日常生活から事業まで、あらゆることの達成や成功のベースは「正直さ」にあるのではないか【1390】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「あきらめるって素晴らしい:石川孝一 著」を拝読。

記事を書いている時点では、半年程前に発行されたばかりの、図書館の新書検索の中で出会ったことがきっかけです。

著者様は目が不自由であられますが、多くの人に勇気を与えるようなパワーを感じました。

このたびは、一読させていただいた中で、是非私からのアウトプットでお伝えしたいメッセージを綴らせていただきたいと思います。

今目の前にあることを全力でやり抜くこと

とにかく、一歩踏み出す行動力が素晴らしく、スピード感あふれます。

会社経営、政治への参加などみんなが目で見て分かるような大きなことを何ら目の不自由さが信じられない程。

全体を通して、今を懸命に過ごされている様子がうかがえました。

その時に言うべき主張はその時にという実直さはとても共感、「タラレバ」ほど煮え切らない後味の悪いことはありませんから。。

その時々の精いっぱいが、後を振り返った時に軌跡となって道をしっかりと踏みしめてきたのだと分かります。

そこにあるものは「誠実さ」、まぎれもない自分へのものだということです。

納得いかないことは都度「主張」を堂々とされたところなどは、良い意味で日本人離れしておられます。

なぜ「あきらめる」というタイトルが入っているのか

「あきらめる」ということを「素晴らしい」と結んであります。

ここが、著者様らしさのすべての根源だと思えます。

常に活動的で考え方は非常に前向きなのです。

随分と目に関しては、試行錯誤があり、海外へも渡航しながら1つの目標(治癒)をめざされた時期があったのです。

この「あきらめるって素晴らしい」という文言は、何も身体上の事だけを指したものでは決してなく、会社経営もされてきた社長様でありますから、人生すべてにおける事項に対しての言葉だと思うのです。

ここで、自分の「あきらめたこと」にも重ねてみました。

それは、個人事業主スタート時に始めたハンドメイドバッグの製造と販売。

これが、思うように成果が出ず、ハンドメイドバッグの「人気」みたいなものを十分に得られませんでした。

そうして、2022年後半辺りから切り口なるものを変え、「作り方ノウハウのご提供」というところを目指し始めました。

きらびやかな「ハンドメイド作家」のようなことを目指す道を「あきらめた」のです。

その他、人生においても考えてみれば、随分多くの「あきらめ」がありましたが、これは、「重い荷物を手放す」とも考えられるのです。

その先にあるのは、なんと「新しい未来」。

よって、「あきらめる」という言葉が否定的な言葉ではなく、「素晴らしい」と語った著者様に大いに共感した点があったのでした。

まず一番に「自分」に対して常に正直でありたい

「Honesty」という曲がとても好きです。

「正直さは、世の中の多くが偽りだましだましの中では非常に孤独を感じるものであるけれど、これこそが最もこの世で大切にしたいものだ」と解釈した歌。

人の波に流されて、いつしか見失っていた「正直さ」は本来誰に対して正直であるべきだったのか。。

それは、「自分」に対してなのだと思います。

あとがき

一人の人生は1つのみ。

そして、長い目でみた地球の歴史を考えれば、ほんの一瞬の光の矢のような短い期間でしかないのです。

その期間に奇跡的にここに姿を現し、悩み考えることができる素晴らしさを、むしろ毎日有難く思うべきなのです。

途中の「失敗」などは、それも懸命な毎日の中でのものなら、あって当然であり自然のものなのです。

一瞬ごとの人とのやりとり、すべての活動や行動に対して、精いっぱいを尽くしたものであるのかが本当の意味での「評価」のようなものではないかと思います。

正直でいることが心がすっきりとして気持ちが良い毎日を送りながら、ひたむきに丁寧に一歩ずつを歩まれますよう(^-^)。

廃棄のお洋服から取り外しておいたたくさんのボタン、20年来のストックの中の整理整頓とその使い道例【1389】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着がいかにも古着であるその年代がイメージで来てしまい過ぎると、本当に古い物に映ってしまいます。

古着をうまく装っておられるお洒落な方というのはここを工夫しているのではないかと見ています。

なぜそのように映るのかの視覚的な分かりやすい例として1つがボタンのデザインです。

このようなボタンは、たとえ良い物であっても「昭和」のにおいがするのです↓。

古着のワンピースなどについていたボタン:昭和のものだと思わず推測してしまいますが、実際にその通り。

ということで、古着のワンピースを新しい着方にするための単純なリフォームとしては「ボタンの付け替え」があります。

実際の20年来のストックのボタンはいろんな事情から保管してあったものですして、古着の付け替えに役立つことがあります。

このたびは、ストックの仕方の工夫と底から実際に使い切ったボタンまでご紹介してまいりたいと思います。

ストックの仕方の工夫、見つけやすいためには同じ釦をチャック袋にまとめる

こんな風に全く同じボタンは一緒に使用するわけですからあらかじめチャック袋のミニサイズにまとめます。
色違いでモデルが類似ならばいっしょにしておくとマルチカラーボタンで使える時があるかもしれません。

実際にボタンストックの中から付け替えに利用したその後の古着の生まれ変わった姿

黒にグレーのマーブルがあり立体的に映るボタン:レザーベストのボタンの付け替えに利用。
ジャケットの場合:袖口にはボタンは付いていなかったところへ飾りで追加。よりクラシックな雰囲気に。。
トレンチコートとか太口のカーディガンに付いていたようなトラッドな雰囲気のボタン。レザーかもしれません。

ここからは↓、何かについていた同じ金ボタンが多数余っていて、同じボタンを4点ものワンピースに付け替えてすべて消化し切ったという例になります。

ここまで共通に使用したということで、いかにそのボタンが素敵だったかということになりますし、金ボタン自体の存在感を見ることができます↓。

マルチカラーワンピースに付け替えた金ボタン:以前のままだと昭和レトロ感が出過ぎ、これで新鮮です。
黒のウールワンピースに付け替えた金ボタン:黒にゴールドは喪服っぽさからの脱却の1つの表現です。
黒ベースの柄のベルベットのワンピースに付け替えた金ボタン:前面はボタンは無いですが袖口を付け替え。
バティック(ろうけつ染め)の黒ベースの柄ワンピに付け替えた金ボタン:この場合はうまく溶け込みました。

お洋服の様々な色や柄によって同じ金ボタンの存在が少しずつ違うのもこれだけの数の金ボタンを複数に付けてみて分かったことです。

とても楽しいものです。

どれも古着なのに、新しい装い方への第一歩がボタンだけで踏み出せるような気がしてきます。

あとがき

やはり、こうして見てみると、黒コーデ主流スタイルをしていきますと、黒のボタンを多く利用することが分かりました。

上述のすべて使い切ったゴールドも黒ベースに対しての「差し色」なのです。

こんな感じで、敬遠しがちな古いモデルのお洋服がボタンのおかげでガラリと雰囲気が変わり親しみやすいものになることがあるという「ポテンシャル」について綴りました。

そうして、古くても良質なもったいないお洋服をうまく掘り出せればそれはとても素敵なことだと思います。

そして、大量生産がいかに無駄であり、本来お洋服はきちんと手間をかけられて作るような長く持つアイテムであったことを思い出すべきではないかと思っております(^-^)。

今後ブログが読みやすく生まれ変わります、2023年の終わりから始めた1日3記事のリライト作業の徹底【1388】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、2023年から2024年に移行し約1か月経過した今、毎日のルーティーン作業に加わったことがありご紹介させていただきます。

それは、ブログの手直しの本格的な完了へ向けての具体的な計画です。

リライト自体はスタートしていたものの進み具合はスローペースにとどまっていました。

そんな中、あるYouTube動画を拝聴。

「計画を細かく手帳に書いて、塗りつぶすことで実際に確実に実行できる」というもの。

ある美容室経営者様のお話でした。

何となく聴いていた内容だったのに、じわじわとその後思い出していくことになります。

そして、年末に差し掛かり、注文していたかわいいうさぎさんのカレンダーが届いた時に急に思い立ちます。

「そうだ、カレンダーに書いていこう」と。

このたびは、実際にカレンダーに書いたことで、この2024年1月が計画通りパーフェクトに実行できた記録をお伝えしたいと思います。

後で貼りますYouTube動画の中の内容の全四部構成の内の「一部と三部」に関連付いて綴りたいと思います。

その通りだった、計画を具体的に書いて塗りつぶしてく地道なコツコツ作業の実効性の高さ

3ケタの番号はブログ記事1つずつの採番。赤いマジックは完了の印。毎日3記事ずつのリライトを計画通り完了。

こんな風に、手直しする記事の番号をあらかじめ年末にカレンダーに書いていました。

そして、その日に実行し、赤いマジックで完了のマークをしていくのです。

番号が途中からである理由は、もうこれまで【1】からは完了していたところだったことと、集中して手直しを根本的にしたいという優先順位の高い番号だったのがこれらです。

これらは主に<ジュエリー>というカテゴリーで、レンタルジュエリーに関連したものになります。

そうはいっても宝石の知識やノウハウなどを共有したいといろんな切り口から綴った記事ですので、ほとんど「宣伝」という内容ではないところが読み手様の幅を広げる目的があります。

これらの番号から取りかかった理由は、もう1つあります。

記事のレベルとしては特に低いものだったからで、写真だけが貼り付けた状態の記事もありました。

もとは「ブログ=商品説明」としていたスタイルが、廃止になるともう商品説明ではなく別の切り口に変える必要があるのです。

では、消してしまえばよいかというと、やはりせっかく過去の出会ってきたジュエリーですので、その時の精いっぱいの目で選んだものを記録としては残したかったのです。

そして、ジュエリーのラインナップを変更することも多々ありましたが、それもそのまま記録として、変えた様子なども新しいお写真を追加してお伝えすることで、現実味のある記事になったと思います。

それが、独自の記事を作り上げることにつながるのだと思ったのです。

あとがき

上のYouTube動画は、30分程ひたすらお話させていただくスタイル。

このたびは、内容をしぼった一部と三部だけを当ブログで綴らせていただきましたが、動画の中は、その他、ハンドメイドバッグのお話の二部、日常のインテリアやお洋服の組み合わせのご紹介のコーデのお話の四部も動画にはおさめています。

お気軽にご視聴いただけると嬉しいです。

このたびご紹介のカレンダーに計画を立てている毎日3記事のブログ手直しは、今年2024年の年末最終をもっていったん完了する見込みです。

とても長い年月を要する作業であり、こういうことこそが実は大切なことだと思っています。

コツコツにかなう手段は無いという考え方を信じてやみません。

後ろを振り返った時に、くっきりと道が残っているようなそうした作業なのです(^-^)。

ネットのお買い物の古着選びにお役立ち、サイドから見たスラックスのヒップのラインのカーブの有り無しで判断できるはき心地の良さ【1387】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

スラックスをとても好んでいます。

あのセンターラインの整然さは自然に背筋が伸び、まっすぐに堂々と歩きたいという心理さえ呼び起こすパワーを持ちます。

スーツが大切なシーンには欠かせない物であるいことをスラックスをはいた時に実感することがあるのです。

このたびは、スラックスにおいて、ネットの写真とウエストだけをたよりに購入した結果がヒップがやや窮屈な感じがしているある1点を例に、その窮屈さが見かけのラインのどこに現れているのか、購入時の写真だけで気づくことができるということをお伝えしたいと思います。

比較する他のスラックスのおかげで判明したヒップのカーブラインの有無によるはき心地の違い

購入したかなり昔の者だと思われる手作りスラックス:ファンシーツイードが素敵。
ポケットが付いていないこともあり前後を記しました。ウエストラインが上がっている方がヒップ側。

ウエストにはゴムが入りとても融通が利いていました。

ところがウエストの割にはヒップは窮屈に感じました。

そのことが気になり、他のスラックスと比較してみます↓。

比較対象のスラックス-1:こちらも手作りのスラックス。右のヒップラインが丸いですね。
比較対象のスラックス-2:「エンポリオアルマーニ」様のお品。こちらもヒップラインが丸くしてあります。

比較対象の2点は、はき心地はヒップに沿ってとてもフィットします。

良きフィット感なのです、

ところが、ファンシーツイードは窮屈。

この答えが、ヒップのカーブラインの有り無しの違いにあると結論付けました。

3点一緒にヒップラインだけ比較してみます↓。

3点の同時比較:明らかです。ファンシーツイードには丸みが不足、もしくは無いということになります。

ということで、もし、ネット購入などでウエストだけしか情報が無くても、こうしてヒップのラインが丸みを出してあるのか丸みを感じない真っすぐなのかで、はき心地をある程度想像することができるのです。

店舗で試着できない状況であってもスピーディーなお買い物のメリットは十分にあるのがネット購入。

その他は蚤の市や野外マーケットの場合もなかなか試着までできる環境が少ないです。

そういった時には、是非メジャーだけはお持ちになりながら、ウエストはメジャーで計り、同時にヒップのラインの丸みをチェックするということをしてみて下さいませ。

これは予想なのですが、1970年代辺りにヒップラインの真っすぐな流行があったかもしれません。

実は、このファンシーツイード、前面のおなかに関してもあまり丸みが無いと感じました。

全体にパターンが扁平に作られているようなのです。

ヒップに関してと同じことがおなかのラインにも言えると思います。

お腹の場合は「タック」によってゆとりも表されていることが多く、こちらも奥が深そうですが、またの機会にお伝えしたいと思います。

見た目でも十分に判断できる1つのポイントとしてこのたびの人間の身体のふくらみのパーツが実物にちゃんと落とし込んで表現された「機能」になっているのかをチェックする勧めです。

このたび購入のファンシーツイードのコーデ

確かに窮屈ですが、はけましたので、これも味わいとして持っていきます。

1つコーデを考えましたのでご紹介したいと思います↓。

クリーム色のセーターに合わせオレンジ系の小物で押さえたファンシーツイードスラックスのコーデ。

あとがき

基本的に古着オンリーのお洋服スタイルで望むのですが、何ら古着と言ってもピカピカで着れるものです。

古着の中には、それほど着用されていないお洋服がたくさんあるのです。

特に日本の古着は世界的にも良い状態のものが多いとの評価があるようで、そのことに東南アジアの国の人がすでに気付いているようなのです。

その価値に気づいていないのは、むしろ私達日本人なのかもしれないのです。

今後はアパレルのかつての大量生産の構造が現在以上にもっと成り立たなくなると思います。

良い市場の位置を押さえた大手だけが大量生産で成り立ち、それ以外の中間的な層の業者は姿を消していく傾向にあります。

ニッチな層やそのお店ならではの際立つ何かを持った製造業者だけが残ると見ていますが、本当の事は分かりません。

ただ、私からお伝えできることは、大量生産型の普遍的な品物か、高価な少数生産型のものかでなかなか選びにくくなることもあるかもしれない中、古着にはお得に良質で味わい深いものが見つかる可能性が高いということです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

インテリアに溶け込む整然たるビッグバッグ、これまで集めてきた30年前のブランドバッグが4点入るたっぷり容量は、コレクター向け【1386】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近連続で製作の大容量バッグ。

それぞれが全く同じではなく、生地が違い、サイズが違います。

ゴブラン織りではごわつかないようマチ無しデザインに落とし込み、それでも使わない時にたためるような融通性も入れますので、「収納袋」に徹したものです。

旅行のビッグバッグになるかというとお車で比較的持ち運びの時間が短ければ可能かもしれませんがあまりお勧めできません。

旅行用には重い物を持ち上げるための機能を持ったデザインとして「支柱」を取り付けるからです。

インテリアならではの柄が遮られないめいっぱいの面積を見せていくのです。

取っ手を挟み込む仕様で作ることの「価値」をこのたびの大容量バッグの製作で感じていただければと思います。

2019-1020もののストック生地をめいっぱい活かした75cm巾のビッグトートバッグ

今回はパッチワークというよりも「はぎデザイン」のようなスタイルで行きます。

生地は余らずにほとんど消化していきます。

上段(薔薇柄黒):ビエラフロッキーという生地。下段(ボックス柄黒):シルク混ドビーという生地。

薔薇柄のビエラフロッキーは、ポリエステル/70%、レーヨン/30%、日本製。

無地ライクなボックス柄は、キュプラ/56%、シルク/20%、アセテート/18%、ナイロン/6%、日本製です。

高級生地なのでひかえめに小さなバッグ用にと2019年に購入だった薔薇柄、今まで使う機会を失っていたのです。

このたびは、ラストの生地というような2019-2021年に購入した一連の中で、最後まで残った生地の代表のような黒ベース同士を組み合わせました。

まずは、どちらにも接着芯を貼りました。

そして、切替を作り、片方の薔薇の生地の最大限の幅に合わせたのがこの状態で横105cmでした。

ここまでビッグなサイズは過去にも経験がありませんでした。

裏面:しっかりとした表面にするための10cmのダイヤキルトがけ。内陸部の待ち針が固定・しわ防止です。

作図は、ボールペンです。

ここまでビッグだと全体に待ち針を打てませんので、縫う順番の周辺を一列ずつ細かく待ち針を留めていくやり方をしました。

ここに当てた「キルト芯」代わりの生地は「ナイロンタフタ」という生地。

以前に生地をキルト芯のように当ててみた過去のバッグ作りから、可能であること、ごわつきが比較的少なくできることから思い切ってビッグなサイズでもやってみました。

しかし、キルトはダイヤが大きめでなければ手間がかかり過ぎますので10cm。

それでも、針目は通常の3mmでなじむようにやっていきます。

キルト完成の表面の様子。最初にハギ目をつなげた後キルトをかけているのでダイヤ柄はとぎれません。

その後、こんなことをしています↓。

右端のような外側を粗い針目の6mm固定ステッチをALL一周かけます。

この後の作業で生地が折れたりしにくいように固定していますので、仮止め程度のものです。

粗い針目の意味は、比較的早く作業ができることともう1つ、同じ3mmだと皺が寄ってしまう可能性があるからです。

粗い方が融通が利きます。

マチの部分も縫い代の内側の影響のない数ミリのところを同じように固定。

完成の縦50cmx横75cmxマチ25cmのサイズの効果は、横に入れるバッグがゆったりと並ぶこと

「バッグストック袋」完成:<サイズ>縦50cmx横75cmxマチ25cm。・・・取っ手も付いています。

取っ手もちゃんと付けましたが、取っ手だけは古着のワンピースに附随の「ロングタイ」の使わないのを利用しています。

よってお写真の枠からは除外させていただきました。

どうなんでしょうね。。

その古着は綺麗な状態のあまり着用されていないものだったのですが、オーダーメイド品であり、ブランドネームなども付いていないのです。

けれども、どなたかが作っていただいたわけですので、自明の「著作権」に対する「侵害」を考慮しまして、一部古着のリメイクを取り込む際にはこうして解説だけにとどめています。

そうしてでもリメイク品が活かせることを何とかこの先もお伝えしていきたいと思います。

さて、この横が75cmといのは、マチの部分入れずしてこのサイズ。

非常にビッグです。

写真では、4点のブランドバッグが保存袋に入った状態で4点収納してあるのです。

横にはゆったりと2点が並びました。

今までの横のサイズは50cmとか60cmでしたので、この75cmが今まで作ったものからの見直しと発展で思い切ったサイズを実現してみました。

おおむね成功です。

側面から見た様子:ピンタックをスタイリッシュに入れていますのでルーズな印象は解消。マチ25cmの姿です。

「バッグというものはこういうサイズであるべきなのだ」という固定観念でしばられていたら製作することはできなかったと思います。

とても良い経験でした。

あとがき

パッチワークやはぎデザインは、ここ最近連続していますが、ストックの生地を消費して生地在庫を失くす目的があります。

もし、最初から大きなバッグを作るならば、元の原反で十分この度のサイズのものもひとつなぎで作れます。

この製作からお伝えしたいことは、「そうなるしかどうしようもなかった結果のハギ目」であるということです。

なぜそんな風に苦労してハギ目だらけのバッグを作ったのかの答えが生地のストックを失くしていくというところにまずは焦点を当てたからなのでした。

柄は本来描かれた生地を大きく広げた状態が一番美しいに決まっています。

それが出来ない場合にどうしようかともったいない生地の使い道に悩む際にお役に立てる方法が、「パッチワーク」と「ハギ」をスタイリッシュに仕上げていくことです。

スタイリッシュに出来上がれば、「つぎはぎもの」などとは決して映らないと思います。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

「洋服に興味なし」も立派な「主張」として装いに現れる自明、「衣」は本来着る人間の人生そのものを無言で示す手段【1385】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「闘う衣服:小野原教子 著」という本を読ませていただきました。

本来「衣服」とは何なのかということの深堀りには貴重な本だと思います。

厳しいアパレル業界で今後もお仕事をしていく決意の際に、今一度原点に立ち戻って考えることをする際などにご一読をお勧めしたいです。

そして、今後の衣服との向き合い方や取り入れ方を考えるきっかけとしては是非お勧めの本でございます。

この本の内容に関してはご一読の解釈に委ねるということで、ここでは「衣服の装い」をもっと重視するべきではないかという投げかけ的な内容になります。

時々「服には興味なし」という方がいらっしゃいますが、実はその「意志表示」こそ「衣」の神髄なのではないかと思うのです。

人間である以上衣服を纏うことは誰もが共通する事項、同時にその人間の「人生」さえも現れてしまう自明

私のワードローブ:クローゼット無しなのでアパレルハンガーラック150cmにオールシーズンをぎっしり。

おそらくお洋服コーデが得意なアパレル業界勤務歴(事務でしたが。。)が長い大の洋服好きなワードローブにも特徴があります。

たまたま私はお洋服が好きなのですが、その分野は黒ベースといった偏りがあります。

この偏りは他人からは違和感のあるラインナップに映ることもあるかもしれませんが、これこそが着たい洋服でしかないのも事実なのです。

ここ近年より正直に本当に気に入ったものだけを選ぶようにしていますので、どれも渾身の1点ずつになります。

では、冒頭のようにお洋服に興味が無い人の場合を考えてみます。

とても究極な大の洋服嫌いの方の例。

お洋服選びにあれこれ悩むことさえわずらわしく、そこに大切な時間が奪われることさえ苦痛。

よってお洋服は真っ黒Tシャツとデニムと決めている人がいたとします。

ではこの人がお洋服によって何も表現していないのでしょうか。。

いいえ、十分に意志表示とメッセージを伝えていることになります。

お洋服以外の事へ「情熱」を費やしたいためにお洋服にストレスをかけないミニマムさが現れた立派な「表現」なのです。

均一なファストファッションアイテムは何者なのかが伝わりにくい危険

サイズ展開とカラーのくくりでグループ分けされた大量生産のお洋服。

ファストファッションがその代表です。

この製造形態で作られたお洋服は同じ物を他の大勢の人も着ていますので差別化がはかりにくいです。

とはいえ、お洋服を着ないということは決してあり得ないので、何かしらの表現を自然にしてしまっていること、この危険性をもっと真剣に考えるべきではないかと思っております。

お洋服に興味が無いから何となくでよいと思っていたらちょっと危険なのです。

他の人の目には、「ぼやけた意志表示」として誤解を招くような捉え方をされてしまうかもしれないのです。

そういった意味ではお洋服は「自分の発見」というような深みもあるのです。

勘違いしがちなのは、お洋服が表面的な「飾り=余計なもの」と考えてしまうこと。

実は、その人の「生きざま」さえも表す重要なツールなのです。

あとがき

言葉で発する挨拶だけが自己紹介ではないのかもしれません。

身にまとったお洋服こそが「無言」で出会った人や周りの人へのメッセージとなっていることにしっかり気づくことはとても重要なことだと思っています。

そこからが本当のお洋服への目覚めとして本当に自分らしい装いの発見ができる岐路に立つのではないかと。

ヨーロッパの多くの老若男女がスナップ写真の「おしゃれ」アイコンとして取り上げられるのも、コーデそのもののテクニックや着こなしの技術だけではないようです。

その人がどんな考え方を持ち、どんな人生を歩んでいるのかを映し出しているモニターのようなものが「装い」なのです。

どうでしょう、「衣」がやはり今後も重要な概念であると思えてきますね。

今一度お洋服1点1点を一人の人間の写し鏡のアイテムだという見方で見つめてみて下さいませ(^-^)。

全く違うアイテムを解体して作るクッションカバーからの仕立て直し、ビッグバッグ作りの為のパッチワークで面積を広げるアイデア【1384】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

世の中ではここ近年注目されていますアパレル産業の課題、その構造というのは、キーワードに「大量生産」があります。

これによって利潤を追求する形態というのが物があふれている昨今で限界を迎えています。

以前勤務していたそういった事業の一部のお仕事をさせていただく中で、大量生産も思い切った数の大量生産ではない限りうまくいきません。

では同じ品物を多数作ることの魅力は。。と考えた時に、だんだん1点物に価値を求めるようになっていきました。

そうして、ハンドメイドバッグも1点物で製作。

ただ、1点だけであっても多種を作れば、これも大量生産の問題と同じことが起きます。

そこで、現在は、活動の方向を変えていこうとしているところです。

もう新しい材料を購入して製造することを極力控えています。

それよりも、これまでの身の回りの物を見渡して、リフレッシュするように作り直しや仕立て直しが可能なものをご提案していこうとしております。

その他、一から新品生地で製作するにしても、古着を解体して製作するケースであってもいずれにもご利用できるような「作り方ノウハウ」のご提案。

これも、きちんとコンテンツにまとめてご提供していくことをやり始めています。

これこそが長い間ハンドメイドバッグを作ってきた者ができることなのではないかと。

ただ、ごめんなさい、なかなかこれが良い形でコンテンツとしてまだ販売できていないのですが、いずれ完成しいくつものバッグが自作できるようなノウハウをお伝えしつくしていきたいと思っております。

このたびは、元はクッションカバーだったゴブラン織り生地の薔薇柄の4点で別の物を作ります。

新築の家の中に合うインテリアを考え、別のクッションカバーを形を変えて作るために低反発ウレタンだけが無くなり、カバーだけが余りました。

かれこれ15年くらいのクッションカバーだったにもかかわらず、あまり出番も無かったゴブラン織りの薔薇柄。

とても綺麗な状態のままであり、この柄がまた大花で素敵です。

これを解体して、必要としている収納用の大容量のバッグを作ろうと思います。

保存袋に入れたブランドバッグをまとめて収納するためのバッグinバッグの製作です。

パッチワークの1パーツの程好い面積と柄の向きの統一

パッチワークといってもカジュアルよりもエレガントに仕上がるようにと思っています。

薔薇柄のお部屋にはエレガントな雰囲気で仕上げたいのです。

よって、整然とした作りの1つとして、パッチワークで柄がとぎれてはいても向きはきちんと決めました。

1パーツは縦12.5cmx横17.5cmです。柄の向きを天地にそった向きに揃えます。
まずは大きなシートを2枚作りました。
1.5cmの縫い代で横に細長く繋げたら、都度アイロンで両割りし、まずは縦に溝の両端にステッチ。
裏面はこのようになっています。横長に繋げた次に、縦に繋げていき、その溝もステッチしていくのです。

果てしない作業ですが、いつかは完了します。

こうした地道な作業の果ては美しいパッチワークシートが出来上がります。

これが通常の生地にあたるものと考えて良いです。

足りない部分の取っ手を別生地でとる

取っ手はもう生地が無いので、別生地。ちりめんのでこぼこ感がゴブランになぜか合いました。

もともとはぎれでお買い得に購入したちりめん生地(1.25mで¥360というようなお値段でした)のベージュがいよいよこれでラストです。

今までバッグの裏地などに使ってきましたが、ようやくここで完了。

今思うことは、随分使い切るのに年数がかかっていることです。

1m以上の生地は1点のバッグの製作にはかなり多めだということが分かります。

この取っ手には、接着芯も貼りましたし、これも在庫がラストの「ソフト厚芯」も入れ込みました。

そして定番の4本ステッチで固定して立派な取っ手になり、ゴブランの生地にレベルが合っていきます。

出来上がりサイズは、縦50cmx横60cmxマチ無し。
この上の部分がもう1列あるとバッグのバランスが良いということで、別生地で継ぎ足しをすることを考えます。

今回、パッチワークは4段分しか生地がありませんでした。

50cmの出来上りにはさらにもう1段必要。

そこで、てっぺんの1列をパッチワークせずに、あるブランド様の古着のベルベットのタイトスカートを解体してリメイクとして利用。

タイトスカートなので、使える部分ぎりぎり消化できました。

ただ、「著作権の侵害の考慮」により、トップを写すことを控えさせていただきます<m(__)m>。

斜線の部分にベルベットの黒のラメドットを追加。3cmのダイヤキルトをかけゴブランに厚みをそろえました。

すごく素敵になりお見せしたいのはやまやまなのですが。。

こうして、足りない部分をお洋服の古着でまかなうというアイデアは、初めて取り入れたことです。

マチ無しでも、厚みのある生地は程度自然に膨らむ

サイドの様子:ゴブラン程の厚みのある生地の場合こうして自然にマチができます。
最低でも7cm程度は膨らんでいます。
柄を壊さないためには、せっかくの広々と出ている柄をマチで遮るべきではないとの判断です。
底は「わ」になっているので、こんなごわごわ生地でも比較的角は出やすいです。

底は柄の向きがそれぞれ整った2面をつなげて、パッチワークと同じように溝の両端をステッチして最終的に1面にして「わ」として作っていきました。

柄の向きがもともと1枚の生地だけで作る時には片面が反対向きになるのに、パッチワークの場合は両面とも正位置に出来るのです。

ブランドバッグを収納している時の様子:サイズ縦50cmx横60cmxマチ無し。ふんわり感が出ています。

こうして、中に目的のブランドバッグを収納したところで、インテリアとしての「容器」のような存在になったのでした。

あとがき

実は、もう1点マチ無しで同じサイズで作りたいと思っています。

今度は黒無地に凹凸感ある織柄が格子状に入った生地。

生地自体はそれほど厚みは無いので、「ハード薄芯」を貼り、キルトをかけてゴブラン織りみたいなボリュームを出そうとしています。

このたび、表地だけを映していますが、裏地は、ここ最近裏地に使用し続けているヘリンボン生地です。

カーキ色でいろんな表地に融通の利くカラーです。

こちらはもともと表地として考えてきたものですが、ここぞというこうした厚みのある生地に対しては裏地になることもあるのだという例です。

生地名が「バック地」でしたので「back:裏」用と解釈できます。

表地にも裏地にも使える優れた生地で、厚みはそれほどないのにハリコシが抜群にあるというものです。

次に作る予定のバッグにもこのヘリンボンを裏地に使うつもりです(^-^)。

四つ角が余分であることを四角カバーの折れが実証、無駄のない八角形へ変更したバッグの底板カバー【1383】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2018年頃ですが、今からおよそ5年前に底板にカバーを作って、「くるみ底板」と称した底板製作をしておりました。

その時にハイブランドバッグのサブバッグの沈むような底部分の解消に、メインバッグとしても十分持てるような丈夫な底板を追加するということを自前の持ち物でもやっていました。

それがこの2点の底板になります↓。

2点の底板。内蔵の「ベルポーレン」という折れないプラスチックが角丸にカットして入っています。

長方形の四角いバッグの底なのだからと長方形で作ったわけですが、よく見ていただきたい。

左下のカーキグリーンの方の角が折れていますね。

こちらの写真だとカーキグリーンの右上、左下が折れています。

もう一方の黒のボーダー生地に関しては、折り目が付きにくい生地ですから一度折れても戻っている様子です。

このことから何が言えるのか、この実態が何を教えてくれるのかを感じ取りました。

その後、余計な縁の四つ角は最初から無しにする案が浮かびます。

そうして、現在5年後においては、四角い底用の底板カバーを作る際には決まって8角形モデルで作ることにしております。

こうした細かな内部の事を忘れていたこの頃だったのですが、年末のバッグの整理整頓でこのことを思い出します。

そして、このたび8角形になったデザインへ2点の底板カバーを作り直す作業を致しました。

元の生地を残すから短い時間でコスパ良く完了する「仕立て直し」

作り直しですのでいったんすべて解体しますが、一から作る時との違いは生地がそのまま再利用できること、手間が最低限で出来ることがコスパでありメリットです。

解体場面:一度解体。接着芯を貼ってきちんと作ろうとはしていたようです。

しかし、どことなく当時の作りの粗さが目立ちます。

5年も経過すると随分と作り方にも発展があることを改めて感じ己をねぎらいます。

そして、糸くずを取り払い、まずはまっすぐにアイロンをかけ直し。

そして、角をカットする作業をします。

ここでお伝えしたいのが、一から丸ごと8角形の型紙を作る必要がないということ。

角の部分だけの型紙を当ててカットする方法があるのです。

角部分だけの型紙の考案

このことはいろんなケースに応用・引用できますので是非。

5cm四方の型紙用紙の中心に向かって1か所だけ折ります。そして、三角部分をカットした小さなパーツを用意。
出来上がりの角:裁断の時に三角のパーツを角に当てカットして再び作り直したもの。

2枚仕立てのひっくり返しをせず、角を綺麗に出すために外表のまま1cmの縫い代で折り込み互いに縫い合わせる方法です。

待ち針をし、角をピッタリ重ね合わせながら、最後に端から2-3mm程度をステッチして完了です。

底板を入れるタイミングは、最後の長い直線を縫う際に入れれば十分です。

最初から入れても縫いにくくずれやすいので労力が無駄になってしまいます。

最後のラインのところの始め辺りのタイミングで少し折り曲げながら入れるとやりやすいです。

折り曲がって跡が付くことはございませんので大丈夫、そこがベルポーレンの良さです。

この削られた角が実際にバッグの底にフィットしやすいのです。

あとがき

ハイブランドの古いバッグの中でサブバッグ的なものを気軽に日常使いのメインバッグに出来ることがあります。

その際に、足りない部分がどうしても底の強度です。

これさえカバーできれば、小物が1つ増えてワードローブが潤います。

そのためには使いやすく現実的なバッグであってほしいです。

元はぜいたく品のお買い物の時だけに登場するというイメージだったから底板など入っていないのだと思われます。

実際には、素材の良さや素敵なデザインはサブバッグの領域をやすやすと越えています。

上手く活かせると古い品物の出番も多くなり、新しいものがそれほど必要なくなります。

新しいものを作る技術があるのならば、おのずと古い物を仕立て直す技術も生まれます。

こんな文化が是非とも広がれば良いと思っております(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

かつてはニッチな目立たないモデルだった、今こそそういった中古ブランドバッグが新鮮、流行無視の末永いバッグになっるであろう【1382】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ワードローブはすべてused品で集めています。

お洋服だけでなく、バッグなどの小物も同様。

このたびは、古いバッグの良さを掘り起こしまして、今後も良い状態で使っていける保管方法をご紹介したいと思います。

まずは、「古いバッグの良さ」の意味するところをお伝えするところから始めてまいります。

古い時代のバッグの長持ちモデルの選び方の秘訣

古いバッグのモデルの中には、かつては一世を風靡したような「みんなが持っていたバッグ」というのがとても懐かしいです。

しかしながら、何十年後の今、そのモデルが素敵に映るのかというところをちゃんと考えます。

とても心理的なところが大きいのですが、誰もが懐かしむ一世風靡型のモデルというのはみんなが知ってしまっているからこそ、今は新鮮味があるとは限りません。

むしろそうではなかった、その片隅で陽の目を見なかったような目立たぬ存在であったモデルが今、そして今後も使いやすくなると考えます。

その理由はなぜなのか。。

それは、「流行」ということが「儚い」ものだからです。

確かに今見るとかつて流行のモデルは懐かしく興味深いですが、現実的な話として自分の物として今後もずっと長く持っていきたいのかをポイントにしますと、そうではないことも多いかと。

そうしますと、かつてのニッチなモデルこそ、古いバッグの威力だと思うのです。

そんなわけで1980-1990年代のモデルのバッグのニッチなタイプの寄せ集めをまずご紹介したいと思います。

多くが布バッグ。こんなところからハンドメイドバッグ作りのヒントをいただいたことも。。

特によく知るモデルは見当たらないかと思います。

あまりに有名過ぎるモデルでは古めかしさを今は感じてしまいます。

そうではなかったモデルが今、何十年も経過して新鮮に感じ、貴重に感じるのです。

これらの保管の仕方を工夫しながら、この先も長く持っていけるものにしたいと保管を工夫しております。

「新聞紙製のあんこ」の存在が欠かせないフォルムキープ対策

バッグも重量に従い底周辺に皺ができることがあります。

とても残念なことにただ保管しているだけでも皺は起こるのです。

そこで、長年対策してきた立体的なフォルムをキープする「あんこ」のご紹介です。

読み終わった古新聞を2ページ分丸ごとx3枚使用、そこへ印刷されていない新聞紙(しんぶんがみ)で包む。

こんな風にこんもりとした包みをいくつか作り、バッグのサイズに合わせて中へ投入していきます↓。

縦が35cm以上x横の広い部分が40cm程の比較的大きめのバケツ型バッグへは3個入れました。

場合によってはてっぺんに横向きに寝かせてもう1つ入れても良いです。

とにかくできるだけ隙間を埋めるように入れます。

そして、ここからも大切。

バッグ自体は1点につき1つの保存袋へゆったりと収納が望ましいです。

こちらも、ゆったりとてっぺんまで覆ってくれる保存袋に入れました。

そして、さらにその保存袋ごと大きなボックスやインテリアバッグへ入れて素敵なインテリアの一部とするような収納をしています。

全21点の中古バッグの収納風景:ハンドバッグはボックスへ、大きめサイズは自作大容量バッグへ。

もうとにかく、バッグinバッグのオンパレードです。

こうして大切にブランドバッグのコレクションを保管します。

すべてのバッグの中身には、ご紹介した「あんこ」が入っていて、積み重なっていても変形しにくいように対策してあります。

あとがき

少しお話を脱線したいと思いますが、お伝えしておきたいお話です。

他の投稿ブログでも過去に書いていますが、本革レザーのハイブランドバッグというのはかつての古い物に関しては、良くない作りの部分がありました。

その後のフィードバッグや苦情でもしかしたら改善された作りに変わってきたかもしれないのですが、本革レザー製でも内張りが合皮やPVCであることが多かったのです。

このたびの21点の中のレザーバッグx5点の内、3点がそのようなことが起こりました。

1点はポケットの合皮劣化でポケットが壊滅。

ポケットを自主リフォームで、撤去し、現在はポケット無しの状態であるということが表側からは分かりませんが内部ではそんな事情があるのです。

そこで、ポケット代わりにと、同じブランドの小物入れを2個程ポーチとしてバッグ内に収納しています。

また、他の2点は、内張りが完全に合皮であり、ボロボロとはがれる現象が購入後20年くらいから起こり始め、リフォーム屋さんに依頼して布張りへ変更してもらいました。

そのせいで、元のデザインをあきらめ、内部がデフォルトとは違ったものになってしまいました。

著作権侵害の兼ね合いでその様子は映しておりませんが、表から見たら一見分からないことが内部では起こっていたのです。

せっかくのかっこいいバッグが昔のままでは到底継続できなかったことをリフォームにより何とか継続してきたのが本革レザーバッグの真実です。

そんな苦労をユーザーがしなければいけないことへの問題提起が大いにございます。

そのことを過去のブログ記事でも書いてまいりまして、記事番号の【177】にまとめてあります。

そうすると残り大半の現在も問題なくそのままの姿で残る布製のバッグはかなり永続的だと言えます。

これが布製のすごさです。見かけの弱さで本革レザーに劣るというのは少し浅い見方であると思えてしょうがありません。

本当に本革レザーがコスパが良い物なのかを一度じっくり考える機会を持ってみて下さいませ。

さて、お話をこの度のテーマに戻します。

物がもう十分にあふれたことに行き着いた「壁」といいますか、物があふれているだけで幸せを感じるのかというところが見えてきました。

今後の未来において大切なことは、バッグを1つ持つにしても、コレクションして集めるにしても、「品物の選び方」のゴールには「心地よく幸せを感じる」という瞬間があるかどうかだと思います。

捨てる選択肢しかないような品物は悪過ぎますし、そんな品物を製造する製造者は真剣に作るものを見直すべきだと思います。

少ない数でもちゃんとした満足度と喜びをくれる品物を持つこの品物選びこそは、購入者/ユーザーの責任だと思います。

いい加減な気持ちで物を選ぶべきでは決してないのだということです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

マルチカラーの糸の色を当時の焦げ茶からベージュへ変更、約6年ぶりに解体して丁寧な仕立て直しをした姿が見違えた【1381】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび3回連続でお送りしてまいりました「仕立て直し」のシリーズ。

今回が最終です。

①スツール用の低反発クッションカバー

②3点のトートバッグのピンタック仕立てへの変更

そして今回の③は、ビッグトートバッグの一重仕立てのゆるゆるを丁寧に仕立て直しして締めくくります。

②の3点目もビッグトートバッグでしたのでサイズが非常に似ていますが、今回が一番大きいサイズとなります。

この数年間のノウハウが高まったことで、いろんな箇所において作り方が変わっていました。

それを実感し、今後の見通しとか、当時のままの生地の姿でリフレッシュした製作品になったことの「価値」を共有できればと思います。

「共有型のハンドメイドバッグ」という事業名で、これまでは「製造+販売スタイル」であったのですが、「ノウハウのご提供と伝授スタイル」へその内容を変えていこうとしています。

その1つとしてこのシリーズもお送りしております。

是非、ミシンを1台お持ちになることをお勧めしたいですし、自由に思うような製作を実現していくお手伝い、もしくはアイデアが浮かぶヒントを得ていただけると大変嬉しいです。

実は横向き裁断であったことを今思い出す当時の生地調達の際のコスパ

解体した後、裁断し直しの本体:「わ」です。真ん中が底になります。縦20cmx横10cmをくり抜きました。

実はパッと見て分からないと思うのですが、この向きは地の目に対して横向きなのです。

本体と取っ手でおそらく購入は1mだったと思います。生地を余らせず、フルに利用した記憶です。

当時の記憶がもうありませんが、おそらく、広幅の生地を有効に使うために横取り裁断をしたと思います。

縦に裁断するとこのように「わ」ではもったいない、ハギに2枚にしても横には並ばなかったと思われます。

よって、横向きに裁断するという考え方で当時はコスパ良い生地の調達を工夫した個人使いの製作品です。

このビッグバッグには、当時布団も収納しましたし、ボリュームたっぷりの資材も収納して使ってきました。

ビッグバッグの柄がお洒落だと、その場に置いてあっても雰囲気がありインテリア性が高まります。

よって、この当時の生地は是非活かしたい好みの薔薇柄でした。

ただ、これも当時の考え方であり、今こうして解体後見てみると、横裁断したせいで、バッグとして持ち上げた時に縦向きに伸びる横向きが引っ張られて生地が伸びてしまっている部分がありました。

もし、今この生地を調達するならば、おそらく、2枚仕立てにして、めいっぱいの生地幅の横並びに裁断ができるサイズへ小さくしてでも地の目に忠実に作っていたでしょう。

薔薇の柄が融通の利く向き関係なしのありがたい柄だったことで横裁断してもぱっと見分かりにくかったのでしょう。

糸の色を当時の焦げ茶からサンドベージュへ変更したことでステッチが美しく映るようになった

このバッグ製作当時はそもそもミシン糸を50-60番で縫っていた時代。

現在はバッグに関しては30番を徹底していますので、ハンドメイドバッグ製作の歴史の中では古い時代となります。

過去は60番程度の細番手。現在の30番は右のベージュ。30番がやはり解体しながら丈夫なのだと実感。

そして、糸の色を変えたところも重要なポイントです。

焦げ茶は一見合いそうだと思われるでしょうが、マルチカラーにおいてはそういった判断は表面的です。

登場するカラーの濃い、薄いの中間の色を選択が正解なのです。

これはさんざんマルチカラーを縫ってきて導き出した自らの解答です。

大部分は確かに焦げ茶。しかし柄の部分もそれなりの面積です。この薄い綺麗な色へ焦げ茶の糸はタブーです。
サンドベージュの糸の色は平均的にどの色の部分にもなじみました。これが正解。

今回の生地はメッシュで穴が開いています。

裏に接着芯を貼ったその接着芯の色さえ白か黒かの選択が重要でした。

柄の部分に黒が透けることがないよう、白のニット芯を選択しました。

そうしたことで、穴から白色の接着芯が当然ながら透けます。

これは物理的に受け入れねばならないことなのですが、ステッチの糸の色はこれにも大いに関係します。

焦げ茶の生地の部分にサンドベージュの糸の色がそれほど浮かない理由に、この穴かから除く白い接着芯の存在が関係しているのです。

裏地付きのピンタックは表地、裏地それぞれで行い、凹凸が反対になるところがポイント

表地は表へ突き出すように、裏地は凸面が内側へ隠れるようにピンタックをつまみます。

こうすることで、凹凸のコンビとして、表地と裏地がうまくぴったりと重なるという構造なのです。

ピンタックをする前に入り口の縫い代を折ってからやるというのも綺麗に出来上がるポイントです。

完成品を見ながらの「仕立て直し」の総まとめ

③仕立て直したビッグトートバッグ:<サイズ>縦50cmx横60cmxマチ20cm。

②の時は、縦横50cm四方だったので、こちらの方が横が10cm広いです。

10cmの違いはさすがに大きいので、大容量バッグと呼ぶにはふさわしいこの度のバッグです。

裏地も②と同じヘリンボンの厚手生地(在庫の生地を利用)を設置。

裏地には接着芯は不要と判断し、表地だけの接着芯ですが、物を入れるとこんなにスタイリッシュです。

横顔です。きちんとしたフォルムは眺めていて大変気持ちが良いです(^-^)。

このたびの「ピンタックを入れる」という共通の作業事項を通して、「ピンタック必須だな!」とまで思い始めております。

そして、こんな考え方に行き着いています↓。

「クラシックでスタイリッシュなフォルムを作るには、角のラインのはっきりした表示が必須である」と説いています。

このたびのシリーズを通し、更に新たなイメージも生まれています↓。

このようなナップサックのデザインもピンタックで随分はっきりとしたラインになるのではないか。

このモデルを一度ピンタックを使ってやってみたいと思っています。

仕立て直した後も当時の生地のままで続行したその選択の中に、当時の生地を選ぶ視点が確かなものであったことが裏付けられます。

手間をかけて解体してまでも作り直すことをこの生地でしたかったその意味は、その生地が二度と入手できない当時だけの生地だったからです。

これが1点だけを作っていくことの価値の1つだと思いました。

そして、今後まだまだ続行して気持ちよく、丈夫に使っていけるものへリフレッシュしたこの分岐点をとても貴重に感じます。

あとがき

「苦労を買ってでもする」という言葉がとても好きです。

今その一瞬は長い長い歴史では、ほんの一筋の光の矢でしかありません。

「長い目で見る」というもう1つの好きな言葉と共に常に引き出しの中に入れている言葉です。

今の苦労を惜しむことがその後を考えたらたいしたことではないと当たり前に手間をかけていく、そして終わったら涼しい顔をする、そんなスタイルが大きな意味があるように思えてなりません。

チャチャッとその場しのぎの品物を作った未来はどうなのか。

丁寧に手間をかけたその時の苦労はあったものの長いその後の未来はどうなのか。

本当にその品物を作る価値があるのかさえもちゃんと真剣にジャッジしていきたいでものです。