まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
少し前の投稿【1249】でクリーニングも手洗いも不可の本革レザーの簡単お手入れ方法をご紹介しました。
その時に、現在ハンガーラックに隙間があるのはその他のお洋服がクリーニング屋様に出ていっているためで、この期間のみの隙間を利用して乾かすというタイミングがありました。
その後数日が経過。
いよいよクリーニングが仕上がってきました。
そうして、ラックに配置していったところ、あることを発見↓。
こちらのお品物は手づくり品であり品質表示がありません。
見たところ生地はちりめんで、ちりめんは収縮性があるので、洗濯などで縮むことがあり得ます。
そして、もう1つ、ヴィンテージ古着のワンピースやスカートの裏地というのは、表地からわずかに控えた9割くらいの丈で作られてきたようなのです。
現在は、ひざ下くらいのペチコート風であることも多く、特に量産品はコストの削減に材料である裏地をミニマムに使用する意向が裏地の短さからうかがえます。
ヴィンテージ服の裏地のように、材料をきちんと使った製作には大変好感が持てます。
裾がまとわりつかないようにスムーズな動きができるたっぷりの裏地の配置は、作りの丁寧さを感じるからです。
ただ、そういう作りだからこそこういった縮みのデメリットも付きもの。
裏地はあまり縮むことはないために、表地との縮み率のギャップでお洗濯後突出してしまうことがあるのだと解釈しています。
品質表示が付いていないものは、クリーング屋様の保証もないようで、こうして仕上がってくることがあるのです。
そこで、このたび、この飛び出した裏地を自分で裾上げしていこうということに決めます。
古着だからこそ気さくに行えるカットせずそのまま曲げるだけの裾上げ方法、フレアーラインであることの難しさのはなかなか解決できなかった
この後、端から2mm程度をステッチしていき完了という見込み。
いとも簡単にできそうなものですが、実はフレアースカートの裾上げは難しいのです。
曲げた先端にゆとりが残り、それをうまく配分しなければなりません。
よって、融通の利く手まつりが多くされているのかもしれませんが、ここは古着、ミシンで強硬にやってしまいました。
待ち針はある程度こまめに打ち、許容範囲内の皺にとどめる意識をしたつもりです。
仕付け糸をしても上手くいくかどうかは分からないですが、せめてそうするべきでした。
美しい裏地の設置の仕方で作られていたのだとこの時に知りました。
最初の状態と比べてみます↓。
あとがき
やはり、ワンピース1つとっても、手作りやオーダーメイドのヴィンテージ品は作りが魅力的。
この度の大花柄のちりめんワンピースなども、このオートクチュール品の道を歩みながらどなたかが作ったのだということを感じ、味わいが全体的に見られました。
リフォームをして、その作りの良さを実感することもあるのです。
ヴィンテージワンピースの作り手のこだわりや気持ちが分かる一面が感じられて、非常に有意義でした(^-^)。