あこやと見間違うほど真ん丸、クラスプ替えによるラウンド淡水真珠の編み込みブレスのレベルアップ【528】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2011年-2015年くらいまでが特に真珠コレクションを活発にしておりました。

その中で、近年の淡水真珠の整った粒揃いに感動したものです。

技術が高まり、ヴィンテージ物のライスパールに見られるような形のいびつさが解消。

ラウンドと呼ばれる球形においては、あこや真珠との違いがすぐには分からないほどなのです。

ネックレス、ブレスレット、リングのアイテムをそれぞれセットに組み合わせながら、真珠の種類や形の違いでセットを組むことが楽しくてたまりませんでした。

このたびは、そうして集めてきた真珠のレベルをもっと上げたいということで、気になっていたクラスプをメッキからシルバークラスプへリフォームしていただいた記録です。

クラスプ(留め具)の交換をするために専門リフォーム店にお願いし、自分では到底編み込みも、クラスプ替えもできないのでプロにおまかせする選択をしました。

クラスプのレベルアップ、「刻印無し」から「刻印有り」へ

リフォームに依頼する前にそのままの写真を撮るのを忘れてしまい、残った留め具だけをを撮影しましたがすみません<m(__)m>。

こんな感じの素材がメッキのクラスプが最初付いていました。

シルバーでもなく、真ん中の黄色いストーンがシトリンであるわけでもないもの。

「せっかくの素敵な編み込みなのになぜメッキクラスプなんだろう」と常に不満が積もっていました。

メッキ性のクラスプ(交換前):せっかく天然の淡水真珠にメッキを付けてしまうことへの違和感から。
メッキクラスプの裏面:メッキの場合は無刻印。シルバークラスプは「SILVER」が入ります。

シルバー925とか、スターリングシルバーというのは、純銀が75%、残り25%は他の素材の割金(わりがね)と呼ばれる素材で成り立つ合金(ごうきん)です。

それでも天然素材の925として認められたものなのです。

刻印のないものは、おそらく割金の部分が多かったり、メッキであると判断されます。

リフォーム後の姿

自らが手配の花の透かしのシルバークラスプ(「genuine」様だったと思います)で宝石店へリフォーム依頼。
留め具のみを交換という手法:別のリフォーム屋さんから「ハンダゴテ」を利用すると聞いたことがあります。

結構粒が大きくて、こうして、巾広に編み込んであることがエレガントです。

編み込みタイプはあまりネットでも販売されていないので貴重だと感じ継続してレベルを上げるには。。とクラスプの交換を思いついたのでした。

ラウンドと呼ばれる淡水真珠をじっくりとご覧くださいませ。

とてもかわいいですね。

あこやに比べるといびつな球形をしていることが分かりますが、こんなに真ん丸な淡水真珠はかつては無かったのです。

そもそもあこやでこの編み込みを作ることがあまりされないと思います。

それは、良質なあこや真珠は、威厳とかしきたりにより、一繋ぎのショートネックレスという王道デザインに当てられてしまうからです。

淡水真珠ならではのデザインですが、あこやでもヴィンテージ物ではベビーパールでございますので、無いわけではありません。

あとがき

シルバークラスプがなぜシルバーでないといけないかというのには、ちゃんと理由があります。

高級にしたいからと、K18YGとかK18WGを付けるのは判断がまずく、もっと違う理由があるのです。

シルバーは柔軟性が一番優れていると考えられてクラスプに選ばれた地金なのです。

留め具の伝統的なカチャッとはめるタイプは、バネがシルバー925の柔軟性を利用したものになります。

あの心地よい、完全に留まったと確認できる音が聞けることが確かな機能の働きの証(あかし)。

メッキでは、最初はそこそこでも、いずれ機能がダメになり、硬すぎて曖昧だったりします。

それは、たとえ、高級な素材のK18YG、K18WGであっても同じことなのです。

よってシルバー925でなければならないのです。