カーテン地のはぎれの素敵なパンプス柄の部分をスタイリッシュに切り取り、バランス良く配置の柄が出たコスメペンシルポーチ【969】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

大量に作るために手間を省くというのは最終的にユーザー様にとっては不利益をもたらします。

すぐほつれる、破損などが短い期間で起こり、長持ちしないお品ということになりかねません。

それに対して、手間をじっくりかける製作ができる環境があることはメリット。

できればみんなが自作の技術があれば良いのに。。と思うことがあります。

このたびは、はぎれの素敵な柄の出方が特徴のコスメペンシルケースを製作しました。

白ベースのカーテン地に対して、マルチカラーの中のピンクを抽出したような裏地を貼りまして1点のペンシルケースが完成致しました。

柄物生地が「わ」に閉じられるポーチのフォルムで注意する正面に出したい柄の正位置

コスメ用のペンシルケース:<サイズ>縦5cmx横18cmxマチ無し。生地は、ポリエステル/100%、日本製。

素敵なシティ柄、街並みの風景で車や木々が描かれ、このパンプスの部分が特に素敵でしたのでこの部分が出るように切り取ったのでした。

風景は不統一な全体柄なので、どの柄の部分を切り取るするかで、雰囲気も変わってきます。

最初この柄を一目見て心が躍りました、なんてすがすがしい素敵に柄なんだと。

「シティポップ」の音楽が似合う、そんなイメージの生地だと思ったものです。

裏側に車の絵もありましたが、「わ」になることで、オレンジカラーの車は反対向きに映ることがあります。

パンプスを重視し、車は反対向きで行きました。

広げている時は車は成位置。
収納時の「わ」の状態では、車がひっくり返ります。柄の向きがある生地に関してはこういったことも考慮。

このたび、裏地も活躍してくれているようで、少しのぞいています↓。

裏地はローンの綿/100%、日本製。カジュアルな表地にはブロードやローンが合うと考えました。

では、その裏地部分をさらに機能や役割の面で見ていきます。

ペンシルを挿すお部屋を設けています。お部屋の仕切りはミシンステッチで裏地になじむピンク糸で行いました。

ここで注意したいことは、両サイドに関しては、ステッチを縫い代を確保する前に行うために、縫い代である1cmを余分に足した分量でお部屋の幅を決めるということ。

その点実はミスをしてしまい、両サイドとも、太目めのペンシル(太筆のチークブラシのようなもの)を入れるために大きく分量をとったつもりの3cmでしたが、縫い代1cm分を足しておらず普通の幅になってしまいました。

しかし、なぜか、右から一つ内側が2.5c巾で広めにできていたので、ここへ太いブラシが1本入ります。

全体で言えることは、最低でも2cm幅は確保した方が良いです。ペンシルは細いものでも意外と立体的。

仕切りのステッチはマチ無しですので、膨らむから余分にその筆の厚みを横幅で見込む必要があるのです。

とにかく、幅も何となくよりは、しっかりとサイズを決めた方が後の使い勝手には大きく影響するものだということが分かりました。

向きを間違えました、使い易さは左入れタイプ。人によって右入れと左入れがあるのではないでしょうか。

友人とのくつろぎの最中にメイクボックスを広げるシーンなど、「あっ、かわいい♪」などと言ってもらえるのも、この広げた時の裏地の素敵さではないでしょうか。

このたびは、無地の差し色みたいなピンク色を持ってきましたが、柄の場合も素敵だと思います。

この度の表地も柄ですが、エタニティーなチェックの柄などは問題ないかと。

ピンクやブルーのギンガムチェックなどはすごく相性がよく一層かわいくなるかもしれません♪。

あとがき

もう少し更に試作が必要です。

コスメケースの中ではペンシルケースは一番あれこれ考える必要があるアイテムかもしれません。

例えば、高級生地でもったいなく余った場合に、こんな小さなものを作って消化できると高価な生地を使い切ることができます(^-^)。

手動で動かすカーブラインを盛り込む即興ミシン刺繍、直線専用の職業用ミシンの可能性を感じたうさぎのいる風景画【200】

アイキャッチ画像200

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ちょっとしたブレイクタイムに遊び感覚でミシン刺繍にトライしてみました。

ハンドメイドバッグ製作では、生地に馴染ませる糸カラーをバラエティー豊かに展開、上糸と下糸の色が違うことも当然であり、ボビンに巻いたカラフルな糸が余ることがあります↓。

下糸用のカラフルな糸の余り:次に同じ糸を使う良きめぐり合わせもありますが、残ることも。。

このたびは、こんな風に余ったボビンを職業用ミシン「JUKI:シュプール:TL25」モデルに上糸としてボビンごと設置しながら、刺繍をしてみたのです。

直線縫い専用、基本的には前後のみの動きのミシンでは、その他の動きは手腕に委ねられるところになります。

作図も無しの即興でうさぎさんが佇むのどかな風景画をマルチカラーでミシン刺繍、直線ミシンの横顔が覗き見れた

はぎれのセルヴィッチデニム:縦25cmx横35cmくらい。これをキャンパスだと思いながら進めていきます。
木を刺繍:幹は茶とベージュで立体感を作ってみる、メルヘンチックなこんもりした枝葉はカーブライン。
ウサギさんを描く:オフカラーのふんわり感をイメージ、目は黒で塗りつぶすようにミシンを動かしました。
デフォルメなお花:こちらも立体感を出すために、ピンクと紅色の二重枠でまあるいフラワーを演出。
完成した「うさぎのいる風景画」:ウサギさんが逆立ちなどとはいやはや、寝そべっている遠近法無視の構図。

あとがき

以前、「ヤフオク」だったかと思いますが、子供が考案した動物や風景をママがハンドメイドバッグに取り入れておられました。

優し気なほっこりした世界が素敵に広がっていました。

製作をする中で、技術を高めスタイリッシュに作り上げることは目指すべきところではあるのですが、そうしていくうちに忘れて手を付けじまいの点があるかもしれません。

それは、世界観の演出のためのアイデアのようなもの。

多くの方が同じように同じようなモデルのミシンを使う製作品はどうしても類似になるものです。

そうした中でも更なる差別化ということを考えますと、その作り手ならではの味わいやスタイルということになります。

あるメロディーを聴いて、このミュージシャンらしいなあと感じるということは音楽活動そのものにちゃんとスタイルが備わっているということなのでしょう。

ハンドメイドも音を紡ぐのと同、材料を組み立てて紡ぐ創造的な産物なのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク