ヒネリ錠の間から生地がはみ出る不安の解決へ。。くり抜き後玉縁の手法を取り入れた安心な設置のための部分的試作【373】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグを作っていますが、どうも、穴をあけて生地を打ち破るということを好みません。

今までアイレットカンや、ショルダーの両面ハトメなどを一通りそろえ、実際に設置する経験をほとんどすべての種類に対して体験してまいりました。

その経験後、現在はほとんどの「打ち込み式の金属パーツ」の設置を廃止しました。

やはり生地を破ることへの抵抗が強くあり、その後の劣化があるとの懸念が残るからです。

さらに、生地は意外と穴が開きにくいもので、芯地が複数ミルフィーユのように重なっているので一発開けができないのです。

パーツメーカー様も「本来打ち込み式はレザー用に作られたものであり、生地には不向きである」とおっしゃっています。

確かにパーツを使うとスタイリッシュではありますが、その完成当時だけの見かけだけで判断していては、現実的ではないと思うのです。

今回は、打ち込み式ではないものの穴をくり抜きツメで止める設置のヒネリ錠について、最もその後も安心な設置のための「部分的試作」を作ってみました。

ヒネリ錠は今まで生地をポンチでスクエアに打ち抜いて大きく穴をあけて使ってきました。

このままの始末でヒネリ錠を設置してしまいますと、その後の危うさが伴います。

今後頻繁にヒネリ錠のような留め具を必要とするハンドバッグを作っていく場合を考えても、そもそもヒネリ錠という種類のパーツを使っていくのかということさえ検討を慎重にしている最中です。

けれども取り付けることでかっこよさは生まれると思いますので、可能ならば使いたいということです。

ヒネリ錠のくり抜きを「玉縁」仕様でやってみた結果の展望

いろいろ考えてみました。

まず固定観念を取っ払います。

ヒネリ錠はポンチでくり抜くものということという発想からいったん離れてみます。

そこで、よくバッグのポケットに作っている隠しポケットの時の「玉縁」をこの小さい穴にもほどこせばよいのではないか、そう思いました。

このヒネリ錠は隠れる部分が比較的多い方のタイプで、ネジ式ではなくツメ式での設置ということで選択。

出来るだけ綺麗にできる最大限、されど枠のくり抜きより大きくなりすぎない最低限というバランスを考えながら、玉縁ラッピングを引用。

作図とカット:くり抜き枠を作図し枠をなぞるように縫います。Yの字をハサミでカット。

この時点で表面には「中表」に重ねたラッピング布が設置してあります。

ラッピング布の位置:表地の表面に中表に設置。そして、この切込みから向こう側へひっくり返します。
ひっくり返し:こうして、裏面へラッピング布を返します。これで四角枠がすべてラッピングされます。
完全にひっくり返した様子:くり抜きわくの縫い代がすべてラッピング布で覆われたことになります。
ラッピング布の始末1:試作なので裏面みたいですが、実はこの面は目に見える位置になるのです。
ラッピング布の始末2:とりあえず、短くカット。すっきりとはしておく必要があります。

カットしたとはいえ綺麗ではないですね。

目に映る場所なのですからこのままでは汚いです。

実際にヒネリ錠の枠をはめてみます。
ここからがふんばりどころ。ラッピング布のはみだしをどう綺麗に見せるかが次の課題です。

さて、バッグを開けた時に視界に入るこの部分をどう美しく仕立てるのかが今後の課題です。

このたびはここまでなのですが、今浮かんでいる案だけを記録しておきたいと思います。

<ラッピングの美しい始末の仕方案>

①ラッピング布に使う生地をほつれない生地で選択する。

②ラッピング布は後からカットするのではなく、最初からスタイリッシュな形でカットをしない方法をとり裏面にひっくり返した姿が完成形とした計算されたものにデザインする。

③更に本革レザー(ほつれない)を裏面に当て(この時点でレザーもくり抜く必要があり)、ラッピング布を覆い隠してしまう。

※③に関しては、覆い隠すだけあって面積が大きくなりますので、ヒラヒラを解消するためにステッチで固定し、表にも貫通しますので、表から見た時にヒネリ錠の周りのデザインのように見せることになります。

以上、こんな風に課題の解決案を現時点で思い浮かぶ範囲でアップしてみました。

あとがき

本革レザーを附属品として利用。。

このことが上手くいくとヒネリ錠の悩みは解決していくのではないかと思います。

一方、「ネジ式」というヒネリ錠がありましてあれこそスタイリッシュでカッコイイのですが、ネジ式はおそらく布にはてんで不可能だと思います。

ネジ穴を開ける苦労が半端なく、生地を傷め、ずれてうまくいかない過去の実体験があります。

やはり、金具パーツ全般を見まして、「かっこよさへのあこがれ」を重視することが多いと思います。

確かにヒネリ錠を取り付けると素敵になるのです。

それは、考え方によってはヒネリ錠に「依存」するということになります。

「では、どうやって入り口を開閉するのですか」ということになりますね。

ここで、「どうしてもヒネリ錠を使わねばならない理由」やっとが生まれるのです。

考え方としてはそうあるべきで、最初からヒネリ錠のスタイリッシュさにあこがれるものではないのです。

そして、「使っていく中での長持ちがちゃんと製造の時点で追求できているのか」、これが最もこの度お伝えしたいことなのでした。

製造する商品の「ライン」を決める、同じ容量のデザイン違いのバッグを3つ並行しながらレベルを高める継続の仕方【367】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグのデザインを少数にしぼり、丁寧に1点ずつを高めるということをしてまいりました。

3デザインが同じような容積と、同じようなシーンで使えそうなバッグとしてグループを作りました。

このたびは、ここ最近製作してきましたデザインを大きなくくりでまとめたご紹介です。

それぞれの違いと、どちらかに更に絞った方が良いのかもしれないなどのご意見を持っていただきながらご覧くださいませ。

「コンパクトライン」は、旅行などアクティブなシーンに活躍してくれるものと見込む

その3デザインとは、「餅巾着」「巻き寿司」「おにぎり」です。

大きなリュックとは違ったコンパクトの良さを感じていただけると良いです。

では、改めて1点ずつ。

「餅巾着」<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。

写真1枚では不足だったかもしれません。

内部には、バッグinバッグなる「内袋」が設置されています。

その内袋は、マチの部分に挟み込んで完全縫い付けなので外れないのです。

そして、巾着袋の構造は裏地付きというものです。

めいっぱいの高さで設置し、マチ以外の縫い付けが無いので、新しくお部屋が出来ています。

多少、開け閉めがスムーズではないこともありますが、一番にセキュリティー性に重きを置いたものになります。

もともと巾着タイプは隙間ができてしまい完全に絞り切れないという入り口の悩みがありました。

それを、少し「発想の切り口」を変え、メインの入り口は従来のまま、内部で完全密閉できる巾着袋の設置に至ったのでした。

次は、比較的開け閉めが楽なファスナー仕様が続きます↓。

「巻き寿司」<サイズ>縦23cmx横32cmxマチ10cm。

メンズライクな様相でありながら、四隅のカーブをゆるやかに作りやすくしたものです。

このデザインは、サイズを変えてアレンジも可能なモデルで、ボストンバッグの作りに似ています。

じゃあ思いっきり大きな着替えも入るようなボストンバッグを作りたいということであれば、使い勝手としては、次のタイプの方が良いと思います↓。

「おにぎり」<サイズ>縦22cmx横23/32cmxマチ10cm。

「巻き寿司」とほとんど同じ作りなのに、なぜか違ったデザインに感じる不思議。

大容量のボストンバッグはこちらの方が安定するのではないでしょうか。

サイズによっての用途の違いを考えた時に、ほぼ同じ作りの「巻き寿司」と「おにぎり」を別物としてラインに入れたのでした。

あとがき

もとは、バッグのデザインの1つずつに名前を付けたことがそのまとまった「ライン」のアイデアも浮かぶことにつながっていきました。

思いついたことは進めてみると良いと思います。

違う場合は変更が利きやすいのも小規模事業者の特権。

気持ちに実直にあれこれアイデアを実現し、時には大きく舵を切れるのです。

ハンドメイドバッグを作ることを止めないで、続けるにはどうしたらよいのかを考える、そうした先にはもしかしたら別の形での実現があるのかもしれません。

この先の未来のことなど今分かるはずもありません。

とにかく続けていくからこそ未来もできていくのです。

「ハンドメイド道」なるものを大切に、そして丁寧に歩んでいって下さいませ(^-^)。

ヒネリ錠付きのバッグの急カーブラインの縫い合わせが難関、もっと作りやすくするための工夫を試作品を完成させながら検討【363】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグをこじんまりとした小規模製作をしていることのメリットは、急な変更の融通が利くところ。

このたびは、緊急でこれまでずっとあこがれてきた、巷では「ケリー型」と呼ばれる蓋付きのハンドバッグの「側面の急カーブ」に注目しながら試作品を作りました。

以前にも一度製作したのですが、もっといろんな生地で作れるようにとなると見直したい点は、やはり作りやすさです。

作りやすいものは綺麗にできるという鉄則のもと、良い意味で楽に製作できる工夫も非常に重要なのです。

矢印のカーブは半径2.5cmの円の一部を使ったカーブですが。縫い合わせは難関箇所となるほどの難しさです。

「昆布巻き」というデザイン名を付けています。

蓋付のコンパクトなもので、ショルダーなどはあえて付けずにハンドバッグとして持つものです。

このサイドのマチの部分のパーツがカーブを描いています。

ここが縫い合わせの際に非常に難関になるのです。

側面の急カーブを縫いやすいように変えることができるのかの型紙変更の考案

円の一部を利用したカーブはとても美しく自然であり、どのバッグにもその半径を変えながら引用してまいりました。

本当はこのまま2.5cmの半径の円の一部を利用のカーブで行きたいところなのですが、作りにくいデザインは良質なものが出来上がりにくいう理論からカーブの見直しをはかります。

左は、これまでのカーブの型紙。右は緩やかなカーブにしてみた型紙。
結局、底が水平ではないこのカーブはボツ、こちらの型紙はやめました。

やはり、良い形になるはずがありません。なぜなら本体の形に沿わないからです。

この案は、型紙だけでボツになりましたのでサンプルは作りませんでした。

次の写真を見ていただきますとおおよそのここにはめ込む形が浮かび上がっているのが分かります。

そうしますと、今までの半径2.5cmの円のカーブの一部を引用のラインは正解だったと言えます。
このたび試作を作った時に採用した型紙:こんな風に途中まで円の一部のラインという形でやってみました。
上の型紙で縫った結果のライン:出来上がりの前にステッチ自体があのラインでは上手くかけられず。

結局は、物理的な動きの自然の法則とでも言いましょうか、円のようなカーブがどう考えても自然であり、そのようにミシンが進んでしまうのです。

とりあえず、このまま続行しました。

今回使用の生地はカーテン地、モカグレー色に四角いジャガード柄です。

ドレープカーテン地:ポリエステル/100%、日本製。入り口のフラップのシミュレーション。

そもそもフラップが浅過ぎるという点がここですでに失敗だと判明、それでも続行します。

なかなか折りたたみ構造も難しいものです。

おそらく試作が何度も必要なデザインだと思われます。

そして、とりあえずの完成です↓。

「昆布巻き:試作」<サイズ>縦18cmx横24/28cmxマチ8cm。

一応組み立てることはできたものの多くの課題のあるものになった試作。

まず、やはりフラップは浅すぎまして、この2倍ほど下へ長さを伸ばしたいところです。

側面も浅すぎて隙間ができていました。

ところで、側面のカーブに関しましては、結果的には元の型紙の方がましでした↓。

元の半径2.5cmカーブの型紙:やはり円の一部を利用したカーブでなければ美しくないのだと結論付けました。

そして、次回への展望として、半径を少し増やすというカーブにして側面の型紙を作ってみます。

次回への持越し事項として、今度は半径4cmの円の一部で引用する型紙を製作。
カーブの線が2.5cm半径よりも数ミリ内側に入りカーブ緩やかに。。少しでも縫いやすくなるはずです。
先にこの側面のサイズを徹底することでマチも広がり全体の型紙も見直すことになります。

すでにこの型紙自体をおおまかな台形型に変えまして、上の方になるに従い幅を狭くする改良も同時にしています。

と、こんな感じでその後の方向性が1つ見つかったということになります。

ヒネリ錠についての心配事と縫い代はみだしのリスク改善のアイデア

ヒネリ錠に対しては懸念が常にあります。

生地に大きな穴をあけることのリスクをとても感じます。

確かにかっこよさはあります。

それは、きっと枠がくり抜かれて透かしになっているかっこよさだと思います。

その反面、とてもリスキーな構造だと思います。

今ある生地をくり抜いてしまって包み込むこともせずヒネリ錠を付けているので、いつ何時、ヒネリ錠の間からゲジゲジの生地がはみ出すか気が気でありません。

隠しポケットの枠みたいに、ラッピング布でくるみ込むことも考えてみましたが、これも一度サンプルを作ることになりそうです。

頑丈に取り付けるすべが見つかれば、ヒネリ錠自体はポイント的な存在感でカッコイイです。

あとがき

こうして、組み立て式でなければなかなか作ることさえできないハンドバッグを作ろうと考えられたのも、「プレート組み立て式」の作りを採用し始めてからです。

このことがまずは有難いです。

あこがれだけで終わるということがなく、試作に踏み切れただけれでも一定の成果は有りました。

同様の立体型デザインに「バニティーバッグ」があります。

これは、通常よく作られる「ひっくり返し型」で裏地付きでも可能だと思いますが、組み立て式のばあいは、ラインがしっかり出て、イメージに近い形で実現できます。

そう考えますと、ほぼ無限に立体型のデザインが作れるということになりませんでしょうか。

確かにこの回は試作にとどまり、サイズ感も間違いながらのものでしかありませんでしたが、今後のハンドメイドバッグの製作のヒントになる点があれば幸いです(^-^)。

図書館で本を複数冊まとめ借りの並行読み、カーテン地に中綿キルトでレンタル品の丁寧な扱いを心がける本専用の四角バッグ【360】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

学生時代に何度も巡り歩きながら楽しんだ古本収集、その後300冊ほどの世界中の文学作品を本専用棚に長い間保管していました。

ライフスタイルの変化と共に、2018年のこと、本を保管しないというスタンスへ。。

そうして、新聞記事やYouTubeで紹介されていた本を図書館で借りるというスタイルに定着。

図書館内でも検索が可能、返却時に次の本をその場の思い付きで探すこともあります。

巷で高まる「所有しない」という文化は、人それぞれの価値観において、何を手元に置き何を手放すのかが判断されます。

私の考え方はこうです↓。

本のような皆に共通の量産品ともとれる物品はレンタルで、またとない1点物的な古着のお洋服などの物品は所有するのです。

ただ、そうは言ってもお洋服すらも最低限、「持ち過ぎない」ということを心掛けるようになった現在です。

このたびは、実体験からのバッグのモデルを考案、図書館に持ち運びする本専用の入れ物なるバッグを製作した記録です。

本専用のバッグは中綿キルト裏地と確実に持ち上げるベルト付きのデザインで。。ピンタック入りの四角フォルムの名前は「田楽」

使用生地:表地(金茶)-ドレープカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。裏地(暖色系小花柄)-コーティングプリント目止め加工、ナイロン/100%、日本製。
バイヤスキルトがけ:中綿とハード薄芯を敷き、5cm幅で少し面白くバイヤス向きで。

写真がストライプキルトのように映ってしまいましたが、実際は地の目に対して斜め向きで作図してキルトステッチをかけている場面です。

裏地パーツのバイヤスキルト完成:本専用ケースですのでポケットは付けません。
ベルトの取り付け:強度を高める横に走る底ベルトを縦並びに2本取り付け、真ん中をベルト通し用に空けます。
底ベルトの裏面:一度に見れる写真が無かったのですが、真ん中の様子は上段の「左側」の写真に映っています。
表地と裏地の合体:返し口を作らないやり方。外表の表地の中に中表の裏地を入れ込み口を縫います。
ベルト装着前:底にはベルト通しは設置済みです。
ベルト:やや肉厚ですが、表地の共布で作ったものです。
ベルトを通す場面:予め縫い付けておいたベルト通し2列共に通します。
ベルトの端の仮の始末:結び目で留めていますが、その後Dカンとナスカンコンビで落ち着きました。
「田楽」と言う名の本収納バッグ完成(金茶カーテン地):<サイズ>縦20cmx横28cmxマチ9cm。本6冊分。

留め具はゴールドカラーの金属パーツ(Dカンとナスカン)で、結ぶのみの不安定さから安定感を得ました。

本が溢れ出ないためには、結ぶのみより金属パーツの方が確実です。

あとがき

「専用バッグ」「専用ケース」というのは、製作+販売活動においては、見込み客なる方へ届きやすいという不思議さがあります。

万能な何でも入るという価値よりも、「これが入る」という狭い絞り込みの方が響くというのはマーケティングの不思議さです。

この理由は結構深いと思っています。

特に日本人は、「専用」という形態を好むと思うのです。

蚤の市などで、「これは何を入れるものですか」とよく問い合わせることがあり、予め決められたケースに順ずるような性格を持っているのが日本人。

一方で、自由に自分なりの使い方ができることが非常に嬉しく、たとえ「◯◯専用」と謳われたいたとしても自分なりの個性的な使い方をする人もいます(私がそうです)。

ただ、大きく見ると後者はレア、大半の人々が専用ケースに対して納得するものなのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

完売モデルの黒ナイロン撥水特化のビジネスバッグ「テリーヌ」、A4書類文化の消滅傾向と外回り仕事の消滅傾向を鑑みたラスト【359】

アイキャッチ画像359

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

時は2022年、個人事業主にも大きな変革の波が訪れました。

かねてより進められていた「電子帳簿保存法」が正式にスタートしました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.02.01からおよそ5年後の2025.12.29にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直しています。

かつて経理部時代の2003年から2017年の数時間の外回りのお仕事、雨の中も必須の業務である環境から生み出した外回り用のA4横書類バッグを自作したことがありました。

2019年頃から製作をスタートした「テリーヌ」は、この自らの体験を活かしたビジネスバッグでした。

硬苦し過ぎず、真っ黒の撥水ナイロン生地の内部に花柄が美しく広がるコントラスト、お仕事の中に微笑みをもたらすようなそんな願いを込めました。

さすがに実体験を伴った作りは、よく理解されたと思います、製作品すべてが完売したモデルとなります。

そんなA4書類専用のモデルも、急速なデジタル化の急速流れと急速な働き方の変化が起こり、そもそも外へ書類ベースの業務で出向くことは消滅していくのを感じ取りました。

ハンドメイドバッグ発送時の納品書に関しても、2022年4月1日出荷分より納品書発行の廃止が販売サイトの「creema」様より通達。

よって、この投稿の完成品をもって「テリーヌ」を廃番に、このたびをもって製作自体を最終とさせていただきました。

外回り用の黒ナイロンビジネスバッグ、時代の流れと共に最後の製作とした一方別モデルで黒ナイロン撥水生地特化を継承する決意

ファスナーつまみタブ作り:観音開き折りで丁寧にステッチを入れていきます。
「わ」で設置するデザイン:長めに型紙を変更し、当初の一重から「わ」の二重へ。

この写真の中でもツンと玉止めが縁に見えてしまう課題については、2025年ではこう解決しています↓。

結んだ後短く切ってしまってはプッツン切りと変わらない。。長めにカットして内部に隠し込み縫い付けステッチの際に長い糸も縫い込める方向へ。。

ただ、こうも希望通りにいかない場合もあり、完全に隠し込める場合とそうではない場合が現状です。

今後もこの隠しきれない場合については、隠せるような研究を続けてまいりたいと思っております。

マチ布へのタブの縫い付け:返し縫いで二重ステッチで固定。「わ」はファスナー位置に近い向きで配置。
「テリーヌ」完成(黒ナイロンオックスxブルー系小花柄裏地):<サイズ>縦29cmx横36cmxマチ10cm。
やや斜めの角度から:クラシックなデザインはクセがなく、これまで親しまれ受け入れられたのだと思います。
入り口開閉:ファスナーは両開きがグッド。黒に特化しているので表地の材料のカラーに悩むことはありません。
内部のファスナーポケット:こちらは柄物なので、既製品ファスナーのカラーが限られます。
表地(黒):撥水加工ナイロンオックス、ナイロン/100%、日本製。裏地(ブルー):小花撥水、ポリエステル/100%、日本製。
お洋服とのコーデ例:黒の上下でカジュアル過ぎない外回りスタイルを考案してみました。

あとがき

この2021年初頭をもって、完全デジタル化の波を少しだけ早く感知しての廃止でした。

こうした製造においては、作る期間や材料集めを考えると早めに終わりを察知することが大切。

欲を出していつまでも作り続けると今度は材料も製品も両方共在庫となってしまうことに。。

こうした廃止については、前向きに捉えます。

このモデルは作らなくても、別のこの先の未来を見通せるモデルに黒のナイロンオックス撥水加工生地に特化した製作スタイルを落とし込むのです。

そうすれば、廃止しても別のものを引き継ぐことで消滅してしまうこととは全く違い、これまでやってきたことの路線上の事に過ぎないということ、歩んできた道の意味はちゃんとあったということです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

バッグ全面にフル配備の支柱ベルト付けのチャコ印、直接表面に記したドットを際で覆い隠す把握の仕方が作業のし易さ【356】

アイキャッチ画像356

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

外回り用の黒のナイロン撥水生地のビジネスバッグ製作中です。

完成は、後の【359】でご覧いただけます。

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.31からおよそ5年後の2025.12.26にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直しています。

YouTubeに関しては、当時のまま変更不可能ですので、その後見直し変わった点をこの記事のポイントとしてお伝えしたいと思います。

それは、長い支柱ベルトの縫い付け位置の把握の際の印付けの場所です。

2021年当時は、印がしっかり隠れることを気にするあまり支柱ベルトの真ん中にドット状の印を位置させるやりにくさがありました。

その後の見直しでは、支柱ベルトの外端に印を打つ方が、位置が正確に把握できちゃんと隠れてくれるという見方でこちらへ変更しています。

ビジネスバッグの大黒柱なる支柱ベルトを潔くまっすぐに取り付けたい、ドット状のチャコによる印に沿い縫うべき位置をクリアにした

支柱ベルト縫い付け完了の姿:先に出来上がった姿からご覧いただきます。まっすぐに取り付けました。
ドット状のチャコ印の隠し方:新しい方法でも印を覆う意識で内部に印が隠れてくれます。左端と右端です。
印が真ん中では✕な理由:過去の考え方では、長いベルトの途中では真ん中は現実的に把握しにくかったのです。
待ち針打ち:前のやり方は待ち針の打ち方も重要でしたが、新しいやり方は縫い始めのみで十分です。。

妙な苦労や手間がかからない外端への印付けのメソッドは、今後も類似の支柱ベルトバッグ製作に引用することになりました。

そして、作業は裏地のポケット付けにも進みます↓。

ファスナーポケット付け:たまたま既製品のファスナー(「YKK」様)にオレンジがありお花の色と合いました。

右上のように、ファスナーに2列のステッチが乗るということでファスナーがしっかり馴染みます。

ファスナーポケットが完成した状態にフラップを追加しても、更なるセキュリティー性が高まると思いますが、中身取り出しのスムーズさを考慮してファスナーのみです。

あとがき

ナイロンオックス撥水加工生地の材料で注意する点に、ニット芯を使用することが必須ということを1つ前の投稿の【355】でお伝えしました。

もう1つお伝えしたいのは、弾力性があるナイロン生地は、デニムにも似た緻密な織りの性質から、時に糸調子を狂わせることがあります。

過去にこの支柱ステッチの作業中に突然糸(下糸側)がループを作り始めたことがあり驚きました。

その時は、テトロン糸で起こったのですが、糸調子が悪ければ強めに調整されるとよいかと。

巷に溢れ返る黒のナイロン撥水生地のバッグ。。どのように個性を打ち出していくかに対して、覚悟して挑む必要があると思います。

製作品が埋もれたくないならば、この制限された「ナイロン黒無地」という条件でいかに新しいご提案ができるのかはある意味挑戦なのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

バッグの裁断はずっとこのやり方。。大まかに型紙周り2cm程度で粗裁ち後、同じく粗裁ちした接着芯を貼り最後に本裁断【355】

アイキャッチ画像355

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここからは「テリーヌ」と名付けたビジネスの外回り用ナイロンバッグの製作に入っていきます。

黒色のナイロンオックス撥水加工生地を共通に、裏地の花柄を色々変えて何とか1点物を貫いています。

表地が撥水生地なら裏地も撥水生地、求められる心の声を汲み取っています。

ただ、撥水加工生地の柄物がそれほど豊富ではなく、更に花柄に分野が絞られるとなおさら見つけにくいものです。

そんな中、生地屋様の「要藤商店」様にてお世話になった生地に、素敵な撥水加工生地の花柄が見つかりました。

このたびは、ビジネスバッグ製作のほんの入り口シーンですが、特に裁断における「粗裁ち」の風景をお伝えしたいと思います。

黒のナイロンオックス撥水生地とブルー系小花柄の撥水生地のコンビが素敵、接着芯貼りのポイントはニット芯の使用と粗裁ち

表地(黒):撥水加工ナイロンオックス、ナイロン/100%、日本製。裏地(ブルー):小花撥水、ポリエステル/100%、日本製。

一見黒無地が強すぎると感じるかもしれませんが、次のズームを見ると、小花柄が黒線で囲われているので相性はあります↓。

生地のズーム:ナイロンオックスは拡大するとブロック柄のような織り目、柄の方もオックスのように見えます。
接着芯貼りに利用しているクッキングシート:アイロン台がかぶるくらい大きくカットして利用しています。

接着芯の糊のべたつきは、こうした製作では拭いきれない悩みです。

はがす時にアイロン台のカバーに粘着して、せっかくのラインが崩されてしまうことが無いようにはがしやすいクッキングシートの上というのは非常に有効なのです。

ナイロン/100%に貼る接着芯の種類については、織芯は✕(不可)、ニット芯が◯(正解)です。

ナイロンは弾力性に富み、アイロン接着の熱の高まりと降下で伸び縮みにより気泡が出来てしまうのが織芯。

必ずニット芯をお使い下さいませ。

要するにニット芯さえ持っていれば、すべてをカバーできるということになります。

粗裁ちした各パーツ:生地のみで周囲2cm程の余裕で粗裁ち、接着芯もその生地に当てて裁断するので粗裁ち。

粗裁ちのまま接着芯を貼り、その後本裁断という流れです。

裁断後の表地と裏地:ここから次の「縫製」という段階へ進みます。
ソフト厚芯の使い方:支柱ベルトに内蔵していまして、両端は各5mm程ずつカットしておきます。

「ソフト厚芯」単独で観音開き折りにアイロンで折っておく点がポイント、生地の方も単独で観音開き折りにアイロンで折っておきます。

そうして、2点がぴたりと重なり、綺麗に出来上がるのです。

支柱ベルトの完成:「ソフト厚芯」が内蔵されたことで、ステッチ間がぷっくりと膨らみ持ち心地が良いのです。

このたびは、ここまでの進捗度でした。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.30からおよそ5年後の2025.12.25に、ブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

その後このビジネスバッグは、外回り仕事の減少・ペーパーレス化・労働スタイルの変化を強く感じ取ったため廃番と致しました。

ただ、このシリーズのスタンス「黒無地の撥水加工生地を共通に裏地のみ撥水の柄物でバッグを作る」を別のデザインで今後も引き継いでいたいと思っている2025年現在です。

現在考えているのは、黒のナイロンリュックの2部屋構造の「鏡餅」と名付けたリュックです。

先に名前を付ける程の準備の理由は、定番モデルの「切餅」「餅巾着」が定着していて、もう1点揃うとトリオになってリズムが良いからです。

まさにその実現の目前にあるような気がしてワクワクしながら年末を迎えようとしている現在なのです。

このたびの裁断の完成品のビジネスバッグ「テリーヌ」は、後日の投稿の【359】でご覧いただけます(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

巷に溢れ返る黒リュックの「黒無地撥水加工生地」にズームin、4種の美しい織り目の違いを見比べ難しい差別化の糸口を探りたい【354】

アイキャッチ画像354

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

街を行き交う人々。。2010年代までは多くがショルダーバッグを見かけていたことが記憶にあります。

そして時は2020年代へ。。ちょうどその狭間の時期の「コロナ禍」。

私の受け取り方では、この2020年辺りを境に、街行く人々が一気に「リュック」に変わったことをキャッチ。

そして、リュックの定番の「黒無地撥水加工生地」が日常的な素材と定着したのでした。

このたびは、巷に溢れ返った黒リュックにも、細かな素材の違いがあることを全4種の互いに違う生地で確かめたいと思います。

一見同じの黒無地撥水生地をズームで眺めることで分かる織り目の違い、オックスはブロック・タッサーはボーダーのような織柄の別

同じ黒無地の撥水加工生地4種:遠目では同じように単調に映ります。これらを左から順にズームしてみます。
①一番左(黒):撥水加工ナイロンオックス、ナイロン/100%、日本製。

レンガのような並びの四角いマスが特徴の織り目がオックス織の特徴です。

②左から2番目(黒):撥水スパンライクナイロンワッシャー、ナイロン/100%、日本製。

織り目と名前が結び付けられていない点がやや不明慮ですが、縦縞の織柄ベースのワッシャー加工の生地という解釈です。

③左から3番目(黒):防水・撥水コットン100%、綿/100%、日本製。

こちらも②と同様で、ベースの縦縞の織の種類が示されていないネーミングで、非常に不満があります。

とりあえず、私の方で「ピケ」と呼ぶことにします。

撥水生地はナイロンだけではなく綿もあるのです。

③のような綿ベースの生地は、元の生地の綿らしさが風合いとして残るのが特徴です↓。

③の綿/100%の撥水加工生地の質感:切り口や表面のカサカサ感がナイロン/100%との違いを感じます。
④一番右(黒):撥水加工ナイロンタッサータイプ、ナイロン/100%、日本製。

のっぺりとした黒無地の中では、細かなボーダー状のうねりが美しい「タッサー」、おそらく人気の生地なのではないかと予想します。

同じ黒無地の撥水加工生地でも、個人形態のハンドメイドバッグ製作で可能なのは差別化です。

黒無地という平たい括りからの更なる深堀りは、それぞれの生地構造がよく分かり、実際にバッグになった時の違いを感じ取る良き入り口であると考えます。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.30にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

まさにこのタイミングで、黒の撥水加工生地に特化した定番デザインを考案しようと決意したのが2025年中頃だったのでした。

2026年には、「鏡餅:かがみもち」という名の大小2部屋構造のリュックを黒の撥水加工生地に特化して進めていこうと思っております。

なぜ黒の撥水加工生地に特化したいのかというのは、ファスナーを伴う楕円形の構造はファスナー付けに馴染みやすいややハードな素材であることが理由の1つ。

そして、撥水という機能の付加価値を重んじるユーザー様のお得感や安心感を得たい気持ちを汲み取りたいこともあります。

更には、当ハンドメイドバッグ製作活動のラインナップの「切餅」「餅巾着」に続く3種目のデザインが同じ「餅」で潔くまとまる1つのラインの完成を目指す地点に立つことができたことです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

どのデザインのどのパーツなのかを区別する型紙シール右下貼り、既存の矢印マークは地の目や柄の天地の向きに役立てる【353】

アイキャッチ画像353

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作におきまして、できるだけ定規を利用しなくても良い寸法の1つに「型紙の目盛りによるサイズの把握」があります。

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.29からおよそ5年後の2025.12.23にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直しています。

写真に掲載しました白地の型紙用紙は、その後アパレル業向けの茶色いカラーの用紙を使っている現在で、ちょっとしたことですがその違いがございます。

ただ、型紙に元々印刷されている5cmごとの格子状のラインと、その半分の2.5cmにある点と矢印マークは全く同様に載っているので、用紙の材質の違いだけです。

さてこのたびは、この型紙用紙を使わせていただいた型紙に独自の工夫も加えている点をご紹介。

型紙1パーツずつに貼っている「型紙シール」についてご紹介したいと思います。

より良きバッグを確実に仕上げるためであるというその目的や役割を、是非感じ取っていただければと思います。

どの型紙にも右下にシールを貼る整えから製作が始まる。。既存の矢印マークは生地の地の目の向きや柄の向きの徹底に利用

型紙シールの作り方:「A-ONE」様の型番「72312:12面」の宛名シールを利用。記載内容が盛り込めるサイズ。
パーツへの右下貼り:これを統一して、型紙を畳んだ時にも右下に見えるように保管しています。
細長パーツに貼った場合:上下は真ん中に配置しましたが、右寄りは変わりません。

ちなみに、内容の一番上はバッグのネーミング・2段目は一般的なバッグのフォルム・3段目はパーツ項目・一番下は4つのボックス枠に左上から右下へと①表地②裏地③接着芯④不織布芯のパーツの数を記載。

この写真の場合は、不織布芯の「ハード薄芯」専用の型紙という見方です。

サイズが共通する同じパーツは、この中に表地・裏地・接着芯がフルに記載されることが多いです。

パーツがシールよりも小さい場合:横がはみ出しますので、ハサミでカットしてサイズを型紙内に収めます。

過去に、シールを裏面へ折り込んだことがありましたが、ラインが崩れますので裁断に影響してしまいます。

引き続き10cm以内の細かいパーツ:ここへシールを貼ると矢印のマークが隠れてしまいますが仕方がないです。
字を小さくして型紙内に収めたケース:外枠カットのみでは足らない場合にエクセルの書式を変更。

消えた矢印は、地の目や柄の向きを指定する意味がありましたので、ここへ矢印を補記するか、この文字の天地の向きが矢印と同じ向きだという意味でも通用します。

極細パーツへのシール貼り:縦を2つにカットしたシールを横に並べた右寄せで貼ることも見やすい範囲内。
小さなパーツの配置の向きを考慮した矢印の向きの意味:このパーツは実際ドーム型で天地に配置されます。

矢印が少し隠れていますが、天地の向きが山型であることからは、上段のシールの貼り方は間違い。

柄物に多い方向性:左は草木柄で天地の向きがあります。右のうろこ柄は好みによる逆はあっても、統一は必要。

あとがき

2025年現在では、定番デザインのみにシール貼りをし、目まぐるしく移り変わる「研究製作」の型紙はすぐに処分してしまいますので、シール貼りはしません。

もうすでにこのような違いで、「定番品」と「研究製作品」との差が出ていると言っても良いと思います。

実際のところ「定番品」の方が研究し尽くしたデザインであることで、付加価値を高くしています。

どうでしょう、このようなことは整理整頓のような「整い」の1つ。

このようなシール貼りを視覚的に見ながら活動する中で、バッグを作り上げるすべての材料に対してどれも重要な役割をしてくれていることの把握ができます。

部分的な不織布芯などの要・不要も生地によって出てきます。

そんな時に、「ベースとしては必要としていた」「しかし、この生地の場合は敢えて不必要な方が良いと判断した」などというしっかりとした「言語化」ができることも大きな利点です(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

「おにぎり」という親しみある日本食に類似の台形型ミニボストンリュック、同じく愛嬌ある角度違いの「巻き寿司」とデザインを区別した【350】

アイキャッチ画像350

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2017年頃だったかと。。ユニークなバッグを作ってみたいとおにぎりの白生地と海苔の黒生地とで三角型のバッグを作ってみたことがありました。

細かい質感にも拘り、ごはんの白生地はお米みたいな粒々なジャガード生地を選択。

ただ、ここまで実物を模したものは、ファッション性は薄れるのは明らか、子供っぽくおもちゃみたいに映ってしまうものです。

形だけがおにぎりになっていた方がかえってファッション性があることを実感したのでした。。

このたびの紅色の台形型ミニボストンリュックの完成は「おにぎり」と名付けたバッグです。

緩やかカーブの台形型が「おにぎり」で四角型が「巻き寿司」という僅かな違いの2種、共に大きな括りのボストン型の一部という俯瞰

使用生地(全3種):表地(赤)-ドレープカーテン地(シェイプス)、ポリエステル/100%、日本製。裏地(赤系花柄)-キャンバスフラワー、ポリエステル/100%、日本製。別布(ベージュ)-ミラーレースカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。
マチ布:ファスナーはボックスに当てはめる取り付け方。ファスナー横の赤レーンに馴染む赤糸ステッチ2列。
てっぺんと底:両開きファスナーが使い易いです。底の重なりはバランスが悪い重なりを両割で解消するべき。
「おにぎり」完成(赤ヘリンボン):<サイズ>縦22cmx横22/32cmxマチ10cm。
背面:取り外し式ショルダー付き。おにぎりフォルムが優し気です。カーブ周辺の皺はもっと見直す必要あり。
お洋服とのコーデ例:紅色のバッグにリンクした赤いビジュー装飾の黒のカットソーとデニム。
わずかな違いで随分違いを感じる2つのデザイン:パーツはほぼ共通です。大きな括りではボストンバッグ構造。

おそらく王道なのは右の「巻き寿司」の方だと思いますが、わずかな違いでここまで別物のように感じる不思議は非常に興味深いものがあります。

別のケースにも現れる現象かもしれません。

少しの違いをどちらかに決めデザインを絞り込むのか、それともあえて両方を活かすのかのご考案のヒントになるかもしれません。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.27からおよそ5年後の2025.12.20にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

実は、ボストン型の「外表」の作りで仕上げたバッグは、この「おにぎり」の誕生をもって廃番にしたのです。

「外表」で組み立てる作り方は生地の厚みの限界を感じやすいという弱点があり、生地に条件を付けるような狭い製作であることが廃番の一番の理由です。

とは言え、こうして「外表」で作ったからこそ多くの立体的なデザインに足を踏み入れることができたのも事実。

2025年であれば、こうしたボストンタイプもすべて「中表」ひっくり返しを最後まで貫く作り方で新しく挑戦しています。

2025年末に迫る今、次の2026年でやっていきたいことの1つに、「中表」で作ったボストンリュックを外ポケット付きで「鏡餅:かがみもち」という名前で作ることです。

デザインは廃番になっても引き継いだもの。。それは、「製作品に名前を付ける」というスタイルを伴った「向き合い」の部分です(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク