あのいつもの親しみある日用品がリュックになったら。。を実現したふんわりかわいいタオルリュック【178】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ数日<タオルシリーズ>としてタオルの素材に特化したリュックの製作をしています。

同じタオル素材とは言え、ちょっとした織り方、混率、色の違いから同じデザインながら少しテイストの違いを出していくというもの。

デザインは、「簡易リュック」。

【176】の記事でも触れたのですが、タオル地にこだわったバッグというのを製作し続けるというのもエッジが効いています。

無地のタオルのシンプルさを裏地に柄を配して華やかさのバランスを取るのも工夫の1つ。

このデザインには一番向いた素材だけを当てはめるというような拘りによって、製造者側のモットーとしている「軸」をお伝えすることができるのです。

そう思えたのも、バッグをご購入していただいた経験からのヒントであったり、インスタグラムでのアップ時のコメントであったりという、とてつもない人数の中からのごく一部のありがたく貴重なご意見やお客様があってのこと。

なので、これまでいろいろなデザインをいろいろな素材で製作してきた中で、そこから得た独自の製作らしいテイストに絞っていくタイミングの時なのかもしれません。

タオルがそのままリュックになる喜び、パイル地の気持ちよさと雰囲気

今回のパイル地のタオルはクリームベージュがメインです。

配色使いも同じパイル地で迷彩柄のような色のカーキグリーンミックスです。

左上から、反時計回りに、表地(タオル地)、配色(パイル地ニット)、裏地(楊柳)です。
<表地:ベージュ>ベビータオル、綿/100%、日本製。
<配色:カーキ>パイルニット、綿/100%、日本製。
<裏地:ベージュ>楊柳無地、綿/100%、日本製。

今回は、配色生地を入口フラップとショルダーに使うという配色使いをしました。

ショルダーは幾重にも折り込みをしますので、今回のパイルニットのカーキグリーンは、厚みが結構あるモフモフしたものになりました。

「簡易リュック」:表側。サイズ27cmx27cmxマチ10cm。
ショルダーの調節機能のないミドルレングスの簡易リュックです。
カーキが差し色になっていますね。

このカーキのように厚みがあって、扱いにくい生地をうまく中側にソフト厚芯も入れ込んで綺麗に仕上げるコツは自分なりに見出しております。

後で貼りますYouTubeを是非(^-^)。

あとがき

【176】の記事でもお話致しましたが、このデザインはもっと工夫する必要がありまして、

物をたくさん入れた時に重みでマジックテープ仕様の入り口タブが外れてしまう点です。

それでも大丈夫なようにと内側に巾着紐を設置してはいますが、まだまだ考慮が足りないということになりました。

別の生地で恐縮ですがこのたびの【178】の制作は、これと同じ仕様になっています。

しかし、もっと入口をしぼり切る工夫として、数年後の2023年には、ここからぐんと仕様を変えました↓。

こちらの方が口の閉まりは確かな頼れるものになります。

当記事も最初のアップが2020.08.10なのですが、そのまるっと3年後の2023.08.11現在リュックをナップサックに変えて巾着として絞る仕様に行き着いています。

よって、この記事の「簡易リュック」は発展前の初期型だと思って見てもらえると良いです。

簡易リュック型のまま行くなら、マジックテープではなく「ヒネリ錠」や「差し込み錠」もありますが、穴を開けたり布にカットを入れることに戸惑いを感じてきまして廃止しました。

現在は、特にそういった生地を傷つけるような金具を使わなくても、生地だけで工夫できることがあるというところで考案しています。

それは、「生地を大切に優しく使ってあげる」というサスティナブルの活動の一環となっているのです(^-^)。

本から学んだ「機能美」を意識したシンプルな構造のリュックをテイストが大きく違うバラエティー豊かなネイティブ柄3点でラインナップ【120】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近読んだ本に、このような本がありました。

「集める人びと:瀬川正仁 著」です。

いろいろなグッズの蒐集家様達のルポタージュ本なのですが、蒐集(しゅうしゅう)という漢字が、収集(しゅうしゅう)という漢字に比べて、より深い探求心を持っての集め方の意味が感じられます。

実際は、どちらも同じ意味で使われるのですが、この漢字の違いがどうもその心をより表していると思えます。

この本の中で、とても印象に残った1つの言葉、「機能美」という言葉があります。

「えっ?機能なんだから、美しいとかなんとかじゃなくて役割を果たすだけのことしょ?」と思われるかもしれません。

ところが、そうではないんです。

その形、デザインになった理由が、どうしてもその形でないと役割を果たせないから、なるべくしてできあがった究極の形であることがロマンがあり美しいという意味です。

わざわざ、余計な飾りなどない最低限の姿こそが素朴でシンプルで美しいという価値観です。

それが「根付け」というアイテムを集めている蒐集家様の例でこの本の中に取り上げられていました。

「根付け」というのは着物を着ていた江戸の時代に遡ります。

着物には現代のようにポケットがないんです。

よって、小間物をポケットにしまいこむ代わりに帯の中に入れ込んでぶらさげていたのです。

そのぶら下げるときの引っ掛かり、つまり言い換えればストッパーのようなものが、根付けが果たした役割だとのこと。

ストラップのようなもののひもの根っこに帯の上に飛び出す形でひっかかりができるごろごろしたパーツにいろんなモチーフがあります。

そのモチーフで差別化を楽しんだり、親近感がある身近な動物が装飾されたりしたのです。

ということで、この「機能美」の素晴らしさに大きく感動したのです。

どこまでが最低限の作りなのかをリュックで考えてみた

今回1つのデザイン「簡易リュック」というものを3種の柄違いで作りました。

もともと簡単な作りのリュックを最低限でコストをかけずにお客様にご提供できないかと考えました。

そうしてデザインしていたリュックが3点ほどあって、そこから更に1点だけに絞り込んだ渾身のデザインのシンプルリュックが今回のものです。

ネイティブ柄3種で作った「簡易リュック」:<サイズ>縦27cmx横22cm×マチ10cm
・・・ショルダーの調節機能はございませんでして、ミドルレングスに設定して縫い付けてあります。
また、手で持つときの取っ手も無しです。

さて、私が考えました最低限のミニマムリュックはこのようなデザインになりました。

ポケットに関しては、キーやカードを入れるミニサイズで内側に1個だけフラップポケットを設置。

表面にはポケットは無しです。そのことも都合が良く、柄が途切れることなく存分に楽しめます。

そして、ショルダーは調節機能無しのミドル丈。

サイズ感はこんな感じです↓。

中間的な長さです。だらんと長く持ちたいという場合には適していないかもしれません。
調節機能なんて最初に設定したらずっと使わない実体験からの発想です。

そして、入り口は2重のセキュリティ。

外がマジックテープのフラップ、そして中側はサイドの共布リボンテープです。

表地で作る場合と裏地で作る場合とありますが、リボンテープはある程度柔らかい方が使いやすいと言えます。

この共布リボンは結ばない場合は、横にトートバッグ的に広がります。

容量が必要な時にはこんな使い方もありかもしれません。

ミニマムなデザインの良さとして更に気づいたこと、生地が途切れず柄が生き生きと映ること

今回、このようなシンプルな作りのリュックにネイティブ柄を当てはめて作ったことで、更にもう1つ感じたことがあります。

それは、シンプルな形は、柄が活きるということです。

柄がうまく映えるのもコンパクトながら十分な面積が広がる正面のデザインが物を言います。

余計なものが付いていないからこそ、柄が遮られることなくうんと映えるのです。

柄バッグと相性の良い洋服コーデを考えてみました

バッグに柄を持ってくるということは、お洋服の柄とは合いにくいという制限が設けられ、万能な色味ではなくなるという考え方もあるのです。

今回のネイティブ柄もそれは確かに言えると思います。

お洋服が花柄の場合、これと組み合わせてコーデすると、ごちゃごちゃして騒がしい感じになってすっきり感が出ません。

なので、無地のお洋服に柄が差す感じで装うことが一番のお勧めコーデです。

どうしても柄物と合わせる時は、例えば一番左のインディゴブルーのリュックの場合、うんと細かいギンガムチェックだと、リュックの幾何的な柄とギンガムの四角がある程度マッチし、寄り添うことができるのではないでしょうか。

また、一番右側は、柄のサイズに差を付けたボタニカルな柄のワンピースのモノトーンなどなら合いそうです。

私のお作りしているバッグというのは、カジュアルなものでも、微妙なところでドレスの要素を少し持ち備えているようにとお作りしています。

今回のようなリュックデザインであっても、ワンピースなどの女性らしいアイテムにも合うように考えました。

リュックというアイテムにもかなり「奥行き」が考えられるということです。

あとがき

今回のような同じデザインを複数作って行く時に、「1点物志向」の考え方として、「ネイティブ柄」と呼ばれながら、随分柄の違った雰囲気の3点を集めたところもご注目いただきたいところです。

花柄にしても、ただの同じ生地の色違い展開ではアイデアが不足しています。

日本生まれの和柄、外国のエキゾチックな花柄など世界各地域別の特徴ある花柄の展開であったりなどのラインナップの仕方、コレクションの仕方も工夫できるということの例です。

そうすることで、同じデザインなのに不思議とバラエティー豊かに映るというところが面白いと思います(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク