ひときわクールな存在、モノトーンの大花柄が美しいフクレジャガードニットの巾着袋、高級感が巾着袋以上のメインバッグの可能性を秘める【1111】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年の中で連続製作をしています「インテリア収納袋」の巾着袋ですが、ここへ来てモノトーンが増えてきました。

もともと、生地ストックを全部消化する目的の製作で、比較的早く完成できる巾着袋デザインかトートバッグのどちらかです。

このたびは巾着袋「小」で、モノトーンであり黒xグレーのバイカラー使い。

カラフルなかわいいお花柄の巾着袋とは、また違った味わいのテイストをお楽しみくださればと思います。

表地のモノトーンフクレジャガードニットに対して裏地は黒のちりめんニット、巾着袋を遥かに超えていくメインバッグの可能性を見た

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

柄がぷっくりと浮き出ていて非常に美しいです。

生地のお値段も@¥2,838/mというお値段、随分高級な生地で巾着袋を仕立てたものです。

<表地:黒xグレー>フクレジャカードニット、ポリエステル/62%、再生繊維(テンセル)/35%、ポリウレタン/3%、日本製。
<裏地:黒>ちりめんニット無地、アセテート/72%、ポリエステル/25%、ポリウレタン/3%、日本製。
ひもは、5mmという太めの江戸打ち紐、レーヨン/100%、日本製。

その先のすずらんループエンドは「アイリス」社製。

ネットではあまり広まっておらず(こんなにかわいいのに)、アイリス様からの直接の仕入が可能、ここで広げていきたいと思います。

このすずらんループエンドはシルバー、ゴールドとシルバーの展開がありますので、生地によって使い分けています。

表地もニット裏地もニットの巾着袋のふんわりやわらかな雰囲気に感動です♪。

あとがき

この2022年をメインに行う「インテリア収納袋」の連続製作は、残りがモノトーン生地となる大きなくくりに入っています。

このたびのような高級生地は、もっと調達の分量が多いとメインバッグとして大花柄が壮大に映ったかもしれません。

生地幅が135cmあったから35cmのみの調達でも「小」を作ることができましたのでこのたびはこの姿でしかなかったのです。

今後類似の生地でバッグを作るにしても、このたびの巾着袋のやわらかなラインは見逃すものではなく、このようなふんわりとしたデザインが向いていることは確かです。

製作に学びが無いことは何1つ無いのです(^-^)。

ハンドメイドバッグ作りにこれまで使用してきた多種の生地、服地からカーテン地まで様々な分野の使用で分かった「作りやすさ・作りにくさ」【1110】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまで、ハンドメイドバッグに使う材料である生地を多種にわたり利用させていただきました。

特に分野を決めずに、そして自分都合の作りやすさをあえて無視、とにかく見たまま・感じたままの「美しい」と思う生地を心の赴くままに片っ端から選んでまいりました。

そうした中で、当然「作業しにくかった生地」がありました。

一方で、「意外にも作りやすかった生地」もあったのです。

このたびは、今後多くの方が使用する可能性がある有名どころの生地を例に、その作りやすさはいかほどのものであったのかを記録としてお伝えしたいと思います。

作業のしやすさを重点に置かなかったことで得られた生地の性質の深堀り、アイロンで跡が付きやすいことは作り易さの判別項目の1つ

2種ずつまとめてみました。

作業しやすかった生地は、定番のブロード、これは綿/100%です。

プリント柄の多くがブロードで、多くのハンドメイドをされている方はこの生地を取り扱うことが圧倒的に多いと見ています。

アイロンで折り曲げやすく、線がまっすぐになる、その理由は生地が安定しているからです。

そして、意外にも良かったのがラメ入りです。

ラメ糸の箔ではなくて、糸までラメ糸の場合特に、線が付きやすいです。

それは、ラメが金属質だからでしょうか、硬いことが安定感になっていたようです。

その分たたみじわに気を付けねばなりませんが、作業がスムーズであることイコールで綺麗に仕上がるという結果になりますので、非常に有難かったです。

では、逆に作業しにくかった生地です。

それは、王道のセルヴィッチデニムです。

おそらく多くの方は馴染みのあるデニムのイメージから、糸調子をブロードなどと同じように考えて取り掛かってしまいます。

ところが、思い切った調整をしないとなかなか糸調子が合わないもので、数年の年月をかけながら徐々に自分で糸目が美しくなるコツを研究していったほどです。

デニムや帆布は特殊ですので、他の生地でタイトルに<糸調子>と記載のものがコツや工夫が書いてある記事になります。

ということで、糸調子が難しいことで扱いにくい生地となるデニムに対しては十分に身構えて挑んでくださいませ。

もう1つおまけで3つ目の扱いにくい生地を挙げますと、ファンシーツイードです。

これは、大変でした。

裁断した片っ端から糸がほつれてきます。

ファンシーはマルチカラーで、いろんな色の糸がその太さの違いで折り込まれているのですが、結構粗いので生地が緩いのです。

よってカットしたりすることでほつれるリスクが高まります。

さっさと接着芯で固定して作業を進めねばならなく、保管ということはあまり良くないです。

ほつれやすいので縫い代の折り曲げもしにくく、接着芯の力を借りてまとめるということが事前に必須でした。

そして、最後もう1つ作業しにくかった生地はとろみの生地です。

ワンピースやブラウスになるような本来はそんな目的な生地も素敵だと、ハンドメイドバッグの裏地に利用しようと考えたことで入手。

無謀なのかもしれませんが、不可能ではなく一応今まで完成させてきました。

とろみ生地の中にはとても美しいものもあり、その美しさの方を優先したからこそ取り扱ったのでした。

そして、アイロンで折り曲げにくいということを乗り越えて完成へ向かいます。

その難関をどう切り抜けるのか、それでも綺麗に仕上げるためには。。と、工夫を考えていくことが非常に勉強になりましたので、作業しやすい生地だけを入手していたらそういった工夫は考えることもなかったかもしれません。

そして何より、その生地の美しさがやはり一番重視したところですので、わざわざ困難な生地も利用してきたわけです。

あとがき

今後製作していきたい生地のタイプ:大変美しく高級な生地です。

今、少し迷っていることがあります。これだけたくさんの生地を利用させていただいてきましたが、メンズライクも良いと今でも時々思うことがあります。

メンズ/レディースという区分けは今やもう古い考え方、どんな呼び名を使えば良いのだろうかなどと考えながら、とりあえず「メンズライク」と綴っています。

花柄のみではなく抽象柄や幾何柄にも目を向けることでこのテイストのバッグを作りたいと思っております(^-^)。

取っ手の付け根部分は「縁の下の力持ち」のような場所、自然なステッチでありながら返し縫いをした丈夫さでもスタイリッシュなバッグ【1109】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

表地と裏地が類似の綿ツイル生地をバイカラーに仕立てたトートバッグ型を「中」サイズでお作りしました。

こちらは、過去の生地在庫を一掃する「インテリア収納袋」の製作の流れの中の1つになります。

インテリア使いをイメージしていますので、ポケットは無し。

過去のストック生地を無駄なく一層することにポケット無しという条件が非常にマッチしました。

とはいえ、万が一のこと、外出時にもお使いいただけるようにと丈夫なお仕立てをしています。

コンセプトが「インテリア」ということだからといってその手間を惜しむようなことは決してしないというスタンスなのです。

こんなシンプルなバッグのどこに丈夫さの秘密が隠れているのか、取っ手の付け根部分をなじむように重ね縫いすることが隠れた奥ゆかしさ

「インテリア収納袋:中」<サイズ>縦32cmx横28/49cmxマチ20cm。取っ手は幅1.6cmx高さは17cm。

巾着袋をメインに連続製作していますここ最近の中では、トート型は珍しいですが、生地が多く残っていまして、やや大きめを作ることができたのです。

・<表地>コットンナイロンデニム(クリームベージュ)、綿/60%、ナイロン/40%、日本製。

・<裏地>ツイルクロス(ペールグリーン)、綿/100%、日本製。

似た生地なのですが、細かい混率を見ると随分違います。

表地のベージュはナイロンが入り、もう少しきゅっと引き締まっていて、弾力性があります。

このたびは、別で製作しました【1107】で製作のツイルクロスのペールグリーンカラーのみで製作の「大」というビッグサイズの次のサイズの「中」になります。

巻き薔薇もカラー物がいよいよ最終で、イレギュラーに余った3個のオーガンジータイプを1か所にまとめてブーケのように縫い付けしました。

さて、このシンプルな何でもないようなトートバッグなのですが、その丈夫さに対しては誇れるところがあります。

入り口周辺のステッチの重なり:上下に2段に渡って、それぞれ2周ずつの二重縫い。取っ手は上下とも4重縫い。

これが、目に映る範囲のステッチの丈夫さです。

実は、ここでお話することで判明する丈夫さが、更に内部にも隠されているのです。

それは、どのトートバッグでも作業の段階にある、両サイドの地縫いと底の地縫いです。

表地・裏地共に両サイド・底辺の3箇所とも二重ステッチなのです。

表には華やかに登場することはないのですが、しっかりと重みを支えてくれる重要なパートで覆われているのでした。

ここまでして、やっと腑に落ちたお品になります。

おそらく、この「中」というサイズは、1泊程の旅行にもお使いいただけると思います。

随分スタイリッシュに感じるのは、取っ手が1.6cm程度の細めだからです。

取っ手自体も4本ステッチで強固にしてありますのでスタイリッシュながらも丈夫さが実現しています。

あとがき

まだまだこれでもなかなか十分にお伝えできていないのが現状です。

一度手に取ってお見せしたいほどです。

すべての製作品がこうしたお仕立てですので、変な偏りや差を付けた製作はしないようにしています。

デザインが違っても、製作するものすべてを長持ちができるための良質な仕様に統一しているのです(^-^)。

附属品にも著作権や商標権が存在、販売用のハンドメイド材料選びはこのことを意識し、著作者達の権利を決して侵害してはならない【1108】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「共有型のハンドメイドバッグ」という事業名でバッグのノウハウをお伝えする活動をしています。

自ら考案した部分「デザイン・型紙・ノウハウ」に関しては、すべてを共有し自由に使える「著作権フリー」を謳ったものです。

「著作権を行使」することができる自作のデザインを自ら解放して「広める」ことだけを目的として行き着いた考え方です。

とはいえ、製作には「材料」なるものが必要なわけで、「生地」については、著作権の認識はある程度広まってきたのではないかと思います。

実は、「附属品」に関しても生地のプリント柄などと同じように「著作権」があり、場合によっては「商標登録」されている「商標権」を持ったアイテムもあるようです。

実際に、ロゴ入りテープの一部をバッグに縫い付けたくて、その「商業利用の可否」をテープメーカー様にお聞きしたその答えを1件いただいております。

ここで結論を先にお伝えしますと、ロゴ入りテープは「商業利用不可」というお答えでした。

そのテープを装飾的に縫い付け、縫い付けたバッグそのものを販売などする行為が「著作権の侵害」に当たる行為ということになるのです。

それでは、ロゴやアイコンなどのデザイン性を含む「附属品」の著作権侵害をしないための意識をこのたびは説いていきたいと思います。

モチーフたった1個でもそれは誰か「著作者」が考案したデザインであることの認識、「スカル」モチーフは著作権あるデザインであることが多い

こんな感じで巻き板に巻いてあるロゴ入りの布テープ。実際がスカルでしたが、カットしてワンポイント使用は✕。

かなり何年も前になりますが、ボタンなどをワンポイントとして飾っていたことがありますが、そこからメンズテイストへ行きたくてスカルに注目していました。

そうして、こういったテープ状のスカルの部分をカットしてネームみたいに飾る使い方をしたくて、その飾ったお品の商業利用が可能かをメーカー様に直接お問合せしたことがあります。

その附属品を販売のお店は商品をそのままの形で仕入れて販売しているので、間を通り抜けていくだけなので著作権とか商標権が存在していても、そのままの移動ということで、問題がないのです。

よって販売店様ではそういった著作権や商標権の事に関しては意外に関係がない立ち位置でもあることで、詳しい情報をお聞きすることができないことが多いと思います。

問題はそれを利用して製作していく私達なのであり、最終ユーザーの責任が大きいのです。

趣味で自分使いの範囲にとどまるならもちろんOKですが、後にそれを中古品としてメルカリで販売するなどの時、もしくは、事業として新規に新品販売をする場合、店舗でもネットでも同じことで、この附属品が商業利用可能かどうかを製造メーカー様に聞いた上で利用せねば、場合によっては「著作権侵害」になります。

とても面倒でややこしいですが、これが現実です。

販売店様でメーカー様のお名前を教えていただいた直後、実際にメーカー様へ自らお聞きしました。

お問い合わせの答えは、「商業利用不可」ということで回答いただいたのです。

やはりそうだったのです、誰かがデザインしたからこそ魅力的なそのモチーフは、たとえ1つの他愛もないようなアイテムでさえ「著作権行使」をしておられることがほとんどであるという現実。

このたびイラストで掲載しました「星柄」1つでもその特色ある形状によってはあり得ます。

あとがき

ハンドメイドバッグ1つ作る中には複数の著作権、時には商標権が含まれます。

「そんなこと言っていたら何も作れやしないじゃないか」と思われるかもしれません。

実は、それこそが答えなのではないでしょうか。

製作は自らのアウトプットで出来上がるものであるという根本的な所を問うことになるのです。

現在のカラフルな柄であふれたハンドメイドバッグは、みんなが作って販売しているから同じように販売できるという考えではやや表面的。

本来は、著作権侵害をしていないお品物だけが本来ネットにも並ぶべきなのです。

ハンドメイド分野の業界では「認識が甘すぎる」と言われていますが、「意識」と「知識」の問題です。

「疎い」ことは事実上世の中に遅れをとっているのだと恥じるべきであり、「知らなかった」が通用しないと言われています。

ただ、そういった違反行為をあれこれ指摘したいのではないのです。

発信や販売を正しくやっていかねば、「ハンドメイド文化を広めたい」という願望を持つ者としては、正しく広まらないで間違った道への悪いきっかけになってしまうかもしれないからなのです。

気軽に製作はしていない、本気でやっているからこそ今までの事が台無しにならないように気を付けたいということを共有していきたいわけです(^-^)。

カジュアルなペールグリーンと相性の良い「葉っぱ付きの花柄」、ここからの着想で巻き薔薇をブーケのようにまとめバッグに配置した【1107】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去の生地在庫を一掃するという目標で1点ずつ「インテリア収納袋」を製作しています。

主にトートバッグと巾着袋、その後の月日の経過で大きい容量から順に作っていった現在が「小・ミニ」というコンパクトな巾着袋の製作の順番に流れていきました。

その途中で、更に大きな面積の生地ストックも追加参戦したのです。

よって、再び大きな容量のタイプも製作する機会を得たわけなのです。

このたびは、カジュアルな綿のツイル素材をメインに使用したトートバッグを製作しました。

デニムライクで本来カジュアルに大きく寄っていた素材に、「巻き薔薇」をブーケのように配置したバッグがエレガントに寄った様子を楽しんでいただければと思います。

カラー同士が特にリンクしていないのに背景に素敵に映るマルチカラーの巻き薔薇ブーケの融通性、デニムライクな素材が瀟洒なバッグへ

<サイズ>縦36cmx横43/65cmxマチ20cm。サイズがビッグです。1個ずつ巻き薔薇を同色でミシン縫い。

かなり丁寧にお仕立てしました。

巻き薔薇がぽろぽろとほつれてくることを防ぎ、整然としたバッグになりますようにと願いを込めました。

これまでの巻き薔薇飾りは、ある程度表地とのカラーのリンクを考えました。

それは1色だけを散りばめたからです。

このたびの巻き薔薇装飾は、複数のカラーの集まり、つまりマルチカラーなのです。

この3色カラーが集まることでかえってカラーに偏りのない融通性が生まれ、全く関連付かない色の青味グリーンに映える形でうまく合ったと思います。

持ち運びするシーンでは、体との摩擦で巻き薔薇が傷まないようにと表面だけに配置しました。

巻き薔薇を全部使い果たしていますので、3つそろわない箇所は2個使いもあることにお気付きでしょうか。

とても賑やかで、もとの土台の素材のカジュアルさが薄れ、随分エレガント寄りになったと思うのです。

ステッチの丈夫さの効果が表れる場所は取っ手の縫い付け部分、ここを「返し縫いと2段目の追加ステッチ」で強度を高めた

ところで、隠れた丈夫さをご紹介したいと思います。

当初の出来上がりは入り口を2周するという二重ステッチ1段のみでした。

<表地:青味のグリーン>ツイルクロス、綿/100%、日本製。ステッチは二重縫いで丈夫に仕上げています。

ここまでの丈夫さのある生地だとたくさんの物を入れる気持ちになることを想定、ステッチをもう1段増やしたのでした↓。

ステッチの2段目を追加しました。まず二周縫うということで強度を高め、二重ステッチと取っ手の返し縫も同様。

どんな箇所でも、狭い面積より、2段などにして、面積の広い範囲をステッチでカバーすると強固になるという工夫は1つの「メソッド」です。

この写真では、2段目の持ち手の付け根部分は1重ですが、この後の作業で下の段も3重へと更にステッチを加えて終了しました。

あとがき

ブーケ状の巻き薔薇の使いは、大きなポテンシャルが見込めます。

手縫いの設置よりも、薔薇をつぶしてでも縦の真ん中の二重縫いが丈夫です。

「つぶす」などとはいかにも乱暴なイメージですが、長い目で見ての傷みはこの最初の固定にかかっているのです。

ひと手間かけた薔薇の色に馴染む同色を是非選択いただければと思います。

糸のカラーの馴染みはエレガントへ直結するところ、非常に大切にしています。

クラシックなファッションを大きくイメージすると、お洋服においてもバッグなどの小物においても「馴染み」は「瀟洒」を作る大切な1要素のような気がしています(^-^)。

あまりじっくり見ないような内側も素敵にお仕立て、モノトーンのコントラスト効果をマチのラッピングに配した小花柄の巾着袋【1106】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去の生地在庫を一掃する目的で、比較的短い時間で製作可能な「インテリア収納袋」を製作中。

外出用のバッグとの大きな違いは、「ポケットの有無」。

いかにポケット製作に時間を要するのかということを改めて実感します。

在庫一掃の製作では、生地の最大限の面積を利用する目的がありポケットの分の面積までは残っていないのです。

このたびは、そんな背景とも少し違う、製作途中だったマチ付きリュックの内袋用パーツをそのまま使い続行した形です。

製作途中の「半製品」を活かすことでマチにラッピングが必要になった、表地とのコントラスト効果が美しい内部が充実の巾着袋へ

裏地内部に表地のラッピングが映えるコントラスト効果が美しい。特殊なケースだったからこそ得られた風景。

こちらも「インテリア収納袋」の仕様では一貫した裏地付きです。

巾着袋は通常表地と裏地の合体の時に完全に内部に縫い代が隠されますのでマチのラッピングなど本来は必要ないのです。

しかし、この度のケースは途中の半製品を利用したもので、マチの縫い代は表へ飛び出す形にいったんしておいて、裏地の縫い代に挟み込む仕様の裏地の内部に巾着袋を設置するモデルの半製品だったのです。

イメージしにくいとは思いますが、外へ飛び出した形の場合は、内部の巾着袋の外側が黒で内側が小花柄と逆だったのが当初の組み合わせでした。

解体せずにそのまま続行するにはラッピング布を追加したやり方がスムーズだったのでした。

よって、ひっくり返して縫い代を内部に向けながらもラッピングで覆う必要があったのです。

こうしたモノトーンは第3の色は入れないことこそ美しいものです。

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/36cmxマチ15cm。ひもも黒で説得力アップ。
<表地:白x黒小花柄>花柄レーヨンプリント、レーヨン/100%、日本製
<裏地:黒>生地名不明、混率不明(おそらくポリエステル/100%)、原産国不明(おそらく日本製)。

生地も薄手であれば弱いということはなく、薄くても丈夫な生地というものがあるものです。

主に4種、①厚手で丈夫②厚手でゆるい③薄手で繊細④薄手で丈夫など、少なくとも4種の違いがあります。

表地のレーヨン生地も、薄手のとろみのようなイメージですが、実際はイメージよりもしっかりしていました。

そして、がさっとした感じの質感が裏地の黒とと相性が良かったのでした。

その後なのですが、正面の赤丸の中にフラワーアップリケの白黒を縦に2個装飾として追加致しました。

少し柄が単調なので、ワンポイント的に正面にアップリケを付けて視線を集めるのが目的です。

アップリケを正面の真ん中に設置することで、「説得力」のようなものが増します。

その他、ぼやけた曖昧な柄なども、対極のはっきりしたモチーフを飾ることで同じような効果が出ます。

「飾り」なのに「機能」も持ったというところが非常に興味深く面白いところです。

あとがき

ここ近年、モノトーンや白に注目しています。

モノトーンは非常にシンプルなのですがそのような環境の中でいかに別のテイストを製作者が出していくかなどの研究のようなことをさせていただいております。

確かに生地の柄が魅力的であり、カラーが素敵な配色である元の素材にあやかることも悪くはないのですが、そこから製造者が独自に生み出す別のものが入れ込めることが本当の「作る」ということではないかと思うのです(^-^)。

ハイブランド服・洋菓子・料理・ガラス・陶器、衣食住すべてがフランスの文化に根付いた理由、人の一生ではやりきれない継承の重要性【1105】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「フランスのブランド美学:鳥取絹子 著」を拝読。

有名ブランド様の多くがフランス生まれ、芸術・文化はずっと長きにわたって継承されています。

ファッションもいまだに老舗ブランド様の大半がフランス中心のヨーロッパにあるところも大変興味深い点あり、1つのことを成し遂げ継続していくことのヒントがあるのではないかと思うのです。

このたびの本は、フランス生まれの「老舗ブランド」様が集結して紹介された本。

有名どころのお名前の会社様の数々が確認できるところも楽しいです。

人の一生では到底成し遂げられないことを上手に次の長い世代へうまく継承する態勢・考え方をこのたびは綴ってまいりたいと思います。

事業を後世へ引き継ぐ「継承」あってこその「老舗」、人の一生では成し得ないことでも「魂」が受け継がれる

驚いたのは、「住」の章で登場のガラス製品や陶器製品の老舗ブランド様がいかに多いかということでした。

ほとんど存じ上げなかったのですが、世界中には知れ渡ってはいなくても立派な老舗であるメーカー様も多かったことに驚きました。

こうしてこの本を読んでみて、1つ素晴らしい点に気付くでしょう。

1世代だけでは成し得ることが難しいことを、後継者への上手いバトンタッチによってその継続を託すということをされていることです。

その引継ぎのすばらしさも、今でも健在であることの結果です。

会社創業者一族の名声などは二の次で、とにかく事業を末永く継続していくことだけを目標にした、後継者を社員の中から抜擢したブランド様などもありました。

「同族の中にはふさわしいと思える人が見つからなかった」とのことなのです。

シンプルに「継続」ということだけを「魂」の領域までにも及び執念を燃やしながら強く心に思ってきたのだと思いました。

結果そういったジャッジが今の存続を作ったとも言えると思います。

100年以上にもわたり継続していくこということは簡単なことではないのです。

あれもこれも欲を出すのではなく、シンプルに「絶やさない」ということだけをポイントに置いているということが究極です。

こうした伝統のブランド様達が気が遠くなるほどの長い年月をかけて築いてきたものは、たった数年の者が簡単に成し遂げるものでは到底ないわけです。

長い長いこれまでの過去の功労者達の成し遂げた1つ1つの精神や意気込みなどの集まりの総合が「今」であるということでしょう。

一人の一生涯を含む短い年月では到底無し遂げることなどできないことが、後に他の追従を許さない貴重な宝になっているのです。

きっとそうなるための細かい1つ1つのことを日々きちんとこなしてきた結果だと思います。

こういったことから「今」を全力で行動することの大切さを改めて感じ、そのようにしていこうと決意したのでした。

あとがき

当ブログ記事は、当初の2022.09.23の投稿からおよそ2年後の2024.09.28にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し綴り直してまいりました。

特にここ近年人の一生がいかにはかなく短いものであるかを思うことがあります。

一生かかってもできないようなことを挑戦するのが無駄なことなのか、それとも結果にめぐまれなくても次の世代では花咲くかもしれない良ききっかけになった一生であったのかということ。

地道な活動は決して無駄ではないことを証明してくれている老舗の集まりの本だったと思います。

短い時間で成果を上げることが出来ればそれは大変望ましいことではありますが、それを目的にしてしまっては「永続的」という実り方は難しいと思います。

世の中で「楽をして〇〇。。」などの謳い文句が溢れますが、その対極にあることこそが真実なのではないかと自分なりに読み解いています。

無地の前面にワンポイント的なアップリケを配置、花びらとつぼみパーツを縫い代で隠し込んで縫い付ける、独自に考案可能なお花デザイン【1104】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまでハンドメイドバッグ製作をしてまいりました中で、無地のハンドメイドバッグの表面に時々アップリケを縫い付けることがありました。

縫い付けはすべてミシンで行うところが特徴です。

アップリケに関しては独学の我流、縫い代を1cm程度で内側に折ってミシンで縫い付けるという単純な方法です。

短い時間でまるで絵を描いていくようで、その過程に関しても非常に楽しいものです。

このたびは、小花柄でお花モチーフという入れ子式のようなアップリケをやってみました。

型紙用紙の四角パーツを利用して、斜めに削りながらアップリケパーツを考案していった、咲いたお花と咲きかけのお花をそれぞれ表現

咲いたお花デザイン(バッグの前面パーツに設置):1枚1枚パーツの裏側には接着芯が貼ってあります。

本体生地の裏面にはハード薄芯を当てて、生地を傷めないように行います。

この中には、正方形のパーツのサイズ違い・両端のつぼみを模したパーツ・正方形の折り方を変形したパーツなどが含まれます。

そのような姿がこの裏面のステッチに浮き出ているのではないでしょうか。

最初は大きな1枚のハード薄芯を当て、待ち針で隅っこを固定して、ステッチ後、余分を切り落とします。

ところどころの結び目は、1パーツずつミシンの始めと終わりを区切っているということです。

咲きかけのお花デザイン(バッグの後ろ面パーツに設置):後ろ面は、咲きかけの薔薇とつぼみです。
こちらもパーツは小さいですが、表面と同じことをしました。

あとがき

お花を作るためのパッチワークの生地自体がお花柄というところに洒落を利かせてみたのですが。。

こういったものは、デザインが無限です。

自由なので、自分の好きなように考えていけることが無限の可能性を秘めます。

ただ1つ縛りがあるとすれば、縫い代を見せないようにするには、三角形やひし形が難しく、三角形以上の四角形から始まる多角形の長さを変えた変形型が1パーツに自然になるという実体験からの情報があります。

実は、隠れていますが、お花の真ん中は、四角形のパーツが配置、少しだけ見えています。

スタート地点は、お花の真ん中の四角パーツからが毎回です。

パッチワークはどうしても子供っぽくなりがち、これをいかに大人っぽくするかも勝負のしどころ、是非トライしてみてくださいませ。

素材をツヤのあるもので選んだりクールなデザインの幾何柄的パーツを考案したりして、雰囲気を変えていくこともでき、アップリケは独自のアイデアの実現がしやすい装飾だと言えると思います(^-^)。

巾着袋のちょっとした発展、共布ベルトを付けて、お部屋から外使いへショルダーバッグとして完成の巾着型の可能性【1103】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

前回の記事【1102】では、巾着袋をナップサックへと発展させた製作品をご紹介致しました。

このたびは、別のアイテムであるショルダーへと発展させていきます。

生地がたまたま多く残っていたから思いついた案であり、新しく思いつくことを生み出すようないつもと違う「イレギュラーな事態」の重要度を実感しています。

重量が比較的軽い小さめのショルダーバッグであるならば、「タブに通して折り返して固定ステッチ」で金具要らずなベルトの設置の仕方ができる

「ショルダー:小」<サイズ>縦21cmx横19/34cmxマチ15cm。

サイズは、インテリア収納袋の「小」と全く同じなのですが、裏地のめいっぱいの使用でも1cm縦が不足し、それに合わせて表地もカット。

よって通常の「インテリア収納袋:小」のサイズよりも縦は1cmだけ短いです。あまり分からないですが事実はそうです。

このたびは、巻き薔薇を薄いサーモンピンクで縫い付けました。

こうして、ヘキサゴン状(6角形)に巻き薔薇配置しました。

巻き薔薇の配置:本当は両面装飾したいですが、前面のみです。内側は人間の胴体と接触して擦れるからです。
<裏地>生地名不明(ブロード)、綿/100%、ドイツ製。焦げ茶、小花のサーモンピンク色は巻き薔とリンク。

こんな表地と裏地の組み合わせ、ドイツ製はお花柄が非常におしゃれだという特徴があると見ています。

せっかくの可愛らしい小花柄なので、ショルダータブにも使用↓。

少しタブの位置が上の方過ぎましたことが未熟な完成度である点です。

ショルダーは当初こうして結んだのですが、タブのホールが緩く、バッグの中身にお財布などを入れて、ずっしりと重い場合には外れかねません。

そこで、この結ぶ方法はやめてこうしました↓。

まず、タブに通して折り返して、ここを二重ステッチでミシンで留めます。結ぶよりも長さを奪われないのです。

あとがき

サイドのショルダータブは上の方過ぎましたが、使用には差し支えは無いようです。

無計画にトライしてしまったのでこういった細かい位置などがその都度の未熟な完成度ではあったのですが、ここで常に学びを得ていくのです。

結局、複雑な機能が付いているバッグも、ベースは単純な作りから始まって、何かの目的を果たすためにその機能がどうしても必要だったから付けたいということがきっかけで複雑になっているだけ。

そういった意味ある複雑なものは、複雑と言っても腑に落ちる作りなのです。

附属品などの追加的なアイテムはちゃんと理由があって設置していくことが後の完成品のより良きアピールと納得していただける説明ができます。

シンプル過ぎて説明するに至らないというのは、少し間違っていまして、「なぜ」の部分がちゃんとあるものであれば反対に語れることは多くなるはずです(^-^)。

巾着袋作りからたった一歩だけ足を踏み入れてみた、そこには今後の製作の方向を決める「ナップサック」の存在が待っていた【1102】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年では、過去の在庫生地を一掃する目的で比較的短い期間で仕上がる巾着袋を中心に「インテリア収納袋」の連続製作を致しました。

そんな淡々とした製作の中で、生地が多めに残っていたケースがありました。

それが、前回の【1101】でも別の製作品を完成しておりますデニムライクの生地「ツイルクロス」という名前の生地です。

有効に消化したいという気持ちもあり、このたび巾着ひもに江戸打ちひもを使わずに、共布ひもを仕立てナップサックに作り上げていったのでした。

当ブログ記事は、最初の2022.09.22の投稿からおよそ2年後の2024.09.27にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し綴り直しをしています。

実はこの2024年ではナップサック型に特化してハンドメイドバッグを作るようになりまして、まさに当記事のこの1点がきっかけだったと今振り返るとそう思うのです。

単調な作業の中でも特殊なケースの生地の余り方をしていたおかげでナップサックの製作が生まれたのです。

いかに「いつもと違う」という体験が重要な事かを実感しています。

では、そんな重要なきっかけを作ってくれたこのたびの製作品、どうぞご覧くださいませ。

赤の巻き薔薇がデニムライクのツイルクロスにコントラスト、その後ナップサック作りへのきっかけをもたらしたかわいいお花のバッグ

<ナップサック:中>縦32cmx横29/48cmxマチ20cm。表地はツイルクロス、綿/100%、日本製。

申し分のない出来でした、大変作りやすい生地ですが折り目が付きやすいことは長期保管はクセやあたりなどがついて良くないと裏付けることもできます。

<裏地:黒x赤系マルチカラー小花柄>デシンプリント、ポリエステル/100%、日本製。

裏地のメインの赤いお花と表の赤い巻き薔薇がリンク。

こんな風に、綿の表地にポリの裏地をカジュアルに寄せてみた、もしくは、カジュアルな表地をエレガントな感じに寄せていったとも言えるバランスです。

ショルダー部分をご覧いただきますと、調整機能はないです。

ただ、余分な部分を曲げてステッチで固定、底位置にはDカンが付いていますので、もしもどうしても長さ調整をしたい場合には不可能ではないようになっています。

内側に直接縫い付けるよりも、Dカンを利用することで、リフォームがしやすいようにしておきました。

ここへ調整金具の線コキなどは、ショルダーに厚みが増していてできなかったのでやめています。

縦の本体の長さが32cmと短いこともあり、ショルダーの長さは片方で1m程度の型紙で縫い代などを使用していっても十分ではないかと思います。

型紙で116cmくらいにして作ったのですが、どうも長過ぎたようで、曲げた分があまり意味がないものとなり、その点は準備不足でした。

曲げる部分もすっきりと最低限の方が良いです。

長すぎたショルダーの始末:少し野暮ったいですが、長くしたい場合にはここを縫い直して何とかなる可能性。

あとがき

生地在庫の消化と共に、余っている巻き薔薇も並行して消化しています。

この2022年の時にナップサックを製作してみて感じたことを2024年では最大限に活かそうという気持ちを持っています。

随分年月が開いていますが、2023年の1年は製作が止まってしまうほどのいろいろな人生における重要な用事があり、進んでいなかったことをやっと2024年で再始動できているから少しブランクがありますことがこの2年の理由です。

それでも今後は通常運転ができるわけですので有難く2024年後半は製作を続行です。

その2024年の終盤の今思うことというのは、かなりこのナップサック型がクラシックだと感じていることです。

今後このモデルを確立して、高級生地での製作へ発展、そしてもう1つの活動コンテンツ制作ではこのモデルを「共有型」として自由に使えるフリーコンテンツにしていきます。

「こんな簡単な形には著作権などもともと認められないよ」と言われてもかまいません。

それでも「自由なのだ」ということを共有し実感するところに意味があるのです。

結局は、複雑な形状過ぎると混沌としていまうものです。

「粋:いき」を作るのはシンプルで余分をそぎ落とした必要最低限のモデルなのです(^-^)。