49鍵盤用の取っ手付き花柄モノトーンキーボードバッグ、スウェット素材でふんわりと優しくキャンディ型の巾着で内袋を製作【1283】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

【1265】の投稿では、49鍵盤のキーボードケースが完成していました。

49鍵盤用キーボードケース:<サイズ>縦33cmx横97/105cmxマチ10cm。61鍵盤用の寸法不足による。

61鍵盤では横幅が不足で49鍵盤用に対応というものになりました。

横幅が1m強あっても61鍵盤が無理ということが、いかにキーボードが横に長い楽器なのかということも肌感覚で知ることができました。

ストック生地の使用であり、仕方がなかったという経緯がありますが、初めて製作する時は慎重に少しゆとりを持った寸法で製作する方が良さそうです。

そして、その後【1277】投稿をもって、61鍵盤用のキーボード自体やその他の附属品すべての内袋を完成したところまでがここまでの道筋。

このたびは、最初に完成していた49鍵盤用にも内袋を作ることを決断、素材のふんわり感を活かしたスウェット生地を使わせていただいたのです。

ふんわり素材であるスウェット生地の利用は、楽器をプロテクトするには向いている、更に仏頂面な黒無地の左右におしゃれ度を高めた切替配色

49鍵盤キーボードケースの内袋:<サイズ>縦33cmx横88cmxマチ無し。これが内袋の表面の姿です。

両端巾着デザインがキーボードをスライドさせて入れる際の選択の自由度を高め、持ち運び時の左右の重さのバランスを均一にする効果があります。

実は、この切替の両端の花柄は、本体のキーボードケースの表地と同じ、余ったはぎれを有効活用したものです。

そして、この花柄生地に5cmのダイヤキルトをかけて真っ二つにカットして両端に設置したのです。

巾着ひもも同じ花柄生地で、柄を部分的にまとめることができました。

<外面>スウェット、綿/100%、日本製。<内側>エステルソフトサテン、ポリエステル/100%、日本製。

内部カラーが際立ちますのも、裏地に素敵なワイン色のサテンを配しましたからです。

こちらもストック生地からのチョイス。

中に何も入れていないとここまでキュッと絞られます。キーボード入りでは形が広がります。

キャンディ型は愛嬌がありますし、生地を切り替えると、おしゃれ度が高まります。

あとがき

61鍵盤用の内袋を作った後で、もう一度今度は49鍵盤用の内袋も製作したことで、更に違ったスタイルの内袋が完成しました。

作り手本人の性格でしょう、同じことを、全く同じで繰り返すことをどこかで好まないところがあります。

均一的に同じ事を繰り返すことには長けていなくても、次々に新しい何かを発見しながら少しずつ違うバッグを作っていくというスタイルもあっても良いのではないかと(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

身近な小さな事柄から大きな事件までにも及び「交渉」は解決への大きな一歩、そこには「損」の許容と貫き通したい「得」が入り混じる【1282】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「どんな相手も納得させるデキる人の切り返し術 ~難しい局面でも優位に立てる勝利法則~ :弁護士 石丸幸人 著」という本をを拝読。

著者である弁護士様自らが返済関係の業務に当たられてきた経験の中で磨かれた技(わざ)が詰め込まれます。

その技というのは、「交渉」における優位性を勝ち取るためのもの。

意外と身の回りの事柄は、「契約」や「交渉」を経て現在にたどり着き落ち着いていることが多いものです。

その豊富さからは、「交渉」ノウハウは非常に大切なのではないかと思いました。

道具/ツールというような物体ではない「観念」であるからこそより貴重であり、人間らしいワザなのではないかと考えます。

日常に多数存在する人間関係には交渉的な要素が多く含まれる、ビジネス・人間関係などのコミュニケーションに役立てたい「交渉術」

小さなことでも大きなことでも友人関係にさえ役に立つ部分がありました。

よろしければ、ご一読を。

ドラマで出てくるような緊張感ある場面も出てきますが、著者の弁護士様は私達が考えると難しそうな金融業者の取り立ての方との折衷の経験も数多くあり、そこも究極です。

この本を読み終わって考えたことをここから綴ります↓。

個々の場面でのその時の切り返し術は大変有難いものですが、こういった技術は結局は、より良き人間関係や人とのコミュニケーションを円滑にしてくれるものだと思います。

契約や交渉は一人のことではなく、必ず相手・相手方と言った風に双方が関係する事柄です。

自らの本来のあるべき立場からは明らかに当方の正しさが100%だと思ってはいても、相手があることで「妥協」や「譲歩がどうしても出てきてしまいます。

確かに妥協することは悔しいですが、解決を一番に考えた時には、100%の中で妥協することが自らの心情で許容できる部分と、決してできない最後まで貫き通したい部分を分けることも必要です。

相手にそのような背景を知らせる必要はありません。

「ここを妥協するから代わりに〇〇してくれますか」という方向へ持っていくと、1つ「得」をとることができませんか。

諺(ことわざ)の「損をして得を取れ」がありますが、この言葉そのままにドラマチックには行かないことも現実にはあります。

それでも、自分が妥協する点に関しては、必ず相手からも妥協をしていただく点を引き出し解決への一歩へいざなうということです。

究極、別の部分同士の交換になっても、一方に偏った損得が解消できていれば有りなのでは。。

あとがき

最後にそもそもこういった視点も必要だと思うというお話を↓。。

人は固定観念や縛りや括りに惑わされがちだと思います。

その交渉以前に、「そもそもその交渉自体をするべきなのか」ここも大切だと。

交渉の中では、ある程度決まってきてしまうことや、どうしても「譲歩」が出てしまします。

よって、「話し合い」という点においては、もっと俯瞰的に見ると、交渉する土俵自体が不利になる場合は、交渉自体しないことも選択肢には有ります。

特に、相手から持ち掛けられた場合はそうです。

それも、1つの「技:わざ」だと思います(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

「しがらみ」「固定観念」は、状況変化の局面の「潮時の見極め」を逃してしまうかもしれない、常日頃の「フラットな見方」「自由度」の大切さ【1281】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「失敗は成功のもと」という格言がありますが、まさにその言葉通りのストーリーが詰まった本を拝読。

「世界「失敗」製品図鑑:荒木博行 著」です。

多くの方が懐かしむ、「そういえば、あんな商品あったよね」の過去の打ち切りと共に忘れられていった企画もの。

長いスパンの中で、過去を振り返ると失敗であったと見る見方がされています。

何年がかりで判明した結果であることもあり、当初は成功と思われた商品も、その後の早期の衰退によって結果失敗であったと顧みる分析の仕方もありました。

どれも大手メーカー様のケースです。

大手様は大量に行き渡ることを実現したレバレッジ効果こそが売上の増大であり、収益であり成功。

それを企画段階から予測、爆発的に広がるお品になるよう狙っていく難しさを知りました。

こうした大手様のケースから、小さな事業者も学べることがあるのでしょうか。

大いにあると思います。

見逃しがちな潮時は、「固定観念」「慢心」「思い込み」などによる客観性の欠如が原因、外から自社を見た目線も持っていたい

失敗例の中で特に印象的なのは、大手様である存在感によりすでに名声があるため、他社では失敗しているにもかかわらず、自社では上手くいくと信じてしまう点でした。

そこをいかにフラットにゼロベースで考えられるかも重要ですが、なかなか名声ある大手企業では苦手な事なのかもしれません。

常に謙虚に、そして、事前の反対や反論の声にも耳を傾ける柔軟な姿勢も大切であり、それを無視し、聞き入れなかった結果の失敗はどこにでも起こりうることだと思いました。

そして、スタートしても、早いうちに潮時を感じ取るその素直さと言いますかそうした気持ちも大切なのだと思いました。

せっかくここまで来たのだからとどうしても何とかしたいと思ってしまい、悪化した状態を継続してしまうことも多かったよう。

「引くに引けない」という言葉があるように、実際に歯車を回し始めてしまうと簡単にストップできないのです。

そういった点で規模が大きい事業はリスクがあると思いますが、成功すればリターンは莫大ということです。

小回りが利くような小規模では、急旋回を切ることも可能であることをここから読み取ると良いと思います。

それが得策かもしれないのに、規模が大きいゆえに引くわけにはいかない辛さがあるわけです。

とにかく、日々の失敗事項こそ貴重であり、考え方によっては「資産」なのです。

あとがき

結局は、実直な気持ちの大切さがあるとも言えます。

引っかかりがあり納得していないのに続けていく必要が本当にあるのだろうかと、早期に決断することも1つの策。

しがらみや縛りでジャッジが遅れるもしくはできない環境こそ「リスク」と考えねばなりません、小規模事業では本来思い切っての決断こそ強味なのです。

変化の多いこの先の世の中で、その時々のタイムリーな判断というのは本当に重要です。

変な固定観念やしがらみこそ天敵なのです。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

助け船だと信じたコンタクトの結果は冷酷、反面教師になった無責任なブログ記事との出会いが、困った人に寄り添う戒めになった【1280】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

私も含めまして、日々動画やブログでは言葉や写真で何らかの表現をして発信をしています。

誰にでも平等に認められた「表現の自由」ではあるのですが、その自由にもやはり「偽り」ということはあってはならないと思っています。

なぜなら、嘘や偽りの世界は人を戸惑わせ混乱させるものであり、それがまかり通ってしまったら大変です。

本当のことを歪めてしまう恐ろしさはこの世で一番にあってはならないことだと考えます。

「真実」というものがこの世に存在している以上、必ず真実こそが勝利するはずなのです。

このたびは、過去のどなたかが書いたブログの内容と実際のギャップを実際に拝見したエピソードを2つご紹介、「発信する者の責任」ということを考えていきたいと思います。

エピソード①:ロゴの会社の紹介での質問に対する心無い回答

2017年のことですが、ハンドメイドバッグに縫い付けるブランドネームを作るにあたって商標権を申請したことがありました。

この最初の時点で、トレードマークであるロゴを決める時に、ロゴの会社を探していました。

そんな中で海外のロゴメーカー様へ行き着きます。

きっかけはそのロゴメーカー様を紹介するブログにネット検索で出会ったからです。

そして、そのブログ内の「お問合せ」からご質問させていただきました。

海外のメーカー様であることもありよく分からないことがあったからです。

紹介しているくらいなので利用されたことがあるか、何か情報を知っておられるだろうという予測からです。

そうしてご質問したことへの答えは、とても冷ややかなものでした。

「何故そのようなことを聞いてくるのだ」というニュアンスの内容で当方が悪いかのような感じだったのです。

そのブロガー様はおそらく何かメリットがあってその紹介記事を書いておられたかもしれません。

予想されるのは「アフィリエイト」です。

しかしながら、アフィリエイトもしっかりとご紹介してのミッションの報酬だと思いますので、そういった問い合わせにはちゃんと回答していただかないといけないのでは。。

よく分からないのならば、そのように答えていただければよいだけなのに、その答えは驚くほどの心無い姿勢や言葉だったのです。

このことから、ブログ内のどこかの箇所をクリックすると報酬がそのブロガーに入るという儲け目的のみであることがうかがえました。

この時、困って問い合わせた者としては完全な「裏切り」を感じたのは確かです。

エピソード②:ブログで「思い出のお品をよみがえらせる」との謳い文句が実際は真逆であった

長年使用したある持ち物が限界を迎えていました。

確かに年数は経過していまして買い替え時ではあったかもしれませんが、同じお品を入手することがもうできないのです。

そうして、修理してもらえるところを探していてネットをググっていましたところ、あるお店にたどり着きます。

店主様自らがブログを書かれていて、そのタイトルは大変心強いものでした。

「あなたのその思い出のお品をきっとよみがえらせてみせます」というような内容。

その時、「助けてもらえるかもしれない」と心強く思い、すぐにそのお店に連絡をとりお品を持っていきます。

そうしましたところ、ものの1分以内で一言、「すでに死んでいます」という言葉がかえって来たのです。

ブログの内容とは真逆でした。

結局はそのブログの言葉に引き付けられて、そして、その後裏切られたのでした。

結果的にはお品物自体はもう限界だったので、手の施しようがなかったかもしれません。

しかし、ブログに謳った文句と真逆の言葉をほんの短い時間で心無い言葉を使って言ってしまうその姿勢は、集客の為だけのブログだと言わざるを得ません。

実際、そのお店に二度と足を運ぶこともご縁もありませんでした。

それでもお客様が次々と訪れるその姿が不思議でなりませんでした。

こうした細かな亀裂は、繁盛している中の目立たない闇の部分に隠れ目立ちません。

しかし、長い目で見て事業の存続に影響していくには違いないであろうと、自分をかえって戒めたのでした。

あとがき

2つのエピソードからは、その時だけの集客目的での誇張表現は、実際がその表現に伴わない態度や姿勢である場合、長い目で見たら反対の結果を生むのではないかということを思わずにはいられませんでした。

一度は訪れてくれたお客様の信用を失うことは、長い目で見てたくさんのお客様を失ってしまうのではないかと思うのです。

その場の利益重視で行った180度というほどにも違う実際の態度が、「つけ」として積み上げられていくのではないでしょうか。

最も大切な目に見えにくいもの、「信用」や「信頼」を決して軽視ししてはならないとこれらの事件を反面教師にしたのでした。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ナップサックの口の閉まり方の要はここではないだろうか、巾着ひもホールタブを本体生地とは違う柔らかい融通の利く別生地で設置の成功【1279】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

裁断の生地の残布を集め、パッチワークに仕立て広い面積のシートを作ることで、容量あるバッグを作ることができます。

このたびは、縦12.5cmx横17.5cmの1パーツを片面7枚、両面で14枚を使用したパッチワークシートで作ったセルヴィッチデニム製のナップサック(中くらいのサイズ)をご紹介したいと思います。

ポイントは、本体がデニムという究極の硬さでも、ちゃんと絞れる「巾着ひもホールタブ」の生地の正しい選択です。

デニムは本体のみに使用、別布で巾着紐ホールタブを作ることでデニム/ブロードコンビの口がちゃんと閉まるナップサックへ

裏地:カーキベージュベースの薔薇柄のブロード生地。表地のカーキ茶のセルヴィッチデニムと相性が良いです。

薔薇柄は、綿/100%、日本製になります。

薔薇柄は、アメリカ製が多いと今まで感じてきましたので、日本製でこのクラシックなバラ柄がレア。

こういったデフォルメ感の少ない実写的なバラ柄がクラシックで大人っぽい雰囲気になります。

巾着の口の閉まり具合:デニム生地をそのまま巾着ホールに作るよりも入り口がしっかり閉じられています。

一見うまく閉まっていますが、実のところ、タブの位置が悪く8個しか付けておりません。

その後の徹底的な見直しにより、タブは10個、巾着紐の両サイドには前後共ハギ目に近い位置で設置すると徹底することにしていきました。

リュックの巾着紐は、また別の茶色の生地です:麻混無地、麻/55%、ポリエステル/45%、日本製。

パッチワークの横段のハギ目の位置もぴったりと合ってすっきりとしています。

余計な飾りは決して付けません。

巾着ホールタブ:7.5cmx7.5cmの正方形の型紙から、接着芯を貼り、真ん中に向かい三つ折り観音開きで製作。

タブの型紙は、その後の見直しで、縦10cmx横7.5cmへ修正、もっと融通が利くようになります。

口の閉まり具合:もし、本体で折り曲げてホールを作っていたらここまでキュッとは閉まりません。

当然ながら、動きの多い箇所になるのがこのタブですので、ブロード生地という程好い丈夫さと柔らかさのバランスもポイントでした。

ブロードは薄手の中では多少丈夫でごわつきも感じます。

さらに、接着芯も貼り、外枠と内枠両方をステッチした入念な作りのタブですので、デニム以外の素材であればこのタブには表地より薄手にバランスをとると良いでしょう。

あとがき

セルヴィッチデニムの迫力は絶大です。

どれも平等に製作していても、ニーズとしては、バッグのイメージからはまだまだデニム・帆布のフィードバックが多いです。

ただ、このこともお伝えしたいのですが、「長持ち」を様々な切り口から見ますと、デニムや帆布は「擦れ」による傷みが起きてくるものです。

そうすると、最終的にナイロンやポリエステルであっても使用感の比較では良きレベル。

服地に使われているような生地もバッグに引用し、受け入れてもらえることがこの先の願望としてあります(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

「完全オリジナル」というのはどのような状態を指すのだろうか、「レジ袋」のデザインが芸術級だと感じた者が考案者を探した【1278】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

よく、「これ、うちのオリジナルなんですよ」という会話が聞かれますが、実際の「完全オリジナル」という言葉をこのたび掘り下げてみました。

「オリジナル」という言葉は「よくあるデザイン」よりも特異性が感じられる魅力的な言葉です。

このたび、有料化になった「レジ袋」の元のデザインについて見てみたいと思います。

当たり前に使わせていただいていた(しかも無料で)アイテムが、実は芸術的なモデルではなかったかと思った瞬間がありまして、少しその起源をたどってみたのです。

レジ袋は身近なアイテム、しかしあの袋自体もある会社が最初に考案した芸術的な著作者が存在するデザインなのではないかと思う

かつて「八百屋」様でのお買い物はかごを持っていきました。昭和のどこかの時点でレジ袋が主流に。。

こういったプラスチック系の素材の袋というのは、工業製品の代表的な姿、間違いなく戦後ですし、それほど昔でもない昭和のどこかで生み出されたものです。

「レジ袋 起源」でググると、ちゃんと最初にレジ袋を製造したメーカー様のお名前が「ウィキ」などで登場。

ということは、間違いなく著作権はこのレジ袋のデザインに存在するのでは。。

あの「レジ袋」も実は立派な「デザイン」なのです。

情報によりますと、「果物の梨を入れたところからのスタートだった」とのこと。

実際にそのメーカー様がこのデザインの著作権を主張され、特許庁に商標権も申請してあるものかどうかまでは分かりませんでした。

しかし、このデザインが発明品に相当するような画期的なお品であることは、レジ袋のこれまでの広がりと歴史から見れば誰もが認めることではないでしょうか。

レジ袋有料化が迫る2020年7月の直前に生地を使って自作してみました。

その時に、実際のスーパーのレジ袋を生地に当てて写し取って型紙を作りましたので、私が考えたデザインではありません。

このレジ袋の構造はかなり物理的な特質を活かしたなかなか複雑な構造だと思っています。

私が一から自分の頭の中で、このビニール袋と同じデザインが浮かぶかというと、全く「ノー」です。

その写し取りの証拠から、作ったハンドメイドのレジ袋は完全オリジナルではないと導けます。

ということで、完全オリジナルということはそういうものなのです。

レジ袋は確かに身近なものであったのですが、実はなかなか簡単に考え付くデザインではない芸術品級のデザインなのだから、最初のメーカー様の完全オリジナル品なのだという認識を私は持ちます。

お品が完全オリジナルになるには、誰かが真似しても、模倣品であると証明できるほどの特異なデザインでないと認められないことがほとんど。

そうすると、よくあるようなデザインでは、著作者側でさえも、完全オリジナルであるとの主張は最終的には難しく、認められないことが大半の現状のようなのです。

完全オリジナル作品というのがいかに難しく、芸術的要素を持った「バッグ」というアイテムの商業への適用の難しさがあるのでは。。

ハンドメイドで製作する「芸術品」と「売れるための商品」、一度考えてみて下さいませ。

あとがき

ビニール袋のデザインについて、もう少し。。

ビニール袋からは写しとったけど、サイズを変えたり、真ん中の結びひもを取っ払ったデザインだと独自のデザインになるのではないか。。ということについて。

それは、あくまで「アレンジ」に過ぎません。

元の構造そのものの、マチを内側に折り曲げて、たたんでいる時はコンパクトなのに、中に物を入れると広がるような構造というところにこそ、このレジ袋の特性があります。

あとは、取っ手が本体と一繋ぎになっている点も、他のバッグとの差別化がある点で、この発想が他に何かにあったかというと、これが最初なのでしょう。

果物を入れるために一繋ぎで取っ手もあることの便利さと製造工程の無駄の無さを工夫した最初のメーカー様にそのアイデアの源があったと考えます。

もしかして、特にそのような著作物としての拘りなど、発案者様も気にされていないのかもしれません。

ただ、そうであったとしても、すでにあるそのモデルにヒントを得る・ましてや写し取るなどをした者(私)は、過去に誰かが発案した有難い形があったことで今このアイデアを思いつくことができたことに対して、「感謝」を忘れないことです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ずっしりと重いアダプターは音が出るための重要パーツ、大切に収納するための巾着袋を「ダイヤキルト」をかけたクッション性で守る【1277】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

デニム生地をパッチワークに仕立て、メインバッグを薔薇柄の裏地付きで完成した更なる内側に、キーボード・楽譜立てのそれぞれのケースを茶色の生地で統一して「内袋」として作るという追加製作をしています。

メインバッグの中に細かにそれぞれの内袋に入れられた構造です。

このたびがこのシリーズの最後となりますが、最後にこちらも同じ茶色の生地でそろえ、「アダプターケース」を巾着袋型で製作しました。

小さい附属品でありますので、できるだけぴったりに、そして袋からこぼれないようになどを考慮。

ポイントとしましては、他の内袋と同じように薔薇柄の巾着ひもをコントラストの効いたアクセントとして配し、同じキーボード関係のパーツなのだと示すことです。

内側の裏地部分は4cmダイヤキルトでクッション効果、外側の表地部分は他の内袋と同じように歩調を合わせた向きの選択をしたアダプター用巾着袋

同じ生地で同じ使い方をすると、足並みが揃いその整った美しさが生まれます。

このたび製作のアダプター入れも、他の内袋と同じ生地で裏地付き巾着袋にしました。

ただ、アダプターは重みがあり落としたくないので、プロテクト性が生まれるよう、更に裏地をダイヤキルトにしました。

4cmダイヤキルト:程よい細かさは4cmの作業しやすさ。写真ではひっくり返していますがこちらは裏地です。
巾着紐の元の生地:クラシックなバラ柄。最初はこれを裏地にと思いましたが、面積が不足により共通のひもに。
キーボードのアダプター:裏地のキルトに敷いた「ソフト厚芯」とキルトでプロテクト効果を発揮。
完成:マチ10cmの小ぶり。ランチボックスなどよりは小さなものです。見た目だけでも厚みを感じます。
実際に入れる場所は、キーボードの横の隙間が安定的で分かりやすい場所です。

端っこに出来上がった小さめのアダプターケースの巾着袋を入れるわけですが、縦向きに花柄のショルダーを使って持った時にすき間からこぼれる恐れがあります。

それをこぼれにくいように工夫したのが「特殊マチ」です。

キーボード本体をできるだけちょうどに入るよう、てっぺんの隙間を垂直方向につまんで丈夫にステッチした構造です。

「特殊マチ」を作ったキーボードバッグ:両端の隙間が埋められました。キーボード本体はちゃんと入ります。
縦持ち用ショルダーが付いた方のサイド:こんな風に底のマチの7割くらいの分量を折り、ステッチ。

力がかかる場所なので、返し縫いで丈夫く縫い付け、見映えとしては悪くありません。

サイドから見た様子。こぼれやすさをガードしてくれるような役割が生まれたと思います。
縦持ちした時には底になる側がこちら。バックルの横の隙間がっかなり埋まりました。マチは受け皿的役割にも。

あとがき

今まで作ってきた巾着袋をただ作っただけだったのですが、これを内袋としてキーボードバッグに入れていくことで、全体の中での内袋の存在と役割を大きく感じました。

全てのパーツが内袋に守られて非常に安心しました。

デニムのパッチワークのメインバッグ自体が出来上がった時に直接キーボードを入れてみた時の心地悪さは大きく解消。

その他、自分用に作ったことでこんなことも分かりました↓。

自分の為であると一気に細かいこだわりは無くなり、例えば、この度のような茶色とピンクをコンビにする組み合わせなどは普通なら決してしない妥協の組み合わせ。

自分の為に作るのと他人のために作ることとの妥協の違いは、ピクチャレスクとしてはこんな違いがあるのだと分かったという点では意味がありました。

「人のために製作するからこそ、とことん拘れる」というのが出した答えです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

長い長い生物と地球の歴史を俯瞰、一瞬の光の矢のような今目の前のタスクや出来事に対し、100%の姿勢で丁寧に対応していくことの大切さを思う【1276】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「人生は長い」という言葉がありますが、長い長い地球の歴史から見れば、私達の人生などほんの一瞬の光の矢のようだと思えます。

もともと長い間恐竜や鉱物に興味があったことで、昔の地球の状態などには関心がありました。

このたび「生命の大進化 40億年史 古生代編:土屋健 著」が新聞で紹介されているのをきっかけに拝読。

この「古生代」という時代は、最初の生物を知ることができ、恐竜のような風貌の生物がいよいよが誕生し始めているところで一区切りされていてこの1冊が終わっています。

次の恐竜全盛期を含む「中生代」へ、更には人間が誕生する「新生代」へと全3冊が繋がっていくのです。

主に「古生代」は水の中で暮らした生物ばかり。

まだ空気中の酸素の濃度が高くなかったという自然環境もあったことで、水の中からのスタートが生物の進化の始まりの時点だと言えます。

ところで、この古生代というのは、過去の生物の中では、恐竜より古い所がまた更なる謎も多くミステリアスであるわけですが、細かな「〇〇紀」という期間がたくさん分かれていて、区切り目が豊富でした。

もし、好きなように時代にワープできるのならば、是非生物の誕生の周辺のこの時代に行ってみたいと思うことがあり、どうも「海」に惹かれるのです。

昔の地球を知る意味はここだと思う、恵まれた現在であるがゆえ忘れている過去や未来ばかりに逃避し「今」を懸命に生きること忘れていることの見直し

古生代のある時代に、現在に発見される骨や甲羅のような硬い出土パーツからの想像で、「こんなような形の生き物がいました」とされるその様相、姿が非常にユニークで興味はそんなところからが入り口になることが多いです。

「古生代」では、硬い骨のような物質でできた生物が多くいたことが予想として出てきました。

その硬い骨のような物質というのは、水の中の成分によって形作られたものであり、濃度が濃かったある時代からそのような生命体にまでなったのだという点です。

海水もどんどん年月を経てその性質が変化していきますので、それに伴いそこに住む生き物も様相が変化していったらしいのです。

そう考えると、いかに、地球の自然の姿が生物に影響を及ぼしているかが分かります。

自然の恵みや自然のある姿が生物を進化させていったということなのです。

本にも書かれていますが、現在掘り出されて発見される化石などから過去の生物を予想することは、後に正しくないと覆される場合もあるようなのです。

それは仕方がないことで、仮説や想像でしか、実際に遥か先である今掘り出される化石などの現物的証拠からは本当のことの解明が難しいからです。

さて、こうして現存のかけらを寄せ集め、想像し、はるか昔を予測していく研究が常に行われているわけですが、こうした研究の意味はどんなところにあるのかを考えてみました。

現在の地球の生態系と人間が暮らす今が、生物の歴史から見ればほんの一コマであること。

しかし、この1コマかもしれない今こそが奇跡とも呼べるような貴重な時間なのであるということです。

それを考えると、この今を過ごすことができている私達は「感謝」という言葉を思わずにはいられません。

そして、この先の地球の行く末です。

過去が様々な自然の変化があったことで生物がそれに翻弄され影響されていったことから、今後の地球や私達生物がうまく過ごしていけるためには。。

を考えるヒントになりはしないか。。

そんなことを考えました。

人間は、地球ではその存在感や力が大きいですが、その他の一生懸命ひたむきに生きている生き物たち、動物達のことを思いやること。

権力を利用して弱い生物をいじめることなど到底あり得ないことだという考え方。

ますますそういった今を見直すきっかけになりました。

あとがき

うさぎが好きなのですが、ここ最近ネコ・犬・鳥・カエルに及ぶまで、そのかわいらしさに注目しています。

人間の暮らしの1世帯の中に種を越えた兄弟が存在し、それぞれ「思いやり」や「手助け」の場面を見るたびに感動しています。

そして、こう思うのです。

「なんて人間は自分勝手で正直ではない生き物なのだ」と。

動物達は、皆心がまっすぐ、シンプルで、ご飯が大好きで、寝ることも遊ぶことにも全力です。

そのミニマムな欲求に対して非常に感動しています。

もしかして、動物達から学ぶことこそ、今現在のエゴに溢れた我々人間達に必要な事なのかもしれません。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

キーボードの楽譜立てを大切に守りたい、二重仕立ての両端巾着デザインの専用ケース製作はキーボード本体と同じキャンディ型【1275】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近、キーボードバッグ・キーボード自体の内袋の2つを連続製作してきました。

このたびは更に続きになりまして、キーボードの附属品である「楽譜立て」のケース製作です。

こちらもキーボード自体を覆う内袋(【1273】の投稿でお伝えしました)と同じ形のキャンディ型で製作しました。

巾着袋のひもが両サイドに付いた構造で、やや特殊ですが、左右のバランスが均等なので、メインのキーボードバッグに入れると安定するのです。

隙間も少しありましたので、その部分を利用して、楽譜立ても一緒に入れます。

そのままだとぶつかったりする傷みが心配、内袋はより良きプロテクターとなってくれると思います。

両端が巾着ひもになっているキャンディ型の「キーボード楽譜ケース」、コントラストが効いた薔薇柄の巾着ひもの存在が見た目を整える

この中にプラスチック製の黒の楽譜立てがすでに入っています。

残りの生地を使った製作ですので、本当はこのようなエコロジーな茶色にピンクはどうなのかと引っ掛かるところですが、柄の中に同じ茶色が入っていたことで使用することに決めたのでした。

もし、新しく購入するのであればこのピンクは選ばないと思うので、これもこの時の事情がもたらしたコンビでした。

楽譜立てケースなどはたやすく見つかるものではない特殊なアイテム。

こういった「特殊なケース」にはハンドメイドの隙間ニーズのチャンスを見ます。

左右共に巾着ひもがあっても、片方だけの開け閉め。両端使用はあくまで収納のバランが一番の理由ですので。

昔からある巾着袋を違った切り口から解釈した姿がこういったものです。

収納は天地向きだけではなかった、左右を軸とした入れ方もあるのだということです。

当たり前によく見るデザインも本当はその姿だけではなく進化できる可能性を持っているのかもしれません。

他のデザインでも、こういった見方をしてみると、新しいアイデアや発見が生まれるかもしれません。

結構ぴったりに出来上がりました。余裕あり過ぎるのも野暮ったいので、ケースというのはジャストサイズが◎。

あとがき

共布紐に部分的に使用したピンクのバラ柄の生地。

クラッシックなバラ柄で、この続きの製作でアダプター(コンセント)を入れる袋の裏地にも使います。

では、引き続き、すべての附属品のケースが出来上がる次回をお楽しみにどうぞ(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

クローゼットを持たないあなたへ、「衣装生地コーナー」のシフォン生地を購入し三つ折りするだけで完成の素敵なインテリアクロス【1274】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

私のお部屋にはクローゼットがありません。

お洋服は、リビングに150cmのハンガーラックを設置して、オールシーズンの絞り込んだミニマムなお出かけ着をかけています。

伸びるニット類は昔懐かしい木製箪笥へ。

ハンガーラックであっても、クローゼット内のポールであったとしても、年月の経過とともにほこりも出ます。

洋服の肩などは特にほこりがたまりやすいので、肩幅分を完全に覆うようなカバーを考案。

既製品のファスナーなどが付いた立体型は、最初は新鮮ですが、結局はほこりがたまり、ネタ付きの原因になりますし、見た目がやや生活感に溢れてしまいます。

単純な1枚のシートに出来上がるだけですが、そのすっきり感と存在感のバランスはどこから生まれているものなのかを是非感じ取ってみてくださいませ。

衣装用素材のコーナーで見つかったたくさんの種類の違う花柄から選んだ薔薇柄のシフォン生地、軽くておしゃれ度が高いインテリアに向いたカバーになる

110cm幅で1.5mを購入したシフォン生地:薄手なのですが、ハリコシがある丈夫さもある生地。

写真では映りがカーキベージュですが、実際は薄いオレンジベースのカラーです。

光の具合でこうして違う色に映るのでして、これも透けた素材の特徴かもしれません。

活動的な季節には、よくお出かけするかもしれないということで、扱いやすいシフォン生地が非常に融通性があると実感することでしょう。

幅は110cmの日本製によくあるものですので、変えられませんので、縦でハンガーの150cm分ちょうどをそのまま購入。

そして、すべての4辺をアイロンで7mmずつくらいで三つ折りして、ステッチを一気にぐるり1周しました。

そうして、端が美しく始末されたただの布の粋を越えた素敵なインテリアカバーの完成です。

こういった古典的なバラ柄が一番好きです。小花やデイジーなど花柄の種類も豊富。「大塚屋」様にて購入。

よくこうした生地でポーチなどが作られていますが、むしろ、こうして柄がめいっぱい広がったカバーは柄がはっきりとたくさん出て豪華です。

こんなちょっとした20分程度の三つ折り作業だけで、ここまでのものが出来上がるなんて、素敵なことではありませんか。

生地代としては、@¥1,530/mx1.5m=¥2,295となかなかの高級品ではありますが、このような既製品はネットを探してみ見つかりません。

ネットに入れて丸洗いできますし皺も寄りにくく、コスパの面では一生物で大丈夫なのではないでしょうか。

実は、5年くらい前に購入の同じ生地の柄違いを110cm幅と同じ1.1mで購入してセーター収納の風呂敷に使っています↓。

5年程前に購入の同素材の色違い:こちらも薔薇柄ですが、柄が大柄です。こちらはこちらで、美しいです。

1.1mで縫い代を少し取られても、1m強の1辺の長さがあるスカーフはレアです。

こうして風呂敷包みのようにお洋服のニットなどの収納にふんわりとゆったりと使用もお勧め。

こうして包んであるまま置いているだけでインテリアが美しくなります。

暑い季節には使わない、お洗濯済みの手袋・マフラーなどもこの中に入っています。

あとがき

ネットで既製品を見ると、インテリア分野ではまだまだバラエティーに富んでいるとは感じないアイテムもたくさんあります。

まだ私は試していませんが、ミシンで三つ折りさえできれば、これを「ラックカバー」として商業利用できないですかね♪。

この柄が著作権の商業利用がが可能であればニーズはきっとあるのではないかと思うのです(^-^)。

書き手:ピクチャレスク