本物と見間違うほどの宝石質な「偽物」リング、なぜコスチュームジュエリーの中ではレベルが高いと感じるのか【823】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者でございます。

この、キャッチフレーズは、「高級地金+宝石」に特化しているところからレベルの高さを目指すスタンスの表明です。

レンタル事業の中で、お客様のフィードバックを感じ取りながら高めていったレベルです。

その反面、私物ジュエリーには大いに「偽物」ジュエリーをたくさん取り入れています。

これこそが、人生を仕事に捧げる姿勢でありまして、「お客様に本物をすべてご利用いただいた証(あかし)」なのです。

この「偽物」とか「イミテーション」と一括りにされる分野がありますが、その中でも特に作りの良い、本物にとても似たお品があります。

それが「合成石」を使ったジュエリーです。

ダイヤモンド界隈では、「モアッサナイト(モアサナイト)ダイヤモンド」や「シンセティックダイヤモンド」などと呼ばれるダイヤモンドがあり、聞こえの良い素敵なネーミングですが、単純には、「本物ではありません、人工の工業製品です」という意味です。

なぜ、合成石には、本物みたいな名前が付いているのかの理由、化学構造を同じにすることでよりそっくりになるという物理的効果を利用している

よく、「合成ルビー」「合成エメラルド」などという言い方を聞きますが、初耳の当初は何か図々しさのようなものを感じたものでした。

合成なのに天然石みたいな名前で気を引こうとしているのでは。。そう思ったのです。

しかし、それはある意味正しい表現の仕方だと分かるようになります。

「合成」という言葉には想像以上の深みがあったのです。

この定義は、「天然のストーンの成分に等しい化学構造を真似て同じ構造を人工的に作った状態」を表すというもの。

そう考えると作りとしてはなかなか優れた品物であると言わざるを得ません。

例えば、こちらをご覧いただければと思います↓。

合成ルビーと合成ホワイトトパーズのリング。この写真を見て「偽物だ」とはっきり言える人はプロ。

ものすごく本物っぽい作りに見えますね。

ただ、これを実際目の前で見ると、「綺麗だけど、うーん、これは偽物でしょう」と分かることもあります。

天然はもっと引き締まったような小粒の構造であり、繊細さがあるのも天然で作られた本物の特徴です。

このダイナミックな大ぶりさも合成ならではの出来、合成の製造のされ方そものが開き直っているスタンスなどとさえ思えてくるのです。

このように、天然に近いような様相にもなるこのストーンの内部が、実は、化学組織を全く同じくしてあるからこの様相なのであるということが重要ポイント。

そして、さらにもっと近づくために、台をきちんと使い手間のかかった仕立てをされたお品となればもっと似てきます。

そういった意味でこのリングは、きわめて宝石寄りな「偽物」だと表現できるかもしれません。

時々、合成石製であっても「宝石」と呼ばれることも、実はこの内部の化学構造の緻密さを称えたものだと見ることができます。

そう考えますと、プラスチックやただの金属だけのコスチュームジュエリーに比べれば、実は合成石の「偽物」はレベルがより高いという見方ができます。

が、しかし、これも「偽物」分野の中でのレベルなのです。

天然である「本物」とは雲泥の差であることは言うまでもありません。

あとがき

「本物」「偽物」と一口に言っても、偽物分野にも随分レベルがあったということがご理解いただけたかと思います。

こういった今回ご紹介のような合成石のジュエリーは、せっかくなので、シーンを選んで使っていくと良さそうです。

気が散漫になりがちな混沌とした旅行先などのシーンなどでは、合成であることが逆に「心持ち」が安心だったりしますので、楽しい旅行に気持ちが集中できるのです。

人の目には「本物」に映るかもしれないですが、自分だけが「偽物」と知っているということの効果がより出るシーンです。

「本物」だけでも都合が悪いこともあることを「偽物」が上手くカバーしてくれるシーンががこうして実際にはあります。

では、今一度冒頭に戻りますが、当「本物志向のレンタルジュエリー」では、個人の収集ではなかなか入手しないようなモデルを選んでいまして、「レンタル」自体の価値を高めています。

これまで、長い年月をかけて、「ハイブランドコスチュームジュエリー」と「無名の本物ジュエリー」を天秤にかけ、はっきりとした答えを出しました。

正直な心の中から出た答えです↓。

自然な姿そのままが人を魅了する「本物ジュエリー」には「ブランディングある偽物ジュエリー」はかなわないと。