まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ここ近年、書物・ネットにおいて「着こなし」の定番内容として取り上げられる「着回しコーデ」。
本当に着回しをうまく成り立たせている人が何人いるのでしょうか。
実は、「着回し」はファッション上級者のテクニックなのではないかと私は思っております。
理由は、バラバラのアイテムそれぞれが優れたお品物でなければ結局は芯の無い平凡なワードローブ展開になるからです。
このたびは、「自分表現」をしっかりするという目的を持ち、ある好みの分野に特化したアイテムの集結により、「らしさ」を表現しやすい例をご提示してまいります。
お洋服を着るという行為、日常的な当たり前でありながらも、実はその人物の人生をも表す程の重要な事だからです。
ファッション関係のお仕事に携わるすべての人とも是非共有したい、自分表現こそが商業を営みお洋服をお勧めしながらお伝えし継承していくことの神髄だと思うからです。
「人となり」を明確に伝えられるのはどちら?、「着回し型」と「特化型」で比較した同じボトムに合わせるトップス3点ずつの違い

左のオフベージュ綿パンツや右のインディゴデニムパンツは素材がなじみ深くベーシックに抑えました。
では、比較するトップスの3点を、「着回し型」と「特化型」でご紹介↓。

定番の紺白ボーダーカットソー、オフ白シャツ、黒のワッフル素材のヘンリーネックといかにもミニマムテイストが並びました。

前者に比べると随分ある分野に特化したアイテムが勢揃い。
どれも「ボーダー」であり「マルチカラー」であるという共通点がありながらそれぞれの色使いやボーダーの幅に違いがあります。


と、このような比較で違いが露わになったのではないでしょうか。
後者の「特化型」は、よりメッセージ性の強いコーデの表現だということです。
ただ、前者の「着回し型」もモノトーンに絞るなどして後者の考え方を取り入れることができると思います。
あとがき

このたびのアイデアは、実は私が生み出したものではありません。
かつての通勤の毎日、同じ車両の電車内で拝見のある男性のコーデが抜群でした。
柄シャツ+天然素材の短パンスタイル、更にベルト複数を交換しながら自分独自のお洋服コーデを創造されていたのです。
まさに自分表現が完成されていたと言えます。
その毎日のお洋服の交換に、「意志」「考え方」が盛り込まれ、ファッションというものが物言わぬ自己表現なのだということを教えてもらったような気がします。
よって、その時の印象を再現したく、メンズアイテムばかりでピックアップしたこのたびです。
分野を事細かく絞っても、同じような服ばかり着ているというということを感じさせないことの源は「違い」だと思います。
極端には、白のシャツしか着ないということでもメーカーがそれぞれ違う・素材がどれも違うなどどこかで必ず「違う」ということも含んでいることこそ一番のポイントです(^-^)。
