マーカサイトがオニキスに組み合わされるととてもエレガント、日常着をお出かけ風に寄せるジュエリーの役割【310】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

地金としては高価ではないシルバー925も、実は18金などの高騰に連動して以前よりも上がってはいます。

それでも、最近計算した実際の買取の際の比較では、18金の60分の1程しかシルバー925の価格の価値がありませんでした。

これもたまたま買取を18金とシルバー925の両方同時に見てもらったから分かったことです。

とは言え、銀も大変美しい地金であり天然らしさがいかにも感じられるすばらしい素材です。

このたびは、シルバー925台に馴染んで素敵に組み合わされる「マーカサイト」のペンダント中心にジュエリー同士をエレガントに組み合わせてみたいと思います。

とはいえ、地金のレベルも考えながら、日常着ながらエレガントに寄せた装いに合うようなセットを考えていきます。

なぜ、オニキスとマーカサイトが組み合わせられるイギリス製の古き良きジュエリーがここまで豊富なのか

そもそも、銀製品がヨーロッパで今でもアンティーク物が多い理由は、その昔18世紀以前の貴族の家財とも言える品々が銀製だったからです。

当然宝飾品も「財」として豊富にあったということです。

その後は、貴族の時代も終わりましたが、それでも文化として銀製品を愛でる風習が残り、素敵なシルバージュエリーがあるということです。

ただ、オニキスと組み合わせることがなぜ多いのかの理由については、もっと掘り下げて調べないと分かりません。

1つの予想は、オニキスに関してよく言われている「魔除け」。

大切な家財であるので、「験を担ぐ(げんをかつぐ)」ような意味があるという予想を立てていますが、果たして本当のところは。。

今後いろいろ調べていく中で、分かった答えが見つかればまた、記事に綴っていきたいと思います。

もう1つ、マーカサイトはなぜ銀製品と組み合わせられるかなのですが、ダイヤモンドの代替品になるという文化があったからだと言われています。

これは予想に過ぎませんが、マーカサイトは同じシルバーカラー同士でなじみやすいということで、新しい色が出てこないことが反対に上品であるという考え方があったのかなと。

これもおいおい調べたりなどして答えを見つけていきたいと思っております。

きらめくカットがよりエレガントなマーカサイト。

カジュアルな素材なのかもしれない黒のオニキスも銀ときらめくマーカサイトのおかげでエレガントにならざるを得ないということなのではないでしょうか。

〇ネックレス:バチカンを含まないで縦4cmx横3cmのビッグサイズ縁の部分はマーカサイト。

黒い天然石はオニキス、そしてオニキスの黒を背景にしたマーカサイトのブーケ。

ステンレス製のあずきチェーンのチェーンのみで80cm。

真ん中のフローラルな飾り部分も、特にペンダントの中でもエレガントに見える1つのテイストとなっているのがこちらが良いと思った理由でした。

セット:バングルは「シャネル」ブランドのプラスチック製。リングは、同じ物2付けのマーカサイトリング。
〇ブレスレット: シャネルのクリアバングル。オレンジ寄りなピンク色のクリアカラー。内周は19.5cm。
〇リング: 2点。シルバー925製のマーカサイトの縄模様がハーフエタニティ状のデザイン。共にサイズは15号。

2個の重ね付けが可能で、随分ボリュームが増す効果があります。

「マーカサイト」は「マルカジット」という発音でも呼ばれていますが、イコールで良いです。

そして、類似に「パイライト」という類似の鉱物があるのですが、「マーカサイト」と呼ばれながらも、実は「パイライト」である場合も。。

パイライトのバングル:「パイライト」であると謳われていたものがこれ。ややゴールド味があります。

何も知らなかった頃、このきらめきの割に安価であることに驚いたもので、実はダイヤモンドの代替品になるほどの評価がすでにされていたいにしえの物語があったということなのでした。

あとがき

イギリスの古い銀製品は大変ロマンチックです。

想像以上に昔のものだったりすると余計です。

ここで、アンティークの領域に達しているペンダントの銀製をご紹介↓。

1894年の刻印がありました。この素材自体925ではない1000だとのことなのです。

バチカンはうかつに使いたくなかったために、別で2連で丸カンを取り付けてステンレスチェーンを通しました。

意外と数が豊富なのでそれほど希少価値を実感しないこともありますが、ヨーロッパに集中しているがために見つけやすいだけで、銀製はとくにイギリスにおいては、独特の文化ではないかと思っております。

実は、当「本物志向のレンタルジュエリー」でも、当初の頃は、この動画のようにシルバー925も半分以上取り入れていたのです。

その後の925の廃止、連物の廃止、コスチュームジュエリーの廃止をどんどんしていき、行き着いたところは、18金やプラチナの高級地金+宝石の本格派ジュエリーのみのお取り扱いに寄せていきました。

これらは、レンタルのお客様のニーズを感じ取り、間違いなくその必要性があったので改良してきたことではあります。

しかしシルバー925も安定のすばらしさ。

これをどのようにお伝えできるのだろうと考えた時に、やはりブログや動画でその組み合わせをしたお洋服とのコーデということなんだと思っております。

ジュエリーそのものだけだったら類似品も多いですが、なぜそれじゃなければならなかったのかが、またとない渾身の組み合わせによってお洋服に素敵にマッチする姿を実現することで紐解かれるのだと思うからです。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

多面キューブカットがエレガントなペールカラーのネックレス、あんなに気さくな「ムーンストーン」がジュエリーになった瞬間【308】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

かつては、シルバー925のリングやペンダントに丸いカットで合わせられていたイメージのムーンストーン。

濁ったような白っぽさが特徴で、ジーンズというアイテムが全盛期と並行するかのようにそのカジュアルさに特徴があるアクセサリーの1つでした。

そんな頃の1990年代から時を経て、2010年代くらいからパワーストーンがブームに。。

夢中でいろんなストーンを知り、自作のネックレスやブレスが作れるようになっていきました。

そうして、いろんなストーンでたくさんのネックレスやブレスを作ってきた軌跡が出来たころ、ブームも下火に。。

そして、2018年、茶色系の天然石を自ら探し求め出会ったのが、「チョコレートムーンストーン」でした。

丸い形しか見たことが無く、カットで随分雰囲気が変わるものだというところにまず感動。

そしてネックレスを作りました。

キューブの多面カットです。

四角いカットが特徴がある中、更に多面カットという豪華さ。

エレガントに寄せようとムーンストーンのこれまでのイメージのギャップを考えた雰囲気に組み合わせてみました。

ペールカラーが魅力のムーンストーンネックレスに伴うその他のシルバージュエリーやコスチュームジュエリー

セット組(4点):キューブ型多面カットのムーンストーンネックレスを茶系でまとめました。
〇ネックレス:チョコレートムーンストーンという名前の7mm程度のキューブ型多面カット。42cm。 
〇ブレスレット:細口バングル。シルバー925製。パイライトの大粒の丸型とスクエア型が交互に一連に並んだ作り。
〇ブレスレット:マーカサイトの幾何柄が透かしの幅広ブレス。マーカサイト自体がエレガントです。
〇リング: 「シャネル」ブランドのプラスチックリング。サイズは15号程度。

もとは、このリングのチョコ茶に合う茶色の天然石を探したところからがスタートでした。

そして、チョコ茶に偶然にもキーワードが一致の「チョコレートムーンストーン」にたどり着いたのでした。

ムーンストーンがこれほどにエレガントなになる得るということに新しい可能性を感じました。

あとがき

こちらのセットは、「本物志向のレンタルジュエリー」を開始の間近に向けて準備したものでした。

その後、3年くらいの間に、こうした連物がすべて廃止に至るわけですが、この最初のステップは非常に大切だったと思っています。

宝石にはなり切っていないようなストーンでも十分美しく、半貴石やパワーストーンなどと呼ばれながらも、独特の個性がそれぞれあり、装飾品としては立派なのです。

ただ、レンタルジュエリーは完全貴金属と宝石のみに絞ったラインナップに行き着きましたので、こういったタイプの連物や、地金が925が並ぶことは「本物志向のレンタルジュエリー」ではもうありません。

とは言え、気軽に装えるカジュアルさの中では、とてもエレガントに寄る連物の魅力をお伝えしたい強い気持ちは変わらないのです。

真珠を始め、翡翠や琥珀や鼈甲など素材が連なった贅沢なネックレスやブレスは見逃せないアイテムとしてとても好んでいる個人的嗜好があります。

今回のように、カラーから天然石を探し出すことも、天然石が5,000種以上あることの面白みであり楽しさです。

宝石という括りは狭き希少価値の勢ぞろいなのですが、本当はもっと広範囲にわたる天然石があまり知られずにニッチな存在のままなのです。

そうしたストーンも今後ご紹介してければと思っております(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ハイブランドプラリングの自然なジュエリーコーデへの織り交ぜ方【163】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

一時、随分多くの天然石のネックレスやブレスをただひたすらつなげて作るということを趣味としている時期がありました。

2015年辺りのことです。

目指すは、ただ1つのゴール。

ブレスやリングと合わせるセットコーデをするところが完成です。

ネックレスに使う天然石も色や形を最初から決めて探すことが多いです。

そうでないとあまりに豊富な量の天然石から選べないのです(^_^;)。

このセットコーデというのは、ジュエリーのみで組み合わせる、3アイテムです。

ネックレス、ブレス、リングです。

ペンダントはネックレスと同類で、バングルや時計はブレスと同類ですので結局3アイテムのどこかへ入っていきます。

ネックレスを作るにもある目的をもってピンポイントで決めて作るというやり方をご紹介致します。

チョコ茶のシャネルのプラリングを主体としたジュエリー同士の組み合わせの考案

さて、今回は、リングやブレスがすでにもうコーデしてあり、それらに合うネックレスを作って行くということになります。

リングはシャネルのチョコ茶のプラスチックリング。

ブレスは、マーカサイトのスクエアモチーフが美しい2連です。。

プラスチックリング「シャネル」:チョコ茶ベースにシルバー色プレート風塗装がユニークなスクエアデザイン。
ブレス2点「マーカサイト」:左側も右側もスクエアなモチーフがベースで足並みをそろえます。

そうなりますと、これらに合うネックレスの石の1粒がスクエアな物をチョイスということに。。

そして、数多くあり選びきれないような豊富な天然石の種類の中から、ピンポイントで選ぶのです。

そこで、プラスチックリングのカラーの茶色とリンクするようチョコ茶の色の天然石を探しました。

こうしてどんどん形や色の関連付きでネックレスの天然石の種類をしぼっていくのです。

茶色の天然石にはスモーキークォーツが浮かびますが、今までスモーキークォーツは存分にロングネックレスなどを作ってきまして見慣れています。

それらも驚くほど美しいもので、レアなカットの仕方で魅力的でしたが、もっと目新しい天然石があればなあと新しい出会いを求めていたところです。

そこへ石問屋様の色別の天然石検索をさせてもらい現れたのが、「チョコレートムーンストーン」という天然石でした。

「ケンケンジェムズ」様というネットの自社HPの石屋様で購入しました。

私としましては、ムーンストーンのイメージがこのお品で一気に変わりました。

どちらかというとカジュアルなお洋服向きのストーンだと思っていたのですが、エレガントにもなるのだと感じたのは、その美しいキューブ型の多面カットのおかげです。

天然石のチョコレートムーンストーンの連:1連が短いので、ネックレスには2連使います。
ロットが少し違うようで、左側がやや濃いめ。
つなげる時には交互につなげるという単純な考え方で濃淡を均等にしようという案です。
サイズは7mm周辺。小粒寄りで華奢であることがかえって上品です。

こっ、これは。。。キューブカットであることが珍しいこととさらに多面カットもしてあり、よりツヤツヤときらめく美しさが見られました。

かつてはカジュアルなイメージだけだったムーンストーンがすごくエレガントに見えた瞬間でした。

金属アレルギー対策でダルマ板と引き輪をステンレスに、つぶし玉はステンレスが見つからず925で製作のショートネックレス

留め具を付けるにあたってポイントがあります。

綺麗なネックレスを作るために。。といった感じです。

まず、留め具の金属の色を統一。これは誰でもそうしたくなるので、当然かもしれません。

ただ、それでも悩みがあるものです。

ネックレスの基本留め具:引き輪、つぶし玉2個、ダルマ板があればネックレスができます。

金属アレルギー対策として、シルバー925の首に当たるネックレスに関しては、留め具をステンレスにしたいと思いました。

私に限ったことかもしれませんが、ブレスあたりは手首なので、首元よりもアレルギーをそれほど感じません。

手首の内側はたまにかゆくなったりもしますので少しは影響ありますが、それよりもシルバー925の良さが存分にデザインされたものを活かしたいので、925を選んでしまいました。

首部分は汗をかいた時に首が赤くなったりするので、一番アレルギーが出やすい部分です。

首はペンダントのチェーンにしてもネックレスの留め具にしてもシルバー925を避けたいというわけです。

上の写真のパーツすべてをステンレスでそろえることが出来たら気持ちが良かったのですが、つぶし玉のステンレス製にある問題がありました。

以前にそれ相応の穴の大きさでありながら、つぶし玉のステンレスを探したら、硬すぎてつぶれないという事態に。。

シルバー925とステンレスでは硬さが全く違い、シルバー925は柔らかいのでつぶし玉の役割としては十分。

その一方、ステンレスは硬すぎて、本来つぶし玉には向いていないと言えます。

ということで、仕方なくつぶし玉を925で。

一見色は同じなのであまり分かりませんが、金属アレルギーとしては、この小さな粒でも影響はあるのです。

ここが悩みの点ですね。

いずれ、ステンレスのつぶし玉のつぶしやすいものを見つけて解決していきたいと思います。

さて、ポイントの続きとなりますが、続いて、テグスである、釣り糸が最初と最後の位置が二重になるということで、その二重を天然石の穴に通すということ。

これが綺麗な仕上がりなのですが、通らないとこんな風に。

テグスの二重の片方が穴に入りきらずはみ出しました。

この対策は、最初の端っこの天然石、最後の端っこの天然石1粒づつの穴の大きい粒を選びすぐっておくこと。

不思議ですが、穴の大きさが統一ではなくてバラツキがあるのです。

どんな機械を使っているのか見てみたいものですが、実際穴のサイズに誤差があるのです。

ということで特に大きめ穴の2粒(最初と最後の部分1つずつ)を見つけておいてよけておくことがまず1つです。

それでもなかなか見つからなかったり、穴がまだ小さい場合は道具を使います。

「ビーズリーマー」という名前の小道具:真珠や天然石の穴が詰まっていたり拡張したりするときに使えます。
今回、つぶし玉の中にシリコンが入れてあって狭かったので、テグスが通りやすくする為にも使いました。

ジュエリー同士のセット組の出来上がりはこんな感じ。

チョコレートみたいなセットの完成。

クリーミーでピンクが混じったようなチョコレートムーンストーンのカラーがとても活きますね。

あとがき

今回のようなあらかじめセットになった組み合わせは、多忙で時間がかかるジュエリー選びに一役買えそうです。

「着回し」と同じように「付け回し」もあると思うのですが、だからこそ、迷う悩みもあるのです。

このセットそのままをお洋服と合わせていけばよいだけですので簡単です。

お洋服着用後ジュエリーの組み合わせを考えるのは時間が足りないことも多いものです。

最初から決めておいたセットの考え方、どうでしょう、一度引用してみて下さいませ(^-^)。

はぎれで作るミニポーチにもちゃんとした価値を入れるべき、バッグと同じ裏地付きで立派にお仕立てすることの勧め【160】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

はぎれを使うことが、何かいかにもついでのものでたいした作りではないと思われがちです。

この「はぎれ」という言葉もその呼び名がいかにも余った必要のないものというイメージを掻き立てるのかもしれません。

そういった固定観念により、作り手の方もそのつもりで作っていることがユーザー側にも伝わってしまい、「どうせはぎれで作ったものだから」と何か力が抜けたような売買になりがちなのです。

はぎれでも、「高級はぎれ」を使ってみたその出来上がりを見た時に小さいものでもその生地の素敵さに価値を感じた経験をしています。

それなら、生地頼みだけではなく、作りもちゃんとした作りにしていけば、はぎれの元の高級さ関係なく良い仕立ての良質なお品レベルになることができると、そんなことをお伝えしたいのがこのたびです。

とにかく小さめサイズをはぎれをうまく消化しながら複数製作の例

1日の一定の時間の中でどれだけの量作れるかというようなお試しも兼ねて、小さいものばかりを次々に作っていきました。

そうして、時間内に出来上がったのが、これらです↓。

割と効率よく作っていったつもりでしたが、結果出来上がったのがこれだけ。
あともう1点作りたかった次の段階のパッチワークポーチは、もう区切りとしてはタイムオーバー。
6点のみでしたが、右下の黒の水玉は、3点セットなので、4点の完成です。

すべて開閉はマジックテープになります。

マジックテープが小さなポーチでは生地には優しいでしょう。

ざっくりとはぎれの元生地の内容をご説明しますと、左上から時計回りに、寒色系のマルチカラーの薔薇柄ジャカードのイタリア製の生地のマチ無しポーチ。

マスクなどを入れても良いかも。

「金華山織」というピアノや椅子カバーなどに使われる厚いインテリア生地、日本製で白と紺のコントラストが美しいです。

これは裏地も同じ表地で作ったのが特徴。重い物とか、割れ物とか道具を入れるとよさそうです。

そして、黒の水玉がシックなナイロン/100%の撥水の効いた日本製生地で作ったコスメケース3点セット。

ペンシル、ファンデーション、シャドウとコスメ関係のミニサイズの小間物を入れるようなケースのセットです。

そして、マチ付きのシルバーグレー地と紺の薔薇柄のジャカードのイタリア製生地のジャガードのポーチ。

はぎれで作ったものではありますが、もともと生地が高級なものが多いので、小さいポーチでも素敵で高級感あるものに出来上がるのです。

これをいい加減な仕立てで作ってしまうと大変もったいないことだと思いますので、作ると決めたならさらに価値を高めるべくめいっぱい良い仕立てをした方が良いのです。

すべて、表地に接着芯を貼りましたし、裏地付きであり、バッグの仕様と全く同じであるところが短い時間で飽きられてしまうポーチとの差別化になります。

あとがき

ミニサイズのポーチは、その入れる物をある程度想定した「専用ケース」のような考え方をお勧めしたいです。

「何を入れても良い」というのは、捉え方によっては、「何も入らない」ということにもなりかねません。

実際に過去に小さなポーチ類を委託販売でお世話になった際にそのような「入れる目的が見つからない」というお客様からのフィードバックをいただいたことがあるからです。

大きい容積のバッグなどは融通を利かせてたっぷり入るようにしたりする工夫がありますが、小さなポーチにおいては、ちょうどにおさまる「すっきり感」とか「ぴったり感」がポイントだと思います。

そうすると、ある入れる物を想定した「専用ケース」という考え方は重要です(^-^)。

お買い得で荷物が嵩張らない「お土産」として最高なのではないか、美しいはぎれを使ったコスメケースx3点の売り方【158】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2019年に始めたはぎれの消化を目的とした小物作り、<はぎれシリーズ>という企画で小さいサイズのポーチなどを連続製作をしたことがありました。

その中で、リピートして作る価値があると考えたのが、「コスメケース3点セット」。

このたびは、この小さな3点がセットになっていることの価値や、外国人の方へのポテンシャルを考えてみたいと思います。

ミニサイズでも何ら大きなバッグと作りが変わらない、接着芯を貼り裏地が付いている良質な作り

コスメケース3点セット:上から時計回りに、ペンシルケース、シャドウケース、ファンデーションケース。

販売価格例としては、3点で¥1,100(税込)です。

どれも縦は6-7cmの範囲。

せっかく3種もデザインがラインナップされるのでそれぞれまたとないデザインにしたいところ。

そして、この違った用途になりそうな3点が揃い、グループみたいに集結しました。

パット見て違いはありますが、具体的にどこに違いを入れているのかをご説明いたします。

まず、フラップの形をそれぞれ変えたこと。

フラップはぱっと見のアクセントになる部分ですのでそのラインは重要。

本体のフォルムに合うようフラップの形の調子を合わせていきました。

ペンシルケース→六角デザイン、シャドウケース→半月デザイン、ファンデーションケース→四角です。

開閉はドットボタンではなく、マジックテープがかえって長持ちだと数々のインテリア雑貨を見て思います。

実際に別の素材で使ってみたものをドットボタンとマジックテープで比べてみたことを過去に比較実験しています。

ドットボタンは、こういった小さいサイズには、引っ張りが強すぎて開け閉めがかなり生地に負担であることが分かっています。

マジックテープの方がやさしく、開け閉めの時に生地が変形しにくいです。

また、マチについては、ファンデーションケースだけがマチ付き。

その他はマチが無くても裏地が付くことで少し自然にふくらみができることで十分です。

ファンデーションケースは厚みがあることが多いのでマチ付きが有効です。

3点セットは一気に在庫が3個消化されるチャンス、複数人へのお土産が一度に購入できるお得感

さて、この渾身の3点セットのコスメケースですけれど、販売は、アウトドアマーケットが良いと思います。

ネットでは小さいアイテムは細部がよく分からない点が、実際に手を取ってリアルで感じられる違った感覚を得ていただけます。

そして、複数の3点ということが、わざわざ遠方から来ていただいて持ち帰る「おみやげ」にもなるという点。

そのセットをいくつかご購入ならば、数人にお土産として配っていただくことが可能です。

この3点は今回は同じ生地でしたが、別生地同士にしたりなどセットの組み合わせは可能性はいろいろです。

最初にこちらが決めなくても、昔ながらの「よりどり3点」というのも対面販売の面白いで部分かもしれません。

あとがき

コスメケースと勝手にこちらが命名していますが、そのままコスメケースだと受け取ってもらえるかどうかさえ分かりません。

そして、このフラップ式である必要も無いのかもしれなく、「巾着袋」が良い場合もあるのかもしれません。

今後、もっとこのもったいなく余った「はぎれ」に関してはアイデアを尽くしていきたいとと思っております(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

古いモデルの中古バッグ集めのポイント、当時では陽の当たらない存在のようなニッチなモデルが今新しく今後も不変的だと感じる不思議【157】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグ、靴、ベルト、アクセサリーの小物は思わず集めてしまうファッション小物アイテム。

集めるのって本当に楽しい♪。

集める過程もワクワクするもので、そのゴールまでの道のりすら醍醐味となるのです。

今回は、バッグのみにスポットを当て、その収集からたどり着いた現在の状態のバッグのご紹介しながらせっかく集めたコレクションが今後もずっと持っていけるものになる秘訣をお伝えしたいと思います。

つまりは、どんな色やデザインをチョイスするのかというところになります。

大きめ6点と小さめ6点です。

バッグ集めの一番のこだわり、当時の中でも流行からは逸(そ)れていたニッチなデザイン

大きめバッグと小さめバッグの集めた数は同じ6点ずつですが、こだわる点が少し違いがあります。

大きめバッグ6点:現在となってはどれも20年はゆうに経過しています。

どれもA4を上回る大きめです。

一番のポイントは、「流行が感じられないデザイン」ということになります。

リアルタイムでは脚光をあびなかったかもしれませんが、後に20年以上経過しても末永く使えるということが、当時の流行にのらなかったことの見返りみたいなもの。

次は小さめ見てみます↓。

小さめバッグ6点:小さめとはいえそこそこな容量であることもすべての共通な特徴。「大は小を兼ねる」です。

先程の大きめと違う点はすべて柄が入ったものであるということ。

小さめは柄がそれほどうるさくない。

洋服のアクセントくらいにほどよく効かせてくれる効果があります。

その後、2024年ではもっと拘りが特化したコレクションへ

このブログ記事は、最初は2020.07.19の投稿でしたが、そのおよそ4年後の2024.08.17にブログ記事の「手直し」の順番で綴り直しをしてまいりまして今ここに到達。

あれから4年。。これらのスタンスは変わらないのですが、集めた6点ずつの大小は、当時の中にもあったバッグを引き継いたものも含む7点ずつで2024年現在落ち着いています↓。

2024年の大きめバッグコレクション(7点):おそろいのレアアイテムの色違いもその後見つかりました。

2024年の小さめバッグコレクション(7点):こちらもお揃いのレアアイテムが色違いで3点も見つかりました。

クセのある偏ったデザインがかっこいいということではないところが意外です。

よく私は、それを「当たり前の素敵さ」と呼んでいます。

あとがき

決して高価な物を集めるということはありません。

できるだけ、当時の流行ではなかったニッチなアイテムを今後も新しさを感じながら持ち続けることができるものばかりです。

「取っ手のくり抜き」のデザインは非常に好みですので、持ちやすさ云々を通り越したデザインとして大きめにも小さめにも入っているところに趣味嗜好を見ていただければと思います。

これらは、コレクションですので、滅多に使わないアイテムですが、今後も、永久的に持っていけるのではないかと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

お部屋のお掃除は一気にやるのではない、毎日少しずつを曜日と場所を決めルーティーン化することで負担を無くす【156】

まえがき

こんにちは。pictuuresque(ピクチャレスク)です。

掃除はやり終えた後はとても気持ちがよいものです。

ただ、一度にまとめてやり過ぎるのは負担の元です。

かつては、掃除機は毎日かけていたものの、拭き掃除などの細かい部分は週末に一気にお掃除をしていたことで、ある一定の時間が必要でした。

その時間がとても負担に感じ重い気持ちでいたことがあったのを記憶しています。

その後、今回ご紹介しますような、曜日ごとに1日ずつお掃除する場所を決め、そのかわり毎日少しずつ実行していくという方法をとりました。

この方法により、掃除がルーティーン化し必ずできる毎日の作業へと変わっていきました。

このルーティーン化のその後は何も負担はありません。

影響のない短い時間で終えることができ、ずっと怠ることなく続けていけるこの「掃除スタイル」をこの度ご紹介したいと思います。

毎日少しずつ行う計画表を一度だけ立てるだけでよい、あとはその通りこなしていくだけ

まずは、月-金までの5日間で掃除を行う場所を決めます。

土日はお休みにするところもポイントです。

できれば最初は、紙に書いたりパソコンに記録したりするのがよいでしょう。

次は決めたその個所を行計画表通りに行うのみ。

これを当たり前にルーティーンワークの1つとしてひたすら日課のようにこなしていくだけです。

私の場合、

・(月)・・・外と面する場所(玄関、ベランダ、外に接する窓など)

・(火)・・・キッチン(この時に包丁も研ぎます)

・(水)・・・トイレ

・(木)・・・お風呂場

・(金)・・・OA機器、ドア、机の上、サン、洗面所、壁ふき

こんな風に小分けしています。

人によって内容はまちまちでしょう。

ポイントは、1回で時間を10分以内に抑えることです。

かつては、週1回まとめて行っていましたのでその場合は、ゆうに30分以上かかってしまうものです。

それほど時間がかかると隙間時間を利用するなど難しく、掃除専用に時間を確保する悩みが生まれます。

そんな悩みは無用な、小分けのたった10分程度というのは、仮にいつもの時間にできなくとも、すぐに補助的に違う時間で後で対応もできるという結果でした。

このやり方にしてから、さぼるとか、中止などはなくなりまして、いつも続けることができています。

全体の掃除機がけは毎日が良い

割り振りをした小分けの掃除の前にベーシックな本物の365日のルーティーン、掃除機がけもあります。

その後すぐに、専用の掃除に移れば、ルーティーン作業をひたすらこなすだけです。

大きく汚れる前に小分けのやり方は、あまり汚れすぎていないので、その都度の労力も小さいものです。

あとがき

こういうことがとてもストイックな感じに最初は感じるかもしれませんけれど、続けることというのは、慣れてしまえばただのルーティーンなのだと。

よって、掃除に限らず、運動とか読書なども続けていくと当たり前にいつしかなっていくものです。

その当たり前がそのうちたくさんのことをできるようになっていて何かしらその積み重ねの効果が現れ始め、良い結果が生み出されればそのことをそのまま他の人に伝えていくこともできます。

私もこのように続けて3年近くになろうとしていまして、こうしてお伝えできるようになっています(^-^)。

元は同じ鉱物が粋を作る、エメラルド、アクアマリン、モルガナイトのパステルマルチカラーが優しく美しいネックレスの自作【153】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

天然石の豊富さは膨大です。

「このカラーが天然の色なの?」という色も多く、とてもロマンがあります。

デジタルでははっきりと表現しきれないような中間的な色。。

それこそが、自然の中から採掘されたことの証なのです。

この度、連のネックレスを1本ハンドメイドしました。

「パワーストーンブーム」の2010年代には随分はまったものですが、またその後、ブームではない現在2020年に改めて作ってみたとが新鮮でした。

どのような天然石をチョイスしたのか、どんな留め具を使ったのか、などをご紹介ししまして、自作することの魅力を存分にお伝えできればと思います(^-^)。

天然石ジュエリーに興味を持ったきっかけはパワーストーンブームの既製品の品薄さからの自作

思えばハンドメイドバッグを製作の作業との並行で天然石にも興味がありました。

特に2010年代前半が夢中になって多くストーンネックレスやブレスを集めたり作ったりした時期です。

その中にパワーストーンブームも重なっていました中で自作するきっかけというものがありました。

なかなか既成品では、こんなネックレスがあるといいのに。。などと思いを膨らませることも多くありました。

ある時、友人がブレスレットを作ってくれたのですが、その過程を見せてもらったことがありました。

その時は、器用だなあとボーッと見ていただけだったのですが、その何気なく見ていたことがむしろきっかけになったのでしょう。

気が付けば、ネックレスやブレスの留め具の取り付け方などをYouTube動画などで見せていただくことになります。

ちょうどその頃YouTubeが盛り上がってきたことも重なり、そういった新しい学びタイプの動画がアップされてきていた頃だったと思います。

2016年1月にYouTubeをスタートしたことでよくサイトを訪れるために、拝聴するきっかけがあったわけです。

そうして、ネックレスやブレスは一連にエタニティになったものなら作れるようになっていきます。

ペンダントなどの研磨、地金のロウ付けなどの分野はまで入っていくには至りません、プロの方がいらっしゃいますので。

よって、天然石によるネックレスやブレスの製作は、その完成までのほぼ半分以上の段階が終わっている連になっている状態で問屋様から石を購入し、留め具を取り付けて、テグス/釣り糸に通し直して、完成させるやり方です。

ほんの10-20分程度でだいたい出来上がっていきます。

拘りの製作の1つとしまして、ゴムではやらないことです。

本来のジュエリーのように、留め具をきちんと設置したもの。

そして、その留め具もSV925、K18YGやK18WGの天然の地金を取り付けていくことでした。

パワーストーンブームの時には、ゴム仕様で腕にはめるブレスが既製品では大半で、あの作りがカジュアルで安いお品に見せてしまうのです。

あとはストーンのカットの仕方ですね。

その後さまざまな美しいカットの種類があることを知りますが、既製品は、決まって真ん丸の数珠のようなカットが大半ばかりであることが際立っていたパワーストーンブームでした。

よって、自作によって、高級感あるものに作っていく工夫は自分の中で考案した付加価値になります。

完成のミックス「ベリル」のネックレスの3色が集まった意味がロマンチック

今回、ベリルというマルチカラーの石を使いました。「ミックスベリル」とも呼ばれ、1色だけじゃない、数色を総合してこう呼ぶのです。

主にブルー、グリーン、ピンクが目に入ります。

ベリルのネックレス:パステルカラーのブルーはアクアマリン、グリーンはエメラルド、ピンクはモルガナイト。

主に3色が目に入ります。その他数色、黄色系や白系もあり、総称でベリルと呼ばれます。

これらはどれも元は同じ種類の鉱物。

その後に岩の中で混じる物質の影響で色の変化を遂げ、枝分かれのようにその物質の影響が強い別のストーンになっていくというのが多くの天然石の出来上がり方です。

よって、鉱物名:ベリル、出来上がったストーン:アクアマリン(ブルー)、エメラルド(グリーン)、モルガナイト(ピンク)2重の名前が付いているのです。

元は同じ鉱物であった影響からなのかトーンが等しい優しげな色が足並みそろったマルチカラーに出来上がるロマンがここにあります。

自然の色なので、着色にはない、主張しすぎない控えめなつつましやかな雰囲気が素晴らしいです。

留め具のこだわりもずっと続けてきたことです。

シルバー925の留め具と18金イエローゴールドやホワイトゴールドの留め具を付けることとでは、ネックレスそのものの価値が大きく変わります。

ベリルのネックレスに取り付けたK18WG引き輪、ダルマ板、つぶし玉2個。留め具の高級感に拘りました。

あとがき

ベリルをお洋服に合わせるとしたら、クリーム色とか淡いパステルカラーが合いそうですね。

優しくなじむように身に着けられそうです。

先程、宝石寄りというお話をさせていただきましたが、宝石の定義には入っていきません。

なぜなら宝石には定義があって、希少価値やアッと驚くような透明感なども重視される事項なのです。

特に珍しいということもないパワーストーン級の天然石の材料で作ったネックレスであることは間違いありません。

しかし、自分でその配置を決め、自分で留め具を選択して、自作したこのネックレスにはもうすでに付加価値が生まれています。

既製品ではなかなか難しいことを可能にし、渾身の選択によるストーンを選び、またとない1品を製作できるのが自作の良さです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

マーカサイトや細工が緻密な925の布磨きに限界を感じた時のお手入れ方法【152】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

地金の中でも一番短い年月で色が変化してしまう、「sterling silver:通称925」。

大切にジュエリーボックスの中に保管していただけなのにどんどん色が黒ずんでゆきます。

これは、天然の銀特有の現象で、空気中に含まれる物質に反応して黒ずむ、つまり、身に着けていなくても保管しておくだけで黒ずんでしまうという驚きの事実があるためです。

数年そのままの保管で真っ黒になった経験があります。

今回は、そんな不遇な運命の925を受け入れながら、定期的にチェックして、黒ずみを解消していくお手入れ方法をご紹介したいと思います。

ただ布でふくにも、凹凸感ある装飾性のある925などはあまり触り過ぎてもいけません。

そういった悩みの解決に是非(^-^)。

マーカサイトなど細かい細工がほどこされたアクセサリーのお手入れ方法

凹凸感のあるアイテムが好みでありまして、洋服でもアクセサリーでも同様です。

そうすると、集まったアクセサリーは表面がボコボコと細工されていることが多いです。

その場合、布磨きの方法は、こすっているときに繊細な部分に触れてしまい、かえってせっかくの芸術品を傷めてしまうことに。。

そういう意味では磨くことがやや乱暴な扱いになる時もあるのです。

ということで、シルバー925専用の液体を見つけました。

これに5秒程度付けて、すぐ引き上げ、水洗いしてふきとり、乾かします。

このような素早い流れ作業で黒ずみが白く蘇るということを実際にアメリカ製のシルバー専用の液体で行いました。

下の方に貼りますYouTube動画でそのbeforeとafterの様子を映しています。

見違えるように変わります。

短い時間で細部まで液が浸透して黒いシルバーが白い本来の美しい独特の色に蘇るその様子が早送りみたいでとても面白いです。

液体でシルバー925をお手入れするときの注意点

液体は、こんなにまで効力を発揮するわけですから、それはそれは強力なパワーなわけです。

そこで、5秒ルールというものを自分でもうけました。

この洗浄液は、USA製で、「CONNOISSEURS」というなんと呼んでよいかわからない名前です(^_^;)。

ネットでググるとこの商品名でこの写真が出てきます。

とても広く知れ渡っている商品なんだと思います。東急ハンズ様で購入しました。

シルバー925専用の黒ずみを綺麗にする液体。においもかなりヤバめなので、気を付けて使う必要があります。

期限を過ぎると危険な薬となってしまうかもしれませんので、くれぐれも管理をしっかりと。

詳しいことが、なかなかこのパッケージなどから分からないのですが、私が使ってみて、そして、ここに書いてある注意書きからも納得した重要点を並べます。

他の類似品も同じようなことを気を付けねばならないかと思いますので、シルバー好きの方はご参考にどうぞ。

・シルバー専用なのでK18YG、WG、プラチナなどには使用しない方がよい(してはいけない)。

・天然石はこの液体には対応していないのが基本です。

結果的に大丈夫な場合もありますが、基本的には、シルバー925だけでできているもの、925の部分だけを液体に付けるということがよいです(ちなみに、オニキスがど真ん中に付いているペンダントトップ、一応大丈夫でした)。

・開封後1年で使うのが望ましいと記載があり、1年が使用期限と考えるとよい。

これも実体験なのですが、別のこういった液を数年保管していたら、容器の底が何か劣化みたいな感じになって危ない状態になっているようでした。

液と容器の接触があまり何年も継続することが良くないようです。

それほどにパワーのある液体なのです。

よって、こんな風に、購入日付と1年後の日付を蓋に油性マジックで書きました。

マジックで購入日と1年後を記録。分かりやすいですよね。記憶は当てにならないものですので(^_^;)。

続けて注意点まだあります。

・説明には、10秒程度で引き揚げねばならないと記載ありますが、3秒くらいでアクセサリー全体にみるみる浸透しますので、5秒で引き揚げれば十分。

もたもたする分の秒数に残りの5秒を使います。

・引き上げたらすぐに、水道水で洗い流します。これを放置は結局ずっと液体に付けていると同じこと。付け過ぎは絶対に負担ですのでよくありません。

・引き上げるざるみたいなのが設置されていて便利なのですが、どこを持てばよいか分からず、私はペンチで行いました。すべらないで持てるような何かつまむものが必要です。

これは、このまま外に出せますが、入り口がひっかかってもたもたしますし、ピッピッと液が洋服とか顔にかかるとダメージなので途中まで引き上げて中のアクセを取り出し、別のトレイに移すというのがよいです。

こんな風にザルに載せていったん沈めて全体を洗浄、そして引き上げます。

この写真のように私は持つところがベタベタなのが気になり、ペンチで行っています。

プラスチック製のピンセットなんかが附随されている別の類似商品もあります。

この入口の蓋(切り抜いたもの)を使いました。紙製でなくとても丈夫です。

ずっと今後も使えるようなトレイになりますので、液体と一緒に保管。

下の写真の右上が引き上げた直後のトレイに使う中蓋です。

ちょっとアバウトだなあと思うのが、最初に開封するときの蓋が、カッターナイフで切らないと開けられません。

右上の銀色の部分が切り取ったところ、これをトレイに使っています。

とても丈夫くて、ただの紙ではないです。

このザルをそのまま引き上げて容器から出そうとするとピッピッと液体がかかって簡単に取り出せないように作られているのです。

よって、ざるは入れっぱなしがよいです。

途中まで引き上げたら切り取ったトレイに移し、すぐにアクセサリーを水道で水洗いします。

左:液体によるお手入れ前(before)、右:液体によるお手入れ後(after)。よく見る光景かもしれません。

黒色から白色ほどの劇的変化です。

あとがき

数秒でみるみるうちにシルバー本来の白っぽい色がよみがえります。

気を付ける点がある危険な液体であることと、液体の保管が煩わしいですが、自分でもできることなのでシルバーアクセサリー持ちの方は、一度にたくさんの手持ちアイテムをお掃除することができますね。

シルバー925が地金のアクセサリーをお持ちであれば、今回の液はとても便利です。

頻繁にはやめておいた方が良いと思います。

地金の天然の良さや成分に全く影響しないかというとそんなことは無いと思うからです。

そして、実験では大丈夫そうだったオニキスも、やはりできればこのような液には触れない方が良さそうです。

どうしてもというような凹凸感ある場合にだけということで、注意をお伝えしておきます。

楽しいアクセサリーライフをどうぞ(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

断言させてほしい、リントンツイードはカジュアルテイスト、これをエレガントに仕上げられる製造者はもはや怪物と言えよう【150】

まえがき

こんにちは。pictuuresque(ピクチャレスク)です。

お洋服やバッグにまで作られる「リントンツイード」。

リントンツイードはもとはイギリス生まれです。

生地メーカー「リントン社」様の創業者「リントン」様の名前をファンシーツイードに名付けたブランド名です。

この「リントン」という名前のツイード生地を女性のスーツに取り入れたのは、「ココ・シャネル」が最初です。

もともとツイードというのはその昔はメンズのお洋服に対して専用に使われていた素材。

「メンズテイストを女性のアイテムへ引用」という発想は今後も大いに注目したい考え方です。

反対のことももうすでに起こり始めており、男性がかつては女性ならではのアクセサリーであったアイテム「真珠ネックレス」を付け始めた例にもジェンダーの垣根が崩壊し、溶け合ったと見ることができます。

もとは、「ファンシーツイード」という糸がカラフルに織り込まれた生地に興味があり、イタリア製・日本製・ドイツ製などを実際にバッグに製作してまいりました。

不思議なのが、ラメのようなツヤのある糸が織り込まれても出来上がった生地はカジュアルテイストに寄るということ。

どうしてなのでしょう、カラフルな糸がランダムでポップな感じに見えるからでしょうか、これこそがツイード特有のテイストなのです。

そしてこのたび、全くご縁のなかった「リントンツイード」ですが、友人の勧めで購入してみたのでした。

リントンツイードを実際に初めて手にしてみた印象や特徴は写真のイメージを遥かに超えたガサガサ感、カジュアル以外の引用が考えられない

このたびリントン生地を初めて手にしてみて思った感想です。

このような高級な生地は手にしたことが無かったのでとても新鮮。

とりあえず最低限の分量をできるだけお得購入。

柄は特に選びません、とにかくエコノミーな生地を探して納得した色合いであればと思ったのがこの度のチャコールグレーベースです。

高級なのに、カジュアル感が高めというこのバランスがすごいと思います。

ガサッとしているというか、今まで見たことのあるイタリア製などのファンシーツイードとは違ったものでした。

そして、リントンツイードは、ほとんど四角い柄のような織模様が入っていて、角々したイメージだから、四角い形のデザインのバッグが合いそうだと思いました。

これはカジュアルの極みとも言うべきテイストの偏りだと思ったのです。

このテイストを作るものは、まさにこのガサガサ感と四角く浮き出る柄にあると思いました。

リントンツイード、混率不明、イギリス製。濃グレー色。

「リントン」生地について混率のみに焦点を当てて調査してみると、主に綿を多く使ったもの、毛を多く使ったものに大別の傾向を見ます。

使う金具は断然シルバーを選びたいと思いました。

キューブ型のデザインのバッグを製作した感想、キューブ型は体への沿いが悪いのでリュックではなくハンドバッグ向き

今回のキューブ型は、仕事仲間からの提案のデザイン。

へえこんな形のバッグもあるのだと新鮮ですが、キューブ型はあまり見かけません。

だからこそ際立って個性的になるのだというところです。

構造の類似品としてはバニティーバッグが一番近いものがあります。

まずは、手で持つハンドバッグの使い方が1つあり、ショルダーにもなって、リュック仕様の3wayで製作したのでした。

3wayのキューブ型バッグ:<サイズ>縦17cmx横17xmxマチ17cm。

ところで、中側の構造が問題です。

こういった口が広いままのバッグは、セキュリティー性に甘い点があり、物がこぼれ落ちる確率が高まります。

持ち歩く中でいろいろな動きをする場面があるかと思いますので、安心な作りにせねばなりません。

そこで考えたのが、いったん立方体のバッグを作っておいて、内袋をはめ込む形はどうかということ。

そして、このような内袋が生まれました。

ひと回り小さく容積が作ってあるピンクとブルーのバイカラーの内袋(マチ付き)を設置。
リュックで背負う場合、背中に入り口が配置による心配あり、セキュリティー性を高めドットボタンで閉じます。
次に左右の共布ひもをリボン結びをして口を更に閉じます。
底に取り付けた2個の上下のドットボタン。これを本体の裏地の底に取り付けセキュリティー性を高めます。

そうすると、オープンなイメージの容器が中でしっかりと守ってくれる役割を果たしてくれます。

製作したその後考えたことは、サイドの隙間を埋めるべく、キャラメル箱みたいなタブを両サイドに縫い付ける設置。

これと同じデザインではなくても、直方体などの立体的なバッグの場合には「キャラメルタブ」の存在はセキュリティー性を高める上では役立つパーツではないかと。

あとがき

「ファンシーツイード」の「ファンシー」の部分の意味は、「装飾的」というような意味で、「ファンシーヤーン」というモール糸やラメ糸のような個性的な糸を織り交ぜてあります。

それによって柄のような生地に仕上がり、ファンシーヤーンが織り交ぜられたツイードということで「ファンシーツイード」という名前になっています。

「ファンシーツイード」のジャケットには、ボトムがすっきりとしたデニムやつるりとした扁平な素材が合うのもこの素材が柄的な織り方だからなのです。

このたびの「リントンツイード」を手にした驚きはその素朴さ。

今まで見てきたイタリア製やドイツ製、日本製のファンシーツイードにはないンメンズテイストがたっぷりでした。

やはりもとはイギリスで紳士用のジャケットやスーツなどに使われる目的であったことがうなづけます。

この生地が随分以前のものだったこともあると思うのですが、そのメンズアイテム用の名残をこの生地に強く感じました。

今一度シャネル様のお話に戻りますが、かの有名な「チェーンバッグ」をこのファンシーツイードでコンビにしてあるバッグに、更にゴールドの金具が使われているお品が絶品です。

こんなカジュアルテイストをエレガントに提示した「シャネル」様のバランスに脱帽、そしてさらには、「挑戦状」のような意味も感じなくもないのです(^-^)。