まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
現在リュックを製作中でございまして、このたびは、全体の製作の中では最後の章のような「表地」の製作です。
表地は最初にキルトをかけ、キルトシートを製作するところから始めていくのです。
製作の順番が意外にも、内蔵巾着袋からスタート、裏地、表地というように表地が一番最後になるのです。
先に作っても保管になってしまうので、望ましい過程を工夫したところこんな順番になりました(^_^;)。
このたびは、表地にかける3cmの正ダイヤキルトについて深堀りしてお伝えしたいと思います。
キルトが「装飾」なのか「機能なのか」という以前のイメージがもしかして覆されるかもしれません。
装飾性に目が向きがちなキルトは丹念に仕立てた結果の美しさに過ぎない、外部とのまともな接触の回避の機能こそが真実の姿
まずは、キルトの中に挟み込む中綿とハード薄芯の様子をご紹介します。
まず、この左と右の見た感じの違いですが、全体に均一に散らばるような柄は、柄がつぶれるなどの悩みはないです。
ぱっと見は、華やかになった思われるかと思います。
ただ、その見栄えの装飾性の変化だけではないのです。
キルトをかけたことで、凹凸感が生まれ、この構造がリュックになって使用する中で、接触する面を少なくしているのです。
へこんだ部分は、触れにくくなっていますので、それが全体の構造であるとなおさら効果は大きいのです。
まとめますと、2つの影響で良質さが追求されまして、①ステッチの縫い付けによるしっかりさ、②出来上がった凹凸の構造は外傷から回避する働きです。
あとがき
このキルトは多くの方の記憶にあるハイブランド様のバッグが浮かんだと思います。
おそらくなのですが、某ハイブランド様もこの機能性を重視して、定番素材として長年バッグに引用されているのではないかと思うのです(想像に過ぎませんが)。
長く使う中での丈夫さをその時になってもいない今想像することの難しさ、そして同時に大切さが重要な学びです。
そういった製作は、ファスト的なその時だけ難なく通り過ぎ売れていけば良いという短期的な考え方と対極にあるものです。
この起こってもいないことを想像する製作は、この先もっと高めていきたい姿勢です(^-^)。