バッグのポケットのフラップの固定ステッチを一列から二列に変更、生地の一点集中負担の解消が見込めた一方で開けにくくなったデメリットもあった【801】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグの内部には、最低1つはポケットを付けようと思うものです。

せっかくなら、ゆったりとした万能なポケットをと考えたのが、フラップポケット。

開きっぱなしではなく、フラップによって出し入れもスムーズでありながらセキュリティー性もある程度高めるという機能のバランスを考えたアイデアです。

このたびは、このフラップを縫い付ける時のステッチに注目。

一列の二重縫いだった今までから違ったやり方の二列(こちらも二重縫いでの二列)にしてみました。

これをやってみようと思った理由は、1点集中の力のかかり具合が生地を傷めるのではないかと一列のみのステッチを見直してみたものになります。

ただ、やってみたその効果が必ずしもパーフェクトではないところに現実の厳しさがありました。

最終的には、この二列を選択しなかったのです。

その理由をどうぞじっくりとご一読くださればと思います。

フラップ固定ステッチは、1連より2連の方が生地に負担がかかりにくいメリット、幅が狭くなり入り口は狭くなってしまったデメリット

フラップポケットのトップ部分。面積を広げた負担のかかり方にして生地を傷めにくくするという対策です。

この部分には、元のシングルステッチの時から、「ハード薄芯」で裏側に当て芯をしていたのでした。

そうはいっても、シングルステッチだとたしかに狭い面積に一極集中的に力がかかるようだと感じました↓。

裏面にはハード薄芯を当て芯。この後ステッチの周りを適度に残しハード薄芯の余分をカット。

二列の方が生地を広範囲に力分散させるので負担が無いと実感しました。

フラップを開け閉めした時の動かしでこの裏側の様子を眺めてみるとよく分かります。

しかし、ダブルステッチにしても今までと同じ袋とフラップの距離ですので、このようなことが起きてきました↓。

フラップと袋の距離は今まで通り2cmくらい。ステッチの2本目のせいで入り口のゆとりが少なくなりました。

このことによって、ポケットの開閉がしにくくなったと言えますし、反対にセキュリティー性が高まったという解釈もできます。

つまり、メリットも確かに生まれましたが、デメリットも生まれてしまったことになります。

あとがき

当ブログ記事は、当初の投稿が2021.11.21でしたが、そのおよそ3年後の2024.06.22に「手直し」をしています。

2024年は、1年間かけて毎日3記事ずつの過去の記事を手直ししていく年とする目標を立てて実行していっているのです。

この3年後の現在、このメリットとデメリットをどうジャッジしているかというのが大変興味深いと思われるでしょう。

実のところ、この時にやってみたダブルステッチは現在は不採用。

理由は、デメリットとしていた「入口が狭くなる」ということと、もう1つ「美し映らない」ということです。

上の写真の時の「シャンブレー」というラメマルチカラーの生地ではそれほど美しさが損なわれたという印象は無いかもしれません。

ただ、全ての生地に対してはどうなのか。。と考えますと生地によっては、フラップのてっぺんの美しい姿は損なわれると判断しました。

また、先ほどのお話に戻りますと、メリットもあった半面同時に存在することになったデメリットが入口周辺のゆとりがないということでしたので、これが多大なストレスを生むことをとても気にかけました。

おそらくメリットよりもデメリットの方がはるかにインパクトが強いものになるかと。

よって、ダブルステッチは廃止したのでした。

「当て芯」をその後「ハード厚芯」に替えて強化することでシングルステッチの二重縫いを継続、これが現在の腑に落ちた選択です(^-^)。

巻いて収納の撮影用壁紙にほこり防止カバーをあえてひも付きの巾着袋で作った理由、気が変わった時に使い方を変えることができるため【264】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は少し特殊な形の巾着袋を製作。

自身の仕事用の商品撮影用の壁紙収納の筒にかぶせるカバー作りです。

イメージはゴルフクラブのカバーからのヒント。

筒の中にほこりが入るのを防ぎます。

スカーフをかぶせるだけではフィット感が無かった、後に別の使い道も見込める細長い巾着袋型でインテリアの中でなじむような柄での製作に決定

周りのボタニカルな雰囲気の柄にスカーフがゴージャス系で浮いています。このことが気になったのがきっかけ。

まずは、カバーを作りたくなったきっかけはこの風景。

茶色のスカーフをかぶせて対応していたのですが、スカーフではあまりすっきり感がないのと、周りのボタニカルな雰囲気のインテリアに対してこの柄が浮いているのが分かります。

それが気になっていたので、なじむようなボタニカルな雰囲気の周りと同じように綿の花柄生地にしようと決意。

黒地にマルチカラーの小花柄。おそらく綿ブロード辺りかと思います。日本製生地です。
遠目だと柄がはっきりわかりにくいです(^_^;)。縦45cmx横110cmほど。これをフルに使います。

まず真ん中でカット、さらに真ん中でカットして、縦45cmx横27.5cmほどの細長い長方形のパーツ4枚で裏地付きで巾着袋を作っていきます。

カバーなのに巾着袋?それには理由があるのです。

巾着袋をかぶせる場所はここ:この3本の壁紙の筒にカバーをかぶせたいということが目的です。

カバーなのだから巾着袋にする必要は本来ならありません。

しかしながら、これまでの経験からずっとこのままカバーとして使うかどうかは分からないと思っています。

常に気持ちは変化します。

それに伴い、感じ方・意識が変わるといずれカバーの役割を終えるかもしれません。

けれども長く同じ物を使っていきたいという面もあるので、そうしたことを考えたデザインというのは、こういったものに落ち着きました↓。

<細長巾着袋>これをオープンして逆さに使い壁紙のカバーにします。サイズ:縦45cmx横22cmxマチ無し。

この形に作っておけば、後々、もしかしてカバーとして使わなくなる時にこれが別の用途で使いやすくなるためです。

巾着袋であれば、持ち運びとか口が閉まるということで、使い勝手の幅がもっと広がりますので、何か違う使い道が見つかりそうだと考えました。

ということで、結論は長い将来のことを考えて長持ちさせるための策だということでした。

筒3本に対して、小花柄カバーをかぶせるという使い方です。

気になっていた違和感ある風景の劇的変化

もうこれで柄が他の物となじみます。

最初の写真と比べていただきたいのですが、あのゴージャススカーフよりもこちらの方が上手くなじみました(^-^)。

製作のカバーが他の周りの物と柄がなじんでいる様子。黒ベースにオレンジやピンクの小花柄

柄のサイズが一番手前から大、中、小とリズムを刻みます♪。

製作は巾着袋の作り方と全く同じです。

紐を通すトンネル内も縫い代の始末がされていてぼそぼそと糸が後から出てこないようなことは、むしろこうしてよく使うものに対してはマストな仕様だと思っております。

あとがき

布でカバーやケースを作ることは案外長持ちです。

そして、好きな柄を選んでおけば、飽きもなかなか来ないです。

人それぞれ入れたいものが違うことが多いので、こんな細長い巾着袋はあまりニーズはないかもしれません。

しかし、実際に少なくとも私は必要としたわけでありまして、人それぞれ目的によってサイズが細かく違うものなのだということです。

そうすると、あるサイズを勝手に決めて製作して販売することがいかに無駄な踏み込みをし過ぎているかということを改めて考えます。

こういったことは、後の「コンテンツ制作」のきっかけになりました。

この「コンテンツ」とはハンドメイドバッグ作りのノウハウのことです。

いろんなバッグを作ってきた者ができることは、もしかして「情報」を実直にお伝えし広めていくことなのかと考え始めたのです(^-^)。