デニムより軽めの「デニムライク」生地で柔軟性を活かしたバラ柄アップリケ付きのトートバッグ【95】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ただいま<デニムシリーズ>という企画をしておりまして、デニムの部類の生地を連続してバッグの製作を行っています。

今回は②です。

前回の①は、王道なセルビッチデニムといういかにもデニムのイメージそのものの素材でした。

今回は、素材に少し変化を付けていきたいと思います。

〇〇ライクという言い方は、アパレル用語でよく使われています。

〇〇みたいな、〇〇風、といった中間的要素を表現した便利な呼び名です。

一見中途半端のような気もしますが、今回はこの言葉をお借りして「デニムライク」な素材をチョイスしました。

ジーンズに使われるセルヴィッチデニムよりも「エレガントテイスト」に寄る「デニムライク」な生地

表地(グレー):綿無地、綿/100%、日本製。ややグリーンがかかった感じのグレー色です。
デニムでいうところのブラックカラーです。縦に入った筋が特徴。とても美しいです。
綿タイプは基本的にはカジュアルな印象なのですけれど、エレガントに見えます。
上品な織り目や筋の雰囲気がそう思わせてくれるのかもしれません。
裏地(赤紫色):ジャカードクロス、ポリエステル/100%、日本製。
前回のデニムシリーズ①の時のキャメルベージュの裏地との色違いがこちら。ベリー色です。
この赤紫のような濃ピンクの色と、ジャカード柄の美しさ、糸のツヤなどからもエレガントな雰囲気があります。表地のデニムライクなブラックカラーとの色の相性も良し。バッグの中をのぞくのが楽しみです(^-^)。

薔薇のアップリケの考案と作り方

試行錯誤の結果ですけれど、薔薇の花びらも、薔薇の葉っぱも1枚の台形のパーツだけで行いました。

違う形とか大きさを取り入れてはみたのですが、出来栄えが統一感がなくちぐはぐで、今回のようなシンプルな1パーツのみの結果となりました。

向きを変えたり、重ねたりすることだけでお花と葉っぱを表現していきました。

共布で控え目に出来上がった薔薇アップリケ:縁をすべてミシンで縫い付けています。
後述しますが、薔薇アップリケの面は生地の裏面の無地ライクな濃い色の方をあえて使用。
ぱっと見の凹凸感が高まり薔薇が浮き出て映ります。

台形型の1枚を交互に順番に縫い代を隠しながら折っていきます。

そして、完全に縫い代を中に隠しこんだところでミシンで渦を巻くような同一方向に配置して1パーツずつ縫い付けていきます。

1パーツずつきちんと玉止めをして区切りながらのまめな作業となります。

花びらの中心は、一番最初に5cmx5cmの正方形を折り込んで縫い付けています。

重なりながら花びらをどんどん縫い付けていきますと、こんな薔薇の花らしい形になっていきます。

大まかな流れは、まず中心をとりまくように4枚、その次に正方形になるみたいにその外側に4枚、そうすると隙間が左右に2か所大きく空くので左右に残りの2枚を配置するという順番でこうなりました。

葉っぱに関しましては、端が細くなる方を外側に互いに配置して、2パーツで1枚の葉っぱを表現します。

ちなみに、この時の生地の面は、本来の筋が多く入った表面ではなく、裏面の方を使います。

裏面は、色が濃くて筋が無いことから表面との違いがくっきりしますので、その違いによって凹凸感を出します。

同じ面だとなじみすぎて、薔薇柄がはっきり出ずにぼやけるので、共布でありながらはっきりとアップリケの薔薇モチーフをお披露目するには裏面を使ったことが効果的であったようです。

楕円底を縫う縫い代は7mm-10mmの少な目がしわ防止となる学び

バッグの楕円底の取り付け場面:本来、本体側からが望ましいとされています。
ところが、縫い代を1.5cmも取ってしまったために、こちらの底面からやり直し入っていた皺を取り除きました。

縫い代は1.5cmもとったことが良くなかったです。

そこ縫いの縫い代は、せめて1cm、本来7mm程度がしわが寄りにくく綺麗にできるという学びを得ました。

そうすると、本来推奨されている本体側からの縫いがやはり正解です。

完成品ご披露

完成品:<サイズ>縦32cmx横35cmxマチ15cm。

裏地で作った巾着ひもが効いてサイドが中に折り込まれてこういった形になっています。

広げるとバケツ型の1泊できそうな容量です。

そして、拡張機能として、ショルダーカンを付けてあるので、後々ショルダー使いをしたくなった時に対応しやすいようにしてあります。

あまりショルダーをトートバッグで使うことは少ないかと思いますが、長く持つ中ではそれは分かりません。

よって、そういう時があったときにショルダーを取り付けやすい状況をお作りしておくというものになります。

あとがき

デニムライクな生地は、これだけ見ると、カジュアルな素材のように思えますが、デニムの仲間と一緒に並ぶと、断然シックでエレガントです。

いかに、こういった〇〇ライクな生地というのが親しみやすいかを知ることができます。

もしこれが、セルヴィッチデニムの本格派であると、確かに素材自体は魅力的ですが、ここまでの薔薇のアップリケは不可能であったと思われます。

薄手の柔らかめだからこそ柔軟性がありデザインがあれこれ広げられるという融通性がメリットになります。

ただ、「綿無地」という生地名が目立たないものになっていますので、目で見てお店に足を運んでこそ発見しやすいタイプの生地ですね。

セルヴィッチは生地の耳、いつも端にひっそりとたたずむ「赤の要員」様、どうぞ真ん中へ【94】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この記事アップの2019年末辺り現在、ふとした情報を見ました。

ジーンズ熱がもはや減退の兆しというような傾向がみられるとのこと。

ここ10-20年程、ジーンズは、洋服の定番ともいうべき存在で、多少の裾の形とかウエストの位置を変化させながらずっとクローゼットに並ぶ定番アイテムとして君臨していたかと思います。

それが、ここにきてついに、減退とは。。

もしかするとライフスタイルや嗜好の細分化によって、ジーンズ一色の横並びなコーデからの思い切った変化ということも1つに流れがあるのかもしれません。

ブランドの証(あかし)のようにもてはやされるセルヴィッチは実はただの生地の耳である

セルヴィッチデニムく12-14オンスあたり>:リーバイス501が13.5ozとのことです。
こちらは、14oz程度であると重さからの算出により導き出しています。
インディゴデニム、綿/100%、日本製。生地幅は、75cm幅。
両端が白に赤いステッチが特徴のいわゆるセルヴィッチ、通称、赤耳(あかみみ)。

そもそも、私が生地屋さんで普通に購入できたところがそれほど特別なものではないと言えます。

以前私は、セルヴィッチが「リーバイス501xx」の特有の仕様だと勝手に勘違いしていました(^_^;)。

しかしながら、リーバイス501に+αのセルヴィッチだからこそその価値であるわけで、セルビッチというもの自体は、このようなジーンズ用のデニムでなくとも別の生地であっても存在します。

セルヴィッチというのは、そもそも旧式のはたおり機の名前であり、幅が狭く、通常のシングル巾と呼ばれる原反の110cm辺りの幅よりももっと極端に狭い幅。

そして、綿密な織り方の良い作りをしている機械で織った布地の耳のことで、出来上がるのに時間を要するということから、手間がかけられたデニムになるのです。

とはいえ、セルビッチは、端っこの耳でしかないのです。

パンの耳は切り落してサンドイッチにはならないです。

しかし、セルヴィッチは、立派にジーンズの一部に使われさらにもてはやされて、価値を持っています。

やはり、勲章とか、証(あかし)というブランド製を秘めたパーツだとデニムファンの間で認識されているのも、「リーバイス501」のブランド力の影響を見ます。

つまり、このセルビッチがちらりと見えることで、分かる人には分かる、今ではレアな旧式の狭い幅の機械で製造された生地を贅沢にたっぷり使わなければ出来上がらないジーンズだということがイメージできるからですね。

その手間をかけられた製造シーンの知識によって、「セルヴィッチデニム」に対して、「価値」を感じることになります。

普段わき役の位置のセルヴィッチを、真正面のお花のアップリケという主役に演出したバッグ

ここで、私のアイデアを投入する番がやってきました。

耳という存在で普通は隅っこに位置しているセルヴィッチ。

これを真ん中に持ってくる試みです。

デニムシリーズというバッグ製作のシリーズをしておりまして、この度の製作はインディゴデニムを使用しました。

そして、裁断していく過程で赤耳が余るという事態になるということが起きました。

洋服のアイテムである「ジーンズ」の裁断に関しては、「耳」はわざと計算されて端に来るように設定されているので、必ず使うという仕組みの製作のようです。

バッグでは、裏地も付けますので、実際は耳が隠れて耳というのは目には映らなくなるのです。

よって、ジーンズとは違った考え方をしていきます。

そこで、セルビッチを目につく場所にあらかじめ設置しようとしたのです。

セルヴィッチをはっきりとご披露するには、思い切って主役の真ん中にセッティングという大胆かつシンプルな考え方です。

お花の花びらと、葉っぱの大きい方の筋にセルヴィッチを利用したバッグ。
:花びらの中側に模様みたいにセルヴィッチの赤いラインを持ってくる位置に縫い付けました。
葉っぱの大きい方の筋はセルヴィッチの裏面を見せています。

このバッグ、いろいろなこだわりを込めました。

まずは、セルヴィッチチを真ん中に配置したこと、そして余計な色を使わず3色程度にしたことです。

デニムの表面、裏面、そして、キャメルベージュという色。

キャメルベージュは、ステッチ、革ひも、裏地、マジックテープすべてこれらに共通に使った色目。

色を余計に追加せずに、全体をすっきりとさせるのが1色揃えの効果です。

裏地はジャカードのシャープな柄になっていて、少してっぺんの部分で見えてもかっこよく見えるような感じにしています。

地味で仏頂面のインディゴデニムが長くバッグで使われて、まるでジーンズをはくみたいに色落ちを楽しむことができるようにお使いいただけるバッグにという思いを込めました。

末永くデニムバッグを使っていけるような機能面の工夫

さて、セルビッチ頼みのデザインはさておき、picturesque流な機能の面の工夫をお伝えしたいと思います。

今回のこのインディゴデニムは、やはり、今後使っていく中での楽しみがあります。

色落ちがしていって、遠い将来はブルージーンズのような薄いブルーになるかもしれません。

そういった段階までの長きにわたってこのバッグを使ってもらうには、いろいろな壁が。。

・途中でデザインに飽きる可能性

・バッグをいろいろなシーンで使いたくなる

このような欲が出てくることを想定しました。

自分がそうであったことの経験からも、きっとそのような気持ちが出てくるかもしれないとの考え方です。

ということで、そのような使用途中で出てくるであろう悩みや希望を事前に対処しておくということをいくつか行いました。

①まずは、とにかく、しっかりと作ること。
当たり前なのですが、花びらもできる限り立体感を残しながらしっかりミシンで縫い付けていきます。
使用途中でステッチがほつれたりする事故は悲しいです、ここで私がしっかり縫うことが活きます。
②形が2通りに変化できること。
通常このようにサイドのリボンでしぼるので、紙バッグのようにへこむ形をしています。
けれど、このリボンを使わなければ、横に広がり、トートバッグならではのバケツ型の広い形になります。
全く形が変化してしまうのがとても面白く、思い切ってバッグのデザイン的なテイストを変えられます。
この形で1泊旅行は十分可能です。
③アイレットカン仕様の本革取っ手は後に交換しやすいということ。
これが縫い付けの場合、作業が高額なリフォーム代がつき、大変。
けれど、この仕様なら、困難ではありません。
④両端にバイヤス位置に縫い付けたショルダーカン。
これは、今回はショルダー無しの状態の商品ではあるのですが、
いずれ使っていく中でショルダーを付けたくなった場合を考慮した機能です。
このショルダーカンは、キーホルダーにも利用できます。

以上のような辺りを使っていく場面を想定しながら強化した機能でした。

あとがき

もともと、セルヴィッチ自体にはこれまではそれほど価値を感じてはいなかった私です。

あくまで耳。ただ証とか勲章として、セルビッチは理論的に良い物であることを証明しますので、生地の質が良質であるという言葉の説得力が増します。

私も生地の選択をするときに、良質ということには注目してチョイスしていますが、良質ということがなかなか私以外の人には伝わりにくいものです。

実際に目で見たり、縫っていく作業をしていると良質であることが製作者は分かるものですが、その素材で出来上がったバッグを見てお客様が良質だとネット上の写真で思えるのかどうかということになると大変その点が難しいです。

その点、セルビッチ(赤耳)の存在というのは、良質であることがダイレクトに伝わる1つの良き証(あかし)なのです。

かしこまりがちなブリーフケースと対極にあるテイストをデザインに落とし込んだエキゾチックなバラ柄の書類リュックでビジネスシーンを柔らかく彩る【93】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよ<簡易リュックシリーズ>の製作がラストの1デザインとなります。

今回製作のリュックは、A4のクリアファイルが入るペタンコの四角型。

もしかして、ビジネスシーンでも活躍できるかもしれないと思っております。

そうなれば、これまでの堅苦しいイメージなビジネスシーンに彩(いろどり)を添えられそうです(^-^)。

スエードライクな毛羽立ちがやわらかな生地をビジネスアイテム入れに落とし込む

<表地・裏地共通>スエードプリント、ポリエステル/100%、日本製。

名前が、スエードプリント。しかしながら。。。実際は、あの本革スエードではないです。

ただのネーミングです。

スエードと呼ぶには「皮革」であることがベースであるという一応の定義のようですので、スエード調と呼ぶのが正解かな。

しかしながら、近年はいろんな布地をスエードと呼んでいるようで、今後個のスエードという言葉の定義も変わっていくのかもしれません。

生地の毛羽立ち、さらさら感、ポリエステル/100%であるということ、生地の斜めにラインが入った綾のような織り目、「ピーチ」という素材にも類似しているなあと思いました。

いつもの生地屋様ですから、ピーチという名前を表示されるでしょうから、正式には、違うのでしょうね。

とにかく薔薇の花柄の色がとても華やかな紫がかったピンクで、その周りの、黄緑色とか、オレンジと一緒になって、エキゾチックな景色です。

ファスナー使いにおいてのpicturesque流なこだわり

メインの開閉には、ファスナーを取り付けていきます。

私は、過去にファスナー使いを何度もポーチやバッグで製作してきましたが、その中で、ファスナーには、物理的な負担はかけない方が長持ちだな、と思う部分があります。

というのは、あるエピソードがあるのです。

基本的なポーチは、ファスナーをてっぺんに取り付ける方法が王道ですね。

ただ、あの方法は、基本的でありながら、ファスナーを取り付けた後に、縫い代を隠すためにひっくり返すので、とてもファスナーに負担がかかります。

上述はこのタイプの事をお話しています。
これこそがファスナーポーチの王道みたいになっていますが。。。

つまり、無理なことをしているといった感じです。

あれが、すごく不安になるんです。ファスナーさんも可哀そうだと思ってしまうのです。

いずれ、ファスナーの務歯が開いてきて、ファスナーの機能が壊れる気がします。

実際、過去に、ハンドメイドを始めたばかりの頃に何百個と作ったポーチやバッグに取り付けたファスナーがサイズによっては、留め具の部分でちょうど終わらない場合、カットすることがあります。

この時に、カットした部分を一応、開いてこないように留めることをミシン+手縫い(刺繍みたいに行ったり来たりのコイルみたいに始末する)をしていましたが、それでもなんとなく不安でした。

実際にファスナーの務歯が割れて、開いてきたこともあり、「えーっ、新品のファスナーなのに」と、思いながら、無理矢理とじるみたいな作業をしたことが思い出されます。

自由にファスナーの長さをカットするとこんな風に端を工夫せねばなりませんでした。

当然です。本来の定位置から真反対にくねらせてうなぎのような体制でそのまま出来上がるのですから。

ファスナーに圧力がかかって開こうとする力が働いてしまうのです。

こんな体験から、だんだんあの基本的なタイプのファスナーの取り付けをひかえていくようになりました。

ゆるやかに取り付けたら気持ちがいい♪、そして、ゆったりと無理なく取り付けられたファスナーはいかにも安定していて見ていても心地よいのです。

ということで、今回こんな感じで、まっすぐにファスナーを無理のない体勢で取り付け、その代わり、ひっくり返せなかった縫い代を外にそのまま飛び出すことにしました。

このようにファスナーに無理な体勢を強いずに、まっすぐに取り付けました。

ファスナーが飛び出した縫い代を美しくラッピングする方法

では、外に飛び出したこの縫い代はどうするかということが、今回のポイントとなります。

共布ラッピングという方法です。

バッグの底ラインは、裏地と表地とを向かい合わせて互いに中側に1.5cm折り込んでのステッチを施したので(ひっくり返しをしていません)、縫い代は隠れました。

残るはサイドの縫い代のみ。

硬いファスナーの務歯があるサイドは底部分のように内側に縫い代を折り曲げる方法は無理です。

そういった時は、そのままの安定した状態に共布ラッピングをかぶせることが効果的な方法の1つです。

縫い代1cm程ででスタートとゴール部分を縫い代を隠すように折り込みます。
ラップ巾は2cm。地縫いで1度、最後の縫いとじで1度の合計2度のステッチの2段階作業。
ラッピングの縫いとじの場面:待ち針を留めながら正確にくるみます。
このショットの場面こそ、ラッピングで一番大切な場面。幅をいかに正確に一定にするかです。
そうして、ミシンの縫い目が裏面にも同じような位置に出るのです。

これが、カーブの部分だと難易度が極端にアップしますし、そもそもバイヤス裁断が必須ですが、今回はまっすぐの線なので、トレート裁断のテープで大丈夫。

幅が2cmもあると比較的難易度は下がります。

両サイドのラッピング始末出来上がり:もう1点ポイントがあるとすれば、どちらの面から行うかということ。
表面を最後の縫い付けに持ってくるのが裏側よりも綺麗です。
よって、ラッピングは、どんな時も裏側からスタートして、表で縫い閉じるというのが綺麗かなと。

完成品をご披露

A4書類スクエアリュック完成:縦35cmx横29cmxマチ無し。

この1つ前の記事の【92】と同じように、共布ショルダーにジグザグキルトをかけました。

そして、同じく、調節機能は付けていません。直接挟み込みの縫い付けをています。

マチが無いタイプの書類中心のリュックですが、スタイリッシュですね。

まさに、「簡易リュックシリーズ」の「簡易」が感じられるものです。

この「簡易」ということは、上手くポイント箇所をしっかりしていくと、「粋:いき」や、「瀟洒:しょうしゃ」という雰囲気が実現できます。

この柄が、まさかビジネスシーンに使用するということは想像しませんね。

「世の中に多すぎるほどのビジネスバッグがあふれている、その中で目立つのはその対極のテイストをその型に落とし込むこと」、こんな風に考えてみたのです。

ビジネスなのだから、引き締まったイメージもあり、緊張し過ぎないようなリラックスした柄というバランスを取ったコンビなのです。

このバランスは私ならではです。

あまり堅苦しくはない分野の会社に勤務した過去があったことで着想できたことだと思います。

業界は、「ファッション業界」でした。

あとがき

今回で簡易リュックシリーズ終わります。

3点の違うデザインの製作でしたが、どれも、とてもやさしい作りをしています。

「作るのが簡単な易しさ」と、「無理な材料の使い方をしない優しさ」の2つのやさしさが込められたものです。

リュックは、ああいう形のことを言うのだというような固定観念はとうに打ち破っています。

しっかりと作って、機能があれば、素敵になります。

今回のような弓矢のような弾力性のあるショルダーのように、単純でも、しっかりした作りこそがまずは大切なのです。

あるジャズピアニストのインタビューでの言葉を思い出します。「ビル・エヴァンス」様です。

「華やかにただ弾くのが素敵な音色なのではない、シンプルでもポイントの音を押さえれば、素晴らしい音色になる」と。

シンプルながらショルダーにジグザグステッチが際立つペールカラーの心和むピンクの花柄リュック【92】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、<簡易リュックシリーズ②>です。

前回の【91】と全く同じ生地ですが、色が変わります。

デザインはもちろん1点物志向なので、新しいデザインです。

今回も複雑な仕様はなく、単純な作り。

作るのには、敷居は低いものとなっていますが、共布ショルダーにジグザグキルトをかけるということで、際立つものにしてみたいと思います。

同じ生地で色が違うことによる見比べ

使用の生地(表地と裏地共通-ピンク):paper printed、ポリエステル/100%、日本製。

前回と全くの色違い。こちらもかなりかわいいです。

地のサーモンピンクがとてもフェミニンなんです。

今回も同様に、生地の名前が不明で、耳にpaper printed,suedeとの記載。

紙のプリント?、スエード?このあたり、もう少し情報がほしいのですが、

分かりませんでした<m(__)m>。

もしかすると、paper printedは、「ペーパー捺染法」という転写的なプリント手法のことを指しているのかもしれません。

特徴が、プリント液が裏面に浸透しない表面だけのものとなっていることから、裏面が真っ白の状態であるという状態と一致していることから、そう考えます。

多分これですね。また、研究しておこうと思います。

【91】の時のグリーン色。

共布ショルダーにジグザグキルトをかける方法

過去の製作の中で、メンズのボディーバッグが初めてブレイクした時辺りににボディーバッグのショルダー部分と大きなタブというか翼のような共布を取り付けていました。

その時に、そこにおおざっぱではありますが、ジグザグキルトをしていました。

今回は、その時の経験を思い出し、リュックの左右のショルダーにそのようなジグザグキルトを施したいと思います。

写真の手順①-⑩でグワンと弓のように形がしっかり整ったショルダーに仕立てます。

①まず、ソフト厚芯という種類のフェルトみたいなふんわりしている芯地を用意。厚みが1mm程度。
表地のショルダーパーツと同じ型紙で裁断してあるものを用意。
そして、ソフト厚芯の厚みの幅のゆとり分を削ります。このゆとりが綺麗に出来上がるコツです。
縦に四つ折りして、重ねて、左右5mmずつ程度をカットしておきます。
②カットしたソフト厚芯を表地のショルダーパーツに当てます。
左右5mm程度ずつひかえた幅の細めのサイズになりますね。これがソフト厚芯の巾のベストです。
③ポイントとなる点なのですが、表地とソフト厚芯を別々にアイロンで折り線をつけます。
別々で行うことが正確な折り位置で折り曲げることができるのです。
真ん中で一度折り、その線に向かって包み込むように、左右を扉を閉めるように折ります。
短い方の線の上下は、挟み込むので、縫い代を隠さなくてそのままでよいです。
④ソフト厚芯も同じように個別で折り線を付けます。
そして、重ね合わせて、真ん中の線をしっかり重なった位置に意識しながら一緒にくるみ込みます。
そうしますと、厚芯の厚みの分が調整されて、表地とソフト厚芯が面白いくらいにぴったりと重なります。
そして、口を洗濯ばさみでいったん細かめに留めておきます。
⑤そうして、気づくとこういう状態になっているといった感じです。
これだけ見ると、わーっ(;'∀')と思ってしまいますが、小さいことの積み重ねが結果こうなるだけです(^-^)。
⑥そして、端から2mm程度をぐるり1周ボックス状にステッチ。
洗濯ばさみを少しずつ外しながらです。
⑦端がすべてミシンで固定されました。挟み込むので、先端の上下は縫い代なしですがその部分もステッチ。
⑧そして、いよいよジグザグキルトステッチに入ります。
⑦の状態のステッチの角部分からスタート。
ジグザグにミシンの押さえを都度上げながらステッチの向きを変えます。
向きを変えるポイント地点では、一続きで途切れることなくステッチしていきます。
⑨ものさしでもわかるように、だいたい二等辺三角形の底辺が3cmほどというサイズに今回はしています。
それほど神経質にならずとも、大体の目分量で同じ幅を意識していけばよいです。
多少二等辺三角形でなくとも出来栄えは大変綺麗なものですから、それほど正確な寸法は気にしません。
二等辺三角形にすることのメリットは、反対向きでも同じ柄が出るので裏表を気にしなくても良い点です。
⑩出来上がり。実際取り付ける時は、私は、外側にハギ合わせの部分が来る向きにして左右を対象にします。
つまり、このこのような向きが左右のショルダーになるイメージをしてみてください。

完成品ご披露

グザグキルトショルダーリュック完成:<サイズ>縦27cmx横22cmxマチ10cm。

ショルダーは調節機能なしのミドルレングスです。

挟み込んで縫い付けるのみ。

上部はハの字に斜め縫い付け、下部は、底を縫う時に一緒にできるだけ端の方に縫い付けました。

ところで、リュックのショルダーのハリコシにご注目を。

しっかりとした質感で、グオンと弓のようにきれいな弧を描いています。

中に入れたソフト厚芯とジグザグキルトのコンビのたまものです。

入口のメインタブに関しては、今回やや長すぎたように思います。

あと5cm短くしてもいいかも。

物をたくさん入れるとマジックテープが引っ張られますからこれで良いのかな。。

フラップの程好い長さは、後の研究にしていきたいと思います。

あとがき

シンプルだけれど、凝る部分は凝るということで、素敵なリュックになります。

今回のジグザグキルトは難しいものではないと思います。

なぜなら、初めての時も失敗しなかったし、ジグザグステッチに関しては、出来が悪かったと思ったことが一度もなかったからです。

ということは、「気軽にできる優しいデザインであるようだ」ということです。

ご参考にどうぞ。

巾着バッグの入り口にタブを取り付けるたった1つの手間で高まる価値及び量産の工業製品との差別化【91】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回から、<簡易リュックシリーズ>というものに入りました。

「リュックというのはこのようなものである」、という固定観念を打ち破るような、簡単な構造なのに親しみやすく使いやすい、そんなリュックを作って行くということを目標に据えました。

表地も裏地も共通の1種のみで作るナップサック風リュック

<表地・裏地共通>生地名は不明(耳にpaper printedという表記)、ポリエステル/100%、日本製。

生地は薄手で、女性のワンピースなどに作られたデッドストック的な生地だと思えました。

これがワンピースだったとしたら、少しレトロっぽいですね。

これをバッグにしてしまうのが、picturesque流。

柄がとても素敵なボタニカル花柄で、こんな柄がナップサックになるとは、とても面白いのではないでしょうか。

そして、古き良き味わいとしての1つとして、生地製造に取り入れられているカラーの中間色の美しさを見ます。

赤に行ってしまわない手前のエンジ色、茶色に行ってしまわない手前のモカなど、いくつかの素敵な中間色が惜しみなく使われ、手間がかけられている様子です。

この手間が見られるところに「価値」のイメージが付きますね。

タブをワンポイントにする超シンプルリュックのデザイン

今回のデザインは大変シンプルです。

巾着袋の紐をそのままショルダーにして、入り口にちょんと、小さなフラップのようなタブを付けるだけです。

入口のタブ:カーブは簡単な、直線の六角形タイプ。マジックテープは1枚分のみに縫い付け。
そして、しっかりとした形のキープのために、ハード薄芯も貼っています。

巾着紐がぎゅっと絞られながらも、タブは変形してほしくないのです。

同じ場所でこの巾着の圧力に勝る硬さ当店が少し難しい点です。

ショルダーを兼ねた巾着ひもは1mなんてものではない、たっぷりとした1.5mの長さで。。

今回のA4相当のサイズのリュックに対して、ひもは、合計3m、片方1.5mずつという分量でちょうどよかったです。

目安は、口をオープンした状態で、取り付けタブを引っ張っていない状態で数センチのゆとりがあれば、背中にもいい具合な長さであり、開閉もすっきりとしたものになります。

とても、1m程度の長さなどではないということです。

巾着ひもの分量は、絞らない状態でちょうど本体を引っ張っていない分量が最低限で無駄がないです。

完成品で気になったひもの色の改善

巾着型リュック完成:<サイズ>縦32cmx横25cmxマチ10cm。

ひもは、モカ茶なんですが、少し汚いですね。

これを後日、紐を交換しました↓。

薄グレーのコードに変更したナップサック。

こちらの方が優し気に馴染みました。

とてもかわいい花柄♪、思わずじっと眺めてしまいます。

入口のタブがデザインに非常に良い表情を出してくれました。

シンプルなデザインは、1つ1つのパーツにインパクトが込められます。

あとがき

今回のような、巾着の入り口にタブを1つ設置するだけで、バッグに、「顔や表情」が現れます。

そうしたことが、「らしさ」になっていきますので、「よく見かけるお品」との差別化になっていきます。

「ハンドメイドバッグ」と呼ばれるアイテムは、個人が作ることが多く、量産品であると、「工業製品」というイメージになります。

工業製品をハンドメイド作家が参考にし過ぎると、ちょっとした矛盾が起きると思っています。

量産で行われる「手間の削減」です。ここを真似してしまうべきではないと。

この対極にある「手間をおしみなくかけていく」ことこそが個人で規模が小さいながら良きお品を作って行けるポイントだと思っています。

もちろん、その手間のかけどころは、上手く判断せねばなりませんが。。

そのジャガード生地、裏面も使える、2倍の価値を大いに活かした2度の使用から生まれる2つのテイスト【90】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、はぎれシリーズとして、コスメケース2点セットという2点の小さな専用ケースを作りました。

ジャガード生地の布製です。

意外と見ることが無い思い切ったサイズのミニミニポーチ。

お店では入手困難な出回っていないサイズのケースを高級はぎれで作り、希少価値のあるアイテムとしてコスメシーンに役立つものになればと思います。

裏面をメイン使いで可能性が2倍の価値のジャガード生地

エキゾチックな花柄と幾何柄が入り乱れたイタリア製の風通ジャガードという生地です。

風通ジャガードは今年から私が頻繁に取り入れてバッグを製作している生地。

この生地がはぎれとして余っていました。

そこで、わずかな余り布ではありますが、何か小さなものは作れそうだということです。

クッション性がある程度ある風通のふんわり加工をその使用目的に活かします。

ということで、割れたくないファンデーションケースと細長のペンシルケースとを作ることにしました。

2点のセットであるというところも可愛くなるかと思います。

今回は裏面使いをしていきます。

表面はもっとダークグリーンのような暗い色目です。

本来は裏面として表には向けられない面をあえてメイン使いをして、新鮮味を感じたいと思います。

裏面はエキゾチックな雰囲気で表面よりも色にややクセがあることが特徴なこの度の生地。

この「ひとクセ」こそがとてもエキゾチックな雰囲気なのです。

本来の表面がこちら。モスグリーンみたいな地で暗めで渋いですね。この裏面が少し意外なのです。
左-表地(ブルー):風通ジャガード、ポリエステル/75%、絹/22%、ナイロン/11%、イタリア製。
・・・合計100%にならないのが、混率の記載のミスのようです。
右-裏地(焦げ茶):ナイロンタフタ撥水アクリルコーティング、ナイロン/100%、日本製。

小さいケースでも裏地付きでバッグと同じ構造に仕立てる

今回は、前回のはぎれで作ったコスメケース3点セットとまた違ったテイスト。

裏地が付きます。

そして、何らバッグを作る作業と変わらないきちんとした仕立てを施します。

小さなものだからといい加減に作るのではない、何も差別を付けない大きなアイテムと同じ作りをするのです。

手を抜かずまめに作り上げると高級感のある素敵なものになります。

コスメケース2点セット:ファンデーションケースとペンシルケース

はぎれの製作では行き当たりばったり的な作業になるためハプニング続出。

その中で学び、別のバッグ製作に取り入れたり、活かしたりしています。

あとがき

はぎれだからといい加減には作ることには反対です。

やはり、製作というものは、そこへ没頭して時間を投じるわけですので、すべてのお品をきちんと丁寧に作って行く精神が望ましいと思っています。

1点1点熱を込め、工夫をして、使っている様子などを必ずイメージします。

ファンデーションを出し入れし、ペンシルケースを台に置きながらメイクする「ある人」を想像しながらです。

それが、後に、こういったものを自分使いから、他人使いへとシフトしていけることの根本の考え方になっていくのです。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

どうしてもお気に入りの生地が撥水無しの場合に強力な撥水力を効かせる方法のご紹介【89】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ近年、かつては、雨がたくさん降る梅雨の季節でなくとも季節の変わり目などに激しい雨が多いものです。

かなり、季節というもの形体がが変わってきたようです。

先日、メディアで見つけた記事で、「ここ最近の夏の期間の感じ方」というのが載っていました。

東京圏の人の調査によるデータのようでしたが、夏という期間が、長い人で4月から10月くらいまでと感じている人もいるようで、結局のところ、1年間の内、半分が夏の季節感であるという感覚のようです。

確かに。早く暑くなり始めて、長い間半袖で過ごすことになってきたような。。

雨に関しても、梅雨の時期には曇り空ではあるけれど、それほど大雨続きの毎日ということでもなく、いつの間にか梅雨が明けたなどと、あいまいないつの間にか出ていた梅雨明け宣言。

かと思えば、台風の季節の秋口とか、季節が大きく変わる節目の時に、どっぷりと大雨が降ったり、連日の雨であったりという感じです。

さて、今回このように予期せぬ雨や、常に雨対策をしておきたい日常に工夫するバッグとして、リュックのデザインで、<雨の日シリーズ>を行ってきました。

今回は、最終の5回目。

4回目までは、まずは素材をPVC素材とかコーティング施工済の生地で、ある程度その後の経年劣化を妥協した雨対策一番の素材ということで取り上げました企画です。

今回の最終回では、いずれ劣化すると分かっているPVCを、たとえ雨をしのぐにしても躊躇する気持ちに答えるべく、車のシートに使われる強力な撥水剤を劣化しない普通の生地に対して施工する形を取ります。

普通の布地、何もコーティングもしていない綿/100%の生地に、撥水剤の強力なパワーのある撥水剤を後からリュックの状態に施工することで、布バッグでも雨対策ができるのだということで結んでいきたいと思います。

今回使用の生地

使用しました生地は、サッカープリントという名前の生地で、凹凸があります。

柄は黒地にモカ色の薔薇のシックな雰囲気。

左:表地-サッカープリント、綿/100%、日本製・・・黒地にモカ茶の薔薇柄です。
右:裏地-ナイロンタフタ撥水アクリルコーティング、ナイロン/100%、日本製・・・黒色です。

撥水剤を施工するにあたって心配なのは、このサッカーという生地が凹凸感があること。

凹凸があると平面でないため、撥水剤の浸透の仕方が均一でなかったりする部分ができる懸念があります。

その辺りも、良い機会。実験も兼ねまして、この生地で施工が成功すれば、他の生地はだいたい行けます。

そして、他の凹凸感あるでこぼこ生地にも対応できそうだなどの目安が分かるので、よい機会です。

撥水剤の量の少なさが原因か?2度の失敗と3度目の成功

今回、最初の生地の状態で施工しましたが、撥水剤の量が1本分の300mlの半分ほどの150ml程度を1m四方の生地に施工したにもかかわらず、実験が失敗に終わりました。

ベタベタに浸透して、リュックの中へお水が入り込みました((+_+))。

以前一度大きなボストンバッグの布製の表面に150mlほどを出来上がりに施工した時に、

玉のように水をはじいたことがあったのですが、それに比べると同じ量の撥水剤の施工で、しかももっとサイズが小さい今回のリュック。

どういうことでしょうか。

以前成功した時のバッグはポリエステル/100%で、今回は綿/100%。

以前成功した時のバッグも、ある程度凹凸のあるストライプ状に線がぼこぼこ入ったジャガードでした。

以前に、このようなポリエステル/100%の凹凸がある程度あるスジのような柄のジャガード生地のバッグ出来上がりに150mlほど「セラミックプロテキスタイル」を施工してうまく水を弾き飛ばしました。

では、失敗から成功していくまでを写真でご覧いただきますね。

一般的な水の濡れ方:まずは、ただの何も施工していない同じ素材に、水をじょうろでかけてみました。
10秒以内で浸透し、ひたひたに水分を取り込み、このようなウエットな状態に。
この様子をお記憶にどうぞ。その後の撥水施工後と比べてみてください。
1度目の施工:まず1回目のトライ。生地の状態にまんべんなく隅々まで施工しました。製品になると行き届かない縫い目の間などにも元の生地であればすみずみまで余すところなく施工することができるという理論からです。
そして、リュックを製作し終えた時点でお水をじょうろでかけてみたのがこの写真。
撥水剤が足りないのかベタベタに濡れてしまいました。
一番最初の何も施工していない布よりはわずかにはじいている部分もあるような気もしますが、
大部分が濡れて、実際中まで染み込んでいたことを確認しています。
底の部分の縫い目からも水が入ってきていました。
2度目の施工:そして、こちらは、1回目が失敗した後。
しっかり乾かし、今度はこのリュックの状態に表面に撥水剤を施工して、
乾かして、じょうろで水を流した結果です。
どうでしょう、1回目よりはましですが、
まだらにベタベタな部分と水をはじいて乾いたままの部分と半分ずつぐらい。
3度目の施工:そして、3度目のトライ。
撥水剤のceramic pro textile(セラミックプロテキスタイル)の1本分である300mlを開封して、
新規にフルに空っぽになるまで施工。液がひたひたです。
この後、からからになるまで乾かします。
じょうろで雨を再現し、全体にたっぷり雨のシャワーを降らせます。
どうでしょう。水が玉状に踊り、ころころと転がりながら、比翼から下へ転がり落ちています。
事実上の撥水成功です(^-^)。ここまで来て、やっと3度目で成功です。
1度目、2度目の150mlずつくらいの施工も加えると、
このリュック1つに、2本分(600ml)ほどの量のセラミックプロテキスタイルを施工したことになります。
何はともあれ、施工が成功したことには、大変満足です。
アップで表面を見てみると、下に落ちなかった水滴も玉状に乗っていて、
中側を調べても、少しも浸透していませんでした。これこそが求めていた防水級の撥水力です(^-^)。

実験の結果からの考察

今回の実験は2度失敗しています。

そのことも含めて、下記のようなことが言えそうです。

・生地の素材によって撥水剤の浸透力に違いがあり、多くの量を必要とする素材もある

・今回のようなサッカーのような凹凸があるでこぼこした生地は、表面が一定でないので撥水剤の浸透も一定ではなくて、同じ量拭きかけても差が出てしまうことがある

上の2点は関連しているので同じことだとも言えます。

あと、理論で思う、「出来上がりのリュックに撥水剤を施工すると死角部分のような箇所に撥水剤が行き渡らないから最初に生地の状態で施工した方がいいのかどうか」ですが、私としては、「出来上がりで十分」だと考えます。

必要な分だけで良いのかと思います。

表に飛び出している部分にさえちゃんと施工していれば、そこでシャットアウトしてくれるのだから、隠れる部分にまで広くは施工する必要がないと思いました。

よって生地で施工しても出来上がりに施工してもあまり大差はないように思っていいのではないかと考えました。

撥水剤が乾いた後の完成品のリュックを見る

これで、雨対策を施したリュックが正式に完成したと言えます。

今回のリュックは、撥水をしてあるよくあるリュックにはあまりないテイストのフリルのついたエレガントな布テイストがそのままのリュック。

こんな風にやわらかい、フェミニンなお気に入りの生地でも撥水剤でここまでのものになるということがとても価値が高まりますね(^-^)。

完成したエレガントリュック:見かけは普通の布だけれど、強力な撥水剤が施工してある、
雨対策の施された優れものとなりました。

セラミックプロテキスタイル(ceramic pro textile)の副作用はないのか?

ところで心配になるのが、このような液体をひたひたに浸透させたことによるシミとか色あせとか、生地の劣化です。

私が幾度かそこそこいろいろな生地で試したところでは、何1つ問題はありませんでした。

色の変色もないと言えます。

生地がこの施工により傷んだということもなく、変わり映えはないです。

このことから、素材にはやさしい液体なのではないかと考えます。

「副作用はない」と言ってよいでしょう。

ただ、生地も多種。すべての生地を試したわけではないので、麻とか、もともと色移りのあるような生地に施す場合に注意せねばならないかもしれません。

この液体自体が影響を及ぼすのではなく、あくまでも生地の素材の顔料とか染色液側の問題に巻き込まれる可能性は分かっていません。

セラミックプロテキスタイル(ceramic pro textile)をバッグに施工することについての課題

とても良い効果が最後に出ましたが、何しろ費やしたコストが半端ないです(^_^;)。

ここが課題ですね。

これを施工してバッグのようなやや大きめの商品にすると、撥水剤代+その付加価値でとても商品が高くなってしまいます。

私としては、この撥水剤のご紹介をして、知ってもらう方が、バッグをお買い得な出来上がりに作れると思います。

ただ、時に良かったなと思うことがあるような事前対策としてはとても良いものなので、今回取り上げさせていただきました。

すばらしい効果の撥水剤だと思います。

もともと、「カー用品」なんですね。車のシートに使うということが最初のようです。

カーコーティングの会社様で「POLISH GARAGE:ポリッシュガレージ」様のホームページで宣伝されていたのをきっかけに知ったしだいです。

近所の会社様であったために、実際に見せてもらいにご訪問させていただきました。

社長様、本当にありがとうございました<m(__)m>。

あとがき

これをバッグに施工というのが、まだまだ例がないようです。ネットでもバッグに撥水施工をしている様子が見つかっていません。

YOUTUBEでは、靴とか帽子の小さいものにたっぷり拭きかけて絶大な効果を出している動画を見かけますが外国です。

バッグはやや面積が大きくなるので、私が今回使用したくらいの量は実際必要なのかもしれません。

実際とても素材にやさしく作られている液で、安心して使って良さそうです(^-^)

体の先端部分の足先は大切、かかとのひび割れとカチコチを治した「100均」の化粧水と乳液で行うかかとのお手入れルーティーン【250】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この記事アップの季節もそろそろ寒くなってきた頃です。

寒い季節の悩みとして、かかとのがさがさやひび割れがある方もいらっしゃるのでは。。

かつて私もかかとがひび割れ、かかと周辺のアキレス腱付近のしわの部分があかぎれっぽくなったりしたことが寒い季節にありました。

これは、なかなか気分の良いものではなく、この先もっと悪化することを考えますと不安になりました。

ここで何とかしなければと真剣にこのことに向き合い始めました。

そして、化粧水と乳液をお化粧使いのままかかとにも利用するという余計な費用の負担をかけずに、かかとをしっとりと綺麗に変えていこうと決意。

そして、まめにルーティーンとして毎日の「コト」に取り入れていく中でその悩みが解決しました。

その後は、このルーティーンをやめることなく日々続けていくのみです。

おかげ様で良いかかとの状態を季節問わずキープすることができております。

ということで、化粧水と乳液でお手入れしていく、毎日のかかとケアのルーティーンをご紹介したいと思います。

かかと専用のクリームなどはそのまま塗ると油ギッシュで、むしろ心地良くないことが多いです。

塗った感じのすっきり感があるということも化粧水と乳液では可能。

どうぞ一度トライしてみてくださいませ。

100均アイテムの「ダイソー」様の「アロエ化粧水、アロエ乳液」を使用させていただくかかとのお手入れルーティーン

ここ10年以上、「ダイソー」様の「アロエ化粧水」と「アロエ乳液」をずっと使い続けています。

乳液が「しっとりタイプ」であることも長く使ってこれたポイントです。

まったりとしたとても質の良い化粧水と乳液だという感想です。

「ダイソー」様の「アロエ化粧水」と「アロエ乳液」:両方とも「しっとりタイプ」というところがポイント。
乳液はもったりとして伸びや弾力性があります。100均のお品ながらクオリティーが高いです。

かかとのお手入れを行うタイミングとそのお手入れの様子

タイミングは、朝晩2回が望ましく、朝は洗顔直後、そして晩はお風呂から出た直後がよろしいかと。

洗顔直後に化粧水と乳液をお顔に塗りますのでその延長で。

お風呂から出た後も同様で、皮膚が水分を含みやすい状態の時なのかなと。

その時の化粧水と乳液ミックスのコットンをそのままの流れでかかとのお手入れに入るのです。

お顔の次にそのままの流れでかかとへ。そして全体に円を描くように足裏全面に塗ります。

カピカピしていた脚のアキレス腱周辺にも塗り込みます。

そのうち足裏がひたひたと柔らかくなってきます。

そして、コットンでの作業はここで終わり。その後さらに、乳液だけを手にこれくらいとります。
このようにかかとを中心に足裏全体を手の平でぐるぐると円を描きながら乳液を擦り込みます。

マッサージっぽい感じもしますね。

そして、左右の足行ったら1-2分乾かします。そのまま歩いたりしてはダメです。
乾いた後はこんな感じの出来上がりに。
右足のお手入れ後の様子。
左足のお手入れ後の様子。

あとがき

大切なのは、とにかく毎日のルーティーンにするということ。

年中無休です。

このまめさがあれば、ひび割れとは無縁になってくると思います。

足湯も朝晩行っていますので、もしかしてその効果も重なっているかもしれません。

パンプスを裸足でナチュラルにはけたり、冬も裸足が好きになったり、これ1つでいろいろなことへ広がりました。

極端な話、ファッションの嗜好も変えてしまうようなことです。

特にかかとの専門家ということではないですが、毎日行ってきた結果が明らかに出た効果ですのでこのルーティーンをご紹介するに至りました。

気持ちよく歩けることはとても有難く人間にとって大切だということがこの体験からよく分かりました。

毎日おかげ様で大地を踏みしめることができる有難さに感謝しております。

かかとのひび割れとは早くおさらばできるよう、願っておりますね(^-^)。

量産縫製で卸されるお店では実現できない個人事業主が作るミニミニサイズで作ったポーチの価値【88】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

日帰りのお出かけでは、バッグの中のコスメ関係は、最低限の分量にしたいもの。

お直し程度の必須のアイテムさえ持ち歩けば、軽い荷物になるものです。

さて、今回<はぎれシリーズ>となります3点のミニミニポーチをコスメ分野でご紹介します。

一重仕立てのかさばらないあっさりとした面持ちでありながら、ピンポイントなアイテムのメイク用具の収納ができるケース。

無駄の空間が無い、とても小さなかわいいケースを3点セットでハンドメイド製作しました。

ナイロン撥水コーティング生地のわずかなはぎれを使用

今回の使用生地は、一重仕立てなので表地だけです。

ナイロンオックス撥水加工という名前のナイロン/100%。

撥水加工なのでお水対策もできた生地です。

ごわっとしているので、一重仕立てでいっちゃおうということになりました。

表地:ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。
・・・色は焦げ茶で、チョコ茶とだいぶかけ離れたカーキ色寄りなダークさとなります。

このような焦げ茶は、女性では積極的には小物入れにはに使わないでしょう。

ただ、それもはぎれならではなのです。

余った生地をそのまま受け入れて、仏頂面の地味さを明るくフェミニンにしていく工夫もします。

地味な色でも華やかでかわいらしいテイストを加える方法の1つに「巻き薔薇」を飾るという案がある

私が考えたのが、巻薔薇(まきばら)を装飾すること。

かれこれ10年程も前、ハンドメイド自体をスタートした最初の頃は、トレードマークになるようなワンポイントアイテムがほしくて、この巻薔薇をバッグやポーチの中央にちょんと付けたものでした。

本体が花柄であっても無地であっても付けました。

これ1つで結構かわいいテイストが加わります。

巻薔薇の威力はすごいと思います。

巻き薔薇:サテンのリボンで作られた焦げ茶とベージュの2種。

これを1アイテムのケースに2個色違いで並べてミシンで縫い付けます。

私が思うに、ミシンの方が手で取り付けるより頑丈で長持ちです。

巻き薔薇は崩れやすいので、しっかりミシンで乗り上げて縫ってしまった方が良いと考えます。

薔薇は底部分が膨らんでいるので不安定なのでややコツが必要です。

ミシンの押さえを工夫して水平に押さえ付けることができるとうまくいくでしょう。

返し縫いは必須です。

少し薔薇がつぶれますが、つぶれ方も見栄えが良いつぶれ方になるように少し技術を使うということになります。

量産品に勝てるのか、ミニミニ化粧ポーチ3点セットの完成

細長の横向きのペンシルケース、シャドウケース1、シャドウケース2と3点セット。

本当は、ここへシャドウケースを1つにして、ファンデーションケースというマチ付きを入れたかったのですが、今回は生地が不足。

また、ファンデケースは次回のはぎれシリーズでトライしてみたいと思います。

コスメケース3点セット:すべてマジックテープのタブ開閉。
巻き薔薇コンビがいろいろな配置で設置して、1点物テイストへ。
<サイズ>左上:縦6cmx横7.5cm、右上:5cmx7.5cm、下:5cmx17cm。

このような小さいサイズは、なかなか見かけません。

過去にも、オーダーメイド的に、一番下の細長ポーチをファスナー仕立てでレオパード柄で製作したことがありました。

このたびは、表地だけで製作なので、作ってみた程度のものになりましたが、やはり作ってみて思うことは、手間をかけてでも裏地も取り付けることです。

小さくて、はぎれだからこそ丁寧に作るという方向へ行く方が良いと心の底から思いました。

あとがき

先程の裏地付きに関連することですが、今回は一重仕立てであり、スリムですっきりと作ることと作りやすさの優先で、縫い代の始末をしてないのです。

入口も1つ折りのみなので、開くと縫い代が見えています。

この生地はほかの生地よりは生地が安定してほどけにくいので、一度やってみまたわけですが、その縫い代が見えた部分を見て心地よくありませんでした。

鏡、ぺたんこのくしなども割れたくない何かケースに入れたいアイテムです。

そして、ファンデーションとかシャドウは粉を固めてあるので、振動や衝撃で割れてしまう心配も常にあります。

よってポーチの中にさらにこういったケースを設けることも安心な楽しいライフスタイルにつながるかと思うのです。

そのためには、小さくとも、お仕立ては、バッグと変わらないきちんとしたものにしていくことをここで決意しました(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

1990年代のアクセサリーポーチを回顧したボタニカル花柄のミニバッグ【87】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、はぎれシリーズということで、ボタニカル花柄のはぎれを使って、取っ手の付いたミニバッグを作りました。

はぎれと言っても、一度バッグにしたものを解体したはぎれとなります。

表地と裏地の組み合わせも当初のものではなく、新たなる組み合わせとしました。

二度と出会えないような貴重な生地は、ボツ品となった製作を一度解体して再度チャンスを得ていくということをたまにしています。

転写プリントという生地がどんなものなのか

表地は、ボタニカル柄が季節を問わず美しい、ピンク系のマルチカラーのもの。

途中にストライプ状にレース風なつなぎ目があるのがとても個性的。

裏地は、カーキのようなモカのような色のストライプ柄を、表地のレースの切り替えと足並みをそろえてみたものになります。

表地(マルチ):トリアセ転写プリント、トリアセテート67%、ポリエステル/33%、日本製。

この生地を一目見て気に入りましたのが最初の時のバッグの製作でした。

様々なカラーが使用されていて、神秘的な雰囲気があります。

この神秘的な雰囲気がどこから生まれてくるものなのかは、そのプリントの手法によるようです。

転写プリントというものは、こうしたぼんやりとした神秘的な雰囲気を出すプリントの方法の1つになり、とても魅力的です。

何か、大人っぽい感じなどを表現したい時には、べったりとカラーが塗られたような印象の原色カラーのキャラクター物の生地とは随分違った感じにできるのです。

裏地(カーキ):先染ストライプ、綿/100%、日本製。

今回は表地が花柄なのに、裏地も柄ですが、表地のマルチカラーの中の一番暗いようなモカグレーのような色にこの色が意外にマッチしたことが1つあります。

表地の作りの切り替えの大きなストライプに対して、この裏地のストライプがマッチするのではないかなチョイスです。

花柄+他の柄という組み合わせは高度だし、なかなか理解しづらいものではあります。

滅多に組み合わせないですけれど、はぎれなので、限られた中から、意外な良さが感じられた2種の組合わせでした。

柄+柄の時は、ちぐはぐな色だとかなり高度で、私もちょっと想像がつかないです。

なので、片方の柄に含まれている色使いがもう1方とマッチしていると関連付いてなじみやすいかもしれませんね。

今回は、色のマッチと、大きなストライプの柄とのマッチを2点のポイントで合わせてみました。

解体したものを活かすにあたって、ポケットがそのまま使えない場合の工夫

裏地は、こちらも別のバッグの解体であり、大きなバッグについていた裏地なので、ポケットも大きなポケットでした。

それを縁を2.5cm程の縫い代を残して切り取ってあり、後で使えるようなカットにしてあったのです。

ということで、ポケットをそのまま使いたかったのですが、小さなポーチに大きなポケットの場合、そう簡単にはいかないものです。

そのまま使うと入口から飛び出してしまうサイズだったのが、もう少し工夫が必要な点です。

よって、ポケットの底部分をカットして短くし、本体の底辺の縫い代に縫い付けてしまうという方法をとりました。

大きくて困ることもあるのです(汗)。

元々付いていたポケットの底部分を数cmカットして、本体の底に重ねて、縫い代1.5cmで縫いこまれます。
そうすると、縦が15cmの高さにフィットするポケットに生まれ変わります。
一から作るより、修正のカットによって、便利で早く仕上がりました。

ところで、ポケットの口の部分の縫い付け方ですが、縫い代をポケットの入り口のラインより3mmほど突き出したように内側へアイロンで折り込み、その飛び出た3mmの部分をミシンでステッチし固定した取り付け方です。

そして、ポケットのサイドの縫い付けは、もともと縫い付けられていた縫い線の上をそのままたどって縫います。

底部分は、本体同士を縫い合わせる前に仮として、1.5cmの縫い代よりもっと浅めの4-5mm程度をミシンで縫い付けておきます。

簡単に言いますと、本体同士を縫い合わせる前に片面のみで、ポケットをぐるり1周をステッチしておく下準備をするやり方です。

裏地のトライプの柄のピッチが1cm強ほどの柄合わせが可能なものでしたので、柄合わせも意識できました。

完成した90年代風のアクセサリーポーチ

携帯電話+αというようなちょっとした容量ですが、ちゃんとバッグの形になりました。

こういったハイブランドのポーチがかつて流行していた時期があったのが1990年代最終くらいです。

勤務先のオフィスでも貴重品をまとめて、手元に持っているためにこうした入れ物的な役割はとても便利で、移動の際にそのショルダーがとても活躍しました。

懐かしのああいったミニバッグは今はブームというわけではありませんが、その時の流行を色濃くし過ぎないで再現していく秘訣は、マチのあるトートバッグの底のような舟形をデザインにしないということかなと。

ファッションの流行流れもそうなのですが、過去に一世を風靡したようなデザインとか人の記憶に残るようなブームがあったようなデザインというのはそのままの利用は古臭く感じでしまうものです。

自らのフィルターにかけ、過去の香りを取り入れながらも今、この時に作ったという証(あかし)も入った方が素敵になると思います。

ちょっとしたハイブリッド型ということです。

あとがき

はぎれも多くをご紹介していますが、まずは基本的に生地をコスパ良く使い切ることの方が意味があります。

それでも余ってしまったものを有効活用するのがはぎれ製作であるべきで、今回は、たまたまこのようなもったいない余り方があったことで出来上がったお品になります。

最初からこういったバッグを作るということとは少し意味が違ってきます。

裏地の選び方も、はぎれの中から選んだ裏地がたまたま合ったという偶然も相まったものになりますので、生地の選択の仕方さえ違うわけです。

はぎれの良さというのは、もうそれだけしかなかった材料から何とか作り出したというところが、精いっぱいの作品になり美しくなるのであるということだと思います(^-^)。