あくまでピンチの時だけ、ミシンステッチの途中で糸が途切れてしまった際に縫い目を自然に継続する方法【123】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ミシン縫い作業は上糸と下糸のコンビネーション。

下糸はミシンの構造に沿い、「ボビン」という小さな巻きパーツに巻いて設置します。

このボビンがなかなかのミニサイズ、一度に巻くことができる糸のm数がハンドメイドバッグ製作では20m周辺だったのです。

実際にボビンに巻いたm数を採寸する実験をしておりまして、30番のスパン糸では17.5mという結果が出ています。

テトロン糸の場合もう少し余分に巻けますので、25-30m行けることもあります。

糸の種類によっての多少の違いは有れど平均的な巻き数の目安にご利用いただけるデータ「30番:ボビン:20-30m程度」という記録です。

1点のバッグを作るにあたり、必ず途中で下糸の交換が3度ほど起きます。

しかも、その交換時期は突然訪れ、たとえ縫い途中の場所であってもやってくるのです。

さて、その途中の縫い目はどうするのかということを、緊急事態のノウハウとしてこのたびご紹介したいと思います。

題して、「ミシンステッチを自然に繋げる方法」です。

決して頻繁に行うことであってはならないと考えますので、前もってのボビンの準備の方が大切であることはよろしくどうぞ。

ミシンステッチの途中で糸が途切れた場合の継続方法、結べるまでリッパーで遡り返し縫いせずすぐ隣から再スタート

ここ数年は、良いお品を作るという前提のもと、糸の縫い目は表には出ないことを徹底しています。

が、そのようにな意識をしていても、糸が途中で途切れるというハプニングがどうしても起こってしまうことがあります。

<糸が途中で途切れてしまうケースの例>

・下糸がなくなった時

・厚手の生地を縫っていて不意に脱線してしまった時

・間違えて押さえを上げてしまった時、

・糸がどこかしらに絡まり、やむなく途中で切って対処した時

そんな時に、縫い目の続きから再開できて、糸の縫い目が表から見て何の問題もなく自然に繋がる方法があります。

最初からほどいて縫い直すことも、実はリスクを伴うことがあり、薄手の生地や極端にハリコシのある生地はステッチは一発勝負が望ましいのです。

三つ折りステッチの準備:このたびの見本例の為に細長い生地を準備して、三つ折りアイロンをしました。
三つ折りステッチ:スタートは返し縫いで、途中でストップして押さえを上げ、糸を切ります。
糸が途切れた場所の終了の固定:切れた部分の糸を結べる範囲までリッパーで遡り、内側に下糸を持ってきます。
裏側で玉止め:裏側へ持ってきた下糸と上糸を玉止めしていったん完了しておきます。表はステッチが自然に表出。

ここでお伝えしておきたいのですが、当ブログ記事は最初の投稿の2020.05.11からおよそ5年後の2025.05.05にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

実は2020年当時ではここに不足の部分がありまして、2025年版のノウハウとして付け加えさせていただきたいのです↓。

写真の左側の糸の上糸も下糸も三つ折りの内側に来ているこの続きとして、更に三つ折りの内部に糸を通して隠していくという追加ノウハウです。

そうするとここの三つ折りの内側にさえ途切れ目が視界に入ることがありません。

糸が途切れた場所の再開の作業:終了のすぐ隣からステッチを再開。スタートの返し縫い無しで通常通り進行。
途切れた箇所の二度目の結び:先程と同じように裏面に下糸を持ってきます。

ここでも2025年バージョンのノウハウにより、糸を2本共三つ折りの内部へ隠し結んで固定します。

糸の自然な繋がりの完成:どこが途切れた場所かなどもう分かりません。2025年バージョンは裏面もすっきり。

あとがき

さらに究極な状況としまして、糸の長さが不足して結べないという事態があります。

この場合にも、もう片方の糸が長ければ結び方のコツで解決できることがあり、別の投稿【1024】でお伝えしました。

冒頭でもお伝えしましたが、やむを得ない場合に限る対策として心得ていただければと思います。

一番良いのは、一繋ぎで最初から最後までステッチできることなのですから。

長い期間に渡る製作の中では決してすべてが順風満帆とは行かないのが現実。

そのリアルをアウトプットした方が実直なのではないかという考えに基づいて、このたびのような「小技:こわざ」的なこともお伝えしてみました(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト

ハンドメイドバッグの生地集め、薔薇柄やデイジー柄の凹凸感、原産国別の特徴を主に日本製とイタリア製で比較【146】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、バッグの表地に選んだ美しい生地をご紹介する回です。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.05.11からおよそ5年後の2025.05.28にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

ハンドメイドバッグ活動を2007年から始め、2018年で事業活動として本格化、2020年も引き続き最初から続けてきた表地に柄を選択するスタンスでした。

長い間違和感も感じなかったこのスタンスが2025年現在では全く真逆の、無地を表地に徹底するというスタイルに変わったのです。

その大きな理由の1つは、お洋服とのコーデのしやすさ。

この長いハンドメイドバッグ活動の中で、ようやく我欲が解かれ、「他人の為の最善」を考えるようになったのでした。

極端には、どれだけの高級生地であってもそれを誇示して表地にすることはなく、裏地が表地のレベルを上回る高級さであることも。。

バッグ用の生地の高級さに関しても、本当に一番に大切な事なのかという疑問の投げかけでもあるのです。

高級さ以前に、きちんと作られた良質さの方が大切なのではないかと。

どんな生地もフラットに見る見方、これが本当に実行できるようになったのがこの2025年。

何たる偶然なのか、このブログ記事の順番のタイミングがまさに2025年のたくさんの生地集めが完了した時点に合致したのです。

当ブログ記事は、2020年当時よりももっと俯瞰した見方を盛り込んだ内容にできる、この嬉しいミラクルにまずは感謝したいと思います。

原産国別の生地のテイストの違いや特性を知った柄物生地集めは、すべての生地を公平に見る視点を確立したきっかけ

では、まだバッグになっていない生地の状態である1つずつのグループに分けた括り方をした生地の選択の時期に遡ご紹介してまいりたいと思います。

凹凸感がある生地のパッチワーク:カラー展開こそ美しい生地屋様の展示風景そのままをバッグ1点に落とし込み。

実は、このスタンスはご紹介の柄物の中では特別な存在、2025年でも受け継いでいる選び方です。

残布をパッチワークに利用する「サスティナビリティ―」と少し違い、美しい色違いをあくまでも1点物のバッグに表現するためのパッチワークという違いです。

ちりめん:波のような「シボ」が美しい地素材。プリントやジャガードと組み合わされ美しさが高められています。
紬(つむぎ):共に絹100%。同素材の柄違い。それぞれに色展開がさらにあったものからの選び抜きです。
ゴブラン織り:ゴブラン風もここに混ぜましたが、原産国が分かれ、トルコ製-上・スペイン製-右・日本製-左。
薔薇柄:クラシックで王道な薔薇柄は好んできた柄。ドイツ製-上、イタリア製-左、日本製-右に分かれます。
イタリア製のジャガード:すべて原産国が同じ。絵画のような美しさがあり黒ベースでも華やかなのが特徴。
日本製の「フクレ加工」:なんといっても緻密さと上品さが特徴だと考えます。日本人が異国情緒を感じる不思議。
ツイード:特に「ファンシーツイード」は人気の素材。オールシーズン違和感が無いのがマルチカラーの良さ。
デイジー柄のジャガード:薔薇以外のお花で魅力的に感じた1つがデイジー。マルチカラーとの相性が非常に良い。

あとがき

こうして柄物を同じグループに括りながらバッグを製作・販売して分かったことは、圧倒的に「無地ライク」が受け入れられるということでした。

ツイードくらいまでは表地になっていても受け入れられやすい範囲です。

そんな実体験からの究極の形が2025年の生地の配置です。

とはいえ、どうしてもインテリア生地の厚みある生地は柄物を表地にすることになります。

そうした時に、一癖ある「フローラル」ではなく、「幾何柄」を選ぶようになったことも2025年のテイストの特徴です。

こうして2025年現在の考え方がはっきりとした方向性を持てているのも、この2020年の存分な柄物生地集めがあったからこそ。

「Everything Must Change」、すべての活動は変化しながら良き方向に向かう歩みをしていく、それこそが自然な姿なのだと考えます(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

美しい和柄のバッグ4点、デザイン違いのポケットに附属品を付けない取り出しやすさと安全性のバランス【122】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作をある1括りずつで同時進行の<○○シリーズ>として企画。

このたびは、<和柄シリーズ>で豪華ラインナップの4点同時完成です。

どうぞ、華やかな美しい和柄の表面のみならず、ポケットやフリルに込めた哲学的な意味にもご注目いただければと思います。

<和柄シリーズ>美しい和柄のバッグ4点、装飾には必ず奥にある目的をもった「機能」が隠れている奥深い製作へ

表地(左から順に):①和風エンボスプリント、綿/100%、日本製、黒xピンクマルチ。②広幅コットンプリント(ブロードと予想)、綿/100%、日本製、オレンジ系マルチ。③和柄プリント(ブッチャーかクラッシュと予想)、綿/100%、日本製、茶x赤マルチ。
裏地(左から順に):②ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製、イエローゴールド。③シャンタン、ポリエステル/100%、日本製、ベージュ。①エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製、黒。
両玉縁風ポケット:桜柄の裏地のポケットに引用。入り口の比翼が上下半分ずつのダブル仕立て。
片玉縁風ポケット(ラッピング布の始末):動画内での「向こう布」という呼び名は伝わりにくく取りやめました。
片玉縁風ポケット(比翼に貼る伸び止めテープ):細い方は入り口の下側、太い二列貼りはメインの比翼部分。
片玉縁風ポケット(袋の合体):「わ」のままでは物理的に困難なので上下2パーツに分かれます。
片玉縁風ポケット(袋を枠へ縫い付け):まずは、枠の下側からスタートします。完成の裏面は右上のようにな姿。
片玉縁風ポケットの完成:内側が「中表」のまま出来上がっているので、のぞいた時には内部が表なのです。

両玉縁風の方は、さらっとお伝えしただけでしたが、ほぼ同じ考え方で、枠に当てはめる時に2つの比翼を上下均等にのぞかせる設置をするという違いのみ。

片玉縁風ポケット:後にこのポケットは永続的に引用していくデザインとなっていきました。
両玉縁風ポケット:どうしても口の開きが解消されなかったことから、その後はこのデザインの引用を取り辞め。
貼り付けポケット(カーブタイプ):フラップ・袋共に「中表」をひっくり返しでカーブラインが美しく出ます。

生地に枠を作る際にキルトの糸をカットすることにためらうようなケースには、貼り付けポケットの方が有効な場合があります。

隠すためのフリル作り:元は装飾目的ではありません。ファスナーサイドの重なりの汚さの解決方法の1つです。
ファスナーサイドのフリルの完成:何を隠しているのかということなど読み取られることはないのが残念。

どうでしょう、世のバッグのフリルがそのような目的を持つ意味で使われているのかどうか。。多くは見かけの装飾ではないでしょうか。

半月型バッグの方のショルダー:調節機能は無し、サイドに挟み込んで縫い付け固定しました。
ピンタックをしていないトートバッグ:こちらはあえてピンタックをせずに大柄の壮大さを活かします。
トートバッグ(桜柄:ピンタック無し)完成:<サイズ>縦27cmx横34/45cmxマチ15cm。
トートバッグ(菊柄:ピンタックあり)完成:<サイズ>縦27cmx横34cmxマチ15cm。
半月型ショルダーバッグ(菊柄):<サイズ>縦21cmx横23/33cmxマチ7cm。
半月型ショルダーバッグ(椿柄):<サイズ>縦21cmx横23/33cmxマチ7cm。
<和柄シリーズ>の4点:それぞれの和柄の素敵さがシンプルなデザインによって引き立ちました。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.05.10からおよそ5年後の2025.05.04にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年ではこうした柄物はどれだけ高級生地であっても「裏地」に利用するスタンスです。

この5年で、それだけユーザー様目線を考慮するようになったのです(無地の方がお洋服に断然合わせやすく出番が多い)。

柄を表に演出の2020年のスタイルは製作者の自信の無さとエゴが交じり合っていたと振り返ります。

とはいえ、実際の使い勝手として本当にファスナーやマジックテープが必要なのかという安全性とのバランスを考慮したことや、フリルを装飾ではなく「隠す」という機能がきっかけで引用したことは良き歩みでした(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

お部屋のカラー1つにしても、心の中の素直な気持ちの投影ではないだろうか、インテリアは人生の写し鏡であり人生を作っている【159】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古い昭和時代の家具の素敵さに魅せられたピクチャレスクは、ちょっとした木製家具コレクターでもあります。

このたび、古き良きお品を探しているからこそ分かった木製家具の製造の歴史やメーカー様の優れたセンスなどをご紹介してまいりたいと思います。

「Najico(ナジコ)の扇形コーナー」などの昭和時代の味わい深い木製家具収集をしている者が気付いた、インテリアは人物像を表すということ

この特徴あるコーナー棚との初めての出会いは、5年程前にヤフオクで¥3,000というようなお値段で落札購入した時。

さらにこの棚が必要になり、その後再びヤフオクで木製棚を検索しました。

最初は、この棚の呼び方が分からなかったので同じシリーズを探したくてもなかなか見つかりませんでした。

が、ついに関連商品でヤフオクのAIさんが表示してくれました。

AIの登場で時代が進んだのです。

興味あるお品を画像でキャッチし、ピンポイントで的確に集めてお勧めしてくれるようになりました。

そんなお勧めによってコンパクトな、しかもおしゃれな木製棚を発見。今度は4段です。

こんな特殊なデザインはもしや同じ種類なのではないか。。と思い始めます。

最初の3段のタイプの購入から5年後です。

古い木製家具の価値とかニーズからでしょうか、当時の¥3,000からは値段がそこそこ上がって、¥7,000という価格で落札購入。

ところで、購入するときに「あれっ?」とわたしは思ったんです。

こんなある意味特徴あるデザインって、もしかして同じ会社様が作られたのではないか。。

そんなことが気になり始めます。

今回の4段は、すでにヤフオクのタイトルにNajicoと謳われていましたので、4段の方は「Najico」ブランドのもの。

そこで、以前から持っていた方の3段のオレンジ茶の裏側を見て確認したのです。

5年前に3段を購入した時には裏側にシールがあったこともあり、気にも留めなかったメーカー名。

今回のブランドの一致で詳細がもっと知りたい欲求が沸いてきます。

そして、ネットで調べます。

このNajicoの棚は作りが明らかに日本製。

手の込んだ部分、繊細な作り、表面の始末、すべてが行き届いていることが感じられます。

まず、どこの県のメーカーさんが作ったのか、そこはNajico社であるのか、など。

そして、私はあるホームページにたどり着きます。

同じ名前の全く違う会社にヒットする場合に気を付けて、慎重に「najico 家具 木製」と入力して探しました。

ここで私の無知が活きるのです。

「Najico」という会社様を知らなかったため、良かったのかもしれません。

この棚を作ったのは、福島県のいわき市にある「南産業(株)」様という会社だったのでした。

私は、どこの会社様が実際に製造したのか、に焦点を当てていたためにこの南産業様を見つけることができたのだと思います。

そして、この会社様に質問メールを送ります。

よくよく考えたらその質問メール、就職支援サイトのもので、ちょっとあり得ない勝手口からの侵入のような連絡の取り方でしたが(^_^;)。

質問の内容は、「今回とても素敵な棚を中古品で入手したのだが、御社が作られたものではないか」ということ、「特にオファーとかそういうものではないのに忙しい所大変申し訳ないとい」うことで、ダメもとでした。

そうしたら、どうでしょう、すぐ翌日にお返事をいただいたのです。

この商品は確かに、当社が製作したものであると。

「Najico社との共同企画で製作と販売担当をした」のだということです。

それが、ホームページの沿革年表の1980年(昭和55年)の欄に見事に「Najico」社という言葉、「小物家具製作」というワードが記されていたのです。

Najico社様というのは、鉄道車両部品を扱う商社「(株)中村自工」様のことです。

この会社様を知っていたら、南産業(株)との共同企画商品であったことまでたどり着けなかったかもしれません。

無知が幸いしました(;'∀')。

「現在は、こういった商品は、木材が良質なものが入手困難により、生産はストップしている」とのこと。

現在の南産業さんの主な生産品というのは、高層マンション等の特注木製家具を中心にシステム収納やシステムキッチン・洗面化粧台等の製造を行っておられるとのこと。

時代の流れに沿った事業だと思いますが、変わらないのは、良質で特注的な素材に特化した商品を製作しているところが健在です。

とても奇跡的なことでした。もう、連絡せずにはいられなかった、そんな感動の事件でした。

ああ、よかった♪。疑問が解決された気持ちの良さ、そして、すぐにお返事を丁寧に下さった会社様のそういうお心使いがあのような美しい棚を作り上げたと思えてしょうがありません。

あとがき

誰でも自分の描く理想の世界観があると思います。

好きな色1色をべースカラーとして一番多く使用するのですが、その色と相性の良い色や柄をコントラストにして、互いにそれらの色が活きるような使い方や取り入れ方をするというバランスは素敵です。

黒のお部屋が好きな方も、黒無地だけでひたすら配置するのではなくて、お布団カバーなどに黒白水玉といった柄物をを取り入れることもかえって「色気」と言えます。

黒ベースは保たれますので、黒の世界観は変わらないのですから。。

いつもそこにある身近な物というアイテムこそ、心の底から納得し、目に入る風景がいつも心地良いと感じるものにインテリアを展開したいものです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

バブル期のファッションアイテムに注目、ゴールドと原色コンビのアクティブな華やか小物を今後の装いに取り入れたい【186】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バブル期の話は今になっても伝説です。

あのような時代は歴史に残る数年間だったのかもしれません。

大盤振る舞いな文化があり、食事を気前よくご馳走してくれる方々、タクシーが混み合ってもお迎えに乗り付けてくれるスポーツカーの王子、ゴールドを思い切って取り込んだファッションなど。。

今回は、2020年5月現在から見た30年前のバブル期の洋服、アクセサリー、小物類などがとても素敵で今身に着けたいと感じるこの感覚と新しく発展した形の取り入れ方をご提案致します。

かなり年代物になってきたバブル期のファッションアイテム

バブル期のその当時は、「今、バブルだよねー」などとは言わなかったと思います。

遡って、後に歴史として振り返るアーカイブ的なネーミング。

バブル期というのは、1987年辺りから1990年辺りまでのようです。

細かい月を省いて、大きなフルの1年でみた風に、ざっくりこんな感じの3年間ほど。

意外と儚(はかな)かったと言えます。

音楽ではユーロビートがダンスミュージックとして流行、ディスコ通いがブーム、そしてそこへ行くためのおめかしファッションが流行という風に「サブカルチャー」がファッションとつながり、沸いていたといった期間です。

今でもこの時代のユーロビートが好きで聴いています。

軽やかでさわやかなリズムとメロディーがとても心地よいのです。

少し脱線ですが、ユーロビートのお気に入りは、

①「Break Me Into Little Pieces(1984):Hot Gossip

②「Always On My Mind (1987) :Pet Shop Boys」

③「Turn Around and Count 2 Ten(1988):Dead Or Alive」

④「In The Name Of Love(1989):Finzy Kontini 」

⑤「Ever and Ever (1989) : Venice」など。

ファッションと音楽はとなり合わせにあるものなので、大いに影響を与え合っていたと思うのです。

バブル時代らしいアイテム
:左-18金貼りェーンブレス(「MONET」)、右-チェーン柄シルクスカーフ(「シャネル」)。

さらに、私が思うバブル期ならではのファッションアイテムを振り返ってみます。

・ボディコンワンピース

まずは、こちらでしょう。

タイトで伸びる素材の綺麗な色のワンピース。

丈はミニ。ボディコンをもっとも着こなしていると感じたミュージシャンの「Dead or Alive」の「ピートバーン」様。

彼らは、来日最中に日本の歌番組「夜のヒットスタジオ」に出演し、ボーカルのピートバーン様は、ボディコンを着てユーロビートの、「Turn Around Count2Ten」をフルで歌った映像がすごく印象的。

「ユーロビート」とか、「ハイエナジー」といった音楽の分野が彼らのバンドの曲。

すごくかっこいいですし、髪も長くスカートなのですから、当時では飛びぬけて前衛的スタイルだったのです。

・ゴールドメッキの大ぶりサイズのコスチュームジュエリー

これも特徴。「シャネル」様のお品が特に分かりやすいですが、ゴールドをモチーフにしたネックレスやイヤリングがとても攻めた感じのテイストです。

ゴールドとのコンビで綺麗なビビッドカラーのガラスがストーンとして配されたアクセサリー類。

・色鮮やかなスーツ

いかにもお出かけなスーツスタイルは現在ではあまり着ている人は見かけません。

しかし、バブル期は逆にスーツスタイルが多く、会社帰りの「花(華)金:はなきん」と呼ばれる金曜日にディスコへ。。

鮮やかな色のスーツが上記のゴールドジュエリーとマッチしてより華やかに映りますね。

・ケリー型や巾着型のバッグ

特にブランド物のバッグで際立っていたのがこれらの2デザイン。

ここ最近アップしたYouTube動画で1980年代のバブル期ファッションの内容をお伝えしたのですが、ありがたくコメントをいただきました。

「ディスコに行くときに、ヴィトンのモノグラムの「ノエ」という巾着デザインを持って行ったことが懐かしい」とのことです。

ケリー型や巾着型は、現在でも好きなデザインですが、間違いなくこのバブル時代がきっかけで持ったと思います。

ファッションに興味を持ち始めた時代がちょうどバブル時代だったのです。

なぜバブル期の「肩パット」はあれほどにもビッグでボリュームがあったのかの理由

全14個ものボタンを総取替えし、劇的に変化したジャケット
ゴールドのボタンがゴージャスなESCADA(エスカーダ)のジャケット。

ところで、バブル時代のジャケットやコートの肩パットがボリュームがあった理由をファッションについて書かれた「著書」などから参考にさせていただき私の言葉でお伝えしたいと思います。

今見ると取り外したいほどの違和感や不自然さがあり敬遠されがちなボリュームある肩パットです。

ところがバブル時代には「ある種の表現」としてその時代を大きく映す鏡のような重要なポイントなのです。

当時景気が良く、「よく働きたくさん遊ぶ」という文化は、「アグレッシブ」な生活スタイルだと言えたのです。

その活発な仕事と遊びの両立が「戦闘服」みたいに肩パットをあの形にしたようなのです。

そう考えると時代を肩の部分に表現したそのデザインはある意味「優れた洋服」であると言えます。

何も考えられず何となく製造されたものではなく、ちゃんと時代を象徴した表現がされているお洋服なのが「バブリースーツ」なのです。

バブル時代の古着や小物を新鮮に見る世代

一方で、バブル時代から30年以上経過の現在、これらのバブル時代のファッションアイテムを新鮮に見る世代もあるようです。

それは、平成生まれの方達です。

平成の最初の頃に生まれたとしても子供の頃なのであまり記憶がないとなると、これらを見て、新しい発見があるのではないかと思います。

バブル時代のお洋服などもきっと新鮮に映ることでよう。

そうなると、バブル時代のファッションが注目される理由として、いろんな世代が注目しやすいからかなと。

懐かしむ世代と初めて知り斬新に感じる世代が混在するから人数が多いと思うのです。

今後もファッション史には語られそうなバブル時代の特徴あるファッション。

古着で素敵なのが見つかった場合、その取り入れ方の工夫によって新しい着方を考案できるポテンシャルを秘めているかもしれません。

取り入れ方のポイントは、全く同じを繰り返すのではなくて、「らせん状」に発展させることです。

例えば、ゴールドの金貼りのブレスレットの上の写真も、ビビッドカラーのスーツにバブル時代そのまんまのように装うのではなく、変えていきます。

エキゾチックなボタニカルなワンピースに異国情緒あふれたスタイルとして装う時の小物に使ったりなどが例です。

あとがき

バブル期には、お食事にいくだとか、車を運転するなども盛んでした。

食事スタイル(イタリア料理など)、乗っている車の車種(スポーツカーと呼ばれるタイプ)なども日々の会話の中に多く出てきたものです。

周りの持ち物の多くが「ファッション化」していて、「スタイル」になっていたことは今も同じのはずですが、色濃く映るのは、「みんなが同じ」というところに特徴があったかと思います。

現在との比較では、そこまで特徴あるファッションアイテムが一辺倒に流行することは近年見かけません。

そういった意味では「貴重」だったかもしれません。

YouTube動画の中で登場した「ファッション雑誌」の全盛期だった影響もあるかもしれません。

その頃はファッション情報がテレビや雑誌であったこと、特に雑誌はファッションの勉強のためには欠かせないツールだっと言えます。

現在は、もう雑誌の存在は薄くなり、雑誌の編集社様自体がYouTubeで専用のチャンネルを持ち、私もいくつか登録させていただいております。

大きく新しい発信方法へと変わったみたいです。

紙ベースの雑誌との違いは、私から見るとより「ありのまま」を表現しやすくなったと思われ、「着飾る」ようなバブル時代のスーツと比較すると、いかに「自分らしい着方」というところにシフトしているように感じます。

スーツなどの肩のラインも肩パットが入ることでなで肩の人もいかり肩の人もみんな同じアグレッシブさを肩で表現していたバブル時代に比べ、今は、それぞれの趣味嗜好と体型に合わせた馴染む着方がより独自のスタイルとなるような考え方です。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

3という数字が持つリズムとバランス、購入者の価値観の違いに寄り添い対応するための3つの価格帯の設置【143】

アイキャッチ画像143

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当「共有型のハンドメイドバッグ」の事業では、ハンドメイドバッグを製作+販売の内容もございます。

このたびは、よくマーケティング界隈では定番とも言える考え方、「3つの価格帯」をご紹介してまいります。

ピクチャレスクのスタイルとしましては、「小手先テクニック」を好まないということがあります。

とはいえ、マーケティングの本から得た技術的な面もいったん受け入れながら、その後自分で判断、実際の価格帯の設置の現実と共になぜ均一価格ではだめなのかなどを考えてみたいと思います。

購入者は常に比較検討する目線を持つ、3つの価格帯の区別は1販売者の奥行きを存分に感じてもらえるのではないか

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.05.07からおよそ5年後の2025.05.25にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

これまでのハンドメイドバッグの販売価格は、@¥9,900/@¥6,600/@¥3,300/@¥2,200、すべて実際にご購入いただいた価格になります。

その後の技術度の高まりや素材の精鋭など、価値を高めることで、2025年からは@¥11,000/@¥6,600/@¥3,300の3つの価格帯を設置。

それぞれの価格の意味もご購入者様向けに販売する「creema」様サイト内の「プロフィール」で伝達しています。

価格の設定は非常に難しいのですが、そもそも論、自分が売りたい価格ということが本来一番大切です。

この価格によって製造に対する姿勢やその後の計画などにも大いに影響してくる事業継続に関わる大切な事項だからです。

今後の世の中の流れとしては、かつてのマーケティング本に書かれていたような「小技:こわざ」なるものはかえって見抜かれ信用を失うと考えます。

何でもかんでも安いことが信用されるということも決して無いということも同時に考えます。

大切なのは、納得してもらえる価格の理由の部分をうまく誠実に伝達することにあるのではないでしょうか。

2025年の新価格では、思い切った@¥11,000を打ち出しました。

これは、同時並行して「ノウハウ」もコンテンツ化して伝達していきたい研究をとことんしてきたそのモデルの価値であり、どのような生地であっても条件無しに製作できるという可能性を価格に反映。

@¥6,600はもしかしたら、「結構複雑なのにこのお値段?」と思われても「研究製作品」はすべてここに入れていきます。

@¥11,000に比べてまだまだ追求の甘い、奥行きが深まっていないモデルのものだからです。

@¥3,300は一番分かり易く、材料が半分ほどの「一重仕立て」のバッグだからです。

とはいえ、この一番安いラインも徹底的に研究を重ねた姿、大いに納得して打ち出した価格です。

そして、これも大切なことなのではないかと記しておきたいのですが、「3」という数字に非常に良きバランスとリズムを感じます。

ピクチャレスクが感じたことに過ぎませんが、均一の1価格のみ・2つの価格帯との比較では3つの価格帯は非常にすっきりとまとまる、「どの方向へも可能性を持った数字」ととらえています。

あとがき

2025年現在読んでいますマーケティング関連の本「ウソはバレる:イタマール・サイモンソン/エマニュエル・ローゼン 著/千葉敏生 訳」という本はいずれ読み終えて<読書>のカテゴリーで投稿していきます。

この本のタイトルからしても、今後というのはたくさんの情報によって購入者様の目線も鋭く、より実直さが大切になってくると思います。

むやみな高額さもその価値を見透かされますし、製造者のひたむきな努力や技術向上を自分で認めるならば堂々たる価格表示も重要だと考えました。

上述の本では、ハイブランド様の支えでもある「ブランディング」さえ、もう今後は高価格に反映することが難しくなるようです。

結局は、購入者側の心からの納得が得られない、「カラクリ」や「嘘」はもう見抜かれてしまう時代になっていくのです。

そして、3つの価格帯の中には物語が生まれると思うのです。

最初は、@¥3,300で様子見、次に繋がるリピートの際には@¥6,600や@¥11,000にも目を向けてくれる可能性を期待。

そのためにピクチャレスクが心掛けていることは、すべての価格帯に対してフラットな姿勢で製作すること、価格関係なく同じように熱を注ぎ込んでいるスタイルなのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<経理>「送料」は本来「立替金」であるべきもの、送料に「含み益」を入れるとあるマーケットサイトの出品事業者様への苦言【362】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事もカテゴリーに悩みましたが、経理分野が相応しいのではないかと、ここへアップ致しました。

お金関係のことですし、のちに計上や仕訳ともかかわりがあることなのです。

よって、このたびの記事をできるだけ経理作業と絡ませてお伝えしたいと思います。

ここ近年、諸事情が重なり宅急便の運賃も高くなってきました。

この運賃、ばかにならないかなりコスト関係に影響がある項目です。

事業の商品発送時の運賃の勘定科目名は、「商品発送運賃」と自作で登録

ところで、勘定科目は、既成のものが会計ソフトには組み込まれています。

けれど、そのまま使用するのかどうかは使い手にゆだねられます。

個人事業主の事業の種類によっても法人も同様、その会社独自の科目が分かりやすい場合があります。

科目名は、ソフトに登録して自分で作成できます。

使いやすいように、なじみある言葉で作ってしまえるのです。

今回のお話の科目は、商品発送時にかかる実際の運賃です。

お世話になっている「マネーフォワードクラウド」という会計ソフトの場合は、それに該当するような既成の科目名は、「荷造運賃:にづくりうんちん」でした。

しかし、必ず使う商品を発送した時用の科目が独自の科目で欲しいと思い、「商品発送運賃」というものを設けました。

つまり、経理ソフトの中には、「商品発送運賃」というタイトルの元帳が1つ出来上がるわけです。

とある販売サイトの業者様が明らかに運賃に含み益を入れていることが分かったエピソード

洋服は、すべて古着のお洋服ライフを送っています。

もうここ15年くらいずっと続けていまして、新品のお洋服を買ったことがありません。

古着は同じ物の数が少ない、もしくは、1点物なので個性あるコーデが作りやすいという魅力をとても感じるから自然とそうなっていったのです。

とあるマーケットサイトでいろいろ購入していく中で、送料に関しては、今までにもさんざんなトラブルを経験しています。

現在も常識外の送料を設定して、含み益を得ていると思われることが明らかな業者様がいらっしゃいます。

マーケットサイトでは、安く商品が購入できるという前提でお客様が訪れるので、商品代が高額だと検索にもひっかからず、落札者が狙う商品の候補から外されてしまって、知られることさえないのです。

よって、まずはたくさん見てもらえる価格に設定、しかも「えーっ、この値段で買えるんだ?」というような金額で即決を設定、そして、その代わり送料がおそろしいまでの高額な設定がされているのです。

どれほど小さなアイテムでも関係ありません。

時には、荷物がぺたんこで¥200辺りのメール系の便で可能なものをわざわざ均一の¥1,000程度の送料に設定されていたりすることも。。

理由は、それぞれに対応している手間や時間を削り、均一に平均的に損も得もあるようにまんべんなくならしているという名目のようです。

しかし、まだこれらのケースは、悪質とまではいきません。

ほしい商品が安く購入できるので、半分は納得させられてしまいます。

それに送料もめちゃくちゃな設定でもなく、わずかに¥200-¥300の上乗せといった感じ。

そして、とにもかくにも、お品のチョイス、出品のお品のレベルは高いと思います。

そこに魅力を感じてしまって、よく買ってしまいます。

とても大きなチェーン店なんだと思います。

ところで、上のケースとまた違って、こちらは、悪質と言い切ってもいいような送料設定の個人です。

最近とても警戒しています。

おそらく、転売業者をしているような個人だと思っています。

私は歯磨きにはちょっとこだわりがあって、高めの歯ブラシを購入しているんですね。

「MISOKA:ミソカ」という商品です。

「ブラシにNANOテクノロジーによる素材が塗布されていて歯を白くする」という良質な歯ブラシ。

しばらく1か月程度は効力が持続ということなのですが、1ケ月も経過しないうちに歯ブラシの先がぎゅんと反り返ってしまうので、結構頻繁に購入している次第です。

もちろんここまでリピートするのは効果があると実感するからです。

さて、この「MISOKA」歯ブラシ。

通販で購入すると、歯ブラシ1本で¥1,000+消費税という価格なものですから、時々、割引的な価格なものを探すために、マーケットサイトで探すことがありました。

そして、ポイントなどで購入してさらにお得にする工夫。

そうするといるわいるわ。

商品の値段をかなりお得(時には半額以下)にして、送料が全国一律¥1,280。

歯ブラシのような小さくて軽いものが、どう梱包してどう手間をかけたらそのような送料になるのかww。

ということでそういった出品者はまず、転売業か何かの人だと考えます。

結局、贈答品でもらったけど使わないからという文面、送料が定形外¥210とかそのような辺りの出品者様を、「本物」と呼び、その誠実な出品者様から買うことに決めます。

この出品者様のどこがよいかというと、「正直」だということ。

何も偽りのないクリアな出品だということです。

一方、送料に高額な金額を提示している出品者様は、すでに私の中では信頼度0(ゼロ)です。

送料に含み益を組み込んでいるのです。

その場限りの短い利益よりも長い目で見た将来的な利益に価値がある

そんなことから思うこと、そういう事業は短命な事業だと言わざるを得ません。

このことが広まると、人々は分かってきますから、送料に含み益を入れている事業をしている人は結局は大事なものを失っているということです。

目先のお金(現金)に目がくらんでいるのです。

一時的にはお金は得られるかもしれませんが、大切なものを喪失していきます。

「信頼」です。

もう、このことに失望されたらいずれこの事業ができなくなるかもしれないなどと考えたことがあるのでしょうか。

今目の前に見える狭い範囲内のことだけに注目しているのでしょう。

送料というのは、あくまで「立替金」。

実際に発送した送料が¥210であれば、立て替える¥210のみをいただけば帳消しになり、落札者様が負担したことになります。

落札者様も負担した¥210そのものが実際に配送されるコストであったことを理解し、納得するのです。

それが¥1280の場合、腑に落ちない気持ちが落札者には膨れ上がるのです。

この腑に落ちない気持ちの、数々の積み重なりは、1人1件にしてもこれが大勢になったときの塊みたいなものが大きく信頼をぶち壊します。

よく考えたらとても恐ろしいことをしているのにそういう長い目で見た考え方をしていないのです。

あとがき

長くマーケットサイトを利用させていただいてきまして、こういう配送関係の悪質なテクニックを使った業者様はずっといました。

確かに配送関係はコストの中では影響するものではあるのです。

しかし、それをこういった上乗せの含み益で補填するのはルールを逸脱していると言えます。

究極、送料を見ただけでお客様が逃げるようになる日がやってきます。

立替金の役割である送料を高くも安くも、実際のそのままのコストで知らせてあげることがクリア。

この「クリア」な部分が、いずれ「信頼」へつながるということなのです。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

どうしても苦手なカラーの「紺」をマルチカラーの他の色に助けてもらいながら気持ちよく取り入れたコーデ【237】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

洋服を選ぶ中で苦手な色、それが紺色です。

黒コーデが主流なので、その1トーンばかり落ちた紺色が微妙に映りどうも敬遠してしまいます。

当ブログ内でもよくネット検索でたどり着いていただいた人気記事【147】を書いた理由も、黒を探す中で濃紺を選んでしまった失敗が根底にあります。

気を付けていても、ネット上の古着屋さんが間違えることもあるのです。

それほどに、黒と紺が「似てはいても非なるもの」なのです。

とても敬遠している紺なのですが、それでも紺入りのマルチカラーなどは採用することもあり、マルチカラーによって紺の出番が出てくることがあります。

その分かりやすい一例として、紺の入ったマルチカラーのブルゾンを取り入れたコーデをご紹介したいと思います。

苦手な色がある場合の対策として、「他の色の力を借りる」ということがこのたびのテーマです。

マルチカラー洋服の柔軟性

マルチカラーは色が混沌としていて分かりにくいのではないかと懸念されるかもしれませんが、実は合わせやすいカラーなのではないかと考えます。

3色のマルチカラーブルゾン:「WESC(ウィーエスシー)」のメンズのXSサイズ。

一番上の段から、紺、ブルー、グレーと3色のマルチカラーがのマルチカラー。

マルチカラーは3色以上がそう呼ぶという定義です。

2色だと「バイカラー」とか「ツートン」と呼び名が変わりますので、マルチとしては最低限の色の数のブルゾンをこのたび得ました。

これが紺1色だったら見向きもしなかったのですが、マルチカラーの綺麗さに目を奪われました。

もともと別の同ブランドのアイテムを探していた中でこのブルゾンに出会いました。

見た瞬間、マルチカラーの綺麗さがに目を奪われました。

紺が苦手なのに紺が入っていても気にならないことがとても不思議でした。

これは、マルチカラーのパワーだと思っています。

1色だけを全面に押し出さないようなバランスがマルチカラーにはあるようなのです。

先に上着を購入、それに合わせたコーデを作っていくような順番もある

一番中心なのはこのマルチカラーブルゾンです。

これに合わせて中に着るトップス、ボトム、靴を探しました。

そして、このようなアイテムがそろって1つのコーデ出来上がりました。

ブルゾン右から時計回りに、紺色の透かしボーダーカットソー、インディゴデニム、紺のローファー。

紺が苦手と言いながらも、カットソーも、靴も紺に。。あれあれ?

これもすべて、ブルゾンのマルチカラーの紺以外の色のおかげかもしれません。

薄いブルーや薄グレー色の存在ががとても効いているのです。

この紺以外の色が実はアクセントなんだと映ります。

ブルゾン内の色の下の2色の展開が無ければ目に留まらなかったブルゾン。

コーデの完成:紺系のコーデではあるけれど、紺の割合が控えめです。

苦手な紺の配分を抑え気味で出来上がった紺コーデでした。

あとがき

苦手な色を少し取り入れる形でまとめたコーデとなりましたが。。

その後のお話になります。

せっかくの美しいストーリーに仕上げたいところだったのですが、実はこのブルゾン、靴デニム、カットソーすべて手放しました。

顔映りも良くない、冴えない、一番は着ているその心持ちが気持ちが良くないという結果に至ってしまいました。

いろいろ工夫しても後の心持ちがよくなかったのは仕方がない結果だと思います。

せっかくご紹介したのにごめんなさい<m(__)m>。

ただ、こうして苦手な色を工夫して毛嫌いせずに取り入れてみたことが、後の紺のワンピースを持つことに繋がっている1面もあります↓。

なんとマルチカラーでもない紺のワンピースをワードローブに加えました!。

ただののっぺりとした紺ではない、編み目に凹凸感があったワンピースだから受け入れたとも言えます。

こちらは、手編みの手作り品であり大変貴重。

手編みでワンピースはなかなか見つかりません。

そして、コーデを紺以外のマルチカラーを小物で加えて工夫していきます。

ジュエリーにK18YGを入れたり、マルチストーンのものを付ける案。
ウエストの部分にマルチカラーのベルトを配置。ベルトのバックルがゴールドであることもポイント。

こんな風にベルト自体も良き相手がないと出番が見つからないところへ、相性良く紺同士がリンクして互いに出番が出来たことになります。

現在では、紺も悪くないと、このほかにも紺コーデをもう1セットワードローブへ取り入れています。

マルチカラーが特にお洋服の中に無くても紺だけでも実現できたのです。

そんな紺嫌いの者のコーデの変遷をこのたびは見ていただきました。

苦手な色にあえて挑戦してみると学ぶことも出てきます。

そして、その後アウトプットによってその新たな発見を語れるところも挑戦する意味としては深いです。

例えば、素敵なハイブランド古着の1点物がどうしても苦手な色の場合になどのケースにでも、あえて挑んでみて下さいませ(^-^)。

ぱっと見の透明感あるまぶしさ、ホワイトトパーズコーデがダイヤモンドレベルに映る時【295】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

実は、現在のYouTubeやブログの<ジュエリー>というカテゴリーができる、もっと以前の2016年の1月から1年間程、初めてのユーチューブを100動画くらいジュエリーの内容として投稿し続けていたことがあります。

非常に短い3分以内の動画であり、カメラも小さなものでかろうじてMOVIE機能があったからできました。

当ブログスタンドのワードプレス様で作らせていただいたホームページスタートが2018年3月ですので、それよりも2年前のことです。

それがYouTubeのを始めるきっかけだったのでした。

YouTubeの方がブログ投稿よりも2年早くスタートしていたということになります。

「Canon社製:パワーショット」で撮影した100投稿近くのアクセサリーコーデの動画です。

まだまだ本格的なジュエリーとは言えないまでも、3点を1セットに組み合わせてあらかじめコーデしやすいまとまりになっているところが、現在と変わっていない点です。

チャンネル名は「アクセサリーの部屋」。

当時私がとてもやりたかったジュエリーコーデの発信だったのでした。

しかしながら、画像の粗さや音量が極端に小さ過ぎ、1年経過の2017年頃すべて削除してしまいました。

さて、このたびジュエリーの知識を得るという目的を持って、「エレガンスの経済学 ジュエリーへのいざない :芹澤信子 著」を拝読。

この本からは「情報発信の大切さ」を学びました。

ジュエリーについての歴史、構造、素材のノウハウについてはもうすでに出ている情報でありまして、専門の方達から多数発信され尽くしています。

ですから、このたびは、アイデアと工夫からお伝えできる情報というものをお届けしたいと思います。

ダイヤモンドと洋服のコーデは簡単なように見えるが、没個性的になりがち、意外に難しい透明ストーン

ダイヤモンドはカラーとしては控えめだと思います。

ダイヤモンドもよほど石が寄り集まって密集した高価なティアラとかネックレスはとてつもない輝きを放つのでインパクトがあります。

しかし、普段私達が少しお出かけに身に着けるようなダイヤモンドは、少し華やかなものでも1-2ctくらいまでです。

それがまたあっさりして感じが良いともいえますが、色のついた天然石に比べてダイヤモンドはそういったカラーの主張はしにくいものです。

透明は、万能のようで洋服とのコーデのイメージがわきにくいのです。

例えば、紫色の系統のワンピースの時にアメジストのペンダントを下げるのが色がリンクして、効果が発揮されやすいものですが、ダイヤモンドは無色なので、どうコーデしていいかピンと来ないということです。

それは、考え方によっては。白に必ず合うものであったり、どんな色のお洋服にも大丈夫であったりするとも言えるからこそ、「なぜ」の理由の部分が素敵なコーデのカギを握ると思っています。

ダイヤモンドとホワイトトパーズがどちらかがぱっと見では分からない、透明のストーン同士の素敵なコラボも視野に入れる

さて、この写真をご覧くださいませ。

どちらがダイヤモンドでどちらがホワイトトパーズか、この写真で分かりますでしょうか。

左:925台にパヴェホワイトトパーズ、チェーンはステンレス。右-ダイヤモンド1ct、K18WG台。

お値段は、左のホワイトトパーズはペンダントトップだけで、¥6,400だったと思います。

そして、右のダイヤモンドのテニスブレスは、大特価ということで¥30,000でした。

地金アップのここ数十年の中の第一段階の2010年辺りのことです。

この時は、もうすでに地金が上がり始めていた頃でしたので、このお値段でもかなりのお買い得品だと思ったものです。

地金アップとダイヤモンドの価値上昇での世間のざわつきの影響も大きく、高価な物なんだという固定観念が生まれ、¥30,000均一がいかにお買い得品かというところに心理がいざなわれました。

もしかして、ジュエリーに長けた人は、「テニスブレスという形にしていることこそがダイヤモンドである可能性が高い」と導き出されて判断されたかもしれません。

結果的に、その予想が正解になることは多いです。

ホワイトトパーズをこうして散りばめたセッティングの品物自体がレアだと思います。

このアイデアは「日本宝石センター」様のもの。

広告が楽しい通販の会社様です。

この左側のホワイトトパーズのトップですが、ダイヤモンドの代替になると思いました。

ホワイトトパーズというのは、透明な石なので色合わせだけで考えれば、同じ天然石ですし、ダイヤモンドと同じようなものなのです(ダイヤモンドファンには怒られそうですが。。)。

それをあえて、アラベスク調のデザインでこのようなスクエアペンダントにエレガントにおしゃれに作ってあると、まさかホワイトトパーズなどとは考えられにくく、ダイヤモンドに映ることでしょう。

ホワイトトパーズとダイヤモンドの違いが遠目で見たときに分かるのかどうか。

。。そう簡単ではないと思います。

ダイヤモンドは元々希少価値の高いストーンという定義でありながら、実際に集まるところには宝石としてたくさん見ることができますから実は普遍的なストーンなのではないかという「まやかし」があります。

ただ、こちらの考え方も見逃せません↓。

台の地金については、このシルバー925台だからこそのホワイトトパーズということ。

先程のジュエリーに長けた方なら台の作りでダイヤモンドのテニスブレスなんだと判断するのと類似の判断の仕方です。

ダイヤモンドに925台ではどうしてもレベルが釣り合いませんので、製造者様はほとんどが18金やプラチナの高級地金を設置します。

商業的な「読み」としては、希少価値の高いストーンであるダイヤモンド+高級地金で高級品らしい価格を実現できるのでこの組み合わせの方がメリットがあるのではないでしょうか。

925にダイヤモンドではダイヤモンドをたたえることができない、もしくは、ダイヤモンドの価値が925によって落とされるのです。

それほどダイヤモンド自体に「ブランディング」があるのではないかと思うのです。

それ相応のストーンと地金の組み合わせのレベルがあると考えると、もとは、トパーズとダイヤモンドの価値の差も知っていなければなりません。

ホワイトトパーズは、きらめきもありますので、十分に宝石と呼ぶレベルの天然石だと思います。

では、最後に宝石のそもそもの価値の違いも考慮したジュエリー同士のコーデをご紹介します。

他のアイテムと一緒にコーデする時の地金やストーンのレベルの合わせ方

上述のホワイトトパーズのペンダントトップとダイヤモンドのテニスブレスの2つのアイテムをどう他のアイテムと組み合わせてセットで使うかを見ていただきたいと思います。

ホワイトトパーズペンダントのコーデ:台がシルバー925で半貴石のイメージのくり抜きバングルも追加。

チャロアイトは天然石の中では、それほど高価な石ではないです。

よって、親しみを持って気軽に付けられる旅行などに向いたようなレベルの組み合わせです。

次はダイヤモンドのテニスブレスの方です↓。

ダイヤモンドテニスブレスのコーデ:留め具や台はすべてK18WGで統一。連のストーンのカットも宝石質。

連のネックレスでさえ、細かい留め具の部分がK18WGで設置してあります。

これは、ダイヤモンドテニスブレスが入っているので、それに合わせたランクに他のアイテムを合わせているのです。

透明が地味だと感じ、セットでコーデする他のアイテムにカラーの補助として色付きを持ってきます。

以上、2種類のレベルの違いを組み合わせで作ることができるという例でした。

あとがき

今一度、冒頭のYouTubeを初めて投稿した100投稿近くの「アクセサリーの部屋」というチャンネルのお話へ。。

ジュエリーの組み合わせをセットにしたご紹介の動画でしたが、この度のように親しみやすい925台のものや、18金の地金の高級ラインのものが様々でした。

その当時は集めているだけでしたので、ちょっと気持ち的に「ゆるい」ところがあり「自分のものだからこれでいい」などと思っていたところがありました。

その後2020年夏にスタートした事業としての「本物志向のレンタルジュエリー」。

この言葉通り、「本物」を「とことん」追求したコンセプトがありまして、開始当初からは随分あれこれ内容を改良してまいりました。

そうして、その後は925のものはすべて廃止、連物のネックレスやブレスも廃止、くり抜きバングルなども廃止、ハイブランドのコスチュームジュエリーもすべて廃止ということで、高級地金にダイヤモンド他「宝石」と呼ぶにふさわしい本格派ジュエリーだけを厳選するスタイルとなりました。

もし、各々で個人的に集める以外の入手しにくいジュエリーのご利用の際には、購入せずにレンタルでご着用できるということになります。

なかなか自分では集め切れないようなアイテムを選りすぐって集めたものに発展していきましたので、ご満足いただけるのではないかと(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

内部に隠れた構造のポケットの門であり顔でありたい、スタイリッシュで瀟洒な変六角形のポケットフラップ作り【121】

アイキャッチ画像121

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグにおいて、ユーザー様が自らポケットの場所を探る時、1つの目印のようなものとして「フラップ」の存在をそのようにとらえています。

内部に隠れたタイプのセキュリティー性が高く容量がより確保できるポケット、そこには、その入り口を深く覆うフラップが望ましいと考えます。

このたびは、「中表」でひっくり返してカーブラインを出すタイプのフラップとは別の、「外表」のまま縫い代を内側に折り込み2枚を貼り合わせるタイプのポケットをご紹介。

ひっくり返すことで角のシャープなラインを失うことが予想される場合、「外表」は大変有効だと考えます。

たった1パーツの丁寧さの集まりで1つのバッグが成り立っているのだという見方を、このたびの「変六角形」のフラップを通してお伝えできればと思います。

壮大な大地のようなバッグ内部の裏地の中にある1つの門、スタイリッシュで美しい変六角形のポケットフラップ作り

家の鍵などをバッグに入れて持ち歩く際に、内側に設置のポケットは非常に有難い機能。

これは、実体験からなのですが、マジックテープ付のフラップの付いたポケットを開け閉めすることが時にストレスを感じることがありました。

マジックテープもなかなかしっかりしたものなので、片手が難しいのです。

しかも内側なので実際は手探り、まじまじと見ながらポケットを開け閉めすることなど少ない、実際の現場というのはこういうものです。

そうした時に、マジックテープがしっかりくっつきすぎていて、一度で開けられず何か煩わしさを感じたのです。

その後、マジックテープを付けなくても、フラップ自体の護衛機能の働きとメインファスナーがあれば、問題ないと思うようになりました。

とにかく、マジックテープを付ける・付けない両方にも対応できるフラップです。

型紙作りと裁断:縦10cmx横15cmの長方形の底部分を2.5cmの型紙の目盛り同士を結ぶバイヤスにカット。
接着芯貼りと内側への折り込み:接着芯は茶色。縫い代1.5cmですべての辺を内側へアイロンで織り込みます。
「外表」で貼り合わせ:ずれないようなピッタリ感が大切です。縁枠を3mm程度でステッチ、最後は隠し玉止め。
変六角形のフラップポケット完成:<サイズ>縦7cmx横12cm(一番長い辺を計りました)。
アップ写真:先染めロンドンストライプグリーンの変六角形ポケットフラップ。バッグ内の顔のような存在へ。

あとがき

当ブログ記事は、最初の2020.05.02の投稿からおよそ5年後の2025.05.03にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

その後の研究では、この「変六角形ポケットフラップ」は「中表」でも角がちゃんと出るように作ることができると判断。

なぜ鋭利な角がひっくり返してもちゃんと出たのかは、その角度にありました。

90度のような究極では鋭利には出ない角も、もっと大きな値の90度以上に開いたものであれば融通が利くようなのです。

「縫い代が広い角度に渡りゆったりと広がることで落ち着く」という外からは見えない現象が内部では起きているのでした。

これも製作者の成長、今までは目の前に見えることしかノウハウに盛り込めなかった当時の2020年でした。

その後2025年現在では、「実は奥では何が起こっているのか」を考えるようになったのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク