リュックの入り口フラップ、安全性を高める目的で広く改良した型紙が、ごわついたメッシュ素材にも大丈夫かの検証【835】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、すでに完成まで行ってしまった6点の同じモデルのリュックの入り口フラップを大きく改良し、隙間を可能な限り埋めるというリフォーム中です。

入口フラップの改良版を取り付け直し、作業を順次進めていまして、このたびは3点目になります。

1点目と2点目の間にも更なる見直しがあり、取っ手の間の引っ掛かりがあったフラップの先端だけを少し削るということをしましたのが前回の2点目です。

このたびの3点目は、先端を少し削って引っ掛かりを解消した2点目と同じ型紙なのですが、2点目よりも生地が硬くてごわつきますので、生地による違いも確かめる回となります。

入口を覆う十分な機能の最大限、強固な雰囲気が安心できるアクセントのような存在感のフラップへ

この度の検証、「素材が替わっても型紙が有効か」というのは、有効だと言って良いと判断しました。

最大限といっても、取っ手の間をくぐり抜けるスムーズさもある最大限であるというバランスを見ることができました。

多くの方が丈夫な素材をまずは求めますので、そういった意味で、この度のメッシュのリュックに安心なフラップがどっしりと存在感あふれる佇まいであることが「機能」「デザイン」両面に役に立ったようで大変素敵な生地だと見直しました。

とても良い感じにリフォームできました。硬めのごわついた生地の効果で頼りになるフラップになった様子。

フラップの存在感も出ました。ちなみに前の小ぶりなフラップはこんな風でした↓。

リフォーム前のフラップ:小さいですし、隙間が空いていてセキュリティー性に不安を感じたものでした。

フラップも、取っ手がなければ、できるだけ面積を大きくすれば覆うことはできます。

しかし、2WAYのお品なので、トートバッグとしての取っ手の役割も十分に満たしたものでありたいのです。

そうすると、フラップが大きい場合によく使われる手法の、取っ手1つのみフラップの手前に取り付ける方法では、リュックとしての1wayしか役割を果たせないのです。

このことこそが難関に挑戦したことであり、取っ手の間をある程度スムーズにくぐり抜けながらも覆う面積も最大限にしたいということの追求だったのでした。

がんじがらめな状況の中でいかに良いアイデアを思いつくのか。。という究極の場面の良き学びとなりまして、非常に重要な部分的モデルチェンジとなったと思います。

お直しの機会にトートバッグなどの入り口の縫い閉じなどに役立つ糸始末の綺麗な収納(溝に玉止めを隠す)

この機会をお借りして、トートバッグなどの入り口の表地と裏地の縫い閉じの際の最後の玉止めの作業の時に、綺麗に隠す方法をお伝えししたいと思います。

2周(二重縫い)したところで、糸が4本集まります。これを2本ずつに分けて、玉止めし、溝に隠します。

下に貼りますYouTube動画内では、3:20からがこの場面です。

あとがき

最後に1つお伝えしたいのが、「残布」の大切さです。

この度、残布があったからこそ、本来手遅れのような完成品をもう一度途中からやり直すということができたのです。

ただ、できなかったのが残布が無かった生地で完成していたものでした。

この生地は残布無し。このままでは販売しないということで、研究品となったのでした。

そういったものは、ボツ品としてもったいなかったですが、研究品として実際の販売からは撤退しました。

とはいえ、内部の作りなどはパーフェクト。

非常にもったいないことですが、せっかくの内部の充実が実現してあっても入り口のフラップでその信頼を裏切ると考えれば、何のそのです。

ということで、納得いく完成が出来た時に初めて残布をリユースしたり、廃棄したりするものであり、結構な期間は残しておくことの意味があるのだと痛感です。