附属品にも著作権や商標権が存在、販売用のハンドメイド材料選びはこのことを意識し、著作者達の権利を決して侵害してはならない【1108】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「共有型のハンドメイドバッグ」という事業名でバッグのノウハウをお伝えする活動をしています。

自ら考案した部分「デザイン・型紙・ノウハウ」に関しては、すべてを共有し自由に使える「著作権フリー」を謳ったものです。

「著作権を行使」することができる自作のデザインを自ら解放して「広める」ことだけを目的として行き着いた考え方です。

とはいえ、製作には「材料」なるものが必要なわけで、「生地」については、著作権の認識はある程度広まってきたのではないかと思います。

実は、「附属品」に関しても生地のプリント柄などと同じように「著作権」があり、場合によっては「商標登録」されている「商標権」を持ったアイテムもあるようです。

実際に、ロゴ入りテープの一部をバッグに縫い付けたくて、その「商業利用の可否」をテープメーカー様にお聞きしたその答えを1件いただいております。

ここで結論を先にお伝えしますと、ロゴ入りテープは「商業利用不可」というお答えでした。

そのテープを装飾的に縫い付け、縫い付けたバッグそのものを販売などする行為が「著作権の侵害」に当たる行為ということになるのです。

それでは、ロゴやアイコンなどのデザイン性を含む「附属品」の著作権侵害をしないための意識をこのたびは説いていきたいと思います。

モチーフたった1個でもそれは誰か「著作者」が考案したデザインであることの認識、「スカル」モチーフは著作権あるデザインであることが多い

こんな感じで巻き板に巻いてあるロゴ入りの布テープ。実際がスカルでしたが、カットしてワンポイント使用は✕。

かなり何年も前になりますが、ボタンなどをワンポイントとして飾っていたことがありますが、そこからメンズテイストへ行きたくてスカルに注目していました。

そうして、こういったテープ状のスカルの部分をカットしてネームみたいに飾る使い方をしたくて、その飾ったお品の商業利用が可能かをメーカー様に直接お問合せしたことがあります。

その附属品を販売のお店は商品をそのままの形で仕入れて販売しているので、間を通り抜けていくだけなので著作権とか商標権が存在していても、そのままの移動ということで、問題がないのです。

よって販売店様ではそういった著作権や商標権の事に関しては意外に関係がない立ち位置でもあることで、詳しい情報をお聞きすることができないことが多いと思います。

問題はそれを利用して製作していく私達なのであり、最終ユーザーの責任が大きいのです。

趣味で自分使いの範囲にとどまるならもちろんOKですが、後にそれを中古品としてメルカリで販売するなどの時、もしくは、事業として新規に新品販売をする場合、店舗でもネットでも同じことで、この附属品が商業利用可能かどうかを製造メーカー様に聞いた上で利用せねば、場合によっては「著作権侵害」になります。

とても面倒でややこしいですが、これが現実です。

販売店様でメーカー様のお名前を教えていただいた直後、実際にメーカー様へ自らお聞きしました。

お問い合わせの答えは、「商業利用不可」ということで回答いただいたのです。

やはりそうだったのです、誰かがデザインしたからこそ魅力的なそのモチーフは、たとえ1つの他愛もないようなアイテムでさえ「著作権行使」をしておられることがほとんどであるという現実。

このたびイラストで掲載しました「星柄」1つでもその特色ある形状によってはあり得ます。

あとがき

ハンドメイドバッグ1つ作る中には複数の著作権、時には商標権が含まれます。

「そんなこと言っていたら何も作れやしないじゃないか」と思われるかもしれません。

実は、それこそが答えなのではないでしょうか。

製作は自らのアウトプットで出来上がるものであるという根本的な所を問うことになるのです。

現在のカラフルな柄であふれたハンドメイドバッグは、みんなが作って販売しているから同じように販売できるという考えではやや表面的。

本来は、著作権侵害をしていないお品物だけが本来ネットにも並ぶべきなのです。

ハンドメイド分野の業界では「認識が甘すぎる」と言われていますが、「意識」と「知識」の問題です。

「疎い」ことは事実上世の中に遅れをとっているのだと恥じるべきであり、「知らなかった」が通用しないと言われています。

ただ、そういった違反行為をあれこれ指摘したいのではないのです。

発信や販売を正しくやっていかねば、「ハンドメイド文化を広めたい」という願望を持つ者としては、正しく広まらないで間違った道への悪いきっかけになってしまうかもしれないからなのです。

気軽に製作はしていない、本気でやっているからこそ今までの事が台無しにならないように気を付けたいということを共有していきたいわけです(^-^)。

大半のリメイク品販売は「著作権」に阻まれ実現不可能、せめて個人に行き渡るノウハウ・アイデアを図解で伝達【240】

アイキャッチ画像240

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、著作権に関する実体験からのエピソードが盛り込まれる貴重な記録となります。

2019年6月に行った自主的な「リメイク品の著作権」に関する調査の1日を、2019.08.19に投稿。

更に6年後の2025.08.30にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

実は、2018年前半-2019年5月くらいまでのYouTube投稿・ブログ投稿・インスタグラムが当時累計140投稿くらいに及んでいた中、一気に20投稿を削除したのです。

削除した理由というのがすべて「リメイクで作ったハンドメイド製作品(バッグやポーチ)」のご紹介だったからなのです。

「リメイク品の商業利用」は実際に完成品を販売することがアウト、これは重々承知していました。

更に、半ば商業的要素(広告収入形態のSNS)である「YouTube」もその投稿によって収益が発生するわけで、初めてその認識をした2019年6月に突然「ヒヤリ」としたのです。

当時「広告収入」が発生し始める1,000人登録を越えたタイミングと重なりました。

これまで「著作権」をしっかり意識できておらず、リメイク品の販売だけ避ければ、YouTubeやSNSでご紹介することはかまわないと自己判断してしまっていたのです。

「まえがき」で早々と結論を申し上げますと、最終的な答えは、「YouTubeもアウト」ということになりました。

老舗デニムメーカー様の古着リメイク品販売の可否を「著作者」様へ問い合わせた貴重な記録、答えは「不可」YouTube投稿も不可

写真は該当ジーンズメーカー様という意味ではなく、ジーンズのイメージのみとしての写真です<m(__)m>。

2019年6月のとある1日、まずは、「特許庁」様に、次に「産業機構」様にお問合せのお電話をしていきました。

そこで分かったことは、本当の答えはすべて「著作者」様の考えがすべてであるとのこと。

そこで3件目のお電話で初めて本当の「著作者」であるリメイク品の元のジーンズアパレルメーカー様へお問合せするところに行き着きました。

質問は以下の2つ。

1:御社の古着のジーンズを解体してバッグやポーチを作り販売して利益を得る「リメイク販売」の可否。

2:自分使いの範囲内の断り書きを添えながらのYouTube投稿の可否。

ご回答は1も2も不可。

2の理由は、「視聴者による解釈によってはリメイクの商業利用の助長を招く」というものでした。

「2もだめだったんだ。。」完全にここで法律を越えた「本当の著作者様の気持ち」の部分を理解したのです。

更にその後に別のアパレル様(誰もが知る有名な会社様)に同じジーンズに関してお問合せもしています。

その答えは、1は完全に不可、ダメージ加工の再販売も不可とのこと、2は条件付きであり、「ロゴ」を写さなければYouTube投稿はOKというやや柔軟な部分もありました。

私からお伝えする結論としましては、とにかく元のアパレルメーカー様へ直接お問合せをすることがすべてのクリアな結果を得られるということ、この1択です。

もしかしたら、ある程度著作権を解放していて、リメイク販売OKのアパレルメーカー様も出てくるのかもしれません。

しかし、現実はこれまで何度かお問合せをした中でそういった会社様は1社とも出会ったことがありません。

あとがき

全体を俯瞰して見てみると、映画と似ていて、バッグ作りも「著作権付き」の材料を使わせていただく2次的な製造物であるということなのです。

しかし、法に触れる云々の前に、道徳的に「他者の権利を踏みにじって自分が収益を得る」という行為、ここに本当に他者へのリスペクトがあるのかどうかをちゃんと考えるべきなのです。

それでもリメイク品に「サステナブル」に大いに通じる可能性を2025年現在も引き続き感じている私。

その後どうしたかというと、リメイク品を自分用に作った記録を「図解のみ」で投稿するということに至ります。

決してあきらめない、できる可能な限りのことを考えた結果でした。

お品物そのものが登場しなくても、図解は自作クリップであり、その「ノウハウ」「アイデア」は投稿者本人のものであるという正当さを確認した行為。

そして、更にはこんなことも↓。

自分が作るハンドメイドバッグを自由にリメイクできる解放をしようと。

こうして、過去に「著作権」に阻まれたリメイク活動の制限は、自由にアレンジ可能なリメイクしやすいハンドメイドバッグを自分が作っていくという発展に繋がったのでした(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク