「チェックばかりの3点」「モノトーンばかりの3点」とある1共通点に特化したお洋服の集め方こそがワードローブがおしゃれ宝庫となる秘訣【396】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

時々ネットでクローゼットがご紹介されているのを拝見します。

お洋服がクローゼットにたくさんあり、専用の靴棚をオーダーメイドし、100足相当もの靴やバッグがディスプレイのように並べてあります。

これらは、「セレブ」様のワードローブによく見る風景です。

「見せる」という意味では効果のある風景なのですが、時々疑問もあります。

「その隣同士の靴、どこに違いがあるの?」など。

このたびは、それぞれのファッションアイテムがコスパ良くちゃんと均等に出番があり、それでいて豊富なワードローブのようなリッチさが感じられるお洋服の集め方をたった3着のみのシャツを例に図解説させていただきたいと思います。

一見少なそうな3着のみでも決して「乏しい雰囲気」にはならない秘訣があるのです。

是非引き続き読み進めていただければ光栄でございます。

豊富な組み合わせのイメージは、てんでバラバラなテイスト3点ではなく、特化した共通点が3点すべてに含まれることから作られる

では、シャツを例にミニマムなたった3着をどんな色でどんな柄なのかというポイントを交えながらお話してまいります。

クセのない定番デザインをまずは選択。このような「シャツ」アイテムを3点展開していきます。

まずは、「柄の統一:すべてチェックである」というコンセプトで集めてみます。

キーワードは「チェック」です。

チェックといっても、ギンガムチェック、タータンチェック、グレンチェックと種類が分かれますので、この3つをそれぞれポイントにして色はどんな色でも自由に選びます。

チェック柄が共通の3点のラインナップ。チェックの色や種類はバラバラ。

どれも同じチェックの仲間なのに、違いが感じられる選択です。

色はてんでバラバラでも、ベースに「チェック」が据え置かれていますので、チェックにこだわったラインナップなのです。

チェックだらけで同じように見えてしまうことを、そのチェックの種類の違いで解消しているのです。

もう1つ違うラインナップを考えてみます。

今度は、先ほどこだわったチェックの柄というポイントを外し、「モノトーン」を基盤に据え置くことにします。

そうすると、こだわりのある無彩色コーデになります。

それでも柄がそれぞれ全く違うので、たった3点でも面白く新鮮にラインナップが展開されるのです。

「モノトーン柄」柄をべースにした拘りの3点。今度は色を統一しているので、柄はてんでばらばら。

1つ基準が設定してあるのでこれで良いのです。

前者と後者では随分展開の仕方が違います。

ここにラインナップすることの面白さが生まれています。

この他のベースは「素材」を共通にそろえる案もよろしいかと。

例えば、デニムばかりを違うトーンの色で展開したりなどです。

また、色を3点共黒にして、シャツそのもののデザインに変化を付け、それぞれが違うシャツであることで、全く色が同じということがかえって「攻めた」集め方になっていきます。

とにかく、各々の好みに応じて「色・柄・素材」を統一したシャツに決めるとその後のボトム選びがしやすくなることに気づきます。

ボトム選びへの効果:シャツのラインナップを見ながらなので決めやすくなります。

一気に3点集めることをせずとも、途中の差し替えながらの改良した集め方でも良きゴールにたどり着けばOKです。

あとがき

お洋服をたくさん持つという「量」ではなく、素敵な装いがたくさんできるところがゴールだと思うのです。

あえてミニマムな3点でこのたびご紹介しましたが、3点でも十分に現実的だと思います。

ここへボトムを配置すれば、幾通りかの装いの種類になり、それぞれが統一感ありながらこだわりもある豊富な装いが完成するのです。

トップスx3着とボトムx3着で、最大9通りのコーデが出来上がるのですから、3着というのはミニマムに見えても非常にポテンシャルを秘めた数字なのです。

統一感あることをポイントに置くことで、それぞれの組み合わせの優劣が少なくなり、「どれもこれもおしゃれだ」と見る人を魅了する可能性があります。

まずは、この度ご紹介の「柄・色・素材」をのどれかを共通に3点集めるところから始めてみて下さいませ。

見方を横に見ていただき、同じアイテムを3点というそろえ方の方がかえってうまくいくと思います。

パンツx3点とかセーターx3点というように。。

書き手:ピクチャレスク

上下3点ずつの少数が合計9通りのコーデを豊かに生み出す、「着回し」という定番用語から抜け出した「特化型」の表現【164】

アイキャッチ画像164

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ近年、書物・ネットにおいて「着こなし」の定番内容として取り上げられる「着回しコーデ」。

本当に着回しをうまく成り立たせている人が何人いるのでしょうか。

実は、「着回し」はファッション上級者のテクニックなのではないかと私は思っております。

理由は、バラバラのアイテムそれぞれが優れたお品物でなければ結局は芯の無い平凡なワードローブ展開になるからです。

このたびは、「自分表現」をしっかりするという目的を持ち、ある好みの分野に特化したアイテムの集結により、「らしさ」を表現しやすい例をご提示してまいります。

お洋服を着るという行為、日常的な当たり前でありながらも、実はその人物の人生をも表す程の重要な事だからです。

ファッション関係のお仕事に携わるすべての人とも是非共有したい、自分表現こそが商業を営みお洋服をお勧めしながらお伝えし継承していくことの神髄だと思うからです。

「人となり」を明確に伝えられるのはどちら?、「着回し型」と「特化型」で比較した同じボトムに合わせるトップス3点ずつの違い

2種のラインナップを比較するための共通のボトム(左から右へ):「GAP」「MNG」「リーバイス501」のアレンジ。

左のオフベージュ綿パンツや右のインディゴデニムパンツは素材がなじみ深くベーシックに抑えました。

では、比較するトップスの3点を、「着回し型」と「特化型」でご紹介↓。

「着回し型」のトップス3点(左から右へ):「COLONY2139」「TIMBERLAND」「ZARA MEN」。左は紺x白右は黒。

定番の紺白ボーダーカットソー、オフ白シャツ、黒のワッフル素材のヘンリーネックといかにもミニマムテイストが並びました。

「特化型」のトップス3点(左から右へ):「ABAHOUSE」「GRN-STANDARD OF EARTH」「CIAO PANIC」。左右は七分袖。

前者に比べると随分ある分野に特化したアイテムが勢揃い。

どれも「ボーダー」であり「マルチカラー」であるという共通点がありながらそれぞれの色使いやボーダーの幅に違いがあります。

「着回し型」の上下のセット:これで全9通りすべてが違和感なく可能。ただ突出する何かは感じない不変/普遍さ。
「特化型」の上下のセット:同様に全9通りすべてが違和感なく可能。「ボーダーが好きな人」と感じる拘り。

と、このような比較で違いが露わになったのではないでしょうか。

後者の「特化型」は、よりメッセージ性の強いコーデの表現だということです。

ただ、前者の「着回し型」もモノトーンに絞るなどして後者の考え方を取り入れることができると思います。

あとがき

このたびのアイデアは、実は私が生み出したものではありません。

かつての通勤の毎日、同じ車両の電車内で拝見のある男性のコーデが抜群でした。

柄シャツ+天然素材の短パンスタイル、更にベルト複数を交換しながら自分独自のお洋服コーデを創造されていたのです。

まさに自分表現が完成されていたと言えます。

その毎日のお洋服の交換に、「意志」「考え方」が盛り込まれ、ファッションというものが物言わぬ自己表現なのだということを教えてもらったような気がします。

よって、その時の印象を再現したく、メンズアイテムばかりでピックアップしたこのたびです。

分野を事細かく絞っても、同じような服ばかり着ているというということを感じさせないことの源は「違い」だと思います。

極端には、白のシャツしか着ないということでもメーカーがそれぞれ違う・素材がどれも違うなどどこかで必ず「違う」ということも含んでいることこそ一番のポイントです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク