美しさは暗さにも宿る、ダークな生粋のスモーキークォーツの大粒ジュエリーセットを18金イエローゴールドベースでまとめる【550】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

インテリアは茶色ベースでまとめています。

お洋服だと茶色は難しい、されどとても落ち着く暖か味のある茶色をインテリアに取り入れ、そこへ薔薇柄のクロスを設置したスタイルです。

そんな茶色好きが転じ、いつからからジュエリーのストーンの色にも茶色を探し求めるように。。

そして、「スモーキークォーツ」という茶色の水晶を知ります。。2010年代前半のことでした。

そんな中、ビッグな四角いフォルムのヴィンテージ風スモーキークォーツのリングに出会います。

〇リング:K18YG台のサイドの透かしが特徴のスクエア型スモーキークォーツの大粒。サイズは17号程度。

↑こちらが、元々持っていたスモーキークォーツの大粒リング。

とても迫力があり、これ以上の大粒リングをスモーキークォーツで見たことがありません。

好きなストーンをとことん味わえる、自作のロングネックレスとの組み合わせからのスタート

そして、その後2015年辺りのこと、天然石の問屋さんで連を購入して自作のネックレス作りの趣味をスタート。

そんな中で、元々持っていたスモーキークォーツリングにぴったりの四角い珠のスモーキークォーツの多面カットの連に出会います。

そして、K18YGの留め具を設置してレベルを上げた自作品を作り上げることをしていきます。

スモーキークォーツロングネックレス(自作):留め具はダルマ板と引き輪とつぶし玉のすべてがK18YG製。

自作ロングネックレスを廃止、18金との組み合わせの本格的ジュエリーセットへの変遷x3案

私は、「コーデ」を得意としておりまして、当「本物志向のレンタルジュエリー」でも組み合わせのセット組をあらかじめ決めておくというそのお仕事を自分で決めました。

「渾身の組み合わせ」というのは「付け回し」が複数あったとしも1つだと思います。

その「一番」を決めるというもの。

ただ未熟な部分もあり、いろんな案の変遷で組み合わせをレベルアップしていくよう見直しを何度もしています。

この度のスモーキークォーツの1-3までの3つの案の中で一番最初のイエロゴールド台の大粒リングが最後まで残ります。

その様子を写真で是非ご覧いただこうと思います。

それぞれがその時の「渾身のセット」であったことは紛れもなく事実でした。

それでも気持ちとお客様のフィードバックの解釈と考え方のその後の変化で変わっていったのです。

その様子をどうぞ興味深く追っていただきたいと思います。

1案:元々収集のスモーキークォーツのリングに自作のネックレスと木製の「ヴィトン」製のバングルを配置。

その後、ジュエリーのセットで見た時の全体のレベルアップで地金の存在の重要性を重視。

天然石の「連」タイプをこの時同時に全面廃止。

個人的に好みの「珠」をつなげたネックレスだったのですが、現実的にはあまり価値がない、受け入れられないということを初めて知ったのです。

そして、18金の割合をどんどん増やしていき、本格的な「ジュエリー」にしていきました。

2案:ゴールドが目立ってきました。ペンダントはリング以上に大粒、そして生粋の天然カラーです。
〇ペンダント:K18YG台。無処置のビッグスモーキークォーツ。縦25mmほどの大粒。無処理。長さは71cm。
〇ブレスレット :デザインの違う2連。無地ライクなボックス調K18YGと柄入りのボックス調K18YG。

その後、ブレスレットの普遍性が気になり、同時にこうしたあいまいなチェーンの2連付けなどを廃止。

もっと特徴ある1点だけのブレスへ変えていく見直しをしまして、引き続く3案へ落ち着きました、2022年のことです↓。

3案:残念ながら、スモーキークォーツのビッグペンダントは割れました。リングだけが最後に残りました。

天然石は、割れてしまう儚さがあります。

むき出しの大粒の注意点は表面に欠けやキズが入りやすいこと。

この最終的な3案に対しては、とても和風な雰囲気が作れたと感じ腑に落ちています。

スモーキークォーツはリングだけしか残りませんでしたが、四角いモチーフの意識でどのアイテムにもそんな四角い概念が入ったまとまった組み合わせが和風に出来上がった結果に至りました。

あとがき

スモーキークォーツの世界観十分に味わっていただけましたでしょうか。

茶色という非常に地味で渋い色なのにこんなに美しく主役になることができるのも、結局は、地金の18金の支えがあってのこと。

ジュエリーというものが「ストーン+地金のコンビネーション」であることを改めて実感しています。

綺麗な赤いルビーやピンク色のサファイアなどもエレガントですが、スモーキークォーツの暗いカーキ系の茶色こそが「茶水晶」の本来の鉱物の時の姿なのです。

ジュエリーになってしまうと見方がどうしても表面に行きがちですが、ストーンのその姿はベースに地球から飛び出した偶然と必然が入り混じった過程があったということ。

ダークな美しさにはそんなところが詰まっているのではないでしょうか(^-^)。

ダークカラーだからこそのおしゃれ度がある、これ以上の大粒はその後も見ないビッグスモーキークォーツの四角型ペンダント【489】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

スクエアの大粒ペンダントやリングには特に注目しております。

宝石の面積をめいっぱい利用したダイナミックさと、その広い面積が混じりっ気のない美しい部分であったという証だとも言われます。

このたび、スモーキークォーツのペンダントトップをご紹介したいと思います。

なかなかここまでの大粒に出会うことは貴重です。

その後ここまでの迫力ある大粒には出会っておりませんでして、是非ともその迫力をご堪能下さいませ。

明るい色付けが無い生粋のカーキブラウンな天然スモーキークォーツの本当の姿

スモーキークォーツも「放射線染色」などで透明寄りに着色の処理をしたものが多いとのこと。

どうしてもダークカラーは華やかさに欠けるので明るくされてしまうのです。

綺麗で明るい茶色だからと、知らずに思わず入手にしてしまいそうですのでそういった事情を良く知り、気を付けねばなりません。

ただ、カラーの明るさを補った作業であることは意味があるので、宝石の美しさをより高めるための「処理」であるとも言えます。

自身としては、見栄えが決して宝石らしくなくても「天然で手を加えられていない」という価値をより重視しております。

今回のスモーキークォーツは、これぞ本当の天然の色なんだと教えていただいたお品です。

ダークカラーの茶の中でも神秘的な深さがあり、ややカーキ寄りだというのが特徴です。

スモーキークォーツのペンダントトップ:ビッグと呼ばれる縦2.5cm程の大粒。

スモーキークォーツに色を付ける目的は発色を良くするための商業用の理由だと予測しますが、反対に、これこそが本当の姿であり美しいと感じます。

多くのスモーキークォーツがチョコ茶の印象ですが、こうしたダークなカーキ茶であれば貴重なカラーなのかもしれません。

多くのスモーキークォーツを見る時のヒントにしてみて下さいませ。

ベネチアンチェーンが四角いトップのフォルムによく合いました。70cmのロングです。
4点セット:同じスモーキークォーツの四角で合わせたトップとリング。ブレスも四角いデザインを選択。

装いとしては、ここまでの暗いカラーなので、反対に白やベージュなどのオフカラーのお洋服に合わせることがお勧めです。

濃いカラーには溶け込んで目立たなくなりますので、ダークさを際立たせるなら前者です。

スモーキークォーツは、ベルトや靴やバッグと共に、差し色に使える強いカラーだと思います。

あとがき

写真で写しますとどうしてもダークカラーのために映りが良くありませんが、実際に手にしてみますととてもミステリアスで静かな美しさがあります。

茶色はお洋服でも難しい色でなかなか映えることがなく敬遠されがちです。

同様にジュエリーでもスモーキークォーツは決して陽が当たる存在ではないかもしれません。

しかしどうしても自身にとっては長い間気になる存在でした。

最後に、とことんスモーキークォーツをあしらったロングネックレスを製作したことがありますのでご紹介したいと思います↓。

1cm四方のスクエアの多面カットのスモーキークォーツの連ネックレス(自作):留め具はK18YGで。

多面カットがより美しさを高めてくれている様子です。

スモーキークォーツはそれほどレアストーンではないので豊富です。

だからこそカットが特殊だったり、よくあるタイプとは異質のどこかポイントを見つけてそこにこだわると、普遍的なストーンのイメージからの脱却が図れそうですね(^-^)。