今でも考えることがある、なぜこれが人気なのかを。。ツイストモチーフをあしらった老若男女受けの18金ジュエリー【579】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」という事業をさせていただいております。

3アイテムのジュエリーを1セットにあらかじめ組み合わせ、お洋服にそのまま当てはめるくらいのスピーディーでお手軽な装いのイメージを追求したお客様のワードローブの為のレンタルジュエリーセットです。

全てのセットに熱を注ぎ込み、人生をかけて作ったジュエリーコーデになります。

どれも同じように渾身のセットを作っているつもりなのですが、不思議なもので「人気」や「不人気」があります。

このたびは、「人気」だと実感した組み合わせをご紹介したいと思います。

これにも試行錯誤の変遷があり、どのように改良していったのかを面白くご覧いただければと思います。

スタートは趣味的「収集」からだった、いつの間にか本気で人の為の装いを考え始めた変遷

この18金の抽象的なモチーフが主体となります。はっきりわからないフォルムがかえってクセがないのかも。。
1案:2020年の組み合わせです。ベースは18金。チェーンは60cmでした。
リングは偶然の出会いで同じ物を違う時期に入手。ダブルで重ね付けが素敵だとこのリングに気づかされました。
2案:ブレスやリングを貴金属だけに寄せた2021年の改良でした。
〇ブレスレット:K18YGの幅広の変りチェーンデザイン。
〇リング:K18YG/PT900コンビのダブルリング。スタイリッシュなデザイン。サイズは、13号程度。

ここで、さらに特徴を出そうということで、ペンダントチェーンの細身を廃止、ブレスももっとはっきりとしたツイスト感が出たものへ変更していきます↓。

ということで、ここへ行き着いてついに納得できたのでした。

あとがき

動画は、1案から2案に変わる途中のもので当ブログ記事の2案よりも少し前です。

最後まで変わらなかったペンダントトップのあのモチーフは特に印象が強いようです。

裏側はこそぎ取られていますので、軽いものではありますが、事実一番人気であることから、「買取の重さ重視」へのアンチテーゼを唱えずにはいられません。

薄くて軽くても素敵なジュエリーは多々あるのです。

比較的大ぶりでボリュームある地金を重視したスタイルではあるのですが、とは言え、ボリュームだけが価値だという見方だけではありません。

軽くて目を向けられないような隠れた存在の中から「光るものを持つ何か」を私が救い上げていきたいと思っています(^-^)。

コハクとコパルの違いが正確に分かる人などいるのだろうか、天然樹脂そのものがジュエリーになった特殊な素材に注目【520】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

琥珀(こはく)のコニャックカラーと呼ばれるオレンジが非常に美しいです。

琥珀のネックレス。65cmくらいのミドルレングスです。留め具にも琥珀が使われています。
こちらはブレス。ネックレスにばっちりと合います。とても軽いのが琥珀の特徴です。

このブレスに関しては、購入時にコハクかコパルか不明との情報をいただきました。

カットが多面カットの粗めでいびつなところがとても美しいです。

これらの琥珀に合う、味わいたっぷりの透かし台のK18YGが美しいリングをご紹介したいと思います。

コハクとコパルの違いなど簡単には分からないが、定義がしっかりある

琥珀(こはく)は厳密には、コハクとコパルがあるのです。

コハクの方は「完全に化石化」されたもの。

コパルの方は「半化石化」の状態のもの。

半化石化は化石化が完全なコハクより弱いということなのです。

ただ、コパルにしても、年月は数百年-数千年の天然樹脂というものなので、はるか昔の素材であるわけです(コハクはうんと昔になります)。

そうしますと、コパルでも相当貴重な素材になります。

コハクは、火に燃やすことができてしまうので、当然コパルもですが、火には近づけてはいけません。

鍋料理、焼き肉料理などのお食事に琥珀ジュエリーは控えることをおすすめします。

コハクもコパルも一般的に琥珀(こはく)と呼んでしまっていることが多いようです。

今回のお品も果たしてどちらなのか不明とのことです。

琥珀のリング:K18YG台。飴みたいな立体感ある粒。サイズがビッグなので迫力あり。中身有り。

中に木の葉の軸なのか木の幹のかけらなのか、何かが入っています。

台の透かしも凝ったものです。クラシックさがたっぷり。

琥珀のリングが18金の台に乗ったものがそもそも希少です。

琥珀は削ること自体リスクが大きく割れやすいので、加工が難しいとされている素材です。

だからこそ、それでも作られたこのリングが貴重なのです。

試行錯誤の末行き着いた組み合わせがございます↓。

ベースはイエローゴールド。リングの多角形がペンダントの8角形とリンク。

もうすでにこの時点で、琥珀は樹脂という実態を忘れています。

鉱物であるストーンと同じに考えて宝石のラインナップに当たり前のように並んでいることに改めて驚きます。

鼈甲も同様ですが、やや市井的目線からは、琥珀の方が少し人気が高いように思えます。

あとがき

上述のように、琥珀(こはく)や鼈甲(べっこう)は天然樹脂であり、天然石とは違った分野の素材ということでした。

同様に、海の産物である「シェル」や「珊瑚」や「真珠」も宝石の仲間としてこれまで括られてきました。

海、山、川などの自然の中の産物であるという括りでは一まとめになっているのです。

琥珀や鼈甲も近年はもう素材が見つからないとのことで貴重な存在です。

昔の品物がごろごろと箪笥の中に昭和時代の品物として眠っているかと思います。

「ひいおばあちゃんのネックレス」などとということをテーマにすると、随分実家の箪笥の奥に琥珀が眠っていることでしょう。

うまく活かせると良いですが、ごつ過ぎて装いが難しいのが現実です。

そのごつさを新しい形で装えるお手本があれば嬉しいですね。

1つコツのような考え方として、和風に合わせないことかな。

琥珀や鼈甲を「和」ととらえる固定観念を脱し、「洋」の装いに取り入れると新しい形の装いが生まれやすいと見ています。

あくまで私見ですが(^_^;)。。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ヒラヒラと風にたなびくアラベスク調の透かし孔雀ペンダントにリバースの和花を重ねた18金ジュエリーアレンジ【394】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

なんとなく、古いジュエリーらしさは、K18YGにより感じます。

金の小判を彷彿とさせるようなプレート型は注目していますデザインです。

このたびは、透かしが美しい孔雀が彫られたプレートペンダントがヒラヒラとそよ風に舞うような場面が浮かぶ美しさを更なるアレンジで盛り上げてまいります。

ジュエリー同士の組み合わせの変遷とともにお楽しみくださいませ。

地金が重ければ素敵なのかへの疑問から。。ペラペラ感こそが素敵な動きが見込めるプレートペンダントの最大限のアレンジ

お話させていただいております古いお品だと思われるペンダントがこちら↓。

〇ネックレス:トップもチェーンもK18YG製。孔雀が羽を広げた柄の直径20mmのコイン型。60cm。

和のような洋のようなミックステイストが非常に魅力のペンダント。

軽いからこそふんわりと装える魅力があります。

とはいえ、柄が凝っていて、周りのアラベスク調の透かしは素敵です。

〇ブレスレット:「エルメス」製の「エマイユ」。インディゴブルー色上に金茶色のチェーン柄。内周20cm。

金属部分は地金のK18YGに合わせたゴールドでそろえます。

〇リング:K18YG製で、正面の真ん中上下に小さなダイヤ。全体に透かし柄で、アラベスク調。幅57mm。13号。
3点セット(前案):遠目では透かしのリンクがポイント。バングルの柄も透かしと相性が良く映ります。

そして、その後、さらなるボリュームアップと徹底改良の末、このようになりました↓。

3点セット(後案):よりゴールドカラーが際立つ重ね付け。リングのシトリンもゴールドに馴染みます。
〇ペンダント(表面):元々あった孔雀プレートペンダントトップが片面です。
〇ペンダント(裏面):こちらを表面にリバーシブルに付けられます。和と洋の間のお花の彫りが抜群。
〇ブレスレット:K18YGサークル多重ブレスの2連。サークルモチーフがたくさん集まりボリュームアップ。
〇リング:K18YG台シトリンリング。9粒の美しいサークルの粒が「丸」を強調、このリングの出番です。

こうして、徹底したラウンドモチーフで全体に厚みのある組み合わせを完成。

1点ずつのボリュームはそれほどあるわけではありませんが、組み合わせの威力というのはこういうものではないでしょうか。

あとがき

元のデザインが抜群であるからこそのありがたい組み合わせの実現です。

このように1点ずつのアイテムも大切にしながら、全体の特徴を出していく担当として持ち場・役割を感じております。

是非、今後とも「本物志向のレンタルジュエリー」をよろしくお願いします(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

「優しい中間色のストーンがあれば」と行き着いた先にあった、「アフリカンレッドアベンチュリン」の自作ネックレスとブレスの活かし方【456】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

あれは、2015年前後のこと。。

「パワーストーンブーム」の全盛期辺りに、留め具を高級地金に設置して自作のストーンジュエリーを製作。

その中で今まで知らなかった中間色の美しいストーンがこの世にあることを知ります。

どれも「キャンディ」のように美しい質感に対して、随分夢中になったものです。

そんな中で、サーモンピンクの「アフリカンレッドアベンチュリン」に出会います。

「アフリカン」と頭に付く「レッドアベンチュリン」は、オレンジにわずかに寄ったいわゆるサーモンピンク色でした。

そして、最もストーンが美しいと感じたキューブ型にはまった当時、ネックレスとブレスを製作。

その2点にリングを地金のK18YGでそろえて和風なセットを作ってみたのです。

このたびは、素材がリングだけ地金という別物素材を相性良く取り入れていくコツのようなことをお伝えしてまいりたいと思います。

キューブ型の粒は四角フォルムに映る「平打ち型」のリングが相性が良い

よく、ブログ記事でもお伝えしていますが、形を同じで合わせるジュエリーの組み合わせを考える時に、アイテムそのもののフォルムだけを見るのではなく、遠目で目に映るところをシミュレーションや想像(イメージ)で考えることをお勧めします。

〇ネックレス:「アフリカンレッドアベンチュリン」のキューブカット6mm。長さは70cm。留め具はK18YG。
〇ブレスレット:こちらも「アフリカンレッドアベンチュリン」。留め具K18YGの6mmのキューブカット。

キューブカットはネックレスよりも急カーブの輪であるブレス、付けた時に硬いので長めに作りまして19cmくらいです。

留め具は付けるものの、実質バングルのような感覚で考えると良いと思います。

〇リング:左2個はK18YG。15-16号。一番右が茶メノウのくり抜きリング。17号程度。

リングが重ね付けを自由にできる豊富な3個。

これらのリングは遠目では指にはめた正面から、サイドからなど横長の帯のように映ります。

それは、四角フォルムに合いやすいという映り姿の形です。

リングは和風な柄です。

和柄の「青海波:せいがいは」に似ている左側と、木の実柄の真ん中。

珍しい茶メノウの巾広のくり抜きリングもサーモンピンクに色の相性が良いです。

同じ色でリンクではなくても、「相性のある色同士」ということも時に考えるとポテンシャルが広がります。

5点セット:和柄のお洋服にも合うのではないかと想像が膨らみますが。。その後大きくレベルアップの改良。

実は、自作ネックレスとブレスも2022年のラインナップの大改良ではすべて廃止になっています。

とはいえ、この時の自作から始まった組み合わせの考案はあるべき道のりだったと言えます。

この和風のイメージは、後のレベルアップの際にもすごく印象に残っていたので、その後こんな感じに取り入れ、和風を表現してみました↓。

3点セット(新案):和風テイストです。このリングが昔の和風リングの面影があるものになっています。

今は無き、「アフリカンレッドアベンチュリン」のネックレスとブレス。

連物には、地金が不足するので、どうしても「レンタル」では価値が見込まれないのです。

仕方がないことなのですが、こうした過去の記録はご提案としては残したいと思いました。

本当にエレガントで素敵になると思います。

連物は、お洋服と溶け合って素敵になることが多いので、お手持ちのお洋服に欲しい連を石問屋様で検索してカラーから探すこともできます。

お世話になった石問屋様は、「ケンケンジェムズ」様でした。

ありがとうございました<m(__)m>。

あとがき

誰かのお力を借りずして何もやってこれなかったと思います。

今まで知らなかったストーン情報を知ったことで自作のネックレスやブレスを体験できたことは、持ち前の分野の担当外の事を大きく他の事業者様や人にお世話になったわけです。

ピクチャレスクの役割は「コーデ」のご提案。

とにかく、「装い」や「組み合わせ」をとことんこうしてお伝えしてまいりたいと思います。

現在の「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップ外や、過去多かった天然石の連物、コスチュームジュエリー、素材がたとえメッキで出来ていたノーブランドジュエリーだったとしても「素敵なものは素敵」なのです。

重視するたった1つのこと、それは「おしゃれ度」ですから(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク