<経理>私は使っていません、個人事業主の簿記において、「仕掛品」や「積送品」の「〇〇品」は必要ないです【357】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

企業に勤務していた時の経理と個人事業主、簿記の参考書とか試験と個人事業主でちょっとした仕訳の違いがあることに気づきました。

基本的なことは同じですけれど、特に簿記に登場してくる科目の中では、実際には省略してしまった方がシンプルで分かりやすい経理になったりもします。

今回はそのような状況に出くわした例として2点程科目をご紹介し、簿記の教科書には確かに出てきていたけれど実際は使わなくても事足りるという例をご紹介したいと思います。

当事業形体は、ハンドメイド業者で、商品を自分(自社)で製造して作り上げている形態に当てはまります。

簿記にはあって実際の現場で使わなかった科目その①:「仕掛品」

物を材料から製品に作り上げる形態が含まれる事業においては、決算をむかえる時に「未完成品」の状態にあることがあります。

これは、簿記の中では「仕掛品:しかかりひん」に相当します。

一番最初に勤めていた会社の時は、経理事務担当ではなかったのですけれど、時々経理部に出向き材料購入の納品書を持って打ち合わせに行っていました。

その時に経理の部長さんが、「これは仕掛品となるよ」ということで、「仕掛品」のゴム印をその納品書に押していました。

そう、その会社はメーカー的位置付けの事業(実際輸入業者でOEM形態)なので「仕掛品」勘定を使っていたのです。

個人事業主スタートの頃、簿記2級の工業簿記により、「仕掛品」を使わないといけないと思っていました。

ただ、実際は使わなくてよいです。

実際に使わずに問題なく過ごしてきています。

よって、材料を購入した時だけ、

以上の仕訳をします。

その後は「仕掛品」という科目も、完成しても、簿記に出てくるような「製品」という科目も使用しません。

「製品」という科目を使うのは、決算の棚卸し仕訳の時に、バッグの在庫を数える時にだけ使うということです。

これが一番シンプル、かえって分かりやすいのです。

よって、決算の時12/31時点で、本来の「仕掛品」状態の縫った途中の未完成のバッグは、製品の棚卸にはもちろんカウントせずに、材料のままの状態として、材料の棚卸としてカウントするのです。

カウントしないということは「漏れ」になりますのでご注意を。

簿記にはあって実際の現場で使わなかった科目その②:「積送品」

「委託販売」というものがあります。

自社の店舗がない場合に、他のお店に製品を置かせてもらい、売れるとそのお店に売上価格の何%かを手数料として支払う形態。

私も先月「レンタルボックス」の業態をされているお店にお世話になり、委託販売を初めて経験させていただきました。

こちらのお取引も実際は簿記の通りには仕訳しませんでした。

簿記の通りだと、お店に置いてもらっている商品を自分の手元にある商品との区別で「積送品:せきそうひん」勘定を使うのですが、積送品というのはいわゆる、「資産勘定」であり、決算時は「製品」に含めるのです。

別紙などでお店に預けた商品を把握していますし、なかなか勘定科目を使った仕訳の明細で何かを把握ということは実際にはありません。

日にちとか、合計金額の確認くらいです。

よって、商品を預けた数量や明細は別紙もしくはメモでもよいです。

そして、売れた時にやっと仕訳をすればよいのです。

あとがき

このたびの使わない科目、「仕掛品」「積送品」は、いずれも「〇〇品」という「棚卸資産」になります。

「仕掛品」にはしなかった購入時そのままの材料も、結局「棚卸資産:材料分」としてカウントしますので最終的な金額の行き先が同じところに入っていくのです。

「積送品」に関しても、他の場所にあっても自社のものだと把握していれば、「棚卸資産」の中に最終的に混じっていくのです。

よって、把握できる範囲内にある個人事業主ではあえて「〇〇品」という科目は使っていません。

ただ、漏れることなく「棚卸資産に入れる」ということは必ず守る必要があります。

そのせいで、カウントし忘れのミスは無いようにせねばなりません。

分かるように完璧になっているという徹底ぶりこそが「仕掛品」や「積送品」を使わないことに対する説得力があるわけです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

古着501デニム黒紺両方で比較、切替パンプスも相まって黒デニムにネイビートップスが合うほどのコーデの充実【149】

アイキャッチ画像149

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、1つ前の記事【148】の続編のような内容となります。

最大限60点程収集していた「リーバイス501」の古着は、W28とUSA製に特化したスタイルでした。

そんな極みから収集者自らがこれらの501デニムの古着に教えていただいたことも多く、ライトブルージーンズのイメージが際立つ古着ジーンズのコーデの更なるポテンシャルをお伝えできればと思います。

リーバイス501の古着ジーンズ:左はミドル落ちのインディゴブルーカラー、右は初期ウォッシュ程度のブラック。

【148】でも、とにかく可能な限り上下のコーデや小物使いを交えていくつかのセットをご紹介しました。

引き続き当【149】では、コーデを更に深堀り、インディゴブルーとブラックのカラーの違いで全体コーデの雰囲気の違いを見ます。

インディゴブルーとブラックのどちらを購入するかの迷いの際の判断に。。もしくはいずれのカラーにもそれぞれの魅力があり2色同時持ちへのきっかけにもなるようなそんな影響力ある内容になればと綴らせていただきました。

最も素敵な渾身のコーデが何かを探るための興味深き検証、古着501のインディゴブルーとブラックを同じトップスと小物で比較

この2カラーを共通のトップスとパンプスを含めた全体コーデでお洋服との組み合わせに焦点を当てて比較します。
王道の黒Tシャツ:どちらも同じくらい違和感なく合わせられますので王道スタイル。瀟洒なのは断然ブラック。
黒白柄との組み合わせ:パンプスもいずれも黒無地。この場合は間違いなくブラックデニム。第3のカラーを排除。
黒よりマイルドなグレー系との組み合わせ:こちらも黒からの流れと見てモノトーンでまとめる方に軍配。
有色カラーとの組み合わせ:原色・中間色共に、インディゴブルーの方が断然相性が良いと考えられます。
ネイビーカラーとのコーデ:これは私も新しい発見でしたが、時々タブー視される黒と紺が見事に融合できます。

甲乙付け難く、このネイビーのカットソーやネイビー地のバイカラーパンプスパンプスの中に黒が入り混じるたまたまの偶然がミラクルを起こしました。

インディゴデニムにもブラックデニムにもそれぞれのコーデの良さが感じられるという同等の判定です。

このミラクはこれまでの固定観念を揺さぶるほどのもの、黒と紺を合わせることにタブーなどなかったのでした。

あとがき

おそらく、「リーバイス501」というアイテムは、ファッション史上語り継がれるアイテムだと思います。

いつまでも末永く着用できる「デニム」という緻密な織りの存在も非常に優れたものであることを、古着501古着が証明してくれています。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.02.02からおよそ5年後の2025.05.31にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年においては、長い間「アメカジ」の象徴的存在だったリーバイス501の古着の着用も、デニムの装い方の変遷とともに、ニッチな存在へと。。

元々、チェックシャツなどに合わせてこなかったパンプススタイルは、このままこの内容をアウトプットしていることが流行とは無縁です。

ただ、2025年ではメーカーがハイブランドの古着のデニムにピクチャレスク本人のワードローブも変化。

ハイブランド古着のデニムパンツと比較して思うことは、「リーバイス501」の筒形のような履き心地の特徴です。

後ろ姿が肉感的でかっこいいリーバイス501は、人間らしい健康的な丈夫な体型に一番合うということをたくさんの501を見てはいてきた者がお伝えできる感覚です。

もし、古着市場で501を見つけた際には、このようなはき心地感覚をイメージして手に取ってみてくださいませ。

そして、おそらく当記事をお読みくださった方は、デニムにご注目をされている方、【148】でもご紹介しました素晴らしい本を最後にご紹介したいと思います↓。

「完本ブルージーンズ:出石尚三 著」です。

厚みある本なのに、夢中で読んでしまう魅力的な内容です(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

<経理>期末の定番の棚卸仕訳よりも前に行っておく、ハンドメイド業の前期からの繰越材料を今期に廃棄処分をした仕訳【199】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.01.31からおよそ5年半後の2025.07.20にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

実はネット検索の結果よくご欄いただいている記事の1つであり、大変光栄であると共に、個人事業主スタート初期の内容であることが大変恐縮です。

投稿後の5年半の間で最大限簡素化したつもりです。

棚卸資産表自体は相変わらずエクセル、ベースの部分は変わらず低コストのままです。

このたびのポイントは、前期から繰り越した在庫生地16mをすべて廃棄した作業があった時の仕訳の「勘定科目」です。

今期に購入して今期に廃棄した材料、今期に製作して今期に廃棄したバッグは除外で良いです。

しかし、むやみに行う「廃棄」は是非無くしていきたいもの、こうならなくて良い対策こそ重要です。

「廃棄処分」以外にも、やや物騒なことではありますが「紛失」「盗難」も商品が消滅したという点では同じ考え方で良いと思います。

常に更新していれば期末は楽です、ハンドメイドバッグ業の「材料」「製品」のエクセル製棚卸資産表への掲載

棚卸資産表を作り始めた2018年度当初は、1ステップ挟んだ「材料メモ」のようなエクセル表があり、棚卸資産表は別で期末作っていましたが、その後1ステップさえも省略。

そもそも、直接棚卸資産表をダイレクトに利用していけば良いのです。

よって、本来期末に作るはずの棚卸資産表は、もう次の期首で作られるということになります。

新しい材料を調達したお正月早々の1月1日であっても、その新しい年度の棚卸資産表に動きが出ていく、タイムリーな在庫の把握になります。

棚卸資産表(材料):前期を期首にコピーして利用していきます。前期末は今期首という移動から始まります。

この表の良さは、常に材料を購入するたびにルーティーンのようにこの表に記録する作業の都度分配の労力の少なさ。

まだ期末ではないですが、今期の新規購入の材料は黄色の部分へ仮入力のような形でエクセルの式の中に追加。

購入後使用してバッグに作り上げた場合は期末在庫ではなくなるので、都度消したり数量を減らしたりすればよいのです。

生きているデータですので、カーソル内に調達の個別の分量が式で分かります。

そして、別の隣のシートには、完成した「製品在庫」というシートを設置。

ここに入れる金額は、バッグの原価表の値、材料の棚卸資産表から引用したものの集まりです。

ハンドメイドとは別の事業の「レンタルジュエリー」では、「商品在庫」を設置。

「製品」と「商品」は結局は決算表では同じ「商品」に入っていきますが、棚卸資産を便宜上3つにけ、「材料」「製品」「商品」とあえて区別しています。

では、次になかなかの分量の材料を廃棄したことが実際に2025年にありましたので、その仕訳を解説します↓。

材料の廃棄(赤枠の部分):3年越しの在庫でしたが、使用した分もありますので16mが最終の残りでした。

この廃棄自体は2025.03.02に行いまして、3/2当日に計上も済ませるのが一番タイムリーです。

2025.03.02 廃棄処分

 12,480 材料廃棄損 - 材料仕入 12,480

 ※ハンドメイドバッグ用生地(リップクロス バック地-オリーブ)x16m(理由:試用で明らかになった、汚れが落ちにくいという性質により処分)

勘定科目の「材料廃棄損」という損失科目は、「雑損失」に等しいものであり、独自に設定。

バッグを廃棄した場合なら、「製品廃棄損」、ジュエリーを廃棄することなどありませんが、物騒ながら紛失や盗難の場合に「雑損失」などで処理することになります。

大切なのが相手科目です。

物品の損失の相手だからと、「材料」「製品」「商品」と資産科目を置きがちですが、最終の期末の定番仕訳の金額がここで急に前期から変化してしまうので使えないのです。

相応しいのは「仕入」です(税務署様もこうおっしゃっています)。

この解説を「商品」「材料」などと解説している投稿や税務署様の中にはそうおっしゃる方もいましたが、実際に決算の時に矛盾が起き困ることになります。

一方で、今期内の仕入ではないのにマイナスする行為となる点は致し方がない、会計の中の矛盾や課題であると考えます。

この16mもの廃棄の損質は、この生地の性質がよく分かったという学びと引き換えでした。

あとがき

「さあ決算だ、期末だ」と力が入り気持ちが重い理由の1つは、短期間で一から作業するからです。

このたびのような、常に更新するタイプの棚卸資産表、期末にはチェックだけで済むので、決算期間であってもいつものお仕事の合間に出来るのではないでしょうか(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

遠出用の安心ジュエリー3セットの組み方で自分らしさが出せる、「同素材同色型」と「別素材別色型」の比較【375】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまで、ジュエリーをたくさん集めてまいりました。

コスチュームジュエリーのようなメッキ物から18金やプラチナに宝石が乗った本物ジュエリーまで様々です。

数多くのジュエリーを集め、多くの組み合わせを考えました中で1つ言えることは、シーンによってのジュエリーレベルの使い分けです。

このたびは、遠出や旅行などの、意識があちこち散漫になるような忙しいシーンを想定し、万が一不慮の事態が起きることにも備えられるような丈夫で比較的安価で装えるジュエリーのセットをご紹介したいと思います。

ただご紹介するだけではなく、比較入りの企画としまして、「同素材同色」と「異素材異色」との2種を比較してみたいと思います。

それぞれに3セットずつ組み合わせのセットを設けましたので比較しやすくなっていると思います。

どうぞじっくりと楽しんでいってくださいませ(^-^)。

2種類の集め方の比較、①ステンレスやシルバー925の地金だけを集めた3セットと②地金や天然石にカラーが豊富に入った3セット

①の集め方:シルバー1色で、ロングネックレスをメインとして集めた3アイテムx3セット

では、今回のテーマに沿い2種の集め方を比べてみましょう。

どのセットにもネックレス、ブレス、リングの3アイテムが必ず入った3アイテムで成り立つものになります。

1つ目は、一応3セットに分かれてはいるけれど全体としては似たようなテイスト。

チェーンの1つ1つのパーツの形をブレスとネックレスとでそろえているところが同じです。

全体としては、ほぼシルバー1色だけの色使いで、同色のシルバーながらネックレスの段差とか太さで変化を付けてその違いを楽しめる異種の3セットとしました。

メッキは1つもなくそこそこなレベルであり、ネックレスとブレスはすべてステンレス製。

リングはシルバー925製です。

そして、時々「ティファニー」様のブランドリングなども混ぜています。

次は②の集め方です↓。

②の集め方:シルバー、ゴールド、カラーとかたまりごとに色目を特化させて集めた3アイテムx3セット

3種がそれぞれ色がはっきりと区別されています。シルバー、ゴールド、カラーというように特化した色のセットにしています。

①との違いで際立つのは、パッと見てカラフルなところです。

一番左はゴールドといってもすべてはステンレス製。

真ん中はシルバーカラー1色。

右はクールなマルチカラーです。

色とりどりのマルチカラーはサファイア。

研磨の度合いでこうした濁った鉱物に近い形のサファイアも親しみやすくて良いものです。

バングルは「フェンディ」様の馬の透かしモチーフ。

こちらにもハイブランドジュエリーを取り入れました。

比較という点においては、①はとにかく銀色に特化したことを深堀りするようなもので、銀色が共通にベースになっています。

違いがどこにあるのかというのは、チェーンのデザインや2連の段差の有無などの違いです。

対する②は、一目瞭然に分かりやすい別の3セットなのだということの表現です。

どの1セットも別物であることが明らかで、ゴールドはゴールドの出番がありますし、真ん中のシルバー1色はこれも色がにぎやかなお洋服の場合はかえって選択するに相応しいものになります。

一番右は、地味過ぎたり物足りない単調なお洋服に対して満足度を高めるためにこのジュエリーでフォローしてあげることができるのです。

そうしてどのセットにも出番があるように割り振るということをしました。

ただこうも言えまして、①のシルバーだけの3セットは、②よりも「豊富なジュエリー」の印象になることができます。

共通点を多く含む①は、かえって拘りやオシャレ度がより高く感じてもらえるというメリットがあると見ています。

あとがき

この度の比較において分かりやすく2ケースをご紹介致しましたが、いろいろアレンジ可能ですので、これと決まっているわけではありません。

ただ、「遠方用」の安心ジュエリーとしては3セットあれば十分だと思っています。

この「3」という数字をキーワードとして、3アイテム3セットと「3」で考えたメソッドになります。

遠方へお出かけの際は、高価なジュエリーは控えられた方がよろしいかと。

海外だと目を付けられ、犯罪のターゲットになりかねませんし、安全という印象の国内でもアクティブなシーンでは気持ちの散漫さから紛失のハプニングが起きやすいからです。

思いっきり楽しめる素敵な旅を是非、そして、おしゃれなフォトにその素敵な装いが「パシャリ♪」とおさめられますよう(^-^)。

ポケット無しのバッグにポーチを追加、本体のボーダーパッチワークの太幅に寄り添う細幅の水平型ポーチ【104】

アイキャッチ画像104

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびから、ハンドメイドバッグ製作の括りの<○○シリーズ>が、<黒白ボーダーシリーズ>に移ります。

黒白ボーダーは王道の柄、同じカラーの3点が集まる当シリーズにおいて、それぞれの黒白ボーダーの違いがそれぞれの味わいでどれも表現できればと挑みます。

1点目は、もうすでに<はぎれ>のカテゴリーで投稿済みの【101】で完成していたパッチワークボーダーのボディーバッグを当シリーズに入れたいと思います。

そして、<はぎれ>製作からの更なる発展として、付いていなかったポケットと同等の価値を追加。

水平型ファスナーポーチをボディーバッグに加える部分をお届けしたいと思います。

<黒白ボーダーシリーズ①>糸の色を生地に馴染ませた、ボディーバッグの太ボーダーに寄り添う細ボーダーポーチ

【101】のボディーバッグ:太ボーダーパッチワーク。<はぎれ>製作という固定観念でポケットを付けておらず。
最初の考案(ボツ):ファスナーのつまみに紐を通して本体と合体した案はまずまず。無地が味気ないと感じます。

ここで納得していなかったところからスタート、水平型ポーチそのものをボーダー仕立てにしていこうと考えました。

パッチワークフィルの裁断:チャコールグレーと白のボーダーです。本当の黒は使い切りましたので登場しません。

【101】で投稿の時と同じ手順でパッチワークシート作りを進めました。

このたびは幅が狭く、型紙が5cm幅で縫い代が両サイド1.5cmずつ取られ完成は2cm幅のボーダーです。

バッグの方は、型紙が7.5cm幅で出来上がり幅は4.5cm、この2cmと4.5cmの違いも完成時の見た目の違いとしてお楽しみにどうぞ。

パッチワークシート作り:1.5cmの縫い代で縫い繋げ、両割り、表面からハギ目の両サイド2mmをステッチ。
ファスナーとの合体前の三つ折り:ファスナーと合体の準備。後からの反省は二つ折りで十分なのではないかと。

左上はファスナーのうねり防止の伸び止めテープ(平)です。

ファスナーと本体の合体:ファスナーの両サイドに対象に縫い付け。ボーダーの段差が起こらぬよう位置を調整。
最後の上下のラッピング:ボーダー柄のカラーに馴染むように片方は白、片方はチャコール生地でラッピング。
完成サイズ-バッグ:縦21cmx横21/26cmxマチ10cm。ポーチ:縦19cmx横16cmxマチ無し。

【101】でボディーバッグの方の生地詳細はお伝えしていますが、改めて↓。

<使用生地詳細>

・ボディーバッグ:表地(黒・白):スポーツメッシュ、ナイロン/94%、ポリウレタン/6%、日本製。裏地(黒):ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。
・ポーチ:表地(チャコールグレー・白)スポーツメッシュ、ナイロン/94%、ポリウレタン/6%、日本製。裏地(グレー):生地名不明、綿/100%、日本製。

あとがき

定番とされる黒白ボーダー柄。

この直線が整然としたスタイリッシュさ・爽やかさが定番柄である理由の1つかもしれません。

当シリーズではあと2点更なる別の種類の黒白ボーダーのバッグが出来上がります。

ボーダーシリーズではな<黒白ボーダーシリーズ>という柄に深く迫ったシリーズです。

黒白ボーダーの中にあるエレガントな部分をピクチャレスクらしく見つけてみたいと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

マーブルボタンがねずみの表情ある瞳に、顔と耳が変8角形の幾何学的なフリース製ボディーバッグ【103】

アイキャッチ画像103

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作をある共通の括りで<○○シリーズ>として続行中、現在は<動物シリーズ>です。

このたびは、当シリーズの3点目でありラスト、2020年の干支に相応しい「ねずみ」で締めくくりたいと思います。

特に絵画が得意でもないピクチャレスクは、製作のしやすさとして、「多角形」を引用して動物をデフォルメすることに。。

ねずみさんの多角形での表現の仕方にもご注目下さればと思います。

<動物シリーズ③最終回>柔らかいフリースで多角形を形作ることの難しさと融通、変8角形のねずみボディーバッグ

<表地:グレー>フリース、ポリエステル/100%、日本製。<裏地:白地xマルチ>エスパンディーニットプリント、ポリエステル/100%、日本製。
変8角形の本体(顔)の裁断:フリース生地に接着芯、更にハード薄芯(無接着)をボンドで固定し外枠をカット。
長いマチ布:顔と同じように接着芯とハード薄芯を貼ります。ファスナーはこの真ん中をくり抜いてこの後設置。
ファスナーポケット(左上から右下へ):①枠の作図と枠のステッチ②枠内のY字カット③枠の固定④生地と合体。
ねずみの耳の製作(左上から右下へ):①変8角形の裁断②縫い代折り込み③2枚貼り合わせ④固定ステッチ。

柔らかなフリース生地に対して角張った多角形のコンビは難しかったです。

別の案としては、顔も耳もカーブラインで型紙を見直すことですが、随分印象は変わる出来上りになるかと。。

メインファスナー設置:長いマチ布の真ん中に設置。上の解説のファスナーポケットと途中まで全く同じやり方。

一番下の写真は、出来上がりからは裏面に当たりますが、ファスナーの端をスタイリッシュに馴染ませ共布の花柄タブでカバーしてすっきりと仕上げます。

ファスナーの縫い付けは2列で安定感を重視、ファスナーの端は1列のみではヒラヒラ2列目で初めてぴったりと馴染むのです。

ねずみの耳パーツの対称:左右が対称になる位置にうまく設置。変8角形の短い辺に沿う分かり易さを工夫。
本体とマチ布の合体(外表):最後の仕上げの場面です。ねずみの耳はあらかじめ仮止めしておいた方がグッド。
ボタン付け:最終に目のボタンを設置していきます。目の位置によって印象も変わりますので要シミュレーション。

ベルトは、①の犬と全く同じ黒のシートベルト・プラスチックDカン・線コキのセット。

ねずみボディーバッグ完成(グレーフリース製):<サイズ>縦15cmx横25cmxマチ7cm。
内部のファスナーポケット:ボディーバッグは傾けることが頻繁にあり、安全なファスナーポケットで完全密閉。
その他の角度:ネズミさんのいろいろな表情が他の人の目にも映ることになります。そんな反応も楽しみ♪。

あとがき

本当の心の内を吐露しますと、ぱっと見の可愛さとのギャップで、耳の重なりなどの美しさは全くなっていなかった製作だったと反省します。

そもそも、扱いにくいフリース生地を多角形と組み合わせたことなどもアイデアとしてどうだったのかという点もあります。

厚みあるウール素材などの方がもっとラインが綺麗に出たかもしれません。

しかし、これも当時の生地との出会いを活かしたものであり仕方が無かったのです。

そして、その後もずっと気になって、結局は取りやめに至った「外表」の作りについては、この時に限界も感じました。

フリースのような生地をピッタリ合わせて両面均等にに縫い合わせることの難易度です。

しかし、このフリースグレーだったからこそのねずみらしさ、扱いにくい生地ながら、望ましかったと思うのです。

こうして、生地に条件が生まれてしまうような製作としては、後の「ノウハウのご提供」には相応しくない部分です。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.01.20からおよそ5年後の2025.04.15にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年においてもボディーバッグを作る機会が出てきますので、その時に今一度この「外表」の構造を見直してみたいと思います。

もともと「中表」ではひっくり返しの無理強いがたたり、使っていく中で縫いが外れてしまう可能性を鑑み、頑丈に出来上がるようにと考えたやり方。

ただ、そこにも限界や条件があったということでその後の出口を探している最中なのです。

ハンドメイドバッグ道も長い長い旅路であると言えます。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

バッグの持ち手はキュートなうさぎさんの耳、かわいい小動物のキュンとした瞬間の感動をバッグで表現【102】

アイキャッチ画像102

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

長年のうさぎ好き、マスコットや雑貨類のうさぎモチーフを随分たくさん収集してきました。

現在、ハンドメイドバッグ製作を1つの括りで<○○シリーズ>として続行中。

このたびは、<動物シリーズ>の2点目になります。

1点目は「犬」のボディーバッグを製作した【98】の投稿。

お顔だけをバッグに仕立てる点が当シリーズの特徴であり、全身よりも製作の難易度は低く、大人も楽しめる動物バッグになればと思いました。

お顔なので目を最後に設置するわけですが、前回の「犬」と全く同じ目の材料である大きなボタンを使用する点の出来上がりの印象の違いもお楽しみいただければと思います。

<動物シリーズ②>数多くの小花柄から選んだ生地、うさぎさんが最もキュートに仕上がるためのフォルムと目力

かわいらしさもありながら、大人びたテイストもある小花柄は服地の分野で見つかりました。

<表地・裏地共通>エスパンディーニットプリント、ポリエステル/100%、日本製。

「エスパンディー」は、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の収縮率の違いを利用した生地の作り方の1種。

本体の裁断:取っ手も一繋ぎの作り。すでにうさぎさんのお顔のイメージが見られます。あとはてっぺんタブのみ。
ニット素材に貼る伸び止めテープ:ポケットのフラップのラインを正しく出すために伸び止め防止。

ストレートラインを平(ひら)で、カーブラインを(バイヤス)で使い分けました。

ポケット:マジックテープ開閉です。貼り付け型により、袋とフラップを裏地面に上から設置。下は裏面の当て芯。
中表と外表のコンビ:先に取っ手を含む上の方を「外表」で、後半は底のマチを含み「中表」でひっくり返し。

サイド部分の始まりから下が「中表」の後半作業部分です。

入り口タブ:ここにマジックテープを設置。カーブが入るパーツは「中表」ひっくり返しが綺麗です。

とは言っても、本体にもカーブがあるにもかかわらず取っ手の間のカーブはこのたびは特別「外表」で。

生地の性質でしょう、カーブもそれほど難しい折り込みではなかった手応えでした。

マチの合体:マチの始末もこのたび特別。あえて表地と裏地を重ねることで強度がアップすると感じています。

このやり方により、縫い代の始末がされていませんので、マチの縫い代を両サイドとも共布ラッピングで覆いました(右下)。

ひっくり返し終わった完成目前の姿:ここへ最後にボタンの「目」を付けて完成。全体に優しいフォルムに。
目の設置:【98】の「犬」と同じ目です。同じ目なのに別の動物であるという比較を楽しんでいただければと。
うさぎバッグ完成(赤系小花柄ニット):<サイズ>縦24cmx横34cmxマチ8cm。取っ手は高さ26cm。
後ろ面:ここにウサギさんらしいフォルムを感じていただけるならば、うさぎファンの観察力の賜物です。
その他の角度:左上は底面、右下はサイド面。トートバッグと同じでハギ目が複数に渡ります。
ポケット:上の写真は遠目でしたので、改めて真正面から。

ここからは、ひっくり返して内側の様子を見ていきます↓。

底面:「ベルポーレン」というプラスチック製底板2mm厚を内蔵した四角い袋を部分的に縫い付け。
端の始末:左上は、両サイドのマチ。右下は長い縦線のサイド。縫い代は始末済みにて3mm幅で縫い合わせのみ。

通常の裏地付きトートバッグの縫い代始末とは随分違ったやり方を体験したことになります。

あとがき

動物モチーフで作るバッグは、子供っぽくなりがちです。

お顔そのものをバッグ全体にすることでユーザーの幅を大人まで広げることができるのではないかと考えました。

次回は「ねずみ」になります。

これまでの2点は「犬」「うさぎ」共に正面でしたが、3点目の「ねずみ」は横顔になります。

かわいい動物のキュートな角度違いの瞬間としてお楽しみいただければと思います。

すべての動物達は、おそらく元は同じ地球の中の自然の秩序の中で共に歩んできた仲間。

互いに尊重しながらその素敵さ・かわいさから「癒し」「喜び」をプレゼントとしてもらっているのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

お気に入りのイタリアブランドの品質表示を多数見ながら読み解く、ツヤのある素材の多使用によって作りたかったテイスト【278】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「フェンディ」様、「アルマーニ」様のイタリアブランドの素材の良さにはまり、この2ブランドの洋服ばかりを見つけようと古着市場を探索していた時期があります。

一番に良質さがぱっと見で感じられるということがあるのですが、素材のユニークさとか、使っている混率お洋服の表面に分かりやすく現れるような特徴のあるものです。

今回は、そのような魅力的な混率というのはどんな素材がどれくらい入っているからそのような素敵になるのかということを、もう少し深堀りしてみましたとても現実的なお話です。

キャミとセーターそれぞれの品質表示をじっくりと読み解く

アイテムの実物写真がもうなくて、大変申し訳ないですが、キャミソールとセーターに付いていた品質表示の記録だけ残っていましてそれを見ていきたいと思います。

「フェンディ」ブランドの方がキャミソール。

このキャミは、前面が、柄みたいになっていて、凹凸感のある黒色でした。

背面は無地のつるりとした黒無地です。

どちらかというとインナーに着るよりも表に見せて着るようなわりと厚手なものでした。

下の写真の①になります。

左上の①は「FENDI:フェンディ」の黒のニットキャミの品質表示です。

「フェンディ」様は、イタリア製が主流のようです。

まず、このタイトルのような記載のイタリア語でいう「tessutto」というのは、「生地/素材」というような意味になります。

「composizione tessuto」で、「生地の混率」というような言葉です。

このⅠとⅡは、パーツの場所を表しているかと思います。

一般的に前面がⅠ、背面がⅡかと思われます。

この「PA」というのは「ポリアミド」の略。

ポリアミドは、「ナイロン」とイコールです。

イタリアものでは、ナイロンと表現せずに、「polyamide」の頭文字をとって「PA」と表記されることも多いです。

それなのに面白いのは、背面のⅡはPAでなく、NY(ナイロン=nylon)と表記されているのが不思議です(^_^;)。

表記の仕方がバラバラなのはなぜなのでしょうね。

そして、25%の「EA」は、elastane(エラスタン)の略です。

これは、ゴムの素材ということで、ポリウレタン:「pu」とか「スパンデックス:spandex」にイコールです。

右の②は、「アルマーニ」様のサンドベージュのセーターです。

とても素敵なエコロジーなベージュ色なのですが、こちらの混率に「ビスコース」が記載されています。

ビスコースはレーヨンのことと言い切ってしまうのは、ちょっと待ったであり、「レーヨンの仲間」という表現が良いかと思います。

イタリアの表記では、レーヨン:rayonは使われていないのです。

決まって、このビスコース:viscoseです。

「フェンディ」様や「アルマーニ」様の古着が味わい深い理由に、この素材が大いに関係していると思います。

ナイロンとかビスコースの素材には高級感があってお出かけ着にはもってこいといった感じです。

ナイロンは目が詰まっていてツヤもあり高級感があります。

素材的にも長持ちで傷みにくい頑強な素材だと思います。

ビスコースはとてもしなやかで、こちらも高級感があります。

いいなあと思った時に品質表示を見ると、ナイロンとかビスコース入りであることが多いのです。

シルク:SILKも一部分に混ぜてあるものもよく見かけます。

そういう部分からすると、日本製の洋服は、綿とかポリエステルが圧倒的に多いと思います。

その辺りが文化や志向の違いなのか、イタリア製ならではの混率に見られる魅力かもしれません。

光ったり、ツヤのある素材が特に多いのがお出かけ着などにとてもはまります。

こうして、ツヤによる高級感を出し、お洋服をたたえているかのように思えます。

いつでもお出かけ着を纏い、常によそ行きのような感覚を感じます。

イタリア製ブランド、「 LUISA VIA ROMA:ルイーザヴィアローマ」様のループジャケット

では、違うブランドのイタリア製のお洋服も見てみましょうか。

今度は冬にも着れるウール系のループが素敵なジャケットです。

襟無しでとても粋、抜け感が演出できる衿無しジャケットはお勧めアイテムの1つです。

ループであっても冬物感があまり感じられないので、まだ寒い春先などにはもってこいです。

さっくりと羽織ることができて、意外に季節が長く着られるようなものです。

ロングジャケット:「ROUISA VIA ROMA:ルイーザヴィアローマ」様のループが素敵な襟無しのダブル。

ワンピースの上にサクッと羽織るように前開きのまま来たりするのが雰囲気◎。

ブランドネーム:背ネームにちょっと汗染みがありますが(^_^;)。結構有名なブランド様みたいです。
表地の品質表示:毛/97%、ナイロン/3%だという表記がされています。

この、97%入っている「ラナ:lana」は、「毛/ウール」の事で、毛の中でも羊毛です。

通常毛というのは、大部分が羊の毛ですので、毛とだけ表記があるものは羊さんの毛だと思ったら間違いありません。

その他、特別な毛として、カシミアやアルパカが存在していて、それは、表記がまた別のイタリア語になります。

例えば、カシミアであれば、「cachemire」か略語表記の「WS」という表記になりますので、ちゃんと毛の種類の違いは表示されるわけです。

ところで、次にご紹介します混率について、かなり表面の感じに影響する良い混率だと思っています。

毛が97%で100%でない、残りの分がナイロンが入っているというこの組み合わせです。

もっと混率が区切りよく、毛/90%、ナイロン/10%というのが、ビンテージのピーコートとか、スタジアムジャンパー(スタジャン)で見ることがあります。

この毛/90%、ナイロン/10%というのは、通称「メルトン」という呼び名があるような風合いの生地で、毛特有のもさもさした感じをナイロンの10%が滑らかに強固にしてくれています。

よって長持ちしたり、いつまでも良い表面でいられたり、高級感があったりなどのすぐれた質のものだと思います。

そういったメルトンに近いような、このナイロンを組み込んだ混率は、むしろ、毛/100%だけでできているよりも、ツヤがあり表面の感じが毛羽立たないでいられるようです。

その先にある未来は「長持ち」ということが見込めます。

いつまでもツヤ有る良い様相を保ってくれるので、過去にメルトンの紺のピーコートを学生時代に何年も着用し続けました。

毛/97%、ナイロン/3%の表面の風合い:毛羽立っていなくてツヤもあるのは、ナイロン/3%の混入の成果。

ということで、もし、コートとかジャケットを選ばれる際に、一度品質表示を見てみて、ナイロンがわずかでも入っていると長い目で見て良質さが保てるものだと思っていただくとよいかと思います。

毛/100%よりも使用後の傷みが断然起こりにくいと言えますので、毛/100%だけにこだわるよりも視野を広げることをお勧めします。

裏地の品質表示:レーヨン/65%、アセテート/35%ということが表記されています。

ここにも、ビスコースが出てきましたね。

イタリア製ではビスコースは表地、裏地問わず取り入れられる活躍の素材であるようです。

日本製では、なかなか裏地にレーヨンは使われていないですので、この辺りも国や文化の違いでしょうか。

アセテートも裏地には時々使われる素材です。

アセテート/100%という素材がさらさらしていてしっとり感もある特徴がある記憶があります。

ハンドメイドバッグに使用したことがあるアセテート。

洋服の場合裏地にしっとり感やさらっと感を加えてくれるアセテートの存在も確かなものです。

裏地に使われる素材はそれほど多くはないかと思います。

なぜなら、条件があり、着脱がしやすいためには、袖を通したりする部分や背の部分を滑らせて着用しますので、つるりとしていてなめらかな表層でないと具合が悪いわけです。

そうすると、主に数種類だけが裏地に使われている素材としてよく見かけるものになります。

まずは、ポリエステル、これが一般的ですね。

そして高級なコートやジャケットの場合キュプラもあります。

キュプラは、ツヤもひときわ、そして、サラサラ感も伴っているもので、見た目の高級感も感じられます。

その他は、レーヨンやアセテートです。

レーヨンはややしんなりしているので、裏地には向きな混率なのですね。

今回のようにアセテートと組み合わせた混合のものになっているのも納得です。

裏地の素材感には、滑りやすい「機能」が入っているわけです。

今回もYouTube動画がございます。

ところで、動画をご覧いただく前に1つお伝えしたいことがあります。

YouTube動画内で、前述の「フェンディ」ブランドのⅠ、Ⅱについての表記が、前面がの柄なので混合の方の表記のⅡにあたるのではないかというお話をさせていただいておりますが、動画をアップした後から考えてみると、いやいや、Ⅰが前面、Ⅱが背面のことでいいのではと思えて来ました。

そのあたりが、ブログ記事とYouTube動画内と内容が違っていますので、申し訳ございません<m(__)m>。

私が、前面の柄が入っていることが混率も混合だという判断をうっかりしてしまいましたが、そうではなくて、ナイロン/100%というのは、基布の部分も柄の部分もナイロンだからそういう1本の表記で良かったのかとも思えます。

そして、背面のナイロン/75%、ポリウレタン/25%は、無地なんだけどびよーんと伸びるように作ってある無地ということで、黒無地だけれど混合された混率であるという考え方で良いかと思い直しました。

そうすると、やはり一般的な考え方のⅠが前、Ⅱが背という示し方で合っていると思えてきたのです。

あとがき

今回は、イタリア製のアイテムの品質表示を見てみました。

こうして品質表示をじっくり見てみると面白いですね。

イタリア語は未知ですが、数多くイタリア製の洋服を見たことから何かその表記の部分に関しては親しみを感じています。

イタリア語の謎というか、なぜ4種も似た語尾の違いの表記を並べるのかはまだ分かっていないのでその辺りに関しては、興味があるところです。

おそらく、語学の決まりのようなものがあって表記を多数せねばならない事情があるのかと思いますが。。

洋服も見た感じ、着心地などはまず重視する部分ですが、こうして品質表示をじっくり見る中で何か見えてくるものもあるようです。

なぜこの素材を使ったのか、製造業者様、デザイナー様は何を伝えたかったのか。。

そんなことが分かった時は、洋服の作り手とユーザーの波動が合った時なのかもしれません。

そして、ユーザーにまでその意味が伝わる洋服というものには、「哲学」が込められた商品ということになるのではないかと。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ニットパッチワークボーダーボディーバッグ、正面ファスナーの設置に必ず伴う端始末の曖昧さの課題の発見【101】

アイキャッチ画像101

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

一目見て心躍った「スポーツメッシュ」という生地。

ニットでもバッグ製作が可能であることで、選択する生地の可能性が広がれば良いと願いながら当記事を綴りたいと思います。

メイン製作は【60】でミニリュック製作を、その後の一度目のはぎれ製作では【96】で取っ手付きミニバッグを製作済み。

通常バッグ用の生地の調達は1点につき0.5mが平均、この生地に関しては、カラー展開が豊富であり、カラーの数だけ残布も豊富(笑)となったという経緯。

モノトーンニットボーダーボディーバッグ、太ボーダーパッチワークの柄の出方はピッチを鑑み配置を工夫

表地(オフ・黒):スポーツメッシュ、ナイロン/94%、ポリウレタン/6%、日本製。裏地(黒):ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。
スポーツメッシュのズーム:カットされたような穴が等配列に並び、より凹凸感が高められた素敵な生地。
ボーダーフィルの均一裁断:パッチワークシートからの製作、その後本裁断という手順。ボーダー幅はすべて均一。
まとめ接着:生地を並べて伏せ上から接着芯を覆いまとめて接着。一番下にクッキングシートを敷くと良いです。
パッチワークボーダー作り:縫い代1.5cmで繋ぎ二重縫い、両割り後表からハギ目の両端をステッチ2mmで固定。
ファスナー付け:本体パーツ裁断後ファスナーを設置。ファスナーが絡む製作は決まって端の始末に悩みます。
両サイドの縫い合わせ:縫い代は1.5cm。ファスナーの端の始末に悩むのがここ。非常に曖昧です。
表地と裏地の合体:ひっくり返し口は、裏地の一部を利用。返し口の縫い閉じは手まつりでしっとりと馴染ませ。
ボディーバッグ完成(黒白ニットボーダーパッチワーク仕立て):<サイズ>21cmx横21/26cmxマチ7cm。
その他の角度:逆台形型に特徴があり。背面の黒の部分が不足だと感じますのもボーダーの幅がやや粗いがゆえ。
お洋服とのコーデ例:タンクのボーダー状のフリル装飾とボディーバッグのボーダー柄がリンク。

あとがき

地味な場所であり、タイトルに謳った割には多くを伝えられていませんが、この製作の中での大きな課題はファスナーの端の始末でした。

ファスナーを使ったバッグ作りは、必ずこの課題に直面すると思いますので、別のデザインでも悩む場合に備え、ちゃんと解決していきたい点です。

端の始末無しのそのままでピンキングばさみ程度で解決というのは決して望ましくないと考えます。

とはいえ、タブでカバーすることで野暮ったく膨らみが生まれてしまうのも問題であり、馴染むような見かけでうまくカバーすることをイメージ。

たとえ内部であっても、目に見える場所であればそれは表に等しい場所であるということです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

始終「外表」の連続で作る赤紫色のジャガードふくさ、分かり易い構造のサイズ違いへの引用の大きな可能性【100】

アイキャッチ画像100

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

はぎれがもったいなく余った際のこのたび、表地も裏地も同じ生地で「ふくさ」を製作。

ベリー色がエキゾチックな美しいゼブラ風のジャガード生地を利用させていただきました。

メイン製作は【95】で薔薇柄アップリケの丸底バッグの裏地でした。

小さな面積のこのたびの製作ですが、大きなバッグにも引用していただけそうです。

是非、「ふくさ」のみにとらわれず、小さいサイズから大きなサイズまでのこの同じデザインでの落とし込みを考え楽しんでみてくださいませ(^-^)。

サイズを無限に変えて作れる可能性を持つデザイン、マチ無しの外表構造で出来上がる横幅22cmの「ふくさ」

表地・裏地共通(赤紫色):ジャカードクロス、ポリエステル/100%、日本製。抽象的なシャープな柄です。
フラップの台形の表現:接着芯貼り後に左右均等に斜めにカット。生地に向きがある場合は上下を慎重に見定め。
ハード薄芯のハリコシ:無接着タイプハード薄芯の縫い代部分にボンド。アイロンで押さえて熱により接着力⤴。
「外表」:このたびはすべて「外表」で行いましたが、フラップにカーブを伴う場合は、前半のみ「中表」が綺麗。

このたびは、多角形の角をシャープに出すためにひっくり返しの「中表」をしませんでした。

「外表」により角がはっきりと出た半面、重なりがずれて美しくない部分もあり、「中表」のひっくり返しの特性に改めて気付きました。

三つ折り組み立て:ここはフラップの形がどうであれ共通の「外表」。意外に難しい重なり部分のステッの整い。
ふくさ完成(ベリー色のゼブラ風ジャガード):<サイズ>縦12.5cmx横22.5cmxマチ無し。
正面のアップ:迫力がある柄が活かされました。
使用風景:三つ折りはアイロンで付けるクセの跡に委ねます。右下の背の部分のステッチの映りが汚いのが課題。

最後の仕上げの両サイドのステッチは二重縫い。

その後の研究で、美しく二重ステッチが出ると同時に、ぴたりと幾重かの生地も重なる術を考案。

特に2025年以降の<はぎれ>のカテゴリーに登場しますこの三つ折りタイプの出来上がりでは、その後の研究後の成果が出ています。

あとがき

このたびは、王道の「袱紗:ふくさ」を思い付きましてまず作ってみたわけですが、途中でもお伝えしましたようにサイズを変えることで随分違ったポーチに感じると思います。

その後は、重なりがあまりうまく出なかった台形は廃版とし、もっぱらカーブに特化して製作しています↓。

三つ折りマチ無しポーチのサイズ違い:フラップがカーブであることの方が、より一層条件が消滅し無限に。。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.01.03からおよそ5年後の2025.04.12にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年でも変わらず「はぎれ」は出てきますので、5種に渡るサイズ違いで裁断しストックしていまして、三つ折りポーチをカーブフラップの方で継続しています。

その後は、表地と裏地を違う素材にすることで「コーデ」「コントラスト」の楽しさも価値に加えています。

そのように発展した三つ折りポーチは、当投稿の「ふくさ」が最初でしたので、貴重な起源のような製作として記録に残しました(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク