年代物のワンピースが好きな方への応援、3つの長さのインナーキャミを持ち合わせれば裏無しでも大丈夫【1341】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着ワンピースを集めてきました。

それほど多くもないお出かけ着のワードローブの中の古着ワンピースは6点。

すべてロング丈のものです。

購入時には、「オーダーメイド」「注文服」「手編み」「手作り」「ハンドメイド」「昭和レトロ」などをキーワードに、ネットでくまなく古き良き味わいのワンピースを「数あるワンピースの中から購入し過ぎないように厳選します。

ワンピースは上下セットや組み合わせが必要ない分探すのが非常に易しいのです。

あとは小物使いでコーデが完成していくので、根本にこだわる部分さえ決まっていればワンピースは探しやすいアイテム。

拘りの中心に「ロング丈」がありますが、一言ロングと言ってもその差はあります。

「ひざ下からくるぶしまで」が大まかなロングの領域と決めています。

ワンピースの着丈でいうところの90cm-120cm辺りまでの範囲です。

見つけたものが希望のピッタリの丈だとは限りません。

その点が1点物の魅力であったりもしまして、その現状の丈に自らが対応していくという「譲歩」になります。

古いワンピースはインナーは抜かれていることも多く、透けている状態で販売されていることも多いです。

よって、インナーキャミをワードローブに持ち備えております。

このたびは、3種類の丈のそれぞれの役割アップのための、インナーキャミの中で1点長すぎるロング丈をカットするリフォームをし、3種のサイズの最も望ましいバランスを作っていきます。

そして、他の「ショート」「ミドル」に続く「ロング」という最長に当たるタイプがもっと可能性に溢れ、出番も多くなるものにしていきたいと思います。

良質な黒のリブ編みの超ロングキャミ、あまりに長くワンピースのロング丈からもはみ出す現実から、10cmをカットした

デフォルトで100cm強の丈の長さ。長過ぎてワンピースのほとんどからはみ出してしまいます。

せっかく裾の始末がフリル巻きで素敵なのですが、このインナーキャミの出番が少ないのです。

その理由は丈が長過ぎることにあります。

そのせいで、長い間持っていたものの、くるぶしほどもあるロング丈のワンピースに一度だけ着用した記憶しかありません。

丈が長過ぎるインナーはたっぷりとして一見良さそうですが、ほとんどがロングワンピースの裾から5-10程はみ出してしまうのが現実なのです。

ということで、思い切った裾上げの必要性があるということで、この度リフォームをしていきます。

10cm程上がるイメージでやっていきます。

先端から8cmの箇所に印をチャコペンで付けました。そして、カット。

10cmでなく8cmとしたのは、カットし過ぎて中間的な長さの他のインナーキャミに近くなってしまってはいけないから、三つ折りの部分を除外したのです。

あくまでも控え目に、それでも飛び出さないように。。と程良きカットの分量が8cmくらいでした。

ニットなので、黒色の伸び止めテープ12mm巾の(平)を裾にアイロンで貼りました。
伸び止めテープの12mm巾の分量に沿って三つ折り。

2.4cm分の裾が更に上がりますので、先ほどのカットと合わせて、8cm+2.4cm=10.4cm。

約10cmが上に上がりました。

三つ折りステッチをミシンで1周して終了。生地の良質さと伸び止めテープの硬さでとてもやりやすいです。
10cm裾上げされたロングキャミ。これで、着丈が93cmになっていました。

とてもすっきりとしました。

これで、このロングキャミは、多くのワンピースへの着用の出番が出てくることになりそうです。

ただ、93cmというのは、95cm程度の着丈のワンピースにははみ出す可能性が生まれ、もっと短いインナーキャミを着用が望ましいです。

基本的な考え方としては、着丈よりもインナーキャミは、▲10cmというような考え方が良いと思います。

ワンピースの丈よりも10cmひかえた長さのキャミを選ぶということです。

これ1点だけでは複数の丈の長さ違いのワンピースには対応できるわけではありません。

そこで、3つの丈を持つという持ち方を次にご紹介したいと思います。

ロング丈用の中でも3種のを持つランナップ例:61cm、78cm、93cm

ワンピース用インナーキャミ:3種のどれもデザインが違います。すべて黒系。
裾の長さの違い:左からショート:61cm、ミドル:78cm、ロング:93cmです。

それぞれに+10cmしたワンピースの着丈という見方です。

こんな風に、1点物であまり融通の利かない点がある古着ワンピースの丈の長さについての工夫ができるのです。

それによって、透けるから着用しにくく敬遠されている、だからこそ良いのが残っているワンピースを見つける選択視野が広がります。

裏地が付いているか否かなどの縛りや条件が解き放たれた瞬間です。

こうして、どんなワンピースが来ても、インナーキャミのラインナップが3種あれば何も心配することはないのです。

あとがき

このたびの、インナーキャミは、元は、おそらく1980年代後半-1990年代前半のこれ自体がワンピースとして着るタイプのお品だと思われます。

もともとインナーとしてではないメインワンピースとして売られていたものだと思います。

これをインナーとして着ることで、リブニットの溝に空気の層がたまり、保温効果のあるポリエステル/100%素材が機能として寒い季節にも活躍してくれます。

真冬のワンピースなどにもとても有難いインナーになりそうなのです。

古着選びは、固定観念はよくありません。

見方をフラットにしてみると、新しい着方が生まれることもあるものです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

「バッグ製作ノウハウ」のデジタルコンテンツの内容に磨き、素材の違いによるアレンジの仕方までもノウハウに盛り込むレベルへ【1340】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

昨年末から考案し始めた、「ハンドメイドバッグ製作」のノウハウのコンテンツ制作。

これがなかなか進みませんでした。

最初は、YouTube投稿の延長のようなやり方でとにかく一歩を踏み出すといったようなコンテンツにいったん完成。

しかし、ナレーションの声質の悪さがかえって質の悪いコンテンツになると却下。

一からナレーションの取り入れ方を考え直さないといけないと思いました。

そうするとスムーズなYouTubeだけでいいのでは。。などと思いながら休止していたのです。

そんなここ最近のこと、ふとアイデアが浮かびます。

今までの考え方から発展したコンテンツのまとめ方が浮かびました。

デジタルコンテンツ制作(情報商材)、1つのデザインでも発展した作り方がある、そこまでもノウハウとして内容を高めたコンテンツにする決意

当ブログ記事は、最初の投稿の2023.08.25からおよそ1年半後の2024.12.15に、ブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し綴り直しをしています。

この期間の間に、考え方も改めるということももちろん起こりまして、後で貼りますYouTube動画は当時の2023年のままです。

よって、少し考え方に違いがあることをご了承いただければと思います<m(__)m>。

ブログは修正が可能で、当然読みやすく最新の内容の方が意味がありますので、ブログ記事にはその後の変遷や発展があると思っていただければ幸いです。

現在のところコンテンツ制作は未完成。

とはいえ、2点のバッグのデザインがコンテンツにまとめることが出来そうなほど、研究の成果の改良が完成型に近づいています。

その2つのデザインは、①エコバッグ②ナップサックです。

ノウハウは基本だけで後はユーザー様の独自のアレンジの仕方に委ねるというスタンスで。。と当初は考えてはいたものの、アレンジの素敵さこそ自らのアウトプットなので非常に重要な部分です。

大きく見て、「ハンドメイドバッグ道の精神」をお伝えするというものであるとするならば、大いにアレンジ方法も盛り込むべきだと判断。

上のクリップで説明の通りなのですが、「エコバッグ」は、1生地のみで製作することもできるものの、よりおしゃれに立体感あるような、もはやエコバッグからメインバッグにもなるようなアレンジが可能です。

「ナップサック」は、①よりも時間がかかる作業ですが、存在としてはもとはナップサックはサブバッグ的存在。

薄手の生地でもキルトをかければ表地になり得るポテンシャルの高さ、キルトを使う場合と使わない場合の意味的なものもお伝えできます。

素材をそのままの姿で活かす方が良い場合、キルトで強靭性を高める必要がある場合など可能性豊かなナップサックは、もはやサブバッグの域を超え、メインバッグになるかもしれないのです。

こうしたことからアレンジの重要さも説いていきたいと思ったのです。

あとがき

コンテンツ制作も、その途中で変更点や改善点が見つかりなかなか進みません。

それだけ、バッグの製作自体が本当の完成と言えるまでには、長い長い旅路のようなものだと感じています。

どこかではノウハウのコンテンツは完成し、お伝えできる日があると思いますので引き続き続行していきます。

製作の中で重要な改善点があった場合は即座にコンテンツの方にも改善を加えていきたいので、完成度の高い内容に自然になっていくと思います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

キルトステッチがパステルマルチカラーの水玉柄をできるだけ遮らないように工夫、柄ピッチ5cm程度に6cmサイズのダイヤキルトをかけた【1339】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ナップサック製作をして、サブバッグ的存在のバッグの可能性を研究しております。

このたびから、トートバッグの前後の2面を合わせて作るタイプのデザインで、新しい生地でまた製作していく最初の段階です。

この度の素材には特徴があり、なんとレースカーテン地。

透けていて弱々しいイメージですが、なかなか頑丈なのがレースカーテン地の意外な素材感です。

なぜこの柄にしたのかの理由は、裏地の色が元々決めてあるからで、裏地→表地の順で生地を決めたケースという点でもこのたびならではです。

美しいパステルカラーの水玉柄を直線で遮らないための工夫、ダイヤキルトのサイズを柄ピッチの5cmをわずかに上回る6cmでかけた

<裏地:ブルー>ナイロンタフタはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。こちらが先に決まっていました。

もともとストックにあったこの綺麗なマリンブルーに合わせた表地を後から探す中、可愛らしいカーテン地を発見↓。

<表地:白xパステルマルチカラー水玉>レースカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。

水玉には黄色も入り、パステルマルチカラーが優し気です。

裏地のブルーにも色がリンク。

ブルーに色が偏り過ぎないこのカーテン地は最も望ましいと心が躍りました。

6cmのダイヤキルトの作図:上部の角から小さな直角二等辺三角形でスタートしていき、6cm幅で平行移動。
ダイヤキルトシートの完成:地と同じ白糸30番で、美しく均一にダイヤキルトがかけられました。
6cmの効果:キルトのステッチが水玉にできるだけ乗らないように避けられています。

どうしてもダイヤキルトは両方向からなので、どちらかの線が水玉に乗ってしまうことがあります。

ただ、このキルトのサイズを選ぶことで水玉を避ける工夫にはなりました。

もし、3cmだったら、4cmだったら、5cmだったら。。などと考えると、6cmで水玉同士の中間を通ったところから検討を始めていくと水玉にぶつかりにくくなります。

水玉同士の間にステッチを入れるイメージに一致したのが6cm。

この向きの水玉は6cmですが、反対の向きだと7cmくらいになるので、水玉に重なる部分がどうしても少しはできてしまうようでした。

あとは、地が白で白糸が馴染んでいることも重要です。

パステルカラーの水玉に白糸が重なることは、黒糸などが重なるよりもはるかに綺麗に馴染んでくれます。

よって重なってもなじむような糸の色を選ぶことと、そもそもの生地の作りが白ベース+パステルカラーであったことの良き出会いが美しく仕上げられたことのポイントだったと言えます。

あとがき

この製作では、裏地にもダイヤキルトをかけますので、それがどんな出来上りとなるのかというところも注目です。

当ブログ記事は、最初の投稿の2023.08.24からおよそ1年半後の2024.12.15に、「手直し」の順番でタイトルから見直しここまで綴り直してまいりました。

実は、この2023.08.24以降からこの製作が長い間休止となりまして、完成は、およそ1年後の記事、2024.08.12付けで投稿の【1402】で完成したのです。

およそ1年の間ずっとこのまま保管しておりましたが、続行する気持ちになったことでこのナップサック製作自体は間違いのない軌跡を歩んだと考えております。

そして、この前後2枚を合わせたトート型タイプで作るナップサックはこの【1402】を持って廃版としました。

これも時の流れ、その後キルトの柄も上手くつなげやすいような「楕円底」に改良していきます。

そして、サイズも「コンパクト」という分野から、もっとポテンシャルを秘めた「大きめ」へ改良していくのです。

こうした廃止や改良はあるものの、「ナップサック」というサブバッグ的存在の可能性を追求していく研究は終わることはありません。

是非、今後もこの製作活動を当ブログ記事で見守っていただければと思います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

20cmファスナーの15年後の透明樹脂留め具の劣化の現実、20年持ち続けることができるバッグに利用するのは金属ファスナーに軍配【1338】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ハンドメイドバッグ」活動を始めて15年が経過、最初は2007年からでした。

まだ今でも活動のスタート当時の一重仕立てのポーチをインテリア使いしているものがあります。

その中の1つに耳かきを入れている細長ポーチがあります。

お店ではなかなか売られない特徴あるサイズ感で、縦が3cmくらいの細身です。

ポーチの中では、ペンケースなどはおおよそ縦が6cmありますので、こういったサイズ感は規格外。

この量産では手が届かない範囲のサイズ感をカバーできるところがハンドメイドの良さなのです。

2007年ハンドメイドバッグ活動当初に作ったペンシルポーチ:<サイズ>縦3cmx横21cmxマチ無し。

耳かきを取り出そうと、入り口がファスナー式のこの細長ポーチを開けた時の事。

「あっ!」、何かがぽろりと落ちたことに気づきます。

製作時の2007年からは、15年後が経過した2023年8月のことでした。

透明樹脂でできた20cmファスナーの留め具部分の劣化の瞬間、この部分は金属製であることがお品物の長持ちに繋がると確信した

透明な合成樹脂がはがれて右下に落ちています。おそらくナイロン混の樹脂です。15年の時を経て劣化です。

この透明樹脂はミシンに対してやや融通があり、金具との差別化で良いなあと思ったものでしたが、結果15年後の2023年現在このように劣化したのです。

この事実は大変重要で、最初に材料を選ぶ際に15年先を見越して選べるのかということへの「問題提起」です。

遠い未来を見越して物を製作できるのか・購入できるのかという大変重要な事柄を示していると思えて仕方がありませんでした。

この留め具のカバーが外れた樹脂だけで固まっているファスナーの端はいずれファスナーが開いてくると予想できます。

そうしますと、今この時点で何とかせねばなりません。

そこで、こんなことをして補修しました↓。

ファスナーの「務歯:むし」に馴染む糸を用意。30番のチョコ茶です。ピッタリな色。
二重に下糸を玉結びを内側に隠して、手刺繍をしていき樹脂留め具の範囲分横へ移動していきます。
最後の玉止めは、ひっくり返して内側で。
出来上がり。これで一安心です。同色の糸がうまくなじんでいます。

ということは。。

最初からこれでも良かったのでは。。

実は、ハンドメイドバッグ活動をスタートした2007年頃は、カードサイズ程度の「ミニミニポーチ」というネーミングの小さなポーチも作っていた時期がありました。

ファスナーも20cm以下だと特注となりなかなかピッタリの色が見つかりませんので、とにかく色をすっきりとなじんで合わせていくことに重点を置く決断をしました。

その代わり、20cmのファスナーをカットしてその端を上の補修の写真と同じように留め具としてハンドによる糸刺繍を利用していたのです。

既製品の留め具に合わせた20cm用の型紙でポーチを作ったのにもかかわらず、15年後にはこれを補修して規格外と同じ糸刺繍をするという皮肉。。

結局ファスナーに型紙のサイズを合わせた意味がなくなってしまいました。

このような事実から、留め具は金属製が良いと思います。

務歯(むし)の部分は樹脂ですが、留め具の透明樹脂と成分が違うと見ました。

務歯が劣化したことはこれまで経験していません。

よって、現在は留め具部分のみが金属のこのようなファスナーを選んでいます↓。

務歯は樹脂で留め具が金属の20cmファスナー。

留め具だけが金属、これははるかに永久的だと言えます。

ただ、その代わりに、デザインする時に型紙をファスナーに合わせる必要があります。

何を優先するかでこういった型紙の起こし方もちゃんと理由があるので、縛られた自由の無い窮屈な製作だとも思いません。

むしろちゃんと「なぜそのサイズなのか」の理由ができるわけですので、何となく作った型紙とは意味が変わってきます。

事情を持ったお品ということで、かえって深みは増すと思っていますので、こうした「理由」の部分をちゃんと販売時に説明すると良いです。

あとがき

このたびのように、15年経過して分かった事実ということは大変貴重だと考えます。

予想が付きにくい未来の状態を今現在の何も起こっていない時点で見抜くための一助になればと思います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

本革レザーは動物の生命を尊重せず・フェイクレザーは環境を汚染、そこまでして「レザー」を新規に製造することへの疑問【1337】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「皮革とブランド 変化するファッション倫理 :西村祐子 著」を拝読。

出版は2023年5月、まだ出版されて間もない新書の部類として読むことができました。

いつものように図書館です(^-^)。

薄手ながら内容も注目の事柄を網羅、本革レザーの歴史から今後のサスティナブルな社会を見通した広範囲な内容。

ファッション分野に関わる業者の多くの方がきっと興味を持って読まれるであろうと予想しています。

その中で、ピクチャレスクの向き合い方も含め、どうしても世の中の動きに疑問を感じる点を綴りたいと思いました。

これまでの本革レザーとの向き合い方の変遷、「革物」好きな者にも考え方の変化が起こった現在の自らのワードローブと代替品の製造への疑問

牛革パンツ(焦げ茶):本革レザーはきめが細かいしわが美しく手触りもさらりとしているのが特徴。

10代の頃から革物が好きで、ベルト・靴・バッグなどは当然革物を選ぶという選択をしてきました。

今思えば、30年前くらいは特に、様々な革製品に興味を持ち触れてきたと思います。

それが、ここ近年世の中の動きが変わり、本革レザーをたやすく持つことに対しても一度踏みとどまる考え方をするようになりました。

そもそも地球にとってかけがえのない命である動物を捕まえ、嗜好品にしていくことの惨さを今一度考え直す時代になったのです。

その他ミンクやフォックスやラビットの毛皮・ダウンジャケットの羽毛なども同じことです。

毛皮品も好きで、中古品で「サガミンク」などをお得に2010年代前半にいくつか購入してきたことがあったのですが2018年で一掃。

古着市場では既に昔の製造物は存在しているので、頑なに拒否するところまでの気持ちにはなりません。

実際に、もう今後は購入しないとは思いますが、ずっと持っている牛革のコートなども綺麗な状態の古着で購入したものを持ち続けている現状です。

製造メーカー様は、現時点では違った形でレザー製作を続行しようとしています。

それが、「ビーガンレザー」などと麗しきネーミングの「フェイクレザー」の再登場です。

しかし、これは100%サスティナブルとは言えないと思っておりまして、「作らない」ことは決して選択していないからです。

しかも、天然素材を使わない代替品の素材というのは、劣化する道をたどる素材であるのです。

結局ゴミが出るという将来なので、環境には悪いという随分的が外れたシフトの仕方なのではないかと見ています。

いかに、「レザー」という言葉や素材の「ブランディング」が確立されているのかを窺い知る何とも言えない実態。

こうまでしてメーカー様は「レザー」を引き続き作り続けようとしているのです。

すぐには極端にレザーを消滅させることができない事情は、「事業の存続」にあると見ています。

いかにこれまで、「レザー」に依存してきたかということの残存のような姿なのではないでしょうか。

後で貼りますYouTube動画内では、「なめし」加工についても少し触れています。

日本でも現在はある一区域にとどまる地場産業。

なめし作業は、出来上がりのきらびやかなバッグとは対極にあり、その昔は「社会の末端」のような位置付けの作業として敬遠されてきました。

よって、その作業と作業に携わる人々が写されることもなかった、むしろ隠されてきたのだと思います。

どうしてもなめしの段階で出る「悪臭」や「汚れ」がその美しい出来上がりのバッグと対極にあるからの「イメージ」のため。

そもそも本革レザー製品作りには、そういった苦労する過程があり、表に出してブランドの価値を損ねぬようにされてきたのです。

しかし、もう裏事情を隠しきれなくなった新しい世の中が始まっているということなのではないでしょうか。

それでも過去にしがみつく体勢はいずれ破綻を迎えるでしょうし、人間一人一人がちゃんと考え始めることで購入を選択をしなくなっていくかもしれないのです。

あとがき

まずは、一人一人が、本革に対して環境の面を考慮しながら自分の考えを持つことが大切だと思います。

もしかして、考え方は人によっては全く同じではないかもしれないです。

私のような中古品など既存の物は捨てずに有難く使わせていただけば良いのではないかという考え方もあると思います。

とにかく、一人一人が自らの持ち物の中のレザーの存在を見ながら「意見」「考え」を打ち立てることが大切。

これをきっかけに、もともとお洋服が好きな方も興味がない方もお手持ちのお洋服に新しい息吹が吹き込まれれば良いと思っております。

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書き手:ピクチャレスク

大きなゴミ箱をミシンの隣に設置は作業の邪魔・遠いとこぼれる、使わない亡き家族のコーヒーカップを使った糸くずの捨て方【1336】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近ダイヤキルトをかける機会が増加、糸を通常よりも多めに使用することがあります。

そんな中で、ハンドメイドキルトというの「機械の自動キルト」の一繋ぎと違って1本の線のステッチごとに区切ります。

そうしますと1列が終わるたびに「玉結び」「玉止め」を端と端に行うわけです。

プチっと糸を切ることは基本的に全くしておりません。

どの糸も頭と尻尾は必ずどこかへ隠したり、結んで始末してすっきりさせているのです。

それと同時に糸くずも出る機会が増えます。

最初に余らせていた糸15-20cmくらいの上糸と下糸で2本、縫い終わりの15-20cmくらいの上糸と下糸で2本の合計4本。

1本の線で4本が必ず糸くずとして出るわけですので、たくさんの線の集まりであるキルトでは非常に多くの糸くずが出るのです。

このたびは、この糸くずを都度どのようにしてゴミ箱へ捨てているのかということのご紹介です。

いろいろ試行錯誤を経て現在に落ち着いたユニークな方法です。

糸くずを捨てる瞬間、ミシンのすぐ隣のゴミ箱は邪魔・遠ざければ糸くずが上手く入らないというジレンマ、ミニサイズのコーヒーカップに溜める方法

以前は、ゴミ箱をミシンのすぐ横に置いていました。

この方法は誰でも最初に考えることだと思います。

しかし、大きな面積の生地を縫う場合などには、下に垂れ下がった生地がゴミ箱を倒したり、ゴミ箱の中に入ってゴミ箱内の糸をもう一度すくいあげてしまうことがあったのです。

そのことにとてもストレスを感じ、ゴミ箱を遠ざけて腕を伸ばして都度捨てている期間がありました。

ところが、ミシンの方に集中しているため、ゴミ箱には入らず外れることが多く、結局床にたくさんの糸くずが落ち、最後に拾うという作業に時間がかかるというものでした。

これをここ最近まで仕方が無くやっていました。

ある時、ふと使わないコーヒーカップがあることに気づき、「これかも♪」と思いました。

小さめのコーヒーカップをミシンのデスクではなく、隣のアイロン台の上に腕をのばせる範囲で起きました。

見事成功でした。

オレンジ色の20番糸がぎっしりのプチゴミ箱:最後に一度だけこれをゴミ箱へ傾けて捨てるだけ。

糸くずもピンポイントで投入できますし、ずっとためておいて、作業の最終の後始末の時に一気にゴミ箱へ糸くずを捨てるだけ。

コーヒーカップを傾けてのほんの2-3秒の事です。

このやり方はストレスが無く、現在も続行中です。

ポイントは、ミシン周りに置くと近すぎてコップが倒れたり生地に引っかかるので、ある程度遠くでありながら腕が届く範囲内ということ。

そして、コーヒーカップのようなやや重みのある入れ物で容量の少な目のコンパクトサイズが邪魔にならないことです。

あとがき

ストレスはできるだけ消滅させた方が良いです、たとえ小さなことでも。。

実は、このコーヒーカップ、実家にあったままのもの、2022年冬に父が亡くなる寸前まで使っていたコーヒーカップでした。

遺品を捨てずに、違う使い方で引き継いだ形となったのでした。

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書き手:ピクチャレスク

<糸調子>11号でも帆布の織りの緻密さ・硬さは普通地をはるかにしのぐ特殊なもの、縫った反対側の糸調子が整わない時にやってみること【1335】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびの投稿は【1335】という番号なのですが、実は少し前の【1303】でも全く同じ生地で糸調子の記録を残しました。

同じ生地でありながら縫う箇所が違うケースだからなのか、全く同じ糸調子ダイヤルではなかったことでこのたびも別の記録として残したのです。

このたびの実験では、糸調子ダイヤルを【1303】では「3」周辺でお伝えしていましたのに対し、「3.5-4.0の間」で何とか合ったという結果でした。

随分上糸を引き締めて強くしていますが、以前の投稿の時よりももっと硬くなっていた状況だったと思われます。

予想できるこの違いの原因としては、縫う対象物の硬さが、以前の三つ折りのふんわりとした先端部分に対して、生地同士のハギ目の特に硬い部分だったからかもしれません。

しっかり結論が出なかったのですが、同じ生地でも決めつけずに、製作場所によっては糸調子が少し変わるということも心得として持っていると良いという例としてありのままをお伝えします。

そして、以前の【1303】ではお伝えしていない、下糸の段階からボビンと一緒に糸調子を合わせていった写真や動画を初めて掲載しました。

糸は20番スパン、帆布11号のパッチワークを作る場面で調整した例で、縫った時の反対側の糸目が美しく整う調整をした上糸の強め具合

①下糸の糸調子の整え場面

下糸はボビンに入れてクレーンのように吊り下げたときに、鈍く下がっていく感じがベストだと言われています。

糸は20番というデニム用などの太糸です。
ボビンケースに入れて吊り下げてみて糸調子を確認。
クレーンのように糸で持ち上げると鈍く下へ下がっていく感覚がベストとのこと。

最初、全く固まって下がらなかったので、ネジを「ミニサイズのマイナスドライバー」で緩め、今度はスルーッと勢いよく下がり過ぎたのでまた戻すという調整をしました↓。

マイナスドライバーでボビンのネジを絞めたり(右回し)、緩めたり(左回し)で調整します。

そうして、再びクレーンのように吊り下げその鈍い下がり方を確認したら、下糸の調整はこれで終了です。

②上糸の糸調子の整え場面

この後、上糸を、糸案内にスパンでありながら3穴とも通し、糸調子ダイヤルは占める方向の「3」周辺へ調整。

スパン糸は2つ穴だけ通すという「取説」からは大きく外れた行動ですが。。

3.5-4.0の間がいろいろ試した中ではベストでした。

このたびは、これくらいの糸調子ダイヤルがベスト。それ以上、それ以下だとよくなかったです。
地縫いをアイロンで割った次はこのように表側からステッチを入れます。
ステッチの裏側、つまり下糸側の様子です。満足はいきませんがこれが限界で許容範囲としました。
地縫いの両面:どんな糸調子でも上糸側は問題ないようなのですが、下糸側が乱れやすいです。これで精一杯。
ハギ目ステッチ:表面からのステッチはどのダイヤルでもほとんど綺麗。問題は下糸側、まだ乱れが残ります。

やはり、下糸側は腑に落ちない様相をしていまして、まだまだ本当は緩いと言った感じです。

しかし糸調子ダイヤルは3.5-4.0の間でやってもこれなのです。

めいっぱい糸調子ダイヤルを4.0にした場合の結果どうなったか

実験的に4.0でやってみたのですが、上糸の糸調子を4.0まで絞ると今度は良かった上糸の糸調子が狂い始めます。

強すぎる様相と同じのひきつった感じが現れてきます。

そうするとやはり、限度は3.5周辺だと言えますかね。

なぜ、【1303】では「3周辺」でよかったのに今回の【1335】では「3.5周辺」と糸調子ダイヤルが上がったのか

【1303】の記事では、両サイドから三つ折りをした3重でしたが、このたびのハギ目の部分よりも生地の重なりが緩かったのではないかと見ています。

【1303】の時の実験では、三つ折りのステッチを同じ生地で「3.0」周辺で合いました。

まとめ

最後にこのように実験しました。糸調子ダイヤルがブロードなどと同等の1.5-2.0では到底うまく縫えません。

上の写真の「反対側」の糸がループ状になってしまっている状態を糸を1か所切って引っ張ると、スーッと外れます。

これは、上糸でしっかり下糸を押さえながら自らもしっかり埋め込まれていないというようなイメージ、つまり上糸調子が緩過ぎる証拠として解釈します。

写真の下段の方の3.5ダイヤル周辺の場合「反対側」の糸目が許容範囲に整ってきています。

ただ、まるっと合格であるとは言い難く、完全ではないところをこのたびの記録とさせていただきました。

これをもっとうまく美しく縫い目が出るようになるコツが見つかれば、その時は是非アップさせて下さい。

糸屋様の貴重な言葉を思い出す、「下糸は番手を変える必要がある」というお話

実は、この糸を購入する時に、あれこれご質問をさせていただきながら納得して購入した経緯があります。

糸屋様は、上糸も下糸も20番でやるとうまくいかない確率の方が多いことをご存知のようでした。

「下糸を細い糸(50-60番など)でやると調子がとれる」というようなことをおっしゃっていました。

同じ太糸で行うことで、下糸側の糸が上手くいかないものなのかもしれません。

ただ、下糸を別の糸にして色だけは合わせていくなど非常に手間とコストがかかりますので私は今までやっていませんが、これも1つの手段だと思います。

あとがき

よくデニムなども、「縫える/縫えない」でまず判断されますが、実際はそれ以上に糸調子がちゃんと合わせられる範囲なのかということの方が注目するべき点なのです。

せっかく針が通っていかにも縫えている感じなのに下糸側の縫い目がぐちゃぐちゃというのは大変ショックで受け入れがたい姿です。

それは帆布やデニムの緻密な糸の織り目の硬さがもたらすことが原因であると結論づけています。

更に元の一重が製作が進んでいくにつれて、二重にも三重にも重なることで糸調子がどんどん難しくなっていくのです。

バッグを作るのだから当たり前ですし、「製品」である以上避けては通れない「重なり」という段階があるのです。

1つ言えることはできるだけ重ならない仕様を工夫すること。

様々な「作り方」を研究しながら、どうしても必要な部分だけ三つ折りにするなど、すべての重なりに理由付けをすると良いです。

糸調子に関しては、バッグのデザインの一部とまで考えても良いほどの美しくあるべき部分。

是非時間をかけて拘る場所としてじっくり解いていってみてくださいませ(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

「黒」「ジャガード」の2つの共通点を表地・裏地それぞれに配したナップサック、黒のプレーンな馴染みある同アイテムとの差別化【1334】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび1点ナップサックが完成しました。

一度やってみたかった究極の黒のみのカラー配置。

表地と裏地がそれぞれジャガードで柄の形がリンク、黒のみの平凡さを大きくおしゃれな方向へ可能性を広げてみたかったのです。

黒のみでここまで表現可能、幾何柄ジャガードに相性が良いダイヤキルトの表地と、ユニークなカットジャガードの幾何柄を裏地に足並み揃えたナップサック

「ナップサック」:<サイズ>縦29cmx横31/46cmxマチ15cm。

表面に「ハード薄芯」を当て、5cmのダイヤキルトをかけています。

結果的なことですが、表地も裏地も薄手なので非常に軽いです。

次にひっくり返して内側を見てみましょう↓。

<表地>ポリエステルジャガード:プリズム、ポリエステル/100%、日本製。<裏地>カットジャガード、綿/100%、日本製。

裏地がカットジャガードの部分以外のベース地が薄手で黒の接着芯の糊の点々が透けてしまいました。

致し方がないのですが、薄手の方を裏地にしたことは確かに正解でした。

表地は、薄手ながら目の詰まった織りがされた全体に柄が散りばめられたジャガードですので丈夫です。

そこへさらにダイヤキルトステッチで丈夫に固定しています。

このたびのようなジャガード同士の組み合わせは、のっぺりとした黒無地と比べて立体感があります。

表地のみならず裏地も同等の、柄同士の組み合わせは、大小の柄の大きさに強弱が付き、類似の幾何柄であることで相性良いコンビになりました。

黒同士のコンビも良いものです。

ジャガードの良さを面白く使わせていただき、真っ黒なのにまるでコーデしているような気持ちになったことも、製造しながら作り手としての楽しさを味わえました。

【お詫びと訂正】動画内で、「カットジャガード」を「カットして貼り付ける」とお伝えしましたが間違いです。

正しくは、映画などの「カット」のように途中で「ストップ」の意味。

「カット(休止)を入れて糸を替えながら変化を出して柄にしていく手間をかけたジャガード」というのが正解。

大変申し訳なかったです、勉強不足でした<m(__)m>。

あとがき

以前にYouTubeにご質問いただきましたが、この表地の「プリズム」という名前の生地は、別の生地屋様では同じ生地を「プリズマン」とネーミングされていました。

いずれにしてもうまく付けられた名前だと思います。

イメージが湧きやすく購入威力をそそるエレガントな生地です。

この生地ともう1つ類似の生地は少しのデザインの違いがありますがほぼ同類。

どちらも定番生地で「大塚屋」様では、「衣装コーナー」でお世話になりました。

ハンドメイドバッグを製作する際にエレガントな雰囲気のバッグにしたい場合、裏地にもご利用いただけそうですので、是非ご注目下さいませ。

左:ジャガード(黒)/右:ジャガード:プリズム(黒):類似ですが少し違いましてどちらも素敵です。

これまで裏地にしか使用してこなかった生地をこのたび初めて表地に使用してまいりました。

キルトのおかげで裏地っぽい薄手でも表地になれるという可能性を感じていただければと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

生地の「〇〇製」という原産国表示がヨーロッパであっても、背景を紐解くと生機(きばた)はアジア地域の可能性もある【1333】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグの生地を購入する際に注目しているのは、「生地名」「生地幅」「混率」「原産国」です。

原産国はいつも注目している点でして、これまで日本製に拘って選んでまいりました。

「緻密で丁寧な作りである日本製は質が良い」という固定観念です。

よくお世話になる「大塚屋」様には、時々ご質問をして生地の情報をご教授いただくことがあります<m(__)m>。

日本製以外では、これまで、イタリア製・フランス製・ドイツ製などヨーロッパの生地であるという「ブランディング」のようなことを感じながら取り扱ってみたことがあります。

特にイタリア製は、「風通ジャガード」という美しい凹凸感あるふくらみのマルチカラーのうっとりするような生地が豊富で、日本製にはなかなか見つけることが無いテイストでした。

こうした生地販売時点での表記上の「〇〇製」の表示は最終整理が行われた国が表示されますので、すべての工程がその国ではないこともあるのです。

極端には、アジア地域で「生機:きばた」が作られて、最終整理がヨーロッパであったり日本であれば、原産国にアジア地域が掲載されることがありません。

ということで、このたびは、原産国に対するピクチャレスクの考え方の変化を綴ってまいりたいと思います。

最終的に整理による仕上げが行われた国が「原産国」として1国のみ表示される生地製造のルール、相場より極端にお買い得なら「生機:きばた」は別国の可能性

決まりでは、世界的に見た場合、「原産国表示は、最終の完成をした国を表示することになる」となっているそうです。

例えば、アジアで生機(きばた)が安い値でもって織られ、その後日本へ輸入して日本でプリントや整理をされて完成された原反は「日本製」となるのです。

その経緯を生地購入者までが知ることはほとんどありません。

よって、原産国が日本製となっていれば、日本製の生地を購入したということになり、「日本製」というブランディングを謳えるという考え方もできます。

1m辺り¥1,000以下のお得な生地でヨーロッパの原産国が表示されているもので日本製の原産国表示の生地は、「生機:きばた」はアジアなのかもしれません。

そのようなな見方をしてみると、原産国表示を重視したところで到底意味がないとも思えてくるのです。

かえって逆の見方をすると良いかもしれません、このお得な価格はおそらく生機が原産国と違うのであろうと。。

そんなことから行き着くところというのは、本当にその生地自体が優れていると目で見て感じることの大切さです。

2007年から歩んできたハンドメイドバッグ道。

とにかく良い素材なのだとお伝えしたいあまり、原産国にやたらこだわってきたと思います。

そこから、ここ2023年に来てピクチャレスクにの考え方にも変化が。。↓。

何年もかけたハンドメイドバッグ作りの研究から、どの原産国の生地もある一定のレベルにはあるという見方です。

どの国で作られた生地であっても良いのではないかと思うようになってきました。

原産国の上述のような事情も、生地が何とか生き残って生産されて成り立っていくには。。ということの究極の工夫なのだと思います。

まともに生機までを自国で作る体勢が消滅、価格も成り立たないような事情から別国のお買い得な「生機:きばた」をいったん輸入して自国のヨーロッパテイストを入れているのかもしれません。

そうであれば、原産国もそれほど重要ではないのかもしれないと思うようになってきます。

ここ最近は、レア生地だと思っていたフクレジャガードなども中国製で素敵な生地が登場。

ゴブラン織りもほぼ日本製は消滅、多くが中国製で様々な楽しい柄の展開がありちゃんとした生地なのです。

ストレッチ素材に関しては韓国製や台湾製も優れています。

結局は、「肩書きのようなもの」のみに囚われないで、自らの目で見てのジャッジこそがそもそもの生地選びに相応しい見方なのではないかと。

あとがき

生地選びの際中は夢中になる一時。。

フラットな見方が望ましく、本当にピンときた生地を確実に見つけるには、変なブランディングは余計なのかもしれません。

じっくり見たり触れてみたりする時に受けた印象そのままに、素直な感想で良いのではないかと。

かえって変な偏りをしていると本当に素敵な生地を逃しているのかもしれないからです。

生地をバッグに製作してユーザー様にお届けする製造者の役割りは、生地の素敵さも同時にお届けしているのですから。。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

「思い切って勝負だ」のアドバイスを冷静に考え判断、この先もずっと事業活動が永続的なのはどちらかを考え「個人事業主」を選択した者【1332】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよ会社へ勤務することで100%一生安泰と言える時代ではなくなってきました。

国内トップと呼ばれる企業ですら「終身雇用」の崩壊を示唆。

一人一人が本気で一生の仕事の仕方を考え直す機会がやってきました。

そのような中、これまでタブーであった「副業」も良しとされる方向へ見直されたり、本業だけでは成り立たなくなる不安が多くの労働者に押し寄せました。

。。と、こんな重い内容がよく書かれていますが、自分の一生を他人に100%依存する考え方が本当に正しいのかという根本のところを本来考えてくるべきであったと気付かされます。

見方によっては、勤務先の風潮などにどっぷり染まるスタイルではなく、自分が舵をとれるスタイルにできるチャンスであるとも言えます。

今後の未知の世界に対して、「本気」で挑む者が現実的な「永続」を一番重視した選択を綴りたいと思います。

ニッチな内容であっても好きなこと・得意な事の継続は自分の宝、小さな活動から事業になっていくことができないかを本気で考える時が来る可能性

大変恐縮ながら、ピクチャレスクの場合では、ハンドメイド(スタートは2007年頃)とジュエリー集め(スタートは2015年頃)という2つの趣味が元々ありました。

それを会社員で勤務している経理事務の仕事とは別に、帰宅後や休日に気楽にやってきました。

いずれも、当時は、このような些細な趣味は、海で帆を張ったウインドサーフィン(一時期あこがれていました:1995年頃)やツーリング(一時期バイクに乗っていました:期間2002年-2018年)に比べたら超インドアであるし趣味でもないと思っていました。

それが、現在は、ハンドメイドとジュエリーを事業にしていくことを考え事業活動中です。

とにかく好きなことや得意なことは、末永く続けていくことこそ一番のポイント。

そんな中で、「やっぱ違うわ」と思った瞬間はやめることも大変良き学び。

続けたことに対して違和感を感じて離れるわけですから、人生の分岐点があっての事なのです。

無理やり続けるのではなくて、あくまで正直な気持ち、「心地良さ」や「喜び」に素直に従った決断を大切にします。

もっと昔の話をしますと、小さいころ(5歳くらいから)ピアノを習っていて、「ピアノの先生」になる夢などを小さい時の「夢」に書いていたと思います。

しかし、その後どんどん変わっていきました。

特に練習をたくさんしてこなかったピアノの腕前には到底自信も持てず、ある時期にレッスンを「やめる」という決断をしました。

不思議なのですが、その後「音楽」そのものが逆にすごく好きになりました。

ものすごくロックを聴くようになったのです。

ピアノはクラッシック一辺倒だったしばりがありました。

それに対して自由なメロディーが紡がれたような真逆のロックがとても新鮮でした。

現在だと世界の神秘的な民族音楽(モンゴルの音楽が今は特に好きです)をよく聴いています。

人は変化するもの。

あまりに固定観念にしばられて、「この場所にいなければいけない」と思ってしまうと何も生みだされないまま虚しく時間だけが経過していってしまうことがあります。

「この場所を離れること」も結局は、最もベストな選択をする一歩になってくることがあるのです。

最初から意気込んで「よし会社作るぞ」とスタートする人も多いですが、その後で、思うような理想とかけ離れた「売上ゼロの毎日」の現実に落胆を味わうことになります。

事業を始めた人が誰でも通ることだと言われています。

そこを乗り越えることができる理由ということに、「好きな事」「得意な事」というのがあります。

もしくは、「特異な事」の方の漢字でも良いのかもしれません。

あの「イチロー」元メジャーリーガー選手が2019年に引退された際に、次世代の子供達へ向けたメッセージをお話されていたと思います。

その中に、「好きな事でなければ乗り越えられない時がある」という言葉がありました。

あれだけ長い間好きな野球に熱を燃やし結果も継続してきたご本人の口から出たリアルな言葉だと思いました。

事業を始めるとか会社を興すなどはとっても敷居が高くずっしりと重い重圧で押しつぶされそうになってしまいます。

最初からそんな風に考えなくてよいと思うのです。

いつかそのタイミングだと感じたときに、会社にする「手続き」をするだけのこと。

もっと大事なのは、そのタイミングまでの間、もしかして長い長い期間になるかもしれないその大切な時間を「活動」に費やすこと。

何も難しいことではなく、自然な事であり、好きな事を追求していく中で、深堀りするために本を読んで研究を深めたり、アイデアを出して考案したことをまとめたり仲間と話し合ったりすればよいだけです。

そうした、ほんのささいな活動の積み重ねが、ある時、同じような志や趣味の人と共有する中で何か新しい活動が生まれたりなどしたきっかけで「発展」していくのです。

あらかじめ何か大きな成果を期待するでもなく、とにかく好きな事を「活動」としてやめずに当たり前のルーティーンとして毎日やっていくという、とっても自然で特に大きなパワーが必要ないことだと思うのです。

あとがき

2017年だったと思うのですが、会社経営をされている社長様と偶然お話する機会があり、「思い切って会社にするのが良い」というご意見をいただきました。

おそらく、そのままそうしていたら、今は無いと思っております。

ピクチャレスクにとっては「個人事業主」スタートが合っていた、本人が一番分かっていました。

理想だけでは決して成り立ちませんので、本当に現実的に永続出来る選択をしたのです。

「個人事業主」と「会社」の違いも時に比較することがあり、前者は後者よりも敷居が低く、「活動」が実り始めたころに再検討するステップでも良いのです。

「趣味や特技の活動」→「個人事業主」→「会社」というステップです。

このご時世、大規模過ぎることが事業継続の足かせになることもあり、コンパクトな柔軟性こそが強みだという考え方も一理あります。

「個人事業主」と「会社」の選択や会社の規模の限度なども多角的に考えることをお勧めします。

このたびのお話は、事業活動の原点である「活動」の軌跡とその継続に重点を置いた考え方です。

たっぷりお金のある人が投資として突然会社を作るということであれば、敷居の高い所へぴょんと飛び跳ねてもとりあえず始められると思います。

ただ、結局、「末永く続けていける事業活動なのか」ということになると、その後の努力も計り知れないのです。

そうなると、最初に持っている「現金」というのはあくまで「ツール」だと言えます。

お金を「手段」として使った「事業活動の実り」が本当のゴールであることを現在も今後も意識していくことになります(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク