ハンドメイドバッグの型紙間違い【37】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハイブランドのバッグのフォルムを見かけだけで真似してみました。

真似とは言っても、一から型紙を作ります。

内部の詳しいことは全く情報がありません。

間違いがちな型紙のライン

以前にも類似のデザインは製作してみましたが、直す箇所だらけの良くない仕上がりでした。

その中で得に大きな間違いを発見しました。

気づくのに結構長い日数がかかりましたもので(^_^;)。

後になって、この型紙の中の左上の本体の形がこの型紙ではまずいと分かってきました。
縫い合わせる時に底に並行にならないのがこの型紙。
山の裾の辺り数センチが緩やかに上を向いた坂のように斜めの線が正解なのかな。

底のマチに関しては、このデザインの美しさが最大限に感じられるようたっぷりとることです。

かなり立体的なバッグなので、この平面だと立体的にしたらどうなるのかということが分かる必要があります。

分からない場合は、型紙を立体的にシュミレーションして、印を打つなどして実際に出来上がる予定のフォルムの印の跡が平面上でどう描かれたのかの実験が必要です。

その他の製作箇所

今回の裏地は、とゴールド色です。メタルという新しい糸が使ってある衣装用の素材です。

裏側に隠しポケットを付けました。
表地だけの状態のところで取っ手をたたきつけました。

あとがき

随分と後になって間違いだと分かった箇所もありますので、動画内と当記事があまり合っていない部分があるかもしれません。

動画は消さない限りそのまま残りまして修正しておりませんので、当ブログ記事を頼りにお願いします。

とはいえ、散々です。

これが前半なのですから、後半はどうなるかということなのですが、一応作って完成してしまっているのです。

後半へ続く。。。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

2泊可能か!?、さっくりと軽い撥水ナイロンボストンバッグ【38】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

駅のコンコースを歩くと、ローラーが―シャッシャと雑踏の中を行き交います。

駅には旅する人々がいっぱい。

出張のビジネスマンさん、旅行の人。。

今回は、旅のお供に一役買えそうなビッグボストンバッグをお作りしました。

白っぽい生地であるからこその撥水の安心感

今回の素材は、ナイロン撥水コーティング生地の小花柄です。

ナイロン撥水は、ナイロンという水をはじくことにはもともと長けているタイプの素材と撥水と更なる加工が合わさった素材。

ただ撥水(はっすい)という言葉は防水とは非なるもの。

撥水だから、水を完全に100%はじくということは定義としてはありませんのでご注意を。

さて、今回の生地は非常にかわいらしさがあるものです。

表生地(パープル系マルチカラー小花柄):ナイロンオックスプリント(撥水加工)、日本製。

4色ほど展開がありまして、その他は、ピンク、ブルー、オレンジなど。この色が一番あっさりとまとまっていて美しいと感じましたのでこれのみを選択。

多色展開は、たった1点だけの一番を選びます。

そして、裏地です。

裏地(パープル):ジャガード、ポリエステル/100%、日本製。

表地の中の一番濃いパープルに合わせました。まだら柄が非常に美しいです。

この柄が無地よりは華やかさがあって、柄がもやもやしてはっきりしないことが、かえって、いろんな表地の柄とマッチしてきます。

素材自体も、薄手ではあるけれど、弱すぎず目がギュッとつまったような作りになっているところが作りやすいという私の感想です。

この裏地は、結構色違いが豊富にあります。

すべての表地に、この裏地でという風に決めても良いくらいだと思いました。

製作過程のご紹介

このような大きなバッグは久しぶりであることと、そもそも新型となります。

初めて採用してみた、ファスナーくり抜き型のボストンバッグです。

どういうことかといいますと、ボックス型に穴をくり抜いて、そこへファスナーをはめ込みます。

この作り方の良さとしては、ファスナーが完全に口を閉じてくれることです。

隅っこにすき間が空くようなトートバッグに取り付けたファスナーから少し考え方を変えてみました。

そして、もう1つこれは全体の作りのポイントですが、本来の、表地で袋を作り裏地でも袋を作って返し口を作ってひっくり返し合体させる作り方ではないという点。

板状のパーツを組み立てるやり方です。

では、板状のパーツとは。。。

同じ面の表地と裏地を重ねて地縫いし、ひっくり返して1枚のプレート状にする作業です。

そして、これを整えると、このように↓。

ひっくり返したあと、アイロンで整え、端から3mm程度をぐるり1周ステッチかけます。
(この時にステッチをしてしまうのかどうかですが、最後の組み立ての縫いと上手く重ならないため、
ここではステッチしないことを後からの考案のし直しで決めています。)
その時に底の方の返し口も縫い閉じます。

そして、その板状のパーツ達を組み立てて、

縫い、バッグの形に形作っていくわけです。

ファスナーの付いた口布パーツと本体を組み立てて縫う直前の様子。

そして、組み立ての地縫いを2回ほどこします。

そして、最後の方の段階で底板をくるみ底板として、表地で包み、バッグの底に入れてなじませます。

左:底板を入れ込み、縁をぐるり1周縫います。 右:バッグの底へはめ込みます。

こうして、底板を取り付けたら、ショルダーを取り付けて完成です。

完成お披露目会

完成したビッグボストンバッグ(縦35cmx横50cmxマチ22cm)

1泊軽くお泊りというよりは、2泊くらいの容量です。後にこれを縦横5cmずつ小さくして、もう少しコンパクトな1泊程度のバッグにすることもしていきます。

なかなか、小花柄でこういったビッグボストンバッグは見かけません。

ファスナーのくり抜き仕様ですが、どうしてもファスナーの務歯だけが見える縁を隠したひっくり返し手法が習得できていません。

背に取り付けるワンピースなどで裏地が覆われているあの様相が果たして両サイドその必要があるバッグに応用できるのか。。。

あとがき

私の感覚ですが、ボストンバッグの大きなものをハンドメイドバッグ製作したいと思っている人は結構いらっしゃるようです。

まだ、後に小さくした別デザインでお作りしていきますので、ブログ記事に投稿してまいりますね。

ボストンバッグは、実際に既製品を購入しようとするとなかなか気に入ったものが見つからないと思います。

旅行であるとキャリーが主流の現在では、昔ながらのボストンバッグというアイテムは結構ニッチな分野だと思うのですが。。。

旅行というシーンだけではなく、容器としても考えるとインテリアにも使えそうですね。

みかんのへたが下を向いた失敗ウエストポーチ【36】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、みかんウエストポーチ製作の後編の記事となります。

前編、後編と分けているのは、YOUTUBE動画が長くなりすぎないように、2つに分けていることから、この当ブログもYOUTUBEと平行しているので、それに沿っているからです。

今回で完成致しました。

後半の製作で行ったこと

前半は、ファスナーのくり抜きまで行いました。

後半は、この続きになります、ファスナーをこのボックス型の穴にはめ込んで縫い付けるところからのスタートです。

ファスナーの縫い付け完成(表面):表側から見るとこのようになります。
ファスナーを当てて縁を縫うだけではありますが、
丈夫にするためにボックス型に2重にステッチをかけています。
もう1つ目的があり、丈夫なだけでなく裏側のファスナーの端が
ぴらぴらとして締まりがない感じをスッキリと解消します。
ファスナーの取り付け完成(面):側から見るとこのようになります。1重縫いのみですと、
ファスナーの縁がぴらぴらと波打ち美しくありません。
さらには、ファスナーの先端にタブを付け、裏地のグリーンになじませ綺麗に見せています。
ファスナーの縁そのままだと不格好だからです。

ファスナーを取り付けた後は、このマチ兼口布パーツの縁1.5cmの縫い代を表地も裏地もきちんと中側にアイロンで折り込んで、縁にステッチをかけ、1枚のプレートにします。

このように、縁縫い代1.5cmを完全に中側に折り込んで、縁の始末された綺麗な板状のパーツに作ります。
この後は、組み立てるように本体と縫い合わせていけば、出来上がってきます。
みかんの葉っぱを裏地のグリーンで形づくります。これをファスナーのつまみにするのです。
ベルトを作ります。中に、ソフト厚芯を入れ、立体的かつ、丈夫な強固なものに仕上げます。
このベルトにより、ベルト通しに入れてもポーチがだらんとならず。シュッとまっすぐに立ちます。
本体と、マチを縫い合わせポーチに形成します。
完成しました。
着用イメージ・・・ヘタの向きが非常に悪いです(+_+)。
完成したみかんウエストポーチの表側と中側

正直なところ、全く満足できませんでした。

根本的に変えていかねばならないところが多いです。

そもそも、組み立てを裏向きにしてひっくり返すやり方の方が、ふんわり仕上がります。

また、ファスナーは長すぎました。60cmまるまる使いましたが、長財布を入れた時など、底の部分から落ちそうになり機能としては危ういものです。

半分の30cmくらいで良かったかと思います。底部分がちゃんと受け皿になって安心して使えるものにしたいです。

また、ポケットには、スマホはらくらくは入りませんでした。

なかなかゆとりがとれない面積ですので仕方がないですが、本体全体を使ったようなポケットに変えた方が横が広がります。

そして、肝心なポイントのみかんの葉っぱ。これがよくなかったです。下へだらりと垂れて、かわいくないです。

ファスナーも両開きにして2個葉っぱを取り付ける。そうすれば、閉じている状態で、良い位置にみかんの葉っぱが配置します。

あとは、ファスナー取り付けの時に、波打ちを解消せねばなりません。

そして、ベルトバックルですが、これがひっぱると外れてしまうんです。

これでは、機能が不十分なので、カシャッと閉まるタイプのバックルに変える必要があります。

布なので、ベルト穴は開けても穴の周りがゲジゲジですので、望ましくないです。

ということで、大きく課題の残る製作となりました。素敵な柄に対して申し訳ない製作となってしまいました。

もっとその素敵な素材を活かすように作らねばなりません。

ただの巾着袋を作った方が100倍マシでした(^_^;)。

あとがき

結局失敗に終わりました。

ここからは、後になってブログを手直しの際に書き加えた部分です。

そもそも、最初のファスナーを縫い付ける時点でもファスナーサイドの布が見えない手法が洋服のコンシールファスナーの裏地付けで存在することを知りました。

そうしますと、綺麗にファスナーの縁が隠れます。

洋服の場合はコの字だから可能なのか、ボックス型に縫い囲う必要があるこういったバッグにも取り入れることができる手法なのか、興味があります。

お恥ずかしい製作でしたが、これが実際の製作の記録です。

こんな風にジャガード生地のマルチカラーを果物とか、動物とかを形作ることで、抽象的で遊び心が出るような製作というアイデアはどうぞ参考にしてみて下さい。

イタリア製の暖色系マルチカラー大花柄ジャガード生地のウエストポーチへの引用【35】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この記事アップの時期は、夏の終盤。

スーパーでは、ちらほらみかんを見かけることが。。

みかんは、どっしりと座ったような、安定感のあるフォルムをしています。

今回は、この安定感に魅力を感じ、みかん型をしたウエストポ―チをみかんのイメージをおしゃれに出していくことで作ってみたいと思いました。

名付けて、「みかんウエストポーチ」です。

ウエストポーチの良さとサイズの限度

自転車に乗って、そこそこ遠距離を移動しているのかなと思うような人を見かけます。

バッグを自転車のかごに入れずに、身に着けています。

ボディーバッグのように背中に背負ったり、慎重に、視界の範囲内にと、前側で胸あたりに本体を持ってきたボディーバッグの着用の仕方だったり、腰に結構な大きさのバッグを巻いたり。。。

とにかく、両手がふさがった自転車に乗っているようなシーンでの着用はボディーにフィットする仕様であることが求められます。

そういうシーンでは、ウエストポーチも活躍できる1つのアイテムです。

ただ、あまり大きいサイズでは使いにくいというもので、その容積は決して多くはとれません。

かえって使いにくいものになっても意味がありません。

みかんらしい緩やかな楕円カーブには円の一部を利用

みかんウエストポーチの型紙:本体縦20cmx横30cmほどの横楕円形を中心として、
ポケットや、ぐるり1周のマチの長いパーツ、ウエストベルトなどが加わります。
このように、表地と裏地を貼り合わせて、ぐるり1周縫い、空き口を残して、ひっくり返します。
アイロンで整えて、空き口を縫い閉めるのを含めて、ぐるり外1周ステッチをかけます。
1枚のプレートが出来上がったと思っていただけると良いです。
ファスナーを切り抜き型から顔を出すように取り付ける方法をとりましたので、
裏地をラッピング布と兼ねた仕様で、ボックス型のくり抜きを作っています。

はい。ここまでが前編となります。

次回の後半では、ファスナーを取り付けるところからスタートして、最後組み立てて完成まで行きます。

あとがき

生地が暖色系であったことで、みかんそのままのオレンジの無地ではなくて、花柄をみかんにしていくことの遊び心みたいなことを考えてみた案です。

みかんだけでなく、他の果物、動物などでも応用ができそうな案であり、このたびはその一例みたいなものです。

多くのリメイク品販売が阻まれる「著作権」は自明のもの、著作者本人以外には100%正確な判断は不可能なのである【240】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、著作権に関する実体験からのエピソードが盛り込まれる重要な記事となります。

実は、2018年前半-2019年5月くらいまでの投稿の記事を20記事程削除致しました過去がございます。

当ブログのみでなく、YouTube、インスタグラムも同時進行なので、それらも削除の作業を致しました。

その削除したアップの内容というのがすべて「リメイク」のハンドメイド製作品のご紹介なのです。

当記事は、がリメイク動画をYouTubeでアップ(あくまでも自分使い)した際に使用したジーンズメーカー様にある日ふと自ら気付き直接お電話をして、リメイクについての本当のところをお聞きしたのがきっかけになります。

その結果、20投稿程を一気に削除させていただいたのです。

と、このように今回は重たい話題ですが非常に重要でございます。

どうぞご一読をしていただければと思います。

最初は「特許庁」様へ問い合わせるところからのスタートで、元のメーカー様へのお電話に行き着く

出来事の当日にそのまま当ブログに記録しています。

そのくらい、早急に対応するべき事柄であると判断したものになります。

お聞きしたジーンズメーカー様がお盆明けのスタートの営業日ということで本日を待ってのお電話でした。

最近、誰もが知る大手メーカー様のジーンズの古着をリメイクして、ポーチを作った動画や写真をSNSで複数紹介しておりました。

あくまで、自分で楽しむ範囲内にてということも同時に発信していました。

ただ、そういった発信をしながらも「疑問」があって前々から気になっていたのですが、ネットの情報を見ても、なかなか信用できそうな答えが見つかりませんでした。

それは、メーカーロゴやその製品の1部をリメイク品にして、それをネットで発信すること。

リメイクに関しては、よくグレーゾーンと言われることもありますが、「グレーゾーンなんてものは本当はないのではないか、黒白しっかり分かることではないのか」と思い始めていました。

そして行動に出ます。

「特許庁」様に聞けば、何か答えていただけるかもしれないと思い電話をかけます。

ところが、「こういうリメイクというものの受け答えは特許庁様の役割ではない」とのことで、「産業機構」様を紹介されます。

とはいえ、予想の範囲内でのご回答はいただけましたので。ありがとうございました。

そして、「産業機構」様とお話をすると、ざっくりとした見解などはお聞きすることができましたがお電話では応答に限りがあるとのこと。

さらに詳しい者と話も可能だとのことでしたが、何か事が起こった後でないと進められないようでした。

事が起こる前では遅いから知りたいのに、完全な答えがなかなか見つからないのです。

そして、リメイクしてもOKというジャッジの権利は、おおもとの、ジーンズメーカー様が握っておられる権利なのだということを言っていただきました。

そのジーンメーカー様との直々のコミュニケーションでなければ結局答えが出ないことであるのが著作権というものだったことを知ります。

「著作権を持っている本人の意向がすべて」とのことなのです。

よって、特許庁様とか、産業機構様が可否をジャッジできるということではない、ご本人であるということが一番のポイントです。

その後、3件目にしてついに元のジーンズメーカー様に電話をかけました。

ジーンズメーカー様は、とても親切にきちんとご対応下さいまして、ついにしっかりとした答えをいただきました。

ジーンズメーカーさんの意志と驚きの回答

まず、私の質問が2つ大きく提示してあります。

1:メーカー様の古着のジーンズを解体して何か別の商品を作って販売して利益を得るということ(リメイク販売)は、たとえロゴの入っていない部分の一目見てそのメーカーの商品だと分からないものでも商品の一部であれば、著作権、商標権侵害にあたるのではないのか。

2:私は、あくまで自分で楽しむ範囲内ということもコメントに附随して動画や生地や写真をアップしているけれども、これに関してはどう思われるか。

この2つです。

1に関しては、ネットの意見だと、品質表示やブランドタグの部分を避けて分からないようにこっそりという意味なのでしょう、「ロゴは避ければOK」などということを回答している匿名の人がいて、「んー?、不可じゃないかな」と私は思っていました。

あとは、古物商の資格を「警察」様でもらうと、リメイクもある程度はOKなどの記事も。。

これも、「古物商の権利=リメイクしても良い権利ということではない」から、別物として考えるべきなので当てはまらなさそうな。。

2に関しては、紹介のみで販売していない、しかも断りまで入れて注意も促しているから良いだろうと思っていました。

ところがです、メーカー様の回答は予想を覆すものでした。

まず、1は完全に違法であると。

ジーンズ1本のすみずみにまで権利がが存在し、ベルト通し1つでも製造メーカー様の権利となるとのことです。

メーカー様のロゴがその効力を実物全体に細部に及ぶまでに発揮しているのです。

さらに「本当はリメイク販売もきちんと見つけたいのだけれど、現状追いついていない」と。

「ただ、それが分かった時には訴えるなどの対処をする意向がある」とのことでした。

そして驚くは2についてです。

「たとえ、リメイクを自分で楽しむ範囲内の紹介であっても、その投稿を見る人に浅くとらえられて、リメイクしたものを販売することを助長、それに加担したような感じに間接的になるから、動画や写真アップもやめてほしい」とのことでした。

とても丁寧な対応のよいメーカー様がとても厳格な答えをされたのです。

これが、元の洋服を作ったメーカー様の「本当の気持ち」だと思いました。

私もとても甘かった、動画アップでリメイク商品を販売することに誘導しているとさえなりかねません。

とても大変なことをしたのだとはっきりと分かった瞬間でした。

とても重い気持ちになりましたが、はっきりと本心が聞けてとても貴重でした。

ジーンズメーカー様には心よりお詫びを申し上げげますとともに、分かりやすくお答え下さいまして、誠にありがとうございました<m(__)m>。

ネットの情報はさておき、これこそが本当の実際の著作者様ご本人の答えなのです。

私が想像した以上に著作権、商標権は固いものであり、本当はメーカー様は困っていたのです。

今回ジーンズメーカー様に問い合わせたから、その該当のブランド様の動画や写真だけが対象ではなくすべてにおいて同じことが言えます。

すべての洋服メーカー様が同じ気持ちだと想像できまして、これが大変大きなことです。

リメイクすることの夢のような楽しい部分だけを取り上げていますが、その陰で著作者様の権利を踏みつけていたのです。

ということで、すべてのリメイク動画、記事、写真を削除したわけです。

電話ばかりして大変な1日にはなりましたが、これで良いのです。

自分は「何か大切な事を忘れていた」と気づかされた大変貴重な1日でした。

誰かに何かを指摘されたのでは決してございません。

自分で疑問を抱いて、自分で追求していったことです。

リメイク動画がたくさん見られ伸びていく最中にふと冷静になれたこと、この「引っ掛かり」を見逃さなかった自分にも、(小さめの)拍手を送りたいと思いました。

事前に己を俯瞰的に見ながら振り返ることの重要さもあるわけです。

今後のSNSの行方は未知、当分苦労するであろう予想

削除数は、現在の140件程のアップから20件ほどです。割合としてはそこそこなものです。

今後は、「リメイクの投稿をしない」ということになります。

リメイク動画や記事や写真を楽しんでもらえたことの代わりを、別の角度から考案し、また一から出直そうと決心したのでした。

YouTubeでよく言われる「視聴者のニーズに答える」というような視点から、リメイクが反響があるようだから、リメイクを意識して増やしてきた今までがありました。

ただ、ここで冷静にならねばならないのは、リメイクの反響が良いことと、「権利の侵害」とは全くの別物であるということ。

いつしか、YouTubeをたくさん見てもらうことだけに重点を当ててしまい、肝心かなめの元の権利などのことに疎くなっていたことを反省しています。

人の権利を踏み付けて、自分がYouTubeでうまくいくなんて、なんて「自己中心的」な考え方であろうと冷静に考えたらそういうことなのです。

では、次は、リメイクとは違う分野ですが、新品の生地を調達したハンドメイドバッグ作りにおける著作権の存在について書きたいと思います↓。

ハンドメイド製作品の「販売」で気を付けること、生地の耳にしっかり注目して生地を調達するくせを付ける

メーカーさんの名前が生地の耳に入っている、入っていないこの違いは何なのでしょう。

その1つに、生地の耳(反物の両端のこと)に生地メーカー様の名前が入っていることがよくあるのです。

これをメーカー様がわざわざ入れていることには意味があります、

一番はっきりと分かりやすいのは、生地の耳に「この生地を商業利用を禁じます」などの文面。

いわゆる注意書きです。

これがあれば、ハンドメイドバッグを作って売るためにこの生地を購入はしないという行動になります。

一番わかりやすい意思表示のされ方ですね、つまり「著作権を行使する選択」がされた生地なのです。

しかし、メーカー様の名前だけが入っていることも多々あります。

そうすると、これだけではどういう意図なのかが少々わかりにくい。

複数のとらえ方ができてしまうので結論が出ません。

こういった場合どうしたらよいのか。。

決まって私は、そのメーカー様のホームページから質問のメールを送っています。

そして、文面で可否の意志を確認して了解が得られれば使用ということになります。

実際、禁じる文面が無い場合ほとんどOKをもらえますが。。

生地メーカー様ごとの著作権に関する価値のとらえ方の違い

生地の耳にメーカー名が入っていた時にとにかく生地メーカー様にまめに直接問い合わせをしてお答えくださった回答が大変興味深いです。

それぞれのメーカー様の意志がそれぞれ違うニュアンスを持っておられるところに注目していきます。

では、今までの回答の例を並べてみます。

・A社・・・生地の耳に当社の名前が入っている場合、品物によって商業利用不可が分かれます。あ、い、うの生地については不可、それ以外はすべて商業利用OK。

・B社・・・生地を利用の場合当社の名前を表記しないという約束で商業利用OK。また、か、き、くの生地についてはライセンスがあるため、商業利用不可。

・C社・・・商業利用は基本的にすべて可。ただし、当社のブランドネームを取り付ける場合は、商品の全面積の?%以上の利用でネーム取り付け可。

こんな感じでご回答をいただいています。

とても興味深いのが、「権利」のとらえ方や「価値」の置き方がそれぞれのメーカー様ごとで違いがあることです。

驚いたのは、B社の名前を表記しないという点と、C社のネーム取り付けの場合、できるだけ生地を見せていくという点が全く反対とは言わないけれども興味深い価値の違いを感じました。

ここまでいろいろ考え方や条件があるのです。

商品によってこれは利用不可であるという個別の条件は、それぞれの生地に提携のデザイナー様が絡むと、メーカー様というよりもデザイナー様の著作権を守ってのものとなっていることもあるのかな。。

プリントを柄をあまり頻繁にチョイスしない理由

さて、こんな風に生地にも著作権があり、利用する場合に生地の耳に注目して問い合わせをまめにするのが良いようだというのはご理解いただいたかと思います。

このような著作物に該当する生地というのは、大半が「プリント柄」なのです。

プリントというのは、「描く」という行為がありますので、それには元の絵を描いたデザイナー様に著作権がピンポイントで存在するのです。

そうすると、プリント物をチョイスの場合しょっちゅうこういう問い合わせをすることが必要になってきます。

多少そこに時間は費やしますが、それは大変重要なやりとりであり、必要であることだと思います。

もともと、プリントというものにそれほど重点を置いてきておらず、ジャカード(織り目で柄を作ること)が多かったです。

たまたまの嗜好もあったのですけれど、プリント柄も選ばないわけでは決してありません。

よって、時々このように問い合わせをして確認をすることがあります。

どんなプリント柄が著作権の存在するものであるかの目安としては2点。

①生地の耳にメーカー名の記載(同時に商業利用の不可の意向が記載されていることも)

②個性的で独創的なモチーフのプリント(動物とか花など)

こんな感じの生地は、誰かが案を出して描いた「元原画」があるはずですから、著作権がそもそも存在することがほとんどです。

著作権というのは、前述のように「自明」ですので、描いたその時から発生するもの。

偶然プリント物志向でなかったから、たまたま商業利用不可の生地にはそれほど遭遇していないだけです。

ブログとかYouTubeで生地が映ることについての細かな解釈

やや細かなことですが結構大切。

以前リメイク動画やブログを多くアップしていましたのは、2018年5月-2019年の5月あたりまでの1年間くらい。

洋服をリメイクして何か別のものを作ったり、ジーンズをリメイクして何か別のお品に作り変えたり。。

これは、個人が楽しむ範囲内ではOKのことだと上述のジーンズメーカー様も仰せでした。

しかし、ブログやYouTubeでの不特定多数の方へ向けての発信となると話は深刻になります。

2019年6月頃にジーンズメーカー様へお電話をしました上述のエピソードにもありましたように、「あくまでも個人で楽しむ範囲内でとの注意を喚起した上でYOUTUBEなどの動画アップはよいのか」に対するお答えは不可でした。

理由は、「YouTubeでアップすること自体、そういうものを作って販売することを助長することになるから」とのことでした。

これ、別の角度からも「不可」だと言える理由があります。

それは「YouTube収益」との関連です。

1,000人以上のチャンネル登録者数をクリアして現在「広告収益」をいただいています。

「YouTubeでその商品の映像が映ること自体が商業利用」だったのです。

ブログに関しては、私はアフィリエイトというものをしないので、収益は発生していないものの、ある一定の数の人がご覧いただくと、YouTubeと同じように、ジーンズメーカー様がおっしゃった助長になりかねません。

ということで、今までのリメイク動画と記事はすべて削除したのです。

リメイクのおかげで今まで面白く見ていただいて登録者様が増えた2018-2019年のYouTube活動でしたが、全くリメイク動画がなくなったということで、変わり果てた内容にがっかりされたのか、登録者数が減り続けてしまいました。

ですから、一から出直しをしています。しかし、やめる選択肢は皆無。

これからの時代、動画なくしてどう分かりやすくアウトプットができるのでしょう。

YouTubeのような動画自体には非常に価値を感じていますしお世話になっています。

リメイクが面白くて期待してくれて登録してくださった方が大半なのでとても残念ですが、しかしその一方で「どこかすがすがしく心地良い気持ち」があります。

違反で実っていってもある日突然ドーンと底に付き落ちる日がやってくる可能性があります。

よって今は、とても地道なものではありますが、「受け」や「バズり」を狙うのではなく、長い目で見たアウトプット活動の継続と、その先にある事業の実りを目指して周りに流されない発信の仕方でいます。

生地の商業利用に関しても、発信者の存在がネット上で目立たなくてたまたま指摘がないだけで、目立ってきた時に大目玉をくらうということをよく心得て正しく利用させていただくようにしています。

なぜこのように思うのか。。それは、事業の本当の実りを目指すからです。

だからこそ、実った暁には心底喜べるよう、決して人を踏み台にしていくべきではないのです。

あとがき

かの2019年6月のジーンズメーカー様へのお電話の出来事を貴重なルポとして残しました。

今思えば、何もリメイクの形をわざわざとらずとも、リメイクでない材料を正当に使った生粋のオリジナルであった方がかえって良いのです。

この記事の「手直し」作業をしております2023年12月5日現在、「リメイク」に関するYouTubeやブログの発信は、「図解」という形で品物を決して写さない、ブランド名も極力控えるという形をとって時々発信しています。

実は、リメイクに関してはとても「可能性のある文化」であると感じております。

アパレル業界が大きく変わり、洋服に対する考え方も、その製造背景を持って映画や書物をきっかけに変わっています。

古い物を大切に持っていくことは素晴らしいことではないでしょうか。

そう考えるとリメイク自体を否定するものではなく、反対に本当は推奨したいのです。

ただ、「著作権」が必ずそれを妨げるのです。

そうしますと、どうすればリメイクを伝えられるのかを考えた時に、現在で行き着いていることは、前述の「図解」でその手法をご紹介することやハンドメイドを通してミシン縫いの技術や方法を伝授していくことです。

自分の範囲内でとどめることができますので。。

ただ、技術が上がると、やはり人は商業利用して販売して行きたいと思うものです。

よって、ハンドメイドバッグであれば、リメイクで練習し新品で本番というような利用の仕方です。

試作品を不必要な洋服などで作るということです。

これは1つアイデアとしてはあるかもしれません。

今後の未来は、「リメイクがSDGsにもつながる」ことを誰もが思うことになると予想しています。

「著作権の侵害への注意」は、リメイク文化と同時にリメイクを紹介する者の任務であることが望ましいと考えます。

山田絵美

ハンドメイドバッグの附属品、無くてはならない存在のものだけを選択していく使い方【34】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、私がお作りしているハンドメイドバッグの副資材とも呼ばれる材料である附属品にスポットを当てたいと思います。

附属品は、メインのものではないけれど、バッグの機能を担当する役割として非常に重要です。

裏地・芯地・縫い糸に関しては、それぞれ別の記事でアップさせていただいておりますので、このたびは、それ以外の附属品になります。

ファスナー

ファスナーは、バッグにとって、警備のような役割です。

ファスナーが1本付いているだけでもバッグに付加価値が生まれます。

ファスナー・・・すべてYKKです。確かな作りといった感じで、まずは壊れることはないです。

ファスナーは、すべて50cm以上の長いものです。

ファスナーの注意点は、意外に早い段階で必要なアイテムなので、すぐに使えるように前もってキープしていることが望ましいです。

ということは、生地があるので、その色目に合わせて、無関係な色を選ばずに、的を得た色でストックはある程度は可能です。

マジックテープ

ここ数年の中で、マグネットボタンは磁気があるので、カードなどの磁気を壊すことがブランドバッグで実際にありました。

よって、マグネットボタンは100%安心な留め具ではないと私としては結論づけました。

実際に私は、ブランドバッグのマグネットボタンでATMのキャッシュカードも通帳も、クレジットカードまで一度ずつ壊した過去があります。

ネットの情報では、バッグのお店の店員さんは、磁気は強い物ではないということをおっしゃるそうですが、それはやや苦しい説明だと思います。

実際にはカードなどが片っ端から壊れることが起こっているからです。

それに、マグネットボタンを一切避けるようになってから、カードや通帳の磁気が壊れたことは一度もないです。

よって、バッグを作る際にも、当然ながら、マグネットボタンに代わるアイテムとして、マジックテープを使うようにしています。

マジックテープ・・・意外に100円ショップのseriaのものが色が豊富で質も良いと感じています。マジックテープなら、良質なものが100均でも見つかります。

革ひも

革ひも・・・ファスナーのつまみに利用しています。ファスナーのつまみの穴に通すので、幅は、3-4mm程度にとどめています。表地の色とマッチすれば、こんなビビッドなカラーもおしゃれです。

ショルダーカン

ショルダーカン:左-タブを通して使います。 右-線コキと呼ばれています。扱く(こく)という字が該当します。ベルトの調整の時にここが関係します。

ブランドネーム

ブランドネーム:織ネームと呼ばれ、刺繍のように文字やロゴを糸で織り込み、土台が綾織りとか朱子織のような織物になっているところからの織という言い方のようです。

自作のバッグを製作するときに必ず、こういった織ネームを縫い付けることで、製作者名を名乗るような意味もあるのかな。

アイレットカン/ハトメカン

2019年に入ってから、新型として、巾着バッグをよく作っていますので、それには、8セットのハトメカンを取り付けます。

まず穴をあけてから、2つのパーツをセットしてかしめるので、2段階の作業をふみます。

かしめるというこの聞きなれない言葉ですが、工業の部品パーツなどの業種の仕事ではよく使われるようで、圧力を加えて、2つのパーツを密着させて固定させることです。

私が使うのは、片面ハトメというものなので、突出した真ん中に穴が8mmほど空いたパーツとねじのワッシャーみたいなこれも真ん中に8mmほどの穴のあいたパーツの合体です。

左:穴開けポンチと水平のゴム台(ゴムといってもすごく固いです) 右:2つのパーツのセットと打ち込み具です

穴開けは、金づちでコンコンとたたくので、少し大工さんのような作業です。

打ち込みは、たまたまこういう器具がありましたが、アルミ素材専用のようで、ゴールド色だと地がアルミではないので話が変わります。この器具では不可能です。

ループエンド

ループエンドのloopは輪とか円形構造を指すようですが、ひもやロープの先端に取り付けて使うことが通常です。

このループエンド1つで、バッグがとてもかわいくオシャレになりますので、結構なポイント箇所です。

ループエンド:ネット通販では左側が多いですが、私のお気に入りは右側です。
スズラン型で、ラインがまあるくてフェミニンです。シルバー色もあります。(アイリス社製)

底板

底板:ベルポーレンというプラスチックの板で、ぐにゃッと曲がるけれども割れたりしない強度もある優れものです。これ以外使ったことがないです。

底板は結構大切だと思います。

これが入るので縫いにくい場合もあり、工夫も必要ではあるのですが、底が沈むバッグのみっともなさは悲しいと思っている人が多いようです。

底板は、生地で覆いスタイリッシュに製作するのが良いと思います。

表から見える場合は断然生地でくるむタイプが高級感あるバッグになります。

内蔵して表からは見えない場合は、角を丸くカットしてそのまま使うのですが、この角をカットすることも生地に突き出して生地を破らないなどの対策になります。

伸び止めテープ

伸び止めテープ:平(ストレート)とバイアスがあります。
バイアスはカーブに使用する必要がある場合は使用しますが、バッグでは、平の方も出番は多いです。
例えば、片玉縁風ポケットの比翼部分に貼っています。

あとがき

この部分は、かなり後になって書いている部分です。

こうしていろいろな附属をそのデザインのバッグの製作には必要であるからというきっかけでいろいろ使ってまいりました。

その中で、後になって辞めたものも多いです。

とても驚かれるかもしれませんが、なんと織ネームを2022年で在庫がなくなり次第使用をやめています。

やめることは、ある意味、新しく使い始めること以上に深いですしとても重要なポイントになっています。

附属品もいろいろ飾ると華やかであるという考え方を見直し、絶対に無くてはならない箇所にだけ使っていくということを常に意識すると意外と多くは必要がないことに気づきます。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ハンドメイドバッグ製作用に集めたゴブランやジャガードなど多数の生地コレクション【33】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

生地を選ぶひと時はハンドメイドバッグ製作者にとっては至福(^-^)。

同時にちゃんと針が通るのかなどの注意も必要ですが、生地自体にピンと来たことを一番において、そのように製作を対応させていくといった感じです。

そうしますと、時折難しめの生地を選んでしまうこともあります(^_^;)。

そんな風に、とにかく生地の素敵さでまずはチョイスしたその製作前の生地段階コレクションを今回はご紹介したいと思います。

「マルチカラー」、「ジャガード」がキーワードで見つけた結果になっていた

どの生地もすべて生地屋さんで目で見て購入の生地なのですが、まるでネット検索で、キーワードを入れてヒットした生地を探したような結果になったコレクションである所が面白いかもしれません。

見事にその分野が偏っています(^_^;)。

ゴブラン織り:綿/100%、トルコ製

こちらは、絨毯(じゅうたん)の国トルコ製の生地。

魚のうろこのような配列が美しい腹です。向きはこの方向がピンと来ましたが、使い方は自由。

グリーンに対する対象色気味なモカ色がコントラストを聞かせてくれています。

中間色が落ち着きが合ってゆったりとした印象です。

厚みがあり硬めなので、ミシンの針の件をよく考えたデザインにせねばなりません。

そうしますと、トートバッグ系が限界かと。つまり2枚までの重なり以上は縫えないかもしれないような厚手です。

ゴブラン織り:ポリエステル/55%、綿/45%、スペイン製。

こちらは、花柄がぎっしりの鮮やかなマルチカラー。

スペイン製のインテリア素材もお洒落なものが見つかります。柄がエキゾチックです。

ゴブラン織りの典型的なバラ柄に関しては、ここでは登場しません。

最近は中国製がほとんどです。かつては日本製で見られたような柄がそのまま中国製として現在作られているイメージです。

日本製のゴブランはほぼ見かけません。

ジャガード:ポリエステル/100%、イタリア製

ラメがかった雰囲気がゴージャスです。

全体に糸がラメ糸を多く使って作られているのが縁の切り端で分かります。

着物にも合うようなバッグができそうな感じがしました。和柄にも通ずるところがあります。

ジャガード:綿/100%、日本製

薄いデニムのような素材のこちら。

私はお見せでの2019年の購入でしたが、当時ネットでこの生地の色違いを見ました。

私が調達している生地と同じものをネットの写真で見かけることがたまにあります。

これはブルー系ですが、ブラック系で同じ柄で巾着バッグを作ってありました。

ジャガード:綿/55%、ナイロン/45%、イタリア製

こんな色目も爽やかです。

黄色とエメラルドグリーンのコントラストが非常に美しい大花柄です。

ジャガード:ビスコース/70%、ポリエステル/30%、イタリア製

こちらは、シンプルな色使いの黒xゴールドの薔薇柄です。

ゴールドの部分が黒と50%ずつです。

アクセサリーで華やかにするのに加えて、このゴールドの部分がお洋服のトータルコーデのアクセントになりそう。

風通ジャガード:ポリエステル/75%、絹/22%、ナイロン/11%
(全体で100にならないため、生地屋さんの記載間違いだと思われます)、イタリア製

このブルーと黄色の色目を見て、ゴッホの夜のカフェテラスを思い浮かべてしまいました。

そして、天然石のラピスラズリも。ラピスの石の中に混じるゴールドの点々、あれは鉱石のパイライトという天然石です。

その昔鉱山の発掘業者がよく金と間違えたことがエピソードとしてあるみたいです。

ちりめんジャガード:ポリエステル/100%、日本製

いつも生地はお店で実際にじっくり見て買うのですが、ヤフオクで購入のちりめん生地。

グレー地に薔薇柄が2色展開され、ワイン色は特にグレー地に映えます。

paper printed:ポリエステル/100%、日本製

ワンピースになるような生地。ボタニカルなデイジーの花々がとてもエレガントです。

スエードプリント:ポリエステル/100%、日本製

スエードという呼び名が付けてありますが、あくまで、ネーミング。実際は、スエード風ということです。

私が思うに、元来の生地の織り方は、ピーチではないかと思います。

桃の皮のような少しけば立った表面がそんな気がします。

つむぎシルクプリント:絹/100%、日本製(YOUTUBE動画の中でイタリア製と言ってしまいました<m(__)m>。実際は日本製が正しいです<m(__)m>。)

こちらも落ち着いた色ではあるのですけれど、大変美しいです。小花柄がたくさんある中で、こういう色使いは粋です。

地が黒ではっきりとしていて、中間的な控え目な花柄の色が魅力です。

サッカープリント:綿/100%、日本製

なじみ深い典型的な昔からある薔薇柄。夏ならではの素材とも言われているサッカー。

あのスポーツのサッカーとは全く別物です。

スポーツのサッカーは、SOCCERだと思うのですが、正式なサッカーの英語は、football。

話がそれましたが、生地のサッカー。英語だとSUCKERという文字です。

日本語でしじら織という織り方が通っている物と同じです。

生地の構造が縦の糸の収縮率の違いで同時に織り込まれ、柄ができるようなイメージです。

ぽこぽこと膨らんで凹凸ができることから、夏のパジャマが、肌に当たる部分が凹凸にな

ることで、全部べったりと肌に触れないという機能から涼しい素材だとされています。

私は、季節感なくこのサッカーも使いたいというこで、黒地を選びましたが、生地の出回る季節は夏に限定されているみたいですね。

黒地にモカ茶色の薔薇柄がシックです。

バティック:綿/100%、タイ製。

こちらはバティックという名前の生地。その染め方の手法がそのままネーミングになっているようです。

インドネシアなどの東南アジアでさかんなろうけつ染めの手法で作られたプリントです。

ろうを縁取り、染色液を塗りつけます。

東南アジアならではのように見えますが、日本でも作られています。

エスパンディーニットプリント:ポリエステル/100%、日本製

地がニットであることが特徴です。

リバーティーの柄のような小花柄ですけど、それとも異なる雰囲気がニットならではです。

思い切った鮮やかな色使いが華やかで綺麗です。

パイルニット:綿/100%、日本製

まるでタオルですね。タオルも綿/100%ですので、タオル地なんて呼んでもよさそうです。

この色なにかを思い浮かべませんか。

ミックスカラーが非常に綺麗ですが、まるで迷彩柄を思わせぶりな感じがとても魅力です。

合繊無地:ポリエステル/100%、日本製

キャメルベージュ色で、綾の織柄が美しいのが特徴です。名前に無地と付けてあるので、この綾柄は織り目であり柄ではないということです。

インテリアジャガード(フィーユ):ポリエステル/100%、日本製

こちらは、一目惚れというような感じの生地です。葉っぱが密な美しいジャガードです。

木の実は少しありますが、花が描かれていなくて、草木にスポットを当てられています。

クリスティーヌ:ポリエステル/60%、メタル/40%、日本製

ちょっと驚きですね。ゴールド色の生地ってあるんです。

衣装用として作られた生地のようですが、混率のメタルって??と思いますよね。

別名ラメだということですが、上に粉をまぶしているわけではなく、メタル糸という糸を使って織り込まれているのだと思います。

ポリエステルは、ポリエステル糸で織られたものをそう呼ぶように、メタルもメタル糸で織られたものをそう呼んでいるというイメージで。

ジャガード:ポリエステル/100%、日本製・・・あまりの使い勝手の良さと色の展開が豊富なことでこんなに幾種類も調達しています

この柄の名前を私としては、まだら柄と勝手に名付けました。ジャガードとだけの名前が多くて、どんなジャガードなのかまでを記録しておかないと整理整頓が分かりにくいからです(^_^;)。

生地屋さんは、ジャガードと最低限しか表記されないようです。

ジャガードプリント:ポリエステル/100%、日本製

こちらも、先ほどの草木柄のグリーン色と同じようにお花が描かれていないです。

草木のみの美しさもあるものです。

グリーンとオレンジが交わった部分が非常に美しいものになっていますね。

プリントとジャガードとのコンビなのですが、どこがジャガードかというと、写真にわずかに写る、水玉模様のような部分です。

このうっすらとした水玉はその漢字の読みの通りに、水滴を表現しているのではないでしょうか。いかにもロマンチックな生地です。

フクレジャガード:綿/97%、ポリウレタン/3%

黒ののっぺりとした素材があまりに魅力的と思わないので、このように凹凸が表現されたものを黒無地として選びました。

ただのまっさらな黒に比べて、フクレ加工がされているこちらは、黒を素敵に見せてくれます。

さらに続いて、黒です。

塩縮プリント:綿/100%、日本製

塩縮加工というのは、糸の繊維に部分的に凹凸ある、しぼを出すように液体に浸して加工する方法の名前。

ボーダー柄のような配置になったところが、ボーダー柄の表地にマッチしそうだと思いました。

こちらも無地のまっさらな黒よりも楽しいものになりそうです。

生地の原産国により違いはあるのか

今回ご紹介した生地の原産国は、イタリア製と日本製が大半です。

たまに、同じヨーロッパ付近のスペイン、フランス、トルコがあります。

中国製とか韓国製もぱっと見は素敵な柄は多いですが、なんとなく織り方が粗めな感じがすることが多いです。台湾製もそうです。

今後変わっていくかもしれませんが、今のところ、繊細な日本製の生地に対してそれ以上の違ったすごさがある生地はイタリア製暗いですね。

日本製は、やはり織り方が緻密です。どの生地も平均してしっかりとした作りであると思います。

あとがき

縫いやすさを追及するとなると、やはり綿だと思います。

ただ、綿は、空気に長いこと触れていくと、焼けることがありますので長期保管が向きません。

たたんだTシャツやデニムパンツなどがそのたたみ目のところで焼けているのをご覧になったことがありますよね。

なので、そういう影響の少なめの素材となると綿/100%は避けることになります。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

1点物のハンドメイドバッグを作り続ける製作者の持ち合わせ糸の収納風景【32】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

私が布製のバッグに使っている糸は30番です。

スパン糸とテトロン糸に分かれますが、テトロン糸の方が多く持ち合わせています。

というのも。。。

スパン糸のカジュアルな雰囲気が綿/100%にマッチするみたいな考え方からすると、テトロン糸の出番が多いのは、ツヤの多いポリエステル/100%の生地の採用が多いからです。

収納はある程度色別に分けていまして、前半では、糸の収納例として現在の収納の仕方をご紹介します。

そして、後半では、ある1つの生地に対して、なじむ糸は見かけのイメージと実際は違ったものになることがある不思議という内容になります。

縫い糸の色決めやコレクションのご参考になればと思います(^-^)。

糸の収納の仕方を箱詰めでしている例

収納はパンダンの大きな箱に、4部屋の紙袋で仕切り大きく色別にしています。

大きなパンダンボックスに中に紙袋を切って、外側に一度折り曲げて丈夫くし、小部屋を作って収納しています。一番右の外に飛び出しているのは、入りきらなくて上に置いています。

では、一番左の小部屋から順に見ていきます。

こちらには、ビビッドなはっきりした色を集めています。

それほど頻繁に出番はありませんが、必要な時に慌てないように一応持っているといった感じです。

常にカラーが豊富であると、すぐに使いたい時にゆったりとした心持ちでいられます。

パープルが似たような色が多いですが、調達する時に、1コーンずつではないのです。

とても大まかにまとめて使いたいカラーが豊富に入っているまとまりを調達してきているものなのです。

その時には使わない色も混じってくるということの積み重ねでいつの間にかこの量になっています。

微妙な違いですが、全く同じ色番号のものはあまりなく、少しずつ違っています。

一番左の小部屋:どれも1度は出番が出てくることをとりあえず調達の時点では想定しています。

次は、左から2番目の小部屋です。

左から2番目の小部屋:主に黒と紺ですが、行き場のないブルーを紺からのつながりで2色入れています。

左側の袋入りとそのすぐ隣りの縦向きまでが黒です。そして紺が3本。

一番下の横向きのものは、黒に一見見えますが、濃紺です。

糸のホールに紺と記載がありまして、黒に限りなく近い濃紺なんですね。

一番右の方は、ブルーで、ブルーグレーとも違い、ビビッドな1つ目の量が増えすぎることもあり、そこへ入れるのは断念して、紺からのつながりでここへ入れています。

次は、3番目の部屋です。

3番目の小部屋:全体に茶系ですが、この中ではパープルみたいなベリー色が入っているし、
グレーのような色も入っています。
ところが、パープルの中では浮くしグレーの中では茶色く見えるということで、
ここにこのように行き場のない中間色として集まりました。

茶色も最近はあまり出番はないですが、ファスナーの色が茶色の時に少し使います。

パープルの中だと浮いてしまう、真ん中周辺のベリー色、グレーの中では茶色く見えてしまう左右のサイドのあたりのモカグレー色は共に出番が多数あります。

こういったことから、中間色のなじみやすさ、使いやすさを感じています。

あいまいなどっちつかずのような色というのは、その色だけ見るとはっきりしておらず理解しがたいですが、生地に馴染んでいくことを想定し、実際に使った色というのは意外にもこのような色だったりするのです。

そして、4番目のの小部屋です。

4番目の小部屋:全体として白っぽいという色の集まりでこうなっています。ブルー系は、ミシンで縫うと
この見かけよりももっと色が薄く白っぽいので、オフ系という感じでここに入れています。  

ここは、ベージュが多いですが、白っぽい地のものが生地ではとても多いので、ここから選ぶことが多いです。

よって、薄いブルーのような色は紺のある2番目の部屋ではなく、こちらにあえて入れているのです。

ここのカラーの仲間に入れていることで、より良い選択を逃すことを避けています。

では、最後に飛び出している小部屋です。

外に飛び出している小部屋:こちらはグレー系です。グレーはよく使います。
あいまいな色なので、出番が多いです。

典型的なねずみ色のグレーもここで、チャコールグレーのような濃い目もここです。

グリーングレーなども出番が多く、グレーの色の展開の豊富さがとても役立ちます。

本当に生地になじむ色が意外な色であることの実験

ここで実験をしています。

一番なじむ糸の色を探す実験:こちらは淡いベージュ色のカーテン地の生地です。これに合う糸を探してみます

淡い色のベージュということで、小部屋の4の中から探すのがよいでしょう。

さて、この中では、どの色なんだろうという部分が少し奥深くなってきますね。

そこで、候補を2色ピックアップしました。

候補の2色:左側は、グリーンがかったのベージュ、右側は、黄色がかったベージュ。

イメージとしては、右側の黄色がかったベージュが合うような気がしていましたが、左側も意外に合うのではと予想してみました。

そしたら、どうでしょう。

上側が、前の写真でグリーンがかった方、下側が、前の写真での黄色がかった方です。
なんとなく、下の方が少し浮いていませんか。
ここで私は、上のグリーンがかったベージュの方がベストだと判断しました。

意外なことに、クールカラーがぴったりとなじんだようです。これは、見た目ではしっかりと分からなかったことです。

ただ、ウォームカラーが全然的外れだとは思いません。もし、このクールカラーの糸がなかった場合は、迷わずウォームカラーを選択したと思います。

たまたま、いろいろなベージュの糸があったからこそ、こうやって、選択し、最もなじむ色が得られたということです。

ミシンで縫って、生地の中に糸が埋まると、色の見え方が変わるのかもしれないですが、現実的なこととして、糸はバッグに作られた時そのまま永遠であることです。

ということは、糸が埋まっている時の見え方が一番大切だということなのです。

糸の色の選択は重要です。

では、昔私が糸の色の選択が甘かった経験があった証拠みたいなお品を見ていただきます。

昔、あまり深く考えずに、紺系の柄だから紺色の糸で縫った自分使いのバッグがとても糸の色が浮いているのを見つけました。

糸の色の選択1つで随分出来栄えが変わるものだと分かりますね。

あまりに糸の色が濃すぎると柄をつぶし、美しくありません。
この場合もっと薄い色の糸を選ぶべきでした。

あとがき

今回は、糸全50本ほどの使い分けや収納をご覧いただきました。

表地と裏地が存在するようなバッグの場合、表地と裏地が全く違う色の生地であったりすることもコントラストの効く美しい効果がある時があります。

そういった場合に、まめなようですが、それぞれの生地に対して糸のカラーを選び、上糸と下糸さえ違う色になる時も重ね縫いの場合は出てくるのです。

これを私は当たり前に行っています。そんなスタンスで製作したハンドメイドバッグの出来上がりというのは、シンプルですっきりとしたものになります。

糸1つでここまで美しさが違うのであれば、苦労を買ってでもしたいのです(^-^)。

ここからは、後に付け加えた記事の部分になります↓。

その後の考案で、今回ご紹介の収納の仕方を変えました。コンパクトにまとまって良いのですが、糸を抜き出す時に、テトロン糸は特に巻きが外れるのです。

その後の収納例は、後のブログの【132】の記事で一度糸を1コーンずつビニール袋に入れ始め、その後、【972】の記事では、ビニール袋収納を継続しながら木製箪笥(たんす)の中に収納の現在に至ります。

箪笥の引き出しに入れている糸:無彩色系。
こちらはカラーもの。
ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ゴージャスなクシュクシュジャガード生地でどんなデザインのバッグを作るのが一番相応しいかの研究【31】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前にも巾着バッグは別の素材で2度ほどご紹介しています。よろしければ、【15】【20】の同デザインとも比較してお立ち寄りいただければと思います。

今回は、過去の【15】【20】から少し改良した点があります。

巾着バッグのデメリットの口が完全には閉まらないセキュリティー性の弱さをカバーするべく取り付けた内側のルーフ機能をもう少しシンプルにしたことが1つです。

もう1つの改良は、本体の縦の長さを5cm長くしてハトメ穴を打つ場所を広く確保したことです。

ブロンズの凹凸感ある花柄がゴージャスな生地とそれに合わせた裏地

今回の表生地は、イタリア生地です。

裏地は、カーテン地を使いました。

ともに花柄ジャガードですが、花の形が互いにマッチするということで、意外なカーテンの下側に付けるあの薄い透けた素材を裏地にしたという点が特徴です。

左:表地(ブロンズ):ジャカード、ポリエステル/49%、綿/34%、ナイロン/17%、イタリア製 。
右:裏地(ベージュ):ミラーレースカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。

表生地はブロンズ、ベージュ、ゴールドという茶系のマルチカラー。

フクレのうねりが非常に美しく花柄が立体的に浮かび上がっています。

こうして、柄同士であっても、柄の形をよく見て同じ調子になっていることで一緒にコンビにして使うことも多いです。

表地のようなぷっくりと膨らみを入れてあるフクレ加工については、日本製ではなかなかここまで立体的な生地を見ることがありません。

イタリア製ならではのような気がしています。

私が見る範囲内ではありますが、日本製のフクレ加工もあるにはあるのですが、はそれほど大胆な凹凸はなく控えめに感じます。

ただ、イタリア製に比べてきめの細やかさが感じられますので、それぞれの良さがあるのでしょう。

裏地のミラーレースカーテン地についてですが、表地に利用も面白いと感じながら、今回は裏地に使いました。

意外と丈夫ですので、透明感を出したい場合、例えば季節感を夏で出す場合に表地使いも楽しいかもしれませんね。

共布ストッパーの作り方

今回は、巾着袋なのでアイレットカンでのハトメ穴開け作業があります。

これにひもを通して、共布ストッパーを作って取り付け、先っぽにループエンドを取り付ける過程をご紹介します。

アイレットカンの穴開け等の作業は、別の機会にしっかり撮影などして、分かりやすくお伝えしますね。

まず、共布ストッパーの裁断後の様子からスタートです。

共布ストッパー用パーツ:縦5cmx横12.5cm(裏地には接着芯とハード薄芯を貼ります)
1:真ん中で折り、短い方の上下を1.5cmの縫い代で内側へくるみ込みます。折った真ん中の線に向かって三つ折りを左右ともします
2:折った中心から左右2mm程度をミシンでステッチします。
3:さらに真ん中で折り、その折り線へむかって左右とも三つ折りし、再びミシンで中心から2mm程度をステッチします。
表側から見ると、真ん中に2連ステッチが浮かび上がます。

そうして、この出来上がったストッパーの穴にロ―プの共布を通します。

ストッパーを共布ロープに取り付けました。:ロープは型紙で幅3.5cm、ストッパーは型紙で幅12.5cm。

続いて、ここへループエンドを付けます。かわいいゴールドのすずらん型。

この丸みをおびた形はちょっと珍しいです。

「アイリス」様という大手パーツメーカーさんの商品。

ぷっくりふくらんだスズラン型のループエンド(アイリス様のお品):こちらのシルバーカラーもあります。

まずそのまま通してその後、通したままロープの先を二つ折りにしてミシンを2-3度返し縫してかけて、ストップさせ、ロープ先も筒の中に隠します。

こんな風に蝶々結びもできます(^-^)。

完成しました。10枚の写真です。

<サイズ>:縦28cmx横30cmxマチ7cm。

縦を5cm長くしたことで、バッグ全体が以前の、【15】【20】より大きいことがはっきりします。

【15】の時の巾着バッグ。
【20】の時の巾着バッグ。

この生地でこのデザインはマッチしていたのか

ここで最後に、生地とデザインのマッチのお話です。

何か腑に落ちない感じでした。

どうしても感じてしまうのは、このゴージャスな生地にして、デザインがカジュアル過ぎるということです。

もっとしっとりとしたエレガントなバッグに出来そうだという心残りが否めませんでした。

ゴージャスな生地だけどカジュアルなデザインで作るというギャップも面白いのですが。。。

あとは、マチの小ささを感じています。

マチが7cmに出来上がりましたが、この倍くらいの15cmは思い切って付けた方がどっしりと座り迫力が出て、この生地に相応しくなると思いました。

今回の製作だと、床においても座らないのです。

マチの工夫も今後の課題です。何分控え目過ぎるのだと思います。

もっと思い切ったのびのびとした製作をせねばと(^_^;)。

あとがき

イタリア生地のジャガード素晴らしいですね。

もっと素敵にできたのにと心残りなのがなんかもったいないことをしているようです。

ちゃんと素材のレベルに対してその作りを追いついていきたいものです。

2019年は、その前の年に考えていた、高級な素材の特に注目の凹凸感あるフクレ加工の生地で作って行くということを実行ていっている最中なのです。

まだまだフクレジャガードなどの素材を使わせていただく製作が続きます。

もうこれ以上美しくは作れないという極限まで素敵さを高められたらと思うと、この度の製作では全く花咲かなかったということになります。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

布製ハンドメイバッグ製作に合う芯地の定番チョイス3種【30】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

私が、記事でよく、「接着芯を貼ります」、「ソフト厚芯を入れます」、「ハード薄芯をボンドで貼ります」などを製作過程の一部として書いています。

これらは、すべて芯地ですが、どれもそれぞれその性質が大きく違うのです。

今回の記事は、私がお作りしているハンドメイドバッグの芯地の種類3種とその使い分けをどんな風にどんな場所に使い分けているのかを書きたいと思います。

私がバッグ製作に使用している主な芯地3種:左上から、ハード薄芯、接着芯、ソフト厚芯

接着芯(せっちゃくしん)

接着芯(せっちゃくしん):とにかく全パーツに貼っています。薄いのにしっかりした作りの布帛:ふはくを選びます。対する不織布というタイプはこの接着芯では使用しません。理由は悪いお品が含まれ、アイロンに弱いというあり得ないことが過去の経験としてありました。こういった織芯とかニット芯はきちんとしたもので、どれを使っても間違いがありませんでした。こちらは織ってあり、生地状なので織芯(おりじん)と呼んでいます。接着糊(せっちゃくのり)がついているので、接着芯(せっちゃくしん)なのです。これがニットの場合は、ニット芯と呼んでいますが、織芯とニット芯の使い分けの記事も別で書いていますので今回はここまでです。

この接着芯は、基本の芯地としています。

バッグの材料の生地を裁断すると、すべてのパーツに貼るものです。

糊が付いていて、アイロンでくっつきます。

効果としては、生地の風合いが非常に良くなり、シャキッとするというか、生地にハリとコシが出ます。

ハード薄芯(うすじん)/ハード厚芯(あつじん)

先ほどの接着芯は、全部のパーツに貼るものでした。

ハード薄芯は、名前の通り、ハード(硬め)です。

つまり、しっかりとさせたい部分に貼ります。

ハード薄芯は、織芯ではなく不織布です。

先程の接着芯では使わない不織布とは厚みが変わりますので、この辺りの不織布はちゃんとしたものになります。

アイロンにも大丈夫です。

不織布のハードはツンツンとした硬さがあり、これを内蔵することで、良い効果を出します。

左:ハード薄芯・・・本体やファスナーの口布、側面などに貼っています。
ハード厚芯という類似もあるので、比較の呼び名にしていますが、
薄い方の左側(ハード薄芯)でも十分バッグの風合いに貢献してくれます。
右:ハード厚芯・・・以前はトートバッグでこれを使っていましたが、
なにせ重くて、本体に貼ることには向かないと思いました。
現在は、取っ手などの当て芯などにだけ、このハード厚芯を細かく使用しています。

ハード薄芯は、本体には決まって貼ってきました。

もちろんベースに薄芯が貼ってある状態に加えてということです。

本体の前面後面の両方と、ファスナーの口布とか、側面パーツなどの大きなパーツに貼ります。

隠しポケットの当て芯にもこれをカットして使用しています。

ハード薄芯は、ハード厚芯に比べて、大幅に軽くて、バランスがとれています。

軽くて効果も出るとても良い性質を持っています。

一方ハード厚芯は、効果は絶大に出るけれど重くなりがちな点がせっかく布ならではの軽く持てるというメリットを阻害してしまいます。

ハード薄芯は前述のように、不織布の部類なので、接着糊がついていません。

よって、貼る時は、縫い代の部分にボンドを使います。

ここで、1つ私のエピソードなのですが、こんなにいろいろ使い分けずに、ハード接着芯が1つだけあれば最強じゃないかと思われるかもしれません。

以前に結構高級なハードな織物の生地みたいな接着芯を使っていたことがありましたが、お品が良いわりに重くてごわつきます。

そして、融通があまり効かなくて縫いにくく、綺麗に作れませんでした。

接着も相当な温度が必要で、大作業のわりに効果が出にくいのでもう使っていません。

これに比較すると、不織布のハードというのは、柔軟性があり布製のハンドメイドバッグ作りには向いているとの結論に至っています。

糊が付いていることが必ずしもすべてにおいて便利なわけではないということですね。

糊が付くとそれだけ高級品になりますので、そこまでの高価な材料を使った良き出来上りにはならなかったという結果が過去の経験です。

ハード薄芯を貼った効果:ビシッとした感じというのがこの様相のことです。気持ちが良いですね。

ソフト厚芯(あつじん)

これは、グレー色のふんわりしたものです。フェルト布に似ていますが、フェルト布に比べてやはりソフトとは言え、ツンとしています。

このソフトなのだけれどツンとしている感こそが重要な気がします。

ソフト厚芯(あつじん):バッグの取っ手にのみ使用しています。1mm弱の厚みですが、重くはなくて、
ふんわりとクッションが効いていいます。
折って取っ手に入れてミシンで縫い付けるとぷっくりと膨らんだ様相になり
持ち心地も心地よいふんわり感です。

このソフト厚芯は、バッグの取っ手にのみ使います。

アイロンで折って、薄芯をすでに貼ってあるパーツに挟み込むだけです。糊は必要ありません。

ソフト厚芯を入れ込むと、取っ手が素敵になります。

ふんわりとしていながらもスッと立ちます。

貫禄のあるお品が出来上がるための良き材料の1つであると言えます。

取っ手にソフト厚芯を入れた効果:しっかりと山のように取っ手が立ちますし、ぷっくり感が出ています。

あとがき

今回は、私が現在バッグ製作に使ってきた3種の芯地の使い分けや効果をご紹介致しました。

それぞれの役割がどれも重要であり、複数の使い分けは一見複雑なようですが自然とこういった複数使いに至っただけです。

金銭をかけたものが高級にできあがるかというとそうではないことが、途中でご紹介しましたハードなタイプの接着芯の取り扱いをやめたエピソードで分かります。

このことから、「材料」ということで考える、表地の高級さのことも同じことが言えるのではないかと考えます。

よほど特徴ある素敵な生地がたまたま高価であったことは結果に過ぎません。

しかし、実際に値段の高い高生地でハンドメイドバッグを作ることで完成品が必ず高級感が出るとは限らないのです。

「生地が高級であること」と「高級感があること」ということを天秤にかけています。

これは今後も研究していく大切なことです。

とにかく、どのような生地であってもその作りは平等であるこれまでのスタイルで製作していきます。

そんな中で、上述の2つの天秤の答えが見つかるかもしれません(^-^)。