かわいいと思うキュンとした気持ちをバッグにして表現することに挑戦、花柄ウサギさんバッグの製作【102】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

もともと長年のうさぎ好きな私です。

ウサギのマスコットとかキーホルダーをこれまで随分集めてきました。

ほんの一部ですが、少しご紹介したいと思います↓。

左上から時計回りに:「COACH(コーチ)」様のうさぎのキーホルダー、
木製のうさぎの鍋敷き、
「russet(ラシット)」様のうさぎのキーホルダー、
「aranziaronzo(アランジアアロンゾ)」様のうさぎのキーホルダー。

こうしてみてみると、結構バッグブランド様もうさぎのモチーフに注目して商品を製造されていたのですね。

今回は、こういったミニサイズのものではなく、もっと大きなアイテム、うさぎのお顔そのものが入れ物になったバッグを作っていこうと思いました。

ただ今進行中のハンドメイドバッグの<動物シリーズ>という企画の中に好きなウサギさんを盛り込みました。

シリーズの①は犬のボディーバッグでした。

【98】の投稿の犬のボデイディーバッグ:目のボタンが今回のウサギさんと同じです。

今回の②は、うさぎの耳を持ち手に活かした袋型のバッグを作ります。

うさぎの顔の形が出来上がり、かわいい仕掛けを入れ込んでいきたいと思っています。

落ち着いた大人の可愛さがある柄の選択

大人が持つバッグです。

うさぎを可愛く作ると同時にシックでもありたいのです。

そこで、生地は、かわいらしさもありながら、高級感ある感じのをチョイス。

<表地・裏地共通>エスパンディーニットプリント、ポリエステル/100%、日本製。
・・・エスパンディーというのは、縦糸と横糸の収縮率の違いを利用した生地の作り方の1種。
ストレッチ性を生む効果とか肌触りの良さが感じられる洋服用の素材のようです。
今回は、これをバッグにしていくのです(^-^)。

小花柄はたくさんあるかと思うのですが、お花がエキゾチックで色もはっきりとしていて美しいです。

白地というところもあっさりしていてクリアです。

うさぎさんの丸みをこのニットのやわらか素材で表すことが出来ればとも思っています。

縫い代の隠し方2通りをコンビにした作りが特徴

さて、私がバッグのいろいろな形を作っていく時によく使っている方法の、縫い代を内側に表地、裏地互いに折り込んで、1枚のプレート状のパーツにして、最後に組み立てるだけという方法があります。

この方法を一部取り込みながら、ひっくり返しの方法とのハイブリット構造です。

うさぎの顔の下の方をぷっくりさせる時にはやはり、ひっくり返しの方法が大変有効でふんわりと仕上がります。

よって、2通りの方法をそれぞれ相応しい場所に採用していきました。

本体部分の裏地側:すでにポケット取り付けが完了しています。
そして、この持ち手周辺のうさぎの頭の位置のような部分のU字カーブも貼り合わせなのです。
表地と裏地を縫い代1.5cmで中側に折り込み貼り合わせ、ウサギ型の1枚のプレート状のパーツに。
前後2枚のプレート状のパーツができるわけですね。
それを最終的に縫ってくっつけて袋にしていく方法です。

この作業のとても重要なことは、ウサギの耳周辺のカーブが主に4箇所あるわけで、そのカーブをいかにうまく縫い代1.5cmで中側に折り込むかという部分です。

ただただ折り込むのはカーブは物理的に難しい。

ということで、カーブに、切り込みを入れます。

そうすると、切り込みが左右に開くので、カーブを描きやすくなります。

生地が狭い動きから広い動きができるようになる効果があり、縫い代が開放的になって良い行き場ができます。

この方法で、4箇所のカーブをうまく綺麗に仕上げます。

切り込みも1つの手段ですが、切り込みを入れる前に、伸び止めテープのバイアスをカーブの部分を中心にその周辺数センチに貼るということもしました。

伸び止めテープの役割として、カーブの生地を伸びすぎないように固定することもあるし、やはり、綺麗なカーブを出すための1つの工夫になるかと思うのです。

この伸び止めテープ(バイアス)+気持ち深めの切り込みによってまあるく美しいカーブに作っていくのです。

底のマチは裏側でつまみひっくり返します。
表地と裏地を両方重ねて1つのマチを作るところが少し個性的かもしれません。
マチの共布ラッピング:まずは、1cmの地縫い+ラッピングと作業の段階が分かれます。

1cmの縫い代に対して、4.5cm-5cmの幅の共布テープをラッピングというのが綺麗にできるサイズ感。

生地の厚みや中に入れてある芯地などにより多少変わるので4.5cm-5cmとお伝えしておきます。

この場合ニットであることの融通と特に厚みがあるわけではないので、4.5cm幅のパイピング布で行えました。

そうして、このようにひっくり返しをしまして、底板も共布くるみ底板で取り付けて、完成です。
ひっくり返し行うことで、サイドとか底の部分のラインがぷっくりと丸みをおびます。

これで、うさぎさんのお顔のぷっくり感を表現したということになります。

それで、ひっくり返しの過程で少し分かりにくかった部分をあらためて、お伝えしたいと思います。

プレート状では縫い代がすべて隠されて、それでもサイドの部分はひっくり返しになっていますね。

それでも、更にひっくり返したというのは。。。

内側から見たサイドの縫い合わせ部分
:ほんの僅か数ミリをつまんで縫い合わせるだけのすっきりとした縫い代です。
もともと本来のゲジゲジの縫い代はプレート状にする際に隠れ済みです。
この時には当然ゲジゲジは存在しませんので最低限の数ミリだけつまめばよいのです。
薄地ならではの可能なやり方ですね。厚みがある生地ではこのようにはいきません。

真ん丸な目がキュートなウサギバッグの完成

ウサギバッグの完成:24cmx横34cmxマチ8cm(取っ手部分は26cm程)。
大きなボタンの目力でキュンとするような可愛さを生み出したいのです。

想像していていた感じに思うように出来上がりました。

動物バッグは、眺めているときのキュンとくることなどの心持ちにも価値が生まれます。

自分だけでなく、電車などで持っている時に他の人が見ても他の人にも可愛いと思ってもらえ、注目を集めるなどの想定ができます。

あとがき

ここ最近、youtubeで、うさぎさんを飼ってみえるお二人のチャンネルをそれぞれ登録させていただきまして、毎回視聴させていただいております。

今までうさぎが好きでしたが、その2匹ともメス。

とても動きがかわいかったり、何か人間に近い様子なども面白いく、そしてなんといっても2匹ともべっぴんさんです。

アップでウサギを撮影されているので、今まで思わなかったまたさらなる可愛さなどを知ってしまいます。

そういう動画を見ていたから今回のようなウサギバッグが製作できたと思います。

私も何かしら、その可愛い動画で観察していたのですね。YouTubeの飼い主様、ありがとうございます(^-^)。

お気に入りのイタリアブランドの品質表示を多数見ながら読み解く、ツヤのある素材の多使用によって作りたかったテイスト【278】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「フェンディ」様、「アルマーニ」様のイタリアブランドの素材の良さにはまり、この2ブランドの洋服ばかりを見つけようと古着市場を探索していた時期があります。

一番に良質さがぱっと見で感じられるということがあるのですが、素材のユニークさとか、使っている混率お洋服の表面に分かりやすく現れるような特徴のあるものです。

今回は、そのような魅力的な混率というのはどんな素材がどれくらい入っているからそのような素敵になるのかということを、もう少し深堀りしてみましたとても現実的なお話です。

キャミとセーターそれぞれの品質表示をじっくりと読み解く

アイテムの実物写真がもうなくて、大変申し訳ないですが、キャミソールとセーターに付いていた品質表示の記録だけ残っていましてそれを見ていきたいと思います。

「フェンディ」ブランドの方がキャミソール。

このキャミは、前面が、柄みたいになっていて、凹凸感のある黒色でした。

背面は無地のつるりとした黒無地です。

どちらかというとインナーに着るよりも表に見せて着るようなわりと厚手なものでした。

下の写真の①になります。

左上の①は「FENDI:フェンディ」の黒のニットキャミの品質表示です。

「フェンディ」様は、イタリア製が主流のようです。

まず、このタイトルのような記載のイタリア語でいう「tessutto」というのは、「生地/素材」というような意味になります。

「composizione tessuto」で、「生地の混率」というような言葉です。

このⅠとⅡは、パーツの場所を表しているかと思います。

一般的に前面がⅠ、背面がⅡかと思われます。

この「PA」というのは「ポリアミド」の略。

ポリアミドは、「ナイロン」とイコールです。

イタリアものでは、ナイロンと表現せずに、「polyamide」の頭文字をとって「PA」と表記されることも多いです。

それなのに面白いのは、背面のⅡはPAでなく、NY(ナイロン=nylon)と表記されているのが不思議です(^_^;)。

表記の仕方がバラバラなのはなぜなのでしょうね。

そして、25%の「EA」は、elastane(エラスタン)の略です。

これは、ゴムの素材ということで、ポリウレタン:「pu」とか「スパンデックス:spandex」にイコールです。

右の②は、「アルマーニ」様のサンドベージュのセーターです。

とても素敵なエコロジーなベージュ色なのですが、こちらの混率に「ビスコース」が記載されています。

ビスコースはレーヨンのことと言い切ってしまうのは、ちょっと待ったであり、「レーヨンの仲間」という表現が良いかと思います。

イタリアの表記では、レーヨン:rayonは使われていないのです。

決まって、このビスコース:viscoseです。

「フェンディ」様や「アルマーニ」様の古着が味わい深い理由に、この素材が大いに関係していると思います。

ナイロンとかビスコースの素材には高級感があってお出かけ着にはもってこいといった感じです。

ナイロンは目が詰まっていてツヤもあり高級感があります。

素材的にも長持ちで傷みにくい頑強な素材だと思います。

ビスコースはとてもしなやかで、こちらも高級感があります。

いいなあと思った時に品質表示を見ると、ナイロンとかビスコース入りであることが多いのです。

シルク:SILKも一部分に混ぜてあるものもよく見かけます。

そういう部分からすると、日本製の洋服は、綿とかポリエステルが圧倒的に多いと思います。

その辺りが文化や志向の違いなのか、イタリア製ならではの混率に見られる魅力かもしれません。

光ったり、ツヤのある素材が特に多いのがお出かけ着などにとてもはまります。

こうして、ツヤによる高級感を出し、お洋服をたたえているかのように思えます。

いつでもお出かけ着を纏い、常によそ行きのような感覚を感じます。

イタリア製ブランド、「 LUISA VIA ROMA:ルイーザヴィアローマ」様のループジャケット

では、違うブランドのイタリア製のお洋服も見てみましょうか。

今度は冬にも着れるウール系のループが素敵なジャケットです。

襟無しでとても粋、抜け感が演出できる衿無しジャケットはお勧めアイテムの1つです。

ループであっても冬物感があまり感じられないので、まだ寒い春先などにはもってこいです。

さっくりと羽織ることができて、意外に季節が長く着られるようなものです。

ロングジャケット:「ROUISA VIA ROMA:ルイーザヴィアローマ」様のループが素敵な襟無しのダブル。

ワンピースの上にサクッと羽織るように前開きのまま来たりするのが雰囲気◎。

ブランドネーム:背ネームにちょっと汗染みがありますが(^_^;)。結構有名なブランド様みたいです。
表地の品質表示:毛/97%、ナイロン/3%だという表記がされています。

この、97%入っている「ラナ:lana」は、「毛/ウール」の事で、毛の中でも羊毛です。

通常毛というのは、大部分が羊の毛ですので、毛とだけ表記があるものは羊さんの毛だと思ったら間違いありません。

その他、特別な毛として、カシミアやアルパカが存在していて、それは、表記がまた別のイタリア語になります。

例えば、カシミアであれば、「cachemire」か略語表記の「WS」という表記になりますので、ちゃんと毛の種類の違いは表示されるわけです。

ところで、次にご紹介します混率について、かなり表面の感じに影響する良い混率だと思っています。

毛が97%で100%でない、残りの分がナイロンが入っているというこの組み合わせです。

もっと混率が区切りよく、毛/90%、ナイロン/10%というのが、ビンテージのピーコートとか、スタジアムジャンパー(スタジャン)で見ることがあります。

この毛/90%、ナイロン/10%というのは、通称「メルトン」という呼び名があるような風合いの生地で、毛特有のもさもさした感じをナイロンの10%が滑らかに強固にしてくれています。

よって長持ちしたり、いつまでも良い表面でいられたり、高級感があったりなどのすぐれた質のものだと思います。

そういったメルトンに近いような、このナイロンを組み込んだ混率は、むしろ、毛/100%だけでできているよりも、ツヤがあり表面の感じが毛羽立たないでいられるようです。

その先にある未来は「長持ち」ということが見込めます。

いつまでもツヤ有る良い様相を保ってくれるので、過去にメルトンの紺のピーコートを学生時代に何年も着用し続けました。

毛/97%、ナイロン/3%の表面の風合い:毛羽立っていなくてツヤもあるのは、ナイロン/3%の混入の成果。

ということで、もし、コートとかジャケットを選ばれる際に、一度品質表示を見てみて、ナイロンがわずかでも入っていると長い目で見て良質さが保てるものだと思っていただくとよいかと思います。

毛/100%よりも使用後の傷みが断然起こりにくいと言えますので、毛/100%だけにこだわるよりも視野を広げることをお勧めします。

裏地の品質表示:レーヨン/65%、アセテート/35%ということが表記されています。

ここにも、ビスコースが出てきましたね。

イタリア製ではビスコースは表地、裏地問わず取り入れられる活躍の素材であるようです。

日本製では、なかなか裏地にレーヨンは使われていないですので、この辺りも国や文化の違いでしょうか。

アセテートも裏地には時々使われる素材です。

アセテート/100%という素材がさらさらしていてしっとり感もある特徴がある記憶があります。

ハンドメイドバッグに使用したことがあるアセテート。

洋服の場合裏地にしっとり感やさらっと感を加えてくれるアセテートの存在も確かなものです。

裏地に使われる素材はそれほど多くはないかと思います。

なぜなら、条件があり、着脱がしやすいためには、袖を通したりする部分や背の部分を滑らせて着用しますので、つるりとしていてなめらかな表層でないと具合が悪いわけです。

そうすると、主に数種類だけが裏地に使われている素材としてよく見かけるものになります。

まずは、ポリエステル、これが一般的ですね。

そして高級なコートやジャケットの場合キュプラもあります。

キュプラは、ツヤもひときわ、そして、サラサラ感も伴っているもので、見た目の高級感も感じられます。

その他は、レーヨンやアセテートです。

レーヨンはややしんなりしているので、裏地には向きな混率なのですね。

今回のようにアセテートと組み合わせた混合のものになっているのも納得です。

裏地の素材感には、滑りやすい「機能」が入っているわけです。

今回もYouTube動画がございます。

ところで、動画をご覧いただく前に1つお伝えしたいことがあります。

YouTube動画内で、前述の「フェンディ」ブランドのⅠ、Ⅱについての表記が、前面がの柄なので混合の方の表記のⅡにあたるのではないかというお話をさせていただいておりますが、動画をアップした後から考えてみると、いやいや、Ⅰが前面、Ⅱが背面のことでいいのではと思えて来ました。

そのあたりが、ブログ記事とYouTube動画内と内容が違っていますので、申し訳ございません<m(__)m>。

私が、前面の柄が入っていることが混率も混合だという判断をうっかりしてしまいましたが、そうではなくて、ナイロン/100%というのは、基布の部分も柄の部分もナイロンだからそういう1本の表記で良かったのかとも思えます。

そして、背面のナイロン/75%、ポリウレタン/25%は、無地なんだけどびよーんと伸びるように作ってある無地ということで、黒無地だけれど混合された混率であるという考え方で良いかと思い直しました。

そうすると、やはり一般的な考え方のⅠが前、Ⅱが背という示し方で合っていると思えてきたのです。

あとがき

今回は、イタリア製のアイテムの品質表示を見てみました。

こうして品質表示をじっくり見てみると面白いですね。

イタリア語は未知ですが、数多くイタリア製の洋服を見たことから何かその表記の部分に関しては親しみを感じています。

イタリア語の謎というか、なぜ4種も似た語尾の違いの表記を並べるのかはまだ分かっていないのでその辺りに関しては、興味があるところです。

おそらく、語学の決まりのようなものがあって表記を多数せねばならない事情があるのかと思いますが。。

洋服も見た感じ、着心地などはまず重視する部分ですが、こうして品質表示をじっくり見る中で何か見えてくるものもあるようです。

なぜこの素材を使ったのか、製造業者様、デザイナー様は何を伝えたかったのか。。

そんなことが分かった時は、洋服の作り手とユーザーの波動が合った時なのかもしれません。

そして、ユーザーにまでその意味が伝わる洋服というものには、「哲学」が込められた商品ということになるのではないかと。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

パッチワークでボーダーボディーバッグを作った時の柄の美しい現れ方の研究【101】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、ニット素材のスポーツ衣類向けの生地でバッグを作っていきました。

多めに余ったはぎれを使いますので、はぎれで作った割には本格的に出来上がるところがお楽しみいただける点になるかと思います。

ハンドメイドを始めた当初からパッチワークボーダーをよく作ってまいりました。

その理由として、まず生地の面積が多くは必要でないことがあります。

よって、生地が調達しやすいと言えます。

メイン生地でなくとも、今回のようにはぎれをかき集める方法でも、作ってしまえば立派なものです。

元の材料がどんな風に余っていたのかなどは美しく出来上がってしまえばあまり重視されるところではありません。

だからこそ、はぎれ1つであっても、メイン生地と同等に丁寧な製作をするということをお勧めしたいのです。

よく、はぎれだから適当で良いなどと思いがちなのですが、「製作」という作業は何ら変わりがないわけで、その材料の余り方に惑わされたり、固定概念に翻弄されたりということがいかに多いかということです。

重要なのは、元の材料ではなく、作り手の一番の見せどころである「縫製の技」なのです。

ボーダー柄は3段十分に見せられると美しいようだ

2色ボーダーで長財布が縦も横も入るサイズのボディーバッグを作りました。

マッチする色同士であれば、少しずつでもパッチワークボーダーになるのです。

想像以上にゆったりとしたサイズの入れ物ができました(^-^)。

かなり縦もたっぷりの分量をとりましたが、パッチワークボーダーの巾の兼ね合いで何とかオフが3段現れたかなという感じです。

小さいサイズのバッグの場合には、ボーダーの巾も狭めがたっぷりと柄が出てくれるということを学びました。

黒白パッチワークボーダーボディーバッグ:<サイズ>縦21cmx横21/26cmxマチ7cm。
 <使用生地>表地(黒・オフ):スポーツメッシュ、ナイロン/94%、ポリウレタン/6%、日本製。
裏地(黒):ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。

まずは、この素材の素敵さが感じられます。

ニットのソフトなタッチがつるりとしたイメージのボーダー柄に意外性をもたらします。

このスポーツメッシュの素材は、色が豊富に展開されていますが、何しろ定番生地ではなくある一定期間だけの貴重な企画のようでした。

そして、1つお伝えしたいこのたびの製作のポイントは、ファスナーの付け位置です。

ファスナーの付け位置がてっぺんではないところがボディーバッグらしいかもしれません。

あまり上の方にマチを付けると体に沿わないので、てっぺんにマチを持ってこない/入口にしないというやり方です。

そうしますと、上寄りの部分にファスナーを水平に取り付けて、上部先端部分は中に物を入れたときにお部屋のゆとりの一部としてその容積を使用させていただくのです。

表からは、ボーダーが綺麗に出るように映るために、ファスナー設置が裏面であることもポイントです。

ショルダーベルトには、車用の「シートベルト」を使っています。

たまたま黒なのでこの度のモノトーンカラーには真っ黒シートベルトは相性が良いです。

こうして、黒白だけで作られたバッグは意外とレア。

黒無地のお洋服には良い意味でボーダー柄が映え、効果的です。

あとがき

ボディーバッグやウエストバッグは小さいながら付加価値を入れていく点が難しいところです。

コンパクトでありながら実はそこそこ生地も必要です。

そんなボディーバッグをパッチワークで生地の余りを集めながら作ることは今回のはぎれならではの機会でした。

このたびのファスナーの取り付け方には課題もありますので、いろいろファスナーの取り付け方の違いをもっと研究していく必要があると思っています。

このスポーツメッシュ、素敵です。

カラー展開は、地味目の色のブルー、抹茶、グレー、紺、グリーンといったラインナップ。

今の時点では、まだ生地屋さんで色違いが調達できるので、後の製作で取り入れていきたいと思います。

やはりせっかくの色の展開があるので切り替えてマルチボーダーにも挑戦してみたいと思っています。←マルチボーダーで後に制作した投稿の該当番号は【274】。

折り曲げながら作って行ける分かりやすい構造、それでもきちんと仕立てることはマストのジャガードのふくさ作り【100】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は年始初の製作作業をしました。

はぎれで小物を作るという短い時間で出来上がる製作です。

短い時間で出来上がるとはいえ、きちんとしたものを作りたいということでひと手間かけていくスタンスは変わりません。

サイズを変えて他の小物製作にも応用できる折りたたみながら作って行ける「ふくさ」デザイン

折りたたむ構造のバッグやポーチは、作る前のサイズ感のイメージがしにくいものです。

しかし、マチ無しである「ふくさ」であれば比較的容易です。

ふくさは、通常20cmという横の長さで販売されていることが多いようです。

ここでは、一般的な量産品との差別化として、大きいサイズのご祝儀袋などにも対応するべく+2cmの22cmという長さに出来上がりを設定しました。

これもバッグに入らねばならないので、やたらと大きすぎてもいけません。

「適度なゆったりサイズ」ということがポイントになります。

まず最初に縦35cmx横25cmの長方形を2枚ご用意いただきます。

これくらいのサイズであると、はぎれで作ることができるのです。

もったいなく多めに余ったというようなはぎれが出たときはこのアイテムの検討をしていただくと上手くはぎれを活用できると思います。

今回使用の生地(ベリー色):<表地・裏地共通>ジャカードクロス、ポリエステル/100%、日本製。
用意した縦35cmx横25cmの縦長の長方形2枚。
片方ずつ、両端先端を端から5cmのところに印を付けます。
先端から5cmの位置の2点を結んだ直線の2等辺三角形の底辺に当たる部分をカット。
1繋ぎの1枚仕立てを折りたたむ構造です。右側が蓋(フラップ)になります。
これを、もう1枚も同じように行います。
2枚とも、まず、接着芯のを貼ります。
表地に当たる面の1枚だけにハード薄芯をボンドで貼り、余分な部分をハサミでカット。
まずは、ブランドネームを縫い付け。表に出ないように隠れる位置のフラップの裏側に。
表地裏地ともに1.5cmの縫い代を全辺分印付けします。
アイロンで中側に互いに折り込み、ぴたっとそろえて、待ち針します。
待ち針は角を最初に打ち、その後綺麗に調整して全体に細かく打ちます。
裏地側から飛び出ないようにわずかにひかえて打つのが良いです。

ひっくり返しをしないやり方で今回は行いました。

このやり方のメリットは角がシャープに出ることです。

そして、待ち針を外さずに、端から3mm程度をぐるり1周縫います。
10cmほど折って、メイン部屋を作ります。
そして、両端を2度縫いして出来上がります。
玉止めは、綺麗に溝の中に隠すのがすっきりした良質さに繋がります。

完成品を見てのコメント

ふくさ:<サイズ>縦12.5cmx横22.5cmxマチ無し。

完成しました。早いですよね。あっという間でした。

横が22cmというのは通常一般的な20cmよりも大きめ。

より豪華な祝儀袋にも対応できます。縦は12.5cmと普通にしましたが、アイロンの折り方で、大きく対応できます。入れるスペースが深いので、結構融通の利くものになりました。

あとがき

今までのはぎれシリーズの中でも極めて短時間で出来上がりました。

マジックテープやファスナーを付けないから作業もスムーズであることも迅速なことに影響しているかもしれません。

今回は、袱紗(ふくさ)として、高貴な感じの素材を選びましたが、この構造自体はいろいろなものに応用できます。

まずは、ほんの入り口として一番単純な仕様でご紹介しました。

この作りをサイズを変えて、カード入れ、通帳入れ、これにマジックテープを付けていったりなどの追加機能でいろいろバラエティー豊かな小物展開にして行けそうです。

ふくさの場合はシーンがきちんとしたものですので、素材のもとの高級感などを飾り過ぎずに活かしたわけです。

カジュアルなアイテムならば、無地にキルトをかけていったり、刺繍したりアップリケしたりなど楽しく製作に装飾を加えていくことも見込めますね(^-^)。

ハンドメイド業の仕事場の整いが製作品にも現れる、年末の整理整頓風景【99】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2020年に入りました。

昨年の暮れ辺りから、ますますやる気がわいてきまして、新たなる決意もしています。

2020年は、ネットだけでなく、リアル店舗での販売とか、フリマ、ハンドメイドマーケットなど、リアルなオフラインでの販売を経験していきたいと思います。

私は、店舗は、リアルでは構えていません。

よって、12月の末頃から、お店のレンタルボックスをお借りしての販売をスタートしてみました。

スタートそうそうの商品設置後4時間後くらいに1点ご購入いただいたようです。

ネットで注目される商品とリアル店舗ではやはり違いがあるようで、じっくり見て、良さがわかるもの、ぱっと見の良さなど、その違いなどの勉強になります。

この辺りも、2020年のリアル店舗販売でよく研究していきたいと思います。

また、何か発見があったら、その都度発信していくつもりです。

さて、今回、11月ころから、仕事場をもっと使い勝手がよくなるように、そして、撮影もスムーズにできるようにと、リニューアルをしました。

木製のインテリア映えする20-30年前の机が使い勝手もあることの発見

私は、家具において、木製のダークブラウンがとても好きで、そんな感じの色味のインテリアにしています。

個人事業主の特権として、会社勤めではなかなか実現しない、自分の好きな備品を調達できるという点があります。

半分個人で、半分事業の個人事業主としては、このメリットを存分に楽しむことも悪くないのです。

今までは、悩みの種の1つとして、アイロンを床に置いた脚付きのアイロン台の上でかけるというやりずらさがありました。

カメラの撮影時に苦労しながら、カメラの三脚の脚をのばしたり縮めたりの難儀を要する点などの解消目的もあり、机を2台購入しました。

リニューアルによって机が3台並んだpicturesque(ピクチャレスク)の仕事場
:一番左はもともとミシン台として今まで使ってきたもの(¥43,000/定価は¥80,000程度)。
右2台が今回のリニューアルで新しく調達したもの。
真ん中は新品の東南アジア産(¥2,8000/定価は同じ)。一番右は中古の日本製(¥9,800/定価は¥50,000程)。

結局値段とか高級さは、左右がなかなかです。

左は、日本製の「大塚化学」様の商品です。右は、「モーリス」というブランド。

私は気の木目が出た感じがとても好みなので、「マホガニー」と呼ばれる表側に木の木目が出る作りで、木をしっかり使ったものをよく探します。

こういうものは、末長く使っていくもの、おそらく一生物になるでしょう。

なので、飽きの来ない、後々どのようにも使っていけるということも考慮の上、棚のようなものではなく、机の形になっているタイプが断然良いです。

机だと、棚みたいに物置にもなります。

一番左のように机を置くだけで、上と下が2段式の物置きになる。

このような使い方でもよし、そして、真ん中のようにさらにアイロン台を置いて立ってアイロンがかけられる仕組みもできます。

そして、用事のない下部分は、やはり物置になる。

一番右のミシン机:上には常にミシンを置いています。
そして、1部屋仕立ての引き出しにはミシン専用道具が入ります。

一番右は、幅がちょっと狭めの80cm幅のもともと化粧台のような目的で作られた机。

これをミシン専用の台にと。。

中心の引き出しは、1部屋仕立てでとても広くて使い勝手が良いです。

ミシンの作業道具は細かいものが結構あるので、この引き出しにすべて入っています。

その他の針のストックとか、ミシン油のストックなどは、一番左の机の引き出しに、型紙を置く文鎮も引き出しに、と机に引き出しが付いているものを選んだことも正解でした。

真ん中のアイロン台:このように机の上にアイロン台を置くことで、
立ってアイロンをかける高さにちょうどよいです。

製作過程の動画撮影時もアイロン後、すぐに右隣りのミシンへ移るシーンがスムーズに撮影できるようになりました。

アイロン台の下にも空間ができるので延長コードとかアイロン、クリップ用の洗濯ばさみなどを置いています。

引き出しには、型紙を入れ、引き出しがあることがとてもありがたいです。

棚とかテーブルなどよりも机ということがはるかに使い勝手が良い所がポイントです。

では、次々に写真まいりますね。

ヒアウィーゴーッ(^o^)丿。

一番左の物置の机:引き出しが左右にあります。右の引き出しには、このように文鎮が。。
習字用のものがほとんどで、一番右上の丸いブラウン色のみ手芸用のものです。

グリーン色の牡丹(ぼたん)の花の彫刻の文鎮は、習字用で、サイズが分かれていて、芸術品並みの美しさです。

一番左は長めなので、細長い型紙を布に当てて裁断する時に活躍。

黒壇(こくだん)と呼ばれる重い木製の文鎮です。以前、天然石の文鎮を使用していましたが、あれはすぐに欠けてしまってあまり縫製には向きません。

一番左の机の引き出しの左側:しつけ糸、待ち針、ミシン針、縫い針、ミシン油などのストック入れです。
ミシンからは一番遠い位置。たまにしか開けない場所です。
そして、こちらは、おまけです。今回の机リニューアルとは別ですが、たんす。
先ほどの一番左の机と兄弟みたいな同じメーカーの商品です。

たんすとしては使用せず、経理事務の用具や書類をストックする場所です。

一番上が左右の2部屋の作りになっています。事務用品とか計算器、事業用の財布、ペン、ふせんなど。

ここ最近の経理にはふせんが活躍しています。クレジットカードの引き落とし日を最初の計上時に貼っています。

会計ソフトへの入力で事足りるわけでもなく、やはり書類のストックの義務はまだまだ今後も法律上必要事項のままならば、こういう場所も必要です。

事業用は、上3段ほどで、残りは昔のアルバムなど個人使用のままです。
一番下は、ドライバーとか、ビニールひもとかボンドなどの道具入れ。
2段目の一番左は、クリアファイルにレシート。
事業用専用にクレジットカードを作らなかったので、事業用と個人用の請求が1枚のクレジットに混在。
しかし、これこそが個人事業主っぽい姿。

なんら、クレジットカード自体を新しく発行してまで事業用と個人用を分ける必要性は今は感じないです。

個人の生活と一体化していた方が経営状況や資金繰りが逆に把握しやすいです。

このファイルのレシートも出前のものとかもあり、月末に経理作業として、カードの請求の中から事業用と個人用と分けて計上作業をします。

事業用は、その都度ちょこちょこ納品書やレシートを入手したらすぐにまめに計上しています。

月末では、その支払いの振替計上と、個人用をまとめて、事業主貸-普通預金(事業外費用総合計)という仕訳で締めくくっています。

そして、普通預金の金額と現金をぴったり一致させて翌月を迎えます。

せっかく事業用にカードを作っても、必ずイレギュラーが発生するもので、個人用から引き落ちてしまったりなど、完璧にいかないものです。

それなら、このように混在していても同じことなのでは。。(と私は思う(^_^;))。

ここは、たまに開ける場所。一番右の本は昭和のまっただ中に書かれた本。
なかなか今や入手困難なサンプル生地が貼ってあるような非売品みたいな本。
基本的なオーソドックスなことが書かれていることがとてもいいなあとたまに参考に見ています。
その他のファッション史や、アパレルの本はすべて図書館で借ります。
基本的に本は場所を要するので、買わずに借りるということにしてます。
机の方に戻りますが、下には、副資材がストックしてあります。
右の方は、50本程度の糸。できるだけ最低限の色で良いかと思ってもこれだけ集まりました。

グレーがやたら多いです。

左側は、マジックテープとかループエンド、革ひも、撥水剤、ショルダーベルトなどです。

これも、もっと使い切れば、コンパクトになりそう。

そして、真ん中のアイロン台の机の下には、生地のストックが風呂敷ごとに分けてあります。

一番下は表地、その上は、裏地とおおまかにストック。

ストックも多すぎないように、できるだけリアルタイムで調達して、シリーズごとに使い切って、残りははぎれシリーズで作ってしまうというようにうまく償却していきたいものです。

一番左の机の上に置いてあるのは、「アイリスオーヤマ」様のブラウンのかご。
とても便利なかごで、洗濯物を入れるのが本当の使い方みたいです。
これに、梱包材(右)、ファスナー(真ん中)、底板(左)を入れています。

あとがき

今回ご紹介の配置の仕方は、私の方針や「らしさ」が入ったもので、人によっては違う配置なのかもしれません。

ここでまとめたいのは、「整頓」ということがいかに重要な事であるか、人生を表すと言っても過言ではない作業なのではないかとさえ思えます。

身の回りがすっきりと整然となっているということが仕事に何も影響しないなどとはとても思えません。

そのすっきりとした配置での心持ち、意欲、そして、良いお品になるために活躍してくれる材料への感謝もあります。

ぐちゃぐちゃの収納の仕方よりも、きちんとすっきりと並べられたその材料が出来上がるお品の良質さや美しさに繋がらないわけがありません。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

大のパンプス好きがしぼりにしぼった合計14足の中古パンプスを高級感たっぷりに1足ずつ大切にしていく収納方法【165】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着のみのワードローブでここ15年くらいの私なのですが、実は靴も古物でしか購入していません。

靴は洋服よりも求める「綺麗さ」の部分は大きいです。

気持ちよくはける昔ながらのパンプスというところがテーマで、ほとんどが一度もはかれていない型落ち新古品のようなものを中心に選んでいます。

靴は結構長期在庫も多く、未使用品やデッドストックに近い物を見つけられることもあります。

ただ、捨てられずに長いこと保管の新品でも、靴に関しては、ヒールのかかとが劣化して割れてしまうことを何度も経験済。

ほんの僅か数十歩歩いただけでヒールのかかとが見事に崩れバラバラになる体験を何度もしています。

よって、購入後ははく前にリフォーム屋さんへ持ち込むことも多いです。

その余分な1ステップがあることを承知のうえで、表面や中敷きの質感や素材の良さ、綺麗さを重視しながら集めてきた現在の14足のラインナップです。

服持ち様からはミニマムな数だと思われるかもしれませんが、お洋服のラインナップが年間合計でたった上下ペアーの25セット(ワンピースは1セットとカウント)。

その割合からは、約1足で2セットのお洋服を兼ねて組み合わせるようなイメージです。

靴は消耗品度が高く、傷みやすいもの。

それは地面との摩擦などで仕方がないことです。

バッグやベルトよりもその寿命は短いこともありますが、ある程度の数を時々まばらにはくことで、1足だけを重点的にはくよりもはるかに長持ちになるという工夫もできます。

このたびお伝えしたいのは、すべて年代者の靴なのに信じられないくらい高級感が感じられるというその「収納箱」と「収納風景」です。

1足ずつがまたとない1点物である古物らしい扱い方を、その収納からも見て取れるような「徹底的なこだわり収納」をお見せしたいと思います。

全14足の靴のラインナップ、ヒールは低めで安定、いつの時代でも飽きないフォルムの数々

以上現在の14足のラインナップです。

時々靴のメーカー様が重複しますのは、そのメーカー様特有の履き心地やデザインが気に入っているからですね。

靴は主に差し色に使います。

黒コーデの多い私なので、黒ベースから集めていきましたが、時々重みのあるトーンの赤とかブラウン系も取り入れ、マルチカラー、グレー、切替タイプ、凹凸感ある素材などを散りばめます。

どれもこの色が必要だと追加してきての14足なのでそれぞれ出番があります。

靴集めもやみくもに靴だけを見ているときりが無く、過去に60足程が最高の数でしたが、はくアイテムに偏りが出ていて、結局黒無地ばかりを5足程はいていただけだったというもったいない経験をしています。

多くが靴だけがひっそりと購入時のまま保管されていたという何ともコスパの悪い集め方だったのです。

それよりも、数をもっと最小限にしぼり、必ず出番が1つのお洋服に対して出てくるという存在であることが望ましいと思っています。

洋服25セットに対して14足というのは少し多いかもしれないですが、コーデがバラエティーに富んだ表現をコスパ良くしていくためには、現在は納得の数になっています。

とっておきの収納方法、靴箱は高級感あるブラウンカラーの「パンダンボックス」、そのボックスの積まれた姿こそがインテリアの一部となる意識

靴の収納方法:14足というややひかえめな数で十分なのかは、洋服のテイストを特化しているから。

洋服のテイストを特化すると靴、バッグなどの小物の数も少なくて大丈夫。

多くても被るだけであまり意味がないからです。

箱に関しての拘りに関しては、60足程靴を持っていた頃は100均の紙製の箱に入れていましたが、数を14足という最小限に抑えたことで、靴箱に少し費用をかけられるようになりました。

1箱¥1,000強です(物価高騰で以前よりもアップしてしまいましたが)。

折りたたみ式の組み立てボックスでインドネシアが産地のパンダンボックス。

レザーの代替品にもなる高級感があり、ショートブーツは深いサイズの箱の方でゆったりと収納できます。

パンダンボックスの中も常に美しくしておきます。

新聞紙を丁寧に敷き、1つ乾燥剤を入れておきます。

ボックス購入時にボックス1箱ずつついてきますので、それをそのまま入れておきます。

乾燥剤が無い場合や消臭効果として、新聞紙を丸めて靴に入れておくこともOK。

そして、その箱1つ1つには、写真シールを正面に貼り付けます。

これでピンポイントで目的の1足が無駄なく取り出せます。

この箱が積みあがったその姿は、美しい編み込み柄が魅力のパンダンボックスのインテリアになりました。

あとがき

動画内の靴と現在の14足ではラインナップが多少変わっています。

お洋服がチェンジするとともに靴も出番あるなしで変わってきたからです。

2023年7月現在は洋服も靴も集めておらず、既存のままで安定しています。

特に流行を意識しない自分表現として、古着を着続けてきたこと30年程。

どんなデザインを選ぼうとも自由な古着市場の中からの選択は、人によっては難し難しいと感じるのかもしれません。

「何を着たらよいのか分からない」そんなことを思われるかもしれません。

そういった場合は、まずは、カラーの意味から考えて、最強カラーであり合わせやすい「黒」から始めてみるのも良いかもしれません。

お洋服が黒ならその他の小物は黒が映えるようなマルチカラーとか鮮やかな差し色を加えることで何かその先が見えてくるかもしれません。

また、この色が好きなんだという1色があれば、黒でなくてもその好きな色の洋服からスタートしていくのも悪くないですね。

ある程度洋服のラインナップが決まると靴も決めやすくなります。

ポイントは、その靴そのものの素敵さだけを考えるのではなく、全体コーデになった時の洋服との相性などを俯瞰して見る目ですね。

靴だけをはくことが装いではないのですから、せっかくの素敵な靴もうまく合わせられなければ活きません。

今後もそういった相性とか組み合わせの秘訣なども研究してアウトプットしてお伝えしていきたいです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

お肉料理などのメインディッシュとのコントラスト効果のある甘酸っぱい味がやみつきのサイドメニューの人参のピールサラダ【170】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

人参の使い道にお悩みの際に、是非この1品をご紹介させていただきたいと思います。

それが、「人参のピールサラダ」。

ピールは、皮むき器で薄い麺のようにしなやかなカットの仕方になります。

この形は、味付けの浸み込みやすさがメリットです。

パスタやラーメンでいうところの平打ちのソースや汁とのからみやすさに似ています。

人参の使い方の一例として、何か1品困った時にでもすぐに出来上がる簡単メニューとしてお料理レシピの引き出しに、「人参ピールサラダ」をインプットどうぞ(^-^)。

ハンバーグの横にサラダとしてプレートに盛り付けたその姿が食をそそる人参ピールサラダ

ハンバーグは濃い味付けなので、その対極のような甘酸っぱさは相性が良いです。

今回はハンバーグプレートを作りました。

ハンバーグにえのきを投入したことがちょっと個性的だったかもしれません。

よくしめじが入っているのが外食でありますが、そこからのヒントでえのき。

えのきは水分が多いので、よく拭き取ってから入れるべし。

もしくは、少し焦げ目を付けた「焼き」をしてからの投入もうまみがハンバーグの中に閉じ込められて味わい深くなりそうです。

今回のスポットは、その隣、人参のサラダです。

皮むき器で縦にひらひらとした人参をむきまして、オリーブオイル大1、酢大1、塩、コショウ、砂糖大1/2を混ぜて出来上がる簡単自作ドレッシング。

これに人参をあえるだけ。

このにんじんの切り方にドレッシングがよくからむのです。

歯ごたえも良く、ドレッシングの味がよくしみているので、やみつきになります。

人参にはいろんな切り方がありますが、包丁を使わず「ピューラー」だけで作って行けます。

味がその場で浸み込みやすい切り方なのか、煮込んで味をしみこませるような煮物なのか。

人参を使ったメニューの選択は切り方だけでも随分その出来上がりの触感や味わいがそれぞれ違ってきます。

材料が共通でも、マイメニューのフィルターにかけたその完成品のお料理がバラエティー豊かなレシピに展開できることが人参の良さですね(^-^)。

あとがき

お料理も、最後の盛り付けや組み合わせでテーブルに並んだ状態こそがゴール。

一緒に組み合わせる他のメニューとの相性とかなじみというのは。。あれっ?お洋服のコーデにそっくりなのです。

お料理とファッションの垣根が崩壊した瞬間を見た気がします(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

まんまるなボタンによる目力、風合い良きタオル地によるモフモフ感が心をキュンと打つ真っ黒ワンコボディーバッグ製作【98】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

YOUTUBE動画のサイトに入ると、ここ最近動物の殺処分を守る広告が見られます。

生後3か月で飼い主から手放されて、ドリームボックスという名のガスボックスで殺されかけた子犬がとても印象的。

とてもかわいいお顔をしていて、絶望と恐怖に怯えていた。

その寸前で、チームに引き取られ、救助犬としてお仕事で活躍している現在のようです。

動物にも表情があり、気持ちがあるのです。

今回、お作りしますバッグのシリーズは、<動物シリーズ>。

動物の可愛さに癒されるような気持ちのように「心持ち」の面を重視した製作です。

キュンときて、かわいいと思ってもらえたら成功です。

動物シリーズの①、②、③でバッグのデザインは変えていきます。

今回は、①の犬のボディーバッグ。犬の顔のみで形作ったデザインで表情にスポットを当てます。

キュートな犬になるための要素(1):素材のふんわり感

表地:シャーリングタオル。綿/100%。日本製。・・・手前に映っているのが、表面。
ふんわりとして気持ちよさそう(^-^)。裏面はバックに映っているように凹凸感がある表層です。
通常のウォッシュタオル、ハンドタオルなどではあまり使われない、パイルカットタイプ。

この素材で作ること自体、触りたくなるような犬のイメージにつながるかと思いました。

裏地:ジャカード。ポリエステル/100%。日本製。・・・まだら柄のジャカードがとてもシック。
表地の黒に対して裏地も黒をコーデ。この裏地で大人っぽさが一気に加わります。

キュートな犬になるための要素(2):立体的に動物を形作る手法

1枚の生地にアップリケで犬を縫い付けるのではなく、バッグそのものの立体構造を犬の顔の形にするところが特徴。

表地と裏地を最初から貼り合わせておいて、最後に縫い付けて組み立てる方法です。
組み立てる時は、端から3mmほどを二度縫いして頑丈にします。

通常の表地の袋と裏地の袋を合体させるやり方ではこのような8角形の角を綺麗に出すことができません。

あらかじめ縫い代の始末を解決しておくというところがポイントです。

こうして、バッグのデザインそのものをまるごと犬の顔にすることが、立体的で迫力があり、何かきゅんと来る要素になるかと思います。

キュートな犬になるための要素(3):カワイイ目になるボタンをチョイス

目を表現するボタンの種類の選択も重要だと思います。

見たときに、あーっかわいい♡、と思うことは、目を見たときに強く感じるのでは?。

どんな目にすればキュンと来るのか。

そう思っていろいろシュミレーションした結果がこのボタン。

結構大きなボタンです。ペタンコであることが表情が安定。脚のないタイプのボタンです。
そして、黒の中になじみながらも際立つグレー色が良いようです。真っ黒よりも表情が出ました。

完成品の特徴としてお伝えしたい多角形の引用について

犬のボディーバッグ完成:犬好きさんにもおすすめのかわいい1品です。
背に、シートベルトでベルトが取り付けてあります。調節も可能。

動物デザインをバッグに入れ込む時の案としてはいろいろ考えられます。

動物の柄の生地をそもそも選択、刺繍、アップリケがありますが、このバッグそのものを動物の顔で表現するという点は個性的です。

いろんな犬がいますので、今回のデザインがどんな犬であるかと聞かれると。。。

実は犬に関してはそれほど詳しくありません。

ただ、見たときに可愛いと思えるような自分の中のイメージの犬がここで生まれました。

耳が短くてお顔が広く、目が真ん丸で8角形。

かなりデフォルメされていますが、耳と本体を見ていただく通り、この8角形はひっくり返さずに縫い合わせて縫い代が隠れることができる多角形の1つです。

多角形をバッグ製作に取り入れていくということは、他の取っ手の付け根の部分のタブなどでも引用しています。

多角形はその他、アップリケのお花などにも利用することがあります。

あとがき

こんな感じで、動物シリーズ、残り2点やっていきたいと思います。

今回の犬は、人間がよく飼うなじみ深い動物です。

かわいらしさは、飼い主さんがとてもよく知っておられます。

そんなかわいい大切な家族の一員を思いながらの製作や着用は一層持つ意味が高まります。

次回は、うさぎになります。

うさぎは、私が好きな動物で、小動物にしては少し大きく、動作が比較的目で追いやすいのか、行動の可愛さがよくクローズアップされますね。

是非、ご期待くださいませ。

デニム生地のバッグを長く愛用してもらうためには、附随の裏地も末永い使用を見込んだ丁寧で丈夫な作りをするべき【97】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、デニムシリーズの最後となります。

①セルビッチデニム、②デニムライク、と進めてまいりまして、このたびの素材は、③7オンスデニムです。

7オンスということで、通常の12-14オンスのジーンズのイメージのあのごわごわした厚手のものの半分くらいのボリュームです。

主に、春夏向けのデニムとも言えまして、デニムのような感じがしないとさえ映りますが、歴としたデニムなのです。

織り方が綾になっていて、しっかりとした作りであることは間違いないです。

今回は、前2回と同じデザインの「丸底バッグ」のまま、アップリケをリボンで飾ったかわいらしさを秘めた+αを加えて、チャームポイントにしていきたいと思います。

水玉の上品な7オンスデニムとの出会い

今回、7オンスのブラックデニムなのですが、さらなる素敵なあしらいがある生地です。

なんと水玉ジャカード。よくあるプリントの水玉とは一線を画します。

水玉のジャカードは結構レアであると思いますし、お洒落で高級感を持ち備えます。

その原因は、やはり糸で柄を出してあることによる凹凸感です。

ネクタイにその良さを見ることが多々ありますね。

<表地>7オンスドットデニム(ブラック)、綿/100%、日本製
・・・ジャカードであることの裏面にも同じ柄が反転で出ることが多いという素敵なメリットを利用します。
反転の裏面でリボンアップリケを縫い付けました。柄が同じなので「なじみながら浮き立つ」素敵なバランス。
<裏地>ジャカード(ブルーグレー)、ポリエステル/100%、日本製
・・・今回裏地にもリボンアップリケを縫い付けました。今度は、裏地に対しては、表面使いが面白いです。
バッグを覗いた時、眺める時、いろいろ楽しめるよう、幾種類かの色合わせで装飾を楽しいものに工夫(^-^)。

裏地だってバッグの顔である

今回のデザインは、なぜか、表地よりも裏地の方が作業が多いです。

以前、当ブログでもアップしています記事にありますが、結構な老舗ブランド様のバッグでも裏地に手を抜いたり、コストをかけまいと悪い素材を使用しているのが見受けられます。

表地は高級な本革で飾るのですが、裏地には長持ちしないと分かっている合皮とかPVCを使うのです。

これには大変疑問と憤りを感じます。

長く持てるお品物をと本気で思うなら、裏地も必ず長く持てるような作りや素材にしなければ、実際に途中で手放すものになることになるのが大変な矛盾です。

どんどん買い替えてもらうための計算なのか、それとも、費用の調整なのか。。。

このように、ブランドバッグが好きでそういった裏地の点で苦戦したり、がっかりした教訓があるのです。

そうして、自分が製造するバッグの裏地は表地にともなってそれ相応の状態で使っていけるものにと考えています。

ということで、裏地という中側の見えない部分であっても1点1点のパーツに込めた丁寧さであったり、縫いであったりを意識しています。

バッグの中側の様子:裏地だからとレベルを落とす云々ではなく、
表地+裏地という対等な考え方で、丁寧に新調に素材を選びながら作って行きます。

まず、布製なので、経年劣化は起こり得ません。

その他、パーツを取り付ける時の返し縫いなどを惜しみなく施します。

Dカンのタブが外れたりなどのことが使っていく途中で起こらないように作っています。

ポケットに関しても、2度縫いをしているので、頑丈に取り付けられています。

2mm厚のベルポーレン製の底板も裏地の底の下に設置されて入れ込んであります。

もちろん、本革には本革の良さがありますが、布製も負けず劣らずの「持ち」がある程度可能であるところも作り方しだいだということをお伝えしたいです。

タブなどは、革製は、どうしても取り付けのミシンの通り具合を考えて、薄くすいたりすることで結局は弱いものとなりがちです。

以前、これもブランドバッグですが、タブが簡単にちぎれてしまいました。革が1枚仕立てですいてあったのです。

そうすると、布製の共布のタブは、4重の2枚重ねということである意味薄く漉かれてしまった本革よりもかえって丈夫だと言えるのです。

この辺りは、細かい部分で陽の当たらない部分ではあるのですが、後のお直しをできるだけ必要としない工夫の数々なのです。

完成品を見ながら、オンスの小さな薄手デニムの可能性を考える

完成した7オンスデニムのバッグ(黒):<サイズ>縦32cmx横35cmxマチ15cm。

取っ手は本革を使用しています。8mmのアイレットカンに通す8mm巾の取っ手です。

スリムなので、スタイリッシュな雰囲気です。この本革のベルト素材は既製品で、幅は8mm-10mm辺りがスタイリッシュに映る巾となります。

8mmより狭いのは、バッグのサイズから見ると、バランスが悪すぎるので、ミニマム8mmと考えます。

あとがき

購入者様も長年使ってデニムの色の変化を楽しみたいという気持ちもお持ちだと思います。

そうすると、表地の素材だけを重視するのではなく、それにともなった裏地の作りも長持ちするように工夫することが大切になっていきます。

一流ブランド様の数々の経年劣化の裏地のひどさは、そういった意味ではとてもバランスが悪い素材の組み合わせをされているかと思います。

また、バランスのことで言いますと、逆もあります。

メイン素材がナイロンで破れてきているのに、取っ手だけ本革で丈夫であるというのもこれも逆にバランスが悪いです。

そうすると、バッグ全体がいかに同じ程度で経年を迎えていくかということも作る時点でよく考えるべきでしょうね。

そこまで考えられることが、使い手のことを思いやった製作ということになります。

お品を見るとそんな目に見えない「気持ち」の部分が現れてしまっているということも驚きです。

やはり、製作する姿勢1つとっても、「実直」であるべきなのです。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

パッチワークシートが余ったからと作ったものの、小さなポーチに付加価値を付けることの難しさを知った製作【96】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、ずっと継続中で、バッグ製作の<〇〇シリーズ>の間に入れ込む、<はぎれシリーズ>を行いました。

こちら、いろいろな高級はぎれで作ったミニサイズの小さいポーチがご覧いただけます。

今回は、失敗配置をしてしまった3色ボーダー切替のパッチワークシートの活用で作るミニサイズの縦長ポーチです。

用途が曖昧で作ったものの末路

何かしらの容積のあるポーチに作っておけば、使い道はお客様が考えてくれるであろうという製作をしたのが今回です。

イメージとしては スマホを縦向きに入れるなどが浮かんでいました。

ただ、結果は、散々たるものだったのです。「何を入れたらよいのか分からない」という声をいただいてしまいました。

「レンタルボックス」を利用させていただいたその先のお客様からのお声でした。

結論が早すぎますが、製造者が使用シーンをイメージせずして実際に使えるお品は作れないということが分かりました。

とても厳しいのが現実です。

なんとなく作ってみたものは、もはやその「なんとなく」という部分がぼやけているので、望ましいユーザーには届かないという辛辣な経験でした。

とても甘かったと思います。

とりあえず。せっかく作ったので、その製作の様子をお伝えしていきますね。

デザインや手法のヒントにはなると思います(^-^)。

パッチワークシートのボツ作を利用したポーチの製作

右:<表地>スポーツメッシュ、ナイロン94%、ポリウレタン/6%、日本製
・・・3種の色オフ、グレー、黒をパッチワークボーダーにしてミニリュックを製作時の失敗作。
左:フクレジャカード、綿/97%、ポリウレタン/3%、日本製。
・・・こちらはバッグに一度作ったボツ品の裏地を解体したものです。黒色です。

パッチワークボーダーシートは完成しているので、その製作過程が省略でき、かなりスムーズに仕上がります。

型紙を作らない裁断:①ものさしで計り、ボーダーのマス目を利用しながらまずはボーダー2枚を裁断。
②それに合わせて裏地の黒無地を裁断。不足分はハギ目を作ります。
③ボーダーシートの細いパーツx2枚を取っ手として裁断します。
1)ブランドネームを右上に縫い付けました。
2)裏地をハギにします。両割れして、表面から両端1mm程度の位置をステッチして固定します。
前後パーツとも同じ位置にはぎが来るようにうまく調整して裁断することでハギがデザインになります。
3)取っ手パーツを四つ折り観音開きに折り、ぐるり1周をステッチ。
色ごとに糸の色を同色に交換。結局この場面が一番時間がかかっています(^_^;)。
4)マジックテープのオスとメスをそれぞれ裏地に縫い付けます。マジックテープの色は黒です。
5)表地も裏地のそれぞれの地縫い:本体の前後を地縫いして、それぞれのマチ無しの袋を作ります。
裏地は良いですが、表地は待ち針を打つときにボーダーの柄を合わせるべく、注意を払いながら、
細部まで正しい位置で待ち針を留めると、ボーダーのサイドの段のそろい方が格段にきっちりとなります。
待ち針がボーダーの柄合わせのカギを握っているのです。
6)表地と裏地を縫い合わせ:ここで少し前の段階にさかのぼりますけれど、
ひっくり返す時に、裏地と表地の底部分の縫い代の影響のない部分同士をミシンで返し縫いしてとじます。
片方3箇所、もう片方も3箇所という具合に縫い留めて合体させておくのです。
そうしますと、ひっくり返した後のずれがちな底部分が安定します。

そして、口を1周縫いとじて完成します。

お客様が使い道を考える、「アタシポーチ」というネーミングにしてみました。
<サイズ>縦20cmx横14cmxマチ無し。

小さなものでも、普段のバッグ作りの製作手法と全く同じで、手が込められています。

これが受け入れられなかったことがとても重要です。

丁寧にしっかりと作ればそれでよいわけではなく、そもそも欠けている部分があったということになります。

パッと見た時に使うイメージが浮かばなければ、受け入れられないという厳しさ(しかしそれが当たり前の基本である)を今更ながら知ったのです。

あとがき

はぎれも、はぎれのまま捨てられたり、そのままの状態よりも意味があった製作でないといけないわけで、結局しっかり価値を付けていくには難易度が高い作業だと言えます。

それは、縛りがあり、限られた条件で価値を高めていく工夫になるから難しいのです。

はぎれも舐めてはいけないのです。

しかし、良き技術の上達にはなっていく訓練になります。

限られた条件の中では、答えがシンプルですので、かえってすっきりした最低限の理解しやすいお品が生まれる可能性も高いと見ています。