小さい頃のアルバム写真で探す黒白コーデ好きが始まったきっかけと装いの歴史【211】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1つ前の【210】の記事投稿で実家で見つかった、今だにとってあったヴィンテージ雑貨アイテムを複数ご紹介しました。

もう40年も前の品物なので、ヴィンテージと呼ぶにふさわしいアイテムになっていました。

今度は、その時に10代の写真を見ながら洋服に着目してみました。

10代以前は、親の好みの服装も多く、やっと10代が進むにつれて好みの洋服がはっきりしてきたように思います。

それを写真を抜き出しながら、現在黒コーデ好きな自身が、当時いつぐらいにそのような方向性を示していたのかなどを見てみたいと思います。

アルバムの写真に答えあり、黒コーデがたくさん見つかった事実

小さい頃のアルバムを調べて、だいたい何歳くらいから洋服の色などに拘り始めたかを見てみたんです。

間違いなく20代以降は、もうファッション趣味に目覚めていたので、やはり小さいころがそのスタートのカギになると思いました。

幼少期は、親から洋服を与えてもらって着ることがほとんどです。

そんな中で、自身の意見で好みの洋服を選ぶ1つのきっかけが、習い事の発表会の洋服とか、修学旅行の洋服を決める時だったと思います。

発表会の洋服は親に作ってもらったので、ある程度どんな感じが良いかの意見を求められたこともあります。

その時に、答えるその答えの中に、自分の好みとか趣味嗜好が入り込んでいくということです。

そんな環境がもしかして、現在の洋服好きのきっかけになっていたとも言えるのかも。。

年齢でいうと12歳あたりです。

このころがどうもアルバムの中では黒白コーデスタートのように見えました。

12歳周辺の旅行時:上が黒のTシャツ下が白のホットパンツ。ペンギンのポシェットも気になります(笑)。
12歳:6年生の修学旅行をきっかけに買ってもらったセットアップ。黒x白の大きなギンガムチェックが特徴。
14歳:黒白ギンガムチェックのオールインワン。母作。中に半袖の白のブラウス。
14歳:なんでもない時に、自宅の外で写してもらった写真。黒白ボーダーのハイネックのカットソー着。

おそらく、ボトムには、デニムのタイトスカートを合わせているかと思います。

こんなベタな幅広の黒白ボーダーのカットソーが当時あったのですね。

その後の10代後半以降の黒白コーデ

10代後半は、黒白コーデがとても多くなります。

その1つにファッション雑誌「nonno:ノンノ」の影響が大きいと思います。

18歳辺りで、洋服の雑誌をじっくり見たり、あこがれたりしていたと思います。

では、ここからは、現在に通じる黒白コーデの豊富な写真をアップします。

ほとんどが18-20歳くらいまでのものになります。

分かりやすいまでに黒と白しか着ていないことが面白いと思います↓。

17歳:「ブループールロード」というデザイナーズブランドの型紙で母に作ってもらったブラウス。
18歳:黒のキャミと黒のカットソーを重ね着。ボトムは「リーバイス501」を自主リフォームのショートパンツ。
18歳:細かい黒白水玉の半袖ワンピース:この時代正面のボタンが縦に配置したワンピが豊富でした。
18歳:白の半そでブラウスの襟を黒のニットの襟からのぞかせる。そこへ18YGのネックレスが首元を華やかに。。
19歳:黒のリボンワンピ。こちらも前開きの一連ボタンです、随分多かったこのデザイン。。
19歳:おそらく「バックトゥーザフューチャー」の彼女の服装にあこがれたに違いない!

ブラウスはメンズの白にベージュチェック先染め、黒ベストは古着の喪服用。

ブルージーンズはリーバイス501。ハイカットの黒スニーカー。

19歳:「LEE」のオーバーオールに黒白ボーダーテレコのカットソー。
20歳:スカートが母のヴィンテージもの、1960-1970年代のスカートかな。黒ジャケは合皮。
20歳:フェイクパールの本革チョーカーが自身のアレンジ。
20歳:あくまで黒白。スウェット素材のカットソーは「アニエスb」、当時一世を風靡したアイテムです。
21歳:黒のコーデに差し色のワインを入れています。首にはゴールドのコインペンダント。
20歳:水玉のシフォンストールがアクセントに。髪型は「ソバージュ」
22歳:テカリ素材のブラウスとパンツを別々で見つけてセットアップ風に。。首にはレオパードのプチスカーフ。
22歳:当時既製品では見つからなかった水玉の黒白、ゆずってもらった生地で母が製作のタイトスカート。

もう10代後半ではメキメキと黒コーデ好きが始まっていましたね(^_^;)。

まとめると、12歳くらいの小学校卒業付近からが白黒コーデに拘り始めたスタートの頃のようだと分かりました。

そして、10代後半で雑誌の影響も大いに受けながらい一気に黒白コーデが加速しました。

こんな風にアルバムを見てみるのも面白かったです。

よく、どこどこへ旅行に行った思い出などを振り返りますが、それと同時にその時に着ていた洋服も見てみる視点が興味深くて楽しいものです。

あまりに幼少期の写真の数が黒白コーデに関してはそれほどたくさんはなかったので、20代の写真が豊富になってしまいました。

12歳周辺をきっかけに、その後の黒白コーデへ目覚めていったその変遷みたいな風に見てもらえたら面白いかと思います。

きっかけの時点と言えば、写真は少なかったですが、12歳頃だったと思います。

あとがき

黒白のギンガムも現在でもそれほど豊富ではない素材です。

やはり、小学校の修学旅行で出会ったビッグ黒白ギンガムセットアップがきっかけにその後も小さめの黒白ギンガムを今度はオーダーメイドで作ってもらったところにも黒白の良さを知って自分で探したことが読み取れます。

ボーダー柄は10代に多く登場しましたが、現在は運気の関係で「横ばい」の意味的なものを意識して着ていません。

そんなことは何も気にせず、ただ直感で、ボーダー内側に着て、無地の強い黒とシンプルに合わせていくという重ね着コーデが今時が経った同じ自身が見ても印象的です。

もしかして、10代後半は大人っぽく装いたくて黒を選んでいたこともあったかもしれませんが、現在考える黒に対する気持ちというのは「強さ」と「潔さ」です。

同じ黒白コーデでも、その伝えたいメッセージがもっとはっきりとしています。

強さを表現したい理由は、もちろん「仕事での成功」を夢見ているからです。

とことん強く、事業を実らせていきたいという思いがあります。

それぞれの気持ちやスタイルの表現として選ぶ洋服や出来上がるコーデが決まっていくということを考えると洋服というものは非常に大切なのですね。

ただ、洋服など構わないのだという人も必ず洋服を着ますので、その「構わない」考え方が装いに現れると考えると、洋服の装いというのは「最も正直」なメッセージなのでは。。

目に映る色がぼやけるグレンチェック、色物と合わせずにしっとりと黒で仕上げることこそが柄が主役として活きる秘訣である【234】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

先染め、後染め、という言葉があります。

先染めは、織布する前の糸の段階で、色が付けられていく染め方、後染めは生地の土台が出来上がってから染色をほどこす手法です。

柄物では、ジャカードとプリントの違いも似ています。

このたびは、先染めがほとんどで、千鳥柄を中心とした織柄が格子状にデザインされた「グレンチェック」という種類の先染めチェックについて、その起源と素敵に決まるコーデを考えていきたいと思います。

「グレンチェック」という柄の起源

グレンチェックは今や、有名で人気の柄です。

しかし、その複雑な織り交じりから、柄をじっくり見たことなどあまりないのでは。。

ぱっと見て、あ、グレンチェックだというようなマークのような感じの見方ですよね。

ですから、ここで一度より奥深くグレンチェックの柄というものを見ていきましょう。

時々参考に見ることがある、2冊の貴重な本があります。

まずは「洋服地の事典-サンプル生地つき-関西衣生活研究会-:田中道一著」。

実際に生地サンプルが現物として貼ってある昭和時代の貴重な教材用のテキストのような事典です。

もう1冊は、「服地の基本がわかるテキスタイル事典:閏間正雄 監修」です。

厚みのある本で、アパレル業界の人の多くがこれを持っているのではないかと想像します。

グレンチェックは、格子やストライプの組合せで混合して作られた1つの大柄なのだということです。

発祥の地としては、スコットランドということなので、高緯度の寒い地方であることから、主に冬にウール素材でグレンチェックは使われることが多かったのかな。

さて、グレンチェックの生地をバッグの裏地用に持っていたので広げてみました。

グレンチェックの柄の構造をここでじっくりご覧くださいませ↓。

紺白グレンチェック:レーヨン混。原産国不明。・・・薄手素材です。

紺色が濃紺過ぎて、黒とほとんど違いが分かりませんが、黒の色の洋服と比べると間違いなく紺です。

かつてのスコットランドで生まれたグレンチェックはこんな感じの紺ベースだったとのこと。

黒ベースではなかったことかが意外です。

黒白グレンチェック:先染めリネン、麻/100%、日本製。・・やや肉厚な素材です。

パートごとにじっくり眺めますと、千鳥や細かいストライプが集まっています。

グレンチェックの構造は、「千鳥とストライプの混合」なのだということです。

これらのような典型的なグレンチェックの柄がオリジナルっぽい織柄です。

しかし、グレンチェックは主に何十種類以上もあるとのこと。

むしろ上のような典型的なタイプはレアで、飾りっ気が入ったタイプのグレンチェックの方がよく見かけると思います。

間にもう1本の線が入ったり、カラーべースの場合にコントラストの効いた色のついた線が入ったりしているタイプが多いです。

下の2つのグレンチェックを見比べてみてくださいませ。

典型的なグレンチェックとペンシル格子入りとの見かけの違い

生地だけ見ると右側の方が目にはクリアに映るかもしれません。

加えられたペンシル格子の色が地と同じ黒であっても、はっきりと目に映るのですね。

洋服になった状態でよく見かけるのは断然このペンシル格子入りの方です。

典型的な柄の方はメンズのスーツ地で見られることが多いのかなと。。

グレンチェックの柄を見る機会があったらこんな風に構造を見てみてください。

とても楽しく見ることができると思います。

グレンチェック柄が素敵に映えるお勧めの洋服コーデ

好みは、メンズライクな典型的なグレンチェック柄の前者の方。

余分な色や柄を加えていない最小限な色合いがとても粋。

ただ、とても粋だとはいえどもコーデにおいては欠点があるのです。

どうしても、先ほども少し触れていますように全体がぼやけるのです。

その理由がにぎやかなストライプと千鳥が入り混じった複雑な柄にあると思います。

ここがコーデのキーになります。

合わせる色を、強いシャープな色でしめることでグレンチェックを引き立たせることです。

黒x白の典型的なグレンチェック柄に一番合う色は黒。

そして、その黒のアイテムも出来るだけ平凡なシンプルなものがよく、それによってグレンチェックという柄が主人公のごとく引き立ち輝くのです。

さて、コーデする時に、グレンチェックをボトムにもって着た時に合わせるトップスについてです。

フリルなどの装飾はない方がよく、またブラウスやシャツやTシャツなどの素材よりも、やわらかなセーター類の方がグレンチェックの相手には向いているよう。

しかも色は黒以外にベストな色が無いです。

そして、これも大切なことだと思うのですが、グレンチェック自体も、洋服になる時にできるだけ当たり前の平凡な形が良いです。

当たり前の形のスラックス、タイトスカートなど丸みのあるラインの少ないボックス型のイメージが強い方が、グレンチェックの格子型にうまくなじみ粋になると考えます。

丸みのあるラインを作ろうと、フリルなどで生地をぺたんこから立体的にすると、どうしてもグレンチェックの美しい柄がとぎれます。

やはり、グレンチェックという柄をのびのびと存分に見栄えさせ生かしてあげなければなりません。

では、今一度グレンチェックをおしゃれにシックに着こなすお勧めのコツをまとめます。

①相手を黒のシンプルなセーターのようなやわらかな素材のアイテムに合わせる。

②グレンチェックのアイテムは平凡な形で、しかも四角を意識した形がカッコいい。

グレンチェックがトップスやアウターに来る場合

グレンチェックのジャケット:「ジョルジオアルマーニ」。毛/100%。色はモカグレー。

こちらも、一瞬黒x白に見えますが、モカグレーのような色目で印象がソフトです。

よって、このモカグレーのグレンチェックには、ボトムにグレーのジーンズがトーンの相性が良いです。

全体に黒白を落としたようなイメージです。

こちらも色はモカグレーにマイルドになっていますがペンシル格子無しの典型的な方です。

グレンチェックと言ったら、こちらのタイプがどうしても好みなのです(^_^;)。

あとがき

グレンチェックという柄の魅力は、何と言っても上品なところ。

同じチェックのタータンチェックだと覚悟してそのお洋服を着るような緊張感がありますが、ぼんやりしている柄であるグレンチェックは親しみやすい柄です。

ちゃんと良きパートナーの「黒」がありますし今後も、おしゃれな定番柄として好まれ続けていくのではないかと思います。

ジェントルマンであるイメージのグレンチェック。

きちんとトラディショナルに着る方のがやはり一番だと思います。

この柄を着崩そうと丸いラインを入れたり、カジュアルに寄せるのは何かがそれをとどまらせるような反対のパワーを感じてしまいます。

「チェック柄でしかありえなかった姿」というこのグレンチェックの「縛られた条件」がその装い方の一番を決めていくような気がします。

やはり王道はセンターライン入りのスラックスだと思います。

グレンチェックの生地に出会った時には是非その織柄の構造をじっくりと眺めてみて下さいませ(^-^)。

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