衣服の時は隠れた存在の生地の赤耳セルヴィッチ、デニム丸底バッグのど真ん中に主役級として配された瞬間【94】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまで「リーバイス」様などが特に象徴的な存在であったセルヴィッチデニム。

衣類は「流行」が伴うものであり、長い長い大きな括りのファッションの中ではジーンズアイテムの落ち着きが見られる昨今。

ここでデニムという素材を、これまでのジーンズのイメージにイコールの固定観念を取っ払った1種の「素材」としてフラットに見てみる機会を得たいと思いました。

そして、このたびハンドメイドバッグ製作を<デニムシリーズ>と題して、いくつかの種類の違うデニム類のバッグを作っていきます。

当シリーズの1点目がこのたびの完成です。

ポイントとしては、ジーンズの状態では決して表に出ることが無かった「赤耳:セルヴィッチ」の存在を、思い切ってアップリケとしてバッグの正面の真ん中に配置した点です。

是非、完成品の姿と共に、「隠れた存在が表に姿を表す主役になった瞬間」をお楽しみいただければと思います。

<デニムシリーズ①>赤耳のブランディング的ステイタスを取っ払い本当の主役へ、正面がセルヴィッチ花のデニムバッグ

<表地:濃紺>インディゴデニム、綿/100%、日本製。生地幅75cm。<裏地:キャメルベージュ>ジャカードクロス、ポリエステル/100%、日本製。
表地のセルヴィッチデニムの裏面:いかにも丈夫な緻密な織りが見られます。こちらの面もこのたび使用します。
糸の色:作業の効率も得られる1色のみ。濃紺の表地には差し色的に、裏地のキャメルベージュには馴染ませ効果。
フラワーアップリケ作り:セルヴィッチをわざと見せた折り方。赤耳=縫い代ですので、ほつれないことを利用。

花びら1枚ずつの縁取りが赤耳部分というコントラスト効果が美しいです。

花芯は正方形を折り込み、裏面を表に見えるように利用させていただきました。

フラワーアップリケの葉っぱの部分:ここで再びコントラスト効果を。こちらも生地の裏面で葉っぱを作ります。
フラップ:入口すぐにマジックテープを利用しながら「蓋」の役割となる部分です。縫い付け線は美しく。
取っ手ホール:打ち込み式の「片面ハトメ」のゴールドを利用しました。ベージュのステッチや裏地と相性良し。
入り口の二列のステッチ:一列のみならず二列でしっかり固定しながら迫力を出す効果もあると思いました。
フラワーアップリケ完成:葉っぱのサイズの大小の抑揚が効果的。花びらのセルヴィッチの存在感にご注目を。
入り口内部のフラップの使い方:マジックテープで留め、入り口の隙間のカバーの役割となってくれます。
その他の内部の機能:取っ手は本革レザーのベージュを利用しホール内部で結ぶ固定の仕方。ポケットも設置。
フラワーアップリケデニムトートバッグ完成:<サイズ>縦31cmx横31/35cmxマチ15cm。
巾着を解いた時のフォルム:形が変化する点が価値。気分や状況でデザインを変えられる「心地」にフォーカス。
サイドの巾着ひもを結んだ状態:内部のフラップよりも巾着ひもが外側になる方が良いみたいです。
その他の角度(左上から時計回りに):斜め上正面から→後ろ面→底面。底面に関してはタックが随分寄りました。

タックの原因は、底面の1周の寸法と本体の寸法の不一致が原因。

このぴったりな合わせ方は、後の研究で解明しました↓

<楕円底のタック解消の型紙ピッタリの調整の仕方>

底面の型紙を十文字に折り、1/4の寸法のみ最低限に柔らかいメジャーで計ります。

計る時には、縫い代1cmの内側の部分ですので、メジャーの幅1cmを利用しながらきちんと置くように忠実に測り寸法を算出。

次に算出した寸法をx4(4倍)して、楕円底の出来上がり線の周囲を算出、本体の直線の出来上がり寸法をここに一致するよう細かく調整していきます。

間違えてはならないのは、本体の縫い代x2倍を差し引いた出来上がり寸法と必ず比べることです。

また、反対に楕円底を本体の寸法と同じに調整していきたい場合、楕円底の型紙の真ん中をカットし、不一致の寸法の4等分を楕円の横幅として追加もしくは削除したした型紙へ。

*** 以上 ***

このやり方が確実で易しい調整方法でした。

お洋服とのコーデ:ライトブラウン系のミックスのベロアノースリーブワンピースに合わせました。

あとがき

「赤耳:セルヴィッチは内部に隠された端っこの存在である」という固定概念、このたびの製作で見事打ち破られました。

もし、赤耳が残布として残った際にすぐに捨ててしまわずに、別の使い方ができるのではないかと考える際のわずかなヒントにでもなればと、こうして記録に残しました(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

ビジネスシーンとは対極の華やかな薔薇柄、書類専用のマチ無しリュックに仕立てた個性と斬新さ【93】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作を、ある共通の1括りでグループにした<〇〇シリーズ>を続行中。

素材別・シーン別・用途別など、その切り口を多角的に製作に奥行きが出来ればと考えます。

現在は、<簡易リュックシリーズ>の最終の製作。

当シリーズ3点目のは、A4のクリアファイルが入るペタンコの四角型リュック。

ビジネスシーンをイメージしながら、「自由さ・斬新さ」をお伝えできればと思います。

ビジネスそのものが「らしさ」で溢れる、よりその人となりが極めて良い方向に活かされますようにと願ってお作りしました。

<簡易リュックシリーズ③>エレガントな分野から持ってきた薔薇柄、ビジネスシーンに落とし込んだ書類専用のA4リュック

<表地・裏地共通>スエードプリント、ポリエステル/100%、日本製。白地に濃ピンクのバラ柄がエレガント。
生地ズーム:ネーミングの「スエード」はイメージのみであり、実際は布製です。よく見ますと綾織り構造です。
ファスナー設置:表地と裏地をまとめて1つの生地のようにしてしまう手法。縁はパイピングで最後にまとめます。

ファスナーの作業時にこの先の作り方も決まってくると言っても過言ではありません。

ポケット設置:六角形のポケットで四角の単調さに変化を。ここだけ無地の生地を使用というアイデアもあり。
ショルダー:「ソフト厚芯」を内蔵して強度とハリコシを高めます。ボックス型に1周後引き続きジグザグステッチ。
縫い代のパイピング:表に見える縁の部分左右共です。幅は広めの2cm幅が作業しやすく無理がありません。
ショルダーの付け根のスタイリッシュな当て布:覆うための目的と強度の目的と2つを兼ねます。
ファスナー開閉:共布の裏地が内部に見えます中に、ショルダーの当て布のステッチがここに貫通しています。

ステッチが見えないことを重視して表地だけに縫い付けをする考え方、ステッチが見えることを受け入れ多重に縫い付けられる丈夫さの方を重視考え方に分かれるかと。

ただ、この場合は、行き当たりばったり的な部分であったので前もってこのタブを設置するなど考えていなかったから後者になったのです(^_^;)。

マチ無しA4書類リュック完成:<サイズ>縦35cmx横29cmxマチ無し。
その他の角度から:左上は背中と接する面です。なかなか綺麗な見栄え。右下はサイド斜め上から見た姿。

あとがき

さて、これで<簡易リュックシリーズ>の最終ですが、総合的には、シンプルさがもたらす素晴らしさのようなものを製作者自らが知ったような気がします。

かわいい柄であるからとかわいいクシュクシュのデザインで柄が隠れてしまうバッグよりも、広々と柄を主役にすることの方が意味があると思うのです。

素敵で壮大な柄であるからこそのプレーンな3点のリュックはそれぞれデザインが違いましたが、共通するミニマムさは実現できました。

しかし、どれもまだまだ課題はあり、必ずしも行き着いた究極デザインとまでは行きませんでした。

それでも、こちらはご購入いただきまして、良いと思って下さいましたお客様に心より感謝申し上げます。

そして、その後お使いいただく中で感じたかもしれない至らなさの部分に対しては心よりお詫び申し上げたいと思います。

今後の製作においても、この「至らなさ」こそがまだ追求できる不足の部分であると思いながら「極み」のような完成品を目指し製作してまいりたいと思っております(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

ピンクの花柄が主役のミニマムリュック、ジグザグステッチにハリコシを感じる共布ショルダーの存在感が価値【92】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作をある分類で一括りに<〇〇シリーズ>という形式で続行中。

このたびは、<簡易リュックシリーズ>の2点目です。

興味深いのが、前回の【91】と全く同じ生地の色違い。

服地でリュックを作ることの意外性や可能性を当投稿でお伝えできればと思います。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.12.04からおよそ5年後の2025.04.04にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

実は2025年現在でも変わっていない点は、服地のエレガントさをバッグにそのまま引用していることです。

お洋服になるようなしなやかな生地も含まれるので「型破り」な印象かもしれません。

とはいえ、とろみ生地でさえ、キルトをかけることで厚手の丈夫な生地に足並みをそろえていく製作スタイル。

そうしますとバッグ製作の総合的な雰囲気なるものが非常に新鮮です。

そして、よくバッグに引用される布地である帆布やデニムに関しても、そのイメージとのギャップを感じるような、エレガントに寄せたものへといざなうスタンスなのです。

では、このたびの完成品のリュック、その途中過程と共にお楽しみくださいませ。

<簡易リュックシリーズ②>リュックもエレガントに製作可能、ピンク花柄のリュックの優しさの中にある力強さ

使用生地(表地・裏地共通):paper printed、ポリエステル/100%、日本製。背景色はパステルピンクです。
型紙:本体から時計回りに、本体→フラップ→ショルダー→多角型ポケット→四角ポケットの5種パーツ。

ポケットが2種ある点が攻めた点、小さいポケットなので2個で充実させていこうというもの。

また、ピクチャレスクのスタイルとしての基本は、ショルダーも既製品ではなくハンドメイドです。

入り口フラップ:マジックテープ付きの多角形。端の反りが出ない納まりの良さはカーブや多角形などがお勧め。
ショルダー作り:中に「ソフト厚芯」を内蔵することでハリコシが出ます。更にジグザグステッチで強度アップ。
先にフラップを仮止め後、両縁にショルダーの付け根を縫い付け。調整機能を持たないタイプのショルダー。
両サイドの共布リボン:これが巾着フォルムの源。これを蝶々結びすることで、巾着フォルムを形成。
リボン巾着リュック完成:<サイズ>縦27cmx横22cmxマチ10cm。
その他の角度:左上は背負う面、右下はサイド上部から見た形、ショルダーが弓のようにしっかりしています。
様々な箇所(左上からジグザグに):蝶々結びをしている場面、内部のポケットの縦列配置、斜め上からの目線。
厚み:左はサイドの厚み、右は底の厚み。マチは10cmの出来上がりです。底には底板が内蔵されています。
ショルダーのジグザグステッチ:目で見て二等辺三角形を描くようにステッチ。それでも大変美しくできます。
内部で縦に2つ並んだポケット:四角型と多角形型の違いがあるからこそ縦列したことの効果が出たような。。

あとがき

最低限の美しさは「機能美」に繋がると思います。

この最低限の解釈は大切であり、決して作業の省略とは非なるものです。

2025年から振り返りますと、なんやかんや難関デザインにも挑戦したものの、行き着いたところはシンプルなデザインでした。

とはいえ、いろいろトライしてきたその先のシンプルさは、何もトライせずにそのまま来た過程とは違いますので、ちょっと深みがあると思うのです。

2019年は随分複数のデザインに挑戦していましたので、その年末にこうしたシンプルデザインに行き着いた流れは大きな流れの現在2025年の姿に似ています。

とはいえ、このデザインも実は後に見直さねばならない隙間の解消の不十分さが気になり廃止しています。

それでも、気に入ってご購入下さったお客様がいらっしゃいましたので、感謝申し上げたいと思いますし、至らない部分の申し訳なさをこの場をお借りしてお詫び申し上げたいと思います。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

大きく覆うタイプではない小さめフラップの反省を伴った、美しい服地のライトグリーンベースの花柄ナップサック【91】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグの製作を、ある共通の分類で括る<〇〇シリーズ>と題して進行しています。

このたびは、<簡易リュックシリーズ>というものをスタート。

様々なリュックの可能性を分かりやすい単純なデザインばかりで集め、ミニマムスタイルで仕上げていきます。

その1点目がこのたびの「ナップサック型」。

入り口の巾着に、フラップを付けてみた点がポイントでもあったのですが、これこそが大きな課題であることも非常に重要な体験でした。

<簡易リュックシリーズ①>野蛮な所作を伴うイメージのナップサック、エレガントな服地花柄に落とし込んだ新テイスト

<表地・裏地共通>paper printedという表記の生地、ポリエステル/100%、日本製。優し気なライトグリーン地。
裁断後の様子:マチは当初の型紙の10cmから15cmへ変更しました。全体のサイズ感とマチのバランスは重要。
ポケット設置:単純な貼り付け型の小さいタイプ。ポケットは接着芯も貼った「わ」による二重仕立て。
巾着ホール:ハード薄芯を全面貼りで厚手の生地相当に。縫い代含むトップから7cmの時点からコの字ステッチ。

後からの反省点は、巾着ホールのみハード薄芯を入れないという区別をしていれば、巾着がフルに閉まったかもしれません。

しかし、ハード薄芯の固定の問題が出てくるので、難易度は上がったと思います。

マジックテープ付きフラップ:背面の真ん中に縫い付け。反省点としては、巾着のドレープが入る場所は不可。

巾着のドレープを避けるとなりますと、影響のない本体の真ん中くらいにフラップを縫い付け、大きく覆ってしまうほどの大きなフラップでなければならないことに。。

柄物では、パーツが重なる部分によって柄が遮られる別問題が出てくるのです。

底板の内蔵:直前に縫い代の一部同士の部分ステッチで囲われた空間がお部屋のようになっていてずれにくいです。
ショルダー紐用の片面ハトメ:ここにひもを通して結んで固定。市販物でよくナップサックに引用されます。
巾着の絞り具合:1/3程度隙間が残る閉まり具合。だからこそフラップの役割りもあると言えるのですが。。
完成のナップサック(ショルダーが焦げ茶のバージョン):その後この焦げ茶の汚さが気になり、色変更。
本当の完成:<サイズ>縦32cmx横25cmxマチ10cm。柄の優しさを壊さないライトグレーひもに差替え。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.12.02からおよそ5年後の2025.04.03にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

このたび使用させていただきました「片面ハトメ」のナップサックへの設置はこの時限り。

その後、こうした打ち込み式パーツは全面廃止。

既製品の見た目の素敵さに憧れて同じように作ることができた喜びというのは、あくまで製造者の「我欲」であると。

結局、永久のものではないカシメる力がいずれ損傷を起こし、バッグ本体の寿命の前に起きる「外れ」が予想されるからです。

そのようなことがあってはならないと、製造者ができる判断として最もシンプルな「使用しない」という選択に行き着いたのでした。

とはいえ、一度はこうした物も作ってみたことで、そのデメリットを知る・語ることができたこと、この道のりは決して無駄ということは無かったと思います。

こうしたパーツは本来レザー向けのものなのであり、生地には馴染まないのです。

ところで2025年現在、製作の中心もなんと「ナップサック」なのです。

絞り切れなかったこの時のナップサック製作体験もちゃんと活かされました。

2025年では、別の巾着ホールタブ設置によりこうした悩みを完全解決。

すべてのどんな生地でも製作可能、製作者様向けのご提案をし、共有して受け取っていただくようなスタイルになったのです。

事業活動名の「共有型のハンドメイドバッグ」に相応しい活動になってきた2025年現在なのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

ジャガードの裏面使いは新しい生地と出会ったような新感覚、2倍の価値を持つ素材で製作の2点のミニポーチ【90】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、高級生地の風通ジャガードの残布を隅々まで活かしたいと、2点のミニポーチを製作。

メインバッグ製作は【39】のドーム型ショルダーバッグでした。

こうしたミニポーチを作るシリーズの最初の3点セットは【88】の投稿から始めておりまして、このたびは二度目のセット製作となります。

【88】には反省点がありまして、はぎれで作る製作を製造者自らがバイヤスの目線で見てしまっていたこと。

その結果として、裏地無しで縁の縫い代始末さえしていない簡素過ぎる作りが、愛着を持てないいずれは廃棄する気持ちになるようなアイテムになってしまいました。

その見直しから、「はぎれ・残布・残り物」などのいかにも価値が無さそうなワードを決して後ろ向きに捉えず、そこに価値を生み出す製造する者の役割を考えました。

そして、このたびからは、こうしたミニサイズのポーチであっても必ず裏地を付けるお仕立てを徹底していくことを決意。

つまり、「いい加減なものは何一つ作らない」という意味のハンドメイド製作すべてに対する姿勢を見直したということになります。

裏地付きの最初の製作は、ファスナー付きの水平型ペンシルポーチとマチ付きのファンデーションケースとなります。

是非、【88】からの変化として、当【90】をご覧になって下さいませ。

マルチカラーのジャガード生地の裏面に発見した新しい世界観、エキゾチックなブルー地のボタニカルなミニポーチ2点

表地(柄):風通ジャガード、ポリエステル/75%、絹/22%、ナイロン/11%、イタリア製。裏地(焦げ茶):ナイロンタフタ撥水アクリルコーティング、ナイロン/100%、日本製。
ファンデーションケースの方の裏地:表地と裏地を別々に縫い合わせた袋同士を合体するトートバッグの作りです。
ファンデーションケース作り:ピンタックステッチを縦四隅に入れてスタイリッシュに。マジックテープ開閉。
ペンシルポーチ作り:底は生地が不足の為「わ」ではなく「はぎ」。内部の三つ折り始末は手まつりで行いました。

分かりにくいのですが、ファスナーの色は濃紺です、黒を配置しないところはマイルドさを幾分か演出したもの。

コスメケース2点セット:<サイズ:左>縦6cmx横9cmxマチ3cm。<サイズ:右>縦5.5cmx横18cm。

専用ケースをイメージした方が良いとコスメ分野にしていますが、様々な物が入ります。

あとがき

ジャガードの裏面は意外な美しさを発見することがあります。

ちなみに、【39】で完成していたメインバッグの表面使いは、こちら↓。

同じ生地なのに、ベースの背景色が違い世界観が変わります。カーキグリーン背景の本来の表地はこちらです。

1つの生地に2つの価値があるとその有難さを存分に喜び、メインバッグ製作にも一部を裏面に使って引用すると、素敵な生地の全体像がより一層感じられます。

色違いのような配置がなされた1点のバッグ内部、バッグを覗いた時などにうっとりと眺める楽しさが生まれます(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

凹凸感ある生地にも撥水効果、強力な撥水剤をたっぷりセルフ施工しリュックが滝のようなお水を見事にはじいた【89】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ近年、季節の変わり目などに激しい雨が多いものです。

季節の形体がかなり以前とは変わってきたようで、ネットで拝見の記事によると、「ここ最近の夏の期間の感じ方」が興味深いものでした。

東京圏の人の調査によるデータとのことでしたが、「4月から10月くらいまで」と、1年間の内半分が夏の季節感であると感じる方も。

予期せぬ雨や、常に雨対策をしておきたい日常に工夫するバッグとして、2種のリュックデザインで、<雨の日シリーズ>というハンドメイドバッグ製作企画を行ってまいりました。

このたびは、5点目で「完結編」となります。

4点目までは、元の素材をPVC素材やコーティング施工済の生地で選ぶ点が共通でした。

しかし、このたび最終回では、いずれ劣化すると分かっているPVCは使用せず、通常生地に強力な撥水剤をセルフ施工する形をご紹介。

撥水という価値を持つバッグ作りのヒントになればとこの記録を残したいと思います。

<雨の日シリーズ-完結編>セルフ施工撥水剤を浸透しにくい凹凸感あるサッカー生地に施工、撥水効果実現には2本使用

表地(黒):サッカープリント、綿/100%、日本製。裏地(黒):ナイロンタフタ撥水アクリルコーティング、ナイロン/100%、日本製。
凹凸感ある生地と撥水との相性の悪さ:凸凹感がざっくり50%ずつあると見ますと、撥水効果の浸透には障害。

しかし、ここはあえて好みの生地に対して対応できる大きな可能性を検証するためでありまして、かえって「サッカー」生地は良い例だと考えました。

生地そのものにお水をかけた状態:このようにベタベタに裏面まで浸み込むことは、綿/100%ではなおさら。
一番最初、裁断前の生地の状態にも施工しておきました。くまなく施工した様子を感じていただければと。

後から考えると、この最初の生地への施工はほんの序の口であったと。。

リュック完成後2度目の撥水剤の施工:この撥水剤は300mlで¥7,000程度の高級品。車のシート用のものです。

変な副作用が無く、お水の雰囲気を持っているような優しい撥水剤であるところも優れた商品だと考えます。

「セラミックプロテキスタイル」という名前の撥水剤です。

カーコーティングの会社様「POLISH GARAGE:ポリッシュガレージ」様のホームページで宣伝されていたのをきっかけにお世話になりました、社長様ありがとうございました<m(__)m>。

生地に撥水剤を施工して、完成品のリュックにも撥水剤を各一度ずつ施工でお水をじょうろでかけた状態。

ほとんどはじきませんでして、ベタベタだと一目瞭然、その少し後の乾き始めた様子がこちら↓。

左上は表面の様子、右上の裏地のナイロン撥水生地は濡れました。下の内部の裏地の底は縫い目からお水が浸入。

撥水生地が裏地として設置していても、縫い目の隙間からお水を通していましたので、撥水効果を完全に出すのはよほどだと思い知らされたのです。

合計2本ほど撥水剤を使い切った3度目の施工後のお水:見事はじき、水が玉のように上面で転がっています。

ここでやっと効果が得られました、事実上「撥水効果が出た/成功した」と言えます。

撥水が成功した複数の箇所:シートベルトにも効果が現れましたし、生地も存分にはじいています。内部もOK。

@¥7,000/本(300ml)の撥水剤を2本使用の費用対効果は決して良くはありません。

これが現実でありますが、不可能ではないということだけでも分かりましたのは良き収穫。

サッカー薔薇柄生地のファスナーリュック(撥水剤施工済)完成:<サイズ>縦36cmx横29cmxマチ12cm。
プラDカン・線コキは「ニフコ」社製。車のシートベルトの黒含めて「トーキョービニール」様にて<m(__)m>。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.11.26からおよそ5年後の2025.04.01にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

撥水効果というのは1つの「価値」。

しかし、撥水効果を通常の生地で効果が出るまで施工していくと、かえってコスパが悪いということも貴重な記録でした。

よって品物自体に頼らない工夫も必要だということになります。

ユーザー様自らが天候によるバッグの使い分けをすることの方が、かえって費用がかからないとも考えられるのです。

そうした「状況の違いによるバッグ使い分けの伝達」も製造者の役割に違いありません。

このたびの、<雨の日シリーズ>の最後、「ここまでが限界だ」という壁にぶち当たるまでとことん追求できたことが、後にエピソードを語る上で非常に説得力あるノウハウになりました(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

体の先端部分の足先は大切、かかとのひび割れとカチコチを治した「100均」の化粧水と乳液で行うかかとのお手入れルーティーン【250】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この記事アップの季節もそろそろ寒くなってきた頃です。

寒い季節の悩みとして、かかとのがさがさやひび割れがある方もいらっしゃるのでは。。

かつて私もかかとがひび割れ、かかと周辺のアキレス腱付近のしわの部分があかぎれっぽくなったりしたことが寒い季節にありました。

これは、なかなか気分の良いものではなく、この先もっと悪化することを考えますと不安になりました。

ここで何とかしなければと真剣にこのことに向き合い始めました。

そして、化粧水と乳液をお化粧使いのままかかとにも利用するという余計な費用の負担をかけずに、かかとをしっとりと綺麗に変えていこうと決意。

そして、まめにルーティーンとして毎日の「コト」に取り入れていく中でその悩みが解決しました。

その後は、このルーティーンをやめることなく日々続けていくのみです。

おかげ様で良いかかとの状態を季節問わずキープすることができております。

ということで、化粧水と乳液でお手入れしていく、毎日のかかとケアのルーティーンをご紹介したいと思います。

かかと専用のクリームなどはそのまま塗ると油ギッシュで、むしろ心地良くないことが多いです。

塗った感じのすっきり感があるということも化粧水と乳液では可能。

どうぞ一度トライしてみてくださいませ。

100均アイテムの「ダイソー」様の「アロエ化粧水、アロエ乳液」を使用させていただくかかとのお手入れルーティーン

ここ10年以上、「ダイソー」様の「アロエ化粧水」と「アロエ乳液」をずっと使い続けています。

乳液が「しっとりタイプ」であることも長く使ってこれたポイントです。

まったりとしたとても質の良い化粧水と乳液だという感想です。

「ダイソー」様の「アロエ化粧水」と「アロエ乳液」:両方とも「しっとりタイプ」というところがポイント。
乳液はもったりとして伸びや弾力性があります。100均のお品ながらクオリティーが高いです。

かかとのお手入れを行うタイミングとそのお手入れの様子

タイミングは、朝晩2回が望ましく、朝は洗顔直後、そして晩はお風呂から出た直後がよろしいかと。

洗顔直後に化粧水と乳液をお顔に塗りますのでその延長で。

お風呂から出た後も同様で、皮膚が水分を含みやすい状態の時なのかなと。

その時の化粧水と乳液ミックスのコットンをそのままの流れでかかとのお手入れに入るのです。

お顔の次にそのままの流れでかかとへ。そして全体に円を描くように足裏全面に塗ります。

カピカピしていた脚のアキレス腱周辺にも塗り込みます。

そのうち足裏がひたひたと柔らかくなってきます。

そして、コットンでの作業はここで終わり。その後さらに、乳液だけを手にこれくらいとります。
このようにかかとを中心に足裏全体を手の平でぐるぐると円を描きながら乳液を擦り込みます。

マッサージっぽい感じもしますね。

そして、左右の足行ったら1-2分乾かします。そのまま歩いたりしてはダメです。
乾いた後はこんな感じの出来上がりに。
右足のお手入れ後の様子。
左足のお手入れ後の様子。

あとがき

大切なのは、とにかく毎日のルーティーンにするということ。

年中無休です。

このまめさがあれば、ひび割れとは無縁になってくると思います。

足湯も朝晩行っていますので、もしかしてその効果も重なっているかもしれません。

パンプスを裸足でナチュラルにはけたり、冬も裸足が好きになったり、これ1つでいろいろなことへ広がりました。

極端な話、ファッションの嗜好も変えてしまうようなことです。

特にかかとの専門家ということではないですが、毎日行ってきた結果が明らかに出た効果ですのでこのルーティーンをご紹介するに至りました。

気持ちよく歩けることはとても有難く人間にとって大切だということがこの体験からよく分かりました。

毎日おかげ様で大地を踏みしめることができる有難さに感謝しております。

かかとのひび割れとは早くおさらばできるよう、願っておりますね(^-^)。

ダークブラウン生地がどこまでエレガントになれるのか、ミニポーチ作りの最初の製作は縫い代始末無しの3点セット【88】

アイキャッチ画像88

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

冒頭ながらお伝えしておきたいのが、当ブログ記事は最初の投稿の2019.11.19からおよそ5年半後の2025.03.29にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2025年現在においても時々作る、わずかな残布で作ったマジックテープ付きのミニポーチ作りは、当投稿のものが最初でした。

2019年当時は、「はぎれ」という言葉に囚われた見方や姿勢で製作に挑んでしまい、こだわっているはずの縫い代始末さえそのままで作ってしまいました。

その後の製作のたくさんのミニポーチはどれも裏地付きで何らメイン製作と変わらぬスタイルで作り上げていきました。

そのきっかけの意味ではこの回は貴重、最初の戸惑いや視野の狭さをはっきりと見直したのでした。

出来上がりの見た目の素晴らしさを裏切らないような内部の仕立ても必要なのだと気付いたからこそ、この製作が貴重なのです。

是非、初めの一歩のようなはぎれ製作をご覧いただければと思います。

【86】のモカグレーコーティング地のリュックの裏地に使用した際の残布です。

ダークなのっぺりした生地でもここまでの可能性があるという一例になればと願う、巻き薔薇付きのミニポーチ3点セット

使用生地は、一重仕立てなので表地のみ。

色はダークブラウン、果たしてこのようなのっぺりとした素材のダークカラーがエレガントになっていくのだろうか。。

この研究こそが、後のピクチャレスクの製作バッグのテイストに繋がっていきました。

表地(一重仕立て):ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。色はダークブラウン。

少しもったいない余り方をしています。

余裕があれば、生地を残す際にもどの部分を残すかを工夫しますと、後のはぎれ製作物の可能性が広がります。

とはいえ、メイン製作が一番ですので、残布はあくまでも結果的なものであるのが自然です。

最初の一繋ぎで考えていた時の裁断。この後、フラップを分離した2種のパーツの型紙へ変更しました。
3デザインのミニポーチの裁断風景:サイズを極端に変えることで1点ずつの価値が高まるのではないかと。
細長いタイプの入り口の始末の様子:始末とは言え、この回は縫い代は始末していません。
ミニポーチ3点セット:<サイズ:左上から時計回りに>縦6cmx横7.5cm/5cmx7.5cm/5cmx17cm。

巻き薔薇の数は後の検討により、すべてに2個ずつ色違いでそれぞれ違った場所に設置。

巻き薔薇のおかげで、ナイロン無地のっぺりさが随分エレガントになりました。

ただ、完成しての引っ掛かりは、やはり縫い代始末をしていないことでした。

一重仕立ての頼りなさは生地に条件を付けるものであり、裏地付きなら薄手も厚手も変わらず同じような良質さを盛り込めます。

あとがき

ここでリアルなエピソードをお伝えしますと、この時の一重仕立ての3点はその後価値を感じず手放しました。

どうしても薄っぺらで、同時に価値も薄く感じてしまったのです。

縫い代を始末していない引っ掛かりは、愛着を生まなかったということです。

2025年現在でも残っている・使っている・気持ちが納得している製作品のミニポーチというのはやはり裏地付きなのです。

何でもないプレーンなはぎれであっても、価値あるものに作り上げる可能性があるのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

<仕立て直し>希少価値の高い服地花柄の過去製作のボツ品バッグ、一部解体しで作り直した横長ミニバッグ【87】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去の投稿【15】【16】でそれぞれ製作したバッグは、後日の判断でボツ品となりました。

せっかくの美しい生地をうまく活かすことが出来なかった未熟さがありました。

失敗作やボツ品は後に大きく挽回していく決意をするのですが、その最初の一歩として、「仕立て直し」をすることが具体的な行動の1つと言えるかもしれません。

このたびは、解体して、良い部分のポケットをそのまま切り取りながら、別のデザインに仕立てていきました。

美しいレア生地のバッグの失敗作のリベンジ、良きポケット部分をそのまま引用して作った横長ミニバッグ

表地:トリアセ転写プリント、トリアセテート67%、ポリエステル/33%、日本製。裏地:先染ストライプ、綿/100%、日本製。

【15】【16】では、この組み合わせはしていませんので新鮮です。

表地の縦にストライプが透かしで入っていることに裏地のストライプ先染めがリンク。

この美しいボタニカル柄生地の難しさとして、暗い色も盛り込んである点、このダークカラーのおかげで柄に重厚感を感じるのです。

ただ、どうしてもその暗い色のパンチに気を取られ、暗めの色のファスナーを選んだり、ダークな裏地を選んできたことに対しても後に見直すように。。

左上は過去製作のポケット周りをそのままくり抜いて利用していきます。右下は共布ショルダー2枚ハギ製作中。
接着芯に加え、ハード薄芯を貼りハリコシあるバッグにしていきます。底の角はバイヤスフォルムにしました。
ポケットのアレンジ:左上-本体とポケットの底を重ねました。右上-ポケット上部は3mm飛び出しておきます。

3mm飛び出した理由は、その部分にステッチをかけて本体面に固定するからです。

左上:裏地と表地を合体し、入り口1周をステッチ。右下:入り口開閉のマジックテープ、グレー色です。
横長ミニバッグ完成:<サイズ>縦12cmx横29cmxマチ無し。ミニバッグにしてはなかなかの横幅です。

1990年代後半に流行の「ハイブランド」様こぞっての「アクセサリーポーチ」というミニバッグがありましたが、サイズ感が似ています。

ショルダーの長さ:ほんの肩にかける程度のハンドバッグ用の長さです。銭湯などの小物ケースとしても。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.11.15からおよそ5年半後の2025.03.28にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

この「仕立て直し」自体への熱の注ぎこみ方も重要です。

残布を使った製作と同様、適当に作ってしまうことは時間と労力がかえってもったいないと言えます。

どんな経緯や背景の製作でも製作品は全く別物、すべての製作に同じようにフラットに熱を注ぐことを決意。

「はぎれだから適当で良いのだ」などと作ってしまうと、作らないで他の新作を作った方が良かったということになりかねません。

どうしても原価を考えて、こうした時に少々色が合わなくてもストックの附属品を充当してしまいがち。

そんな点も「どうせ残布だから」というバイヤスの姿勢が出来上がりに現れる、製造者自らがその価値を落としてしまうことをしているのです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

雨の日の憂鬱さをおしゃれ感で吹き飛ばすリュックへ、生地の裏面を利用のモカグレーストライプリボンが応援【86】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ある括りでグループを作ってハンドメイドバッグを連続製作する企画を続行中でありまして、現在は<雨の日シリーズ>です。

【84】ではリュックとしては王道の素材「ナイロンオックスはっ水加工」の黒無地・黒白水玉・ハイパロン加工黒無地との3種のコンビでファスナーリュックを製作。

このたびも素材が変わりますが同じファスナーリュックです。

せっかく【84】で「切替え」をしたおしゃれ度からのヒントを得ましたので、このたびはリボンアップリケを盛り込みたいと思いました。

リボンアップリケのストライプ柄は、表地の無地ライクの裏面である点が生地の有効活用となります。

別生地を調達する必要無し、隙間に生まれた残布を利用できるのです。

こうしたコーティング素材であっても、ジャガードのように裏面が利用できる素晴らしい可能性をこの機会にお伝えできればと思います。

<雨の日シリーズ④>布ライクな撥水加工の素材、裏面使用のストライプリボンアップリケ付きのファスナーリュック

表地(モカグレー):ストライプコーティング、綿/100%、日本製。裏地(焦げ茶):ナイロンオックス撥水加工、ナイロン/100%、日本製。
糸選び:表地と裏地それぞれ糸の色を選んでいます。上糸と下糸が別の色という場面が出てくることになります。
ファスナーポケットの完成:ここでは作り方は割愛させていただきますが、今後このポケットは多く引用予定。

何といってもファスナーはセキュリティー性が高い機能です。

ただ、実際の使用では開閉のストレスが伴うことがあり、どうしても安全性が必要ではない場所に設置する場合はファスナーは無しが良いという考え方を持つように。。

ファスナー上部の屋根の部分の縫い合わせ:ファスナーの表面とマチ布の裏面を重ねて作る点が特殊です。

右上のように端から4cmのところにファスナの裏面の右端が来るよう印付け。

出来上がりの屋根のひさしの分量感の元となるのです。

ファスナーを取り付けたマチ布の完成:2列の縫い線がスタイリッシュに表面に出ました。
リボンアップリケ:型紙は、ノット部分が正方形でリボン部分が台形-上辺5cm・底辺10cm・高さ7.5cm。
ファスナーリュック完成(リボンアップリケ付き):<サイズ>縦36cmx横29cmxマチ12cm。
ショルダー(焦げ茶):「ニフコ社」製のプラスチックパーツと共に「トーキョービニール」様にて<m(__)m>。
リュックのてっぺんの複数個所:左上から時計回りに、正面から見たファスナー部分→上から見たてっぺん→内部。

下のようにリュックを開けた時にファスナー裏が丸見えであり、だからこそ美しい2列のステッチを馴染むように縫い付けることを意識したのです。

お洋服とのコーデ例:ジャケットのバイヤスストライプとリボンのストライプがちょっとしたリンク部分。

なかなか写真でも解説しづらいのですが、実は、寸法の矛盾が起きています。

ファスナーの前に明らかに飛び出す部分があるマチ布がサイドの下部で、幅の違う底布となんとなく重なっている点が曖昧。

それぞれの寸法の違いがちゃんと重なる策がまだ徹底出来ていないのです。

「ハイブランドリュック」様では、斜めのラインになって、マチ幅が変化しながらぴったりくっついていくように作られているのではないかとお見受けしました。

同じ課題を、そのような形で解決されて徹底されたのだと思います。

ピクチャレスクは、この研究に費やすパワーが足りておりませんでして、このデザインが現在の流行だからなおさら。

やはり、いずれ飽きられる流行入りのデザインは苦手なのだと実感しました。

あとがき

さて、もともと4点で終わる予定でしたが、もう1点この後同じファスナーリュックのモデルで更にもう1点を製作してこのシリーズを終えることに決定。

これまでの4点は生地がもともと撥水加工済みのものばかりでしたが、5点目は通常の生地に撥水剤を別で調達し、自主施工していく場面を伴います。

この5点目の大切さは、生地に条件を付けることなく、好みの生地なら無限に撥水施工を実現できる可能性の部分を検証する点。

是非、この動向を見守っていただき、【89】のブログ記事で5点目の完成をお伝えしたいと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク