始終「外表」の連続で作る赤紫色のジャガードふくさ、分かり易い構造のサイズ違いへの引用の大きな可能性【100】

アイキャッチ画像100

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

はぎれがもったいなく余った際のこのたび、表地も裏地も同じ生地で「ふくさ」を製作。

ベリー色がエキゾチックな美しいゼブラ風のジャガード生地を利用させていただきました。

メイン製作は【95】で薔薇柄アップリケの丸底バッグの裏地でした。

小さな面積のこのたびの製作ですが、大きなバッグにも引用していただけそうです。

是非、「ふくさ」のみにとらわれず、小さいサイズから大きなサイズまでのこの同じデザインでの落とし込みを考え楽しんでみてくださいませ(^-^)。

サイズを無限に変えて作れる可能性を持つデザイン、マチ無しの外表構造で出来上がる横幅22cmの「ふくさ」

表地・裏地共通(赤紫色):ジャカードクロス、ポリエステル/100%、日本製。抽象的なシャープな柄です。
フラップの台形の表現:接着芯貼り後に左右均等に斜めにカット。生地に向きがある場合は上下を慎重に見定め。
ハード薄芯のハリコシ:無接着タイプハード薄芯の縫い代部分にボンド。アイロンで押さえて熱により接着力⤴。
「外表」:このたびはすべて「外表」で行いましたが、フラップにカーブを伴う場合は、前半のみ「中表」が綺麗。

このたびは、多角形の角をシャープに出すためにひっくり返しの「中表」をしませんでした。

「外表」により角がはっきりと出た半面、重なりがずれて美しくない部分もあり、「中表」のひっくり返しの特性に改めて気付きました。

三つ折り組み立て:ここはフラップの形がどうであれ共通の「外表」。意外に難しい重なり部分のステッの整い。
ふくさ完成(ベリー色のゼブラ風ジャガード):<サイズ>縦12.5cmx横22.5cmxマチ無し。
正面のアップ:迫力がある柄が活かされました。
使用風景:三つ折りはアイロンで付けるクセの跡に委ねます。右下の背の部分のステッチの映りが汚いのが課題。

最後の仕上げの両サイドのステッチは二重縫い。

その後の研究で、美しく二重ステッチが出ると同時に、ぴたりと幾重かの生地も重なる術を考案。

特に2025年以降の<はぎれ>のカテゴリーに登場しますこの三つ折りタイプの出来上がりでは、その後の研究後の成果が出ています。

あとがき

このたびは、王道の「袱紗:ふくさ」を思い付きましてまず作ってみたわけですが、途中でもお伝えしましたようにサイズを変えることで随分違ったポーチに感じると思います。

その後は、重なりがあまりうまく出なかった台形は廃版とし、もっぱらカーブに特化して製作しています↓。

三つ折りマチ無しポーチのサイズ違い:フラップがカーブであることの方が、より一層条件が消滅し無限に。。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.01.03からおよそ5年後の2025.04.12にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年でも変わらず「はぎれ」は出てきますので、5種に渡るサイズ違いで裁断しストックしていまして、三つ折りポーチをカーブフラップの方で継続しています。

その後は、表地と裏地を違う素材にすることで「コーデ」「コントラスト」の楽しさも価値に加えています。

そのように発展した三つ折りポーチは、当投稿の「ふくさ」が最初でしたので、貴重な起源のような製作として記録に残しました(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ハンドメイドバッグ業の仕事場風景の面白比較、2020年のリフレッシュ整理から5年後の更なる究極な整い風景【99】

アイキャッチ画像99

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

冒頭からお伝えしておきたいのですが、当ブログ記事は最初の投稿の2020.01.03からおよそ5年後の2025.04.11にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

過去の懐かしい未熟な時代も良き軌跡として残しつつ、その後の変化や発展によって得たノウハウの姿も盛り込みながら、当時の投稿月日のままで記事を大切に残しています。

当記事は2019年から2020年に変わる際にハンドメイドバッグ業の仕事場のリニューアルを兼ねた整理整頓をした記録。

この時は、ピカピカのリフレッシュだと感じていたわけですが、2025年から見ますと随分余計な物をまだまだ持ち備えており、混沌としている中の小さなリフレッシュであったかと。

そういった5年後の目線も交え2025年現在の写真も写しながら、「比較」を楽しんでいただければと綴らせていただきます。

仕事場の整理整頓は良き製作品への重要なタスク、すっきりとした眺めの環境を整えることは考え方も整える

では、最初に仕事場全体の風景から↓。

2020年の仕事場全体の風景:整理整頓はしたものの材料の種類の多さでどうしても混沌とする部分がありました。
2025年の仕事場全体の風景:2022年に引っ越しがありお部屋が変わっています。右下は裁断後の生地のストック。

大まかな変化としては、2020年の時には複数の附属品を使っていたために細かい在庫が多かったと思います。

その後、底板の廃止・ファスナーの廃止・打ち込みパーツの廃止などによって2025年は附属品がミニマムに。

代わりに増えたものは糸、まるごとチェストを占める程の分量。

裁断後の生地の多さの理由は考え方の変化、メイン材料の生地は早めに製作準備にとりかかるという2025年の新しいスタンスです。

2020年当時は、生地の使い道に計画性が無く、生地そのままを畳んで保管しているのみであり、頭の中に生地それぞれの存在が薄かったのです。

2020年のアイロン台:卓上に置いて使用していました。その代わり下の部分にすき間が生まれて物を置く場所に。
2025年のアイロン台:カバーが違いますが2020年にこちらの柄のストックもすでにありました。台自体は継続。

2025年では、使わない時は立てかけて収納、移動式で使うスタイルへ。

2020年の参考書籍:基本的に本は所有しないスタイルは2020年から始めていました。最低限の数冊のみ所有。
2025年の書籍:2020年では主にハンドメイド用の書物だったのがマーケット分野などにも視野を広げました。

手持ち意外は、すべて図書館でレンタルさせていただいております。

2020年のファスナー:ファスナー付きのバッグ作りだったことで、70cm級の長い希少な存在として多くを保管。
2025年のファスナー:2023年頃にファスナーが付くモデルのバッグを廃版に。はぎれのポーチ用に数本のみ保管。
2020年のミシン糸の量:ざっと50本程度。箱数個にネットをかぶせて収納していましたが、ネットは使い心地✕。
2025年の糸の分量:その後、「必要手間」を重視、キルトなども取り入れる製作になり全136本。チェスト1つ分。

ネットは使い心地が悪かったので、ビニール製のチャック袋へ変更。

2020年のペーパーウェイト:型紙を使った裁断時の文鎮です。黒檀(こくたん)や牡丹柄の美しい鉄の文鎮も。
2025年のペーパーウェイト:全く変わらず同じものを持ち続けているのですが、収納方法を変えています。

赤い江戸打ち紐はグリーンとのコントラストが美しかったのですが、接触により擦れて解けてきたり邪魔なことがあり取りやめ。

2020年のミシンデスクの引き出し:これでも整頓した後なのですがやや混沌としていました。一番よく使う場所。
2025年のミシンデスクの引き出し:全く同じデスクを使用。パーツの廃止により道具が消滅などミニマムに。
2020年の文房具類:どちらかというと作業場の方に収納していた点が特徴。お気に入りは「Canon」社製計算機。
2025年の文房具:2022年の「電子帳簿保存法」の本格施行の影響が大きく、ほとんど文具は使用しない現在。

あとがき

きちんと整頓し丁寧な所作、決して自分一人では作り上げることなどできなかったと言える有難い材料に感謝する気持ちを持つように。

その有難さを盛り込んだ優れた製作品が出来上がることは、良質さを願う複数の意識の集結となると思うのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

健康志向でミニマムな靴の持ち方、ブーツx2足とフラットシューズ5足のラインナップに選んだおしゃれ度と良質さの均衡【165】

アイキャッチ画像165

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

まず最初にお伝えしたいのは、当ブログ記事は最初の投稿の2019.12.31からおよそ5年半後の2025.06.16にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしていることです。

この5年半の間には、ライフスタイルの変革もあり、2022年の引っ越しをきっかけに始めた朝のウォーキングをずっと続けています。

ウォーキング用にスニーカーで足をゆったりと守った環境に馴染んだことで、下に貼りますYouTube動画(2020.07.27のもの)ともかけ離れたシューズコレクションになっていきました。

特に大きく変化したのは、実に最近の2025年6月のこと。

まさにこのブログ記事の「手直し」の順番のタイミングに合致した偶然を大変喜ばしく思っております。

よって、当ブログ記事では、2019年当時から2025年現在もずっと継続している靴の収納方法も盛り込みながら、現在のかなりミニマムに落としたシューズラインナップをお伝えします。

2025年現在は、ここまでの数に絞ったことは無かったという程の全10足以下。

会社勤務が無いということも大きく影響していますが、理由を大きく占めるのはやはり「考え方・気持ち」の変化でした。

このたびの内容が、お買い物1シーンずつの丁寧さ・物を末永く使っていく姿勢などに良き動きをもたらすようなきっかけになればと思います。

1足ずつを丁寧に持ち備える靴との向き合い方、健康志向も伴うフラットな靴全7点の集め方と1足ずつの保管風景

かつては、60足に及ぶまでのパンプススタイルの時期(2005年-2015年)がありました。

しかし、実際に体験した結果としては、はき方の偏りがあり、持っているのみで出番の無い靴が大半でした。

靴は、管理やメンテナンスを伴う車や時計と似た点があり、しかもそのまま保管しているだけでも「劣化」が起こるのです。

よって、近年は靴を消耗品と割り切り、コスパ重視・used品選び・着用する靴のみ持つという前向きな意味での縮小をしてまいりました。

とはいえ、ファッション好きとしては、どうしても10足以上を持ってしまっていたのでした。

2025年では、今までにはなかった超ミニマムにできるようになりました。

2025年現在の靴(喪服用・ウォーキング用は省略):左上から順に、①POLLINI②neue diffusion③Shake In Cloak④keshiki⑤MARGARET HOWELL⑥PIC&PAY⑦GUCCI。

古着ライフに伴い、大半が状態の良いものを選んだUSED品です。

たったこれだけでお洋服に合うのか。。なのですが、どの靴もお洋服との相性をイメージしながら慎重に決めたものばかり。

数が少なくなったことで、購入の仕方に対する真剣さがより一層高まったのでした。

靴の収納箱:「パンダンボックス」という水草を編んだイントレチャートのような高級感ある雑貨を利用。

何にお金をかけていくのかを考えた時に、数の少なさのコスパを収納の丁寧さに充てるという考え方。

パンダンボックスはブラウンでおしゃれ、風合いも優しくインテリアに映えるボックスです。

中身のシール:宛名シールを利用して、撮った靴の写真を左端に統一してボックスに貼り付けて見分けます。
箱の中身の様子:箱自体も大切に使いたいと、新聞紙を2枚重ねで折って敷き、箱に付いていた乾燥剤も利用。

あとがき

ウォーキングを続けていくと、ヒールが僅か2-3cmのレザーパンプスさえ厳しくなりました。

外反母趾気味の足の形もペタンとまっすぐになっていきます。

足はこの先も非常に大切、フラットシューズで整えるコーデに切り替えたのでした。

ここ最近のお気に入りは、ツイードタイプ。

秋冬ということもなく、もっと広範囲の季節ではけますし、元々好みの素材の凹凸感が非常に素敵です。

1つお勧めの考え方があります↓。

少ない数だからと様々なデザインに手を出すよりも、かえって同じような分野に揃っていて、色だけ違うなどどこかで違う部分がある集め方の方が「豊か」に映ると思います。

とは言え、様々なデザインを試したい場合カラーを思い切って黒に特化するなどは正解です。

結局は、「共通」の部分と「相違」の部分の良きバランスが最終的に「おしゃれ度」を高めていくと考えております(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

美味しく彩り豊かにおしゃれにおもてなしできる、人参を使った3種の味わいの違う御飯メニューがもたらす良き思い出【170】

アイキャッチ画像170

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

お肉料理をイメージしがちなおもてなし用の手作り料理。

このたびは、メインではなくサイドメニュー中心。

メインディッシュ以外も大いに盛り上げる、短時間で作ることが可能な人参メニューをご紹介したいと思います。

元は、テレビなどの情報の記憶をその後のアレンジも交えながら時々取り入れるメニューとして変わらずおいしくいただいているメニュー3選です。

ホームパーティーなどのおもてなしに是非ご引用を、彩り豊かな人参を使った3メニューはおもてなしそのものを印象付ける

人参大きめ1本を使い切ります。皮は当日の生ジュースなどに利用するとサスティナブルです。
メニュー①人参サラダ:触感がやみつきに。薄っぺらな人参に自作ドレッシングがたっぷり絡みます。

ピーラーのみで、薄く長くカット。

ドレッシングは、1:1:1で砂糖・酢・オリーブオイルなのですが、塩を少し入れたり、リンゴや玉ねぎのすりおろし、ミカンの汁などのアレンジもグッド。

お好みで砂糖を控え目にしたりしても美味しいドレッシングが出来上がると思います。

人参サラダの完成:甘酸っぱい味と対照的なお肉料理やカレーなどのサイドメニューに味のバランスが良いです。
ハンバーグに合わせた例:見た目もお洒落に仕上がるプレートにまとめ載せ。
総菜パンに合わせた例:多忙なケース。既製品に付けたり一緒に牛乳も飲むと味気ない食事ではなくなるのでは。
②人参のグラッセ:バター醤油煮です。左上のようにボリューム感を残しながらカット。

調味料は適当、パター1かけ、しょうゆ、砂糖少し、水200cc程度です。

グラッセの完成:サイドメニューにも良いのですが、お弁当にも1品として入れるのもグッド。
③人参ごはん:人参をすりおろし、同じ色の桜エビを加え、塩を小1/3程加えてレンチン、水分を飛ばす目的です。
熱いご飯に混ぜる:レンジを持っていない時代にオーブントースターでもやっていました。綺麗な色どりです。
人参ご飯完成:ごはんが美味しくいただけます。元はテレビで人参嫌いな子供用にと紹介されていました。

桜エビで旨味を高めながら人参と同じ色だから桜エビご飯のようにして人参嫌いな子供の嗜好を克服しようとした素晴らしいアイデアだと思います。

あとがき

なぜか2010年代に入ってだんだんとお料理メニューのアイデアの引き出しが増えてきたのでした。

そこに至るまでの外食メニューに日々触れたことや、テレビや雑誌などの情報が大きかったかと。

現在は、ネットやSNSで情報が溢れていますので、メニューに迷うことは解決しやすくなっています。

そのような中で、自分なりのアレンジや、メニューの考案なども素敵な発展だと思います(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

真ん丸なボタンの目力と風合い良きタオル地のモフモフ感に心がキュンとなる、八角形面の犬型ボディーバッグ【98】

アイキャッチ画像98

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

YouTube動画を事業として投稿するようになった2018年以来、ブレイクタイムに動物の動画をよく拝聴するようになりました。

動物をそれほどじっくり見たことがなかったこれまで。。知らなかったキュートさを知ることに。

現在、ハンドメイドバッグ製作をある1つの括りで連続製作する<〇〇シリーズ>を続行中。

このたびから新しい括りとなりまして、<動物シリーズ>を始めます。

1シリーズでは3点を基本として連続製作、同じシリーズ内でも更にそれぞれの違いや味わいをお伝えできればと思います。

まず1点目は「犬」、犬のお顔を模したボディーバッグの特徴は、お顔の形を八角形で表現したことです。

こうした「デフォルメ感」によって子供っぽく仕上がりがちな動物モチーフを、かえって大人っぽく仕上げていければと考えました。

見る側も心をキュンと打たれるようなボディーバッグになれば。。犬の顔を模したタオル地の黒い八角型ボディーバッグ

表地(黒):シャーリングタオル。綿/100%。日本製。裏地(黒):ジャカード。ポリエステル/100%。日本製。

このモフモフした柔らかい素材で作ること自体、触りたくなるような犬のイメージがまず1つ生まれています。

先に構造のイメージをお知らせ:表地と裏地を外表のまま内側に折り込んだプレートを外表で組み立てる作り方。

通常の「中表」ひっくり返しで作り上げるやり方ではこのような8角形の角を鋭利に出すことができません。

あらかじめ縫い代の始末を角を強調しながら「外表」のまま解決しておくという点がポイントです。

犬の顔は横長の八角形:幾何学的な形にすることでクールな印象と言いますか、大人っぽさを演出できればと。
充実の2つのポケット:表の後ろ面に1つ、内部に1つの合計2個の充実度。2つとも同じファスナーポケットです。
「ラッピング布」の存在:動画内では「向こう布」と呼んでしまった数年間ですが、後に事実相応に変更。

中表同士でボックス型にステッチ後、真ん中を直線カットし両端はY字にカット。

その次に、表側にある裏向きの「ラッピング布」を裏側へ返すことで、ボックス枠の縫い代すべてが包まれるという構造です。

いにしえのどなたかが最初に考えられたのでしょう、素晴らしい物理的な機能の発見に対し脱帽です。

ポケットのボックス枠ステッチ:表地(右下)にはハード薄芯に直接作図、裏地(左上)には作図したハード薄芯を当てるという違い。
ボックス枠:左上は表地の方のボックス枠を表側からステッチ1周で固定。右下は裏地で同様作業後余分をカット。
ポケット袋をファスナーと合体:ファスナーの波打ち防止と補強を兼ね伸び止めテープ(平)を内蔵。

この時のファスナーの左右(実際には上下)のパーツのサイズがアシンメトリーな理由は、力のかかる底部分にハギ目が行かないようわざと見えない場所を計算しずらしています。

見えない場所というのが、ポケットを覗いた時の手前側になりまして、正確には「視界に入りにくい場所」です。

ボックス枠への袋付きファスナーの当てはめ:左上は表地バージョン、右下は裏地バージョン。全く同じ作業です。
ポケット袋の縫い閉じ(横):この時点では上の先端にありますが、この後下へずらすことで正位置に移動します。
ポケット袋の縫い閉じ(縦):縦は左右の両サイド。際どい場所ですが重要で、縫い代1.5cmの所に印後二重縫い。

最初に、ポケット枠の作図の時に左右を2cmずつ空けた効果はこの時の作業のゆとりに現れます。

1.5cmの縫い代で縫うところを最初から1.5cmしか空けないと狭くなって融通がありません。

犬の耳の作り:型紙は六角形。縫い代1.5cmで外表のまま折り込み端をステッチして本体に挟み込み。
完成(黒のシャーリングタオル地の犬のボディーバッグ):<サイズ>縦17cmx横27cmxマチ12cm。
複数の角度からの眺め:目はプレーンな大きめサイズの穴無しボタンがキュート。すべてのパーツを黒系で瀟洒に。

あとがき

多角形パーツのフォルムで子供っぽさを解消しながらもボタンの目はキュートにと言うバランス。

残る2点は、「うさぎ」「ねずみ」と続きます。

このたびのシリーズには大人気の動物の「ネコ」は登場していませんが、犬の耳の形だけを変えても作ることができるかもしれません。

「動物愛」の1つの表示としてこのようなバッグを持っているそのスタイル自体がかわいいと映ると良いです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ドットジャガードがハイレベルなライトオンスデニム、リボンアップリケの裏面がコントラスト効果を生んだ丸底バッグ【97】

アイキャッチ画像97

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在ハンドメイドバッグの製作を素材に特化した、<デニムシリーズ>を続行中。

①セルヴィッチデニムの丸底バッグ②デニムライクの丸底バッグの2点をすでに完成、類似生地であってもそれぞれの味わいの違いをはっきりと感じることができました。

このたびは、当シリーズのラスト、7オンスという薄手のデニムを使用。

「ライトオンス」と言えどもれっきとした日本が誇れる「岡山産」のデニムを利用させていただきました。

セルヴィッチデニムらしい12-14オンスのジーンズのイメージのあのごわごわしたものの半分くらいのボリューム。

どんな感じでバッグに出来上がるのか、是非楽しんでご覧くださいませ。

<デニムシリーズ③>7ozのドットデニムがエレガント、単調なシンメトリーの中に裏面使用のリボンアップリケの丸底バッグ

<表地:黒>7オンスドットデニム、綿/100%、日本製。<裏地:ブルーグレー>ジャカード、ポリエステル/100%、日本製。
本体パーツの裁断:すべてのパーツ共通で型紙は「縫い代込み」。裁断は型紙の端っこに沿ってカットするやり方。
リボンアップリケ:裏面をコントラスト効果に利用。表面には裏面リボンを配置、内側には表面リボンを配置。
貼り付けポケット:内部に設置。生地の裏面をここにも使用。コの字ステッチは裏側に当て芯。茶は接着芯。
入り口フラップ:カーブに切り込みを入れカーブラインをう美しくクリアに。縫い付けは裏地のトップに重ねます。
楕円底と本体との合体後:表地袋と裏地袋の底同士を重ね、部分的ステッチで固定。底板はこの場面で投入。
入り口ラインの縫い閉じ:サイドひもやDカンタブはあらかじめ仮縫いはしてありますが、通る時に返し縫い。
7ozドットジャガードデニムの丸底バッグ完成:<サイズ>縦32cmx横35cmxマチ15cm。

本当にデニムなのかとさえ思うほどのエレガントさを感じます。

全パーツの一望:取っ手は8mmの穴の直径の片面ハトメに対して8mm幅の牛革ひも。Dカンの位置は斜め同士。
入り口付近:先にフラップを閉じて、外側にサイドリボンが配置。この閉じた状態ではほぼ正方形のフォルム。
お洋服とのコーデ例:黒の水玉ジャガードロングワンピースと粋な相性。ドット柄同士が大小でリズムよくリンク。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.12.23からおよそ5年後の2025.04.09にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年から振り返ると、この時の丸底型は現在のナップサック製作で引き継いでいます。

後に、片面ハトメの廃止・本革レザーの廃止・マジックテープの廃止など、多くを削ぎ落としていくことになりましたが、このシリーズの体験は非常に意味がありました。

当シリーズでも②で登場してきました「デニムライク」の「綿無地」というような一見デニムだと分からないようなネーミングの存在も良き発見でした。

ちゃんと目で見て、デニムと同類であるとジャッジしていくと、「デニムライク」という生地は随分たくさん見つかります。

そういう点は店舗の良さであり、ネットよりもラインナップのきめが細かいと感じています。

「大塚屋」様では、「フランス綾」「コットンデニム」がここ2025年の最近出会った素敵なデニムライクな生地です、ありがとうございます<m(__)m>。

生地名不明のデニムライクな色違いの同生地:ダンガリーのハードなタイプというような質感です。素敵です。

↑こんな素敵な生地も見つかり感激したものです(「大塚屋」様にて)。

あとは、そうして集めた生地をうまく活かすということを頑張るお仕事が待っているのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

モノトーンニットボーダーパッチワークの失敗作を取っ手付きの縦長ポーチに活かす、不足の裏地もパッチワーク【96】

アイキャッチ画像96

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグの連続製作が増えるにつれて、当然「はぎれ」も生まれます。

裁断を伴うカーブラインや斜めラインがスタイリッシュなフォルムを作っていくからです。

その「味わい」と引き換えに生まれる「はぎれ」を当カテゴリーの<はぎれ>という括りでご紹介しています。

残布が多い場合にはミニバッグなるものも製作可能、このたびはどちらかというとそのタイプに近い取っ手付きの縦長ポーチを作りました。

メイン製作【60】のミニリュック製作ではやっていなかった、取っ手のパッチワークは、ミニサイズだからこそということになります。

元のパッチワークシートの色ごとのステッチ糸の交換を引き継ぐ、3色のモノトーンボーダーの取っ手付きミニポーチ

<表地:右>スポーツメッシュ、ナイロン94%、ポリウレタン/6%、日本製。<裏地:左>フクレジャカード、綿/97%、ポリウレタン/3%、日本製。

表地のボーダーはニットで、その素材的相性として織物でありながら横伸びするタイプのフクレジャカード生地の組み合わせに至りました。

取っ手付きミニポーチ用の裁断:左の裏地の黒の切れ目はハギ目。生地が不足の場合にハギ目を作り面積を確保。
スタイリッシュなハギ目:左上のように縫い代1.5cmで縫い合わせ両割り、表からハギ目の左右をステッチ。
入り口のマジックテープ付け:裏地のみの段階でオス・メスをそれぞれの面に縫い付け。
中表による裏地の縫い合わせ:コの字です。そこそこ厚手のニットなので角は出にくいです。
取っ手:元のパッチワークの配列そのままを縦向きに裁断して活用。ステッチ糸は生地の色によって交換。
難関の入り口の縫い閉じ:小さいので意外に狭い部分の1周縫いは難関ですが可能。ここが丁寧にできるとグッド。
スポーツメッシュモノトーンパッチワークの取っ手付き縦長ミニポーチ完成:<サイズ>縦20cmx横14cm。

マチは無しですが、「中表」により、ふんわりと自然に厚みが出来たことが活かされます。

取っ手の柄そろえ:可能な限りこういった視線の行く場所をそろえるとより高級感が増します。
少し斜めからの角度:思わずサイズを確認してしまうほど。大きなサイズのバッグと何ら違いはない同じ作りです。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.12.17からおよそ5年後の2025.04.08にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年現在でも「はぎれ」は大いに利用しています。

この時に手間をかけた生地と縫い糸との色合わせや裏地付きであること、接着芯全面貼りなど何らメインバッグと変わらないお仕立てのスタンスを貫いています。

「はぎれ」が生まれたのは製造側の都合の部分が占めていて、はぎれでも物品を作って世に出してしまえば、見る側はメインバッグとまずは同等です。

よって、すべての製作に対してフラットに丁寧さと必要手間は重視することになります。

はぎれで作ったという事実は、出来上がって初めてエピソードとして加えるもの。。

はぎれであることの気楽さなどを製作の姿勢に投影してしまうようなことは、良い物品は生まれないと思うのです。

時間を割いて挑む以上、すべての生地に対して存分に活かせるような気持ちの置き方が重要なのではと。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

デニムと名乗られずとも同等の生地、瀟洒な仕上がりの「デニムライク」なバラ柄アップリケ付き丸底バッグ【95】

アイキャッチ画像95

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作を、ある共通の分類で括る<〇〇シリーズ>として続行中。

現在は<デニムシリーズ>で、デニムを含む類似素材で同じデザインの丸底バッグを連続製作しています。

このたびは、このシリーズの2点目。

前回の1点目は、「セルヴィッチデニム」という正真正銘のデニムで作りました。

このたびからは、素材に少し変化を付けていきたいと思います。

前回と同様に正面にアップリケをしていきますが、アップリケの構図はまた別のタイプになります。

アップリケの違いによっても、同じモデルのバッグにそれぞれの味わいをもたらす無限の可能性を感じていただければと思います。

<デニムシリーズ②>セルヴィッチデニムよりもエレガント、裏面の濃さを薔薇アップリケの凹凸感に活かした丸底バッグ

表地(グレー):綿無地、綿/100%、日本製。裏地(赤紫):ジャカードクロス、ポリエステル/100%、日本製。
生地の表面と裏面の濃淡の比較:左が表面右が裏面。裏面の方が縦筋が極めて少なく、色が少し濃い点が違い。
薔薇アップリケ:花芯の正方形からスタートして、変六角形の型紙で作った共通のパーツを花びらと葉っぱに。
本体の縫い代始末:「わ」の1枚を縫い代1.5cmで繋げます。二重縫いをすることを基本仕様としています。
丸底と本体の縫い合わせ:丸底バッグの難関。ここも二重縫い。縫う面を底面を上にしているところが間違い。
失敗のやり直し:底面と本体の合体に余計な部分を重ねてしまいがち。本体面を上にして縫うのが基本。

その他、寸法ミスで失敗することがあり、本体の底辺の長さ(出来上がり寸法)と楕円底の1周(出来上がりライン)の一致を型紙の時点で徹底していなければなりません。

この調整方法は、前回の【94】の投稿で、<楕円底のタック解消の型紙ピッタリの調整の仕方>と題して生地内に記録がございます。

実は、この時まだ未熟であり、徹底していないことでこうした失敗が起こりやすくなっていたと反省。

ショルダーカンの取り付け:完成品ではショルダーは付けませんが、アレンジしやすいようにと設置しました。

付け位置は、斜め対角線同士の2箇所です。

薔薇アップリケの丸底バッグの完成:<サイズ>縦32cmx横35cmxマチ15cm。取っ手は本革レザー黒。
薔薇パッチワークの立体感:わずかに濃い裏面を使うことの効果が立体感という姿で表れたのです。
後ろ面と底面:左上は後ろ面、右下は底面。1点目の時よりもタックが解消されています。
裏地部分:入口最初にサイドひもがあり、その下にマジックテープフラップという配置。ポケットはタブ付き。
お洋服とのコーデ例:ジャケットは本革レザーの黒。ブラックデニムコーデで素材が馴染むように合わせました。

あとがき

このたび利用させていただきましたデニムライクな生地は、「綿無地」という何とも地味なネーミングでありネットなどでは見つけにくいものです。

この生地は、「大塚屋」様で購入のもの、店舗で実際に目で見て探す良さはこういったところで実感しました。

所謂掘り出し物のような存在、「大塚屋」様の店舗においては、「デニムライク」がたくさん見つかります。

たくさんの生地の中に埋もれた優れた存在は、私達のようなバッグを製作する者が発見した時にこうしてアウトプットしていくことでより世に知られると思うのです。

製作するだけではなく、せっかく出会えた生地の有難さの感謝の意味をこめて、「このようなエレガントな雰囲気のデニムも実はあるのです」とお伝えしていく任務のようなものを感じました(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

衣服の時は隠れた存在の生地の赤耳セルヴィッチ、デニム丸底バッグのど真ん中に主役級として配された瞬間【94】

アイキャッチ画像94

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまで「リーバイス」様などが特に象徴的な存在であったセルヴィッチデニム。

衣類は「流行」が伴うものであり、長い長い大きな括りのファッションの中ではジーンズアイテムの落ち着きが見られる昨今。

ここでデニムという素材を、これまでのジーンズのイメージにイコールの固定観念を取っ払った1種の「素材」としてフラットに見てみる機会を得たいと思いました。

そして、このたびハンドメイドバッグ製作を<デニムシリーズ>と題して、いくつかの種類の違うデニム類のバッグを作っていきます。

当シリーズの1点目がこのたびの完成です。

ポイントとしては、ジーンズの状態では決して表に出ることが無かった「赤耳:セルヴィッチ」の存在を、思い切ってアップリケとしてバッグの正面の真ん中に配置した点です。

是非、完成品の姿と共に、「隠れた存在が表に姿を表す主役になった瞬間」をお楽しみいただければと思います。

<デニムシリーズ①>赤耳のブランディング的ステイタスを取っ払い本当の主役へ、正面がセルヴィッチ花のデニムバッグ

<表地:濃紺>インディゴデニム、綿/100%、日本製。生地幅75cm。<裏地:キャメルベージュ>ジャカードクロス、ポリエステル/100%、日本製。
表地のセルヴィッチデニムの裏面:いかにも丈夫な緻密な織りが見られます。こちらの面もこのたび使用します。
糸の色:作業の効率も得られる1色のみ。濃紺の表地には差し色的に、裏地のキャメルベージュには馴染ませ効果。
フラワーアップリケ作り:セルヴィッチをわざと見せた折り方。赤耳=縫い代ですので、ほつれないことを利用。

花びら1枚ずつの縁取りが赤耳部分というコントラスト効果が美しいです。

花芯は正方形を折り込み、裏面を表に見えるように利用させていただきました。

フラワーアップリケの葉っぱの部分:ここで再びコントラスト効果を。こちらも生地の裏面で葉っぱを作ります。
フラップ:入口すぐにマジックテープを利用しながら「蓋」の役割となる部分です。縫い付け線は美しく。
取っ手ホール:打ち込み式の「片面ハトメ」のゴールドを利用しました。ベージュのステッチや裏地と相性良し。
入り口の二列のステッチ:一列のみならず二列でしっかり固定しながら迫力を出す効果もあると思いました。
フラワーアップリケ完成:葉っぱのサイズの大小の抑揚が効果的。花びらのセルヴィッチの存在感にご注目を。
入り口内部のフラップの使い方:マジックテープで留め、入り口の隙間のカバーの役割となってくれます。
その他の内部の機能:取っ手は本革レザーのベージュを利用しホール内部で結ぶ固定の仕方。ポケットも設置。
フラワーアップリケデニムトートバッグ完成:<サイズ>縦31cmx横31/35cmxマチ15cm。
巾着を解いた時のフォルム:形が変化する点が価値。気分や状況でデザインを変えられる「心地」にフォーカス。
サイドの巾着ひもを結んだ状態:内部のフラップよりも巾着ひもが外側になる方が良いみたいです。
その他の角度(左上から時計回りに):斜め上正面から→後ろ面→底面。底面に関してはタックが随分寄りました。

タックの原因は、底面の1周の寸法と本体の寸法の不一致が原因。

このぴったりな合わせ方は、後の研究で解明しました↓

<楕円底のタック解消の型紙ピッタリの調整の仕方>

底面の型紙を十文字に折り、1/4の寸法のみ最低限に柔らかいメジャーで計ります。

計る時には、縫い代1cmの内側の部分ですので、メジャーの幅1cmを利用しながらきちんと置くように忠実に測り寸法を算出。

次に算出した寸法をx4(4倍)して、楕円底の出来上がり線の周囲を算出、本体の直線の出来上がり寸法をここに一致するよう細かく調整していきます。

間違えてはならないのは、本体の縫い代x2倍を差し引いた出来上がり寸法と必ず比べることです。

また、反対に楕円底を本体の寸法と同じに調整していきたい場合、楕円底の型紙の真ん中をカットし、不一致の寸法の4等分を楕円の横幅として追加もしくは削除したした型紙へ。

*** 以上 ***

このやり方が確実で易しい調整方法でした。

お洋服とのコーデ:ライトブラウン系のミックスのベロアノースリーブワンピースに合わせました。

あとがき

「赤耳:セルヴィッチは内部に隠された端っこの存在である」という固定概念、このたびの製作で見事打ち破られました。

もし、赤耳が残布として残った際にすぐに捨ててしまわずに、別の使い方ができるのではないかと考える際のわずかなヒントにでもなればと、こうして記録に残しました(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ビジネスシーンとは対極の華やかな薔薇柄、書類専用のマチ無しリュックに仕立てた個性と斬新さ【93】

アイキャッチ画像93

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作を、ある共通の1括りでグループにした<〇〇シリーズ>を続行中。

素材別・シーン別・用途別など、その切り口を多角的に製作に奥行きが出来ればと考えます。

現在は、<簡易リュックシリーズ>の最終の製作。

当シリーズ3点目のは、A4のクリアファイルが入るペタンコの四角型リュック。

ビジネスシーンをイメージしながら、「自由さ・斬新さ」をお伝えできればと思います。

ビジネスそのものが「らしさ」で溢れる、よりその人となりが極めて良い方向に活かされますようにと願ってお作りしました。

<簡易リュックシリーズ③>エレガントな分野から持ってきた薔薇柄、ビジネスシーンに落とし込んだ書類専用のA4リュック

<表地・裏地共通>スエードプリント、ポリエステル/100%、日本製。白地に濃ピンクのバラ柄がエレガント。
生地ズーム:ネーミングの「スエード」はイメージのみであり、実際は布製です。よく見ますと綾織り構造です。
ファスナー設置:表地と裏地をまとめて1つの生地のようにしてしまう手法。縁はパイピングで最後にまとめます。

ファスナーの作業時にこの先の作り方も決まってくると言っても過言ではありません。

ポケット設置:六角形のポケットで四角の単調さに変化を。ここだけ無地の生地を使用というアイデアもあり。
ショルダー:「ソフト厚芯」を内蔵して強度とハリコシを高めます。ボックス型に1周後引き続きジグザグステッチ。
縫い代のパイピング:表に見える縁の部分左右共です。幅は広めの2cm幅が作業しやすく無理がありません。
ショルダーの付け根のスタイリッシュな当て布:覆うための目的と強度の目的と2つを兼ねます。
ファスナー開閉:共布の裏地が内部に見えます中に、ショルダーの当て布のステッチがここに貫通しています。

ステッチが見えないことを重視して表地だけに縫い付けをする考え方、ステッチが見えることを受け入れ多重に縫い付けられる丈夫さの方を重視考え方に分かれるかと。

ただ、この場合は、行き当たりばったり的な部分であったので前もってこのタブを設置するなど考えていなかったから後者になったのです(^_^;)。

マチ無しA4書類リュック完成:<サイズ>縦35cmx横29cmxマチ無し。
その他の角度から:左上は背中と接する面です。なかなか綺麗な見栄え。右下はサイド斜め上から見た姿。

あとがき

さて、これで<簡易リュックシリーズ>の最終ですが、総合的には、シンプルさがもたらす素晴らしさのようなものを製作者自らが知ったような気がします。

かわいい柄であるからとかわいいクシュクシュのデザインで柄が隠れてしまうバッグよりも、広々と柄を主役にすることの方が意味があると思うのです。

素敵で壮大な柄であるからこそのプレーンな3点のリュックはそれぞれデザインが違いましたが、共通するミニマムさは実現できました。

しかし、どれもまだまだ課題はあり、必ずしも行き着いた究極デザインとまでは行きませんでした。

それでも、こちらはご購入いただきまして、良いと思って下さいましたお客様に心より感謝申し上げます。

そして、その後お使いいただく中で感じたかもしれない至らなさの部分に対しては心よりお詫び申し上げたいと思います。

今後の製作においても、この「至らなさ」こそがまだ追求できる不足の部分であると思いながら「極み」のような完成品を目指し製作してまいりたいと思っております(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク