有」としてレベルの高い商品をレンタルすることになります。

素敵なジュエリーを装うのは事業者ではないお客様である、装ったお客様からの声をキャッチし、今後の「おしゃれ文化」の発展につなげるような役割をすることこそが事業の意味ということになるのです。

いずれも、製作者が教えるという立場でお客様が学ぶ側という上下のような関係では決してありません、横に並びながら互いに高め合うような姿勢を取っていくというものです。

結局、お客様と対等に横に肩を並べた関係である方がフィードバックによってこちらも学べて、発展して行けるのではないかと思ったのです。

この形態が非常に望ましいことだと思っております。

あれこれ素敵なバッグを作って販売したものをお客様に喜んでもらえる時に自分も喜ぶということを、お客様が喜ぶというところに置き換わるのです。

そして、同時に私もも喜ぶということができます。

「ハンドメイドバッグデザイナー」としての華やかで嬉しいスポットライトは、「お客様」に浴びてもらう、そんな役割を担いたいというのが本当の願望だったと気づきました(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク