この「古典的な白背景に原色カラーのリボンプリント生地」が主役の表地で活きるのも、ビビッドな裏地の生地収集のパワーにある【388】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この2021年3月末くらいまでは、2020年度ととらえて、2020年度のテイストのハンドメイドバッグを作っていくということにしています。

テイストの大きなくくりとしてマルチカラーなどのカラーものの生地で製作するというものです。

今回、その3月末に向かって、生地の在庫をくまなくバッグに作っていこうとしています。

そんな中でなかなか行き場のない生地がありました。

そは、明るいカラーのグリーン地。

今回は、この生地を裏地に使った表地を探すということをしてみた結果見つかった、素敵な生地をご紹介したいと思います。

「日暮里」の「要藤商店」様からのネット販売で購入させていただきました、ありがとうございました<m(__)m>。

マルチカラーのリボン柄の生地の魅力をたっぷりと引き出すのも、組み合わせの無地カラーであることの証明

一目ぼれというものが生地にもあるものです。

普段目を留めない柄が目に飛び込んできまして、生地屋様の新着情報だったと思います。

それは、マルチカラーのリボン柄。

<表地:リボン柄>リボン柄コットン(予想:ビエラ織)、綿/100%、原産国不明。
<裏地:グリーン無地>生地名不明(予想:ジョーゼット織)、ポリエステル/71%、レーヨン/29%、日本製。

白地に原色カラーの特に凝ったわけでもないトラッドなリボン柄ですが、かえって、このトラッドさにとても惹かれました。

このたびのユニークな特徴としましては、先にグリーンの無地の生地があったこと。

その裏地に合うような表地を探したという逆の考え方でした。

そういった意味で「マルチカラー」は探しやすい分野なのでした。

リボン柄は結構人気が高いと思われます。

それほどデザインに凝ったリボン柄ではない、まるで包装紙にあるような配列の良い明るい原色がとても気に入りました。

そして、手持ちのグリーン色に見事にマッチ(と思っています)。

裏地のパーツごとに色違いにするマルチカラーのアイデア

2点目は、リボン柄を表地にこの裏地で、「おにぎり」デザインを作ります。

<裏地:5色使い>ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。口布に使用。
同じ生地のグリーン。こちらは多めに残っていましたので、バッグの本体に使用。
同じ生地の赤。残りが少なめ、一部のポケットのパーツに使います。
同じ生地のオレンジ。落ち着いた素敵なオレンジ。こちらは、上のピンクの相方のもう片方側の口布パーツに。
同じ生地の紺。高貴な感じの紺です。こちらも面積が多いので本体に使用。

この生地はとてもお気に入りで、その他、黄色と、紫色も使用してきましたが、完全消費。

そして、さらに、グレー(シルバー)と黒もありますが、こちらは、後の製作でブラック系で使用しますので、まだストックのままです。

裁断時に生地を残す時の極意、「横に長く」残す

今回、ラメツインクルサテンが少しずつ残っていたところからパーツをとれたのは、もともと生地を残す時に、「横に長く」残していたからです。

当てはまらない場合もあるかもしれませんが、大きくは、横に長く残すことで、後で使える機会が多くなると見ています。

縦に残すという考えもありますが、実際後で使う時に横幅が足りないことが多いです。

そうすると横に広がったまま残す意識は、生地の残し方の工夫の1つ。

粗裁ち場面

上が「巻き寿司」用。下が、「おにぎり」用。まだこの段階ではどちらがどちらなのか分かりにくいですね。

粗裁ちがとてもその良さを発揮するのは、生地がゆるかったり、織り目に隙間が多い時です。

生地もいろいろな生地がありますので、硬い生地の場合は、最初から型紙に当てて裁断することもあります。

反対に、薄手や綿以外のとろりとした生地などは、粗裁ちが断然向いています。

地の目をしっかり整えながら接着芯を貼り、安定した状態を型紙に当てて裁断するという手順が美しく仕上がります。

この2つのデザインを1点ずつリボン柄の生地で作っていきます。

あとがき

この裁断後、接着芯を貼って、しばらく保管します。

このたびのかリボンの生地の捉え方は比較的エレガント。

場合によっては、カジュアルにとらえることもできます。

例えば、紺色をマルチカラーのリボンの中から抽出して、薄手のデニム生地を裏地に貼るというアイデアもあります。

そうするとこの度のご紹介の裏地よりもカジュアルに感じると思います。

元ある生地に依存しない、その後は自分で組み立てていくことで有難く利用させていただいた材料で作る独自の製作物となるのです。

こうした、製造する者の「道」のようなものを今後もお伝えできればと思います。

「共有型のハンドメイドバッグ」という事業名は、「ハンドメイド文化」なるものが育つように一緒に混じりながら技術を高める活動です(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

「行動経済学」の本から型通りに実行することに対する躊躇の理由、種明かしが分かった時の「信頼」の喪失の懸念【387】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび「行動経済学」という分野の本を拝読。

「不合理な地球人:ハワード・S・ダンフォード著」です。

もとは昔からの長きにわたる「経済学」という分野では、「人間は常に合理的な志向で買い物をする」という考え方がベースだったようですが、実際はいろんなことに惑わされるなどして、結果不合理な答えを多くの人が選択しているという実態。

これは、もう合理的ではない部分があるということの証明であり、その部分を解明していく学問的な分野が新しく近年生まれた「行動経済学」に当たります。

この本の中では、「行動経済学」を「経済学と心理学との融合を試みた学問」ととらえられています。

この解明しにくく、白黒はっきりしていない実態こそが現実であるということだと思います。

心理が関係すると通常合理的な考え方ではありえない選択をしたり行動をしてしまうようで、それこそが人間らしいリアルな姿なのだということになります。

このたびは、この本による「集客」の技術を3つご紹介しながら、思うところをまとめたいと思います。

不合理を利用したお客様を多く呼び込むテクニックx3点

①「価格差別」

同じ商品でも、高い値段でも買ってくるれる人には高い値段を付け、安い値段しか買わない人には損しない限りで安い値段で売ると売上を最大化できるというもの。

これはヤフオクで拝見したことがあり、同じ商品でも価格が変えてあるのを見たことがあります。

ここには少し疑問もあります。

別の「ハコ(サイト)」でこれを行わねば、見破られると反対に信頼を失う可能性があると思いました。

すでにヤフオクの出品者の人は、私に見つかっているわけで、「あーあ、こんなことしてるんだ」と思ったものです。

それがこういう種明かしなのだとは知りませんでしたが、あまりクリアなイメージはなかったので好印象では決してないということです。

私がもし自分の事業にこのことを取り入れるとしたら。。

これを考えてみました。

全体として大きくとらえます。

商品にラインを3つ程もうけます。高価格帯、中価格帯、低価格帯と。

そして、価格同士にそこそこ開きを入れて、購買層の違いがある商品としてラインナップをはかるというものです。

さすがに同じ商品を違う値段というのははばかられます。

私が購買者だったら見つけてしまうと思います。

「同じ商品」という部分を、「同じテイスト」ということにテクニックを少しスライドしました。

やはり、本のように本当にまともに全く同じ商品を違う値段で販売しないと意味がないのでしょうか。。

なかなかその気にはなれませんでした。

②「デフォルト効果」

この例として分かりやすいのが、販売サイトの購入時のボタンで、チェックを外すのかそのままなのかという場面にです。

ここにまさに利用されているようです。

「人間は、最初の状態のままで維持したい傾向にあるという性質があるようで、その後メルマガを受け取りたい方はチェックを入れてください」、よりも、「メルマガはこのままだと配信されることになりますが、必要ない人はチェックを外してください」、の方が、結果はチェックが入ったままということに結びつきやすいとのこと。

なるほど、最初にチェックを入れてあるのは、このことだったのです。

メルマガとか案内とかアプローチはほとんど興味がなく(自分の求める内容とずれていることがとても多いという理由)、常にチェックを外しています。

しかし、実際は、多くの人がチェックを外さず結果アプローチを受けることになっている実態があるようなのです。

つまり、効果が出ていると実証されている手法のようです。

③「おとり」

とても怖い言葉ですが、これが一番面白いと思われるのではないでしょうか。

売れない商品を売れるようにする得策のようで、人間の心理には、「真ん中を選ぶ性(さが)」というものがるとのこと。

売れない商品をあえて、真ん中の価格帯に据える。

そして、それより安い商品、高い商品を設置。

そうすると実験結果から真ん中の売上を得ることができたというものです。

なるほど。。ただここで疑問です。

真ん中を選んでもらうために、わざわざ設置した低価格、高価格の商品の行方は。。

そこにこめられた商品に対する信念は。。

などが不明確で突っ込みたくなりましたし、分かりにくかったです。

感想のまとめ

これを教科書にその通り実行するには、私がちょくちょく記載したような疑問も生まれます。

あくまでもテクニックの究極な形として分かりやすく表現されているのでしょうけれど、実際にそのまま利用というのも露骨すぎて見破られそう(^_^;)。

まともにコピーする引用の仕方はまずいと思います。

自分の中のフィルターに通して、アレンジしてこういったテクニックを少し含んだ独自の対策が望ましいのではないかと思いました。

あくまで、本の内容に関しては、「提案」であり「引用」であるべきだと。

ということで、とても面白いとは思いましたが、あまりまともに受け止め過ぎず、最後まで客観的でいようという気持ちを持ちながら読んだものになります。

おそらくそんなつもりで書かれたのではないかとさえ思います。

あとがき

事業では、「信頼」とか「信用」ということが一番だと思います。

こうしたことが本当に信頼や信用を損ねないのか。

お客様とのより良い関係を築けるのかというところは常に同時に意識したいものです。

今回3点ほどのピックアップでしたが、いろいろもっと内容が詰まっていて、お伝えしきれませんでした。

よろしければ、この本をご一読をお勧めします(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

ヴィンテージチェストの「謎の引き出し」からの引用、バッグの底には本来取り付けるはずもないポケットの設置のアイデア【385】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

外出に持ち歩くバッグを製作する時には、必ず「セキュリティー性」を意識します。

その1つとして、ポケットが密閉したお部屋としてその役割を果たしてくれることが多いです。

ポケットは、取り出しやすい機能性ということで外側にも設置されることがあります。

内側に設置されるポケットはより大切なものを別に保管しておくことでセキュリティー性を高めます。

しかし、「スリ」などの悪い人物に遭遇する場合に、そういった人物は基本事項としてバッグの側面のポケットの位置をイメージの中に入れているのではないでしょうか。

このたびは、「こんなところにポケットがあるとは予想外」という究極な位置のアイデアが浮かび、バッグ製造をする方への共有として綴ってまいりたいと思います。

ポケットを底面に取り付けるアイデアは、ヴィンテージチェストのミステリアスな「小さな引き出し」からの引用だった

インテリアがとても好きであり、「ヴィンテージ木製家具」に興味があります。

いくつか拝見していく中で、購入はしてないのですがとても素敵なチェストに遭遇したことがあります。

そのチェストはミニサイズのものだったのですが、目に映る通常の引き出しの他にもう1つ、背面から開ける「隠れた引出し」が設置されていました。

これを見た時に「あっ」と思わず感嘆!、「空巣対策のお部屋だ」と思いました。

小さなその引き出しは通帳や印鑑を入れるような狭い容量でした。

表からは到底想像することがなく、パッと見て分からなくなっていました。

それでもちゃんとした引出しになっていて、すごく「ミステリアス」であると感じたものです。

「こんなものがあったのだ」と、一般的な作りを大きくはみ出したその斬新さがとても印象に残っています。

この度のポケット設置のアイデアはこの時のチェストの作りからの引用です。

そして、バッグに引用したポケットのアイデアがこちら↓。

バッグの底のポケットの図案:泥棒対策用の木製チェストの隠れた引出しから着想。

当然、通常の側面にもポケットがあった方が、この隠れたポケットの効果があります。

あくまで、通常の作りに「+α」の機能であるところが、「ここにポケットがあるはずがない」という固定観念通りに気づかれないことが実現しやすいのです。

底面が独立したタイプのバッグに縫い付けやすいかとは思いますが、ハギになっているようなトートバッグも隠しポケットなら不可能ではないと思います。

こんな風にマチの幅が18cmほどはないと深いポケットにならないのでマチが大きいパーツという条件は比較的大きなサイズのものも入れられることになるポイントだと思います。

ポケットのタイプは、「貼り付け式」よりも、隠しポケットタイプの「内蔵式」の方が様々な底の状況に対応しやすそうです。

この効果というのは、底部分に大切な物が入っている状態に手を中に入れた時に、すぐに物が奪いにくい状況を作ります。

そして、入っている場所がバッグの持ち主が正確に把握できることもメリットで、見なくても、ピンポイントに手触りで中に大切な物が入っていることを自分で確認しやすいのです。

底面は1つしかないですからこそのピンポイント場所としてバッグの持ち主にアドバンテージがあるべきなのです。

あとがき

ポケットも多すぎるのもかえって混乱のもと。

このたびご紹介の底ポケットの案は、入り口から遠い場所でありながら、持ち主本人が把握しやすいという優れたポケットになる可能性を秘めます。

まだ、作っていませんが旅行時の不安の解消と安心感のために是非今後引用してみたいと思います。

「共有型のハンドメイドバッグ」事業は、こうしたアイデアも「著作権フリー」としてバッグを作る人との共有の活動です。

よろしければ、作ってみてください。

実際に使う場面での効果というフィードバックが得られると、このアイデアも活きていきます(^-^)。

<経理>「荷造運賃」の相手科目に「立替金」を使う必要はない、シンプルでもちゃんとストーリー性のある帳簿に出来上がる仕訳【384】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

かつて、14年程の期間「経理事務」を会社で経験してまいりましたが、「個人事業主」となった今、経理分野の仕訳を時々ご紹介しています。

このたびは、簿記の教科書通りではないシンプルな表現のケースとして成り立つというご紹介を商品の発送の場面において出てくる「荷造運賃:にづくりうんちん」という科目の例でご紹介してまいりたいと思います。

ポイントを置く場所は、「荷造運賃」の「総勘定元帳」を見た時にいかにストーリー性が感じられ分かりやすいかというところです。

「creema」様で商品(マスク)をご購入いただいた時の発送、物語のように連なる「振替」の姿

荷造運賃(にづくりうんちん)と呼ばれる荷物を発送する科目を、事業では、「商品発送運賃」としています。

サンプルを発送するという時もありますし、着払運賃の際にもこの科目を使います。

この「総勘定元帳」を見ると商品発送時の運賃がずらりと集まります。

「総勘定元帳」をぱっと見るだけでお取引の流れが分かるような分かりやすい結果をもたらす仕訳をご紹介したいと思います。

先日creemaでマスクを1点ご購入いただきました。

「おしゃれマスク」というもので、お洒落な生地を使って作ったものです。

「コロナ禍」のほんの当初の2020年4月-5月がこうした活動をさせていただいておりました。

こんなマスクは、その後の大手の参入で事業としては「撤退」でしたが、貴重な体験として有難かったです。
「creema」様の納品書の一部分。

「creema」様は、有難いことに納品書のアウトプット機能を作って下さっています。

「おしゃれマスク」に関しては、仲間内の取り決めでお客様から送料をいただこうと決めたものでした。

商品代の¥880に加えて、定形外郵便の¥120が加わった合計¥1,000の納品書になるわけです。

この場合、次のような仕訳を致しました。

¥880の商品の送料¥120をいただいた時の売上仕訳の例。

すでに発送時にこんな仕訳が済んでいます↓。

郵便局もクレジットが可能になったので、費用計上と、クレジット引落時の仕訳を前もって記載。

クレジット引落日周辺に3/29分の入力をしますが、最初の2/6に一緒にメモだけしてふせんで3/29入力というタグを記します。

クレジットは2度仕訳があるというのが逆にスムーズです。

実際の発送のレシートで費用計上をしました①。

そして、その後で売上の計上をしました②。

①<2021.02.06>

120 商品発送運賃 未払金 120

②<2021.02.06>

1,000 売掛金 売上 880

       商品発送運賃 120

①と②の仕訳を見ていただくと、同じ科目の商品発送運賃が①で発生しましたが、同日にすぐに②で取り消されました。

現実には、お客様にご負担いただいたので当方は費用がかからなかった結果になったというストーリーです。

①と②は互いに分離して仕分けしていまして、エビデンスが別のものです。

①はエビデンスが「日本郵便」様のレシート。②はエビデンスが「creema」様の納品書です。

おのおの事実に従ってその場で仕訳をすることができ、後でそれを遡って気にかける必要がありません。

もし、参考書とか簿記の教科書のように「立替金」を使ってしまうと、新たなる科目が発生してしまい複雑に。。

そして、「立替金」はいずれ消滅させねばなりませんから、そこを忘れずに管理することがストレス。

ですから、この2行になる仕訳のやり方は、2行にはなりますがあとは気楽なのです。

万が一、送料に誤差があった場合についての対処と仕訳

お客様から¥120いただいたのに、発送は実際多く¥140になってしまった場合¥20の誤差が出ますが、お客様から追加していただくというようなことは普通はしないでしょう。

そういった場合にも、このやり方でそのまま行えばOKです。

帳簿になった時に、¥140で費用の時の商品発送運賃の計上がまず発生しています。

お客様からいただいた購入者負担の料金分が¥120だった、残りは販売者である私が¥20もったという事実のままのストーリーができあがるのみです。

何ら金額が一致しいない場合でもそのまま計上するだけで成立する記録なのでした。

送料も含んだ金額を売上金額にしてしまう1行仕訳についての私見、「かえってわかりにくい」が結論

よくネットで、売り上げの金額に運賃も入れてしまえばよいというのを見かけます。

今回の場合ですと、

1,000 売掛金 売上 1,000

というものです。間違いではないようですが、純粋な商品自体の価格が不明になります。

¥880+¥120=¥1,000 ということが仕訳だけでは読み取れない隠れた事実です。

この事実を隠す必要などありません。

そして、商品の値段は重要なので、数字として正確に残しておきたいという意向があります。

よってこの1行仕訳のやり方は現在採用しておりません。

「売上金は¥880で送料が¥120だった」という真実がそのまま反映されたような仕訳が「物語」の本質です。

あとがき

その後2022年1月からの「電子帳簿保存法」に従い、完全にエビデンスをデジタルにまとめています。

手書きの追加説明などの記録は今後のデジタル化では残っていかないことになります。

そうしますと、その都度の計上の具体的な分かりやすさが大切になると思っております。

手書きのメモ的な補足説明は、会計ソフトの「摘要欄」で表現していくのです。

まずは事業の内容の把握をスピーディーにリアルタイムに行っていくための対策は非常に重要。

総勘定元帳を見ただけでそのイメージが湧きやすいことは日々の実直な活動の「証」だと思います。

こうした事務作業は事実そのままで良いと思っています。

それよりも日々の事業活動に「AI」ではない「人間」でしかできない強味を持ちたいものです。

経理事務は今後は、より「AI」の範囲になっていくと思いますので、正直でなければゆくゆくは成り立たなくなると見ています。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

「ブッチャー織」が相まってまるで油絵のよう、素敵なバニティーバッグにするための柄だけに頼らない良質さの追求【383】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグが1点完成に至りました、「卵焼き」というバニティ型です。

製作の裏地には、ヘリンボン柄ジャガードがストライプ状に入っています。

そのヘリンボン柄の美しさも向きをまっすぐに、ビシッと見せたいものです。

少し前の番号の【381】の記事では、蓋の取っ手の縫い付けに気を取られて、ヘリンボン柄が斜めに歪んでいたことから、地の目が曲がっていることに気づくことができました。

この柄でなければ気づくことが無かったかもしれないと思うと、本当に有難かったです。

そして、まっすぐになるようにやり直しをするところから再開し、完成に至ります。

どんな出来上りなのかをどうぞお楽しみに(^-^)。

ヘリンボンストライプ柄が歪んでいる向きを正しく修正、原因も解明

蓋のパーツのひっくり返しの過程がありました。

その時にこのように、裏地の柄のストライプが歪んでしまいました。

このように斜めに柄入ってしまった原因は、つまり中心がずれて歪んでいるということの証拠です。

取っ手がすでに取り付けられているので存在感が大きく、邪魔になって、待ち針が打ち辛かった結果引っ張りすぎたりしたからです。

ということで、このゆがみを今回直します。

縫い線をほつきました。もともとまっすぐな柄で裁断は合っています。
すでに取り付けてある取っ手をぺたんこに折りたたんでビニールひもで縛って固定します。

この結果中心同士の位置が分かりやすくなり、待ち針をする作業に取っ手が邪魔にならなくなりました。

そして無事に地縫いを再びやり直しました。
改善後のヘリンボンの柄の様子:真っすぐです。正確に楕円を縫い合わせることができた証拠です。

結局、先に取り付ける必要がどうしてもある取っ手の野暮ったさに気を取られ、ひっくり返しの待ち針の位置を間違えたということが原因でした。

楕円は気を付けねばなりません。

たとえ伸びないはすの織物においても、楕円型のパーツは横向きですので、伸び率が比較的高い横へ引っ張ると生地に融通が利いてしまい、この度のように歪んで縫い付けてしまえることがあるのです。

生地の地の目をしっかりと気にしながら、テンションが偏らないように正確な位置で表地と裏地を縫い合わせるために、「先に取り付けた取っ手を真ん中位置で固定する」という策でした。

「ブッチャー」という織り方の節の凹凸感が「油絵のような風景画」との相性を感じるバニティバッグの完成

完成したバッグ「卵焼き」:<サイズ>縦15cmx横22cmxマチ13cm。
背面の様子。ネックパーツ(スクエア)が真ん中に位置しませんでした。真ん中に付けることが今後の課題。

内側でも、ひと回り小さい裏地のネックパーツの周りに出る表からのステッチがかなりずれていました(^_^;)↓。

裏地のネックパーツの位置が大幅にずれています。表と裏が連動していることを忘れてはいけません。

ファスナーがシングル使いであったこともx。

ダブルが望ましいです。

ネックパーツのずれた位置、重なり部分の分厚い部分のでこぼこなど課題の残る出来になってしまいました。

大きな失敗を残したものではないのですが、結果はボツ品です(*_*)。

バニティデザインは実は難しいのです。

立体的だからこその難易度はありますが、目標はノウハウをお伝えできるほどの確実な作りをメソッドとして完成させることにあります。

あとがき

現在、細かい難所を突き詰めて、お品のレベルアップをしている最中です。

引き続き同じデザインで別生地で製作してまいります。

①素敵な生地をこのデザインに相応しく落とし込むこと、②生地の素敵さに平行するように追求された良質な作りであること、この2つを常に意識してまいりたいと思います(^-^)。

心躍るマルチカラーのバニティーバッグの製作の準備、ハード厚芯の程好い面積への見直し【381】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、バニティバッグ「卵焼き」デザインを新しい素材で製作スタート。

前回ゴブラン織で惜しくも厚みの部分にぶつかり、ボツになったお品から学んだ改善点が結構ありました。

前回作った時のハード厚芯のサイズは、底に入れるベルポーレンという底板と同じ面積にしていましたが、取っ手を縫い付けた箇所が端っこぎりぎりでハード厚芯の領域からはみ出してしまう懸念も出ていました。

前回のゴブラン織の生地で作った時のハード厚芯の面積:ハード厚芯の面積が不足しているのが分かります。

このたびは、このハード厚芯の面積を広げるところの改善からスタートしていきます。

バニティの蓋の部分のてっぺんが出来上がっていきます。

てっぺんに内蔵のハード厚芯の面積を広げた改善後の手ごたえは「安定と安心感」

ということで、今回は、ハード厚芯の面積を最大限に広げてみました。

この限度というのが、縫い代までは到達してはいけないということ。

もともと表地パーツより内側に控えた理由もハード厚芯を丸ごと貼ってひっくり返した時にカーブの美しいラインをそこねてしまうからでありました。

よって、縫い代をうまく避けた最大限までという広げ方です。

変更後のハード厚芯の面積:縫い代は1cmとるので、それに+α見た分の空け方です。
6角形の取っ手付け根タブを縫い付けます。面積を大きくしたハード厚芯にゆとりをもって縫い付けられました。
縫ってひっくり返して蓋部分の出来上がり。返し口は、今回仕付け糸をしてみました。

とここで、問題が。。

取っ手が付いていない方の裏地の柄に異変です(汗)。

底面:この柄の向きが本来のストライプ状に安定的に楕円の中に描かれています。
蓋面:こちらは、どうでしょう(^_^;)、ストライプが斜めになってゆがんでいます。

この原因は、取っ手が待ち針の時の邪魔になり、そもそも斜めに縫い付けてしまっているのではないだろうかと原因を分析。

縫い直しをするべく、一度ほつきました。

ということで、これをどうまっすぐに固定していくか、ということの工夫が次回のチャレンジ。

たまたまこのストライプジャガードだったからこそ分かったことです。

歪んでいることさえ気づかなかったら大変でした。

まっすぐになるように地の目をしっかり整えるというポイントです。

あとがき

なかなか蓋の裏側の構造などをご覧になる機会はないかもしれません。

本革レザーなども本革だけではなく芯地のようなものを補填してバッグを製造した様子を拝見したことがあります。

バッグを自主的に修理したりする際に見ることがあったからです。

完成品では決して見ることのないこうした内部の作りですが、実はこの見えない部分にこそ答えがあるのです。

製作途中のその時でしか見ることがない構造などを今後もお伝えし、出来上がった表から裏を予想できるきっかけになればと思います(^-^)。

作ってしまいましたが。。ゴブラン織りはバニティバッグに作ることが困難、それでも作ると言うなら重なりの十分な解消がマスト【378】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ゴブラン織という生地はとても広く浸透した人気の生地であると思います。

ハンドメイドバッグにも多く利用されているようで、おそらく1つに丈夫さのイメージがあるからだと思います。

ただ、製造側は対極の立場、「難易度の高い生地」ということになります。

丈夫に感じられるゴブラン、デニム、帆布はミシンの針の限界があり、あまりにも重ねすぎると完成にすら至らないことがあるのです。

このたびは、なんとか完成はしたものの、重なりの部分で糸目が飛んでしまい、限界を感じました。

このゴブラン織りで作ったバニティバッグをご覧いただきながら、それでもバニティバッグをゴブラン織で作る場合の厚みの解消方法を考えます。

縫い切れず不完全に出来上がってしまった原因は、重なり部分の解消ができていなかったことにある

バニティ型の「卵焼き」と名付けたデザインをゴブラン織と呼ばれるようなインテリアジャカードという名称の生地で製作しました。

硬くてハリコシがあることが大変良いのですが、重なり過ぎると針が折れるほどの硬さで、バニティバッグに作るということがそもそもチャレンジだったのでした。

1度すでに巾着型のバッグを製作した過去があり、重なりの多いバニティ型を作ることは過去にあきらめて巾着型にしたはずなのに、ここでまたバニティを作ろうということなのです。

同じ生地で作った巾着バッグ:巾着自体は作りやすかったですが、硬くて絞り切れずに結局ボツに。。

巾着もダメならと、もう一度バニティへ挑戦したのでした。

ただ、何も以前からの改善をせずにただ作るので結局は同じ「縫えない」難関が立ちはだかりました。

完成した正面:生地が真ん中でハギになったことが柄がとぎれて良くなかったです。
完成した背面:底の縫い合わせに苦労した様子があふれ出してしまっています。

最後の最後で針が通らなかったことで、ボツとなりました。

その部分のみハード薄芯を入れないなどをしたらぎりぎり縫えたかもしれませんが、フルに入れていました。

当然だったかもしれませんが、ここで限界を迎えてしまったのです。

難関を突破できなかった針目が飛んでしまった重なり部分。これでは穴が開いているのと同じです。

ではどうすればよかったということになるのでしょうか。

この「重なり」を減らす必要があると思います。

重ならずして縫い合わせることができませんが、「半分の厚み」にすることは可能なのではないかと。

この時点では、少なくともゴブラン生地が4枚重なっています。

これを2枚のみにすることは、隠れている見えない部分をカット。

そうすることで、針は通っていくと予想します。

それに加えて、こうも重なり部分で突然膨らむのも元々よくない仕様であったのでした。

できるだけスタイリッシュに厚みを解消しておかなければならなかったことを、針が通ればそれでよいと思ってしまっていたところがありましたのは反省です。

あとがき

引き続き、バニティバッグ「卵焼き」を別生地で作ってまいります。

当分ゴブラン生地は使うことはありませんが、失敗したことで今後への工夫が生まれました。

そもそも2次元のミシンで立体的なこんなものを作っているのですから当然難しいことをしているということになります。

「これは仕方がないことなのだ」ということと、「これは改善を工夫するべきことなのだ」ということをしっかり見ていきたいと思います。

まだまだバニティバッグが綺麗に出来ていないです。

どんな生地でも同じように安定的に作れるという「作り方」の部分を徹底しなければその場限りの品物となってしまいます。

作り方を私以外の方にもしっかりお伝えできるよう、「作りやすさ」の追求をしっかりやっていきたいという考え方を持っています。

楕円の真ん中に左右均等に位置するように。。蓋のてっぺんに設置のバニティバッグの取っ手の縫い付け位置のバランス【376】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグのバニティ型の製作に集中し、1点のデザインの質を高めていく期間と決めました。

裁断は6点程準備済み、同じバニティデザインで製作予定です。

バニティ型は「卵焼き」と名付けておりまして、親しみやすく日常的な使い方をイメージしたネーミングです。

バニティ型は、ファスナーが側面を向いているのでやや開閉がしにくいデザイン。

よって、旅先など急いでいる場面で使うようなシーンでは、中身がこぼれやすい心配があります。

ショルダーを付けない、ハンドバッグのみの台やテーブルに置いて開閉するようなインテリア使いのシーンの方が向くと思っております。

このたびは、バニティバッグの取っ手の部分を高めていきます。

均等に美しく設置するための徹底事項を導き出すことを製作の中で見つけてまいります。

たった1つの取っ手こそが重要、正確に取り付けるための六角形タブデザインにも目印がある

右:<表地>インテリアジャカード、綿/100%、スペイン製。左:<裏地>バーズアイカラミストレッチ、ポリエステル/70%、綿/30%、日本製。
てっぺんの楕円パーツ:まず、接着芯を貼っています。生地が極厚なのでハード薄芯は省略。

通常はハード薄芯も貼るのですが、ゴブラン織りは特別。

省略して縫いやすさを優先しました。

ハード厚芯:縫い代の邪魔にならないように内側に収まるような小さい面積でカット。

蓋を持ち上げる時の変形防止も兼ね、ハード厚芯はマストです。

ボンド:ハード厚芯に「裁ほう上手Ⓡ」というボンドを塗り付けます。
このように表地パーツにハード厚芯を貼ります。
6角形パーツの取り付け:6角形パーツのモデルの真っすぐなラインの一番長い線が重要。

このまっすぐな線を楕円の縦と並行になるように視線を集中。

デザインでありながらも、目印というかものさしのような役割をしていただく六角タブなのです。

裏側の様子:上述のステッチがこのように表れます。少しハード厚芯が面積が狭すぎるようです。

確実に六角パーツがハード厚芯上に乗るために、ハード厚芯の面積をもう1cmくらい広げた方が良さそうです。

早速ハード厚芯の型紙を広げる改良したいと思います。

出来上がりの状態の取っ手部分:取っ手が長すぎました。これも改善せねばなりません。
裏地の様子。
完成:一応完成しましたが、課題は残るような出来にしかなりませんでした。

どうしようもなかったのが、側面の長いパーツが足りなくてハギになったことです。

バニティの正面は柄がつながっていることがマストだとここから分かります。

ゴブランのような厚みがあり硬い生地なのによくここまで立体的に仕上がりました。

あとがき

バニティバッグは立体的ですので一見難しそうですが、職業用ミシンで可能です。

しかもゴブランでこのたびは完成できました。

冒頭では、インテリア使いのような使い方の方が向いているというお話を致しましたが、外出用が不可能ということもありません。

もしリュックにしたい場合は、斜めがけよりは比較的使いやすくなります。

それは左右のリュックショルダーのバランスがあるからです。

これらに支えてもらうおかげで、てっぺんの取っ手はよほどの臨時の場合に持つくらいの出番として使用場面が減るからかえって使いやすくなるのです。

サイズ感を大きく変え、縦を伸ばしたデザインは、ここ最近にリュックでも「筒形」タイプのようなモデルとして引用されているのをご存知かと思います。

最初に小さめの試作や研究品を製作しておいて、サイズを思い切って変えると、そのバッグを使うシーンが変わっていくことがあります。

このようなデザインの応用の仕方もあるのです(^-^)。

ヒネリ錠の間から生地がはみ出る不安の解決へ。。くり抜き後玉縁の手法を取り入れた安心な設置のための部分的試作【373】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグを作っていますが、どうも、穴をあけて生地を打ち破るということを好みません。

今までアイレットカンや、ショルダーの両面ハトメなどを一通りそろえ、実際に設置する経験をほとんどすべての種類に対して体験してまいりました。

その経験後、現在はほとんどの「打ち込み式の金属パーツ」の設置を廃止しました。

やはり生地を破ることへの抵抗が強くあり、その後の劣化があるとの懸念が残るからです。

さらに、生地は意外と穴が開きにくいもので、芯地が複数ミルフィーユのように重なっているので一発開けができないのです。

パーツメーカー様も「本来打ち込み式はレザー用に作られたものであり、生地には不向きである」とおっしゃっています。

確かにパーツを使うとスタイリッシュではありますが、その完成当時だけの見かけだけで判断していては、現実的ではないと思うのです。

今回は、打ち込み式ではないものの穴をくり抜きツメで止める設置のヒネリ錠について、最もその後も安心な設置のための「部分的試作」を作ってみました。

ヒネリ錠は今まで生地をポンチでスクエアに打ち抜いて大きく穴をあけて使ってきました。

このままの始末でヒネリ錠を設置してしまいますと、その後の危うさが伴います。

今後頻繁にヒネリ錠のような留め具を必要とするハンドバッグを作っていく場合を考えても、そもそもヒネリ錠という種類のパーツを使っていくのかということさえ検討を慎重にしている最中です。

けれども取り付けることでかっこよさは生まれると思いますので、可能ならば使いたいということです。

ヒネリ錠のくり抜きを「玉縁」仕様でやってみた結果の展望

いろいろ考えてみました。

まず固定観念を取っ払います。

ヒネリ錠はポンチでくり抜くものということという発想からいったん離れてみます。

そこで、よくバッグのポケットに作っている隠しポケットの時の「玉縁」をこの小さい穴にもほどこせばよいのではないか、そう思いました。

このヒネリ錠は隠れる部分が比較的多い方のタイプで、ネジ式ではなくツメ式での設置ということで選択。

出来るだけ綺麗にできる最大限、されど枠のくり抜きより大きくなりすぎない最低限というバランスを考えながら、玉縁ラッピングを引用。

作図とカット:くり抜き枠を作図し枠をなぞるように縫います。Yの字をハサミでカット。

この時点で表面には「中表」に重ねたラッピング布が設置してあります。

ラッピング布の位置:表地の表面に中表に設置。そして、この切込みから向こう側へひっくり返します。
ひっくり返し:こうして、裏面へラッピング布を返します。これで四角枠がすべてラッピングされます。
完全にひっくり返した様子:くり抜きわくの縫い代がすべてラッピング布で覆われたことになります。
ラッピング布の始末1:試作なので裏面みたいですが、実はこの面は目に見える位置になるのです。
ラッピング布の始末2:とりあえず、短くカット。すっきりとはしておく必要があります。

カットしたとはいえ綺麗ではないですね。

目に映る場所なのですからこのままでは汚いです。

実際にヒネリ錠の枠をはめてみます。
ここからがふんばりどころ。ラッピング布のはみだしをどう綺麗に見せるかが次の課題です。

さて、バッグを開けた時に視界に入るこの部分をどう美しく仕立てるのかが今後の課題です。

このたびはここまでなのですが、今浮かんでいる案だけを記録しておきたいと思います。

<ラッピングの美しい始末の仕方案>

①ラッピング布に使う生地をほつれない生地で選択する。

②ラッピング布は後からカットするのではなく、最初からスタイリッシュな形でカットをしない方法をとり裏面にひっくり返した姿が完成形とした計算されたものにデザインする。

③更に本革レザー(ほつれない)を裏面に当て(この時点でレザーもくり抜く必要があり)、ラッピング布を覆い隠してしまう。

※③に関しては、覆い隠すだけあって面積が大きくなりますので、ヒラヒラを解消するためにステッチで固定し、表にも貫通しますので、表から見た時にヒネリ錠の周りのデザインのように見せることになります。

以上、こんな風に課題の解決案を現時点で思い浮かぶ範囲でアップしてみました。

あとがき

本革レザーを附属品として利用。。

このことが上手くいくとヒネリ錠の悩みは解決していくのではないかと思います。

一方、「ネジ式」というヒネリ錠がありましてあれこそスタイリッシュでカッコイイのですが、ネジ式はおそらく布にはてんで不可能だと思います。

ネジ穴を開ける苦労が半端なく、生地を傷め、ずれてうまくいかない過去の実体験があります。

やはり、金具パーツ全般を見まして、「かっこよさへのあこがれ」を重視することが多いと思います。

確かにヒネリ錠を取り付けると素敵になるのです。

それは、考え方によってはヒネリ錠に「依存」するということになります。

「では、どうやって入り口を開閉するのですか」ということになりますね。

ここで、「どうしてもヒネリ錠を使わねばならない理由」やっとが生まれるのです。

考え方としてはそうあるべきで、最初からヒネリ錠のスタイリッシュさにあこがれるものではないのです。

そして、「使っていく中での長持ちがちゃんと製造の時点で追求できているのか」、これが最もこの度お伝えしたいことなのでした。

製造する商品の「ライン」を決める、同じ容量のデザイン違いのバッグを3つ並行しながらレベルを高める継続の仕方【367】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグのデザインを少数にしぼり、丁寧に1点ずつを高めるということをしてまいりました。

3デザインが同じような容積と、同じようなシーンで使えそうなバッグとしてグループを作りました。

このたびは、ここ最近製作してきましたデザインを大きなくくりでまとめたご紹介です。

それぞれの違いと、どちらかに更に絞った方が良いのかもしれないなどのご意見を持っていただきながらご覧くださいませ。

「コンパクトライン」は、旅行などアクティブなシーンに活躍してくれるものと見込む

その3デザインとは、「餅巾着」「巻き寿司」「おにぎり」です。

大きなリュックとは違ったコンパクトの良さを感じていただけると良いです。

では、改めて1点ずつ。

「餅巾着」<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。

写真1枚では不足だったかもしれません。

内部には、バッグinバッグなる「内袋」が設置されています。

その内袋は、マチの部分に挟み込んで完全縫い付けなので外れないのです。

そして、巾着袋の構造は裏地付きというものです。

めいっぱいの高さで設置し、マチ以外の縫い付けが無いので、新しくお部屋が出来ています。

多少、開け閉めがスムーズではないこともありますが、一番にセキュリティー性に重きを置いたものになります。

もともと巾着タイプは隙間ができてしまい完全に絞り切れないという入り口の悩みがありました。

それを、少し「発想の切り口」を変え、メインの入り口は従来のまま、内部で完全密閉できる巾着袋の設置に至ったのでした。

次は、比較的開け閉めが楽なファスナー仕様が続きます↓。

「巻き寿司」<サイズ>縦23cmx横32cmxマチ10cm。

メンズライクな様相でありながら、四隅のカーブをゆるやかに作りやすくしたものです。

このデザインは、サイズを変えてアレンジも可能なモデルで、ボストンバッグの作りに似ています。

じゃあ思いっきり大きな着替えも入るようなボストンバッグを作りたいということであれば、使い勝手としては、次のタイプの方が良いと思います↓。

「おにぎり」<サイズ>縦22cmx横23/32cmxマチ10cm。

「巻き寿司」とほとんど同じ作りなのに、なぜか違ったデザインに感じる不思議。

大容量のボストンバッグはこちらの方が安定するのではないでしょうか。

サイズによっての用途の違いを考えた時に、ほぼ同じ作りの「巻き寿司」と「おにぎり」を別物としてラインに入れたのでした。

あとがき

もとは、バッグのデザインの1つずつに名前を付けたことがそのまとまった「ライン」のアイデアも浮かぶことにつながっていきました。

思いついたことは進めてみると良いと思います。

違う場合は変更が利きやすいのも小規模事業者の特権。

気持ちに実直にあれこれアイデアを実現し、時には大きく舵を切れるのです。

ハンドメイドバッグを作ることを止めないで、続けるにはどうしたらよいのかを考える、そうした先にはもしかしたら別の形での実現があるのかもしれません。

この先の未来のことなど今分かるはずもありません。

とにかく続けていくからこそ未来もできていくのです。

「ハンドメイド道」なるものを大切に、そして丁寧に歩んでいって下さいませ(^-^)。