ハンドメイドバッグ用生地のメイン製作後のわずかな残布、ミニポーチの変わらぬ立派な作りに「喜び」をもたらしたい【262】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ活動の中で、裁断によってどうしても出来る切り落とし。

この残布は「はぎれ」として小さな入れ物の製作に活用することにしています。

限られた面積という厳しい条件、もしかして巷では「ミニミニポーチ」という存在なのかもしれません。

そこにも価値を入れるために「専用ケース」という役割を伴う「コスメケース3点セット」として、3点それぞれが違ったフォルムで用途が広がるよう工夫。

「コスメケース」はあくまでも仮名称、ユーザー様の自由な使い道の選択があるのです。

このたびは、ここまで幾種類かのはぎれで製作してまいりました「コスメケース3点セット」の作りの良さを、このたびの新たなはぎれ製作と共に掘り起こしお伝えする回です。

出来上りには決して見える箇所ではないと思いますが、触って比べれば歴然、小さいのに丈夫で逞しく生き生きとしたポーチなのだと喜んでいただけることを願いながらの完成です。

①接着芯全面貼り②マジックテープ裏の当て芯③裏地付き、3つの逞しさを備えたミニミニポーチはメインバッグと同じ構造

①接着芯全面貼り:小さいパーツでも丁寧に接着芯を貼り、作りをメインバッグと同じくしています。
マジックテープの裏の当て芯:実はただマジックテープを縫い付けるのみならず裏側に補強があるのです。
③裏地付き:このたびは表地も裏地も同じ生地、paperprinted(生地名)、ポリエステル/100%、日本製。

過去の投稿の【91】でナップサックを初めて製作した時のメイン製作のはぎれとなります。

ワンピースやブラウスに仕立てられる服地の中の服地と見られ、バッグにすること自体がレアケース。

やはりメイン製作時も同じように裏地が見つからず表地のこの生地を共通で採用していました。

コスメケース3点セット(ライトグリーン花柄):<サイズ(左上から順に)>縦6cmx横8cmxマチ2cm/縦3.5cmx横15cmxマチ無し/縦5cmx横7.5cmxマチ無し
3点をオープン:接着芯によるハリコシや裏地付きにより、マチ無しでも膨らんで立体的に仕上がった姿です。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.11.03からおよそ5年後の2025.09.22にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

こうして、小さいケースの製作でもメイン製作と平等に見るようになりました。

これは過去の拙い製作からの教訓です。

はぎれ製作だからと手を緩めてしまい、追求を途中で諦めてしまったりして、出来上がったものはどれもいびつでした。

「全く価値がない!」と危機感すら覚えるほどのものだったのです。

技術のみならず伝え方も上手くは無かったと言えますが、上手く伝達できないことも元々誇れる作りをしていなからです。

このたびのような見えない部分の構造などは、何らかの形でユーザー様へ最終的に伝わることが大切、製作に込めた「思い」は無駄にしてはならないと思うのです。

くれぐれも念を押したいのは、「労力」ではなく「思い」の方であるということ、「労力」の方は何食わぬ涼しい表情で、いとも簡単に作り上げたかのような誤解を招いても大したことはないのです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ポロシャツのかのこ地がミニポーチになる新鮮さ、王道黒白ボーダーに足並み揃う裏地は先染め縦縞の横向き使い【247】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ポロシャツ」の定義は、「襟付きであること」「主にニット製であること」「胸元ボタンがあること」など本来広範囲のお洋服アイテム。

しかし、多くの方はあの「かのこ」というぶつぶつの凹凸感ある素材こそがポロシャツらしいと考えているのではないでしょうか。

そんな現実を鑑み、そこにユニークなヒントを得ます。

多くのイメージとのギャップで、ポロシャツ以外を作ること、そんな発想から過去に半月型ボディーバッグを製作、投稿は【106】が該当です。

このたびは、その時のはぎれを利用したミニポーチ3点セット作りです。

サイズ感が分かり易いよう、「コスメケース3点セット」と名付けています。

これまでも何度か製作してまいりました同じデザインの3点。

このたびならではのポイントは、表地のかのこボーダー生地に対する裏地の選び方になります。

黒白ボーダーなのだから、黒無地が合うのはまず1つのアイデアとしては良いと思います。

ところが実際は黒がはぎれでこの時はなく、違う切り口から選んでみた裏地、是非はぎれ製作のアイデアの引き出しにいかがでしょうか。

ストライプは向きを変えればボーダー柄になる、柄の向きを変えることで相性良き表地と裏地になったカノコボーダーのポーチ

<表地:黒x白>カノコボーダーニット、ポリエステエル/55%、綿/45%、日本製。<裏地:グレーxオフ>生地名不明、綿/100%、日本製。

元は、先染めストライプ生地だった裏地、向きを表地と同じボーダーにそろえることでポーチが整います。

3点の裁断:すべてのカノコボーダーパーツにボーダー向きで裏地がまかなえました。まずここに喜びます。
マジックテープの設置:一番最初の過程で1枚仕立てで行います。
多角形の蓋とカーブの蓋との作り方の違い:多角形は鋭利に角を出す「外表」、カーブは逆で「中表」で。
「中表」のカーブの蓋のひっくり返し後のステッチ:この固定はぐらつきを抑え安定感が出ますし長持ちに。
ペンシルポーチのひっくり返しの場面:「わ」に裁断してあることで四角の角が鋭利に出ます。
ファンデーションケースのマチ:印を打たず、二等辺三角形の底辺のヒラヒラ部分周辺を縫うという目印。
ペンシルケースの蓋の縫い付け:広い横幅のこちらは比較的作業が簡単。蓋部分は二重縫い。
シャドウケースの蓋の縫い付け:3点の中で一番小さいサイズなのでやや難易度は高めながら十分可能です。
コスメケース3点セットの完成(カノコボーダー地):<サイズ:左上から時計回りに>縦6cmx横8cmxマチ2cm/縦3.5cmx横15cmxマチ無し/サイズ:縦5cmx横7.5cmxマチ無し
3点の後ろ面:だいたいまっすぐにどれも蓋が設置できました。表地と裏地の間に挟み込むやり方です。
ふたを開けた様子の3点(上段)とサイドから見た膨らみ(下段):マチ付きではない右2点にも膨らみが出ます。

あとがき

表地に関しては、ポロシャツを解体したのではなく、原反の生地からのカットで生地屋様で新品購入したことをお伝えしておきます。

このような生地も見つかるものなのです(「大塚屋」様にて購入)。

裏地の生地は、投稿の【244】で古着ジーンズの「スレキ:ポケット袋」を新たに作るというリフォームを行った時の残布、元はワゴンのはぎれコーナーで見つけた生地です。

まさかこのような組み合わせをするとは当初は計画にはなかったこと、ここがはぎれ製作の面白いところ。

本製作のバッグの時の表地と裏地の組み合わせとは違う2案のようなもの、この組み合わせの無限の可能性を感じる感覚が非常に楽しいのです。

ストライプ柄は使う方向を変え、ボーダー向きに使うということもできるということです。

その他、市松ジャガードも向きを変えればダイヤ柄になり、幾何柄の生地とのコンビに組み合わせやすくなるなど、向きを変えて使うだけで可能性が広がるのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

部屋で気軽に使える簡易ケースのような存在、「外表」で組み立てる柄物残布を利用した裏地付き眼鏡ケース【81】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

近視の方はお部屋では眼鏡をかけられることが多いと思います。

外す時は、お風呂に入る前と寝る時くらい、お出かけのときは、コンタクトレンズ装着ということも。。

このたびは、わずかに余った素敵な柄のはぎれを利用し、裏地付きの眼鏡ケースを4点同時製作しましたのでご紹介します。

残布の分量に合わせて、10分丈と8分丈に分かれるラインナップの工夫もあります。

残布がわずかに足りないことで決してあきらめず、ユニークな展開へ運べるようなヒントになればと思います。

表地に合う裏地選びもはぎれストックからチョイス、お部屋で出し入れのストレスなく使える柄物の眼鏡ケース

これらの4種の柄物のはぎれを存分に利用していきます。左1種のみ残布が多めなので10分丈、右3種は8分丈です。
裏地は2種を合う柄と組み合わせて利用します。ブルーグレーの方は左2種に、グリーンの方は右2種に利用。
生地詳細(左から右へ):①紬シルクプリント、絹/100%、日本製。②シャンタンプリント、ポリエステル/100%、日本製。③ジャカード、綿/55%、ナイロン/45%、イタリア製。④ジャカードプリント、ポリエステル/100%、日本製。⑤ジャカード(ブルーグレー)、ポリエステル/100%、日本製。⑥プリズマン(グリーン)、ポリエステル/100%、日本製。

このたびの表地の中では、以前のメイン製作にも表地だった生地は上段の左から3点まで、右の樹木柄含む下段の2生地は以前のメイン製作でも裏地でした。

表地に関してのみの情報ですが、【36】【50】で上段の右から2つ目の生地を使用したウエストポーチとドーム型ミニショルダーバッグを製作。

【19】でミニボストンショルダーバッグを上段の左から2つ目で製作。

上段の一番左は、【41】でバニティーショルダーバッグを製作しました。

型紙・裁断・芯貼り:10分丈の型紙の底2.5cmを折ると8分丈です。カーブはもっと削った内側の線へ変更。

右下は接着芯全面貼りに加えて、更にハード薄芯をボンドで貼りました。

そうすることで、出来上がりが眼鏡ケースみたいなハード感を出してくれます。

裁断の向きは要注意、「アシンメトリー」なので一緒に組み合わせる仲間は対称に裁断しなければ重なりません。

このゆるやかなカーブが、完成後の使用時の出し入れのしやすさに影響すると思います。
返し口を直線の位置で決め、縫い代1.5cm(1cmの方が良い)で表地と裏地を縫い合わせしてひっくり返します。
左は、ひっくり返し後の外回りのステッチの固定、右は、その後2パーツを「外表」で縫い合わせ完成へ。
眼鏡ケース4点完成:<サイズ:10分丈-左>縦17cmx7.5cm。<サイズ:8分丈-右3点>縦14.5cmx7.5cm。
8分丈と10分丈の眼鏡を入れたサイズ感:頭少しはみ出す感じが左の8分丈、右の10分丈はフルにかぶります。

あとがき

こうしてはぎれ製作をした者が言えることがあります。

確かに利用したのは残り物の捨てていたかもしれない残布。

しかし、何か物を作ってしまえば、もうそれはどのような経緯の材料かなど関係がないとうこと。

すべての製作品に対しては同じように時間を注ぐわけであり、そのパワーと価値を大切にします。

よって、適当で良いのだというバイヤスな見方をやめ、どの製作も丁寧に平等に熱を注げると良いと思うのです。

はぎれで作ったのだという経緯は、後にエピソードとして添えることで、そのストーリー性の価値も加わることがあるのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク