「同じ・類似」はAIが得意技としている様子、では個性ある独自のスタイルなどを「違う・特殊」でAIが表現してくれるのだろうか【1226】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前にも拝読経験のある分野、「行動経済学」はマーケティングには非常に役立つ人間の行動を研究した学問とのことです。

このたびは、チームになった研究者様達の記録、「買いたがる脳 なぜ、「それ」を選んでしまうのか? :デイビッド・ルイス 著/武田玲子 訳」を一読。

脳の未知の分野を探るような「ニューロマーケティング」というものです。

おそらく、テレビなどで頭に機械を装着し、行動をした時の体温や心拍数を測るような実験はイメージにあるかもしれません。

そんな我々のイメージを越えた遥か先に研究が進んでいるとも考えられます。

実験や検証から脳のどの部分が実際の「買い物」の時の反応に関係しているのか、ということなどから、購買するに至るための人間の体内で起きている反応を調べる興味深い研究がされているのです。

未解明の部分もまだ多い脳の構造は、大変複雑だと言えます。

「ビッグデータ」というものの活用についても触れられていましたので、このたびは、「AI」が分析して活躍中の人間の嗜好のようなものの読み取りに対する「疑問」を綴りたいと思います。

よくある「おすすめ」について思うこと、「同じ・類似」は「AI」が得意とするところであるが、「違う・特殊」の優れた点が埋没してしまわないだろうか

こんな疑問があります。

YouTubeでも、「関連動画」というものが評価されたりすることも皆様はご存知のところ。

いかに関連付くかというのがテーマであるといってもよいYouTubeの文化は現在のこのサイトの1つの特徴でもあると感じます。

しかし、人と同じような類似動画を投稿することに対して自分の満足度はありません。

やはり、差別化された特有のチャンネルにしたいとチャンネル主は思っているはずです。

そうすると、テーマが「差別化とか特異」ということも重要だと思っています。

こういったことをYouTube様によくアンケートでお伝えしていまして、みんながやっていないことをやると視聴してもらえないというジレンマに苦しむ思いを吐露。

そして、もう1つの例としましては、マーケットサイトで購入後に、「あなたの購入した商品と同じ商品を他の人も注目しています」というもの。

「は?」と思います。

もう購入後なので、一足遅いメッセージなのはどういった意味があるのだろうと。

購入したお品と同じ物を他の人が購入することに対しては興味が湧くものではありません。

反対に、他の人が購入したからと言ってそれに揺さぶられて購入したいと思うことなどないのです。

いかにそういった推奨の内容が実際の人物にマッチしていないのかの現実の1つを体験しています。

上述のように「同じ・類似」というベースがあっての単純な機能だと思っています。

しかし、有難いこともあります。

購入前に、探しているお品と類似のお品が登場してくれる「推奨」というのは、候補が増えますから、もしかして、見つけられていなかった範囲にあったお品を漏らさずに網羅してくれているようで、素晴らしいです。

よって、「同じ・類似」は世の中では最も最初に重視されることなのかもしれません。

この本を読みながら、このようなことを考えたわけです。

あとがき

想像以上に人間の脳は未解明の部分も多く複雑なのではないでしょうか。

商品を売れることばかりに力を入れていくと、変なサブリミナル効果にはまって本当は欲しくないものを購入させられたなどは決してあってほしくないことです。

一番は、本当に欲しい人へ欲しいものをお届けするベストマッチを目標にするべきなのだと思います。

それを機械的に変なトリックでいざなうということは決して起こってほしくないことです。

「AI」を伴う中で、脳のメカニズムの研究が良き明るい未来への発展に向かって利用されることを願っております(^-^)。