共布でレンズストッパーを設置した巾着バッグ、トロピカルな美しいマルチカラーの完成は無限の生地へ可能性【20】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「巾着袋」と「巾着バッグ」の違いは、バッグらしいアイテムの金具やパーツの存在に感じられます。

巾着袋にはないもの「片面ハトメ/アイレットカン」と「レンズストッパー」の2種の附属品が加わった巾着バッグをこのたび製作。

「レンズストッパー」の方は共布製作ですので、既製品には無いメリットのサイズが自由である点もポテンシャルに溢れます。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.06.18からおよそ5年半後の2025.01.20にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしております。

一応完成には至ったものの、課題も複数ありまして、その後にどう見直して現在の2025年に至るのかも併せてお伝えできればと思います。

美しいマルチカラーに吸い込まれそうな巾着バッグ、絞るタイプに引用できる共布レンズストッパーの誕生

巾着バッグ:<サイズ>:縦23cmx横15/30cmxマチ7cm。ショルダーの幅は13mm。
表地(グリーン系マルチカラー):ガーゼプリント、ポリエステル/100%、日本製。ハワイアン風な柄です。
裏地(赤紫色):ジャガードクロス、ポリエステル/100%、日本製。ゼブラ風のジャガード柄がシャープ。
左上から時計回りに、「後ろ面」「ショルダーの線コキ」「ひも先のループエンド」「底面」。
マジックテープルーフ:巾着ホールは伝統的な12個からの改良で8個。口が閉まりきらないことのフォローです。

↑この写真でもご覧いただけますが、アイレットカンがステッチを遮ったりマジックテープをぶち抜いたりなど、狭い場所に無理やり複数のパーツが込み入りました。

非常に不安定な製作であり、後に大きく見直していく必要を感じました。

容量の小さなバッグには多機能が見込めないことがよく分かったのです。

着用イメージ:口が半開きのままでも、視線も行き届き、内部のマジックテープルーフがあることの安心感。
お洋服コーデ:無地に対してこのマルチカラーは効果的です。抽象的な柄であり、柄同士でも合うことも可能。

その後なのですが、そもそも生地に対して、本来は望ましくない「片面ハトメ/アイレットカン」を使用することを廃止していきました、2023年のことです。

生地に穴を開けることさえ気持ちが辛かったことを一番大切にしたのです。

その代わり、巾着ひもホールタブという生地で作るトンネルにひもを通す仕様を考案し、2025年では、巾着系はこの手法1本です。

金属パーツで現在使用しているのは、Dカンのみ。

いつ外れるとも分からない打ち込みカシめることのみで成り立つ「ハトメ」類に比べ、Dカンは「縫い」の力で成り立つことが永久だと解釈しています。

そして、「レンズストッパー」に関しましては、ひもと穴の一番望ましいサイズ感を設計の型紙と作り方をじっくりと解説しながら自由な引用を広めている最中です。

「ひもの左右が5mmくらいずつのゆとりを持った合計1cmの差」が程良きバランスです。

あとがき

ピクチャレスクとしましては、裏地も表地と同等くらいにフラットに「材料」として見ています。

表地が同じバッグで裏地まで同じということは確率としては大変低いものになります。

こういったところに、独自の解釈を入れ込むことが出来るのです。

その後、この生地は、裏地をグリーンに使う2点「クラッチ」「バニティ」を製作して使い切りました↓

実は、この時の1m程の調達で生地屋様の在庫の最終、レジでは巻き棒が飛び出しました。

1種の生地でいろいろなデザインを製作してしまいましたが、この時の最初の巾着バッグが柄と一番相性が良かったと振り返ります。

3種も同じ生地で製作するのではなく、1種のみを広々とした面積に柄がいっぱいに広がる使い方で価値を高めた方が良かったと2025年では考えております。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

良質な古着タイトスカートの素晴らしきポテンシャル、タックやダーツが豊富なSサイズが「馴染む延長布ベルト」でLサイズへ【207】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着ライフも15年くらいになると思います。

ワードローブ内のすべてが古着ばかり、拘りは新品に同等の未使用感のものを見つけることです。

ただ、一方で悩みもありまして、1点物であるがゆえサイズが合わないこともあるのです。

このたびは、1点のハイブランドライセンス物のタイトスカートの小さなウエストサイズを自主リフォームで大きなウエストへ広げていきました。

普通体型であり、骨組みも割と頑丈な者がSサイズとは本来無縁。

しかし、古着探しは素敵な1点物の発見の旅、サイズの垣根など取っ払わないと良き発見の可能性を失います、見慣れぬSサイズも視野に入れていくことになるのです。

豊富なタックやダーツが細やかに作られた構造のおかげ、Sサイズの60cmのウエストがLサイズの70cmになった嬉しい瞬間

このたびのウエストサイズアップの成功は、何といっても元の構造に助けられたと言っても良いと思います。

まず最初に元のSサイズの時の姿をじっくり見てみます↓。

全体像:ヒッコリーストライプの裏付きタイトスカート(黒x白)。「クリスチャンディオール(プレタポルテ)」様。

タイトスカートのSサイズはラインが非常に美しくなっています。

そのラインを出しているのがタックやダーツ、美しいヒップラインの凹凸感も作ってくれているのです↓。

豊富なタックやダーツ:前面にタックが4箇所、後ろ面にも左右均等に振り分けダーツが4箇所ありました。

Sの割にヒップが88cmあったということも功を奏します、これだけ豊富なダーツやタックをつまむにはある程度広々とした幅が必要だったという必然ですね。

裏地にも同様に設置のタックやダーツ:表地と同じ分量減らしていくことでサイズの馴染みを継続します。

バランスよく、豊富なタックやダーツを少しずつ減らしていくのが元のデザインらしさが崩れにくいかと。

1つまみで1.5cm分減らすということは、対称折り構造のダーツでは倍の3cm分が1か所において広げられると考えます。

後ろ面に関しては、お尻の一番高い位置に近いダーツを残し脇に近い方の左右を完全撤廃ということにしました。

ところで、当ブログ記事は、最初の投稿の2019.06.18からおよそ6年後の2025.07.28にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

元々、必死の作業であり、わずかな画像しか残っていなかったことで、途中のダーツをほどく過程や、減らしてつまみ直して縫い直しなどの場面が残っておらず申し訳なかったです<m(__)m>。

ウエストを大幅に広げた不足布の対策:類似の「ヘアライン」生地が見た中で一番馴染みましたので採用。
延長布の継ぎ足し:元のベルト芯を取りやめハード薄芯を新たに入れ込み。延長部は1cmの縫い代で両割り。

ウエストが最終的に70cmとなりまして完成しました↓。

延長布含むW70cm仕上げ(L相当)の出来上がり:ウエストの継ぎ足し部分はかなり馴染んでいます。

あとがき

やや素人めいて強引なリフォームではあったのですが、ウエスト60cmのSサイズがウエスト70cmのLサイズになった決定的瞬間でした。

ただ、やはり元のSサイズの時のシェイプされたラインは美しいです。

そもそも大切なことを忘れてはならないと思うのです。

身体を健康に鍛える毎日のエクササイズ、ウエストのリフォームが無い方が本来はフォルムの一番の美しさがあるということもお忘れなく(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

<経理>ヤフオクで材料の「接着芯」を仕入れ、送料が着払いだった時の仕訳、品物の仕入と送料の計上は正確な日にちごとに別々に行う【352】

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

個人事業主たるもの、小規模だけに経費を最小限に抑えるべくあれこれ工夫したいもの。

文房具の事務用品なども、まともに購入ではなくて、古いデッドストックのようなものでもちゃんと使えれば、お安く購入したいという気持ちがあります。

そんな時に、「ヤフオク」様などは、とても有難いお品が見つかることがあります。

「ヤフオク」で購入したものを事業用に充当というのは、一昔前では驚かれたものです。

しかし、現在は、どんな購入経路であってもそれに沿った仕訳ができればかまわないことであるほどマーケットサイトの認知度も深まりネット購入が受け入れられてきたのです。

会社員時代に、お客様にお出しするお茶の湯飲み、特に夏場のガラス製のものは、ヤフオクがやはり良いお品が安く購入できたので、よく利用していたものです。

このたびは、少し特殊なケースの1つとしまして、商品代の決済は前日に¥100のみ、着払運賃は翌日到着時に¥1,015支払いというケースの仕訳をご紹介したいと思います。

日にちに忠実であるということで、別件のような仕訳になることを選択しているところがポイントです。

バッグの材料の「接着芯」を「ヤフオク」で¥100で落札、しかし送料は着払¥1,015がかかったという「ヤフオク」あるあるの体験

このストーリーは実際に遭遇した場面です。

なかなか織芯も見つけにくい中、ヤフオクを探します。

そうすると、結構昔のアパレル会社様の倒産品だったり、古い使い手のない在庫商品などが出品されていることがあります。

今回は、アパレル関係の方ではないようで、「芯地か裏地がどちらか分からない」ということでの出品でした。

もし、裏地だった場合かなりリスキーな購入になりますが、写真をよく見ると、確かに裏地の可能性も否めないものの芯地っぽさがとてもありました。

よって、ここは勘を信じ落札、その商品がこちらです↓。

左-ヤフオクで落札した織芯:黒5m、薄ピンク5m 右-薄ピンクの方のアップ。

接着芯かどうかの見極めは、ボツボツの点状の糊が載っているかどうかが決め手です。

写真を拝見するには、載っているような感じだったので、芯地だと信じることにしたのです。

そして、到着してみて確認の結果、間違いなく両方の色とも芯地だったのでした、ホッε-(´∀`*)。

ヤフオクで落札した価格は、m数が不明であったことと、裏地か芯地か分からないというあいまいさからか、他に入札者がいらっしゃらず、晴れて落札♪。

落札価格は嬉しい¥100、ヤフオクらしさたっぷりです。

ただ、上の写真は、届いた後でたたみ直したのでありまして、最初は、筒の棒に巻いてありました。

よって、幅も結構あり出品者様の意向で着払いでした。

その料金が¥1,015という着払料金。

せっかく¥100でお得に落札できたのに、送料が¥1,015かかったというところが、これまた「ヤフオク」らしさたっぷりの状況でしたが、それでも市販の店舗で購入よりもはるかにお得だったのでした。

ここで驚くのが、ヤフオク終了は2019.04.15の夜。

そして、落札者になった夜の時間帯にヤフーかんたん決済で¥100のみの支払いヤフオクサイトで完了。

にもかかわらず、なんと翌日の2019.04.16に到着したのでした。

とても驚いたのですが、おそらく入札時に質問をしてあったので、早めに発送の準備をしていただいいたと思われます(ありがとうございます)。

ということで、2019.04.15決済の材料が2019.04.16に到着し、その際に着払運賃を現金で支払ったというストーリーで完結したのでした。

さて、ここからは、このストーリーの仕訳になります↓。

決して「代引」と間違えてはいけない、あくまで「運賃」のみを負担した「着払運賃」は、品物の仕入計上と分かれる方が良い

簿記の決まり「仕入れた材料および商品の価格に送料も含めて良い」というものがあります。

ただ、送料も含めるには、矛盾が起きるのです。

というのも、支払は、¥100を2019.04.15にyahooかんたん決済で行いましたが到着時の着払運賃の支払いは2019.04.16でしかないのです。

日にちも事実として非常に大切でありますので、この2種の日にちは互いに重要です。

よって、別々の仕訳をすることが望ましいと考えます↓。

これが一番リアルタイムな計上が実現できるとも言えるのです。

無理矢理、4/16に¥100の分も計上する方がかえってややこしくなりますし、クレジット払いなので「買掛金」を使ったわけですから、なおさらです。

ところで、「着払運賃」と「代引手数料」は混同しがちですし、両方混在する場合もありますが、実は全く別の意味合いがあり注意せねばなりません。

こんな言い方もできます、「着払運賃」は「仕入」に含めても良いが、「代引き手数料」は「仕入」に含めることは不可と。

今回は、「代引」ではなかったので関係ありませんが、この流れのせっかくの機会ですので、「着払」と「代引」が同時に発生するケースに関して、【790】のブログ記事を新たに設けまして、YouTubeの動画付きで後日設置したいと思います。

「代引手数料」は「着払運賃」と違い、仕入に含めてはいけないので、必ず2行になるということです。

「代引手数料」は「支払手数料」という費用科目であることをお忘れなく。

あとがき

現在、ブログの手直しを順に進めています。

今日、2024.06.18がこの記事の番でした。

初めてこの記事を綴りました2019年当時は、「電子帳簿保存法」が完全に施行しておらず、紙ベースでしたので書類の写真が出てきています。

しかし2022.01.01スタートで、紙ベースを一切廃止に致しました。

ただ、変わらないのは簿記のルールです。

この度の内容については、何ら変わることがありませんので、紙ベースのお写真以外は今後もご参考にしていただけるものになればと記事の手直しをしながら書き加えました。

この記事を読んでくださった、個人事業主様の事業の発展を心よりお祈りいたします。

お互いに事業内容が違えど、事業の実りを目指し一歩ずつ前に進んでまいりましょう(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

邪気を広げぬようゴミ箱には蓋が必要、万能な100均の「吸着マット」を利用した取っ手付き蓋作りのDIY記録【194】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「トイレ専用のスリッパを着用した方が良い」「寝床の向きは壁に垂直がベスト」など日常のインテリア配置に対して、「風水的」なネット情報を参考にさせていただくことがあります。

そんな風にして得た1つの「ゴミ箱というものは不必要で捨てられたものの集まり、「邪気」が集まっているから、邪気が蔓延しないよう蓋が必須である」との情報に共感。

ゴミ箱の内部には、決して心地の良くない雰囲気のようなものが立ち込めている様子を自分でも確認しています。

このたびは、そういった情報をキャッチし、早速ながらゴミ箱すべてに蓋を検討していきました。

元々蓋が付いたゴミ箱(ダッシュボックス):気が利いたお品物で、左は「パンダン」素材、右は「ダイソー」様。

ただ、既製品では、蓋付きのゴミ箱は少ないものであり、大半が蓋無しの実状でした。

蓋無しのゴミ箱:左は「蓋付き」と称されながらも上は開いているのです。右は本来のゴミ箱ではないもの。
このたび利用させていただく「吸着マット」:「ダイソー」「セリア」様両方で購入できます。日本製なのです。

このたびの作業は、ほつれない「吸着マット」で気軽に完成していくことができるやり方です。

既製品では蓋付きのゴミ箱は希少、手持ちの蓋無しに100均の「吸着マット」で蓋を追加した「邪気」の封じ込め

作図:ゴミ箱の入り口を当ててその直径以上の大きさで作図。ボールぺンやマジックがしっかり書けるかと。

この時に25mm幅の取っ手も細長く準備します。

シミュレーション:蓋のサイズが良いかの確認。2枚を吸着マットの性質を利用して「外表」同士でくっつけ。
ミシンで縫い付け:先に取っ手自体を2枚仕立てでステッチ固定し、次に蓋に設置していく順番。蓋の外枠も固定。
蓋の完成:優しい素材感で出来上がりました。片方の半月型が特殊でしたが、特に困難はありませんでした。
蓋無しと蓋付きの比較:左から右へ改良したのがこのたびの作業になります。
その他の蓋のアレンジ例:コルク製の鍋敷きを利用・別のフィルマットを利用・鍋蓋をそのまま利用など複数。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.06.02からおよそ6年後の2025.07.15にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

随分年月が経った今も変わらず蓋付きのゴミ箱スタイルは続行しています。

ただ、インテリア映えとしては、このたびのようなマットの利用は少し田舎っぽく、どこか手作り感が出過ぎた点は引っ掛かるところ。

ゴミ箱を蓋付きで製造していただければ一番良いのですが。。

「蓋をする」という行為は、このように「悪いものを閉じ込め封印する」といったようなこと。

ところが、封印されていたはずの「人間が織りなす悪事」はここ近年どんどん放たれ外に飛び出し皆が知るところとなっています。

同じ「マイナス」なのに、このように行き着く場所が真逆であることが非常に興味深く、それぞれ本当の望ましい場所へと移動しているのかもしれません。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

着用者の股下データさえあれば試着の必要無し、股下+縫い代3cmの法則によるデニムパンツ裾上げ【142】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまでたくさん触れて収集し着用してきた古着ジーンズ。

リーバイス501こそデニムパンツの王道であるといった長い時代が続きました。

古着のリーバイス501の色違い:いずれもインディゴですが、トーンの違いで収集の価値がありました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.05.21からおよそ6年後の2025.05.24にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

その後2020年辺りからは、大きなカジュアルデニムの流れに変化が現れます。

実際現在2025年のピクチャレスクのワードローブでは、デニムをジャケットと合わせたエレガントなはき方に特化。

とはいえ、これらも古着であることは変わりないので、長さが合っていない場合によく裾上げをしています。

このたびは、こうした古着ライフにおいて、デニムにとどまらずすべてのパンツに引用できる「股下データ」を元に試着せずに行える裾上げをご紹介したいと思います。

1.5cmの縫い代を二度折る三つ折りによるデニムパンツの裾上げ、着用者の股下データ+3cmでカットの定番メソッド

自分の股下の把握の仕方の1つとして、実際にはいているお洋服のパンツ類の股下を測る方法があります。

私の場合は75cm。

ここで注意点ですが、デニムというのが、はいたときの物理的な現象で、クッションができて、本来の股下より2cm程上にふんわり浮くということが分かっています。

よって、自分の股下の把握は、持ち合わせのパンツの中でも同じデニムの方が良いと思います。

裾上げ前の試着:かかとから5cm程度余分。パンプス用に長めにする発想は実体験からはかなり不便でした。
対象のデニムパンツを平らなところに置く:まずこのようにペタンと寝かせ、実物の股下数値を確認します。
デニムの股下の測り方:股の継ぎ目同士の十文字の正方形のど真ん中が始点、裾先が終点です。約80cm。

股下75cmに対して80cmは5cm程余分。

ここでカットする分量を計算、80cm-(75cm+3cm)=2cm。

計算式の中の3cmというのは、1.5cmの幅の三つ折り(2度折る)という意味の1.5cmx2のことです。

どんな股下でもこの部分は共通に3cmです(後で貼りますYouTubeでは間違って1.5cmx3と解説してしまい大変申し訳ございませんでした<m(__)m>)。

2cmのカットは三つ折りをほどかずにそのままスパンとカットできるぎりぎりの長さだったようです↓。

印付けとカット:裾から2cmに印を付け、「わ」になった状態のまま重ねてカットしました。
三つ折りの下準備:動画内ではアイロン無しで解説しましたが、ここも印をしてアイロンをした方がより良いかと。
縫い始め内股部分の金づち:樹脂づちや木づちでも行われる「つぶし」。平たくなり縫いがスムーズです。

縫い始めの場所は、縫い目の最後との重なりが隠れる内股から行うのが望ましいと考えます。

早速最初から難関の「折り伏せ縫い」があるのがデニムパンツに共通の作りなのです。

少し手前の平坦なところ(折り伏せ縫いの中心からは2cmくらい手前)からスタートし、勢い(スピードという意味ではなくパワーのような意味)を付けて難関を通り抜けていきます。

裾上げ完成:縫い始めと終わりの重なりが折り伏せ縫いの隣に来ていますが、他人目線からは内股に隠れます。
裾上げ後の試着:股下75cm仕上がり。すっきりとした裾周辺の様子になっています。
横や後ろ姿:地面からは確実に離れて上に上がった様子がうかがえます。

あとがき

以前行ったことがある、USED品サイトへの出品(「ヤフオク」や「メルカリ」)において、デニムパンツを手放す際に、裾上げをサービスしてご購入いただいたことがありました。

もしかしたら、長さがマッチせず他を検討するところを、お直しをしてもらえるなら購入しようと踏み切って下さるかもしれません。

ただ、「サービス:¥0(無料)」でなければなかなか受け入れられないと思いますが。。難しいものですね。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

まるで絵画のような暖色系マルチカラーの草木柄はシャンタン織、アシンメトリーなファスナー位置のミニボストン【19】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、ミニボストンショルダーバッグの製作を致しました。

丸いカーブを取り入れたドームのような形はいかにラインを美しく出せるのかというポイントが1つ。

そして、ここ最近ややプチ流行のファスナー位置が片方に寄ったデザイン、真ん中よりもしっかりとオープンできる点がメリットになると思います。

ファスナーの始まりと終わりの綺麗な処理の仕方のイメージをまだ持っておらず、行き当たりばったりで研究を兼ねた製作となってしまいましたが、そのままを綴りたいと思います。

ファスナー位置がアシンメトリーのぱっかり開く仕様、心躍るボタニカルなビタミンマルチカラーのミニボストンバッグ

ボタニカルな大柄の暖色系マルチカラーが美しく楽しい雰囲気です。

柄の縁取りのブラウンカラーが特徴で、まるで、絵画の巨匠「ルオー」様の作品のよう、こんなところに惹かれてこの生地を使わせていただきました。

裁断風景:表地の前後にそれぞれポケットを取り付け済み。1m購入で表地も裏地も同じ生地を使用。

使用生地(表地・裏地共通):シャンタン、ポリエステル/100%、日本製。

作り方は、あらかじめ「中表」にしたプレート状のパーツを「外表」で組み立てながら縫い合わせて作っていくという方法です。

<サイズ>縦20cmx横22/26cmxマチ8cm。幅2cmの取っ手付き。ショルダーは幅1.5cmx81/129cm。
コンパクトなサイズながら、めいっぱいのポケットの広さを確保。外側にはすぐに取り出したいパスなど。
底面:後付けでリムーバブルな底板を設置しています。同じ生地で包み込んで作ったものです。
柄のおかげでそれなりな見え方にはなってくれていますが、左下の写真のファスナーの端っこの取り付けが曖昧。

このアシンメトリーなファスナー仕様では、ファスナーの端っこを完全に隠すということができませんでした。

更に、切替の部分の繋ぎ目がしっかり合わなかったのです。

非常に曖昧なまま、それとなく出来上がってしまったのが現状です、決して成功ではありませんでした。

着用風景:この生地だったからそこそこ出来上がったという条件を感じます。下の角のラインが難関過ぎました。
コーデのイメージ:せっかくなのでお洋服との相性もご紹介。バッグ自体がアクセントになると効果的なケース。

あとがき

このたびのアシンメトリーなファスナーの取り付けの経験は、その後の比翼付きのリュックの入り口で活かされます↓。

その後の比翼付のリュック:部分的に見れば、アシンメトリーなファスナー付けはこのたびと類似です。

比翼が隠してくれることもあり、不完全な縫い付け部分をカバーしていったのですが、起源はこのたびだったと思うのです。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.05.20からおよそ5年半後の2025.01.19にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年では、ファスナーさえ全く使用しないバッグの製作に行き着いています。

カラーが限られた既製品の附属品の限界を感じたこともあり、メインの入り口にもなり得るファスナーを思い切ってやめたのです。

とは言え、ファスナーを真ん中に取り付ける仕様・アシンメトリーに取り付ける仕様を含む製作をしてきたその先に今がありますので、過去のこのような製作は辿るべき道であったと思っております。

実際に製作していない者はファスナーを使用しないバッグの良ささえ語れないのです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

求める長さによる手間を惜しまない、ジーンズ裾上げのカットが先端の三つ折りより上の位置ならばそのままカット、三つ折り内ならば解体【248】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまで30年以上もカジュアルな装いの王道であったジーンズコーデ。

ここ近年はデニムは、ドレスライクな方向へと大きな流行の波が移行した模様。

それでもなお、普遍的な存在感は健在の「リーバイス501」。

特にかつてのUSA製の501が生まれ故郷の原産であることで、より熱視線を向けられるようです。

今回このアメリカ製501のあるワードローブに新たに、2本の今まで持っていなかった薄めのブルー色を加えることにしました。

古着ではジーンズの長さがピッタリの方がむしろ奇跡的、好みに忠実な長さにお直ししたい

このような少し色のトーンの違う共に薄色のブルージーンズを2本共ワードローブに加えます。

とても楽しみなのですが、メンズのW28なのです。

丈がどちらも長すぎますので、裾直しをせねばなりません。

ネットのリサイクルショップで古着を購入した場合の裾直しは、自分でお直しするのがコスパが良いです。

ミシンを1台お持ちになり、裾上げはセルフというのは今後も良き節約術かなと思うのです。

自分で自宅での裾上げをしていただくことにお役に立てるよう、このたびは2種類の裾上げのケースでご紹介したいと思います。

非常に長い場合と少しだけ短くしたい場合とで使い分ける裾上げの仕方2通り

今回行う2本のリーバイス501ジーンズの裾直しは、実は全く同じやり方ではございません。

違う点があるのです。

かかと周辺を出来上がりにしたい場合:かかとから三つ折り分をプラスした長さがカットする場所。

ちなみにこの写真は右の水色ブルーの方です。少しだけ長い方になります。

セピア色がかった方はもともとかなり長めなので、長めではきたいにしても、デフォルトのままでは、ひきずってみっともないので5cmカット(実際切るのは2cm)をします。

この5cmカットをするにあたって、股下を測ると自分の股下がある程度把握できますね。私もやってみました。

股下の測り方:股部分の縫い目十文字ど真ん中から、折り曲げた出来上がり線の裾の先端までを測ります。

股下の測り方ということで、今後も何かにお役立てくださると良いと思います。

股部分のど真ん中が十文字になってハギになって出来上がっているのがズボン型です。

この十文字の交わったど真ん中1点から裾までのハギ目に沿ったまっすぐの長さが股下となります。

ちなみに、私の場合75cmですが、スラックスなどは75cmだと下に重みで垂れ下がり長過ぎます。

よって、スラックスなどの重くストンと下に落ちるパンツの場合は股下73cmくらいに合わせます。

ジーンズは、生地が立つぐらいごわごわしているので、股下ちょうどが程よいです。

今回、股下通り75cmに仕上げることにしました。

セピアがかった方は5cmカット、水色の方は3cmカットということになりました。

左:セピアがかった方・・・5cmカット、右:水色の方・・・3cmカット。

左:セピアがかった方・・・5cmカット(三つ折り分を見込むと、実際は5-1.5x2=2cmカット) 。

右:水色の方・・・3cmカット(三つ折り分を見込むと、実際は3-1.5x2=0cm)カット 。

右の方は計算式に矛盾が出ます。

まずは、三つ折りしてある裾の解体からスタートになります。

そして、折り目が付いている線を目印に、今先端になっているラインを1周カットすることになるのです。

そうしますと、この5cmと3cmで少しやり方に違う部分が出てきます。

5cmカットの方は、先端のデフォルトの三つ折り始末をほどかなくてもよい分量です。

それは、カットして、三つ折りを1.5cm幅で2度折るということをしてますので、もともとそれをしてある先端の1.5cmx2=3cmを最初から差し引いて少なくカットして帳尻を合わせればほどく手間が省けます。

5cmカットなので、5-1.5x2=2cmカットで出来上がりが合います。

この場合、裾先端から2cm部分を重ねてカットです。

右と左はそれぞれ行った方が正確にできますので重ねるというのはあくまで片方の「わ」の事を指しています。

<5cmカットのセピア>①裾から2cmで印をつけます。②重ねて2cmの印通りにカット。

こんな感じであとは、縫い代1.5cmを2回折り曲げて、三つ折りして裾が5cmカットとして上がります。

もう1つの水色の方は、3cmの部分なので、三つ折り部分を、現在の状態で三つ折りされているところをほどいてからやらねばなりません。

ギリギリの先端をカットしたとしても、三つ折りの縫い目が残ってじゃまなので、結局ほどくと同じ作業が入ってきます。

それならば、「リッパー」でほどいてから先端から3cmの部分をカットすることで、セピアの方と同じ考え方になります。

<3cmカットの水色>①リッパーで三つ折りを解体。②伸ばした状態の先端から3cmをぐるり1周カット。

この場合は重ねるより、この方が正確にカットできます。

写真のハサミの位置が写真の写り具合で紛らわしいですが、正しくは矢印の近くの線が当初の先端部分なので、そこをカットします。

あまり多くは語られていない、三つ折りしてミシンがけの時のコツx3点

2本とも1.5cmの縫い代を2回折る三つ折りをして、アイロンでしっかり折り目を付けて、ミシンで仕上げます。

この時に、少々コツがありますので是非。

<コツ①>:縫い始めと終わりは、返し縫いがありますから、返し縫いのやぼったい縫い目をなるべく隠すために、スタート時点を「内股部分」周辺にしています。

やりやすいのは、生地の薄い外側からですが、やはりずっと着用していくことを考えると視界に入りにくい内股側に返し縫いを隠した方が良いと思います。

いずれにしても、内股部分の折り伏せ縫いの重なったごわごわした硬い部分を通らねばなりませんから、最初の方で通っていくことになります。

つまり、ミシン縫いの一番の難関部分が最初にやってくるということです。

<コツ②>:折り伏せ縫いは本当に厚みがあり、固いので、縫う前に三つ折りした状態、もしくは、1つ折った状態でも、固まった状態をほぐすという意味で「金づち」でコンコンとつぶすということを行うと縫いが少しスムーズです。

また、後に貼ります動画も見てくださるといいのですが、適度な緩めの力で良いです。

目的は厚みのある膨らんだデニム生地をペタンコに薄くつぶすということにあります。

金づちで縫う直前に膨らんだ三つ折り部分をたたいてつぶします→効果は少しだけあります。

絶大な効果があるというわけではありません。

やはり、ジーンズの折り伏せ縫いはどんなものもごわついて固いものです。

ただ、この作業で少しましになるというものです。

この「少しまし」ということが実は結構な効果だとも言えます。

少しでもミシンの通りが良くなった方が良いですから、デニムの裾直しの時にはいつも行っている作業です。

特に「リーバイス501」は生地が厚めの13.5oz程のデニムですからなおさらです。

<コツ③>:そして、最後もう1点ポイントがあって、難関を一番最初に持ってくるとはいえ、本当のスタート地点を一番固い部分にしてしまっては余計に大変です。

そうではなくて、少し手前の2cm程前からスタートします。

返し縫いは平らな部分でしておいて、ミシンの動力の勢いもつけて難関の山へ登っていくという流れをたどるのが良いのです。

なので、このスタートは難関の少し手前、というキーポイントをどうぞ。

糸は、できれば30番辺りは望みたいところですが、50番や60番でも可能です。

ちなみに、糸は30番。針はDB1の#16という一番頑丈なタイプです。

ミシンの針板(張り周辺の穴が開いた板)も#16を設置しています。

ところで、前述の三つ折りステッチにおけるコツ①-③の図解もご用紙致しました↓。

スタート位置は星印から:折布施縫いの難関の2cm程て前の意味は、「助走」のようなもの。
完成後の試着:股下75cm仕上げ。
感想としては、股下73cm仕上げで良かったなあと。

ジーンズをパンプスとコンビではく場合、パンプスにかぶさらない方が歩きやすいです。

スラックスと同じで実際の股下ちょうどマイナス2cmで良いのかもしれませんね。

実際にやってみての肌感覚。

この事実も是非貴重な感想としてご参考にどうぞ。

職業用ミシンと家庭用ミシンのパワーの違い

今回お直し作業をしましたミシンは、「JUKI:シュプール:TL25」です。

現在のTLモデルからはかなり初期型なのではないかと思いますが、これで十分。

職業ミシンとしてはとても使いやすく、事業者様の多くが使用されるミシンです。

家庭用ミシンと見た目のサイズなどは何も変わりません。

ただ直線縫いのみということでロックも付いていないので、多くのご家庭では多機能付きな家庭用ミシンを選ばれることも多いのです。

しかしながら、直線縫いに特化したこのミシンのパワーは素晴らしいものです。

縫い目もブレが起こらないのでまっすぐで、ジーンズの裾上げなどには家庭用ミシンをしのぐ「出来上がりの美しさ」があります。

1台お手元にご用意いただくとこんな風に有意義に使えます。

あとがき

デニムは、このたびの2つのどちらかのやり方で裾上げが実現できます。

自分サイズに合わせていくお直しの一番の入り口と言っても良い「裾上げ」。

ミシンを使うことがかえって希であり、ジーンズならではの作業でもあります。

慣れると余計な悩み無しに好みの古着ジーンズをゲットできる未来が見込めます。

アメリカ製のリーバイス501は過去の貴重なアイテム、古き良きお品を存分に着用していきたいですね(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

生活スタイルに合った現実的な冷蔵庫の使い方、冷凍室には調味料のみ、冷蔵室には米や醤油を配置し調味棚を持たない【168】

アイキャッチ画像168

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ25年近く家電製品の中で唯一購入時のまま健在なのは、トースターと冷蔵庫。

トースターはどうしても内部の汚れがひどく、本当は交換の時期をとっくに過ぎているのでしょうが、壊れてはいないのです。

毎週のルーティーンで丁寧にお掃除しながら長い間使用させていただいています。

そして、冷蔵庫も同様、毎週のルーティーンでお掃除をしながら、丁寧に使わせていただいております。

このたびは、おそらくかなり個性的な使い方であろう冷蔵庫の収納風景を、ご紹介したいと思います。

どの世帯にもある基本的な家電製品である冷蔵庫の使い方が、ある人物のライフスタイルを表すようなインテリアの1つであるとして、楽しんでいただければと思います。

考え方・人生までもが現れる冷蔵庫の収納スタイル、まるでファッションのように並べたその姿は衣・食・住の垣根を超えた

25年近く持ち続けている冷蔵庫というのがこちら↓。

25年に近づいている2002年製の冷蔵庫:ここまでくると長年の愛着がわきまして、かえって価値を感じます。

せっかくのなので、冷蔵庫のてっぺんからご紹介してまいります。

冷蔵庫のてっぺんの利用:フライパンやなべ置き。鍋底は冷たい物品と接触しないようにという「風水」情報。

教えによりますと、1cmは隙間を空けて物を置くべきとのことですが、実際は脚の高さが2.5cm程度ある鍋敷きを選択。

では、冷凍室から見ていきます↓。

冷凍室の様子:冷凍食品を好まず、スペースを調味料で埋め尽くし。容器は「ダイソー」様と「セリア」様のもの。

容器を同じモデルで統一し、保冷剤の右隣りの横2列のグループは、「だし類」で配置をまとめています。

インドカレーの調味料:インドカレーのレシピは複雑。左から順番に入れていくというレシピ通りの配置で解決。
冷蔵室の様子:一番下の深いスペースの右端は「タッパー」の中にお米を収納。扉面の右下には、しょうゆや酢。
中身のシール:左からにんにく、クエン酸(飲む)、粉寒天。「無添加」に拘りながらの、かなりの健康志向です。

常温で保存されることも多い調味料は、ネットで冷凍・冷蔵・常温を全て調べ、常温でなければならないものだけにミニマムにまとめました。

常温の調味料:たったこれだけです。これらは「常温であるべき」という情報を見てトレイ1つに収めました。

冷蔵庫を、「調味料棚」のように利用していますことが、決して広くもないお部屋では有効的な使い方になります。

じゃがいも・たまねぎ・バナナは常温でバスケットにストックしていますので、冷蔵庫には入れていません↓。

左が果物入れ、右が野菜入れ:左には冷蔵前のキウイ・みかん・メロンが入ることも。右は里芋も入ります。

あとがき

不思議なものですね、長年使わせていただいているこの冷蔵庫に飽きることがありません。

冷蔵庫内のプラスチックの部分が一部劣化して撤去していまして、一番下の段のお米を入れている部分には実はプラスチックトレイが「蓋」を兼ねた存在として元はあったのです。

使用10年目くらいで、重圧により真っ二つに割れたという変遷がありました。

「狭すぎる」とは思ったことがないこの中間的なサイズの冷蔵庫を一人で持つ方にも推奨したいと思います。

人のクローゼットの様子が気になるのと同じで、冷蔵庫の様子も気になるものです。

特に形式は無いのです、このたびの個性的な冷蔵庫の使い方を面白く受け止めていただきまして、是非「自分らしさ」をこうした日常に素敵に表現してみてくださいませ(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

3色のみの無彩色カラー黒・茶・白が織りなす、ストライプ・ボーダー・市松それぞれが別物の四角いバッグ【18】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイド製作にパッチワークを取り入れることがあります。

むやみにぶつ切りのパッチワークを企画することはせっかくの繋がりをわざわざ切る行為、望ましくはないと考えます。

パッチワークは、あくまでも「苦肉の策」で行います。

そして、もう1つのケースもこのたび発見。

残布ではないけれどもそれ1色では何とも味気がない場合に独自の解釈をもってマルチカラー展開をしていくというもの。

同じ生地で色違いを無地1点ずつで3点製作する一般的な展開とは別の道なのです。

たった1点ずつを同時に使用のマルチカラーのパッチワークが織りなす世界観をもって「貴重なバッグ」を3点作っていくという考え方です。

無彩色の黒・茶・白それぞれ1色では成し遂げられない、3色同時使いx3種のパッチワークは3点別物のバッグへ

使用生地:アムンゼン(3カラー共通)、ポリエステル/100%、日本製。表地は3色、裏地は黒1色使いです。

もともとぶつぶつの織柄が高級感があり美しい生地ではあるのですが、1色のみで製作した地味さは物足りなかったこれまで。

このたびのマルチカラーの案はそのような味気無さを解決するための一歩進んだアイデアです。

3色の同じ「アムンゼン」を均等配分に使うところがポイント、ストライプ・ボーダー・市松の3種の柄をパッチワークで作り出していきます↓。

左上から、ストライプ・ボーダー・市松のパッチワーク。どれもそれぞれの唯一の柄になっていきました。

手順は、短冊状にカットし接着芯を貼りミシンで縫い繋げていきます。

そして、裏をアイロンで割り、表に出たハギ目の線の両サイド1mm程度をミシンステッチで固定。

丈夫でありながら、整った美しい柄が出ます。

この最後の表面からのステッチは大変美しく映え、柄が美しく出ることにも一役買うのです。

完成:<サイズ>ストライプが縦33cmx横29cm(マチ無し)。右の2つは縦35cmx横31cm(マチ無し)。
左上から時計回りにボトルホルダー・フラップポケット(外)・フラップポケット(内)。充実した内部です。
入り口開閉:生地の中表ひっくり返しにより反り、マチが自然に出来上がることでファスナーの両サイドに比翼。

裏地には、表地の中の1つ黒(実際はチャコール)のみを採用、黒無地1色ですが立派な内部構造です。

ボトルホルダーのボックスキルト・大きい方のポケットのストライプキルト・内部のランダムキルトと3種をそれぞれに引用。

ポケットの二重構造はセキュリティー性が高く、大切な物入れに向いていまして安心感で満たされるという「心地」を得ます。

このたびは、マジックテープ同士の二重構造でしたが、奥の方をファスナーにするなどすれば、もっとセキュリティ性を高めることも可能。

まるで複雑なパスワードのようです。

着用のサイズ感:上の写真の右2つの内の「市松」パッチワークです。縦35cmx横31cmというのは大きいです。

あとがき

マチが無いのに随分容量があるバッグです。

1泊旅行を気軽に計画する時に、たくさんの荷物を詰め込む手間やストレスを、このバッグが払拭できるような存在になればと。

おでかけの背中を後押しできるような存在になれば、それはそれは本望です(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

切替えの多いデザインで製作したミス、壮大な薔薇柄の生地はシンプルで広いバッグの造形でこそ立派に映える【17】

アイキャッチ画像17

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2019年では、バニティバッグ・巾着バッグ・ボストンバッグに並び並びもう1つ立体的なバッグである「リュック」に初挑戦。

エレガント志向のバッグ作りからは、カジュアルなテイストを持っているリュック。

しかしそれもイメージによる固定観念であると解き、カジュアルなイメージが広がっている現在のアイテムをいかにエレガントに寄せられるかも今後のポテンシャルであるととらえました。

近年の健康志向の高まりからは「シンメトリー」がキーワードのバランスの良さこそ大きな重要ポイントであり「価値」になると思います。

このたび掲載してまいります2019年に初製作のリュックの完成度、自主判断としては失敗でした。

せっかくのリュックに踏み出した第一歩でしたが、美しく出来上がらなかった一番の理由を見つけました。

服地を使用したリュックは正解ながら、黒地に映える豪華な薔薇柄が存分広がらなかった切替えデザインの失敗

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.05.06からおよそ5年販後の2025.01.17にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

せっかくの柄をわざわざ分割してしまったデザインに対して、全体を俯瞰していないこと、せっかくの素敵な生地を最大限に活かすための意識の欠如と未熟さが原因でした。

2025年にこうして振り返ることができることも2019年からの発展、当時においては精一杯の結果でしかなかったのでした。

あまり既製品を参考にしない独自の試行錯誤のみで、かえって難易度が高まる頭と本体を分けるなどという構造で製作したのでした。

表面がスエードのよう(あくまで、スエード風の域で実際は布地)ということで、スエードという言葉が使われているようです。

見たところ、「ピーチ」という桃の皮のような毛羽立った様相の織り方に類似です。

同時期に購入していた色違いも後の製作で使用していきます↓。

<表地:黒地のマルチカラー薔薇柄>スエードプリント、ポリエステル/100%、日本製。美しい生地です。
失敗の一番の理由:壮大な柄はこのように分割したデザインはせっかくの柄の一続きを途切ってしまうのでした。
当時の精一杯の考えで、ヘッドは「外表」ボディは「中表」という分け方をしたことから別々に分割したのです。

確かに当時ならではの考えあってのこの構造、むやみに分割したわけではなかったのでした。

完成(前面):<サイズ>縦22cmx横27cmxマチ6cm。コンパクトなサイズのリュックです。
完成(後ろ面):ショルダーの幅は1.5cm幅。ヘッドとボディを合体するデザインはかえって難易度だらけです。
入口ファスナーはアシンメトリーに設置。使い勝手としては柔らかい布の場合入り口がたっぷり開きます。
<裏地:黒>スポーツメッシュ、ナイロン/94%、ポリウレタン6%、日本製。後日色違いで調達するほどの生地。
実際の着用イメージ:この柄ならもっと丸みのある袋型の方が柄が生き生きと映えると思いました。

そもそもの、企画案への反省です。

素敵な薔薇柄生地、切替えなどせずむしろ一繋ぎのシンプルな形で柄を主役にすることは、「敬意ある製作」でもあるのでは。。

あとがき

2025年から見て、2019年は随分立体的なバッグ製作に挑戦していたのだと振り返ります。

同時に高級生地にも背伸びをするような形で一歩踏み出していましたから、未熟な技術のせいでほとんどが「幻」に。。

とはいえ、「製作品アーカイブ」にその姿を保管していますので、未熟な製作であろうが現在の技術が高まった製作であろうがフラットな気持ちで展示しています(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク