「ファッショングッズ」という分類のバッグを例に新古関係ない品物の「価値」の見極め方を解く【669】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグの本というのは比較的少ないようで、以前にも、1冊カバンの基礎知識の事が載っている本をやっと見つけて読むにとどまっておりました。

このたび、図書館の蔵書検索で、バッグ類についての学びを得られる本を探しまして、「ニッチな分野」であると解説のあった本を見つけました。

その本とは、「ファッショングッズプロフェッショナル事典:ジェーン・シェイファー&スー・サンダース 著/山崎真理子 翻訳」。

ファッションアイテム全体におけるバッグの位置付けをご教授いただきました。

決して新しい品物だけが価値があるとは限らない、過去からある「古物」も含めた全体で見る品物の「価値」とは何なのかを紐解いてまいりたいと思います。

ファッション分野で、バッグは「ファッショングッズ」という分類にあたる

ファッションというと「洋服」がダントツ品物の数・製造元の数共に多数のイメージです。

アパレル品の中に、かつては申し分程度だったバッグ・靴・ベルトは、今やディスプレイには必ず伴い、「トータルな装いのご提案」の近年です。

まだ多くの方が、お洋服のみが装いであり小物はほとんど重視しない、「ベルトは1本しか持っていない、必要ない」とまでのお話を聞いたこともあるほど日本人は小物に対して疎遠なイメージです。

話は脱線しますが、「パリジェンヌ」様のストリートファッションを拝見しますと、お洋服と同レベルにその他のバッグやベルトや靴も平均的に重視している様子を感じるのです。

本の中では、バッグ・帽子・靴・革小物というのが「ファッショングッズ」と分類されています。

本を一読後考えてまいりたいのは、「贅沢:ぜいたく」というものが何なのかという点です。

このことを深く理解すると、物の価値観がはっきりすると思います。

「贅沢」は決して悪いことだけではなく、「幸せ」に繋がる前向きな観念なのではないか

贅沢とは、「非常に限られた人だけが持っている製品を持つこと」にあります。

また、他の人が経験したことが無いことを経験することは、人とは違う本物に対する消費者の関心の高まりの結果です。

ここで「本物」という言葉が登場。

贅沢というものは悪い意味で使われることも多いですが、本来素敵なことなのではないでしょうか。

人とは違ったり、個性的であったり、1点物であることは、ヴィンテージ品や中古品にもその要素が詰まっているのです。

古いものだから、綺麗ではない、汚れている、などというマイナスの面のみではないわけで、反対に、価値あるものというとらえ方が前向きであり、「ヴィンテージ物ファン」にとってはよく理解できることだと思います。

「これが私ならではの贅沢である」というフレーズが所々に登場することがあります。

「贅沢」において金銭的度合いは関係なく、一人一人の独自の価値観であり、素敵な未来や満足感や心地良さが十分に得られることを結果的に「贅沢」と呼んでよいのではないかと。

あとがき

YouTube内のお話の切り口は、当ブログとは少し違っていて、本の中身を引用した2点が中心でした。

この本は、ファッショングッズの関係のお仕事に踏み込んでいきたい人向けに書かれていまして、その手法に及ぶまで紹介されているところが、実直です。

デザイナーとして今後やっていくための「バイブル」などという活用の仕方もあるようで、実用的な面もありますが、ここにおいても一例として独自の切り開き方に落とし込むような引用が発展的。

おしみなく例が次々に飛び出して、あまり整理されていないような書き方に特徴がありますが、著者様のそういったあふれんばかりのノウハウをどんどんアウトプットしたいという熱の現れでしょうか。

いろんな本を読んでみて思うのですが、本を出版する方が必ずしも読みやすような完璧な書き方をされているとは限らないということです。

各々の情熱を1冊の本に綴り、多くの人に届けたい気持ちあっての著作です。

果たしてその本が読みやすいのか、すっきりとまとめられているのかは、読んでみて各々が感じることであり、レビューなどを拝見すると結構辛辣な分かりにくさに対するご指摘も本によっては見られることがあります。

それだけ「言論」に関しては自由があるということなのです。

自らの足りない部分をこうしてインプットさせていただけることが有難いです。

その後自分の中でまとめて、今度は新たな形で自分の言葉を使って発信して行ける循環の責務もあります。

今後も、こうした事業に関わる本も読み、そうはいってもてんで違う分野「小説」などからもその「心理の真相」とか「事象への深読み」にも着想があると思っております(^-^)。

<おかばん拝見>多くの人々が行き交う駅のコンコースで見た季節感を感じるハイブランドかごバッグ【664】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

新しい企画物を考えてみました。

かつて、テレビで「ファッションチェック」というような内容のコーナーが有名でしたが、そこからのヒント。

街行く人混みの中で目にしたバッグを身に着けている方の、そのバッグとか全体コーデの印象に残ったものの記録です。

インタビューまではさすがに足を踏み入れておりませんが、わずかな1歩として、見ただけのその時の印象などをお伝えするコーナーになります。

特に撮影などは無し、記憶だけで目で見たままをレポートするスタイルです。

大切なポイントは、これこそが「リアルストリートファッション」であり、実際にファッションが雑踏の中に溶け込み存在している様子を俯瞰するかのように見た体験。

この企画無しではアンテナが立ちませんでしたので、このおかげで得られた恩恵へのお返しのような形で、わずかばかりの情報を当ブログ記事に綴ってまいりたいと思います。

ゆくゆくは、友人・知り合いから始め、<おかばん拝見>のインタビュー形式などもやって行けたらと胸が膨らみます(^-^)。

「ロエベ」様の「夏用のバスケットバッグ」のファンが一定数いるようだと見て取れた短い時間で2回の同じバッグの拝見エピソード

その日は、「ハンズ」様にて小さなパーツの買い物予定があり、駅のコンコースの人混みに遭遇。

「コロナ」のさなかではあるものの、去年とは比べ物にならない人の量に増えていることが、ワクチン接種が進んでいること、緊急事態宣言が開けた、季節が大きく変わるなどのきっかけがあったかと思います。

人通りがとても多かった中で、行き交う人の中にある偶然が。。

ほんのものの数十分の内に、同じバッグの女性を2人お見かけしたのです。

間違いなく同じバッグ、サイズも同じで、ブランドは「ロエベ」様。

夏らしいかごバッグのミニバージョンでした。

帰宅後、ググって調べてみると「ロエベ」様の夏バージョンのバッグは人気のようで、このかごバッグシリーズは「バスケットバッグ」と呼ばれるデザインです。

そのコンパクトなサイズがなんとも上品であり、編み込みの天然素材もしんなりと細口になっていてシックでした。

ここでは画像は添付できませんが、生成り地に、取っ手とロゴマークがレザーのキャラメル茶の色で優しい雰囲気です。

取っ手が長くて、そのままショルダーになる作りも、1980年代のバッグを思わず思い出してしまうほどの懐かしさを感じました。

これをほんの数十分の間に2人お持ちになっている方を見たわけです。

「これはトピックだ!」と思うものの、「どうやってこの感動を伝えればいいの?」と思っていたその夜に眠りにつきながら、ふとアイデアがひらめいたのが、このたび始めた「おかばん拝見」のレポート記録に残すというもの。

「ロエベ」様は、ロゴがエキゾチックでかっこよくて知ってはいましたが、そのイメージは、デザインがきちんとしたドレスライクなものという印象でした。

少しカジュアルな雰囲気に惹かれ、あまり好みのデザインは見つからないだろうと、今までそれほど深堀りをしたことがなかったブランド様でした。

この短い時間で2人見るということが、割合としては、いかに多くの人が気に入っているのかと考えるとその点には興味が湧きました。

バイカラーでシンプルにまとめてあってコンパクトな、しかも通常のテイストからの意外性もありました。

かごタイプのバッグは季節感がはっきりし過ぎているという理由で持ち合わせておりませんが、過去には、「フェンディ」様の「メッシュバッグ」を海用に持っていました。

その季節に相応しいところが魅力という価値観は大いにあるわけです。

ロゴを大きく、糸で手縫いで縫い付けてある優しいデザイン♪、あのシンプルさは、どのようなお洋服にも対応できそうでした。

女性たちがどのような服装だったかまで不意な事で余裕がなかったのが記者(レポーター)としては失格だったかもしれません(^_^;)。

次はコーデも見る余裕を持ちたいものです。

同日に見た「フェンディ」のバッグとお洋服のコーデの色がリンクされていた別のエピソード

この日は、引き続き興味深いコーデを目撃。

レポートするために待機していたということはなく、普通のペースでたまたま歩いている時の一瞬です。

人混みの中にきらりと光るコーデを発見しました。

そのバッグは、「フェンディ」様でした。

スクエアなミニショルダーで、ワイン色との組み合わせ、当ブランド様のシンボルカラーのような茶色とコンビにパッチワークみたいになったバッグ。

その茶色の色と同じワンピースを合わせていたいた女性、肩がツンと立ったドレス調な仕立てのワンピースでした。

このワンピも「フェンディ」様のお品物なのかどうかは不明。

バッグ自体というよりも、このバッグとお洋服の色をリンクさせている大きく見た映りの工夫点に惹かれました。

茶の無地というのは結構コーデが難しいもの。

茶の色のトーンは、土のよう、夏っぽい茶といった印象です。

バッグがやや柄っぽい感じと反対に、無地ですっきり合わせられていた抑揚の付け方に、バランスの良さを感じました。

おそらく、コーデ全体を俯瞰して見ておられるのだと思います、非常にセンスが良いです(^-^)。

あとがき

と、こんな感じで、時々「あっ!」と思うバッグを含めたコーデを見かけた際にレポートしていくシリーズの第1回目でした。

非常に勉強になります。

このたびの「フェンディ」様はもともと好んでいましたが、「ロエベ」様はよく知らなかった部分があるので、とても良い刺激を受けました。

こうして、さりげない日常の中の一コマのような一瞬の拝見を<おかばん拝見>というシリーズで時々ブログ記事に綴ってまいりたいと思います(^-^)。

3点のバッグを持つだけでこんなにも豊富で自由度の高いワードローブが出来上がる理由を解き明かします【654】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

心機一転、今まで持ってこなかったような色のバッグを持とうと、赤いバッグをハイブランドヴィンテージ物で購入。

黒や茶とは別の差し色になりやすい比較的強めのカラーが赤色。こちらはワイン/エンジと呼ぶような赤です。

こんな風に実際にバッグを追加することで、このたびの話題を思い付き、当ブログ記事に綴らせていただきます。

自分の体験がヒントになった、たった3点のみのバッグを持つことで十分展開の豊富なワードローブが彩られるということをお伝えしたいと思います。

たくさん持っていても出番が偏れば意味がありません。

やはり持つという機会があってこそのコスパですので、加えた甲斐があったような選び方をするには、まず3点の内訳を好みや望むテイストで配置する工夫をお勧めしたいです。

ということで、3点のバッグの集め方を4例程ご紹介したいと思います。

あくまで私からのご提案であり、集め方は無限で自由です。

ただ、その自由度を結果として良い形で残すには。。ということをそれぞれ追求した例です。

図解になりますが、是非楽しんでご覧くださいませ。(^-^)。

3点バッグを持つとしたら。。コーデが豊富、素敵になる3点のバッグの選択のポイント

バッグも渾身の1点だけを持つというのがなかなか困難。

やはりある程度バラエティーがないと充実感が得られないからです。

とはいっても、むやみにたくさん持つということではないミニマムな数量を「3」と算出したのが考えたメソッド。

3点という最低限の数のバッグをうまく活かすようなものになればと考えたその3点がどのような集まりなのかという例を4例ご紹介してまいります。

バッグ3点の集め方例①:デザインに違いがありながら、すべて同じ色で拘る集め方。

実際にやっていた集め方で、黒だけで統一してしまうことです。

バッグの黒はやはり最強。

ヴィンテージ物でも黒のバッグが残っていることがとても珍しく、出番の多い色であるという証拠です。

数が3点だけという場合だからこそ、黒のみで統一の効果は非常に大きいです。

どのバッグも出番が必ずあるということがまず見込めます。

バッグ3点の集め方例②:全部違う色でバラエティに富んだカラーを持つ。

先ほどの黒に拘るのと真逆。

カラー展開を豊富にするというもので、左から、ボルドー、黒、グレーです。

もともと別のデザインですので、カラーもすべて違うということでどんなお洋服の色にも対応できる体制を整えるかのような集め方です。

とりあえず、色も落ち着いた合わせる機会の多い色を選んでみました。

しかし、パステルカラーが好きな人なら、そういった色目ばかりをこだわっても良いですし、それならいっそ際だったカラーだけでこだわることで「主張」が生まれます↓。

バッグ3点の集め方例③:こだわった分野のカラー展開をする(この場合はビビッドカラー)。

こんな感じの色の展開は華やかですが、差し色に使うと決めれば、出番はどれもあると見ています。

次は、最初のALL黒にもう1つ変化を入れ込みます↓。

バッグ3点の集め方例④:1点だけ柄物を入れてみる。

最初の1の黒ばかりの中に1点のみ柄を入れてみます。

ベースは黒なのですが、ここへお花柄が入ることで単純に楽しくなります。

ということで、ほぼ無限!?にいろんな集め方が考えられるのです。

落ち着いた感じで安定した長持ちを目指すのであれば、1や2の例、華やかなコーデをしていきたいのであれば、3などもありです。

バッグを同時に3点並べるのは最初集める時だけで、あとは日々のコーデに1点ずつ添えられるということもイメージとしては重要です。

ここでは、ええっ!?と驚くような3などのビビッドなカラーばかりな展開もお洋服とのコーデの場面ではそんなに驚くものでもないのかもしれません。

あとがき

たった3点のバッグであっても、その人の「人となり」が現れるものです。

どんな3点になるのかは人それぞれの独特のチョイスが入ってとても興味深いと思います。

面白いのは、品物を見ただけでその人の考え方や人生までもが現れることがあるということ。

そう考えましたら、バッグ1つでもただの「入れ物」ではい非常に重要な「持ち主の写し鏡」とさえ言えると思います。

今一度、心から納得したバッグを選んでいくということを見直し、数がミニマムでもここまでできるのだというところを考えてみてくださいませ。

たくさん持っていれば「おしゃれ」なのだということでは決してないことが分かってくると思うのです(^-^)。

今後どのようなバッグを製作するのかのヒントにカバンが生まれた必要性と起源を知る【219】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

その昔、昭和時代には、ポーチも小さな巾着袋、リュックも巾着仕様であるナップサックと、同じような絞るタイプが大半だったような記憶です。

いろんなデザインであふれたバッグの中の現在の巾着袋の存在というのは、それほど中心にあるものではなく、むしろトートバッグが台頭してきた現在だと言えます。

この度のお話は、そもそもバッグが最初に生み出された形は巾着のような形だったといわれているところから始まります。

現在のような財布のような四角い形のフォルム自体が実現できなかった「いにしえ」にそのバッグの起源があったようで、とても興味深いと思います。

読んだ本は、「新かばん・バッグの商品知識:エフ ワークス(株)発行」です。

この本のかばんの分類の中で、類似のかばんのモデル同士が本当に同じ分類に入っているのかどうかそんな区分けのイメージとのユニークなギャップも知りたいと手に取った本になります。

ハンドメイドバッグを作る自身がそもそもバッグというものの起源を知ることで、しっかりと今後の考え方を持つ上でも重要な本なのではないかと考えました。

分かりやすーいかばんの誕生秘話

その昔、商品の売買は、今日のようにお金を介してのものではなく、物々交換といって、互いにほしい物を自分の持っているものと交換する形の取引でした。

当然こういった取引はいずれ困難に直面します。

そもそもそれぞれの物の価値が違いすぎて、交換するには理論としても心理としても不公平になってしまうのです。

いずれ、物同士の交換は行き詰まり終焉を迎えます。

そして、互いに公平な取引として「お金」というものが生み出されたのです。

このことで、とても面倒でしかも不合理な物々交換ではなく、お金を払うことで品物をスムーズに受け取れるようになりました。

さらにお金を得た側はそのお金で他の欲しい品物を得るというように、お金の誕生により商品の売買がより潤い社会が発展していった、紀元前1000年頃のことです。

その頃、地中海東部のギリシャ諸都市やギリシャの植民地で、お金を入れて持ち運ぶための入れ物が使われていたとの記録があるようです。

それは、当時描かれたであろう壁画のような絵から巾着袋のうような袋であったと。。

これがどうもバッグの「最初の形」だったようなのです。

知ってお得、かばん/バッグの誕生秘話と意外なおもしろ豆知識
最初のかばんなるものを自身がイメージして描いてみました(^_^;)。

財布といってもよいでしょう。

昔話の絵本や漫画に出てくる海賊達がこの中にたっぷりコインを入れて嬉しそうにしていた場面が思い浮かびます。

よくこういったイラストに「$マーク」も加えられていますよね。

こうした袋物のようなデザインからは、今の財布は随分変貌を遂げました↓。

巾着バッグ:「PRADA」様のお品。茶色は黒よりもヴィンテージでも状態が良いです。

現在の巾着バッグでいうとこのような感じのものを持っていまして、これでも1990年代前半のヴィンテージもの。

すっきりしたタイプではありますが、やはり華やか。

いかに元祖というのが非常にシンプルで最低限だと分かります。

かばんの持ち運び機能と呼び名

ハンドバッグというのは、

「常に身近に携えられる服装を完成させる装飾性豊かな袋」・・・新かばん・バッグの商品知識:エフワークス(株)発行より引用

という定義をされていいるようです。

このことから、最初はお金専用の入れ物であった機能だけのものから、服装と調和することが要求されるものに多角的に成長していったということがうかがえます。

バッグは、迷いながら時間をかけて選ぶアイテムの1つです。

同じく、上記の新かばん・バッグの商品知識で述べられている、基本の持ち運び機能4種というのがあります。

・手提げ

・クラッチ(かかえ)

・背負う

・肩かけ

手提げは、主にトートバッグ、クラッチはパーティーバッグなど、背負うはリュック、肩かけはショルダーやポシェットなどが思い浮かびます。

本ではこの4つでしたが、5つ目に、

・吊りさげる・・・小さなウエストポーチのようなもの

・引く、転がす・・・キャリーバッグ

などが私は浮かびましたが、何らかの理由で含まれないのでしょうか。

今やキャリーバッグこそ、町中で見かけるバッグの1つです。

この概念は、ここ近年の新しいタイプなのかもしれません。

キャリーバッグ:割とコンパクトめなサイズで「PRADA」様のモデル。

かばんの意外なおもしろ豆知識

ここでは、バッグのへえー、というような面白いお話を寄せ集めのような形式でご紹介していきますね。

「コスメボックス」と「バニティ」は属する部類が違う

コスメボックスもバニティも形が基本同じような作りで、しかも化粧品を入れて使うことが多く用途も似ています。

しかし、「(社)日本鞄協会」様の定める、「日本標商品分類」の中の「かばん類」というコードにおいては、「コスメボックス」は「トレインケース」に属し、「バニティバッグ」は「タウンバッグ」の中に入ります。

知ってお得、かばん/バッグの誕生秘話と意外なおもしろ豆知識
左:コスメボックス(トレインケース) 右:布製バニティー(タウンバッグ)。

写真でなんとなくニュアンスつかめますかね。

しかし、さらに意外なことで、大きいくくりの部類では、上記2つとも「旅行用かばん」に属していることです。

「ボウリングバッグ」というバッグはどのような形をしているのか

ボウリング用の必需品入れ目的で作られたバッグで、マチが非常にたっぷりとってあるボストンバッグの形です。

近年は、やはりキャリータイプになってきていて、旅行のスーツケースと見分けがつかない形となっているようです。

こちらは、「旅行用かばん」という部類でなく、「スポーツ及びレジャー用かばん」の大別に属しています。

ボストンバッグの名前の由来

ボウリングバッグが、昔、ボストンバッグのような形をしていたということですが、では、通常のボストンバッグはというと、これは上記に出てきた「旅行用かばん」です。

由来は、アメリカのボストン大学の学生がよく使用していたバッグだったということからのこの名前です。

自身で製作したボストンバッグ:2泊出来そうなサイズ感です。素材はナイロンオックスはっ水加工。

「アタッシュケース」は、正しくは「アタッシェケース」

フランス語の大使館や公使館付き随行員の「アタッシェ」と呼ばれる人達が持っていたバッグの形からの由来。

アタッシュケースと呼んでしまっていますが、正しくはアタッシェとのこと。

小学生のランドセルは陸軍が日本では最初のユーザー

ランドセルは、オランダ語のランセル(RANSEL)から、別名「背嚢(はいのう)」という日本語が当てられていました。

この言葉、すごく臓器みたいで私はなかなか引いてしまっていますが。。

日本では小学生に普及するより先に、陸軍兵士のバッグであったようです。

「キャディーバッグ」と「ゴルフバッグ」は別物である

もしかして、ゴルフをされている方は、ご存知かもしれませんが、「キャディーバッグ」は、あの縦長のクラブなどを入れるバッグです。

しかし、「ゴルフバッグ」という呼び名になるとは、前述のボーリングバッグのようなニュアンスになります。

ゴルフシューズやグローブを入れる、ボストンバッグのような形のバッグを指します。

キャリー型スーツケースの表面のデコボコには意味があった

一日、近隣の駅の構内中を歩けば、必ずすれ違うキャリーバッグを引いて歩く人。

このキャリーバッグの素材は、主に「ポリカーボネートABS」という樹脂素材が一般的で、必ず、リブデザインなどの凹凸が表面に加工してあります。

これは、ただの模様ではなく「機能」があるとのことに驚きました。

もちろん、素敵な表層に見せる役割も十分に果たしているようでお洒落度が高いですが、機能の面では、圧縮、ずれ、ねじれなどの外圧に対する強靭性(きょうじんせい)を保持することができる役割があるのです。

まさか、あの柄が陰で活躍していたとは。。

ストライプのリブ型から、今後はより好きな凹凸の種類を選べるように更なる別の柄も多種生まれそうな予感です。

あとがき

今回は、バッグというものの原点を見たり、意外と知らなかったような事柄も見て随分学ばせていただきました。

バッグというのは、前述にもあります、体の身近に携えるものであるわけで、歴史からみる発展の段階として、機能性からより装飾性のあるものへと広がっていったと見ることができます。

では、その後の未来というのは「〇〇性」という表現で、どんな発展があるかというとずばり「情緒性」なのだそうです。

なるほど、これからの未来は、人間の成長として自分の人生そのものを自分らしくということがテーマとなっていくのです。

となると、今までは、中に何か入れて持ち歩くだけのものから、そのバッグを持つことにさえ意味を持った装い方をするようになるのかと。。

さらに、「持ち主の性格や人生をも表す携帯品」それがバッグである、というような存在になっていくのではないかと期待し心が躍ります。

もしかして、「バッグを持たない」ということさえ、自身らしいジャッジでありバッグの存在そのものをどうとらえているかの考え方が反映された「スタイル」です。

シンプルで飾り気の無いバッグがかえって素敵に思えることも、自身の考え方の反映です。

自分の好みを知る、そして自身の性格や今後のスタイルを追求する中で、当たり前に普段持つ物のそもそもの起源を知ることをお勧めしたいです(^-^)。

picturesque