5点同時完成のモノトーン巾着袋、それぞれの凹凸感の特徴を味わいながら、1点物同士が集結した演出を受け止めていただきたい【1129】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

在庫生地の消化としまして、「インテリア収納袋」を連続製作しています。

生地幅による面積の違いで、これまで巾着袋やトートバッグを連続製作してまいりました。

普遍的な最も定番のデザインに、新しい発見があり非常に有意義。

大きいサイズからの順番で、現在は小さいサイズまで進んでおります。

このたびは、偶然にも真っ黒の生地が集まっていましたので、5点を同じ黒糸を使用しながら効率的に短期間で同時完成しました。

糸が共通であることはこれほどまでにスピーディーさに大きく影響するのだと実感した次第です。

もう1点、黒系に特化した同時完成の良さは、より細かな違いをかえって発見できることです。

では、それぞれに味わいのある5点の裏地付き巾着袋を是非ご覧くださいませ。

本来巾着袋には使用されないであろう服地も含む個性豊かな5種類の生地、黒なのに扁平な感じがしない立体的な美しさを5点が同時に教えてくれた

5点:上2点は「小」縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。下3点は「ミニ」縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。

同じコンパクトサイズながら、小とミニとの容量はかなり違いまして、サイズの細分化の意味があるのです。

「インテリア収納袋:小」:パイルカットのタイプのタオル地が優しい雰囲気。シャープな黒でも優しいのです。
<表地:黒>シャーリングタオル、綿/100%、日本製。パイルカットのタイプはノーカットに比べて都会的。
<裏地:黒x白>先染ストライプ、綿/100%、日本製。内側はメンズライク。黒と白しか登場していません。
「インテリア収納袋:小」:黒の葉っぱ無し巻き薔薇をたっぷりと広がるように縫い付け。良きアクセント。
<表地:黒>透かしオパール、綿/46%、キュプラ/26%、ポリエステル/18%、ナイロン/10%、日本製。
<裏地:表地に同じ>。
「インテリア収納袋:ミニ」:ここから3点はすべてミニ。巻き薔薇2個ずつが前後面両方に配置。
<表地:黒>透かしオパール、綿/46%、キュプラ/26%、ポリエステル/18%、ナイロン/10%、日本製。

巻き薔薇のデザインが新しいタイプで使い易く、非常に美しいです。

<裏地:表地に同じ>。
「インテリア収納袋:ミニ」:黒柄が表に来ました。完全に服地ですので、巾着袋としてはレア度が高いです。
<表地:黒x白>ジョーゼット刺繍プリント、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:黒卵柄>フクレジャガード、ポリエステル/100%、日本製。やや地味な柄は裏地に配置しました。
「インテリア収納袋:ミニ」:この不思議な素材は、ナイロン/100%生地。非常にレアです。灰みたいな様相。
<表地:黒>フクレ/撥水加工、ポリエスエステル/ナイロン混(比率不明)、日本製。

縦に立ったような渦巻状の巻き薔薇、巻き薔薇1つでも多様なのです。

<裏地:黒x白>ジョーゼット刺繍プリント、ポリエステル/100%、日本製。

この5点中には、共通の生地を使っているものがいくつかあります。

ただし、生地の配置を被らずに別々の場所に使用することで1点物志向を意識。

裏地でしか出番がなかった生地がフクレジャガードの卵柄。

なかなか丈夫なしっかりとした生地なのですが、パンチに欠けていて実はピンと来ていませんでしたので表地には決して使用しませんでした。

その納得しなかったわずかな気持ちをも大切にし、機械的に無理矢理公式に当てはめ過ぎて、この柄も無理やり表地に使ってしまわなかった判断は正解、無しは無しで良いのです。

あとがき

この5点同時製作で、かなり進捗度が高まりました。

残るは9点、これらは裁断済で組み合わせが決定済。

それ以上に関しましては、ひょっとして追加するかもしれませんが、年内には間違いなく裁断したすべては完了しそうです。

結局、数量としては今年2022年がこれまでで一番多く製作した年になりそうです。

それは、以前の2020年に特にたくさん集めた生地ストックからがほとんど、長いスパンでのやっとの生地消化となったのが長い道のりでした。

調達したものをすぐに消化できなかった事情みたいなものを生んでしまったことを今後は、生地の確保の必須を理由にするのではなく、自らの方針を立てながらちゃんと見直します。

本当は、材料調達後は早めに製作していって生地を消化していきたいのです。

実は、当ブログ記事は最初の投稿の2022.10.13からおよそ2年後の2024.10.06にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2024年では、この時の「インテリア収納袋」の経験から、たまたま生地が余分にあったことで作ったナップサックがきっかけで、その後は、ナップサックモデルを軸として製作活動を続けているのです。

きっかけというものは、たゆまぬ活動の中にある、ふとした「イレギュラー」から生まれるのではないかということに気付き始めています。

確かに「常に同じ」は安定感があるのですが、時に起こるハプニングを恐れずに素直に受け止め対処していくことで、実はそれがあってこそ、後の良きベクトルになることがあるのです(^-^)。